JPH05307801A - 長尺物巻き取り装置 - Google Patents

長尺物巻き取り装置

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Publication number
JPH05307801A
JPH05307801A JP4111067A JP11106792A JPH05307801A JP H05307801 A JPH05307801 A JP H05307801A JP 4111067 A JP4111067 A JP 4111067A JP 11106792 A JP11106792 A JP 11106792A JP H05307801 A JPH05307801 A JP H05307801A
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JP
Japan
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sum
reel
winding
cycle
long object
Prior art date
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Pending
Application number
JP4111067A
Other languages
English (en)
Inventor
昭 ▲吉▼川
Akira Yoshikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4111067A priority Critical patent/JPH05307801A/ja
Publication of JPH05307801A publication Critical patent/JPH05307801A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周期和一定制御でリール巻き取り制御を行
い、巻始めから巻終までのテープ速度を一定に保つ。 【構成】 周期和算出回路8において算出された周期和
は周期和一定制御回路10に入力され、目標周期和設定
回路12Aが周期和一定制御が行われる時間間隔よりも
十分に長い時間間隔で算出した目標周期和との差が算出
され、所定値が乗算されて巻取側リール駆動回路5Bに
入力される。同時に、周期和一定制御回路10は供給側
リール駆動回路5Aに所定のトルク指令を送り、走行中
のテープ2にたるみが発生しないようにして、テープ2
は供給側リール3Aから巻取側リール3Bに安定して送
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープなどの長尺物
をリールからリールへ巻き取る長尺物巻き取り装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、長尺物の代表である磁気テープを
媒体とした機器はオーディオ用あるいはビデオ用として
生活になくてはならないものとなり、それらは様々な機
能を実現するために常に一定の速度で磁気テープを送る
ことができると共にその時の送り速度を正確に検出でき
るものが求められている。以下に従来の長尺物巻き取り
装置について説明する。
【0003】図9は従来の長尺物巻き取り装置の構成を
示すブロック図である。図9において、テープ2は供給
側リール3Aおよび巻取側リール3Bに巻かれている。
リールモータ4A,4Bはそれぞれリール駆動回路5
A,5Bによって駆動され、リール3A,3Bに回転ト
ルクを与える。回転速度検出器6A,6Bはそれぞれリ
ール3A,3Bの回転数に比例するFGパルスを発生す
る。周期検出回路7A,7Bは回転速度検出器6A,6
Bが出力するFGパルスの周期を測定する。周期和算出
回路8は周期検出回路7A,7Bが出力する2つのFG
周期データを加算する。周期和一定制御回路10は周期
和算出回路8が出力する周期和情報と目標周期和との差
がゼロになるように制御信号を作成し、リール駆動回路
5A,5Bに送る。テープ速度検出回路20は周期和算
出回路8が出力する周期和情報と目標周期和の比からそ
の時のテープ速度を検出する。
【0004】ここで、周期和一定制御について説明す
る。テープ速度とFGパルスの周期との関係は、(数
5)となる。
【0005】
【数5】
【0006】ただし、RH:リールハブの半径、L:全
テープ長、t:テープ厚、Z:リールFGの歯数、
T:テープ速度、TT,TS:リールのFG周期(T:巻
取側、S:供給側)である。
【0007】つまり、テープ速度を一定に保つためには
FGパルスの周期の2乗和を常に一定に保てばよいこと
