JP2663709B2 - テープ駆動装置 - Google Patents

テープ駆動装置

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JP2663709B2
JP2663709B2 JP2309822A JP30982290A JP2663709B2 JP 2663709 B2 JP2663709 B2 JP 2663709B2 JP 2309822 A JP2309822 A JP 2309822A JP 30982290 A JP30982290 A JP 30982290A JP 2663709 B2 JP2663709 B2 JP 2663709B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、供給リールと巻取リールとにより磁気テー
プ等の長尺物の移送を制御するテープ駆動装置に係り、
特に、テンション検出センサを用いずにテープテンショ
ン制御を行うテープ駆動装置に関するものである。
従来の技術 近年、テープ駆動装置ではテープの薄手化の傾向が著
しいため、テープダメージを与えない高性能なテンショ
ン制御技術が要求されている。また、装置の小型,軽量
化,薄型化の要求も強く、テープ駆動機構も簡素化され
てきている。このため、テープのテンション検出センサ
を設置せず、機構を簡素化したテープ駆動装置が提案さ
れてきた。
この従来のテープ駆動装置(以下、代表してVTRを例
にして説明する。)としては、例えば米国特許第380019
6号明細書に示されている。第9図は、従来のVTRのテー
プテンション制御方法を説明するためのブロツク図であ
る。
以下、従来のテープテンション制御方法について説明
する。テープ移送が定常状態にあるとき、供給リール径
に比例したバックトルクを供給リールモータに印加すれ
ば、テープテンションが一定に制御されることを説明す
る。ここで、 STSN:供給リールにおけるテープテンション QS:供給モータトルク とすると、次式が成り立つ。
STSN×RS=QS …(1) したがって、テープが一定速度で移送されている際、
供給リールにおけるテープテンションSTSNを一定に保つ
には、供給リール径に比例したトルクを供給リールモー
タに印加すればよいことがわかる。
第9図において、1は供給リール(以下、Sリールと
称す。)、2は巻取リール(以下、Tリールと称す。)
であり、テープ3が回転磁気ヘッド(図示せず。)を搭
載したドラム4(図示の矢印方向に回転している。)に
巻き付けられ、矢印の方向に移送されている。端子5に
はTリール駆動のためのTリールモータ(以下、TMと称
す。)を制御するためのTリールトルク情報が供給さ
れ、Tリールモータ駆動回路6では、このTリールトル
ク情報に応じたトルクがTM7に発生するように動作す
る。8はSリール径検出器であり、Sリール1の半径に
対応した情報RSを出力する。9はバックトルク演算器で
あり、(1)式に示した演算を行い、Sリール1に与え
るトルクに応じた情報QSを出力する。Sリールモータ駆
動回路10では、バックトルク演算器9の出力情報QSに応
じたトルクをSリールモータ(以下、SMと称す。)11に
発生させるように動作する。
以上のような構成で、Sリール径に比例したトルクを
Sリールモータに発生させ、テープテンションが一定に
保たれる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、下記のような種
々の課題があった。
VTRでは、記録,ノーマル再生だけでなく、ジョグ,
シャトルと呼ばれる操作モードが存在し、テープの加
速,減速が繰り返される。このとき、前述のSリール径
に比例したトルクを印加するだけでは、テープの加速,
減速に起因するダイナミックなテンションの変動を抑え
きれない。そこで、従来のテープ駆動装置では、テープ
を加速,減速する際、加速,減速を遅くさせ、テンショ
ンの変動が少なくなるようにしていた。そのため、テー
プのアクセス性を犠牲にしていた。本発明はかかる点に
鑑み、テープの加速,減速を速め、アクセス性を向上さ
せ、かつ、テンション検出センサを除いた構成で良好な
テンション制御を行うことのできるテープ駆動装置を提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のテープ駆動装置
は、供給リールの半径情報RSを検出する供給リール径検
出手段と、巻取リールの半径情報RTを検出する巻取リー
ル径検出手段と、前記供給リールの半径情報RSをもとに
供給リールのイナーシャに対応した情報JSを演算する供
