JP2592009B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2592009B2
JP2592009B2 JP2193459A JP19345990A JP2592009B2 JP 2592009 B2 JP2592009 B2 JP 2592009B2 JP 2193459 A JP2193459 A JP 2193459A JP 19345990 A JP19345990 A JP 19345990A JP 2592009 B2 JP2592009 B2 JP 2592009B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、磁気テープの走行速度とテンションとを一
定に制御することのできる磁気記録再生装置に関する。
さらに詳しくは、キャプスタンを用いないいわゆるリー
ルトゥリールタイプの磁気記録再生装置におけるテープ
走行の制御に関する。
<従来の技術> 磁気テープを用いた磁気記録再生装置において正確か
つ高密度な記録再生を行うためには磁気テープの走行速
度を一定に保つとともに、磁気テープに加えられるテン
ションを一定にしなければならない。
このため、従来の磁気記録再生装置は、例えばキャプ
スタンとピンチローラとで磁気テープを圧着駆動するこ
とにより磁気テープの走行速度を一定にしている。ま
た、磁気テープに加えられるテンションは、テンション
アームと呼ばれるテンション検出機構で一定になるよう
に制御する等の方法が採られている。
しかし、上述した従来の磁気記録再生装置では、キャ
プスタン等で磁気テープの走行速度の制御を行うととも
に、テンションアーム等を用いた機構によってテンショ
ンを一定に制御しているので、磁気テープの走行速度が
高速になると走行速度を正確に制御できないばかりか、
磁気テープとテンションアームとの間で共振が発生し、
磁気テープに加えられるテンションを一定に制御するこ
とができない。また、全体の構造が複雑になるという問
題点もある。
そこで、案出されたのが、キャプスタンを用いず、リ
ールからリールへと磁気テープを直接移送するいわゆる
リールトゥリールタイプの磁気記録再生装置である。こ
のリールトゥリールタイプの磁気記録再生装置では、磁
気テープの走行速度は回転型の速度検出ローラやリール
の回転を検出することにより、これらの回転周期を検出
し、予め設定された周期との誤差を求め、これを増幅し
てリール駆動モータに与えることによりフィードバック
制御を行うように構成されている。また、磁気テープに
加えられるテンションは、例えばリール巻径を検出し、
これに応じたトルクを供給リールに与えることで一定に
保つようになっている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上述したリールトゥリールタイプの磁
気記録再生装置には以下のような問題点がある。
すなわち、リールと磁気テープとの間に共振が生ずる
ため、制御ループのゲインを高く設定することができな
い。従って、精度の高い制御を行うことができないので
ある。
第4図は磁気テープの走行速度を検出して巻取リール
にフィードバックすることにより走行速度の制御を行う
リールトゥリールタイプの磁気記録再生装置の磁気テー
プ走行系の開ループ伝達関数の周波数特性を示すグラフ
である。
第4図に見られるように、リールと磁気テープとによ
る共振が存在し、この点において位相が180゜以上遅れ
るため、制御系の安定化のためにはゲインを高く設定す
ることができない。このため、サーボ系応答周波数は低
く制限され、また低周波域におけるゲインが低いため、
偏差を小さくすることは困難である。
本発明上記事情に鑑みて創案されたもので、リールト
ゥリールタイプの磁気記録再生装置の磁気テープの走行
系において、走行速度とテンションとを正確に制御する
ことができる磁気記録再生装置を提供することを目的と
している。
<課題を解決するための手段> 本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気テープの走行
速度と磁気テープに加えられるテンションとを一定に保
ちつつ、磁気テープを走行させる磁気記録再生装置であ
って、磁気テープの走行に伴って回転するガイドローラ
と、このガイドローラの回転に基づいて磁気テープの走
行速度を検出する速度検出部と、この速度検出部の検出
結果と基準となる基準速度とを比較する速度誤差検出部
と、磁気テープの走行に伴う供給リールの回転を検出す