になる。しかし、FGパルスの周期をリアルタイムで2
乗してリールを制御することは処理速度およびコストの
点で問題があるため、(数5)を次のような条件で近似
する。
【0008】
【数6】
【0009】この条件を(数5)に入れるとテープ速度
は、(数7)となる。
【0010】
【数7】
【0011】つまり簡易的な方法として、テープの最大
外径とリールハブ径との差が比較的小さい時はFGパル
スの周期の和を一定に保つことによりテープ速度を略一
定に保つことができる。
【0012】次に、テープ速度検出回路20で行われる
テープ速度の検出方法を説明する。(数7)からわかる
ように、テープ速度は周期の和に逆比例しており、周期
和算出回路8で算出された周期和と目標周期和の比から
次の(数8)にしたがってテープ速度を検出することが
できる。
【0013】
【数8】
【0014】ただし、TADD:算出された周期和、T
ADD0:目標周期和である。
【0015】以上のように構成された長尺物巻き取り装
置について、以下その動作を図10および図11のグラ
フを用いて説明する。
【0016】図10はビデオテープ(T−120)を巻
始めから巻終まで周期和一定制御で送った場合のテープ
速度の変動を示したものである。
【0017】図11はビデオテープ(T−120)を巻
始めから巻終まで送った場合のテープ速度の検出誤差を
%で示したものである。
【0018】供給側リール3Aに巻かれているテープ2
を巻取側リール3Bに送る場合、両リールの回転速度検
出器6A,6Bがそれぞれ出力するFGパルスは周期検
出回路7A,7Bに入力され、その周期が検出されると
ともに、周期和算出回路8において周期和が算出され
る。そして、その周期和は周期和一定制御回路10にお
いて目標周期和との差が算出され、所定値が乗算されて
巻取側リール駆動回路5Bに入力される。同時に、周期
和一定制御回路10は供給側リール駆動回路5Aに所定
のトルク指令を送り、走行中のテープにたるみが発生し
ないようにして、テープ2を供給側リール3Aから巻取
側リール3Bに安定して送る。そして、テープ速度の最
大値と最小値の中間値が目標速度になるように目標周期
和を設定して、巻始めから巻終までテープを送った場合
のテープ速度は図10に示すようになり、そのテープ速
度の変化幅は11.6%である。
【0019】また、テープ速度検出回路20は走行中の
テープ速度を(数8)にしたがって検出しており、巻始
めから巻終までテープを送った場合のテープ速度の検出
誤差は図11に示すようになり、その誤差範囲は±5.
8%である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、リールに巻かれた長尺物の最大外径とリ
ールハブ径との差が比較的大きい場合で、長尺物を供給
側リールから送り出し巻取側リールで巻き取る場合に、
長尺物の巻位置に関わらず常に両リールのFG周期和が
一定値になるように制御していたため、長尺物の送り速
度は巻始めから巻終までの間で大きく変化するという問
題点を有していた。
【0021】さらに、その時の長尺物の送り速度を両リ
ールのFG周期和と所定の基準周期和との比から算出す
ることにより検出していたため、検出速度は巻位置によ
って大きな誤差を持つという問題点を有していた。
【0022】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、処理の簡単な周期和一定制御はそのままにして長尺
物の送り速度をその巻位置に関わらずほぼ一定に保つと
共に、あらゆる巻位置において簡単な計算で正確な送り
速度を検出することができる長尺物巻き取り装置を提供
することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の長尺物巻き取り装置は、第1の構成として、
長尺物を供給するリールと、前記長尺物を巻き取るリー
ルと、前記2つのリールのそれぞれの回転数に比例した
FGパルスを発生する回転速度検出手段と、少なくとも
前記巻取側リールを駆動する駆動手段と、前記2つのF
Gパルスの周期をそれぞれ検出する周期検出手段と、前
記周期検出手段により検出された2つの周期を加算する
周期和算出手段と、前記周期和算出手段により算出され
た周期和と目標周期和とを比較し、その結果により前記
駆動手段を制御する制御手段と、前記目標周期和を少な
くとも前記周期検出手段の出力を用いて補正する目標周
期和設定手段とで構成している。
【0024】さらに、第2の構成として、長尺物を供給
するリールと、前記長尺物を巻き取るリールと、前記2
つのリールのそれぞれの回転数に比例したFGパルスを
発生する回転速度検出手段と、少なくとも前記巻取側リ
ールを駆動する駆動手段と、前記2つのリールに巻かれ
