JP2663428B2 - テープ巻径演算装置 - Google Patents

テープ巻径演算装置

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JP2663428B2 JP62068714A JP6871487A JP2663428B2 JP 2663428 B2 JP2663428 B2 JP 2663428B2 JP 62068714 A JP62068714 A JP 62068714A JP 6871487 A JP6871487 A JP 6871487A JP 2663428 B2 JP2663428 B2 JP 2663428B2
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【発明の詳細な説明】 以下の順序でこの発明を説明する。 A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段(第1図) F 作用 G 実施例 G1テープ巻径演算装置部分の説明(第1図) G2リールに与えるトルク制御の説明(第1図、第2図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 この発明は、供給側リール、巻取側リールのテープ巻
径の演算装置に関する。 B 発明の概要 この発明はキャプスタン駆動用モータに設けた周波数
発電機の出力(以下キャプスタンFGと称す)と、供給
側、巻取側リールの各駆動用モータに設けた周波数発電
機の出力(以下それぞれ供給リールFG、巻取リールFGと
称す)をカウントし、そのカウント値に基づいてテープ
総量(ハブを含めたリール正方投影面積の和)を検出す
るとともに、このテープ総量が求められた後は、このテ
ープ総量と供給リールFG及び巻取リールFGのカウント値
出力とに基づいて、テープ走行中の各リールの巻径を検
出することができるようにしたものにおいて、各周波数
発電機の出力をカウントするカウンタとしてアップダウ
ンカウンタを用い、この各アップダウンカウンタのアッ
プダウンのカウント方向をキャプスタン駆動用モータ、
供給側リール及び巻取側リール駆動用モータの回転方向
検出出力により決めることにより、より精確なテープ巻
径の演算ができるようにしたものである。 C 従来の技術 例えばVTR等において、テープ走行時は、テープ供給
側リール及び巻取側リールにトルクを与え、テープに所
定のテンションをかけるようにする。 ところで、この供給側及び巻取側リールに与えるトル
クがそれぞれ一定であると、各リールのテープ巻径によ
りテンションが変わってしまい、巻径が小さい方はテン
ションが弱く、テープがゆるみ、巻径が大きい方はテン
ションが強すぎてテープダメージとなる欠点がある。 そこで、従来より供給側及び巻取側リールのテープ巻
径を検出し、この検出したテープ巻径に応じて各リール
に与えるトルクを決めるようにしている。 この場合に、テープ巻径を求める方法としては次のよ
うな方法がある。 すなわち、先ず、キャプスタンFGをカウントしてテー
プ走行量を求め、そのテープ走行量のときの供給リール
FG、巻取リールFGをそれぞれカウントすることにより各
リールの回転角を求め、回転角×半径=テープ走行量の
関係からそのときの供給側リールのテープ巻径RS(半
径、以下同じ)及び巻取側リールのテープ巻径RT(半
径、以下同じ)をそれぞれ求め、 πRS 2+πRT 2=A ……(1) からテープ総量(面積和)Aを求める。 このテープ総量Aが求められた後は、テープ走行中の
供給リールFGと巻取リールFGをカウントし、そのカウン
ト値の比NS/NTにより、テープ巻径RS及びRTの比RS/RT
(NS/NT-1を求め、前記(1)式とから各テープ巻径R
S及びRTを演算するものである。 D 発明が解決しようとする問題点 ところで、従来、キャプスタンFG及び各リールFGをカ
ウントするとき、その回転方向については考慮されてい
なかった。このため、テープ総量を求める際の、テープ
走行量検出時、キャプスタンが正、逆両方向に何等かの
原因により振動したとき、キャプスタンFGのカウント値
はテープ走行量に正確に対応しなくなる。同様にリール
が振動すれば、この振動時のリールFGが回転方向に関係
なくカウンタで積算されてしまい、リール回転量に正確
に対応しなくなる。したがって、テープ総量が不正確に
