JPH10334548A - 磁気テープ装置 - Google Patents
磁気テープ装置Info
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- JPH10334548A JPH10334548A JP9143912A JP14391297A JPH10334548A JP H10334548 A JPH10334548 A JP H10334548A JP 9143912 A JP9143912 A JP 9143912A JP 14391297 A JP14391297 A JP 14391297A JP H10334548 A JPH10334548 A JP H10334548A
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- reel
- load torque
- magnetic tape
- take
- tape
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】磁気テープの走行状態を安定かつ正確に制御す
る。 【解決手段】回転ドラム40に搭載した磁気ヘッド4
2,44により、磁気テープ10に情報の記録、再生を
行う。回転ドラムに対する磁気テープの供給及び巻き取
り動作は、供給リール20、巻き取りリール50により
行い、供給リールモータ60及び巻き取りリールモータ
80により駆動する。テンション制御部1000は、テ
ープテンションが一定になるように制御する。速度制御
部2000のTリール速度制御部2100は、巻き取り
リールの回転周期情報に基づいて得られたテープ速度が
所定の目標値となるように巻き取りリールモータの回転
数を制御する。負荷トルク検出部2200は、Tリール
モータ90の駆動電圧を検出して、負荷トルクを検出
し、加算部2300で加算して、負荷トルクの影響を打
ち消す信号を巻き取りリールモータに供給する。
る。 【解決手段】回転ドラム40に搭載した磁気ヘッド4
2,44により、磁気テープ10に情報の記録、再生を
行う。回転ドラムに対する磁気テープの供給及び巻き取
り動作は、供給リール20、巻き取りリール50により
行い、供給リールモータ60及び巻き取りリールモータ
80により駆動する。テンション制御部1000は、テ
ープテンションが一定になるように制御する。速度制御
部2000のTリール速度制御部2100は、巻き取り
リールの回転周期情報に基づいて得られたテープ速度が
所定の目標値となるように巻き取りリールモータの回転
数を制御する。負荷トルク検出部2200は、Tリール
モータ90の駆動電圧を検出して、負荷トルクを検出
し、加算部2300で加算して、負荷トルクの影響を打
ち消す信号を巻き取りリールモータに供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ装置に
係り、特に、リールダイレクト駆動方式による磁気テー
プの走行動作制御に用いる好適な磁気テープ装置に関す
る。
係り、特に、リールダイレクト駆動方式による磁気テー
プの走行動作制御に用いる好適な磁気テープ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープ装置においては、キャ
プスタンとピンチローラを用いて、磁気テープの走行速
度を制御するようにしている。それに対して、キャプス
タンとピンチローラを用いずに磁気テープを一定速度で
移送する磁気テープ装置として、例えば、特開平3−1
71459号公報に記載のように、磁気テープの走行路
中にテープ速度センサを設け、供給,巻き取りの2つの
リールによって制御する方法が知られている。すなわ
ち、供給リールおよび巻き取りリールの回転周期の二乗
和が一定となるように、両リールの回転動作を制御する
ものである。
プスタンとピンチローラを用いて、磁気テープの走行速
度を制御するようにしている。それに対して、キャプス
タンとピンチローラを用いずに磁気テープを一定速度で
移送する磁気テープ装置として、例えば、特開平3−1
71459号公報に記載のように、磁気テープの走行路
中にテープ速度センサを設け、供給,巻き取りの2つの
リールによって制御する方法が知られている。すなわ
ち、供給リールおよび巻き取りリールの回転周期の二乗
和が一定となるように、両リールの回転動作を制御する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本来、テープ駆動制御
の目的は、磁気ヘッドを内蔵した回転ドラムの回転に同
期して磁気テープを目標速度で駆動するものである。し
かしながら、上述した特開平3−171459号公報に
記載の方式においては、磁気テープの速度を検出する回
転ローラは、供給リールと巻き取りリールの間のテープ
走行パス途中に配置されているため、検出されるべきテ
ープ速度は、回転ローラ上の通過速度となる。一方、回
転ローラと回転ドラム間のテープ走行経路上には、ガイ
ドポストが配置されているため、このガイドポストと磁
気テープとの間の摩擦や、その他不規則な外乱の影響に
より、回転ローラによって検出されるテープ速度と、ヘ
ッド上のテープ速度とは異なるものである。また、この
摩擦等の影響は、一定ではなく、新しいテープと古いテ
ープの相違のようにテープの表面状態が異なると変わる
ものであり、また、湿度によっても変化するものであ
る。その結果、回転ローラ上のテープ速度を用いて、巻
き取りリールの駆動入力を決定すると、回転ドラム上の
テープ速度を目標速度に高精度に追従させることが困難
であるという問題があった。
の目的は、磁気ヘッドを内蔵した回転ドラムの回転に同
期して磁気テープを目標速度で駆動するものである。し
かしながら、上述した特開平3−171459号公報に
記載の方式においては、磁気テープの速度を検出する回
転ローラは、供給リールと巻き取りリールの間のテープ
走行パス途中に配置されているため、検出されるべきテ
ープ速度は、回転ローラ上の通過速度となる。一方、回
転ローラと回転ドラム間のテープ走行経路上には、ガイ
ドポストが配置されているため、このガイドポストと磁
気テープとの間の摩擦や、その他不規則な外乱の影響に
より、回転ローラによって検出されるテープ速度と、ヘ
ッド上のテープ速度とは異なるものである。また、この
摩擦等の影響は、一定ではなく、新しいテープと古いテ
ープの相違のようにテープの表面状態が異なると変わる
ものであり、また、湿度によっても変化するものであ
る。その結果、回転ローラ上のテープ速度を用いて、巻
き取りリールの駆動入力を決定すると、回転ドラム上の
テープ速度を目標速度に高精度に追従させることが困難
であるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、キャプスタンやピンチロ
ーラ等の機構を用いることなく、しかも、磁気テープの
走行状態を安定かつ正確に制御することができる磁気テ
ープ装置を提供することにある。
ーラ等の機構を用いることなく、しかも、磁気テープの
走行状態を安定かつ正確に制御することができる磁気テ
ープ装置を提供することにある。
【0005】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、磁気テー
プに対する情報の記録および再生を行う磁気ヘッドを搭
載した回転ドラムと、この回転ドラムに対する上記磁気
テープの供給および巻き取り動作をそれぞれ行う供給リ
ールおよび巻き取りリールと、上記供給リール及び巻き
取りリールを個別に駆動する供給リールモータ及び巻き
取りリールモータとを有する磁気テープ装置において、
上記巻き取りリールの回転周期情報に基づいて得られた
テープ速度が所定の目標値となるように上記巻き取りリ
ールモータの回転数を制御するリール速度制御手段と、
上記巻き取りリールモータに供給される電圧若しくは電
流を検出し、この検出された電圧若しくは電流に基づい
て、負荷トルクの影響を打ち消す信号を上記巻き取りリ
ールモータに供給する負荷トルク補償手段とを備えるよ
うにしたものである。かかる構成により、キャプスタン
やピンチローラ等の機構を用いることなく、しかも、磁
気テープの走行状態を安定かつ正確に制御し得るものと
なる。
プに対する情報の記録および再生を行う磁気ヘッドを搭
載した回転ドラムと、この回転ドラムに対する上記磁気
テープの供給および巻き取り動作をそれぞれ行う供給リ
ールおよび巻き取りリールと、上記供給リール及び巻き
取りリールを個別に駆動する供給リールモータ及び巻き
取りリールモータとを有する磁気テープ装置において、
上記巻き取りリールの回転周期情報に基づいて得られた
テープ速度が所定の目標値となるように上記巻き取りリ
ールモータの回転数を制御するリール速度制御手段と、
上記巻き取りリールモータに供給される電圧若しくは電
流を検出し、この検出された電圧若しくは電流に基づい
て、負荷トルクの影響を打ち消す信号を上記巻き取りリ
ールモータに供給する負荷トルク補償手段とを備えるよ
うにしたものである。かかる構成により、キャプスタン
やピンチローラ等の機構を用いることなく、しかも、磁
気テープの走行状態を安定かつ正確に制御し得るものと
なる。
【0006】(2)上記(1)において、好ましくは、
さらに、上記巻き取りリールの回転角速度を検出する回
転角速度検出手段を備え、上記負荷トルク補償手段は、
上記回転角速度検出手段によって検出された巻き取りリ
ールの回転角速度から負荷トルクの推定値を求めた上
で、この負荷トルクの影響を打ち消す信号を上記巻き取
りリールモータに供給する負荷トルク補償手段とを備え
るようにしたものである。かかる構成により、キャプス
タンやピンチローラ等の機構を用いることなく、しか
も、サーチ時等においても、磁気テープの走行状態を安
定かつ正確に制御し得るものとなる。
さらに、上記巻き取りリールの回転角速度を検出する回
転角速度検出手段を備え、上記負荷トルク補償手段は、
上記回転角速度検出手段によって検出された巻き取りリ
ールの回転角速度から負荷トルクの推定値を求めた上
で、この負荷トルクの影響を打ち消す信号を上記巻き取
りリールモータに供給する負荷トルク補償手段とを備え
るようにしたものである。かかる構成により、キャプス
