JPH10233046A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH10233046A
JPH10233046A JP9036051A JP3605197A JPH10233046A JP H10233046 A JPH10233046 A JP H10233046A JP 9036051 A JP9036051 A JP 9036051A JP 3605197 A JP3605197 A JP 3605197A JP H10233046 A JPH10233046 A JP H10233046A
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rotating
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JP9036051A
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Inventor
Yasuaki Toyama
泰明 遠山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いかなるハブ径のテープを用いても、テープ
位置によらず安定した通常再生又は高速再生が実現でき
る磁気記録再生装置を提供すること。 【解決手段】 速度制御手段202はキャプスタンFG
信号を入力し、その周期誤差から速度制御信号を出力す
る。また位相制御手段203はCTLヘッド200の信
号からテープの位相誤差を検出し、位相誤差信号を出力
する。切替器201で巻取リールFG信号又は供給リー
ルFG信号が選択されると、周期誤差算出手段113は
リールFG信号の周期誤差を算出し、学習補償器300
がリール台の回転むらを補償する回転むら制御信号を出
力する。加算器302は以上の3つの制御信号を加算
し、モータ制御信号を生成する。MDA115はモータ
制御信号をキャプスタンモータ101aに与え、テープ
の定速走行の制御をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープの速度制
御に係り、特にキャプスタンモータ駆動による高速再生
が可能な磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より磁気記録再生装置における磁気
テープ(以下、テープという)の速度制御方式は様々な
方式が提案されている。一例として特開平8−3681
0号公報記載の磁気記録再生装置がある。これは、キャ
プスタンとピンチローラでテープを挟まずに、回転伝達
機構を介してキャプスタンモータで巻き取り側のリール
台を直接駆動する、いわゆるリール・トゥ・リール方式
(リール駆動制御方式とも呼ぶ)である。
【0003】この方式では、テープ走行速度を一定に保
つためには、テープの巻き径によって変化するリール台
の回転速度を制御する必要がある。まず巻取リール(T
リール)、及び供給リール(Sリール)の各々のリール
台が回転することにより発生する周波数発生器のFG信
号の周期を計測し、各リールの回転周期より、テープ速
度の近似式を用いて現在のテープ速度を求める。さら
に、この近似式より求めたテープ速度と現在のテープ位
置での目標テープ速度との誤差を算出し、この誤差にテ
ープの巻き位置に応じたゲイン補償を施した後にキャプ
スタン制御系にフィードバックをかけるというものであ
る。
【0004】また、別の方式としては、磁気記録再生装
置の通常記録再生および特殊再生で一般的に用いられて
いるキャプスタン駆動方式がある。この方式はテープを
キャプスタンとピンチローラとで挟んで直接テープを駆
動し、さらに巻き取り側のリール台も伝達機構を介して
補助的に回転させるものである。キャプスタンモータを
一定速度で回転制御すれば、テープの走行速度が一定と
なるため、高精度なテープ送り制御が可能であり、テー
プから再生されたコントロール信号と基準信号との位相
同期制御も行うことができる。
【0005】さらに、リール駆動制御方式とキャプスタ
ン駆動方式の両方を備えた磁気記録再生装置も提案され
ているが、方式が異なるために独立した制御系を別々に
持つ構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のリール駆
動制御方式は、回転伝達機構があるためにテープの高速
走行が可能である。しかし、リールの回転周期を基に近
似式を用いて間接的にテープ速度を算出するため制御精
度が低く、キャプスタンとピンチローラでテープを挟ん
でテープ走行を行うキャプスタン駆動方式に比べて、安
定して一定速度でテープを走行させることが困難である
ばかりでなく、キャプスタン駆動方式のようにテープの
位相を制御することは極めて困難である。
【0007】また、キャプスタン駆動方式においては、
特にハブ径の小さい長時間記録テープを高速再生したと
きに、テープの終端での供給リールの慣性モーメントが
極小となり、供給リールの出口近傍でのテンション変動
が大きくなるため、テープの位相変動が大きくなるとい
う問題がある。
【0008】さらに、両方式を有する構成では、独立し
た制御系を複数持つ必要があり、速度検出のためのハー
ドウェアや、制御処理をするプログラムを記憶するメモ
リ容量の増大を招く。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、キャプスタン駆動方式により
高速にテープを走行させると共に、いかなるテープを用
いてもテープの始端から終端まで安定にテープの走行が
できる磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本願の請求項1記載の発明は、テープ状の記
録媒体をキャプスタン駆動するテープ走行駆動手段と、
前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
ータと、正方向に能動回転することにより前記記録媒体
を巻き取り、逆方向に従動回転することにより巻き取ら
れた前記記録媒体を送り出す第1の回転手段と、正方向
に従動回転することにより巻き取られた前記記録媒体を
送り出し、逆方向に能動回転することにより前記第1の
回転手段で巻き取られた前記記録媒体を逆方向に巻き取
る第2の回転手段と、前記キャプスタンモータにより駆
動され、前記第1の回転手段及び前記第2の回転手段の
いずれか一方を前記記録媒体の巻き取り方向に駆動する
回転力伝達手段と、前記第1の回転手段のFG信号を発
生する第1のFG信号発生手段と、前記第2の回転手段
のFG信号を発生する第2のFG信号発生手段と、前記
キャプスタンモータのFG信号を発生する第3のFG信
号発生手段と、前記記録媒体の走行方向及び走行速度に
基づいて前記第1〜第3のFG信号発生手段のFG信号
を選択するFG信号選択手段と、前記記録媒体の走行方
向と倍速比とに応じた目標周期を発生する目標周期発生
手段と、前記目標周期発生手段の目標周期と前記FG信
号選択手段で選択されたFG信号とを入力して周期誤差
を検出し、前記記録媒体の走行速度を所定値にするよう
前記キャプスタンモータのモータ制御信号を生成する周
期誤差算出手段と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0011】また本願の請求項2記載の発明は、テープ
