JP2592007B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2592007B2 JP2192314A JP19231490A JP2592007B2 JP 2592007 B2 JP2592007 B2 JP 2592007B2 JP 2192314 A JP2192314 A JP 2192314A JP 19231490 A JP19231490 A JP 19231490A JP 2592007 B2 JP2592007 B2 JP 2592007B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、磁気テープの走行速度とテンションとを一
定に制御することのできる磁気記録再生装置に関する。
さらに詳しくは、キャプスタンを用いないいわゆるリー
ルトゥリールタイプの磁気記録再生装置におけるテープ
走行の制御に関する。
<従来の技術> 磁気テープを用いた磁気記録再生装置において正確か
つ高密度な記録再生を行うためには磁気テープの走行速
度一定に保つとともに、磁気テープに加えられるテンシ
ョンを一定にしなければならない。
このため、従来の磁気記録再生装置は、例えばキャプ
スタンとピンチローラとで磁気テープを圧着駆動するこ
とにより磁気テープの走行速度を一定にしている。ま
た、磁気テープに加えられるテンションは、テンション
アームと呼ばれるテンション検出機構で一定になるよう
に制御する等の方法が採られている。
しかし、上述した従来の磁気記録再生装置では、キャ
プスタン等で磁気テープの走行速度の制御を行うととも
に、テンションアーム等を用いた機構によってテンショ
ンを一定に制御しているので、磁気テープの走行速度が
高速になると走行速度を正確に制御できないばかりか、
磁気テープとテンションアームとの間で共振が発生し、
磁気テープに加えられるテンションを一定に制御するこ
とができない。また、全体の構造が複雑になるという問
題点もある。
そこで、案出されたのが、キャプスタンを用いず、リ
ールからリールへと磁気テープを直接移送するいわゆる
リールトゥリールタイプの磁気記録再生装置である。こ
のリールトゥリールタイプの磁気記録再生装置では、磁
気テープの走行速度は回転型の速度検出ローラやリール
の回転を検出することにより、これらの回転周期を検出
し、予め設定された周期との誤差を求め、これを増幅し
てリール駆動モータに与えることによりフィードバック
制御を行うように構成されている。また、磁気テープに
加えられるテンションは、例えばリール巻径を検出し、
これに応じたトルクを供給リールに与えることで一定に
保つようになっている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上述したリールトゥリールタイプの磁
気記録再生装置には以下のような問題点がある。
すなわち、検出された磁気テープの走行速度と、基準
速度との誤差をフィードバックして、磁気テープの走行
を制御しているのであるが、リールと磁気テープとの間
に共振が生ずるため、制御ループのゲインを高く設定す
ることができない。従って、精度の高い制御を行うこと
ができないのである。
本発明上記事情に鑑みて創案されたもので、リールト
ゥリールタイプの磁気記録再生装置の磁気テープの走行
系において、走行速度とテンションとを正確に制御する
ことができる磁気記録再生装置を提供することを目的と
している。
<課題を解決するための手段> 本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気テープの走行
速度と磁気テープに加えられるテンションとを一定に保
ちつつ、磁気テープを走行させる磁気記録再生装置にお
いて、磁気テープの走行に伴って回転するガイドローラ
と、このガイドローラの回転に伴ってパルス信号を発生
する速度信号発生器と、走行速度の基準となるべき基準
信号を発生する基準信号発生器と、磁気テープの走行速
度の誤差を検出する速度誤差検出部と、磁気テープの走
行に伴うリールの回転を検出するリール回転検出手段
と、少なくとも供給リールの巻径に基づいて磁気テープ
に加えられるテンションを制御するように駆動されるリ
ール駆動手段とを具備しており、前記速度誤差検出部
は、前記速度信号発生器のパルス信号と前記基準信号発
生器の基準信号との周波数差又は周波数比を検出する周
波数誤差検出部と、前記速度信号発生器のパルス信号と
前記基準信号発生器の基準信号との位相差を検出する位
相誤差検出部とを有し、前記周波数誤差検出部及び位相
誤差検出部の出力信号に基づいて磁気テープの走行速度