なるとともに巻径比RS/RTも不正確になる。 特にテープ巻径が一方のリール側が大きく、他方が小
さい場合、巻径の大きい方のリールが振動するとき、巻
径の大きい方はリールFGが出ないが、巻径の小さい方は
振動に応じてリールFGが発生し、カウンタがこれを積算
してしまうこともある。これも巻径比RS/RTを不正確に
する要因となり、供給側リール及び巻取側リールの巻径
RS及びRTを正確に演算することができなかった。 さらに、編集機能を有するVTRの場合、テープ速度を
任意に変えるとともに、テープ移送方向も正方向、逆転
方向に変えることができるようにする、いわゆるジョグ
モードがある。このジョグモードにおいてもテープテン
ションを制御する必要があるが、単にリールFGのカウン
ト値を積算する従来の方法では巻径を正確に演算できず
巻径に正確に応じたトルクをリールに与えることはでき
ない。 E 問題点を解決するための手段 この発明は、テープ巻径を正確に求めることができる
ようにしたもので、この発明においては、供給側リール
駆動用モータ(1M)に設けられた周波数発電機(1F)の
出力がクロック端子に供給され、供給側リール駆動用モ
ータ(1M)の回転方向検出出力がアップダウン制御端子
に供給される第1のアップダウンカウンタ(12S)と、
巻取側リール駆動用モータ(2M)に設けられた周波数発
電機(2F)の出力がクロック端子に供給され、この巻取
側リール駆動用モータ(2M)の回転方向検出出力がアッ
プダウン制御端子に供給される第2のアップダウンカウ
ンタ(12T)と、キャプスタン駆動用モータ(3)に設
けられた周波数発電機(3F)の出力がクロック端子に供
給され、キャプスタン駆動用モータ(3)の回転方向検
出出力がアップダウン制御端子に供給される第3のアッ
プダウンカウンタ(12C)と、第1、第2及び第3のア
ップダウンカウンタ(12S)(12T)(12C)のカウント
値出力が供給され、供給側リール(1)及び巻取側リー
ル(2)に巻回されたテープの総量を演算する第1の演
算手段(13)と、第1及び第2のアップダウンカウンタ
(12S)(12T)の出力及び第1の演算手段(13)の出力
が供給され、供給側リール(1)及び巻取側リール
(2)の少なくとも一方に巻回されたテープの巻径を演
算する第2の演算手段(14)とを設ける。 F 作用 第1、第2、第3のアップダウンカウンタ(12S)(1
2T)(12C)は、それぞれ、キャプスタン駆動用モータ
(3M)、供給側リール及び巻取側リール駆動用モータ
(1M)及び(2M)の回転方向検出出力によりアップ/ダ
ウンのカウント方向が制御される。したがって、第3の
カウンタ(12S)のカウント値は一方向へのテープ走行
量を正しく表わすものとなり、第1及び第2のカウント
値は一方向へのリールの回転角を正しく表わすものとな
り、テープ巻径は正確に演算される。 G 実施例 第1図はこの発明による演算装置をリール付与トルク
コントロール回路に使用した場合の一実施例である。な
お、第1図において2重枠で囲んだブロックは、マイク
ロコンピュータによるソフトウエアによって実現可能な
ブロックを示している。 G1テープ巻径演算装置部分の説明 先ず、この例におけるテープ巻径演算装置部分につい
て説明する。 (1)は供給側リール、(1M)はその駆動用モータ、
(1F)はこのモータ(1M)に設けられる周波数発電機、
(2)は巻取側リール、(2M)はその駆動用モータ、
(2F)はこのモータ(2M)に設けられる周波数発電機、
(3)はキャプスタン、(3M)はその駆動用モータ、
(3F)はこのモータ(3M)に設けられる周波数発電機、
(4)はピンチローラ、(5)は回転ヘッドドラム、
(6)はテープである。 周波数発電機(1F)よりは位相が90゜異なる2個の供
給側リールFGが得られ、これらリールFGが方向検出回路
(11S)に供給されるとともに、この2個の供給側リー
ルFGの一方がカウンタ(11S)のクロック端子に供給さ
れる。方向検出回路(11S)では位相が90゜異なるリー
ルFGから供給側リール(1)の回転方向が検出され、そ
の検出出力がカウンタ(12S)のアップダウン制御端子
に供給され、リール(1)が正転するときはアップ方向
に、逆転するときはダウン方向に、リールFGをカウント
するようにされる。 巻取側リール(2)側も全く同様にして、周波数発電
機(2F)よりの2個のリールFGにより方向検出回路(11
T)で巻取側リール(2)の回転方向が検出され、その