る供給リール回転検出部と、この供給リール回転検出部
の検出結果と前記走行速度とに基づいて供給リールの巻
径を演算する供給リール巻径演算部と、この供給リール
巻径演算部の演算結果と前記速度誤差検出部の検出結果
とに基づいて駆動制御される供給リール駆動部と、前記
供給リール巻径演算部の演算結果に基づいて磁気テープ
の走行速度を一定にするための巻取リール駆動トルクを
演算する巻取リール駆動トルク演算部と、この巻取リー
ル駆動トルク演算部と前記速度誤差検出部の検出結果と
に基づいて駆動される巻取リール駆動部とを備えてい
る。
<作用> 磁気テープの走行速度の制御は、以下のようにして行
われる。
すなわち、走行速度を一定にするために必要な巻取リ
ール駆動トルクは、供給リール巻径演算部の演算結果に
基づいて巻取リール駆動トルク演算部によって演算され
る。一方、ガイドローラの回転を示すデータは、速度検
出部に導かれて磁気テープの走行速度を演算するように
なっている。これら両者の演算結果に基づいて巻取リー
ル駆動部が制御される。さらに、供給リール駆動部に
は、供給リール巻径演算部の演算結果が与えられている
が、これと同時に前記速度検出部の演算結果に基づい
て、供給リールの駆動トルクの制御を行うようになって
いる。
また、磁気テープに加えられるテンションの制御は、
以下のようにして行われる。
供給リール回転検出部から出力されたデータは、供給
リール巻径演算部及びテープテンション制御トルク算出
部に導かれている。また、ガイドローラの回転を示すデ
ータも供給リール巻径演算部に導かれている。この供給
リール巻径演算部は、供給リールの巻径を演算し、この
演算結果をテープテンション制御トルク算出部に送出す
る。当該テープテンション制御トルク算出部の算出結果
が、供給リール駆動部を制御する。
<実施例> 以下、図面を参照して本発明に係る一実施例を説明す
る。
第1図は本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の
磁気テープの走行速度及びテンションを制御する回路構
成図、第2図はこの磁気記録再生装置における磁気テー
プの走行速度を制御するためのモータ駆動信号を説明す
るためのグラフ、第3図はこの磁気記録再生装置におけ
る磁気テープの走行速度を制御するための伝達関数を示
すグラフである。
ここに例を挙げて説明する磁気記録再生装置は、カセ
ット1の磁気テープ2に大容量のデータを高速で記録、
再生するような基本構成となっている。
磁気記録再生装置の装置本体には、外部から挿入され
たカセット1の自動装填するためのカセット自動装填機
構(図示省略)が装備されている。このカセット自動装
填機構によって自動装填されたカセット1のリール3、
4は、次に説明するリール駆動機構によって回転駆動さ
れるようになっている。
リール駆動機構は、装填されたカセット1の下方位置
に相当するメインシャーシ(図示省略)の下方に取付固
定されており、メインシャーシにそれぞれ固定されたリ
ールモータ9、10を主とした構成となっている。リール
モータ9、10の出力軸にはそれぞれFGディスク(図示省
略)が連結されている。そして、カセット1が装填され
ると、リールモータ9、10の各駆動力がリール3、4に
独立に伝達されるようになっている。
なお、前記FGディスクとは、周縁部に複数のスリット
部が等ピッチで形成された円板であり、前記スリット部
の対向位置にはフォトインタラプタ14、15が設置されて
いる。すなわち、FGディスクの回転速度、言い換える
と、リール3、4の回転速度がフォトインタラプラ14、
15のパルス出力としてそれぞれ検出されるようになって
いるのである。また、図面中32は、磁気テープ2の走行
に伴って回転し、磁気テープ2の走行速度vの検出に用
いられるガイドローラであり、31、33、34、56、57は単
に磁気テープ2の走行を案内するガイドローラである。
さらに、74は磁気ヘッドである。
次に、第1図の参照しつつ磁気記録再生装置の中央制
御部の一構成部でもあり、磁気テープ2の走行速度とテ
ンションとを制御する回路構成について説明する。な
お、第1図では、磁気テープ2の走行方向がA、Bとし
て表されており、走行方向がAであるときにはリール3
が供給用リール、リール4が巻取用リールとなる。一
方、走行方向がBであるときには、リール3が巻取用リ
ール、リール4が供給用リールとなる。ただし、以下の
説明では、磁気テープ2はA方向に走行しているものと
し、3を供給リール、4を巻取リールとする。