の誤差を検出し、前記リール駆動手段は前記速度誤差検
出部の出力に基づいて磁気テープの走行速度を一定に制
御するように構成されている。
<作用> 磁気テープの走行速度の制御は、以下のようにして行
われる。
すなわち、磁気テープの走行に伴ってガイドローラが
回転する。これに伴って速度信号発生器より磁気テープ
の走行速度に比例したパルス信号が発生される。一方、
速度の基準となる基準信号発生器からは基準信号が発生
される。前記パルス信号と前記基準信号とは、速度誤差
検出部を構成する周波数誤差検出部と移送誤差検出部と
においてその周波数の誤差と位相差とを検出される。そ
して、前記周波数差と位相差とに基づいて速度誤差検出
部から磁気テープの走行速度誤差が出力される。
この走行速度誤差に基づいてリール駆動手段が制御さ
れて、磁気テープの走行速度は一定になる。
また、リール回転検出手段から出力されたデータから
求められた供給リールの巻径を求め、この巻径に基づい
て磁気テープに加えられるテンションが一定になるよう
にリール駆動手段が制御される。
<実施例> 以下、図面を参照して本発明に係る一実施例を説明す
る。
第1図は本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の
磁気テープの走行速度及びテンションを制御する回路構
成図、第2図は速度誤差検出部の内部構成を示す回路構
成図である。
ここに例を挙げて説明する磁気記録再生装置は、カセ
ット1の磁気テープ2に大容量のデータを高速で記録、
再生するような基本構成となっている。
磁気記録再生装置の装置本体には、外部から挿入され
たカセット1を自動装填するためのカセット自動装填機
構(図示省略)が装備されている。このカセット自動装
填機構によって自動装填されたカセット1のリール3、
4は、次に説明するリール駆動機構によって回転駆動さ
れるようになっている。
リール駆動機構は、装填されたカセット1の下方位置
に相当するメインシャーシ(図示省略)の下方に取付固
定されており、メインシャーシにそれぞれ固定されたリ
ールモータ9、10を主とした構成となっている。リール
モータ9、10の出力軸にはそれぞれFGディスク(図示省
略)が連結されている。そして、カセット1が装填され
ると、リールモータ9、10の各駆動力がリール3、4に
独立に伝達されるようになっている。
なお、前記FGディスクとは、周縁部に複数のスリット
部が等ピッチで形成された円板であり、前記スリット部
の対向位置にはフォトインタラプタ14、15が設置されて
いる。すなわち、FGディスクの回転速度、言え換える
と、リール3、4の回転速度がゥォトインタラプラ14、
15のパルス出力としてそれぞれ検出されるようになって
いるのである。また、図面中32は、磁気テープ2の走行
に伴って回転し、磁気テープ2の走行速度vの検出に用
いられるガイドローラであり、31、33、34、56、57は単
に磁気テープ2の走行を案内するガイドローラである。
さらに、74は磁気ヘッドである。
次に、第1図を参照しつつ磁気記録再生装置の中央制
御部の一構成部でもあり、磁気テープ2の走行速度とテ
ンションとを制御する回路構成について説明する。な
お、第1図では、磁気テープ2の走行方向がA、Bとし
て表されており、走行方向がAであるときにはリール3
が供給用リール、リール4が巻取用リールとなる。一
方、走行方向がBであるときには、リール3が巻取用リ
ール、リール4が供給用リールとなる。ただし、以下の
説明では、磁気テープ2はA方向に走行しているものと
し、3を供給リール、4を巻取リールとする。
まず、磁気テープ2の走行速度の制御系について説明
する。
磁気テープ2の走行速度vは、 v=2πRE/TE ・・・ で表される。なお、REはガイドローラ32を半径であり、
TEはガイドローラ32の回転周期である。
ガイドローラ32の近傍に設置され、ガイドローラ32の
回転を検出する速度信号発生器たるフォトインタラプラ
51は、ガイドローラ32が1回転すると、FG信号51aとし
てNFGRE個のパルス信号を出力するようになっている。
このFG信号51aは、ガイドローラ32の回転周期TEを与え
る信号となっており、速度誤差検出部110に導かれてい
る。なお、FG信号51aの周期をTFGREとする。
また、前記FG信号51aをnav分周する時間nav・TFGRE
間にカウントされる周期Tckの基準信号116a(基準信号
発生器たる水晶発振器116の出力信号が与える磁気テー
プ2の基準速度のデータ)のパルス数をncckとすると、 ncck・Tck=nav・TFGRE ・・・ が成立する。