状の記録媒体をヘリカル走査する回転ドラムと、前記記
録媒体をキャプスタン駆動するテープ走行駆動手段と、
前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
ータと、前記記録媒体に記録されたコントロール信号を
検出するCTL信号検出手段と、正方向に能動回転する
ことにより前記記録媒体を巻き取り、逆方向に従動回転
することにより巻き取られた前記記録媒体を送り出す第
1の回転手段と、正方向に従動回転することにより巻き
取られた前記記録媒体を送り出し、逆方向に能動回転す
ることにより前記第1の回転手段で巻き取られた前記記
録媒体を逆方向に巻き取る第2の回転手段と、前記キャ
プスタンモータにより駆動され、前記第1の回転手段及
び前記第2の回転手段のいずれか一方を前記記録媒体の
巻き取り方向に駆動する回転力伝達手段と、前記第1の
回転手段のFG信号を発生する第1のFG信号発生手段
と、前記第2の回転手段のFG信号を発生する第2のF
G信号発生手段と、前記キャプスタンモータのFG信号
を発生する第3のFG信号発生手段と、前記記録媒体の
走行方向及び走行速度に基づいて前記第1〜第3のFG
信号発生手段のFG信号を選択するFG信号選択手段
と、前記記録媒体の走行方向と倍速比とに応じた目標周
期を発生する目標周期発生手段と、前記目標周期発生手
段の目標周期と前記FG信号選択手段で選択されたFG
信号とを入力して周期誤差を検出し、FG誤差信号を生
成する周期誤差算出手段と、前記第3のFG信号発生手
段のFG信号と基準FG信号との誤差を検出して速度制
御信号を生成する速度制御手段と、前記CTL信号検出
手段のコントロール信号と前記回転ドラムの位相信号と
の誤差を検出して位相制御信号を生成する位相制御手段
と、前記周期誤差算出手段の出力と前記速度制御手段の
出力と前記位相制御手段の出力とを重み付け加算して、
前記キャプスタンモータのモータ制御信号を生成する加
算手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0012】また本願の請求項3記載の発明は、テープ
状の記録媒体をヘリカル走査する回転ドラムと、前記記
録媒体をキャプスタン駆動するテープ走行駆動手段と、
前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
ータと、前記記録媒体に記録されたコントロール信号を
検出するCTL信号検出手段と、正方向に能動回転する
ことにより前記記録媒体を巻き取り、逆方向に従動回転
することにより巻き取られた前記記録媒体を送り出す第
1の回転手段と、正方向に従動回転することにより巻き
取られた前記記録媒体を送り出し、逆方向に能動回転す
ることにより前記第1の回転手段で巻き取られた前記記
録媒体を逆方向に巻き取る第2の回転手段と、前記キャ
プスタンモータにより駆動され、前記第1の回転手段及
び前記第2の回転手段のいずれか一方を前記記録媒体の
巻き取り方向に駆動する回転力伝達手段と、前記第1の
回転手段のFG信号を発生する第1のFG信号発生手段
と、前記第2の回転手段のFG信号を発生する第2のF
G信号発生手段と、前記キャプスタンモータのFG信号
を発生する第3のFG信号発生手段と、前記記録媒体の
走行方向及び走行速度に基づいて前記第1〜第3のFG
信号発生手段のFG信号を選択するFG信号選択手段
と、前記記録媒体の走行方向と倍速比とに応じた目標周
期を発生する目標周期発生手段と、前記目標周期発生手
段の目標周期と前記FG信号選択手段で選択されたFG
信号とを入力して周期誤差を検出し、FG誤差信号を生
成する周期誤差算出手段と、前記周期誤差算出手段のF
G誤差信号を用いて、前記第1又は第2の回転手段の回
転むらを学習し、回転むらを少なくする回転むら制御信
号を生成する学習補償手段と、前記第3のFG信号発生
手段のFG信号と基準FG信号との誤差を検出して速度
制御信号を生成する速度制御手段と、前記CTL信号検
出手段のコントロール信号と前記回転ドラムの位相信号
との誤差を検出して位相制御信号を生成する位相制御手
段と、前記学習補償手段の出力と前記速度制御手段の出
力と前記位相制御手段の出力とを重み付け加算して、前
記キャプスタンモータのモータ制御信号を生成する加算
手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0013】また本願の請求項4記載の発明は、テープ
状の記録媒体をヘリカル走査する回転ドラムと、前記記
録媒体をキャプスタン駆動するテープ走行駆動手段と、
前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
ータと、前記記録媒体に記録されたコントロール信号を
検出するCTL信号検出手段と、正方向に能動回転する
ことにより前記記録媒体を巻き取り、逆方向に従動回転
することにより巻き取られた前記記録媒体を送り出す第
1の回転手段と、正方向に従動回転することにより巻き
取られた前記記録媒体を送り出し、逆方向に能動回転す
ることにより前記第1の回転手段で巻き取られた前記記
録媒体を逆方向に巻き取る第2の回転手段と、前記キャ
プスタンモータにより駆動され、前記第1の回転手段及
び前記第2の回転手段のいずれか一方を前記記録媒体の
巻き取り方向に駆動する回転力伝達手段と、前記第1の
回転手段のFG信号を発生する第1のFG信号発生手段
と、前記第2の回転手段のFG信号を発生する第2のF
G信号発生手段と、前記キャプスタンモータのFG信号
を発生する第3のFG信号発生手段と、前記記録媒体の
走行方向及び走行速度に基づいて前記第1〜第3のFG
信号発生手段のFG信号を選択するFG信号選択手段
と、前記記録媒体の走行方向と倍速比とに応じた目標周
期を発生する目標周期発生手段と、前記目標周期発生手
段の目標周期と前記FG信号選択手段で選択されたFG
信号とを入力して周期誤差を検出し、FG誤差信号を生
成する周期誤差算出手段と、前記周期誤差算出手段のF
G誤差信号と誤差閾値との大小を比較し、比較結果に基
づいてゲイン変更指令を出力する誤差比較手段と、前記
第3のFG信号発生手段のFG信号と基準FG信号との
誤差を検出して速度制御信号を生成し、前記誤差比較手
段のゲイン変更指令を応じて前記速度制御信号のゲイン
を制御して出力する速度制御手段と、前記CTL信号検
出手段のコントロール信号と前記回転ドラムの位相信号
との誤差を検出して位相制御信号を生成する位相制御手
段と、前記速度制御手段の出力と前記位相制御手段の出
力とを重み付け加算して、前記キャプスタンモータのモ
ータ制御信号を生成する加算手段と、を具備することを
特徴とするものである。
【0014】また本願の請求項5記載の発明では、前記
誤差比較手段は、前記周期誤差算出手段のFG誤差信号
が前記誤差閾値以上であれば、ゲインを小にするゲイン
変更指令を出力し、FG誤差信号が前記誤差閾値未満で
あれば、ゲインを大にするゲイン変更指令を出力するも
のであり、前記速度制御手段は、前記第3のFG信号発
生手段のFG信号と基準FG信号との誤差を検出して速
度制御信号を生成する速度誤差算出手段と、前記速度誤
差算出手段の出力する速度制御信号に対して、前記誤差
比較手段の指示するゲインで利得を制御するゲイン補償
手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0015】また本願の請求項6記載の発明は、テープ