検出出力がカウンタ(12T)のアップダウン制御端子に
供給され、このカウンタ(12T)のクロック端子に供給
される巻取側リールFGがリール(2)の回転方向に応じ
アップカウント又はダウンカウントされる。 さらに、キャプスタン(3)についても、周波数発電
機(3F)よりの2個のキャプスタンFGにより方向検出回
路(11C)でキャプスタン(3)の回転方向が検出さ
れ、その検出出力がカウンタ(12C)のアップダウン制
御端子に供給され、このカウンタ(12C)のクロック端
子に供給されるキャプスタンFGがキャプスタン(3)の
回転方向に応じアップカウント又はダウンカウントされ
る。 そして、カウンタ(12S)(12T)(12C)のカウント
値がテープ総量演算回路(13)に供給されるとともにカ
ウンタ(12S)(12T)のカウント値とこのテープ総量演
算回路(13)の演算出力が巻径及びイナーシャ演算回路
(14)に供給される。また、演算回路(13)及び(14)
からは後述のようなリセット信号が得られ、これらリセ
ット信号はオアゲート(15)を介してカウンタ(12S)
(12T)(12C)のリセット端子に供給される。 以上の構成によりリール(1)及び(2)のテープ巻
径が演算される。その動作を以下説明する。 (10)はマイクロコンピュータを備えるシステムコン
トローラ(以下シスコン略称する)で、テープ交換がさ
れた最初の状態においては、必ず、このシスコン(10)
により、ピンチローラ(4)がキャプスタン(3)に圧
着され、かつ、キャプスタン(3)が所定量回転するキ
ャプスタン送りモードを経由するようにされている。 このキャプスタン送りモードのときに、テープテンシ
ョンのためにリール(1)(2)に与える初期トルク
は、例えばテープ巻径の1/2相当の適当な値としてもよ
いが、次のようにすればラフにではあるがある程度テー
プ巻径に応じたものとなる。 すなわち、テープを装置にローディングするとき、テ
ープ巻径を求める方法で、ローディング時、供給側リー
ル又は巻取側リールの一方にブレーキをかけて、テープ
を一方のリール側からのみ引き出すようにしておくとと
もに、ローディングリングを回転させるモータに周波数
発電機を設けておき、この周波数発電機の出力をカウン
トすることによりテープ引き出し量を求め、このときの
テープ引き出し側のリールの回転量をそのリールFGによ
り知り、このテープ引き出し量とリール回転量からリー
ルのテープ巻径を求めるものである。使用するテープに
よってテープ総量が異なるとはいってもその値は有限で
あるから一方のリールの巻径がわかれば他方の巻径の大
まかな値は推定できる。これにより、このリール(1)
(2)に与える初期トルクを定めることができる。 そして、このような状態で若干のテープ量だけ、キャ
プスタン送りモードがされることになる。そして、その
キャプスタン送りモードのときのキャプスタンFGがカウ
ンタ(12C)でカウントされる。このカウント値は回転
方向が加味されているのでテープ走行量に正確に一致す
る。また、このキャプスタン送りモードの間における供
給リールFG及び巻取リールFGがカウンタ(12S)及び(1
2T)でカウントされる。このカウント値も回転方向が加
味されているので、リール(1)及び(2)の回転量に
正確に一致する。 テープ総量演算回路(13)では、カウンタ(12C)よ
りのキャプスタンFGのカウント値が定められた所定値に
なったとき、リセット信号を発生し、このときのカウン
タ(12S)(12T)(12C)のカウント値を演算回路(1
3)内にラッチするとともにカウンタ(12S)(12T)(1
2C)をリセットする。そして、従来技術の欄で述べたの
と同様にして、テープ総量A(ハブを含めた両リール正
方投影面積の和に応じたもの)が、この演算回路(13)
において求められる。こうして、テープ総量Aが一旦求
められると、テープが交換されるまで、そのテープ総量
Aが貯えられ、演算回路(13)はテープ総量演算は行な
わない。 このテープ総量Aの情報は演算回路(14)に供給され
る。 そして、その後は演算回路(14)で、テープ走行によ
り発生する両リールFGのカウンタ(12S)(12T)でのカ
ウント値から両リール(1)(2)の巻径比RS/RTが求
められ、テープ総量Aとから、各リール(1)(2)の
巻径RS及びRTが演算される。 このとき、カウンタ(12S)及び(12T)は、演算回路
(14)からのリセット信号によりリセットされる。した