まず、磁気テープ2の走行速度の制御系について説明
する。
磁気テープ2の走行速度vは、 v=2πRE/TE …… で表される。なお、REはガイドローラ32の半径であり、
TEはガイドローラ32の回転周期である。
ガイドローラ32の近傍に設置され、ガイドローラ32の
回転を検出するフォトインタラプタ51は、ガイドローラ
32が1回転すると、FG信号51aとしてNFGRE個のパルス信
号を出力するようになっている。このFG信号51aは、ガ
イドローラ32の回転周期TEを与える信号となっており、
速度検出部109に導かれている。なお、FG信号51aの周期
をTFGREとする。
また、前記FG信号51aをnav分周する時間nav・TFGRE
間にカウントされる周期TCKの基準クロック信号(水晶
発信器116の出力信号116aが与える磁気テープ2の基準
速度のデータ)のパルス数をncckとすると、 ncck・Tck=nav・TFGRE …… が成立する。
また、ガイドローラ32の回転周期TEは、 TE=NFGRE・TFGRE …… と表される。
従って、、及び式から が成立する。
従って、ncckを検出し、その検出結果を式に代入す
れば、磁気テープ2の走行速度vを演算することができ
る。式の右辺のncck以外の数値は定数なので、ncck
一定値になるように制御すれば、磁気テープ2の走行速
度vを一定にすることができる。
前記FG信号51aをnav分周した周期ごとに検出された基
準クロック信号のパルス数を式に代入して得られた磁
気テープ2の走行速度vと、基準速度との誤差を速度誤
差検出部110で検出する。すなわち、速度誤差検出部110
は、速度検出部109の出力信号が与える磁気テープ2の
速度基準のデータを減算するような回路構成となってお
り、この減算結果が速度誤差信号110aとして出力される
のである。
さて、ここで、走行速度vを一定にするために必要な
巻取リール駆動トルクMTについて考察する。
巻取リール10の発生する巻取リール駆動トルクMTが、
磁気テープ2に加えられるテンションによる負荷トルク
と、巻取リール軸等におけるトルクロスM0との合計に等
しい場合に磁気テープ2の走行速度vは一定になる。従
って、目的とするテープテンションをF(定数)、巻取
リール4の巻径をRTとすると、 MT=RT・F+M0 …… が成立する。
一方、後で詳述する供給リール巻径演算部113の出力1
13aは、供給リール3の巻径を与えているが、その時、
巻取リール4の巻径RTは、供給リール3の巻径をRSとす
ると、 RT=(S−RS 21/2 …… で求められる。ただし、Sは磁気テープ2の長さ及び厚
さ寸法によって決定される定数である。
従って、、式により供給リール3の巻径RSが与え
られれば、磁気テープ2の走行速度vを一定にするため
の巻取リール駆動トルクMTを求めることができる。
さらに、リールモータ9、10のトルク定数をKMとする
と、 VM=R/KM・MT+KM・ω …… が成立する。ただし、VMはリールモータ9、10の端子電
圧、Rはコイル巻線抵抗、ωは回転角速度である。
ωは、ω=v/RTにより求められる。また、式は式
から、 VM=R/KM・(RT・F+M0)+KM・v/RT …… と変形することができる。すなわち、式によって巻取
リール4の巻径RTが求まれば、式から巻取リールモー
タ10の駆動電圧VMを算出することができる。
第2図は、式で表された巻取リールモータ10の駆動
電圧VMと、巻取リール4の巻径RTとの関係を表したグラ
フである。
磁気テープ2の走行に伴って巻取リール4の巻径RT
RminからRmaxへと増大していく。この時に、一定のテン
ションFを維持しながら、一定の走行速度vで磁気テー
プ2を駆動するために必要な巻取リールモータ10の駆動
電圧VMは、第2図に示されるように一旦急激に減少した
後、徐々に増大するという経過を辿る。
巻取リール駆動トルク演算部117には、後述する供給
リール巻径演算部113の出力113aである供給リール3の
巻径RSが入力されており、上述した及び式に基づい
て巻取リールモータ10の駆動電圧VMを演算する。
この巻取リール駆動トルク演算部117の出力117aとし
て与えられる巻取リールモータ10の駆動電圧VMと、上述
した速度誤差検出部110の出力たる速度誤差信号110aと
が加算されてリールモータ駆動部112に導入されてい
る。このリールモータ駆動部112は、入力された信号に
基づいてリールモータ9、10をそれぞれ駆動するための
電力を生成するドライバ回路である。リールモータ駆動