状の記録媒体をヘリカル走査する回転ドラムと、前記記
録媒体をキャプスタン駆動するテープ走行駆動手段と、
前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
ータと、前記記録媒体に記録されたコントロール信号を
検出するCTL信号検出手段と、正方向に能動回転する
ことにより前記記録媒体を巻き取り、逆方向に従動回転
することにより巻き取られた前記記録媒体を送り出す第
1の回転手段と、正方向に従動回転することにより巻き
取られた前記記録媒体を送り出し、逆方向に能動回転す
ることにより前記第1の回転手段で巻き取られた前記記
録媒体を逆方向に巻き取る第2の回転手段と、前記キャ
プスタンモータにより駆動され、前記第1の回転手段及
び前記第2の回転手段のいずれか一方を前記記録媒体の
巻き取り方向に駆動する回転力伝達手段と、前記第1の
回転手段のFG信号を発生する第1のFG信号発生手段
と、前記第2の回転手段のFG信号を発生する第2のF
G信号発生手段と、前記キャプスタンモータのFG信号
を発生する第3のFG信号発生手段と、前記記録媒体の
走行方向及び走行速度に基づいて前記第1〜第3のFG
信号発生手段のFG信号を選択するFG信号選択手段
と、前記記録媒体の走行方向と倍速比とに応じた目標周
期を発生する目標周期発生手段と、前記目標周期発生手
段の目標周期と前記FG信号選択手段で選択されたFG
信号とを入力して周期誤差を検出し、FG誤差信号を生
成する周期誤差算出手段と、前記周期誤差算出手段のF
G誤差信号と誤差閾値との大小を比較し、比較結果に基
づいてフィルタ定数変更指令を出力する誤差比較手段
と、前記第3のFG信号発生手段のFG信号と基準FG
信号との誤差を検出して速度制御信号を生成し、前記誤
差比較手段のフィルタ定数変更指令に応じて前記速度制
御信号の低域特性を制御して出力する速度制御手段と、
前記CTL信号検出手段のコントロール信号と前記回転
ドラムの位相信号との誤差を検出して位相制御信号を生
成する位相制御手段と、前記速度制御手段の出力と前記
位相制御手段の出力とを重み付け加算して、前記キャプ
スタンモータのモータ制御信号を生成する加算手段と、
を具備することを特徴とするものである。
【0016】また本願の請求項7記載の発明では、前記
誤差比較手段は、前記周期誤差算出手段のFG誤差信号
が前記誤差閾値以上であれば、低域特性を減衰させるフ
ィルタ定数変更指令を出力するものであり、前記速度制
御手段は、前記第3のFG信号発生手段のFG信号と基
準FG信号との誤差を検出して速度制御信号を生成する
速度誤差算出手段と、前記速度誤差算出手段の出力する
速度制御信号に対して、前記誤差比較手段の指示するフ
ィルタ定数変更指令で低域の利得を制御する低域補償フ
ィルタ手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項1記載の構成によれば、キャプスタ
ンモータによりテープが走行駆動されると共に、第1の
回転手段又は第2の回転手段が駆動される。さらにFG
信号選択手段による選択されたFG信号と目標周期発生
手段の目標周期との周期誤差に基づいてキャプスタンモ
ータの回転制御が行われ、倍速比が10から100程度
の高速再生の場合に、テープの始端又は終端でも安定し
たテープ走行速度が実現される。
【0018】また、請求項2記載の構成によれば、周期
誤差算出手段の出力のみならず、速度制御手段と位相制
御手段の生成する制御信号によってもテープの走行制御
が行われる。即ち、供給側又は巻取側リール台のFG信
号に基づくFG誤差信号に対して、キャプスタンFG信
号から得られる速度制御信号と、コントロールーヘッド
から得られる位相制御信号とを加算することにより、高
速再生であってもリール駆動により定速のテープ走行が
なされる。
【0019】また、請求項3記載の構成によれば、学習
補補償手段を設けたことにより、請求項2の作用に加え
て、テープカセットの供給リール又は巻取リールの偏芯
により回転むらが生じても、回転むらをより少なくする
モータ制御信号が生成される。
【0020】また、請求項4〜7記載の構成によれば、
請求項2記載の構成に加えて誤差比較手段を設け、誤差
比較手段の比較結果に基づき、速度制御手段の制御特性
を変更するようにしている。このため供給リール台又は
巻取リール台においてテープ巻き数が少なくなった時に
生じやすい走行速度むらが、最小になるよう自動的に制
御される。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1の実施の形態における磁
気記録再生装置について、図1を参照しながら説明す
る。図1は本実施の形態における磁気記録再生装置の構
成図である。本図において、シリンダ100は、外周に
テープが巻き付けられ、ヘッドにより映像信号や音声信
号を記録再生する回転ドラムである。キャプスタン10
1はテープを挟んでピンチローラ102と圧接し、テー
プを走行駆動するテープ走行駆動手段であり、回転駆動
源であるキャプスタンモータ101aで駆動される。
【0022】第1の回転子103はタイミングベルトに
よりキャプスタン101又はキャプスタンモータ101
aの出力軸と連結されて回転するものである。第2の回
転子104は第1の回転子103の回転を第3の回転子
105に伝達する回転子である。第3の回転子105は
第2の回転子104の回転を第1の回転手段である巻取
リール台107、又は第2の回転手段である供給リール
台106に伝達する回転子である。このように第1〜第
3の回転子は、第1の回転手段又は第2の回転手段をテ
ープの巻取り方向に駆動する回転力伝達手段を構成して
いる。
【0023】供給リール台106は従動回転することに
よりテープを引き出すリール台であり、巻取リール台1
07はテープの記録時及び通常再生時に回転子105に
より能動回転され、テープを巻き取るリール台である。
切替器108はFG選択手段110から出力される選択
指令により、3つの入力信号を切り替えるFG信号選択
手段の一部を構成している。3つの入力信号とは、供給
リールFG信号、キャプスタンFG信号、巻取リールF
G信号である。ここで巻取リールFG信号は第1のFG
信号発生手段で生成され、供給リールFG信号は第2の
FG信号発生手段で生成され、キャプスタンFG信号は
第3のFG信号発生手段で生成されるものとする。
【0024】操作入力手段109は磁気記録再生装置の
使用者より指示されるテープの走行方向指令および倍速
指令を指示する入力手段である。FG選択手段110
は、操作入力手段109からの入力を基に、切替器10
8へ選択指令を送出すると共に、目標周期発生手段11
1にFG信号の目標周期の出力指示を与えるFG信号選
択手段の一部である。目標周期発生手段111は目標周
期のFG信号(目標FG信号)を発生するものである。
FG検出手段112は、切替器108からのFG信号
(検出FG信号)を検出するものである。
【0025】周期誤差算出手段113はFG検出手段1
12の検出FG信号と、目標周期発生手段111の目標
FG信号との周期誤差(FG誤差信号)をディジタルで
算出するものである。DA変換器114は周期誤差算出
手段113から出力されたディジタルのFG誤差信号を
アナログのFG誤差信号に変換する変換器である。MD