ている長尺物の巻径をそれぞれ検出する巻径検出手段
と、前記2つのFGパルスの周期の和を算出する周期和
算出手段と、前記周期和算出手段により算出された周期
和と目標周期和とを比較し、その結果により前記駆動手
段を制御する制御手段と、前記目標周期和を少なくとも
前記巻径検出手段の出力を用いて補正する目標周期和設
定手段とで構成している。
【0025】また、第3の構成として、長尺物を供給す
るリールと、前記長尺物を巻き取るリールと、前記長尺
物を供給側リールから巻取側リールに送るリール駆動手
段と、前記2つのリールのそれぞれの回転数に比例した
FGパルスを発生する回転速度検出手段と、前記2つの
FGパルスの周期をそれぞれ検出する周期検出手段と、
前記周期検出手段により検出された2つの周期を加算す
る周期和算出手段と、少なくとも前記周期検出手段の出
力と前記周期和算出手段の出力を用いて長尺物の送り速
度を検出する長尺物速度検出手段とで構成している。
【0026】さらに、第4の構成として、長尺物を供給
するリールと、前記長尺物を巻き取るリールと、前記長
尺物を供給側リールから巻取側リールに送るリール駆動
手段と、前記2つのリールのそれぞれの回転数に比例し
たFGパルスを発生する回転速度検出手段と、前記2つ
のリールに巻かれている長尺物の巻径をそれぞれ検出す
る巻径検出手段と、前記2つのFGパルスの周期の和を
算出する周期和算出手段と、少なくとも前記巻径検出手
段の出力と前記周期和算出手段の出力を用いて長尺物の
送り速度を検出する長尺物速度検出手段とで構成してい
る。
【0027】
【作用】本発明は上記した第1の構成により、リールに
巻かれた長尺物をリールFGの周期和を一定に制御して
長尺物を送る場合に、その目標周期和を供給側リールと
巻取側リールのFG周期データを用いて補正することに
より、長尺物の送り速度を巻始めから巻終までほぼ一定
に保つことができる。
【0028】また第2の構成により、リールに巻かれた
長尺物をリールFGの周期和を一定に制御して長尺物を
送る場合に、その目標周期和をその時の供給側リールと
巻取側リールに巻かれている長尺物の巻径情報によって
補正することにより、長尺物の送り速度を巻始めから巻
終までほぼ一定に保つことができる。
【0029】また第3の構成により、リールからリール
に送られる長尺物の送り速度をリールFGの周期和と基
準周期和との比から求める場合に、供給側リールと巻取
側リールのFG周期データを用いてその値を補正するこ
とにより、あらゆる巻位置において正確な送り速度を検
出することができる。
【0030】また第4の構成により、リールからリール
に送られる長尺物の送り速度をリールFGの周期和と基
準周期和との比から求める場合に、供給側リールと巻取
側リールに巻かれている長尺物の巻径情報を用いてその
値を補正することにより、あらゆる巻位置において正確
な送り速度を検出することができる。
【0031】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0032】図1は本発明の第1の実施例における長尺
物巻き取り装置の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、図9の従来例と同じ構成要素についてはその説
明を省略する。
【0033】図1において、目標周期和設定回路12A
は、周期和一定制御が行われる時間間隔よりも十分に長
い時間間隔で、FG周期データを用いて目標周期和の初
期値を補正し、制御に用いる目標周期和を算出する。
【0034】ここで、目標周期和設定回路12Aで行わ
れる補正を次の(数9)に示す。
【0035】
【数9】
【0036】ただし、TADDT:制御に用いる目標周期
和、TADD0:目標周期和の初期値(テープ巻中位置でテ
ープ速度が目標速度となる周期和)、TT,TS:実測し
たリールFG周期(T:巻取側、S:供給側)、K1:第
1の定数である。
【0037】以上のように構成された本実施例の長尺物
巻き取り装置について、以下その動作について図2のグ
ラフを用いて説明する。
【0038】図2はビデオテープ(T−120)を巻始
めから巻終まで送った場合のテープ速度の変動を%で示
したものである。
【0039】基本的な動きは従来例と同じであり、供給
側リール3Aに巻かれているテープ2を巻取側リール3
Bに送る場合、周期和算出回路8において算出された周
期和は周期和一定制御回路10に入力され、目標周期和
設定回路12Aが周期和一定制御が行われる時間間隔よ
りも十分に長い時間間隔で、(数9)に従って算出した
目標周期和との差が算出され、所定値が乗算されて巻取
側リール駆動回路5Bに入力される。同時に、周期和一
定制御回路10は供給側リール駆動回路5Aに所定のト