タンやピンチローラ等の機構を用いることなく、しか
も、サーチ時等においても、磁気テープの走行状態を安
定かつ正確に制御し得るものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1を用いて、本発明の第
1の実施形態による磁気テープ装置について説明する。
1の実施形態による磁気テープ装置について説明する。
【0008】最初に、磁気テープ走行系の構成について
説明する。磁気テープ10は、供給リール20(以下、
「Sリール」と称す)から引き出され、磁気ヘッド4
2,44を内蔵した回転ドラム40に巻付けられ、ポス
ト30a〜30fに案内されて、巻き取りリール50
(以下、「Tリール」と称す)に巻き取られる。情報
は、回転する回転ドラム40上に配置された磁気ヘッド
42,44により、磁気的に磁気テープ10上の傾斜ト
ラックに記録および再生される。Sリール20は、Sリ
ールモータ60によって駆動される。Sリールモータ6
0の回転数は、Sリールモータ駆動回路70から供給さ
れる電流によって制御される。即ち、本実施形態におい
て用いているSリールモータ60は、電流駆動形のモー
タである。また、Tリール50は、Tリールモータ80
によって駆動される。Tリールモータ80の回転数は、
Tリールモータ駆動回路90から供給される電圧によっ
て制御される。即ち、本実施形態において用いているT
リールモータ80も、電圧駆動形のモータである。
説明する。磁気テープ10は、供給リール20(以下、
「Sリール」と称す)から引き出され、磁気ヘッド4
2,44を内蔵した回転ドラム40に巻付けられ、ポス
ト30a〜30fに案内されて、巻き取りリール50
(以下、「Tリール」と称す)に巻き取られる。情報
は、回転する回転ドラム40上に配置された磁気ヘッド
42,44により、磁気的に磁気テープ10上の傾斜ト
ラックに記録および再生される。Sリール20は、Sリ
ールモータ60によって駆動される。Sリールモータ6
0の回転数は、Sリールモータ駆動回路70から供給さ
れる電流によって制御される。即ち、本実施形態におい
て用いているSリールモータ60は、電流駆動形のモー
タである。また、Tリール50は、Tリールモータ80
によって駆動される。Tリールモータ80の回転数は、
Tリールモータ駆動回路90から供給される電圧によっ
て制御される。即ち、本実施形態において用いているT
リールモータ80も、電圧駆動形のモータである。
【0009】次に、磁気テープ制御系の構成について説
明する。磁気テープ制御系は、テンション制御部100
0と、速度制御部2000とから構成されている。テン
ション制御部1000は、Sリール20の回転数を制御
して、磁気テープ10に掛かる張力が一定になるように
制御する。また、速度制御部2000は、Tリール50
の回転数を制御して、ドラム40上の磁気ヘッド42,
44に対する磁気テープ10の速度が一定になるように
制御している。なお、図中1点鎖線で示した速度制御部
2000から負荷トルク検出部2200を除いた部分
と、テンション制御部1000からなる制御部CONT
は、μ−CPUの内部でソフト的に実現されるものであ
る。また、負荷トルク検出部2200は、図1に示す例
では、μ−CPUの外部のハード構成としているが、後
述するように、μ−CPUの内部に取り入れてもよいも
のである。
明する。磁気テープ制御系は、テンション制御部100
0と、速度制御部2000とから構成されている。テン
ション制御部1000は、Sリール20の回転数を制御
して、磁気テープ10に掛かる張力が一定になるように
制御する。また、速度制御部2000は、Tリール50
の回転数を制御して、ドラム40上の磁気ヘッド42,
44に対する磁気テープ10の速度が一定になるように
制御している。なお、図中1点鎖線で示した速度制御部
2000から負荷トルク検出部2200を除いた部分
と、テンション制御部1000からなる制御部CONT
は、μ−CPUの内部でソフト的に実現されるものであ
る。また、負荷トルク検出部2200は、図1に示す例
では、μ−CPUの外部のハード構成としているが、後
述するように、μ−CPUの内部に取り入れてもよいも
のである。
【0010】最初に、テンション制御部1000の構成
について説明する。テンション制御部1000は、定常
テンション制御部1100と、慣性補償部1200と、
加算部1300とから構成されている。定常テンション
制御部1100は、Sリール20の半径を求め、Sリー
ル20のテープ半径に比例したバックトルク(磁気テー
プ10の張力)が、目標の張力値となるように、Sリー
ルモータ60のトルクを制御する。定常テンション制御
部1100は、周波数発電機(SリールFG)1110
と、Sリール周期検出器(SリールFG周期検出)11
20と、テープ半径演算器(Sリールテープ半径演算)
1130と、バックトルク演算器1140とから構成さ
れている。
について説明する。テンション制御部1000は、定常
テンション制御部1100と、慣性補償部1200と、
加算部1300とから構成されている。定常テンション
制御部1100は、Sリール20の半径を求め、Sリー
ル20のテープ半径に比例したバックトルク(磁気テー
プ10の張力)が、目標の張力値となるように、Sリー
ルモータ60のトルクを制御する。定常テンション制御
部1100は、周波数発電機(SリールFG)1110
と、Sリール周期検出器(SリールFG周期検出)11
20と、テープ半径演算器(Sリールテープ半径演算)
1130と、バックトルク演算器1140とから構成さ
れている。
【0011】Sリール20には、周波数発電機1110
が設置されており、回転数に比例した周波数のパルス信
号(FG信号)が出力される。周波数発電機1110か
ら出力されるパルス信号は、Sリール周期検出器112
0に入力され、Sリール20の回転周期が検出される。
また、後述するように、Tリール周期検出器2120に
よって、Tリール50の回転周期が検出されている。テ
ープ半径演算器1130は、Sリール周期検出器112
0によって検出されたSリール20の回転周期情報と、
Tリール周期検出器2120によって検出されたTリー
ル50の回転周期情報が入力され、テープ半径RSが出
力される。
が設置されており、回転数に比例した周波数のパルス信
号(FG信号)が出力される。周波数発電機1110か
ら出力されるパルス信号は、Sリール周期検出器112
0に入力され、Sリール20の回転周期が検出される。
また、後述するように、Tリール周期検出器2120に
よって、Tリール50の回転周期が検出されている。テ
ープ半径演算器1130は、Sリール周期検出器112
0によって検出されたSリール20の回転周期情報と、
Tリール周期検出器2120によって検出されたTリー
ル50の回転周期情報が入力され、テープ半径RSが出
力される。
【0012】バックトルク演算器1140は、テープ半
径演算器1130によって求められたテープ半径RS
と、入力されたテープ張力目標値TTREFとに基づい
て、Sリール20のテープ半径RSに比例したトルクを
発生するような指令を、Sリールモータ駆動回路70に
出力する。
径演算器1130によって求められたテープ半径RS
と、入力されたテープ張力目標値TTREFとに基づい
て、Sリール20のテープ半径RSに比例したトルクを
発生するような指令を、Sリールモータ駆動回路70に
出力する。
【0013】また、慣性補償部1200は、テープ移送
の加減速に起因する張力変動を抑制するための加速度補
償トルク情報を出力し、補償するものである。慣性補償
部1200は、主として、テープが過度状態で走行する
際の慣性を補償するものである。即ち、磁気テープの走
行状態が、定常走行状態からサーチ走行状態に移行する
場合や、磁気テープが停止状態から定常走行状態に移行
する場合のような過度状態において発生する慣性モーメ
ントを補償するための制御信号を出力する。また、定常
状態においても、慣性補償部1200は、磁気テープ1
0とポスト30a〜30fとの間に発生する摩擦の変化
によって生じる誤差分を補償するものである。
の加減速に起因する張力変動を抑制するための加速度補
償トルク情報を出力し、補償するものである。慣性補償
部1200は、主として、テープが過度状態で走行する
際の慣性を補償するものである。即ち、磁気テープの走
行状態が、定常走行状態からサーチ走行状態に移行する
場合や、磁気テープが停止状態から定常走行状態に移行
する場合のような過度状態において発生する慣性モーメ
ントを補償するための制御信号を出力する。また、定常
状態においても、慣性補償部1200は、磁気テープ1
0とポスト30a〜30fとの間に発生する摩擦の変化
によって生じる誤差分を補償するものである。
【0014】慣性補償部1200は、慣性演算器(Sリ
ール慣性演算)1210と、Sリール慣性補償器122
0とによって構成されている。慣性演算器1210は、
テープ半径演算器1130が出力するテープ半径RSに
基づいて、Sリール20の慣性モーメントJSを出力す
る。Sリール慣性補償器1220には、テープ半径演算
器1130によって求められたテープ半径RSと、慣性
演算器1210によって求められた慣性モーメントJS
が入力され、加算器1300に駆動トルクの制御信号を
出力する。
ール慣性演算)1210と、Sリール慣性補償器122
0とによって構成されている。慣性演算器1210は、
テープ半径演算器1130が出力するテープ半径RSに
基づいて、Sリール20の慣性モーメントJSを出力す
る。Sリール慣性補償器1220には、テープ半径演算
器1130によって求められたテープ半径RSと、慣性
演算器1210によって求められた慣性モーメントJS
が入力され、加算器1300に駆動トルクの制御信号を
出力する。
【0015】加算器1300は、定常テンション制御部
1100が出力する定常時のSリール20のテープ半径
に比例したバックトルクの制御信号と、慣性補償部12
00が出力する定常時の誤差分や過度時のテープ移送の
加減速に起因する張力変動を抑制するための加速度補償
トルク情報を加算して、Sリールモータ駆動回路70に
出力する。これにより、テンション制御部1000は、
定常時,過渡時とも、安定に張力を制御できる。
1100が出力する定常時のSリール20のテープ半径