給リールイナーシャ演算手段と、前記巻取リールの半径
情報RTをもとに巻取リールのイナーシャに対応した情報
JTを演算する巻取リールイナーシャ演算手段と、巻取リ
ールモータのトルク情報QTを微分し巻取リールの加減速
に費やしたトルク量に応じた情報ACCTを検出する巻取リ
ール加速トルク検出手段と、前記両リールの半径情報
RS,RTと両リールのイナーシャ情報JS,JTと巻取リール加
速トルク情報ACCTとを用いて、巻取リールの加減速に応
じた加速度補償トルク情報CMPTを演算するい巻取リール
加速度補償トルク演算手段と、前記供給リールの半径情
報RSに比例したバックトルク情報QBを演算するバックト
ルク演算手段と、このバックトルク情報QBと前記加速度
補償トルク情報CMPTとを加算する加算手段とを備えたも
のである。
作用 本発明は上記した構成により、供給リールの半径情報
RSから演算されるバックトルク情報QBによって、リール
径が変化することに起因する静的なテンション変動の補
正を行い、また、巻取リールが加減速することに起因す
る動的なテンション変動は、加速度補償トルク情報CMPT
によって抑えられるため、テンション検出センサを用い
ないテンション制御が実現される。
実施例 本発明では、Sリール径に比例したバックトルク情報
と、テープ移送の加減速に起因するテンション変動を抑
制するための加速度補償トルク情報とを加算したエラー
情報でSリールモータのトルクを制御する。
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
第1図は、本発明の一実施例におけるテープ駆動装置
のブロック図である。第1図において、第9図と同じ動
作を行うブロックは、同一符号を付与し、説明を省略す
る。12はTリール2のリール半径に応じた情報RTを検出
するTリール径検出器、13はSリールの半径情報RSをも
とにSリールイナーシャJSを演算するSリールイナーシ
ャ演算器、14はTリールの半径情報RTをもとにTリール
イナーシャJTを演算するTリールイナーシャ演算器、15
は後述するTリールの速度制御の方法からTリール1の
加減速に費やされたトルクを検出するためのTリール加
減速トルク検出器、16はテープ速度を検出し、その検出
結果に応じた周波数でパルスを発生させるテープ速度検
出器、17はTリール1の加減速に起因するテンション変
動を補償するために加速度補償演算を行うTリール加速
度補償トルク演算器、18はSリール径に比例したバック
トルク情報QBとTリール加速度補償トルク情報CMPTとを
加算する第2の加算器、端子19は目標とするテープ速度
指令を供給する端子、20は端子19より供給された目標テ
ープ速度に応じた周波数のパルスを発生させるテープ速
度基準パルス発生器、21,22は共にテープ速度検出器16
から供給されるクロックパルスをカウントアップ端子
に、またテープ速度基準パルス発生器20から供給される
クロックパルスをカウントダウン端子に、それぞれ接続
した第1,第2のアップダウンカウンタ(以下、U/Dカウ
ンタと称す。)、23は第1のU/Dカウンタ21の出力情報Q
T1と第2のU/Dカウンタ22の出力情報QT2とを加算する第
1の加算器、端子24は第2のU/Dカウンタ22の出力情報Q
T2を一定時間毎にラッチし、その直後のカウンタの値を
イニシャライズするタイミング信号を供給する端子であ
る。
Sリール径に比例したバックトルク情報QBは、第9図
で説明したのと同様に、Sリール径検出器8,バックトル
ク演算器9を通して得られ、第2の加算器18へ供給され
る。
次に、テープ移送が加速,減速される際のテンション
変動の補正について説明する。
ここで、 JS:Sリールイナーシャ JT:Tリールイナーシャ STSN:Sリールのテープテンション TTSN:Tリールのテープテンション QT:Tリールモータトルク ωS:Sリール回転角速度 ωT:Tリール回転角速度 aωS:Sリール回転加速度 aωT:Tリール回転加速度 とすると、S,T両リールの運動方程式は次のようにな
る。
JS×aω=QS−RS×STSN …(2) JT×aω=QT−RT×TTSN …(3) SリールのテープテンションSTSNとTリールのテープ
テンションTTSNの関係は、 TTSN=α×STSN …(4) (但し、αはテープ走行パスで決まる比例係数) また、テープ速度Vは、 V=RS×ω=RS×ω …(5) (2)式から、Sリールの回転加速度aωが、テー
プ加速,減速時に変化してもテープテンションを一定に
保つためには、補正トルクdQS(QSの変化分)を次式の
ようにすればよい。