ルク指令を送り、走行中のテープにたるみが発生しない
ようにして、テープ2は供給側リール3Aから巻取側リ
ール3Bに安定して送られる。このようにして、巻始め
から巻終までテープを送った場合のテープ速度は図2に
示すようになり、そのテープ速度の変化幅は1.6%で
ある。
【0040】以上のように本実施例によれば、両リール
の周期検出回路がそれぞれ出力するFG周期データを用
いて、目標周期和の初期値を(数9)に従って補正し、
制御に用いる目標周期和を算出する目標周期和設定回路
を設けることにより、テープの送り速度を巻始めから巻
終までほぼ一定に保つことができる。
【0041】そして、補正に用いているFG周期データ
は既に周期和一定制御に用いているデータであるため、
補正データ作成のために新たな構成要素を追加する必要
もなく、容易に実現が可能である。
【0042】また、本実施例において、目標周期和の補
正を行う時間間隔は十分に長くとっており、高い周波数
で行わなければならないリールの制御はあくまで周期和
一定制御であるため、テープ速度が理論的に一定となる
周期2乗和制御と比べてトータルの計算量が少なくてす
み、処理能力の小さいハードウェアでも容易に実現でき
る。
【0043】さらに、上記第1の実施例において、図1
に示した点線で囲んだブロック301はマイクロコンピ
ュータやディジタルシグナルプロセッサの中でソフトウ
ェアで実現することが可能であり、回路の小型、軽量
化、省スペースを達成することができる。
【0044】また、本実施例においては(数9)を用い
て補正を行っているが、他にも多くの算出方法が考えら
れ、その算出式については本実施例に限定されるもので
ない。
【0045】(実施例2)図3は本発明の第2の実施例
における長尺物巻き取り装置の構成を示すブロック図で
ある。同図において、図9の従来例と同じ構成要素につ
いてはその説明を省略する。
【0046】図3において、巻径検出器8A,8Bは両
リールに巻かれているテープの巻径をそれぞれ検出す
る。目標周期和設定回路12Bは、周期和一定制御が行
われる時間間隔よりも十分に長い時間間隔で、両リール
のテープ巻径情報を用いて目標周期和の初期値を補正
し、制御に用いる目標周期和を算出する。
【0047】ここで、目標周期和設定回路12Bで行わ
れる補正を次の(数10)に示す。
【0048】
【数10】
【0049】ただし、RT,RS:リールのテープ巻径情
報(T:巻取側、S:供給側)、K2:第2の定数であ
る。
【0050】以上のように構成された本実施例の長尺物
巻き取り装置について、以下その動作について図4のグ
ラフを用いて説明する。
【0051】図4はビデオテープ(T−120)を巻始
めから巻終まで送った場合のテープ速度の変動を%で示
したものである。
【0052】基本的な動きは従来例と同じであり、供給
側リール3Aに巻かれているテープ2を巻取側リール3
Bに送る場合、周期和算出回路8において算出された周
期和は周期和一定制御回路10に入力され、目標周期和
設定回路12Bが周期和一定制御が行われる時間間隔よ
りも十分に長い時間間隔で、(数10)に従って算出し
た目標周期和との差が算出され、所定値が乗算されて巻
取側リール駆動回路5Bに入力される。同時に、周期和
一定制御回路10は供給側リール駆動回路5Aに所定の
トルク指令を送り、走行中のテープにたるみが発生しな
いようにして、テープ2は供給側リール3Aから巻取側
リール3Bに安定して送られる。このようにして、巻始
めから巻終までテープを送った場合のテープ速度は図4
に示すようになり、そのテープ速度の変化幅は4.5%
である。
【0053】以上のように本実施例によれば、両リール
に巻かれているテープの巻径をそれぞれ検出する巻径検
出器と、両リールの巻径検出器がそれぞれ出力するテー
プ巻径情報を用いて目標周期和の初期値を(数10)に
従って補正し、制御に用いる目標周期和を算出する目標
周期和設定回路を設けることにより、テープの送り速度
を巻始めから巻終までほぼ一定に保つことができる。
【0054】また、本実施例において、目標周期和の補
正を行う時間間隔は十分に長くとっており、高い周波数
で行わなければならないリールの制御はあくまで周期和
一定制御であるため、テープ速度が理論的に一定となる
周期2乗和制御と比べてトータルの計算量が少なくてす
み、処理能力の小さいハードウェアでも容易に実現でき
る。
【0055】さらに、上記第2の実施例において図3に
示した点線で囲んだブロック302はマイクロコンピュ
ータやディジタルシグナルプロセッサの中でソフトウェ
アで実現することが可能であり、回路の小型、軽量化、
省スペースを達成することができる。
【0056】そして、本実施例では前記第1の実施例に
比べて両リールの巻径検出器が必要となるが、目標周期