また、ガイドローラ32の回転周期TEは、 TE=NFGRE・TFGRE ・・・ と表される。
従って、、及び式から が成立する。
従って、ncckを検出し、その検出結果を式に代入す
れば、磁気テープ2の走行速度vを演算することができ
る。式の右辺のncck以外の数値は定数なので、ncck
一定値になるように制御すれば、磁気テープ2の走行速
度vを一定にすることができる。
速度誤差検出部110は、前記FG信号51aと水晶発振器11
6の基準信号116aとが入力されており、速度誤差信号110
aを出力するように構成されている。
第2図は速度誤差検出部110の内部構成を示してい
る。
分周器150には、前記FG信号51aが入力されており、当
該FG信号51aをnav分周するので、時間nav・TFGREごとに
パルスが発生する。カウンタ151は、この周期ごとに前
記基準信号116aをカウントし保持する。このカウントン
値がncckであって、この値は水晶発振器116より発生す
る基準信号116aと前記FG信号51aの周波数比に比例す
る。従って、ncckは周波数誤差信号であって、磁気テー
プ2の走行速度vの基準値からの誤差を表している。す
なわち、前記分周器150とカウンタ151とで、前記フォト
インタラプタ51のFG信号51a(速度信号発生器のパルス
信号に相当する)と前記水晶発振器116の基準信号116a
(基準信号発生器の基準信号に相当する)との周波数差
又は周波数比を検出する周波数誤差検出部が構成されて
いるのである。
一方、前記基準信号116aのパルス数をカウントするカ
ウンタ200は、基準信号116aのパルスが入力されるごと
にカウントアップし、nccko個ごとにリセットされる。
ただし、ncckoは基準速度voに対応する周数誤差信号n
cckの基準値であって、式より逆算される。従って、
カウンタ200のカウント値は0〜ncckoの値を繰り返すよ
うになっている。さきほど述べた時間nav・TFGREごとに
ncckの値が決定されるが、これと同時にラッチ201はカ
ウンタ200のカウント数を検出し保持するように構成さ
れている。このラッチ201の出力は、基準信号116aとFG
信号51aとの位相差に比例する位相誤差信号201aであ
る。すなわち、前記カウンタ200とラッチ201とで、前記
フォトインタラプタ51のFG信号51aと前記水晶発振器116
の基準信号116aとの位相差を検出する位相誤差検出部が
構成されているのである。
上述した周波数誤差信号ncckは、時間nav・TFGREの間
ごとの周波数誤差、すなわち速度誤差を表している。一
方、位相誤差信号は、速度誤差を積分したものになる。
すなわち、速度誤差を累積した値が位相誤差信号201aで
あるので、前記の時間nav・TFGREよりも長周期〜DC成分
における速度誤差を表すことになる。従って、位相誤差
信号201aを考慮することによって、周波数誤差のみで速
度誤差を表現するよりも精度の高い検出を行うことがで
きる。
上述したように基準信号116aとFG信号51aとは、それ
ぞれ磁気テープ2の走行速度vの周波数誤差及び位相誤
差を表しており、加算器202によって適切な割合で加算
され速度誤差信号110aとなる。この速度誤差信号110aが
速度誤差を表しており、本実施例では当該速度誤差信号
110aが大なる時は磁気テープ2の走行速度が基準値より
低く、小なる時は走行速度が高いことを示している。
さて、ここで、磁気テープ2の走行速度vを一定にす
るために必要な巻取リールモータ10の駆動トルクMTにつ
いて考察する。
巻取リールモータ10の発生する駆動トルクMTが、磁気
テープ2に加えられるテンションによる負荷トルクと、
巻取リール軸等におけるトルクロスMoとの合計に等しい
場合に磁気テープ2の走行速度vは一定になる。従っ
て、目的とするテープテンションをF(定数)、巻取リ
ール4の巻径をRTとすると、 MT=RT・F+Mo ・・・ が成立する。
一方、後で詳述する供給リール巻径演算部113の出力1
13aは、供給リール3の巻径を与えているが、その時、
巻取リール4の巻径RTは、供給リール3の巻径をRSとす
ると、 RT=(S−RS 21/2 ・・・ で求められる。ただし、Sは磁気テープ2の長さ及び厚
さ寸法によって決定される定数である。
従って、、式により供給リール3の巻径RSが与え
られれば、磁気テープ2の走行速度vを一定にするため
の巻取リール4の駆動トルクMTを求めることができる。
さらに、リールモータ9、10のトルク定数をKMとする
と、 VM=R/KM・MT+KM・ω ・・・ が成立する。ただし、VMはリールモータ9、10の端子電
圧、Rはコイル巻線抵抗、ωは回転角速度である。