に比例したバックトルクの制御信号と、慣性補償部12
00が出力する定常時の誤差分や過度時のテープ移送の
加減速に起因する張力変動を抑制するための加速度補償
トルク情報を加算して、Sリールモータ駆動回路70に
出力する。これにより、テンション制御部1000は、
定常時,過渡時とも、安定に張力を制御できる。
【0016】次に、速度制御部2000の構成について
説明する。速度制御部2000は、Tリール速度制御部
2100と、負荷トルク検出部2200と、加算部23
00とから構成されている。Tリール速度制御部210
0は、Tリール50の回転数を制御して、Tリール50
に巻取られる磁気テープ10の速度が一定になるように
制御する。しかしながら、Tリール50とドラム40と
の間には、ガイドポスト30d,30e,30fが介在
しているため、ガイドポスト30d,30e,30fと
磁気テープ10との間の摩擦による負荷トルクの影響
で、Tリール50に巻取られる磁気テープ10の速度T
1と、ドラム40上の磁気ヘッド42,44に対して磁
気テープ10が移動する速度T2との間には、差が生じ
ている。負荷トルク検出部2200は、ガイドポスト3
0d,30e,30fと磁気テープ10との間の摩擦に
よる負荷トルクを検出する。負荷トルクの検出原理につ
いては後述する。加算部2300は、Tリール速度制御
部2100が出力する制御信号に、負荷トルク検出部2
200によって検出された負荷トルクの影響を除く信号
を加算して、Tリールモータ駆動回路90に供給する。
これによって、速度制御部2000は、ドラム40上の
磁気ヘッド42,44に対する磁気テープ10の速度が
一定になるように制御している。
説明する。速度制御部2000は、Tリール速度制御部
2100と、負荷トルク検出部2200と、加算部23
00とから構成されている。Tリール速度制御部210
0は、Tリール50の回転数を制御して、Tリール50
に巻取られる磁気テープ10の速度が一定になるように
制御する。しかしながら、Tリール50とドラム40と
の間には、ガイドポスト30d,30e,30fが介在
しているため、ガイドポスト30d,30e,30fと
磁気テープ10との間の摩擦による負荷トルクの影響
で、Tリール50に巻取られる磁気テープ10の速度T
1と、ドラム40上の磁気ヘッド42,44に対して磁
気テープ10が移動する速度T2との間には、差が生じ
ている。負荷トルク検出部2200は、ガイドポスト3
0d,30e,30fと磁気テープ10との間の摩擦に
よる負荷トルクを検出する。負荷トルクの検出原理につ
いては後述する。加算部2300は、Tリール速度制御
部2100が出力する制御信号に、負荷トルク検出部2
200によって検出された負荷トルクの影響を除く信号
を加算して、Tリールモータ駆動回路90に供給する。
これによって、速度制御部2000は、ドラム40上の
磁気ヘッド42,44に対する磁気テープ10の速度が
一定になるように制御している。
【0017】Tリール速度制御部2100は、周波数発
電機(TリールFG)2110と、周期検出器(Tリー
ルFG検出)2120と、テープ速度変換器2130
と、減算器2140と、速度制御補償器2150と、磁
気テープ10の巻回半径および慣性変化の影響を排除し
て制御性能を一定にするためのテープ半径演算器(Tリ
ールテープ半径演算)2160と、慣性演算器(Tリー
ル慣性演算)2170と、Tリール慣性補償器2180
とから構成されている。
電機(TリールFG)2110と、周期検出器(Tリー
ルFG検出)2120と、テープ速度変換器2130
と、減算器2140と、速度制御補償器2150と、磁
気テープ10の巻回半径および慣性変化の影響を排除し
て制御性能を一定にするためのテープ半径演算器(Tリ
ールテープ半径演算)2160と、慣性演算器(Tリー
ル慣性演算)2170と、Tリール慣性補償器2180
とから構成されている。
【0018】Tリール50には、周波数発電機2110
が設置されており、回転数に比例した周波数のパルス信
号(FG信号)が出力される。周波数発電機2110か
ら出力されるパルス信号は、Tリール周期検出器212
0に入力され、Tリール50の回転周期TFGが検出さ
れる。テープ速度変換器2130は、Tリール周期検出
器2120によって検出されたTリール50の回転周期
TFGに基づいて、Tリール50に巻取られるテープ速
度VTに変換して、出力する。
が設置されており、回転数に比例した周波数のパルス信
号(FG信号)が出力される。周波数発電機2110か
ら出力されるパルス信号は、Tリール周期検出器212
0に入力され、Tリール50の回転周期TFGが検出さ
れる。テープ速度変換器2130は、Tリール周期検出
器2120によって検出されたTリール50の回転周期
TFGに基づいて、Tリール50に巻取られるテープ速
度VTに変換して、出力する。
【0019】ここで、TリールFG2110の分解能T
RFGP(P/R:パルス/回転)とし、Tリール50
の半径をRT(m)とすると、テープ速度VT(m/
s)のとき、TリールFG信号の周波数FRFG(H
z)は、(数1)で表される。 FRFG=VT/(2π×RT)×TRFGP … (数1) TリールFG信号の周波数FRFGとFG信号の周期T
RFGP(sec)との間には、(数2)の関係があ
る。 TRFGP=1/FRFG … (数2) 従って、(数1)及び(数2)により、FG信号の周期
TRFGPとテープ速度VTには、(数3)の関係が成
り立つ。 VT=(2π×RT)/(RRFG×TRFGP) … (数3) ここで、(数3)において、Tリール半径RTはテープ
の巻き量により異なった値となる。そのため、Tリール
周期検出器2120は、時々刻々のTリール半径RTを
検出することにより、テープ速度VTの算出できる。
RFGP(P/R:パルス/回転)とし、Tリール50
の半径をRT(m)とすると、テープ速度VT(m/
s)のとき、TリールFG信号の周波数FRFG(H
z)は、(数1)で表される。 FRFG=VT/(2π×RT)×TRFGP … (数1) TリールFG信号の周波数FRFGとFG信号の周期T
RFGP(sec)との間には、(数2)の関係があ
る。 TRFGP=1/FRFG … (数2) 従って、(数1)及び(数2)により、FG信号の周期
TRFGPとテープ速度VTには、(数3)の関係が成
り立つ。 VT=(2π×RT)/(RRFG×TRFGP) … (数3) ここで、(数3)において、Tリール半径RTはテープ
の巻き量により異なった値となる。そのため、Tリール
周期検出器2120は、時々刻々のTリール半径RTを
検出することにより、テープ速度VTの算出できる。
【0020】以上のようにしてTリール周期検出器21
20によって得られるテープ速度VTを用いて、速度制
御ループを構成する。減算器2140は、テープ速度目
標値VT0とTリール周期検出器2120によって検出
されたテープ速度VTの比較を行い、誤差信号を生成す
る。なお、テープ速度目標値VT0は、Tリール50に
巻取られる磁気テープの半径に基づいて変える必要があ
るため、テープ半径演算器2130によって検出される
テープ半径に応じて変えるようにしている。減算器21
40によって生成された誤差信号は、速度制御補償器2
150に入力し、増幅され、Tリール慣性補償器22に
出力される。
20によって得られるテープ速度VTを用いて、速度制
御ループを構成する。減算器2140は、テープ速度目
標値VT0とTリール周期検出器2120によって検出
されたテープ速度VTの比較を行い、誤差信号を生成す
る。なお、テープ速度目標値VT0は、Tリール50に
巻取られる磁気テープの半径に基づいて変える必要があ
るため、テープ半径演算器2130によって検出される
テープ半径に応じて変えるようにしている。減算器21
40によって生成された誤差信号は、速度制御補償器2
150に入力し、増幅され、Tリール慣性補償器22に
出力される。
【0021】また、テープ移送の加減速に起因する張力
変動を抑制するための慣性補償を行うようにしている。
そのために、テープ半径演算器2160と、Tリール慣
性演算部2170とTリール慣性補償器2180を備え
ている。テープ半径演算器2160とTリール慣性演算
部2170とTリール慣性補償器2180は、Tリール
の巻き径の変化によるTリールの慣性変化影響を除き、
巻き始めから巻き終わりまでの間、Tリールの巻き径に
よらず、制御性能を一定に保つためのものである。その
ために、Tリール慣性補償器2180は、Tリールの慣
性モーメントに基づいて、速度制御系のゲインを修正し
ている。また、定常状態においても、磁気テープ10と
ポスト30a〜30fとの間に発生する摩擦の変化によ
って生じる誤差分を補償するものである。
変動を抑制するための慣性補償を行うようにしている。
そのために、テープ半径演算器2160と、Tリール慣
性演算部2170とTリール慣性補償器2180を備え
ている。テープ半径演算器2160とTリール慣性演算
部2170とTリール慣性補償器2180は、Tリール
の巻き径の変化によるTリールの慣性変化影響を除き、
巻き始めから巻き終わりまでの間、Tリールの巻き径に
よらず、制御性能を一定に保つためのものである。その
ために、Tリール慣性補償器2180は、Tリールの慣
性モーメントに基づいて、速度制御系のゲインを修正し
ている。また、定常状態においても、磁気テープ10と
ポスト30a〜30fとの間に発生する摩擦の変化によ
って生じる誤差分を補償するものである。
【0022】テープ半径演算器2160は、Tリール周
期検出器2120によって検出されたTリール50の回
転周期情報と、Sリール周期検出器1120によって検
出されたSリール20の回転周期情報とが入力され、テ
ープ半径RTが出力される。Tリール慣性演算器217
0は、テープ半径演算器2160が出力するテープ半径
RTに基づいて、Tリール50の慣性モーメントJTを
出力する。Tリール慣性補償器218には、テープ半径
演算器2160によって求められたテープ半径RTと、
慣性演算器2170によって求められた慣性モーメント
JTが入力され、速度制御補償器2150から出力され
る誤差信号に対して慣性補償を行って、Tリールモータ
駆動回路90に出力する。