A115はキャプスタンモータ101aへ制御駆動信号
を出力するモータドライブアンプである。
【0026】一点鎖線部で示すように、FG選択手段1
10、目標周期発生手段111、FG検出手段112、
周期誤差算出手段113、DA変換器114の各機能
は、MPU(マイクロプロセッサ)116で達成され
る。なお、以降の説明で用いる第1のメモリと第2のメ
モリは、全てMPU116上でのメモリ領域とする。
【0027】このような構成の磁気記録再生装置の動作
について説明する。先ず、使用者は磁気記録再生装置の
操作入力手段109に対して、テープをどちらの方向に
どのくらいの倍速で走行させるのかを指示する。これに
より操作入力手段109からFG選択手段110に対し
て、テープの走行方向指令と倍速指令が出力される。F
G選択手段110では、これら2つの指令情報を基に選
択すべきFG信号の種類を判断する。例えば、テープの
走行方向指令が正方向、倍速指令が1倍速、即ち通常再
生の場合は、FG選択手段110は切替器108に対し
て中央の入力、すなわちキャプスタンモータ101aか
ら出力されるキャプスタンFG信号を選択するよう選択
指令を出力する。
【0028】目標周期発生手段111はFG選択手段1
10の指示により一定値のキャプスタンFG信号となる
目標FG信号を出力する。FG検出手段112には切替
器108を介してキャプスタンFG信号が入力され、立
ち上がりエッジの到来時刻に対応したディジタルデータ
がMPU116の第1のメモリに格納される。さらに、
次の立ち上がりエッジの到来時刻に対応したディジタル
データがMPU116の第2のメモリに格納される。周
期誤差算出手段113は第2のメモリの値から第1のメ
モリの値を減算して検出FG信号の周期を演算する。そ
して目標周期発生手段111の目標FG信号の周期から
検出FG信号の周期を減算することにより、キャプスタ
ンFG信号の周期誤差を算出する。
【0029】なお、テープはピンチローラ102とキャ
プスタン101とに圧着されているため、キャプスタン
モータ101aの回転速度を一定に保てばテープの定速
走行が達成される。この場合、目標周期発生手段111
で発生する目標FG信号の周期は一定値である。周期誤
差算出手段113は目標周期と検出周期との周期誤差を
算出し、これをモータ制御信号としてDA変換器114
に与える。DA変換器114はこの信号をアナログ電圧
に変換し、MDA115に出力する。MDA115はキ
ャプスタンモータ101aの回転制御を行い、テープを
定速に走行させる。
【0030】次に、テープ走行方向指令が正方向、倍速
指令が100倍速、即ち超高速再生の場合は、FG選択
手段110は切替器108に対して下段の入力、即ち検
出FG信号として、巻取リール台107から出力される
巻取リールFG信号を選択するよう選択指令を出力す
る。FG選択手段110から目標周期発生手段111に
対しては、巻取リールの目標FG信号を発生するように
指令が出される。なお、このときにはピンチローラ10
2はキャプスタン101に圧着されず、回転子105を
用いずに回転子104からリール台107に直接回転力
が伝達される。
【0031】FG検出手段112には切替器108から
巻取リールFG信号が入力され、立ち上がりエッジの到
来時刻に対応したディジタルデータが第1のメモリに格
納される。更に、次の立ち上がりエッジの到来時刻に対
応したディジタルデータが第2のメモリに格納される。
周期誤差算出手段113は第2のメモリの値から第1の
メモリの値を減算して検出FG信号の検出周期を演算す
る。更に目標周期発生手段111からの目標周期から検
出周期を減算することにより、キャプスタンFG信号の
周期誤差を算出する。
【0032】なお、巻取リール台107の回転速度を一
定に保つと、巻き径の増加に伴いテープの線速度は次第
に増大してしまうこととなる。そこで、目標周期発生手
段111で発生する目標周期は、テープ残量データ等を
参照し、巻取リール台107の回転速度がリール径の増
大と共に次第に小さくなるよう設定する。周期誤差算出
手段113で目標周期と検出周期との周期誤差が算出さ
れると、DA変換器114はこの周期誤差をアナログ電
圧に変換し、モータ制御信号としてMDA115に出力
する。MDA115はキャプスタンモータ101aの回
転制御を行い、テープを高速に且つ定速に走行させる。
【0033】次に、テープ走行方向指令が逆方向、倍速
指令が100倍速であれば、FG選択手段110は切替
器108に対して上段の入力、即ち供給リール台106
から出力される供給リールFG信号を選択するよう選択
指令を出す。またFG選択手段110は目標周期発生手
段111に対して、供給リールFG信号の目標周期を発
生するように指令を出す。なお、この場合もピンチロー
ラ102はキャプスタン101に圧着されることなく、
回転子105を用いずに回転子104により直接供給リ
ール台106を回転駆動する。切替器108からFG検
出手段112に供給リールFG信号が入力され、立ち上
がりエッジの到来時刻に対応したディジタルデータが第
1のメモリに格納され、次の立ち上がりエッジの到来時
刻に対応したディジタルデータが第2のメモリに格納さ
れる。
【0034】周期誤差算出手段113は第2のメモリの
値から第1のメモリの値を減算して検出周期を算出し、
さらに目標周期発生手段111からの目標周期から検出
周期を減算することにより、キャプスタンFG信号の周
期誤差を算出する。なお、供給リール台106の回転速
度を一定に保つと、巻き径の増加に伴いテープの線速度
は次第に増大してしまうこととなる。そこで、目標周期
発生手段111で発生する目標周期は、テープの残量デ
ータ等を参照し、供給リール台106の回転速度がリー
ル径の増大とともに次第に小さくなるよう設定される。
周期誤差算出手段113は目標周期と検出周期の周期誤
差を算出する。そしてDA変換器114はこの周期誤差
をアナログ電圧に変換して、MDA115に出力する。
MDA115はキャプスタンモータ101aの回転制御
を行い、テープを逆方向に高速且つ定速に走行させる。
【0035】以上のように、本実施の形態によれば、複
数の入力に対して1つの制御処理を共用できるため、制
御処理の簡素化を図ることができる。なお、本実施の形
態においては1つの動作モードに対して1つのFG信号
を選択して動作する例を説明した。しかしこれに限るこ
となく、例えば、FG選択手段110によりキャプスタ
ンFG信号と供給リールFG信号の2つを利用すべく、
時分割で切替器108を切り替えて使用することも可能
である。
【0036】尚、高速再生として倍速比を100として
動作を説明したが、Qレビューと呼ばれる11倍速まで
は、通常再生と同様にキャプスタン駆動でテープを走行
し、例えば12倍速以上ではキャプスタンモータ101
aを用いてリール駆動を行うものとする。
【0037】(実施の形態2)次に本発明の第2の実施
の形態における磁気記録再生装置について、図2を参照
しながら説明する。図2は本実施の形態における磁気記
録再生装置の構成図である。図1と同様の機能ブロック
については、同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
本実施の形態の磁気記録再生装置の記録再生機構部は第
1の実施の形態と同様に、シリンダ100、キャプスタ
ン101、キャプスタンモータ101a、ピンチローラ