ωは、ω=v/RTにより求められる。また、式は式
から、 VM=R/KM・(RT・F+Mo)+KM・v/RT ・・・ と変形することができる。すなわち、式によって巻取
リール4の巻径RTが求まれば、式から巻取リールモー
タ10の駆動電圧VMを算出することができる。
第1図に示した巻取リール駆動トルク演算部117は、
後述する供給リール巻径演算部113の出力113aである供
給リール3の巻径RSが入力されており、前記及び式
に基づいて巻取リールモータ10の駆動電圧VMの信号を出
力するように構成されている。
この巻取リール駆動トルク演算部117の出力117aとし
て与えられる巻取リールモータ10の駆動電圧VMと、上述
した速度誤差検出部110の出力たる速度誤差信号110aと
が加算されてリールモータ駆動部112に導入されてい
る。このリールモータ駆動部112は、入力された信号に
基づいてリールモータ9、10をそれぞれ駆動するための
電力を生成するドライバ回路である。リールモータ駆動
部112とリールモータ9、10との間には、磁気テープ2
の走行方向の設定に応じて交互に切り替えられるスイッ
チ108が介在している。なお、図中、スイッチ108ととも
に示されているA、Bは、走行方向A、Bの設定に対応
している(後述するスイッチ106、107についても同様で
ある)。換言すると、スイッチ108の接点がAとなって
いる場合には、リール4が巻取リールになるので、リー
ルモータ駆動部112の出力電力は、巻取リールを駆動す
るリールモータ10に供給され、この回転駆動力により、
磁気テープ2がリール4からリール3に巻き取られるよ
うになっている。
上述したように巻取リール4側の駆動制御系が構成さ
れ、この閉ループ速度制御系により磁気テープ2の走行
速度vは、前記基準速度に定速制御されることになる。
この時、後述するように、供給リール3側においても制
御が行われており、速度制御はこれら両者のリール駆動
制御によって行われる。
なお、前記基準信号116aのパルス数ncckは、時間nav
・TFGREごとに検出されるので、そのサンプリング周期T
vsmplは、 Tvsmpl=nav・TFGRE ・・・ となる。
従って、磁気テープ2の走行速度vの制御の応答性を
決定するサンプリング周期Tvsmplは、navを小さくすれ
ば制御の応答性を高めることができる。
また、式は、 と変形することができる。すなわち、基準信号116aのパ
ルス数ncckは、navに比例しているので、navを大きくす
れば量子化誤差を小さくすることができる。
上述したようにnavによって、制御の応答性と量子化
誤差とが変化するので、及び式によって適宜なnav
の値を選択する必要がある。
次に、磁気ヘッド74に接触する磁気テープ2に加えら
れるテープテンションを一定に維持する制御系について
説明する。
供給リール回転検出たるフォトインタラプタ14から出
力されたFG信号14aには、供給リール3、の回転周期TS
のデータがそれぞれ含まれており、このFG信号14aはス
イッチ106を介して供給リール巻径演算部113及びテープ
テンション制御トルク算出部114に導かれている。ま
た、フォトインタラプタ51から出力されたFG信号51a
は、ガイドローラ32の回転周期TEのデータが含まれてい
ることは既に述べたが、速度誤差検出部110の他に供給
リール巻径演算部113も導かれている。
前記供給リール巻径演算部113は、磁気テープ2の走
行方向がAの場合における供給リール3の巻径RSを次に
述べるような方法で演算するような回路構成となってい
る。なお、磁気テープ2の走行方向がBである場合も同
様である。
リール3の回転周期TS、供給リールの巻径RSと、磁気
テープ2の走行速度vとの関係は、 v=2πRS/TS ・・・ となり、上述した式と式とからvを消去すると、 RS=RE・TS/TE ・・・ が成立する。
供給リール巻径演算部113には、フォトインタラプタ5
1から周期TFGREのFG信号51aが導かれているとともに、
フォトインタラプタ14からスイッチ106を介してFG信号1
4aが導かれている。なお、フォタインタラプタ14は、巻
取リール4が1回転するごとに周TFGSのFG信号14aがN
FGS個出力されるように設定されている。
従って、 TS=NFGS・TFGS ・・・ が成立する。
ここで、周期TFGREのFG信号51aが時間naT・TFGSの間
にカウントされた数をnCREとすると、 nCRE・TFGRE=naT・TFGS ・・・ が成立する。
従って、、、及び式より が成立する。
従って、nCREを計測することによって、供給リール4