期検出器2120によって検出されたTリール50の回
転周期情報と、Sリール周期検出器1120によって検
出されたSリール20の回転周期情報とが入力され、テ
ープ半径RTが出力される。Tリール慣性演算器217
0は、テープ半径演算器2160が出力するテープ半径
RTに基づいて、Tリール50の慣性モーメントJTを
出力する。Tリール慣性補償器218には、テープ半径
演算器2160によって求められたテープ半径RTと、
慣性演算器2170によって求められた慣性モーメント
JTが入力され、速度制御補償器2150から出力され
る誤差信号に対して慣性補償を行って、Tリールモータ
駆動回路90に出力する。
【0023】さらに、本実施形態においては、負荷トル
ク検出部2200によって検出されるガイドポスト30
d,30e,30fと磁気テープ10との間の摩擦によ
る負荷トルクの影響を除いて、Tリールモータ駆動回路
90に供給するようにしている。
ク検出部2200によって検出されるガイドポスト30
d,30e,30fと磁気テープ10との間の摩擦によ
る負荷トルクの影響を除いて、Tリールモータ駆動回路
90に供給するようにしている。
【0024】ここで、負荷トルク検出部2200による
負荷トルク補償ループについて説明する。まず、負荷ト
ルク推定アルゴリズムについて説明する。Tリール50
とTリールモータ80の運動方程式は、(数4)によっ
て表される。 Jt×α+Td=Kt×It … (数4) ここで、JtはTリール50の慣性モーメントとTリー
ルモータの慣性モーメントの和であり、αはモータの回
転角加速度であり、KtはTリールモータ80のトルク
定数であり、ItはTリールモータ80に流れる電流で
あり、TdはTリール50に作用する負荷トルクを示し
ている。
負荷トルク補償ループについて説明する。まず、負荷ト
ルク推定アルゴリズムについて説明する。Tリール50
とTリールモータ80の運動方程式は、(数4)によっ
て表される。 Jt×α+Td=Kt×It … (数4) ここで、JtはTリール50の慣性モーメントとTリー
ルモータの慣性モーメントの和であり、αはモータの回
転角加速度であり、KtはTリールモータ80のトルク
定数であり、ItはTリールモータ80に流れる電流で
あり、TdはTリール50に作用する負荷トルクを示し
ている。
【0025】また、Tリールモータ80の回路の方程式
は、(数5)で表される。 Lt×dIt+Rt×It=Et−Ke×ω … (数5) ここで、dItは電流Itの微分値であり、LtはTリ
ールモータ80のコイルのインダクタンスであり、Rt
はTリールモータの抵抗であり、EtはTリールモータ
の端子電圧であり、KeはTリールモータの逆起電力定
数である。
は、(数5)で表される。 Lt×dIt+Rt×It=Et−Ke×ω … (数5) ここで、dItは電流Itの微分値であり、LtはTリ
ールモータ80のコイルのインダクタンスであり、Rt
はTリールモータの抵抗であり、EtはTリールモータ
の端子電圧であり、KeはTリールモータの逆起電力定
数である。
【0026】通常、インダクタンスLtは非常に小さい
ため、Lt=0と近似できるため、(数5)は、(数
6)で表すことができる。 Rt×It=Et−Ke×ω … (数6) ここで、(数4)と(数6)とから、(数7)と表すこ
とができる。 Jt×α+Td=(Kt/Rt)×(Et−Ke×ω) … (数7) と表わせる。
ため、Lt=0と近似できるため、(数5)は、(数
6)で表すことができる。 Rt×It=Et−Ke×ω … (数6) ここで、(数4)と(数6)とから、(数7)と表すこ
とができる。 Jt×α+Td=(Kt/Rt)×(Et−Ke×ω) … (数7) と表わせる。
【0027】定常走行時は、リールの回転角速度α=0
とみなせるため、(数7)は(数8)となる。 Td=(Kt/Rt)×(Et−Ke×ω) … (数8) さらに、データの読み書きを行う定常走行時のリール回
転速度は低速となるため、ωは通常小さく、ω=0と近
似できるので、(数8)は(数9)で表すことができ
る。 Td=(Kt/Rt)×Et … (数9) (数9)の右辺により与えられる負荷トルクの推定値を
Thとすると、負荷トルクの推定値Thは、(数10)
となる。 Th=(Kt/Rt)×Et … (数10) 従って、モータの端子電圧を検出することにより、モー
タに作用する負荷トルクを推定できる。モータに作用す
る負荷トルクの影響を打消すためには、推定された負荷
トルクThに相当する電圧Ehをモータに加えればよい
ので、モータに加える電圧Ehは、負荷トルクThを用
いて、(数11)として表すことができる。 Eh=(Rt/Kt)×Th … (数11) さらに、(数11)において、(数10)を考慮する
と、(数11)は(数12)と表すことができる。 Eh=Et … (数12) 即ち、(数12)は、定常かつ低速走行状態の仮定のも
とでは、モータに作用する負荷トルクに相当する電圧E
hは、モータの端子電圧Etと等しくなることを示して
いる。
とみなせるため、(数7)は(数8)となる。 Td=(Kt/Rt)×(Et−Ke×ω) … (数8) さらに、データの読み書きを行う定常走行時のリール回
転速度は低速となるため、ωは通常小さく、ω=0と近
似できるので、(数8)は(数9)で表すことができ
る。 Td=(Kt/Rt)×Et … (数9) (数9)の右辺により与えられる負荷トルクの推定値を
Thとすると、負荷トルクの推定値Thは、(数10)
となる。 Th=(Kt/Rt)×Et … (数10) 従って、モータの端子電圧を検出することにより、モー
タに作用する負荷トルクを推定できる。モータに作用す
る負荷トルクの影響を打消すためには、推定された負荷
トルクThに相当する電圧Ehをモータに加えればよい
ので、モータに加える電圧Ehは、負荷トルクThを用
いて、(数11)として表すことができる。 Eh=(Rt/Kt)×Th … (数11) さらに、(数11)において、(数10)を考慮する
と、(数11)は(数12)と表すことができる。 Eh=Et … (数12) 即ち、(数12)は、定常かつ低速走行状態の仮定のも
とでは、モータに作用する負荷トルクに相当する電圧E
hは、モータの端子電圧Etと等しくなることを示して
いる。
【0028】以上説明した負荷トルク推定アルゴリズム
に基づいて、本実施形態における負荷トルク検出部22
00は、電圧検出回路2210によって構成している。
Tリールモータ80の端子電圧Etは、電圧検出回路2
210により検出され、加算器2300に出力される。
Tリール50に巻取られる磁気テープ10の速度T1
は、ドラム40上の磁気ヘッド42,44に対して磁気
テープ10が移動する速度T2に比べて、ガイドポスト
30d,30e,30fと磁気テープ10との間の摩擦
による負荷トルクの影響分だけ遅くなっている。そこ
で、加算器2300において、Tリール速度制御部21
00が出力する制御信号に、負荷トルク検出部2200
によって検出された負荷トルクの影響を除く信号を加算
して、Tリールモータ駆動回路90に供給する。これに
よって、速度制御部2000は、ドラム40上の磁気ヘ
ッド42,44に対する磁気テープ10の速度が一定に
なるように制御している。以上のようにして、Tリール
モータの端子電圧を検出し、帰還することによって、T
リールモータに作用する負荷トルクの影響を打消すこと
がき、高精度なテープ搬送が可能となる。
に基づいて、本実施形態における負荷トルク検出部22
00は、電圧検出回路2210によって構成している。
Tリールモータ80の端子電圧Etは、電圧検出回路2
210により検出され、加算器2300に出力される。
Tリール50に巻取られる磁気テープ10の速度T1
は、ドラム40上の磁気ヘッド42,44に対して磁気
テープ10が移動する速度T2に比べて、ガイドポスト
30d,30e,30fと磁気テープ10との間の摩擦
による負荷トルクの影響分だけ遅くなっている。そこ
で、加算器2300において、Tリール速度制御部21
00が出力する制御信号に、負荷トルク検出部2200
によって検出された負荷トルクの影響を除く信号を加算
して、Tリールモータ駆動回路90に供給する。これに
よって、速度制御部2000は、ドラム40上の磁気ヘ
ッド42,44に対する磁気テープ10の速度が一定に
なるように制御している。以上のようにして、Tリール
モータの端子電圧を検出し、帰還することによって、T
リールモータに作用する負荷トルクの影響を打消すこと
がき、高精度なテープ搬送が可能となる。
【0029】なお、以上の説明では、速度制御部200
0は、Tリールモータ80の回転数を制御しているが、
Tリールモータ80の回転数だけでなく、Sリールモー
タ60の回転数を制御するようにしてもよい。この際、
Tリールモータ80の回転数が主として制御され、Sリ
ールモータ60の回転数は副次的に制御する。
0は、Tリールモータ80の回転数を制御しているが、
Tリールモータ80の回転数だけでなく、Sリールモー
タ60の回転数を制御するようにしてもよい。この際、
Tリールモータ80の回転数が主として制御され、Sリ
ールモータ60の回転数は副次的に制御する。
【0030】なお、負荷トルク検出部2200は、図中
1点鎖線で示したμ−CPUからなる制御部CONTの
外部の構成としているため、負荷トルク検出部2200
の出力信号は、図示しないA/D変換器によってディジ
タル信号に変換された上で、制御部CONTの中の加算
器2300において加算される。また、負荷トルク検出
部2200は、図中1点鎖線で示したμ−CPUからな
る制御部CONTの外部の構成として説明したが、μ−
CPUの内部に取り入れてもよいものである。その際に
は、速度制御部2000が全てμ−CPUからなる制御
部CONTにおいてソフトウエアにより制御実行され
る。
1点鎖線で示したμ−CPUからなる制御部CONTの
外部の構成としているため、負荷トルク検出部2200
の出力信号は、図示しないA/D変換器によってディジ
タル信号に変換された上で、制御部CONTの中の加算
器2300において加算される。また、負荷トルク検出
部2200は、図中1点鎖線で示したμ−CPUからな
る制御部CONTの外部の構成として説明したが、μ−