102、第1の回転子103、第2の回転子104、第
3の回転子105、供給リール台106、巻取リール台
106を含んで構成される。そしてコントロール(CT
L)ヘッド200のCTL信号を位相信号として用いる
ものとする。
【0038】CTL信号検出手段であるCTLヘッド2
00は、再生時の基準となるコントロール信号をテープ
のコントロールトラックに記録再生するヘッドであり、
シリンダ100の出側のガイドローラとキャプスタン1
01との間にテープと当接するよう設けられている。M
PU204には、第1の実施の形態と同様に目標周期発
生手段111、FG検出手段112、周期誤差算出手段
113、DA変換器114が設けられる。本実施の形態
ではこれらに加えて、速度制御手段202、位相制御手
段203、加算器205が新たに設けられる。
【0039】切替器201は、操作入力手段109から
のテープ方向指令により2つの入力を切り替えるもの
で、FG信号選択手段を構成している。切替器201の
入力部には供給リールFG信号と巻取リールFG信号が
入力され、切換出力はFG検出手段112に与えられ
る。速度制御手段202はキャプスタンFG信号を入力
し、キャプスタンFG信号の周期誤差を算出して速度制
御信号を出力するものである。位相制御手段203はC
TLヘッド200からCTL信号を入力し、CTL信号
と基準位相とを比較することにより位相誤差を算出し、
位相制御信号を出力するものである。加算器205は、
周期誤差算出手段113のFG誤差信号と、速度制御手
段202の速度制御信号と、位相制御手段203の位相
制御信号とを重み付け加算し、加算結果をモータ制御信
号として出力する加算手段である。このようにMPU2
04で全ての制御処理を行う。
【0040】次にこのような構成の磁気記録再生装置の
動作について説明する。ピンチローラ102はキャプス
タン101に圧着された状態であり、テープは供給リー
ル台106からシリンダ100を経由して巻取リール台
107側へ走行しているとする。巻取リール台107は
回転子103と回転子105を介してキャプスタンモー
タ101aで回転駆動され、テープを巻き取っている。
【0041】速度制御手段202はキャプスタンFG信
号が入力されると、第1の実施の形態の場合と同様にキ
ャプスタンFG信号の立ち上がりエッジの到来時刻に対
応したディジタルデータを基に検出周期を算出する。さ
らに速度制御手段202はこの検出周期と基準周期との
周期誤差を算出する。また、テープから再生されたCT
L信号が位相制御手段203に入力されると、位相制御
手段203は基準位相、例えばシリンダ100の回転位
相とCTL信号との位相誤差を算出する。
【0042】一方、切替器201には操作入力手段10
9からテープの走行方向指令が入力される。ここではテ
ープは正方向に走行しているので、切替器201は供給
リール台106から供給される供給リールFG信号を選
択する。以降の一連の信号処理に従い、周期誤差算出手
段113は供給リールFG信号の目標周期に対する周期
誤差を算出する。その後加算器205はこの周期誤差に
対して速度制御手段202の出力である速度制御信号
と、位相制御手段203の出力である位相制御信号とを
加算する。その結果、通常はキャプスタン制御系は速度
制御手段202と位相制御手段203の加算結果のみに
より制御されるが、このような制御で除去できない供給
リール台の回転変動成分を除去することが可能となる。
【0043】次に、テープが逆方向に走行する場合の動
作を説明する。ピンチローラ102はキャプスタン10
1に圧着された状態であり、テープは巻取リール台10
7から供給リール台106側へ走行している。供給リー
ル台106は回転子103と回転子105を介してキャ
プスタンモータ101aにより回転駆動され、テープを
逆向きに巻き取っている。
【0044】速度制御手段202にはキャプスタンFG
信号が入力されると、前述の場合と同じくキャプスタン
FG信号の立ち上がりエッジの到来時刻に対応して検出
周期を算出し、更に検出周期と基準周期との周期誤差を
出力する。位相制御手段203はテープから再生された
CTL信号が入力されると、CTL信号と基準位相との
位相誤差を算出する。
【0045】一方、切替器201には、操作入力手段1
09から逆方向のテープ走行方向指令が入力されている
ので、巻取リール台107から供給される巻取リールF
G信号を選択する。以降、一連の信号処理に従い、周期
誤差算出手段113は巻取リールFG信号の目標周期に
対する周期誤差を算出する。その後、加算器205はこ
の周期誤差に対して、速度制御手段202の出力する速
度制御信号と、位相制御手段203の出力である位相制
御信号とを重み付け加算する。その結果、キャプスタン
制御系は通常は速度制御手段202と位相制御手段20
3の加算結果のみにより制御されるが、このような制御
で除去できない巻取リール台の回転変動成分をより少な
くすることが可能となる。
【0046】以上のように、本実施の形態の磁気記録再
生装置によれば、テープの走行方向に対応して、制御に
用いるリールFG信号を切り替えて選択し、キャプスタ
ン制御系にフィードバックして制御するため、リール台
の回転変動を抑圧することができる。
【0047】なお、本実施の形態においては、常にリー
ルFG信号の周期誤差を加算する構成としたが、リール
台の回転変動が大きくなるテープ始端部又は終端部のみ
で加算するようにしてもよい。また、リール台の回転変
動が悪影響を及ぼし易い高速再生時にのみ加算するよう
にしてもよい。
【0048】また前述した動作説明は、キャプスタン駆
動の場合であるが、倍速比が100のような超高速再生
(検索モード)の場合は、リール駆動を行うものとす
る。この場合、加算器205は位相制御手段203の出
力を用いず、周期誤差算出手段113の出力するFG誤
差信号を主に用いて速度制御を行う。テープ走行のため
の回転駆動源はキャプスタンモータ101aであるの
で、キャプスタンFG信号を参照して加算器205がモ
ータ制御信号を生成する。
【0049】(実施の形態3)次に本発明の第3の実施
の形態における磁気記録再生装置について、図3を参照
しながら説明する。図3は本実施の形態における磁気記
録再生装置の構成図である。図2と同様の機能ブロック
については、同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
本実施の形態の磁気記録再生装置の記録再生機構部は第
2の実施の形態と同様に、シリンダ100、キャプスタ
ン101、キャプスタンモータ101a、ピンチローラ
102、第1の回転子103、第2の回転子104、第
3の回転子105、供給リール台106、巻取リール台
106、CTLヘッド200を含んで構成される。
【0050】一点鎖線部で示すMPU301には、第2
の実施の形態と同様に目標周期発生手段111、FG検
出手段112、周期誤差算出手段113、DA変換器1
14、速度制御手段202、位相制御手段203、加算
器302が設けられている。本実施の形態は、周期誤差
算出手段113の出力部に学習補償器300を設けたこ
とが特徴である。
【0051】学習補償器300は、周期誤差算出手段1
13の出力する周期誤差を用いて、リール台の偏心によ
って発生する回転むらを検出し、この回転むらを除去す
るための補償信号である回転むら制御信号を発生するも