部112とリールモータ9、10との間には、磁気テープ2
の走行方向の設定に応じて交互に切り替えられるスイッ
チ108が介在している。なお、図中、スイッチ108ととも
に示されているA、Bは、走行方向A、Bの設定に対応
している(後述するスイッチ106、107についても同様で
ある)。換言すると、スイッチ108の接点がAとなって
いる場合には、リール4が巻取リールとなるので、リー
ルモータ駆動部112の出力電力は、巻取リールを駆動す
るリールモータ10に供給され、この回転駆動力により、
磁気テープ2がリール4からリール3に巻き取られるよ
うになっている。
上述したように巻取リール4側の駆動制御系が構成さ
れ、この閉ループ速度制御系により磁気テープ2の走行
速度vは、前記基準速度に定速制御されることになる。
この時、後述するように、供給リール3側においても制
御が行われており、速度制御はこれら両者のリール駆動
制御によって行われる。
なお、前記基準クロック信号のパルス数ncckは、時間
nav・TFGREごとに検出されるので、そのサンプリング周
期TvsmpLは、 TvsmpL=nav・TFGRE …… となる。
従って、磁気テープ2の走行速度vの制御の応答性を
決定するサンプリング周期TvsmpLは、navを小さくすれ
ば制御の応答性を高めることができる。
また、式は、 と変形することができる。すなわち、基準クロック信号
116aのパルス数ncckは、navに比例しているので、nav
大きくすれば量子化誤差を小さくすることができる。
上述したようにnavによって、制御の応答性と量子化
誤差とが変化するので、及び式によって適宜なnav
の値を選択する必要がある。
次に、磁気ヘッド74に接触する磁気テープ2に加えら
れるテープテンションを一定に維持する制御系について
説明する。
供給リール回転検出部たるフォトインタラプタ14から
出力されたFG信号14aには、リール3、の回転周期TS
データがそれぞれ含まれており、このFG信号14aはスイ
ッチ106を介して供給リール巻径演算部113及びテープテ
ンション制御トルク算出部114に導かれている。また、
フォトインタラプタ51から出力されたFG信号51aは、ガ
イドローラ32の回転周期TEのデータが含まれていること
は既に述べたが、速度検出部109の他に供給リール巻径
演算部113も導かれている。
前記供給リール巻径演算部113は、磁気テープ2の走
行方向がAの場合における供給リール3の巻径RSを次に
述べるような方法で演算するような回路構成となってい
る。なお、磁気テープ2の走行方向がBである場合も同
様である。
リール3の回転周期TS、供給リールの巻径RSと、磁気
テープ2の走行速度vとの関係は、 v=2πRS/TS …… となり、上述した式と式とからvを消去すると、 RS=RE・TS/TE …… が成立する。
供給リール巻径演算部113には、フォトインタラプタ5
1から周期TFGREのFG信号51aが導かれているとともに、
フォトインタラプタ14からスイッチ106を介してFG信号1
4aが導かれている。なお、フォトインタラプタ14は、巻
取リール4が1回転するごとに周期TFGSのFG信号14aがN
FGS個出力されるように設定されている。
従って、 TS=NFGS・TFGS …… が成立する。
ここで、周期TFGREのFG信号51aが時間naT・TFGSの間
にカウントされた数をnCREとすると、 nCRE・TFGRE=naT・TFGS …… が成立する。
従って、、、及び式より が成立する。
従って、nCREを計測することによって、供給リール4
の巻径RSを演算することができる。すなわち、周期TFGS
のFG信号14aをnaT分周した周期ごとにFG信号51aのパル
ス数を計測し、これをnCREとして式に代入して供給リ
ール4の巻径RSを演算するのである。
供給リール巻径演算部113によって算出された供給リ
ール4の巻径RSのデータを含む出力113aは、テープテン
ション制御トルク算出部114に出力される。
テープテンション制御トルク算出部114は、前記出力1
13aに基づいて予め設定されている目標値たるテープテ
ンションFを維持するのに必要なリール駆動トルクMS
次式によって算出するような回路構成となっている。な
お、図示しない軸受等の粘性抵抗によるトルクロスをML
とする。
定常状態におけるテープテンションFは、 F=(MS+ML)/RS …… で表すことができる。
トルクロスMLは、リール軸受の粘性抵抗MLRと、その