がって、カウンタ(12S)及び(12T)はリセットから次
のリセットまでのリールFGをカウントすることになる。
つまり、カウンタ(12S)(12T)のカウント値はリセッ
トからリセットまでのリール回転量を示す。したがっ
て、求められるテープ巻径はリセットからリセットまで
の間のリールの平均のテープ巻径となる。したがって、
リセット期間があまりに長いと演算結果としてのテープ
巻径の正確さは低くなる。そこで、このリセット間隔は
要求されるテープ巻径の正確度に応じて定められる。 なお、このリセットパルスを出力するタイミングはタ
イマーによる一定時間間隔でもよいが、リール巻径のア
ンバランス時のことをも考慮して、この例ではカウンタ
(12S)及び(12T)のカウント値がともに所定値を越え
たとき出力されるようにされている。 なお、演算回路(14)では求められた巻径によりイナ
ーシャも演算される。 なお、以上の演算結果として求められたテープ総量か
らテープハブ径の判別が可能となり、巻径からテープト
ップ/エンドの検出ができ、早送り、巻戻し時に、この
テープトップ/エンドの前でのテープ減速が正確にでき
る。 第1図の実施例では、求めたテープ巻径及びイナーシ
ャの情報を用いてリールトルク制御が次のようになされ
ている。 G2リールに与えるトルク制御の説明 リール系のコントロールとしては供給側リールモータ
(1M)及び巻取側リールモータ(2M)のトルクを可変す
ることにより行なう。リールモータのトルク制御の基本
式は以下のようになる。 ただし、 TQS:供給側リールトルク TQT:巻取側リールトルク F :ドラム入口目標シンション FS :供給側カセット引出し力 FT :巻取側カセット引出し力 RS :供給側リール半径 RT :巻取側リール半径 τ :供給側リールモータ軸ロス τ :巻取側リールモータ軸ロス JS :供給側リールイナーシャ JT :巻取側リールイナーシャ α :テープ加速度 テープが一定スピードで走行するときは、(2),
(3)式で定常項のみを考慮すればよく、加減速時に、
これにトルク変化分(加速度項)が加算される。 フォワード方向のキャプスタンモードでは、キャプス
タン(3)とピンチローラ(4)とにより、供給側リー
ル(1)側と巻取側リール(2)側とが切り離されたも
のと考えられ、ドラム入口のテンションを規定するに
は、供給側リールトルクTQSのコントロールを想定すれ
ばよい。 なお、トルクの方向としては、通常、テープ巻き締め
方向である。加減速時には、トルクTQSあるいはTQTが負
の値となることがあるが、このときにはその分だけテー
プ送り出しをすることでリール系はバランスする。 テープ走行方向はキャプスタンモードではキャプスタ
ン回転方向により、早送り、巻戻し等のリールモードで
は供給側リール(1)の回転方向により検出する。 加速、減速は、キャプスタンモードではキャプスタン
駆動モータ電流の方向により、リールモードでは、リー
ルサーボのスピードエラーの正負により算出する。 以下、第1図についてリールトルク制御について説明
する。 すなわち、巻径及びイナーシャ演算回路(14)にて演
算されたリール(1)(2)のテープ巻径及びイナーシ
ャの情報はトルクコントローラ(21)に供給されるとと
もにテンションサーボパラメータコントローラ(22)に
供給される。また、早送り/巻戻しスピードコントロー
ラ(23)からの情報がこれらコントローラ(21)及び
(22)に供給される。コントローラ(23)はシスコン
(10)よりコントロールされている。 トルクコントローラ(21)からは、キャプスタンモー
ド、リールモードに応じて目標テンションFを得るに必
要とするトルクTQS,TQTを得るために、供給側リール
(1)及び巻取側リール(2)に与える基本トルクとな
るFTQS及びFTQTが得られ、それぞれ加算回路(31S)及
び(31T)に供給される。 一方、(7S)及び(7T)はそれぞれテンション検出セ
ンサで、(7S)は供給側リール(1)からのテープ引出
し力FSに対応したテンションの検出用、(7T)は巻取側
リール(2)からのテープ引出し力FTに対応したテンシ
ョンの検出用である。 これらテンション検出センサ(7S)及び(7T)のテン
ション検出出力は、それぞれアンプ(32S)及び(32T)
を介してA/Dコンバータ(33S)及び(33T)に供給され
てデジタル情報に変換された後、比較回路(34S)及び