和の算出については第1の実施例で用いた(数9)に比
べて(数10)は除算が少なく、目標周期和の算出が容
易となり、プロセッサ等の負担が軽くて済む。
【0057】また、本実施例においては(数10)を用
いて補正を行っているが、他にも多くの算出方法が考え
られ、その算出式については本実施例に限定されるもの
でない。
【0058】(実施例3)図5は本発明の第3の実施例
における長尺物巻き取り装置の構成を示すブロック図で
ある。同図において、図9の従来例と同じ構成要素につ
いてはその説明を省略する。
【0059】図5において、リール制御回路11は両リ
ールの周期検出回路7A,7Bが出力するFG周期デー
タを用いて供給側リール駆動回路5Aおよび巻取側リー
ル駆動回路5Bに制御信号を出力し、両リール3A,3
Bをコントロールする。テープ速度検出回路20Aは周
期和算出回路8が出力する周期和情報と基準周期和と両
リールのFG周期データからその時のテープ速度を検出
する。
【0060】ここで、テープ速度検出回路20Aで行わ
れるテープ速度の検出を次の(数11)に示す。
【0061】
【数11】
【0062】ただし、V:検出されたテープ速度、
ST:基準テープ速度、TADDST:基準周期和(テープ
巻中位置でテープ速度が基準テープ速度となる周期
和)、K3:第3の定数となる。
【0063】以上のように構成された本実施例の長尺物
巻き取り装置について、以下その動作について図6のグ
ラフを用いて説明する。
【0064】図6はビデオテープ(T−120)を巻始
めから巻終まで送った場合に検出したテープ速度と実際
のテープ速度とのズレ量を%で示したものである。
【0065】供給側リール3Aに巻かれているテープ2
が巻取側リール3Bに送られる場合、両リールの回転速
度検出器6A,6Bがそれぞれ出力するFGパルスは周
期検出回路7A,7Bに入力され、その周期が検出され
るとともにリール制御回路11に入力される。そして、
リール制御回路11はFG周期データをもとに巻取側リ
ール駆動回路5Bおよび供給側リール駆動回路5Aに制
御信号を出力し、テープ2を供給側リール3Aから巻取
側リール3Bに安定して送る。そして、この時テープ速
度検出回路20Aは走行中のテープ速度を(数11)に
したがって検出しており、巻始めから巻終までテープを
送った場合のテープ速度の検出誤差は図6に示すように
なり、その誤差は±0.8%の範囲におさまる。
【0066】以上のように本実施例によれば、周期和算
出回路が出力する周期和情報と基準周期和と両リールの
FG周期データからその時のテープ速度を検出するテー
プ速度検出回路を設けることにより、巻始めから巻終ま
でテープ速度をわずかな誤差で検出することができる。
【0067】そして、検出に用いているFG周期データ
は既にリール制御に用いているデータであるため、テー
プ速度検出精度向上のために新たな構成要素を追加する
必要もなく、容易に実現が可能である。
【0068】さらに、上記第3の実施例において図5に
示した点線で囲んだブロック303はマイクロコンピュ
ータやディジタルシグナルプロセッサの中でソフトウェ
アで実現することが可能であり、回路の小型、軽量化、
省スペースを達成することができる。
【0069】また、本実施例においては(数11)を用
いてテープ速度の検出を行っているが、他にも多くの算
出方法が考えられ、その算出式については本実施例に限
定されるものでない。
【0070】(実施例4)図7は本発明の第4の実施例
における長尺物巻き取り装置の構成を示すブロック図で
ある。同図において、図5の第3の実施例と同じ構成要
素についてはその説明を省略する。
【0071】図7において、巻径検出器8A,8Bは両
リールに巻かれているテープの巻径をそれぞれ検出す
る。テープ速度検出回路20Bは周期和算出回路8が出
力する周期和情報と基準周期和と両リールの巻径情報か
らその時のテープ速度を検出する。
【0072】ここで、テープ速度検出回路20Bで行わ
れる補正を次の(数12)に示す。
【0073】
【数12】
【0074】ただし、K4:第4の定数である。
【0075】以上のように構成された本実施例の長尺物
巻き取り装置について、以下その動作について図8のグ
ラフを用いて説明する。
【0076】図8はビデオテープ(T−120)を巻始
めから巻終まで送った場合に検出したテープ速度と実際
のテープ速度とのズレ量を%で示したものである。
【0077】基本的な動きは第3の実施例と同じであ
り、供給側リール3Aに巻かれているテープ2を巻取側
リール3Bに送る場合、リール制御回路11はFG周期
データを用いて巻取側リール駆動回路5Bおよび供給側
リール駆動回路5Aに制御信号を出力し、テープ2を供