他のガイド類(ガイドローラ31、33、34、56、57等)の
粘性抵抗、摩擦抵抗MLOとに大別することができる。
リール軸受の粘性抵抗MLRは、リールの回転速度に比
例するので、粘性係数をDLRとすると、 MLR=DLR・2π/TS …… で表すことができる。
従って、式は、 F=(MS+MLO+DLR・2π/TS)/RS …… と変形され、 MS=F・RS−MLO−DLR・2π/TS …… となる。
この式は、定常状態における関係式であるが、テー
プテンションF、ガイド類の粘性抵抗、摩擦抵抗MLO
データを予めそれぞれ設定しておく一方、供給リール4
の巻径RSを式に代入すると、リール駆動トルクMSが算
出される。
このリール駆動トルクMSでもって供給リール4の駆動
を制御することにより、テープテンションは一定値Fに
制御されることになるが、さらに以下のような制御を行
う。
すなわち、磁気テープ2の走行速度vと基準速度との
間の誤差は、速度誤差検出部110から速度誤差信号110a
として出力されており、この速度誤差信号110aに基づい
て巻取リール10が制御されていることは既に述べたが、
この速度誤差検出部110の出力(速度誤差信号110a)
は、供給リール駆動ゲイン118を介して、供給リールモ
ータ9の駆動を行うリールモータ駆動部115へも導かれ
ている。前記速度誤差信号110aに基づいて巻取リール4
を駆動するようにフィードバック制御が行われる一方、
供給リール3に対しても同様の速度フィードバックを行
うことにより、速度制御のゲインを向上させ、かつテー
プテンションが変動するのを抑えることができるのであ
る。
供給リール駆動ゲイン118によって与えられる供給リ
ールモータ9の駆動トルクMS′は、 MS′=−(JS・RT)/(JT・RS)・MT′ …… 又は、 MS′=−(JS・RT)/(JT・RS)・KM/R・VM′ …… で表される。
ただし、MT′は速度誤差信号110a等に基づいて演算さ
れた巻取リールモータ10の駆動トルク、JTは巻取リール
4と巻取リールモータ10との慣性モーメント、RTは巻取
リール4の巻径、JSは供給リール3と供給リールモータ
9との慣性モーメント、RSは供給リール3の巻径であ
る。また、VM′は前記速度誤差信号110aに基づく巻取リ
ールモータ10の駆動電圧、KM、Rは前述のモータ定数で
ある。なお、『−』は巻取リールモータ10が加速する場
合にはテープテンションを低減する方向に駆動し、巻取
リールモール10が減速する場合にはテープテンションを
増大させる方向に駆動することを示している。
前記又は式によって求められる巻取リールモータ
10の駆動トルクMS′に従って、供給リールモータ9の駆
動トルクが制御されることにより、速度誤差信号110aは
巻取リールモータ10と供給リールモータ9との両者へフ
ィードバックされて制御することになる。この時、磁気
テープ3のテープ送り出し点での周速度と、巻取リール
4のテープ巻取点での周速度とは動的に等しくなるの
で、制御による加減速の際においてもテープテンション
が変動することはない。
この結果、サーボの閉ループ伝達関数は第3図に示す
ようになり、第4図に見られたような共振ピークが発生
しない。従って、サーボゲインを上げることが可能とな
り、良好なサーボ特性が得られる。
磁気テープ2の走行に伴って各リール3、4の巻径
RS、RT及び慣性モーメントJS、JTは変化していくが、供
給リール3の巻径RSに基づいて巻取リール4の巻径RT
求まる(式参照)。また、慣性モーメントJS、JTはリ
ール巻径と一対一の対応をするので、予め供給リール3
の巻径RSに対応して慣性モーメントJS、JTを求める表を
作成しておき、前記又は式によって巻取リールモー
タ10の駆動トルクMS′を算出する。
供給リール駆動ゲイン118へは、速度誤差検出部110の
速度誤差信号110aが導かれている。また、当該供給リー
ル駆動ゲイン118へは、供給リール巻径演算部113の出力
113aである供給リールの巻径RSに比例する信号も導かれ
ている。本実施例では、式に基づいて磁気テープ駆動
ゲイン118により巻取リールモータ10の駆動トルクMS
が算出され、前記テープテンション制御トルク算出部11
4の出力114aに含まれるたるリール駆動トルクMSと加算
され、リールモータ駆動部115に導かれて、ここでリー
ル駆動トルクを得るのに必要な電流が生成され、スイッ
チ107を介してリールモータ9、10に供給されるように
構成されている。
すなわち、磁気テープ2の走行方向がAである場合に