CPUの内部に取り入れてもよいものである。その際に
は、速度制御部2000が全てμ−CPUからなる制御
部CONTにおいてソフトウエアにより制御実行され
る。
【0031】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電圧駆動形のリールモータを採用する磁気テープ装
置において、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用
いることなく、しかも、磁気テープの走行状態を安定か
つ正確に制御することができるようになるものである。
ば、電圧駆動形のリールモータを採用する磁気テープ装
置において、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用
いることなく、しかも、磁気テープの走行状態を安定か
つ正確に制御することができるようになるものである。
【0032】次に、図2を用いて、本発明の第2の実施
形態による磁気テープ装置について説明する。なお、図
1と同一符号は、同一部分を示している。
形態による磁気テープ装置について説明する。なお、図
1と同一符号は、同一部分を示している。
【0033】磁気テープ走行系は、供給リール20から
引き出され磁気テープ10が、磁気ヘッド42,44を
内蔵した回転ドラム40に巻付けられ、ポスト30a〜
30fに案内されて、巻き取りリール50に巻き取られ
るように構成されており、また、Sリール20は、Sリ
ールモータ駆動回路70から供給される電流によって制
御されるSリールモータ60によって駆動され、Tリー
ル50は、Tリールモータ駆動回路90から供給される
電流によって制御されるTリールモータ80によって駆
動されるものであり、図1に示したものと同様である。
また、本実施形態において用いているSリールモータ6
0及びTリールモータ80は、電流駆動形のモータであ
る。
引き出され磁気テープ10が、磁気ヘッド42,44を
内蔵した回転ドラム40に巻付けられ、ポスト30a〜
30fに案内されて、巻き取りリール50に巻き取られ
るように構成されており、また、Sリール20は、Sリ
ールモータ駆動回路70から供給される電流によって制
御されるSリールモータ60によって駆動され、Tリー
ル50は、Tリールモータ駆動回路90から供給される
電流によって制御されるTリールモータ80によって駆
動されるものであり、図1に示したものと同様である。
また、本実施形態において用いているSリールモータ6
0及びTリールモータ80は、電流駆動形のモータであ
る。
【0034】次に、磁気テープ制御系の構成について説
明する。磁気テープ制御系は、テンション制御部100
0と、速度制御部2000Aとから構成されている。テ
ンション制御部1000は、Sリール20の回転数を制
御して、磁気テープ10に掛かる張力が一定になるよう
に制御するものであり、その構成及び動作は、図1にお
いて説明したものと同様である。テンション制御部10
00は、定常テンション制御部1100が出力する定常
時のSリール20のテープ半径に比例したバックトルク
の制御信号と、慣性補償部1200が出力する定常時の
誤差分や過度時のテープ移送の加減速に起因する張力変
動を抑制するための加速度補償トルク情報を加算して、
Sリールモータ駆動回路70に出力することにより、定
常時,過渡時とも、安定に張力を制御できる。
明する。磁気テープ制御系は、テンション制御部100
0と、速度制御部2000Aとから構成されている。テ
ンション制御部1000は、Sリール20の回転数を制
御して、磁気テープ10に掛かる張力が一定になるよう
に制御するものであり、その構成及び動作は、図1にお
いて説明したものと同様である。テンション制御部10
00は、定常テンション制御部1100が出力する定常
時のSリール20のテープ半径に比例したバックトルク
の制御信号と、慣性補償部1200が出力する定常時の
誤差分や過度時のテープ移送の加減速に起因する張力変
動を抑制するための加速度補償トルク情報を加算して、
Sリールモータ駆動回路70に出力することにより、定
常時,過渡時とも、安定に張力を制御できる。
【0035】次に、速度制御部2000Aの構成につい
て説明する。速度制御部2000Aは、Tリール速度制
御部2100と、負荷トルク検出部2200Aと、加算
部2300とから構成されている。Tリール速度制御部
2100は、Tリール50の回転数を制御して、Tリー
ル50に巻取られる磁気テープ10の速度が一定になる
ように制御するものであり、その構成及び動作は、図1
において説明したものと同様である。Tリール速度制御
部2100は、テープ半径演算器2160によって求め
られたテープ半径RTと、慣性演算器2170によって
求められた慣性モーメントJTに基づいて、速度制御補
償器2150から出力される誤差信号に対して慣性補償
を行って、Tリールモータ駆動回路90に出力する。
て説明する。速度制御部2000Aは、Tリール速度制
御部2100と、負荷トルク検出部2200Aと、加算
部2300とから構成されている。Tリール速度制御部
2100は、Tリール50の回転数を制御して、Tリー
ル50に巻取られる磁気テープ10の速度が一定になる
ように制御するものであり、その構成及び動作は、図1
において説明したものと同様である。Tリール速度制御
部2100は、テープ半径演算器2160によって求め
られたテープ半径RTと、慣性演算器2170によって
求められた慣性モーメントJTに基づいて、速度制御補
償器2150から出力される誤差信号に対して慣性補償
を行って、Tリールモータ駆動回路90に出力する。
【0036】さらに、本実施形態においては、Tリール
モータ80として、電流駆動形のモータを用いているた
め、負荷トルク検出部2200Aとしては、電流検出形
の構成としており、ガイドポスト30d,30e,30
fと磁気テープ10との間の摩擦による負荷トルクの影
響を除いて、Tリールモータ駆動回路90に供給するよ
うにしている。
モータ80として、電流駆動形のモータを用いているた
め、負荷トルク検出部2200Aとしては、電流検出形
の構成としており、ガイドポスト30d,30e,30
fと磁気テープ10との間の摩擦による負荷トルクの影
響を除いて、Tリールモータ駆動回路90に供給するよ
うにしている。
【0037】ここで、負荷トルク検出部2200Aによ
る負荷トルク補償ループについて説明する。まず、負荷
トルク推定アルゴリズムについて説明する。上述したよ
うに、Tリール50とTリールモータ80の運動方程式
は、(数4)によって表される。 Jt×α+Td=Kt×It … (数4) ここで、JtはTリール50の慣性モーメントとTリー
ルモータの慣性モーメントの和であり、αはモータの回
転角加速度であり、KtはTリールモータ80のトルク
定数であり、ItはTリールモータ80に流れる電流で
あり、TdはTリール50に作用する負荷トルクを示し
ている。
る負荷トルク補償ループについて説明する。まず、負荷
トルク推定アルゴリズムについて説明する。上述したよ
うに、Tリール50とTリールモータ80の運動方程式
は、(数4)によって表される。 Jt×α+Td=Kt×It … (数4) ここで、JtはTリール50の慣性モーメントとTリー
ルモータの慣性モーメントの和であり、αはモータの回
転角加速度であり、KtはTリールモータ80のトルク
定数であり、ItはTリールモータ80に流れる電流で
あり、TdはTリール50に作用する負荷トルクを示し
ている。
【0038】(数4)より、定常走行時におけるモータ
に作用する負荷トルクは、(数13)として表すことが
できる。 Td=Kt×It … (数13) すなわち、負荷トルクの推定値Thは、電流Itとトル
ク定数Ktの積によって与えられる。またモータに作用
する負荷トルクに相当する電圧Ehは、電流Itと端子
抵抗Rtを用いて、(数14)で表せる。 Eh=Rt×It … (数14) そこで、負荷トルク相当電圧EhをTリールモータ80
に帰還することにより、負荷トルクの影響を打消すこと
ができる。
に作用する負荷トルクは、(数13)として表すことが
できる。 Td=Kt×It … (数13) すなわち、負荷トルクの推定値Thは、電流Itとトル
ク定数Ktの積によって与えられる。またモータに作用
する負荷トルクに相当する電圧Ehは、電流Itと端子
抵抗Rtを用いて、(数14)で表せる。 Eh=Rt×It … (数14) そこで、負荷トルク相当電圧EhをTリールモータ80
に帰還することにより、負荷トルクの影響を打消すこと
ができる。
【0039】以上説明した負荷トルク推定アルゴリズム
に基づいて、本実施形態における負荷トルク検出部22
00Aは、電流検出回路2220と、負荷トルク補償器
2230によって構成している。Tリールモータ80に
供給される電流Itは、電流検出回路2220により検
出される。電流検出回路2220により検出された電流
Itは、負荷トルク補償器2230へ入力され、負荷ト
ルク補償器2230では、(数14)に相当する演算を
実行して、その結果を、加算器2300へ出力する。T
リール50に巻取られる磁気テープ10の速度T1は、
ドラム40上の磁気ヘッド42,44に対して磁気テー
プ10が移動する速度T2に比べて、ガイドポスト30
d,30e,30fと磁気テープ10との間の摩擦によ
る負荷トルクの影響分だけ遅くなっている。そこで、加
算器2300において、Tリール速度制御部2100が
出力する制御信号に、負荷トルク検出部2200Aによ
って検出された負荷トルクの影響を除く信号を加算し
て、Tリールモータ駆動回路90に供給する。これによ
って、速度制御部2000Aは、ドラム40上の磁気ヘ
ッド42,44に対する磁気テープ10の速度が一定に
なるように制御している。以上のようにして、Tリール
モータの端子電圧を検出し、帰還することによって、T
リールモータに作用する負荷トルクの影響を打消すこと
がき、高精度なテープ搬送が可能となる。
に基づいて、本実施形態における負荷トルク検出部22
00Aは、電流検出回路2220と、負荷トルク補償器
2230によって構成している。Tリールモータ80に
供給される電流Itは、電流検出回路2220により検
出される。電流検出回路2220により検出された電流