dQS=JS×daω …(6) (但し、daωはaωの変化分) (5)式から、S,T両リール回転加速度の関係は、 daω=(RS/RT)×daω …(7) (3)より、テープテンションが一定に制御された状
態では、 daω=dQT/JT …(8) ところで、(4)式の比例係数αは、テープが加速方
向と減速方向で大きく異なる。これはドラム4の回転方
向と同じ方向にテープが移送されるときと、逆らった方
向に移送されるときとで走行負荷が異なること、さらに
はテープ3をドラム4に巻き付けるためのポストでテー
プが走行制御される等の理由による。
そのため、テープが加速方向か減速方向かによって、
比例係数Kとおいたパラメータを導入する。
よって、テンション変動を抑制するためのSリールモ
ータ補正トルクdQSは、 dQS=K(RT/RS)×(JS/JT)×dQT …(9) すなわち、S,T両リール径,イナーシャ、それにTリ
ールモータの加減速トルク変動量を検出し、(9)式に
示したトルク補正をSリールモータに行えば、テープの
加速,減速に伴うダイナミックなテンション変動を抑制
することができる。
上述したテンション制御系を、第1図をもとにして説
明する。
第1図において、8はSリール径検出器であり、Sリ
ール半径に対応した情報RSが出力される。同様に、Tリ
ール径検出器12にはTリール半径に対応した情報RTが出
力される。Sリールイナーシャ演算器13では、Sリール
半径情報RSをもとに、Sリール1のイナーシャJSを演算
する。
一般に、リールのイナーシャJは、(10)式で示され
る。
J=Jfix+Jvar …(10) J:リールイナーシャ Jfix:リールモータや空リールイナーシャ等のイナーシ
ャ(リール径に不変) Jvar:テープイナーシャ(リール径に比例) Jvar=K1×(R4−Rh 4) …(11) K1:定数 R:リール半径 Rh:リールハブ半径 (10),(11)式からリール半径Rが測定できれば、
リールイナーシャJを演算することが可能である。
したがって、Sリールイナーシャ演算器13でSリール
イナーシャ情報JSを、Tリールイナーシャ演算器14でT
リールイナーシャ情報JTを、(10),(11)式にもとづ
いて演算する。第2図はSリール1の半径情報RSに対応
したSリールイナーシャJSの演算結果を示した特性図、
第3図はTリール2半径情報RTとTリールイナーシャJT
の特性図(Sリール半径と対応させるため、横軸は最大
半径からハブ半径の順に図示した)である。
ここで、Tリール2の加減速に費やされるトルク情報
の検出方法を説明する前に、Tリールモータ7の制御に
ついて説明する。
VTRでは、前述したようにシャトルモードが存在する
ことから、複数種類のテープ目標速度が存在する。この
ため巻取側リールを駆動する制御は、システムコントロ
ール等から与えられた目標テープ速度になるよう、実際
のテープ速度を検出し、目標速度との誤差信号を検出
し、この誤差信号をTリールモータ駆動回路にフィード
バックしてテープ速度制御をかける。
このテープ速度制御について、第1図をもとにして説
明する。
第1図において、テープ速度検出器16には両リールの
回転に比例した周波数の回転パルスfs,ftが入力されて
おり、両リールの回転周波数からテープ速度を検出す
る。両リールの回転周波数をテープ速度の検出に利用す
ることは周知のとおりであり、本実施例でもこの両リー
ル回転周波数の和情報を用いた例で構成している。
第5図は、テープ速度と両リール回転周波数の和情報
fs+ftとテープ巻径の関係を示した関係図であり、テー
プ速度がV1とV2(V1<V2)のとき両リール回転周波数の
和情報fs+ftは、テープ巻径が同じ場所であれば比例し
ていることがわかる。さらにテープ巻径情報から、制御
するテープ速度基準情報を補正すれば、巻始めから巻終
わりまでのテープ速度を一定に制御することも可能であ
る。
第6図は第1図におけるTリールモータ駆動回路6に
供給するTリール駆動情報QTと、Tリールモータ7の発
生するトルクとの関係を示した関係図であり、Tリール
駆動情報QTがセンタのときTリールモータの発生トルク
はゼロであり、駆動情報QTの値が小さくなるにつれ、発
生トルクはテープを巻き締める方向に大きくなり、逆
に、駆動情報QTの値が大きくなるにつれ、発生トルクは
テープを送り出す方向に大きくなっていくことを示して
いる。
次に第1図,第7図をもとにして、テープ速度が目標
速度に制御されることを説明する。
第7図(a)は経過時間に伴って変化するテープ速度
指令を示しており、時刻t0からt1までは加速、時刻t1
らt2は定速、時刻t2からt3までは減速するテープ速度指