の巻径RSを演算することができる。すなわち、周期TFGS
のFG信号14aをnaT分周した周期ごとにFG信号51aのパル
ス数を計測し、これをnCREとして式に代入して供給リ
ール4の巻径RSを演算するのである。
供給リール巻径演算部113によって算出された供給リ
ール4の巻径RSのデータを含む出力113aは、テープテン
ション制御トルク算出部114に出力される。
テープテンション制御トルク算出部114は、前記出力1
13aに基づいて予め設定されている目標値たるテープテ
ンションFを維持するのに必要なリール駆動トルクMS
次式によって算出するような回路構成となっている。な
お、図示しない軸受等の粘性抵抗によるトルクロスをML
とする。
定常状態におけるテープテンションFは、 F=(MS+ML)/RS ・・・ で表すことができる。
トルクロスMLは、リール軸受の粘性抵抗MLRと、その
他のガイド類(ガイドローラ31、33、34、56、57等)の
粘性抵抗、摩擦抵抗MLOとに大別することができる。
リール軸受の粘性抵抗MLRは、リールの回転速度に比
例するので、粘性係数をDLRとすると、 MLR=DLR・2π/TS ・・・ で表すことができる。
従って、式は、 F=(MS+ML0+DLR・2π/TS)/RS ・・・ と変形され、 MS=F・RS−ML0−DLR・2π/TS ・・↑ となる。
この式は、定常状態における関係式であるが、テー
プテンションF、ガイド類の粘性抵抗、摩擦抵抗ML0
データを予めそれぞれ設定しておく一方、供給リール4
の巻径RSをに代入すると、リール駆動トルクMSが算出
される。
このリール駆動トルクMSでもって供給リール4の駆動
を制御することにより、テープテンションは一定値Fに
制御されることになるが、さらに以下のような制御を行
う。
すなわち、磁気テープ2の走行速度vと基準速度との
間の誤差は、速度誤差検出部110から速度誤差信号110a
として出力されており、この速度誤差信号110aに基づい
て巻取モータ10が制御されていることは既に述べたが、
この速度誤差検出部110の出力(速度誤差信号110a)
は、供給リール駆動ゲイン118を介して、供給リールモ
ータ9の駆動を行うリールモータ駆動部115へも導かれ
ている。前記速度誤差信号110aに基づいて巻取リール4
を駆動するようにフィードバック制御が行われる一方、
供給リール3に対しても同様の速度フィードバックを行
うことにより、速度制御のゲインを向上させ、かつテー
プテンションが変動するのを抑えることができるのであ
る。
供給リール駆動ゲイン118によって与えられる供給リ
ールモータ9の駆動トルクMS′は、 MS′=−(JS・RT)/(JT・RS)・MT′ ・・・ 又は、 MS′=−(JS・RT)/(JT・RS)・KM・/R・VM′・・・
で表される。
ただし、MT′速度誤差信号110a等に基づいて演算され
た巻取リールモータ10の駆動トルク、JTは巻取リール4
と巻取リールモータ10との慣性モーメント、RTは巻取リ
ール4の巻径、JSは供給リール3と供給リールモータ9
との慣性モーメント、RSは供給リール3の巻径である。
また、VM′は前記速度誤差信号110aに基づく巻取リール
モータ10の駆動電圧、KM、Rは前述のモータ定数であ
る。なお、『−』は巻取リールモータ10が加速する場合
にはテープテンションを低減する方向に駆動し、巻取リ
ールモータ10が減速する場合にはテープテンションを増
大させる方向に駆動することを示している。
前記又は式によって求められる巻取リールモータ
10の駆動トルクMS′に従って、供給リールモータ9の駆
動トルクが制御されることにより、速度誤差信号110aは
巻取リールモータ10と供給リールモータ9との両者へフ
ィードバックされて制御することになる。この時、供給
リール3のテープ送り出し点での周速度と、巻取リール
4のテープ巻取点での周速度とは動的に等しくなるの
で、制御による加減速の際においてもテープテンション
が変動することはない。
磁気テープ2の走行に伴って各リール3、4の巻径
RS、RT及び慣性モーメントJS、JTは変化していくが、供
給リール3の巻径RSに基づいて巻取リール4の巻径RT
求まる(式参照)。また、慣性モーメントJS、JTはリ
ール巻径と一対一の対応をするので、予め供給リール3
の巻径RSに対応して慣性モーメントJS、JTを求める表を
作成しておき、前記又は式によって巻取リールモー
タ10の駆動トルクMS′を算出する。
供給リール駆動ゲイン118へは、速度誤差検出部110の
速度誤差信号110aが導かれている。また、当該供給リー
ル駆動ゲイン118へは、供給リール巻径演算部113の出力