Itは、負荷トルク補償器2230へ入力され、負荷ト
ルク補償器2230では、(数14)に相当する演算を
実行して、その結果を、加算器2300へ出力する。T
リール50に巻取られる磁気テープ10の速度T1は、
ドラム40上の磁気ヘッド42,44に対して磁気テー
プ10が移動する速度T2に比べて、ガイドポスト30
d,30e,30fと磁気テープ10との間の摩擦によ
る負荷トルクの影響分だけ遅くなっている。そこで、加
算器2300において、Tリール速度制御部2100が
出力する制御信号に、負荷トルク検出部2200Aによ
って検出された負荷トルクの影響を除く信号を加算し
て、Tリールモータ駆動回路90に供給する。これによ
って、速度制御部2000Aは、ドラム40上の磁気ヘ
ッド42,44に対する磁気テープ10の速度が一定に
なるように制御している。以上のようにして、Tリール
モータの端子電圧を検出し、帰還することによって、T
リールモータに作用する負荷トルクの影響を打消すこと
がき、高精度なテープ搬送が可能となる。
【0040】なお、以上の説明では、速度制御部200
0Aは、Tリールモータ80の回転数を制御している
が、Tリールモータ80の回転数だけでなく、Sリール
モータ60の回転数を制御するようにしてもよい。この
際、Tリールモータ80の回転数が主として制御され、
Sリールモータ60の回転数は副次的に制御する。
0Aは、Tリールモータ80の回転数を制御している
が、Tリールモータ80の回転数だけでなく、Sリール
モータ60の回転数を制御するようにしてもよい。この
際、Tリールモータ80の回転数が主として制御され、
Sリールモータ60の回転数は副次的に制御する。
【0041】なお、電流検出回路2220は、図中1点
鎖線で示したμ−CPUからなる制御部CONT−Aの
外部の構成としているため、電流検出回路2220の出
力信号は、図示しないA/D変換器によってディジタル
信号に変換された上で、制御部CONT−Aの中の負荷
トルク補償器2230に入力する。また、電流検出回路
2220は、図中1点鎖線で示したμ−CPUからなる
制御部CONT−Aの外部の構成として説明したが、μ
−CPUの内部に取り入れてもよいものである。その際
には、速度制御部2000Aが全てμ−CPUからなる
制御部CONT−Aにおいてソフトウエアにより制御実
行される。
鎖線で示したμ−CPUからなる制御部CONT−Aの
外部の構成としているため、電流検出回路2220の出
力信号は、図示しないA/D変換器によってディジタル
信号に変換された上で、制御部CONT−Aの中の負荷
トルク補償器2230に入力する。また、電流検出回路
2220は、図中1点鎖線で示したμ−CPUからなる
制御部CONT−Aの外部の構成として説明したが、μ
−CPUの内部に取り入れてもよいものである。その際
には、速度制御部2000Aが全てμ−CPUからなる
制御部CONT−Aにおいてソフトウエアにより制御実
行される。
【0042】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電流駆動形のリールモータを採用する磁気テープ装
置において、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用
いることなく、しかも、磁気テープの走行状態を安定か
つ正確に制御することができるようになるものである。
ば、電流駆動形のリールモータを採用する磁気テープ装
置において、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用
いることなく、しかも、磁気テープの走行状態を安定か
つ正確に制御することができるようになるものである。
【0043】次に、図3を用いて、本発明の第3の実施
形態による磁気テープ装置について説明する。なお、図
1と同一符号は、同一部分を示している。
形態による磁気テープ装置について説明する。なお、図
1と同一符号は、同一部分を示している。
【0044】磁気テープ走行系は、供給リール20から
引き出され磁気テープ10が、磁気ヘッド42,44を
内蔵した回転ドラム40に巻付けられ、ポスト30a〜
30fに案内されて、巻き取りリール50に巻き取られ
るように構成されており、また、Sリール20は、Sリ
ールモータ駆動回路70から供給される電流によって制
御されるSリールモータ60によって駆動され、Tリー
ル50は、Tリールモータ駆動回路90から供給される
電圧によって制御されるTリールモータ80によって駆
動されるものであり、図1に示したものと同様である。
また、本実施形態において用いているSリールモータ6
0は、電流駆動型のモータであり、Tリールモータ80
は、電圧駆動形のモータである。
引き出され磁気テープ10が、磁気ヘッド42,44を
内蔵した回転ドラム40に巻付けられ、ポスト30a〜
30fに案内されて、巻き取りリール50に巻き取られ
るように構成されており、また、Sリール20は、Sリ
ールモータ駆動回路70から供給される電流によって制
御されるSリールモータ60によって駆動され、Tリー
ル50は、Tリールモータ駆動回路90から供給される
電圧によって制御されるTリールモータ80によって駆
動されるものであり、図1に示したものと同様である。
また、本実施形態において用いているSリールモータ6
0は、電流駆動型のモータであり、Tリールモータ80
は、電圧駆動形のモータである。
【0045】次に、磁気テープ制御系の構成について説
明する。磁気テープ制御系は、テンション制御部100
0と、速度制御部2000Bとから構成されている。テ
ンション制御部1000は、Sリール20の回転数を制
御して、磁気テープ10に掛かる張力が一定になるよう
に制御するものであり、その構成及び動作は、図1にお
いて説明したものと同様である。テンション制御部10
00は、定常テンション制御部1100が出力する定常
時のSリール20のテープ半径に比例したバックトルク
の制御信号と、慣性補償部1200が出力する定常時の
誤差分や過度時のテープ移送の加減速に起因する張力変
動を抑制するための加速度補償トルク情報を加算して、
Sリールモータ駆動回路70に出力することにより、定
常時,過渡時とも、安定に張力を制御できる。
明する。磁気テープ制御系は、テンション制御部100
0と、速度制御部2000Bとから構成されている。テ
ンション制御部1000は、Sリール20の回転数を制
御して、磁気テープ10に掛かる張力が一定になるよう
に制御するものであり、その構成及び動作は、図1にお
いて説明したものと同様である。テンション制御部10
00は、定常テンション制御部1100が出力する定常
時のSリール20のテープ半径に比例したバックトルク
の制御信号と、慣性補償部1200が出力する定常時の
誤差分や過度時のテープ移送の加減速に起因する張力変
動を抑制するための加速度補償トルク情報を加算して、
Sリールモータ駆動回路70に出力することにより、定
常時,過渡時とも、安定に張力を制御できる。
【0046】次に、速度制御部2000Bの構成につい
て説明する。速度制御部2000Bは、Tリール速度制
御部2100と、負荷トルク検出部2200Bと、加算
部2300とから構成されている。Tリール速度制御部
2100は、Tリール50の回転数を制御して、Tリー
ル50に巻取られる磁気テープ10の速度が一定になる
ように制御するものであり、その構成及び動作は、図1
において説明したものと同様である。Tリール速度制御
部2100は、テープ半径演算器2160によって求め
られたテープ半径RTと、慣性演算器2170によって
求められた慣性モーメントJTに基づいて、速度制御補
償器2150から出力される誤差信号に対して慣性補償
を行って、Tリールモータ駆動回路90に出力する。
て説明する。速度制御部2000Bは、Tリール速度制
御部2100と、負荷トルク検出部2200Bと、加算
部2300とから構成されている。Tリール速度制御部
2100は、Tリール50の回転数を制御して、Tリー
ル50に巻取られる磁気テープ10の速度が一定になる
ように制御するものであり、その構成及び動作は、図1
において説明したものと同様である。Tリール速度制御
部2100は、テープ半径演算器2160によって求め
られたテープ半径RTと、慣性演算器2170によって
求められた慣性モーメントJTに基づいて、速度制御補
償器2150から出力される誤差信号に対して慣性補償
を行って、Tリールモータ駆動回路90に出力する。
【0047】図1において説明した負荷トルク推定アル
ゴリズムにおいては、定常かつ低速走行状態の仮定のも
とで、モータに作用する負荷トルクに相当する電圧Eh
は、モータの端子電圧Etと等しくなるものと推定して
制御を行っていた。しかしながら、サーチ動作のように
モータの回転角速度の影響が無視できない高速度でテー
プを搬送する場合は、負荷トルクの推定値Thは以下の
ようになるものである。即ち、(数10)において、T
リールモータの端子電圧EtとTリールモータの回転角
速度ωから、負荷トルクの推定値Thは、(数15)と
なる。 Th=(Kt/Rt)×(Et−Ke×ω) … (数15) この場合、負荷トルクに相当する電圧Ehは、(数1
1)に(数15)を代入して、(数16)で表すことが
できる。 Eh=(Et−Ke×ω) … (数16) そこで、(数16)で表される電圧EhをTリールモー
タに帰還することにより、負荷トルクによる影響を打消
すことができる。
ゴリズムにおいては、定常かつ低速走行状態の仮定のも
とで、モータに作用する負荷トルクに相当する電圧Eh
は、モータの端子電圧Etと等しくなるものと推定して
制御を行っていた。しかしながら、サーチ動作のように
モータの回転角速度の影響が無視できない高速度でテー
プを搬送する場合は、負荷トルクの推定値Thは以下の
ようになるものである。即ち、(数10)において、T
リールモータの端子電圧EtとTリールモータの回転角
速度ωから、負荷トルクの推定値Thは、(数15)と
なる。 Th=(Kt/Rt)×(Et−Ke×ω) … (数15) この場合、負荷トルクに相当する電圧Ehは、(数1
1)に(数15)を代入して、(数16)で表すことが
できる。 Eh=(Et−Ke×ω) … (数16) そこで、(数16)で表される電圧EhをTリールモー