のである。学習補償器300はローパスフィルタと複数
段のシフトレジスタ群により構成された巡回型フィルタ
で実現できる。この場合のシフトレジスタの段数は、リ
ール台の1回転中でのリールFG信号のパルス数(歯
数)分必要となる。加算器302は、この回転むら制御
信号と速度制御信号と位相制御信号とを重み付け加算
し、加算結果をモータ制御信号として出力するものであ
る。このようにMPU301で全ての制御処理を行う。
【0052】このような構成の磁気記録再生装置の動作
について説明する。高速再生であってテープ走行方向が
正方向の場合には、周期誤差算出手段113は供給リー
ルFG信号を入力し、目標周期に対する検出周期の周期
誤差を算出する。学習補償器300は供給リール台10
6の周期誤差が入力されると、シフトレジスタ群により
遅延された周期誤差と入力周期誤差との巡回加算処理に
より、入力周期誤差のうちリール台の偏心等に基づく一
定周期内の変動成分を小さくするように繰り返し学習を
行ない、回転むら制御信号を出力する。
【0053】加算器302はこの回転むら制御信号に対
して、速度制御手段202の出力す速度制御信号と、位
相制御手段203の出力する位相制御信号とを重み付け
加算し、加算結果をモータ制御信号としてMDA115
に出力する。その結果、キャプスタン制御系は通常は速
度制御手段202と位相制御手段203の加算結果のみ
により制御されるが、このような制御では除去できない
供給リール台の回転変動成分を除去することができる。
【0054】次に、高速再生であってテープの走行方向
が逆方向の場合について動作説明をする。周期誤差算出
手段113は巻取リールFG信号の目標周期に対する周
期誤差を算出する。以降の一連の動作はテープ走行方向
が正方向のときと同じである。学習補償器300は巻取
リール台107の回転むらを補償する回転むら制御信号
を出力する。
【0055】その結果、キャプスタン制御系は通常は速
度制御手段202と位相制御手段203の加算結果のみ
により制御されるが、このような制御では除去できない
巻取リール台の回転変動成分を除去することができる。
このように、本実施の形態の磁気記録再生装置によれ
ば、テープの走行方向により、制御に用いるリールFG
信号を切り替えて選択し、キャプスタン制御系にフィー
ドバック制御するため、リール台の回転変動を抑圧する
ことができる。
【0056】尚、本実施の形態においては、常にリール
FG信号の周期誤差を加算する構成としたが、リール台
の回転変動が大きくなるテープ始端部及び終端部のみで
加算するようにしてもよい。また、リール台の回転変動
が悪影響を及ぼす高速再生時にのみ加算するようにしも
よい。
【0057】また前述した動作説明は、リール駆動の場
合であるが、正方向の通常再生の場合は、キャプスタン
駆動を行うものとする。この場合、加算器205は位相
制御手段202の出力と速度制御手段202の出力とを
用い、位相同期制御と速度制御をかけることは言うまで
もない。この場合、キャプスタン101によりテープの
定速走行が比較的容易に達成されるので、学習補償器3
00の信号の重み付けを小さくする。
【0058】(実施の形態4)次に本発明の第4の実施
の形態における磁気記録再生装置について、図4を参照
しながら説明する。図4は本実施の形態における磁気記
録再生装置の構成図である。図3と同様の機能ブロック
については、同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
本実施の形態の磁気記録再生装置の記録再生機構部は第
3の実施の形態と同様に、シリンダ100、キャプスタ
ン101、キャプスタンモータ101a、ピンチローラ
102、第1の回転子103、第2の回転子104、第
3の回転子105、供給リール台106、巻取リール台
106、CTLヘッド200を含んで構成される。
【0059】一点鎖線部で示すMPU404には、第3
の実施の形態と同様に目標周期発生手段111、FG検
出手段112、周期誤差算出手段113、DA変換器1
14、速度制御手段401、位相制御手段203、加算
器405が設けられる。本実施の形態は、周期誤差算出
手段113の出力部に誤差比較手段400を設けたこと
と、速度制御手段401を速度誤差算出手段402とゲ
イン補償器403とで構成したことが特徴である。
【0060】誤差比較手段400は、周期誤差算出手段
113の出力するリールFG信号の周期誤差と基準値と
の大小を比較し、比較結果を2値のゲイン変更指令信号
として出力するものである。速度誤差算出手段402
は、キャブスタンFG信号の周期誤差を算出するもの
で、ゲイン補償器403は速度誤差算出手段402の出
力する周期誤差を、誤差比較手段400のゲイン変更指
令信号でゲインを補正するものである。この場合の補正
とは、補正するか否かのいずれかとする。加算器405
はゲイン補償器403の出力と位相制御手段203の出
力とを加算し、加算結果をモータ制御信号としてDA変
換器114に与えるものである。
【0061】一方、誤差比較手段400は、切替器20
1により選択されたリールFG信号の周期誤差が入力さ
れると、周期誤差と基準値との比較をする。リールFG
信号の周期誤差は、テープ送りが正方向すなわち、供給
リール台106から巻取リール台107の方向のときに
は、供給リール台106の巻き終わり近傍で変動量が大
きくなる。またテープ送りが逆方向のときには、巻取リ
ール台107の巻き終わり近傍で変動量が大きくなる。
従って、誤差比較手段400に入力される基準値とし
て、変動量が大きくなる直前での周期変動値を閾値とし
て設定する。
【0062】高速再生時において、例えば120分テー
プを用いた場合、正方向では始端から110分までは周
期変動量が小さいため、誤差比較手段400はゲイン補
償器403に対してゲイン変更指令を送出しない。11
0分を過ぎたところで、初めて誤差比較手段400はゲ
イン補償器403に対してゲイン変更指令を送出する。
ゲイン補償器403は、ゲイン変更指令を受けて速度誤
差算出手段402から出力されるキャプスタンモータ1
01aの速度誤差(周期誤差)に対して乗算係数を通常
値より小さい値に設定する。これにより、制御ループ全
体の感度は低くなり、供給リール台106の周期変動成
分によるテープ速度変動が緩和される。
【0063】テープの走行方向が逆方向のときには、テ
ープ始端から10分近傍の位置で巻取リール台107の
周期変動量が大きくなる。このときにも、誤差比較手段
400はゲイン補償器403に対してゲイン変更指令を
送出し、制御系全体のゲインを低く設定する。従って、
制御ループ全体の感度は低くなり、巻取リール台107
の周期変動成分によるテープ速度変動が緩和される。
【0064】なお、本実施の形態においては、誤差比較
手段400から出力されるゲイン変更指令は2値とした
が、これに限ることはなく、例えば、誤差比較の基準値
(閾値)を段階的に変更すれば、テープの始端から終端
に至るまで細かくゲインを変更することができ、更に優
れた制御性を実現することができる。
【0065】また前述した動作説明は、リール駆動の場
合であるが、正方向の通常再生の場合は、キャプスタン
駆動を行うものとする。この場合、第3の実施の形態と
同様にして加算器405は速度制御手段401と位相制
御手段203の出力を用い、位相同期と速度制御とをか