113aである供給リールの巻径RSに比例する信号も導かれ
ている。本実施例では、式に基づいて供給リール駆動
ゲイン118により巻取リールモータ10の駆動トルクMS
が算出され、前記テープテンション制御トルク算出部11
4の出力114aに含まれるたるリール駆動トルクMSと加算
され、リールモータ駆動部115に導かれて、ここでリー
ル駆動トルクを得るのに必要な電流が生成され、スイッ
チ107を介してリールモータ9、10に供給されるように
構成されている。
すなわち、磁気テープ2の走行方向がAである場合に
は、スイッチ107の設定がAとなり、リール駆動部115の
出力電流は、供給リール駆動手段たるリールモータ9に
供給される。一方、磁気テープ2の走行方向がBである
場合には、スイッチ107の設定がBとなり、リール駆動
部115の出力電流は、供給リール駆動手段たるリールモ
ータ10に供給される。
上記のように構成されたテープ走行制御系により、磁
気テープ2のテープテンションは、磁気テープ2の走行
方向の設定に関係なく、常に前記Fの値に制御されるこ
とになる。これと同時に、磁気テープ2の走行速度vが
制御されることもあわせると、ここに磁気テープ2の安
定した走行が実現される。
なお、ここでは、本発明の機能を実現するために電子
回路を用いたが、これらをコンピュータを用いたソフト
ウェア等により構成してもよいことは勿論である。
また、上述の巻取リールを駆動するリールモータ駆動
部112が電流帰還型で構成された場合は、巻取リールは
トルク制御されるため、巻取リール駆動トルク演算部11
7の出力は、前記式に基づいた巻取リール駆動トルクM
Tのデータを出力するように構成すれば良く、供給リー
ル駆動ゲイン118によって与えられる供給リールモータ
の駆動トルクMS′は式を直接用いて算出すればよい。
<発明の効果> 本発明に係る磁気記録再生装置は、磁気テープの走行
にキャプスタンを用いず、磁気テープに加えるテンショ
ンの調整にテンションアーム等のテンション検出機構を
用いない簡単なリールトゥリールタイプの走行系を有し
ており、速度誤差検出の低周波数域での検出精度(ゲイ
ン)が高くなるため、サーボ系を安定に保ち、かつ高精
度に構成できる。このため、簡単な構成で磁気テープ2
の走行の制御を高精度、すなわち磁気テープの走行速度
を安定して高精度に一定に保つことができ、また磁気テ
ープに加えられるテンションを一定に保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の磁
気テープの走行速度及びテンションを制御する回路構成
図、第2図は速度誤差検出部の内部構成を示す回路構成
図である。 2……磁気テープ、31、32、33、34、56、57……ガイド
ローラ、110……速度誤差検出部、113……供給リール巻
径演算部、114……テープテンション制御トルク算出
部、117……供給リール駆動トルク演算部、118……供給
リール駆動ゲイン、74……磁気ヘッド、14、15、15……
フォトインタラプタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープの走行速度と磁気テープに加え
    られるテンションとを一定に保ちつつ、磁気テープを走
    行させる磁気記録再生装置において、磁気テープの走行
    に伴って回転するガイドローラと、このガイドローラの
    回転に伴ってパルス信号を発生する速度信号発生器と、
    走行速度の基準となるべき基準信号を発生する基準信号
    発生器と、磁気テープの走行速度の誤差を検出する速度
    誤差検出部と、磁気テープの走行に伴うリールの回転を
    検出するリール回転検出手段と、少なくとも供給リール
    の巻径に基づいて磁気テープに加えられるテンションを
    制御するように駆動されるリール駆動手段とを具備して
    おり、前記速度誤差検出部は、前記速度信号発生器のパ
    ルス信号と前記基準信号発生器の基準信号との周波数差
    又は周波数比を検出する周波数誤差検出部と、前記速度
    信号発生器のパルス信号と前記基準信号発生器の基準信
    号との位相差を検出する位相誤差検出部とを有し、前記
    周波数誤差検出部及び位相誤差検出部の出力信号に基づ
    いて磁気テープの走行速度の誤差を検出し、前記リール
    駆動手段は前記速度誤差検出部の出力に基づいて磁気テ
    ープの走行速度を一定に制御するように構成されている
    ことを特徴とする磁気記録再生装置。
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