タに帰還することにより、負荷トルクによる影響を打消
すことができる。
【0048】以上説明した負荷トルク推定アルゴリズム
に基づいて、本実施形態における負荷トルク検出部22
00Bは、電圧検出回路2210と、Tリール角速度演
算器2240と、負荷トルク補償器2250とから構成
されている。Tリールモータ端子電圧Etは、電圧検出
回路20により検出される。また、TリールFG周期が
Tリール角速度演算器2240に入力され、Tリールモ
ータ80の角速度ωに変換される。角速度ωとモータ端
子電圧Etは、負荷トルク補償器2250に入力され、
(数16)に相当する演算を行い、加算器2300へ出
力される。このようにして、サーチ動作のような高速で
テープを搬送する場合においても、Tリールモータ電流
を検出し、負荷トルクを打消すことができ、高精度なテ
ープ搬送が可能となる。
に基づいて、本実施形態における負荷トルク検出部22
00Bは、電圧検出回路2210と、Tリール角速度演
算器2240と、負荷トルク補償器2250とから構成
されている。Tリールモータ端子電圧Etは、電圧検出
回路20により検出される。また、TリールFG周期が
Tリール角速度演算器2240に入力され、Tリールモ
ータ80の角速度ωに変換される。角速度ωとモータ端
子電圧Etは、負荷トルク補償器2250に入力され、
(数16)に相当する演算を行い、加算器2300へ出
力される。このようにして、サーチ動作のような高速で
テープを搬送する場合においても、Tリールモータ電流
を検出し、負荷トルクを打消すことができ、高精度なテ
ープ搬送が可能となる。
【0049】なお、以上の説明では、速度制御部200
0Bは、Tリールモータ80の回転数を制御している
が、Tリールモータ80の回転数だけでなく、Sリール
モータ60の回転数を制御するようにしてもよい。この
際、Tリールモータ80の回転数が主として制御され、
Sリールモータ60の回転数は副次的に制御する。
0Bは、Tリールモータ80の回転数を制御している
が、Tリールモータ80の回転数だけでなく、Sリール
モータ60の回転数を制御するようにしてもよい。この
際、Tリールモータ80の回転数が主として制御され、
Sリールモータ60の回転数は副次的に制御する。
【0050】なお、電圧検出回路2210は、図中1点
鎖線で示したμ−CPUからなる制御部CONT−Bの
外部の構成としているため、電圧検出回路2210の出
力信号は、図示しないA/D変換器によってディジタル
信号に変換された上で、制御部CONT−Bの中の負荷
トルク補償器2250に入力する。また、電圧検出回路
2210は、図中1点鎖線で示したμ−CPUからなる
制御部CONT−Bの外部の構成として説明したが、μ
−CPUの内部に取り入れてもよいものである。その際
には、速度制御部2000Bが全てμ−CPUからなる
制御部CONT−Bにおいてソフトウエアにより制御実
行される。
鎖線で示したμ−CPUからなる制御部CONT−Bの
外部の構成としているため、電圧検出回路2210の出
力信号は、図示しないA/D変換器によってディジタル
信号に変換された上で、制御部CONT−Bの中の負荷
トルク補償器2250に入力する。また、電圧検出回路
2210は、図中1点鎖線で示したμ−CPUからなる
制御部CONT−Bの外部の構成として説明したが、μ
−CPUの内部に取り入れてもよいものである。その際
には、速度制御部2000Bが全てμ−CPUからなる
制御部CONT−Bにおいてソフトウエアにより制御実
行される。
【0051】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電圧駆動形のリールモータを採用する磁気テープ装
置において、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用
いることなく、しかも、サーチ動作時等においても、磁
気テープの走行状態を安定かつ正確に制御することがで
きるようになるものである。
ば、電圧駆動形のリールモータを採用する磁気テープ装
置において、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用
いることなく、しかも、サーチ動作時等においても、磁
気テープの走行状態を安定かつ正確に制御することがで
きるようになるものである。
【0052】次に、図4を用いて、本発明の第4の実施
形態による磁気テープ装置について説明する。なお、図
2と同一符号は、同一部分を示している。
形態による磁気テープ装置について説明する。なお、図
2と同一符号は、同一部分を示している。
【0053】磁気テープ走行系は、供給リール20から
引き出され磁気テープ10が、磁気ヘッド42,44を
内蔵した回転ドラム40に巻付けられ、ポスト30a〜
30fに案内されて、巻き取りリール50に巻き取られ
るように構成されており、また、Sリール20は、Sリ
ールモータ駆動回路70から供給される電流によって制
御されるSリールモータ60によって駆動され、Tリー
ル50は、Tリールモータ駆動回路90から供給される
電圧によって制御されるTリールモータ80によって駆
動されるものであり、図1に示したものと同様である。
また、本実施形態において用いているSリールモータ6
0は、電流駆動型のモータであり、Tリールモータ80
は、電圧駆動形のモータである。
引き出され磁気テープ10が、磁気ヘッド42,44を
内蔵した回転ドラム40に巻付けられ、ポスト30a〜
30fに案内されて、巻き取りリール50に巻き取られ
るように構成されており、また、Sリール20は、Sリ
ールモータ駆動回路70から供給される電流によって制
御されるSリールモータ60によって駆動され、Tリー
ル50は、Tリールモータ駆動回路90から供給される
電圧によって制御されるTリールモータ80によって駆
動されるものであり、図1に示したものと同様である。
また、本実施形態において用いているSリールモータ6
0は、電流駆動型のモータであり、Tリールモータ80
は、電圧駆動形のモータである。
【0054】次に、磁気テープ制御系の構成について説
明する。磁気テープ制御系は、テンション制御部100
0と、速度制御部2000Cとから構成されている。テ
ンション制御部1000は、Sリール20の回転数を制
御して、磁気テープ10に掛かる張力が一定になるよう
に制御するものであり、その構成及び動作は、図1にお
いて説明したものと同様である。テンション制御部10
00は、定常テンション制御部1100が出力する定常
時のSリール20のテープ半径に比例したバックトルク
の制御信号と、慣性補償部1200が出力する定常時の
誤差分や過度時のテープ移送の加減速に起因する張力変
動を抑制するための加速度補償トルク情報を加算して、
Sリールモータ駆動回路70に出力することにより、定
常時,過渡時とも、安定に張力を制御できる。
明する。磁気テープ制御系は、テンション制御部100
0と、速度制御部2000Cとから構成されている。テ
ンション制御部1000は、Sリール20の回転数を制
御して、磁気テープ10に掛かる張力が一定になるよう
に制御するものであり、その構成及び動作は、図1にお
いて説明したものと同様である。テンション制御部10
00は、定常テンション制御部1100が出力する定常
時のSリール20のテープ半径に比例したバックトルク
の制御信号と、慣性補償部1200が出力する定常時の
誤差分や過度時のテープ移送の加減速に起因する張力変
動を抑制するための加速度補償トルク情報を加算して、
Sリールモータ駆動回路70に出力することにより、定
常時,過渡時とも、安定に張力を制御できる。
【0055】次に、速度制御部2000Cの構成につい
て説明する。速度制御部2000Cは、Tリール速度制
御部2100と、負荷トルク検出部2200Cと、加算
部2300とから構成されている。Tリール速度制御部
2100は、Tリール50の回転数を制御して、Tリー
ル50に巻取られる磁気テープ10の速度が一定になる
ように制御するものであり、その構成及び動作は、図1
において説明したものと同様である。Tリール速度制御
部2100は、テープ半径演算器2160によって求め
られたテープ半径RTと、慣性演算器2170によって
求められた慣性モーメントJTに基づいて、速度制御補
償器2150から出力される誤差信号に対して慣性補償
を行って、Tリールモータ駆動回路90に出力する。
て説明する。速度制御部2000Cは、Tリール速度制
御部2100と、負荷トルク検出部2200Cと、加算
部2300とから構成されている。Tリール速度制御部
2100は、Tリール50の回転数を制御して、Tリー
ル50に巻取られる磁気テープ10の速度が一定になる
ように制御するものであり、その構成及び動作は、図1
において説明したものと同様である。Tリール速度制御
部2100は、テープ半径演算器2160によって求め
られたテープ半径RTと、慣性演算器2170によって
求められた慣性モーメントJTに基づいて、速度制御補
償器2150から出力される誤差信号に対して慣性補償
を行って、Tリールモータ駆動回路90に出力する。
【0056】さらに、本実施形態においては、Tリール
モータ80として、電圧駆動形のモータを用いており、
負荷トルク検出部2200Aとしては、電流検出形の構
成としており、ガイドポスト30d,30e,30fと
磁気テープ10との間の摩擦による負荷トルクの影響を
除いて、Tリールモータ駆動回路90に供給するように
している。
モータ80として、電圧駆動形のモータを用いており、
負荷トルク検出部2200Aとしては、電流検出形の構
成としており、ガイドポスト30d,30e,30fと
磁気テープ10との間の摩擦による負荷トルクの影響を
除いて、Tリールモータ駆動回路90に供給するように
している。
【0057】電流を検出する本実施形態においては、上
述した(数15)は、(数17)で表すことができる。 Th=(Kt/Rt)×((Rt×It)−Ke×ω) … (数17) この場合、負荷トルクに相当する電圧Ehは、(数1
1)に(数17)を代入して、(数18)で表すことが
できる。 Eh=((Rt×It)−Ke×ω) … (数18) そこで、(数18)で表される電圧EhをTリールモー