給側リール3Aから巻取側リール3Bに安定して送る。
そして、この時テープ速度検出回路20Bは走行中のテ
ープ速度を(数12)にしたがって検出しており、巻始
めから巻終までテープを送った場合のテープ速度の検出
誤差は図8に示すようになり、その誤差は±2.3%の
範囲におさまる。
【0078】以上のように本実施例によれば、周期和算
出回路が出力する周期和情報と基準周期和と両リールの
巻径情報からその時のテープ速度を検出するテープ速度
検出回路を設けることにより、巻始めから巻終までテー
プ速度をわずかな誤差で検出することができる。
【0079】さらに、上記第4の実施例において図3に
示した点線で囲んだブロック304はマイクロコンピュ
ータやディジタルシグナルプロセッサの中でソフトウェ
アで実現することが可能であり、回路の小型、軽量化、
省スペースを達成することができる。
【0080】そして、本実施例では前記第3の実施例に
比べて両リールの巻径検出器が必要となるが、テープ速
度の算出については第3の実施例で用いた(数11)に
比べて(数12)は除算が少なく、テープ速度の算出が
容易となり、プロセッサ等の負担が軽くて済む。
【0081】また、本実施例においては(数12)を用
いて補正を行っているが、他にも多くの算出方法が考え
られ、その算出式については本実施例に限定されるもの
でない。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1の実施例か
ら明らかなように、リールに巻かれた長尺物をリールF
Gの周期和を一定に制御して送る場合に、その目標周期
和を供給側リールと巻取側リールのFG周期データを用
いて補正することにより、長尺物を巻始めから巻終まで
ほぼ一定速度で送ることのできる優れた長尺物巻き取り
装置を提供できるものであり、その実用的効果は大き
い。
【0083】また、第2の実施例から明らかなように、
リールに巻かれた長尺物をリールFGの周期和を一定に
制御して送る場合に、その目標周期和をその時の供給側
リールと巻取側リールに巻かれている長尺物の巻径情報
によって補正することにより、長尺物を巻始めから巻終
までほぼ一定速度で送ることのできる優れた長尺物巻き
取り装置を提供できるものであり、その実用的効果は大
きい。
【0084】また、第3の実施例から明らかなように、
リールからリールに送られる長尺物の送り速度をリール
FGの周期和と基準周期和との比から求める場合に、供
給側リールと巻取側リールのFG周期データを用いてそ
の値を補正することにより、あらゆる巻位置において正
確な送り速度を検出することができる優れた長尺物巻き
取り装置を提供できるものであり、その実用的効果は大
きい。
【0085】また、第4の実施例から明らかなように、
リールからリールに送られる長尺物の送り速度をリール
FGの周期和と基準周期和との比から求める場合に、供
給側リールと巻取側リールに巻かれている長尺物の巻径
情報を用いてその値を補正することにより、あらゆる巻
位置において正確な送り速度を検出することができる優
れた長尺物巻き取り装置を提供できるものであり、その
実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における長尺物巻き取り
装置の構成を示すブロック図
【図2】同実施例におけるテープ速度の変動を示したグ
ラフ
【図3】本発明の第2の実施例における長尺物巻き取り
装置の構成を示すブロック図
【図4】同実施例におけるテープ速度の変動を示したグ
ラフ
【図5】本発明の第3の実施例における長尺物巻き取り
装置の構成を示すブロック図
【図6】同実施例において、検出したテープ速度と実際
のテープ速度とのズレ量を示したグラフ
【図7】本発明の第4の実施例における長尺物巻き取り
装置の構成を示すブロック図
【図8】同実施例において、検出したテープ速度と実際
のテープ速度とのズレ量を示したグラフ
【図9】従来の長尺物巻き取り装置の構成を示すブロッ
ク図
【図10】同従来例におけるテープ速度の変動を示した
グラフ
【図11】同従来例において、検出したテープ速度と実
際のテープ速度とのズレ量を示したグラフ
【符号の説明】
3A,3B リール 4A,4B リールモータ 5A,5B リール駆動回路 6A,6B 回転速度検出器 7A,7B 周期検出回路 8A,8B 巻径検出器 10 周期和一定制御回路 11 リール制御回路 12A,12B 目標周期和設定回路 20A,20B テープ速度検出回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺物を供給するリールと、 前記長尺物を巻き取るリールと、 前記2つのリールのそれぞれの回転数に比例したFGパ