けることは言うまでもない。この場合、キャプスタン1
01によりテープの定速走行が比較的容易に達成される
ので、加算器302は誤差比較手段400の信号の重み
付けを小さくする。
【0066】(実施の形態5)次に本発明の第5の実施
の形態における磁気記録再生装置について、図5を参照
しながら説明する。図5は本実施の形態における磁気記
録再生装置の構成図である。図4と同様の機能ブロック
については、同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
本実施の形態の磁気記録再生装置の記録再生機構部は第
4の実施の形態と同様に、シリンダ100、キャプスタ
ン101、キャプスタンモータ101a、ピンチローラ
102、第1の回転子103、第2の回転子104、第
3の回転子105、供給リール台106、巻取リール台
106、CTLヘッド200を含んで構成される。
【0067】一点鎖線部で示すMPU502には、第4
の実施の形態と同様に目標周期発生手段111、FG検
出手段112、周期誤差算出手段113、DA変換器1
14、誤差比較手段400、速度制御手段500、位相
制御手段203、加算器503が設けられる。本実施の
形態は、速度制御手段501を速度誤差算出手段402
と低域補償フィルタ501とで構成し、低域補償フィル
タ501のフィルタ特性を誤差比較手段400の出力す
るフィルタ定数変更指令で制御することを特徴とするも
のである。
【0068】低域補償フィルタ501はキャプスタンF
G信号の周期誤差が入力されると、速度制御信号の低域
特性を改善するフィルタである。誤差比較手段400
は、切替器201により選択されたリールFG信号の目
標周期に対する周期誤差が入力されると、周期誤差と基
準値との比較をして、2値のフィルタ定数変更指令を出
力するものである。リールFG信号の周期誤差は、テー
プ送りが正方向すなわち、供給リール台から巻取リール
台方向のときには、供給リール台106の巻き終わり近
傍で変動量が大きくなる。テープ送りが逆方向のときに
は、巻取リール台107の巻き終わり近傍で変動量が大
きくなる。従って、誤差比較手段400に入力される基
準値としては、変動量が大きくなる直前での周期変動値
を閾値として設定する。加算器503は低域補償フィル
タ501の出力と位相制御手段203の出力とを重み付
け加算し、加算結果をモータ制御信号としてDA変換器
114に与える。
【0069】例えば、高速再生時において120分テー
プを用いた場合、正方向では始端から110分までは周
期変動量が小さいため、誤差比較手段400は低域補償
フィルタ501に対してフィルタ定数変更指令を送出し
ない。110分を過ぎたところで、初めて誤差比較手段
400は低域補償フィルタ501に対してフィルタ定数
変更指令を送出する。低域補償フィルタ501は、フィ
ルタ定数変更指令を受けて速度誤差算出手段402から
出力される速度誤差に対して補償を行い、低域外乱を抑
圧するが、その際には補償帯域を決定するための乗算定
数を小さい値に設定するものとする。これにより低域補
償は少なくなり、過度な外乱の抑圧がなくなり、供給リ
ール台106の周期変動成分によるテープ速度変動が緩
和される。
【0070】テープ走行方向が逆方向のときには、テー
プ始端から10分近傍の位置で巻取リール台107の周
期変動量が大きくなる。このときにも、誤差比較手段4
00から低域補償フィルタ501に対してフィルタ定数
変更指令が送出され、フィルタの低域補償が少なくなる
ようフィルタの乗算定数が設定される。その結果、低域
補償は低下し、過度な外乱の抑圧がなくなるため、巻取
リール台107の周期変動成分によるテープ速度変動が
緩和される。
【0071】なお、本実施の形態においては、誤差比較
手段400から送出されるフィルタ定数変更指令は2値
としたが、これに限ることはなく、例えば、誤差比較の
基準値(閾値)を段階的に変更すれば、テープの始端か
ら終端に至るまで細かくフィルタの補償帯域を変更する
ことができ、さらに優れた制御性を実現することができ
る。
【0072】また前述した動作説明は、リール駆動の場
合であるが、正方向の通常再生の場合は、キャプスタン
駆動を行うものとする。この場合、第3、4の実施の形
態と同様にして加算器503は速度制御手段500と位
相制御手段203の出力を用い、位相同期と速度制御と
をかけることは言うまでもない。この場合、キャプスタ
ン101によりテープの定速走行が比較的容易に達成さ
れるので、低域補償フィルタ501の周波数特性は低域
と高域で区別を少なくする。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の磁気記録
再生装置によれば、操作入力情報とをもとにFG信号選
択手段で選択されたFG信号を入力し、この選択結果と
連動して目標周期発生手段が目標周期を生成するように
しているため、同一の処理アルゴリズムを用いて3つの
FG信号を処理することができる。このため正方向又は
逆方向の通常再生と高速再生とを実現する場合にも、制
御処理が大幅に簡素化され、FG検出のためにハードウ
ェアやプログラムの記憶容量を大幅に削減することがで
きる。
【0074】また、請求項2〜7記載の磁気記録再生装
置によれば、テープの走行方向により選択したリールF
G信号の周期誤差をキャプスタン制御系にフィードバッ
クすることにより、高速再生時のテープ走行におけるリ
ール台の回転変動成分を大幅に少なくすることができ
る。
【0075】特に請求項3の磁気記録再生装置では、選
択したリールFG信号の入力周期誤差のうちリール台の
偏心等に基づく一定周期内の変動成分を小さくするよう
に繰り返し学習が行われるので、テープカセットの容量
(再生時間)の大小に係わらず、精度の高い制御性能を
実現することができる
【0076】特に請求項4の磁気記録再生装置では、検
出したリールFG信号の周期誤差の大小に基づいてキャ
プスタン制御系の制御ゲインを変更することにより、リ
ール台の回転変動が大きいときには、その成分に対して
キャプスタン制御系を不感にすることができ、より安定
なテープの走行が実現される。
【0077】特に請求項6の磁気記録再生装置では、検
出したリールFG信号の周期誤差の大小に基づいてキャ
プスタン制御系の低域補償フィルタのフィルタ定数を変
更することにより、リール台の回転変動が大きいときに
は、その成分に対してキャプスタン制御系を不感にする
よう低域補償の有効帯域を設定することができ、より安
定なテープの走行が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における磁気記録再
生装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における磁気記録再
生装置のブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態における磁気記録再
生装置のブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態における磁気記録再
生装置のブロック図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態における磁気記録再
生装置のブロック図である。である。
【符号の説明】