令が与えられた例を示している。また(b),(c),
(d)は第1図における第1のU/Dカウンタ21の出力情
報QT1,第2のU/Dカウンタ22の出力情報QT2,第1の加算
器23の出力情報QTの変化を示している。
第1図においてテープ速度指令は、端子19からテープ
速度基準パルス発生器20に供給され、第1,第2のU/Dカ
ウンタ21,22ともカウントダウン側には目標速度に応じ
たクロックパルスが供給されている。テープが停止もし
くは制御目標速度よりも遅く移送されている状態では、
テープ速度検出器16から各U/Dカウンタのカウントアッ
プ側に接続したクロックパルスの周波数は、カウントダ
ウン側に接続されたクロックパルスの周波数よりも低い
ため、第1,第2のU/Dカウンタ21,22のカウンタ値は下が
っていく。このため、第1の加算器23の出力情報QTも下
がっていき、Tリールモータ駆動回路6はテープ速度を
上昇するように動作させる。
逆に、テープ速度が速度指令よりも速ければ、第1,第
2のU/Dカウンタ21,22の値は大きくなっていき、この結
果Tリールモータ7の発生するトルクはテープ速度を減
じる方向に動作していく。このようにしてテープ速度が
与えられたテープ速度指令に一致するように制御され
る。
ここで、第2のU/Dカウンタ22の動作について説明す
る。
第8図は、第2のU/Dカウンタ値と端子24から供給さ
れるサンプリングパルスと第2のU/Dカウンタ出力QT2
関係を示した波形図である。(b)に示されたように、
第2のU/Dカウンタ22には一定周期TRでサンプリングパ
ルスが供給されており、このタイミングにおける第2の
U/Dカウンタの値QT2が出力され、次回サンプリングのタ
イミングまでこの出力値が保持されている。第2のU/D
カウンタ値はサンプリング後、(a)に示したように初
期値(本実施例ではセンタの値)にセットされ、次のサ
ンプリングパルスが到来するまでカウントアップ,カウ
ントダウンの動作を行う。(c)は第2のU/Dカウンタ2
2の出力情報QT2を示している。
以上のように第2のU/Dカウンタ22を動作させること
により、第1のU/Dカウンタ21の値を微分した情報を得
ることができる。
上記したように2つのU/Dカウンタを用いる構成にす
ると、下記のような効果が生じる。
テープ速度制御系は2次系の制御系となるため、巻取
側モータに供給されるエラー情報QTに、微分された情報
加味することで制御系の安定性を向上させることができ
る。
第2のU/Dカウンタ出力情報QT2は、Tリール2の加減
速トルク情報を示しており、次に述べるテンションの制
御に利用することが容易である。
Tリール2の加減速に費やされるトルク量の検出は、
Tリール加減速トルク検出器15で行われる。Tリール加
減速トルク検出器15には、第2のU/Dカウンタ22の出力
情報QT2が供給されており、この情報QT2から加速方向か
減速方向かの極性判別を行うとともに比例係数情報K
と、加減速に費やされたトルク量に相当するトルク情報
ACCTが、Tリール加速度補償トルク演算器17へ出力され
る。
Tリール加速度補償トルク演算器17には、S,T両リー
ル半径情報RS,RTと両リールイナーシャ情報JS,JTとTリ
ール加減速トルク情報ACCT、それに比例係数情報Kが入
力され、(9)式に示された演算を行い、Tリールが加
速,減速された際に変動するテンション抑制のためのS
リールモータ11のトルク補正情報CMPTを演算する。第4
図はSリールの半径情報RSに対応した加速度補償係数
(RT・JS)/(RS・JT)の演算結果を示した特性図であ
り、トルク補正情報CMPTはこの加速度補償係数(RT
JS)/(RS・JT)にTリール加速トルク情報ACCT,比例
係数Kを乗算して求める。
一方、Sリール径に比例したバックトルク情報QBは第
2の加算器18に供給されており、これとTリール加速度
補償トルク演算器17から出力されるトルク補正情報CMPT
とを第2の加算器18で加算し、この加算結果QSをテンシ
ョン制御エラー情報としてSリールモータ駆動回路10へ
出力する。
以上のようなテンション制御系で、テンション検出セ
ンサを用いない構成でありながら、静的な巻径差による
テンション変化と、テープ加速,減速に起因する動的な
テンション変動を抑制することができる。
なお、マイクロコンピュータやディジタル・シグナル
・プロセッサは、各種演算,情報の記憶,タイマ等の機
能があり、広く電子機器に利用されており、本実施例に
おいても第1図の点線にて囲んだブロック26をマイクロ
コンピュータやディジタル・シグナル・プロセッサにて
構成することが可能であり、この場合、回路の小型,軽