タに帰還することにより、負荷トルクによる影響を打消
すことができる。
述した(数15)は、(数17)で表すことができる。 Th=(Kt/Rt)×((Rt×It)−Ke×ω) … (数17) この場合、負荷トルクに相当する電圧Ehは、(数1
1)に(数17)を代入して、(数18)で表すことが
できる。 Eh=((Rt×It)−Ke×ω) … (数18) そこで、(数18)で表される電圧EhをTリールモー
タに帰還することにより、負荷トルクによる影響を打消
すことができる。
【0058】そこで、本実施形態における負荷トルク検
出部2200Cは、電流検出回路2220と、Tリール
角速度演算器2240と、負荷トルク補償器2260に
よって構成している。Tリールモータ80に供給される
電流Itは、電流検出回路2220により検出される。
TリールFG周期がTリール角速度演算器2240に入
力され、Tリールモータ80の角速度に変換される。電
流検出器2220により検出された電流It及びTリー
ル角速度ωは、負荷トルク補償器2230へ入力され、
(数18)に相当する演算を行い、加算器2300へ出
力される。このようにして、サーチ動作のような高速で
テープを搬送する場合においても、Tリールモータ電流
を検出し、負荷トルクを打消すことができ、高精度なテ
ープ搬送が可能となる。
出部2200Cは、電流検出回路2220と、Tリール
角速度演算器2240と、負荷トルク補償器2260に
よって構成している。Tリールモータ80に供給される
電流Itは、電流検出回路2220により検出される。
TリールFG周期がTリール角速度演算器2240に入
力され、Tリールモータ80の角速度に変換される。電
流検出器2220により検出された電流It及びTリー
ル角速度ωは、負荷トルク補償器2230へ入力され、
(数18)に相当する演算を行い、加算器2300へ出
力される。このようにして、サーチ動作のような高速で
テープを搬送する場合においても、Tリールモータ電流
を検出し、負荷トルクを打消すことができ、高精度なテ
ープ搬送が可能となる。
【0059】なお、以上の説明では、速度制御部200
0Cは、Tリールモータ80の回転数を制御している
が、Tリールモータ80の回転数だけでなく、Sリール
モータ60の回転数を制御するようにしてもよい。この
際、Tリールモータ80の回転数が主として制御され、
Sリールモータ60の回転数は副次的に制御する。
0Cは、Tリールモータ80の回転数を制御している
が、Tリールモータ80の回転数だけでなく、Sリール
モータ60の回転数を制御するようにしてもよい。この
際、Tリールモータ80の回転数が主として制御され、
Sリールモータ60の回転数は副次的に制御する。
【0060】なお、電流検出回路2220は、図中1点
鎖線で示したμ−CPUからなる制御部CONT−Cの
外部の構成としているため、電流検出回路2220の出
力信号は、図示しないA/D変換器によってディジタル
信号に変換された上で、制御部CONT−Cの中の負荷
トルク補償器2230に入力する。また、電流検出回路
2220は、図中1点鎖線で示したμ−CPUからなる
制御部CONT−Cの外部の構成として説明したが、μ
−CPUの内部に取り入れてもよいものである。その際
には、速度制御部2000Aが全てμ−CPUからなる
制御部CONT−Cにおいてソフトウエアにより制御実
行される。
鎖線で示したμ−CPUからなる制御部CONT−Cの
外部の構成としているため、電流検出回路2220の出
力信号は、図示しないA/D変換器によってディジタル
信号に変換された上で、制御部CONT−Cの中の負荷
トルク補償器2230に入力する。また、電流検出回路
2220は、図中1点鎖線で示したμ−CPUからなる
制御部CONT−Cの外部の構成として説明したが、μ
−CPUの内部に取り入れてもよいものである。その際
には、速度制御部2000Aが全てμ−CPUからなる
制御部CONT−Cにおいてソフトウエアにより制御実
行される。
【0061】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、電圧駆動形のリールモータを採用する磁気テープ装
置において、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用
いることなく、しかも、サーチ動作時等においても、磁
気テープの走行状態を安定かつ正確に制御することがで
きるようになるものである。
ば、電圧駆動形のリールモータを採用する磁気テープ装
置において、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用
いることなく、しかも、サーチ動作時等においても、磁
気テープの走行状態を安定かつ正確に制御することがで
きるようになるものである。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、磁気テープ装置におい
て、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用いること
なく、しかも、磁気テープの走行状態を安定かつ正確に
制御することができるものとなる。
て、キャプスタンやピンチローラ等の機構を用いること
なく、しかも、磁気テープの走行状態を安定かつ正確に
制御することができるものとなる。
【図1】本発明の第1の実施形態による磁気テープ装置
におけるテープ駆動制御系を示すブロック図である。
におけるテープ駆動制御系を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による磁気テープ装置
におけるテープ駆動制御系を示すブロック図である。
におけるテープ駆動制御系を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態による磁気テープ装置
におけるテープ駆動制御系を示すブロック図である。
におけるテープ駆動制御系を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施形態による磁気テープ装置
におけるテープ駆動制御系を示すブロック図である。
におけるテープ駆動制御系を示すブロック図である。
10…磁気テープ,20…供給リール,30…ガイドポ
スト,40…回転ドラム,50…巻き取りリール,60
…供給リールモータ,70…Sリールモータ駆動回路,
80…巻き取りリールモータ,90…Tリールモータ駆
動回路,1000…テンション制御部,2000…速度
制御部,2100…Tリール速度制御部,2200…負
荷トルク検出部,2300…加算部,2210…電圧検
出回路,2220…電流検出回路,2230,225
0,2260…負荷トルク補償器,2240…Tリール
角速度演算器,
スト,40…回転ドラム,50…巻き取りリール,60
…供給リールモータ,70…Sリールモータ駆動回路,
80…巻き取りリールモータ,90…Tリールモータ駆
動回路,1000…テンション制御部,2000…速度
制御部,2100…Tリール速度制御部,2200…負
荷トルク検出部,2300…加算部,2210…電圧検
出回路,2220…電流検出回路,2230,225
0,2260…負荷トルク補償器,2240…Tリール
角速度演算器,
Claims (2)
- 【請求項1】磁気テープに対する情報の記録および再生
を行う磁気ヘッドを搭載した回転ドラムと、この回転ド
ラムに対する上記磁気テープの供給および巻き取り動作
をそれぞれ行う供給リールおよび巻き取りリールと、上
記供給リール及び巻き取りリールを個別に駆動する供給
リールモータ及び巻き取りリールモータとを有する磁気
テープ装置において、 上記巻き取りリールの回転周期情報に基づいて得られた
テープ速度が所定の目標値となるように上記巻き取りリ
ールモータの回転数を制御するリール速度制御手段と、 上記巻き取りリールモータに供給される電圧若しくは電
流を検出し、この検出された電圧若しくは電流に基づい
て、負荷トルクの影響を打ち消す信号を上記巻き取りリ
ールモータに供給する負荷トルク補償手段とを備えたこ
とを特徴とする磁気テープ装置。 - 【請求項2】請求項1記載の磁気テープ装置において、
さらに、 上記巻き取りリールの回転角速度を検出する回転角速度
検出手段を備え、 上記負荷トルク補償手段は、上記回転角速度検出手段に
よって検出された巻き取りリールの回転角速度から負荷
トルクの推定値を求めた上で、この負荷トルクの影響を
打ち消す信号を上記巻き取りリールモータに供給する負
荷トルク補償手段とを備えたことを特徴とする磁気テー
プ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9143912A JPH10334548A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 磁気テープ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9143912A JPH10334548A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 磁気テープ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10334548A true JPH10334548A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15349989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9143912A Pending JPH10334548A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 磁気テープ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10334548A (ja) |
-
1997
- 1997-06-02 JP JP9143912A patent/JPH10334548A/ja active Pending
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