は、スイッチ107の設定がAとなり、リール駆動部115の
出力電流は、供給リール駆動手段たるリールモータ9に
供給される。一方、磁気テープ2の走行方向がBである
場合には、スイッチ107の設定がBとなり、リール駆動
部115の出力電流は、供給リール駆動手段たるリールモ
ータ10に供給される。
上記のように構成されたテープ走行制御系により、磁
気テープ2のテープテンションは、磁気テープ2の走行
方向の設定に関係なく、常に前記Fの値に制御されるこ
とになる。これと同時に、磁気テープ2の走行速度vが
制御されることもあわせると、ここに磁気テープ2の安
定した走行が実現される。
なお、ここでは、本発明の機能を実現するために電子
回路を用いたが、これらをコンピュータを用いたソフト
ウェア等により構成してもよいことは勿論である。
また、上述の巻取リールを駆動するリールモータ駆動
部112が電流帰還型で構成された場合は、巻取リールは
トルク制御されるため、巻取リール駆動トルク演算部11
7の出力は、前記式に基づいた巻取リール駆動トルクM
Tのデータを出力するように構成すれば良く、供給リー
ル駆動ゲイン118によって与えられる供給リールモータ
の駆動トルクMS′は式を直接用いて算出すればよい。
<発明の効果> 本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気テープの走行
にキャプスタンを用いず、磁気テープに加えるテンショ
ンの調整にテンションアーム等のテンション検出機構を
用いない簡単なリールトゥリールタイプの走行系を有し
ており、一般的に走行速度の検出のフィードバックゲイ
ンを高くできないこの種のサーボ系においても、そのサ
ーボゲインの制限となる伝達特性の共振ピークを相殺す
ることができるので、サーボゲインを高くすることが可
能となり、サーボ系を安定かつ高精度に構成することが
できる。
このため、一磁気テープの走行速度を安定して高精
度、かつ一定に保持することができ、磁気テープに加え
られるテンションを一定に保つことがでできるので、簡
単な構造、かつ高精度の磁気テープの走行の制御を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の磁
気テープの走行速度及びテンションを制御する回路構成
図、第2図はこの磁気記録再生装置における磁気テープ
の走行速度を制御するためのモータ駆動信号を説明する
ためのグラフ、第3図はこの磁気記録再生装置における
磁気テープの走行速度を制御するための伝達関数を示す
グラフ、第4図は従来の磁気記録再生装置における磁気
テープの走行速度を制御するための伝達関数を示すグラ
フである。 2……磁気テープ、31、32、33、34、56、57……ガイド
ローラ、109……速度検出部、110……速度誤差検出部、
113……供給リール巻径演算部、114……テープテンショ
ン制御トルク算出部、117……供給リール駆動トルク演
算部、118……供給リール駆動ゲイン、74……磁気ヘッ
ド、14、15、15……フォトインタラプタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープの走行速度と磁気テープに加え
    られるテンションとを一定に保ちつつ、磁気テープを走
    行させる磁気記録再生装置において、磁気テープの走行
    に伴って回転するガイドローラと、このガイドローラの
    回転に基づいて磁気テープの走行速度を検出する速度検
    出部と、この速度検出部の検出結果と基準となる基準速
    度とを比較する速度誤差検出部と、磁気テープの走行に
    伴う供給リールの回転を検出する供給リール回転検出部
    と、この供給リール回転検出部の検出結果と前記走行速
    度とに基づいて供給リールの巻径を演算する供給リール
    巻径演算部と、この供給リール巻径演算部の演算結果と
    前記速度誤差検出部の検出結果とに基づいて駆動制御さ
    れる供給リール駆動部と、前記供給リール巻径演算部の
    演算結果に基づいて磁気テープの走行速度を一定にする
    ための巻取リール駆動トルクを演算する巻取リール駆動
    トルク演算部と、この巻取リール駆動トルク演算部と前
    記速度誤差検出部の検出結果とに基づいて駆動される巻
    取リール駆動部とを具備したことを特徴とする磁気記録
    再生装置。
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