(34T)に供給される。一方、テンションサーボパラメ
ータコントローラ(22)からはこれら比較回路(34S)
及び(34T)に、センサ(7S)及び(7T)が検出してい
る部分の目標テンションに相当する基準値REFS及びREFT
が供給される。したがって比較回路(34S)及び(34T)
からは目標テンションとの差分が得られ、これがそれぞ
れフィードバックゲインコントローラ(35S)及び(35
T)を介して加算回路(31S)及び(31T)に供給され、
基本トルクFTQS及びFTQTの補正分となる。このとき、フ
ィードバックゲインコントローラ(35S)及び(35T)に
はテンションサーボパラメータコントローラ(22)より
ゲインコントロール信号が供給され、テープ巻径に応じ
てゲインが制御される。 この場合に、基本トルク成分FTQS及びFTQTは巻径に応
じてのみ定めた値としても良いが、この例では、ゲイン
コントローラ(35S)及び(35T)を介してフィードバッ
クされる成分をより小さくするようにして制御ループの
安定度を高めることができるようにしている。すなわ
ち、加算回路(31S)及び(31T)の出力が巻径、イナー
シャ演算回路(14)に供給され、演算された巻径、イナ
ーシャに対し、この加算出力のうちのフィードバック成
分の大きさに応じた補正をし、基本トルクFTQS及びFTQT
の値をフィードバック分が小さくなる方向に変えること
ができるようにしている。 以上の基本トルクFTQS及びFTQTに対する補正分はテン
ションセンサ(7S)及び(7T)の検出出力のうちの定常
分である。 こうして補正された、加算回路(31S)及び(31T)よ
りの基本トルクはD/Aコンバータ(36S)及び(36T)に
てアナログ電圧に戻された後、加算回路(37S)及び(3
7T)に供給される。一方、この加算回路(37S)及び(3
7T)には、センサ(7S)及び(7T)の検出出力の交流分
(加速度分)がフィードバックゲインコントローラ(38
S)及び(38T)をそれぞれ介して供給されている。これ
により、テンションの加速度分を抑えるようにしてい
る。このとき、フィードバックゲインコントローラ(38
S)及び(38T)のゲインはテンションサーボパラメータ
コントローラ(22)よりのコントロール信号により、巻
径及びイナーシャに応じてコントロールされている。 ところで、このテンションセンサ(7S)及び(7T)に
よる加速度分に対するテンション制御の系は周波数特性
があまり良くない。このため、キャプスタンモードで、
キャプスタン(3)の回転数を急に変化させてテープ速
度を変化させるような場合、上記のテンションセンサ
(7S)(7T)による加速度分に対する制御では応答が悪
い。 そこで、この例では、キャプスタンモードでのテープ
速度変化に対する加速度分については次のように制御す
る。 すなわち、キャプスタンモードでテープ速度を変える
ときには、キャプスタン駆動用モータ(3M)に流れる電
流が変えられる。そして、この電流の方向はモータ(3
M)、したがってキャプスタン(3)の回転方向ひいて
はテープ走行方向に対応する。したがって、このキャプ
スタン駆動用モータ(3M)に流れる電流の変化を方向を
含めて検出すれば、キャプスタン加速度、ひいてはテー
プ移動の加速度を検出できる。 第1図において、キャプスタン駆動用モータ(3M)に
接続された抵抗(41)はその駆動電流検出用抵抗で、加
速度検出回路(42)はこの抵抗(41)により検出される
電流の変化を検出することにより、方向を含めて加速度
分を検出する。検出された加速度分は、補正回路(43
S)及び(43T)に供給される。この補正回路(43S)及
び(43T)では、前記(2)式,(3)式に示されるよ
うに、加速度αにテープ巻径とイナーシャとの比JS/R
S及びJT/RTを係数として掛算をする処理を行なう。係数
JS/RS及びJT/RTはテンションサーボパラメータコントロ
ーラ(22)より供給される。 こうして、この補正回路(43S)及び(43T)から得ら
れた加速度項の成分は加算回路(39S)及び(39T)に供
給され、加算回路(37S)及び(37T)よりの出力とそれ
ぞれ加算され、これが供給側リールモータ(1M)及び巻
取側リールモータ(2M)にそれぞれ供給される。キャプ
スタンモータ(3M)に流れる電流変化は、テープ速度変
化に先立って生じているものであるから、このキャプス
タンモード時の加速度分の制御は非常に良好に行なわれ