量化,省スペース化に寄与することができる。
また、テンション制御に用いるリールのイナーシャ演
算では、演算時間の短縮化を図るために、予め演算して
おいた結果をテーブル検索する構成にすることも可能で
ある。
以上のように本実施例によれば、供給リール径に比例
したトルクと、巻取リールが加減速した際にテンション
変動を抑えるための補償トルクとを加算する手段を設け
ることにより、定常移送時だけでなく、テープが加速,
減速する過渡時にもテープダメージを予防することがで
きる。
発明の効果 以上のように本発明は、供給リール径検出手段と、巻
取リール径検出手段と、供給リールイナーシャ演算手段
と、巻取リールイナーシャ演算手段と、巻取リール加減
速トルク検出手段と、巻取リール加速度補償トルク演算
手段と、バックトルク演算手段と、加算手段とを設ける
ことにより、テンション検出センサを用いないテンショ
ン制御系でテンションを安定に制御することが可能とな
り、テープ駆動装置の簡略化,小型化,軽量化,テープ
ダメージの予防,可変速でのアクセス性に優れ、その実
用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例におけるテープ駆動装置の構成
を示すブロック図、第2図はSリール半径情報RSに対す
るリールイナーシャJSの特性の一例を示した特性図、第
3図はTリール半径情報RTに対するTリールイナーシャ
JTの特性の一例を示した特性図、第4図はSリール半径
情報RSに対する加速度補償係数(RT・JS/RS・JT)の一
例を示した特性図、第5図はテープ速度を一定に移送し
た際の両リールの回転周波数の和情報とテープ巻径の特
性を示した特性図、第6図は第1図におけるTリールモ
ータ駆動回路6に供給されるTリール駆動情報QTとTリ
ールモータ7の発生トルクの関係を示した特性図、第7
図は目標テープ速度を加速減速したときの第1図におけ
るテープ速度制御系の各情報信号の関係を示した波形
図、第8図は第1図における第2のU/Dカウンタ22の動
作を説明するための波形図、第9図は従来のテープ駆動
装置の構成を示すブロック図である。 8……Sリール径検出器、12……Tリール径検出器、13
……Sリールイナーシャ演算器、14……Tリールイナー
シャ演算器、15……Tリール加減速トルク検出器、16…
…テープ速度検出器、17……Tリール加速度補償トルク
演算器、18……加算器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標とするテープ速度情報と実際に検出さ
    れるテープ速度の差に応じて値が増減する第1,第2のア
    ップダウンカウンタと、 前記第1のアップダウンカウンタの出力情報QT1と前記
    第2のアップダウンカウンタの出力情報QT2とを加算す
    る第1の加算手段と、を備え、 前記第2のアップダウンカウンタは一定時間毎にカウン
    タ値をサンプリングし、このカウンタ情報を前記加算手
    段に出力し、出力後カウンタ値を初期化させるよう動作
    させ、前記第1の加算手段の出力情報をもとにして巻取
    側リールモータトルクを制御するとともに、 供給リールの半径情報RSを検出する供給リール径検出手
    段と、 巻取リールの半径情報RTを検出する巻取リール径検出手
    段と、 前記供給リールの半径情報RSをもとに供給リールのイナ
    ーシャに対応した情報JSを演算する供給リールイナーシ
    ャ演算手段と、 前記巻取リールの半径情報RTをもとに巻取リールのイナ
    ーシャに対応した情報JTを演算する巻取リールイナーシ
    ャ演算手段と、 前記第2のアップダウンカウンタの出力情報を用い、巻
    取リールモータの加減速に費やしたトルク量に応じた情
    報ACCTを検出する巻取リール加減速トルク検出手段と、 前記両リールの半径情報RS,RTと両リールのイナーシャ
    情報JS,JTと巻取リール加減速トルク情報ACCTを用い
    て、巻取リールの加減速に応じた加速度補償トルク情報
    CMPTを演算する巻取リール加速度補償トルク演算手段
    と、 前記供給リールの半径情報RSに比例したバックトルク情
    報QBを演算するバックトルク演算手段と、 このバックトルク情報QBと前記加速度補償トルク情報CM
    PTとを加算する第2の加算手段と、を備え、 この第2の加算手段の出力情報QSをもとに供給側リール
    モータトルクを制御することを特徴とするテープ駆動装
    置。
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