    ルスを発生する回転速度検出手段と、 少なくとも前記巻取側リールを駆動する駆動手段と、 前記2つのFGパルスの周期をそれぞれ検出する周期検
    出手段と、 前記周期検出手段により検出された2つの周期を加算す
    る周期和算出手段と、 前記周期和算出手段により算出された周期和と目標周期
    和とを比較し、その結果により前記駆動手段を制御する
    制御手段と、 前記目標周期和を少なくとも前記周期検出手段の出力を
    用いて補正する目標周期和設定手段とを備えたことを特
    徴とする長尺物巻き取り装置。
  2. 【請求項2】目標周期和設定手段は、周期検出手段の出
    力を用いて 【数1】 DDT :制御に用いる目標周期和 TADD0 :目標周期和の初期値 TT,TS :実測したリールFG周期(T:巻取側、S:供
    給側) K1 :第1の定数 に従って目標周期和を補正する請求項1記載の長尺物巻
    き取り装置。
  3. 【請求項3】長尺物を供給するリールと、 前記長尺物を巻き取るリールと、 前記2つのリールのそれぞれの回転数に比例したFGパ
    ルスを発生する回転速度検出手段と、 少なくとも前記巻取側リールを駆動する駆動手段と、 前記2つのリールに巻かれている長尺物の巻径をそれぞ
    れ検出する巻径検出手段と、 前記2つのFGパルスの周期の和を算出する周期和算出
    手段と、 前記周期和算出手段により算出された周期和と目標周期
    和とを比較し、その結果により前記駆動手段を制御する
    制御手段と、 前記目標周期和を少なくとも前記巻径検出手段の出力を
    用いて補正する目標周期和設定手段とを備えたことを特
    徴とする長尺物巻き取り装置。
  4. 【請求項4】目標周期和設定手段は、巻径検出手段の出
    力を用いて 【数2】 T,RS :リールの長尺物巻径情報(T:巻取側、S:供
    給側) K2 :第2の定数 に従って目標周期和を補正する請求項3記載の長尺物巻
    き取り装置。
  5. 【請求項5】長尺物を供給するリールと、 前記長尺物を巻き取るリールと、 前記長尺物を供給側リールから巻取側リールに送るリー
    ル駆動手段と、 前記2つのリールのそれぞれの回転数に比例したFGパ
    ルスを発生する回転速度検出手段と、 前記2つのFGパルスの周期をそれぞれ検出する周期検
    出手段と、 前記周期検出手段により検出された2つの周期を加算す
    る周期和算出手段と、 少なくとも前記周期検出手段の出力と前記周期和算出手
    段の出力を用いて長尺物の送り速度を検出する長尺物速
    度検出手段とを備えたことを特徴とする長尺物巻き取り
    装置。
  6. 【請求項6】長尺物速度検出正手段は、周期検出手段の
    出力と周期和算出手段の出力を用いて 【数3】 V :検出される長尺物の送り速度 VST :基準送り速度 TADDST :基準周期和 K3 :第3の定数 に従って長尺物の送り速度を検出する請求項5記載の長
    尺物巻き取り装置。
  7. 【請求項7】長尺物を供給するリールと、 前記長尺物を巻き取るリールと、 前記長尺物を供給側リールから巻取側リールに送るリー
    ル駆動手段と、 前記2つのリールのそれぞれの回転数に比例したFGパ
    ルスを発生する回転速度検出手段と、 前記2つのリールに巻かれている長尺物の巻径をそれぞ
    れ検出する巻径検出手段と、 前記2つのFGパルスの周期の和を算出する周期和算出
    手段と、 少なくとも前記巻径検出手段の出力と前記周期和算出手
    段の出力を用いて長尺物の送り速度を検出する長尺物速
    度検出手段とを備えたことを特徴とする長尺物巻き取り
    装置。
  8. 【請求項8】長尺物速度検出正手段は、巻径検出手段の
    出力と周期和算出手段の出力を用いて 【数4】 4 :第4の定数 に従って長尺物の送り速度を検出する請求項7記載の長
    尺物巻き取り装置。
JP4111067A 1992-04-30 1992-04-30 長尺物巻き取り装置 Pending JPH05307801A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107434174A (zh) * 2017-07-26 2017-12-05 佛山市顺德区飞友自动化技术有限公司 聚乙烯薄膜生产线装备

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CN107434174A (zh) * 2017-07-26 2017-12-05 佛山市顺德区飞友自动化技术有限公司 聚乙烯薄膜生产线装备

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