ることになる。 もっとも、キャプスタン(3)の加速度はキャパスタ
ンFGの周期計測、パルス数計測によっても知ることがで
きる。 以上により、(2)式及び(3)式に従うようなトル
ク制御が行なわれる。 ところで、リールモータ(1M)及び(2M)の静特性は
第2図の曲線aのようになる。なお、曲線bは定格駆動
時の特性である。この図からわかるように、リール半径
をあらゆる値に対して、定常テンションを発生しながら
早送り/巻戻しをするためには必要トルク、必要回転数
及び必要な加速トルクの兼ね合いから、この静特性上で
余裕のある部分、余裕のない部分が発生する。例えば、
第2図上、P1点は巻径が小さいところ、P2点は巻径が大
きいところである。 そして、このP1点近傍の部分は余裕がなく、巻径の中
間のところから巻径が大きくなる部分では余裕があるこ
とがわかる。したがって、巻径により、静特性上で余裕
のある部分と余裕のない部分との判別は可能になる。そ
こで、この場合、演算回路(14)よりの巻径演算出力が
シスコン(10)に供給され、余裕のある部分ではスピー
ド、加速度を増加し、余裕のない部分ではスピード、加
速度を減少させるようにすることにより、全体的に早送
り/巻戻し時間を所定値以内にすることができるように
して、モータの効率的な使用を可能にしている。 なお、以上の側では、供給側リール(1)側のみでな
く、巻取側リール(2)側においてもテンションセンサ
を設けてサーボをかけるようにしたが供給側リール
(1)側だけでもよい。 なお、以上の例では巻径演算出力をリールサーボ及び
早送り、巻戻し時のリールモータの駆動制御に用いた場
合について説明したが、用途はこれらに限られるもので
はなく、テープエンドを検出してストップする場合に、
リール半径検出出力に応じてブレーキを徐々にかけるよ
うにする等、種々の用途に応用可能である。 H 発明の効果 この発明によれば、キャプスタンFG、リールFGを、キ
ャプスタン及びリールの回転方向をも加味してカウント
するものであるからテープ総量演算時の、テープ送り量
及びリール回転量、巻径比演算時のリール回転量はそれ
ぞれ正確な絶対量であり、求められる巻径は正確なもの
となる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明装置を使用したリールサーボ回路の一
例のブロック図、第2図はその一部の動作の説明のため
の図である。 (1)は供給側リール、(1M)はその駆動用モータ、
(1F)は周波数発電機、(2)は巻取側リール、(2M)
はその駆動用モータ、(2F)は周波数発電機、(3)は
キャプスタン、(3M)はその駆動用モータ、(3F)は周
波数発電機、(11S)(11T)(11C)は回転方向検出回
路、(12S)(12T)(12C)はアップダウンカウンタ、
(13)はテープ総量演算回路、(14)は巻径、イナーシ
ャ演算回路である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.(a) 供給側リール駆動用モータに設けられた周
    波数発電機の出力がクロック端子に供給され、上記供給
    側リール駆動用モータの回転方向検出出力がアップダウ
    ン制御端子に供給される第1のアップダウンカウンタ
    と、 (b) 巻取側リール駆動用モータに設けられた周波数
    発電機の出力がクロック端子に供給され、この巻取側リ
    ール駆動用モータの回転方向検出出力がアップダウン制
    御端子に供給される第2のアップダウンカウンタと、 (c) キャプスタン駆動用モータに設けられた周波数
    発電機の出力がクロック端子に供給され、上記キャプス
    タン駆動用モータの回転方向検出出力がアップダウン制
    御端子に供給される第3のアップダウンカウンタと、 (d) 上記第1、第2及び第3のアップダウンカウン
    タのカウント値出力が供給され、供給側リール及び巻取
    側リールに巻回されたテープの総量を演算する第1の演
    算手段と、 (e) 上記第1及び第2のアップダウンカウンタの出
    力及び上記第1の演算手段の出力が供給され、上記供給
    側リール及び巻取側リールの少なくとも一方に巻回され
    たテープの巻径を演算する第2の演算手段とを有してな
    るテープ巻径演算装置。
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