100 シリンダ 101 キャプスタン 101a キャプスタンモータ 102 ピンチローラ 103 第1の回転子 104 第2の回転子 105 第3の回転子 106 供給リール台 107 巻取リール台 108,201 切替器 109 操作入力手段 110 FG選択手段 111 目標周期発生手段 112 FG検出手段 113 周期誤差算出手段 114 DA変換器 115 モータドライブアンプ(MDA) 116,204,301,404,502 MPU 200 CTLヘッド 202,401,500 速度制御手段 203 位相制御手段 205,405,503 加算器 300 学習補償器 400 誤差比較手段 402 速度誤差算出手段 403 ゲイン補償器 501 低域補償フィルタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状の記録媒体をキャプスタン駆動
    するテープ走行駆動手段と、 前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
    ータと、 正方向に能動回転することにより前記記録媒体を巻き取
    り、逆方向に従動回転することにより巻き取られた前記
    記録媒体を送り出す第1の回転手段と、 正方向に従動回転することにより巻き取られた前記記録
    媒体を送り出し、逆方向に能動回転することにより前記
    第1の回転手段で巻き取られた前記記録媒体を逆方向に
    巻き取る第2の回転手段と、 前記キャプスタンモータにより駆動され、前記第1の回
    転手段及び前記第2の回転手段のいずれか一方を前記記
    録媒体の巻き取り方向に駆動する回転力伝達手段と、 前記第1の回転手段のFG信号を発生する第1のFG信
    号発生手段と、 前記第2の回転手段のFG信号を発生する第2のFG信
    号発生手段と、 前記キャプスタンモータのFG信号を発生する第3のF
    G信号発生手段と、 前記記録媒体の走行方向及び走行速度に基づいて前記第
    1〜第3のFG信号発生手段のFG信号を選択するFG
    信号選択手段と、 前記記録媒体の走行方向と倍速比とに応じた目標周期を
    発生する目標周期発生手段と、 前記目標周期発生手段の目標周期と前記FG信号選択手
    段で選択されたFG信号とを入力して周期誤差を検出
    し、前記記録媒体の走行速度を所定値にするよう前記キ
    ャプスタンモータのモータ制御信号を生成する周期誤差
    算出手段と、を具備することを特徴とする磁気記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 テープ状の記録媒体をヘリカル走査する
    回転ドラムと、 前記記録媒体をキャプスタン駆動するテープ走行駆動手
    段と、 前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
    ータと、 前記記録媒体に記録されたコントロール信号を検出する
    CTL信号検出手段と、 正方向に能動回転することにより前記記録媒体を巻き取
    り、逆方向に従動回転することにより巻き取られた前記
    記録媒体を送り出す第1の回転手段と、 正方向に従動回転することにより巻き取られた前記記録
    媒体を送り出し、逆方向に能動回転することにより前記
    第1の回転手段で巻き取られた前記記録媒体を逆方向に
    巻き取る第2の回転手段と、 前記キャプスタンモータにより駆動され、前記第1の回
    転手段及び前記第2の回転手段のいずれか一方を前記記
    録媒体の巻き取り方向に駆動する回転力伝達手段と、 前記第1の回転手段のFG信号を発生する第1のFG信
    号発生手段と、 前記第2の回転手段のFG信号を発生する第2のFG信
    号発生手段と、 前記キャプスタンモータのFG信号を発生する第3のF
    G信号発生手段と、 前記記録媒体の走行方向及び走行速度に基づいて前記第
    1〜第3のFG信号発生手段のFG信号を選択するFG
    信号選択手段と、 前記記録媒体の走行方向と倍速比とに応じた目標周期を
    発生する目標周期発生手段と、 前記目標周期発生手段の目標周期と前記FG信号選択手
    段で選択されたFG信号とを入力して周期誤差を検出
    し、FG誤差信号を生成する周期誤差算出手段と、 前記第3のFG信号発生手段のFG信号と基準FG信号
    との誤差を検出して速度制御信号を生成する速度制御手
    段と、 前記CTL信号検出手段のコントロール信号と前記回転
    ドラムの位相信号との誤差を検出して位相制御信号を生
    成する位相制御手段と、 前記周期誤差算出手段の出力と前記速度制御手段の出力
    と前記位相制御手段の出力とを重み付け加算して、前記
    キャプスタンモータのモータ制御信号を生成する加算手
    段と、を具備することを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 テープ状の記録媒体をヘリカル走査する
    回転ドラムと、 前記記録媒体をキャプスタン駆動するテープ走行駆動手
    段と、 前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
    ータと、 前記記録媒体に記録されたコントロール信号を検出する
    CTL信号検出手段と、 正方向に能動回転することにより前記記録媒体を巻き取
    り、逆方向に従動回転することにより巻き取られた前記
    記録媒体を送り出す第1の回転手段と、 正方向に従動回転することにより巻き取られた前記記録
    媒体を送り出し、逆方向に能動回転することにより前記
    第1の回転手段で巻き取られた前記記録媒体を逆方向に
    巻き取る第2の回転手段と、 前記キャプスタンモータにより駆動され、前記第1の回
    転手段及び前記第2の回転手段のいずれか一方を前記記
    録媒体の巻き取り方向に駆動する回転力伝達手段と、 前記第1の回転手段のFG信号を発生する第1のFG信
    号発生手段と、 前記第2の回転手段のFG信号を発生する第2のFG信
    号発生手段と、 前記キャプスタンモータのFG信号を発生する第3のF
    G信号発生手段と、 前記記録媒体の走行方向及び走行速度に基づいて前記第
    1〜第3のFG信号発生手段のFG信号を選択するFG
    信号選択手段と、 前記記録媒体の走行方向と倍速比とに応じた目標周期を
    発生する目標周期発生手段と、 前記目標周期発生手段の目標周期と前記FG信号選択手
    段で選択されたFG信号とを入力して周期誤差を検出
    し、FG誤差信号を生成する周期誤差算出手段と、 前記周期誤差算出手段のFG誤差信号を用いて、前記第
    1又は第2の回転手段の回転むらを学習し、回転むらを
    少なくする回転むら制御信号を生成する学習補償手段
    と、 前記第3のFG信号発生手段のFG信号と基準FG信号
    との誤差を検出して速度制御信号を生成する速度制御手
    段と、 前記CTL信号検出手段のコントロール信号と前記回転
    ドラムの位相信号との誤差を検出して位相制御信号を生
    成する位相制御手段と、 前記学習補償手段の出力と前記速度制御手段の出力と前
    記位相制御手段の出力とを重み付け加算して、前記キャ
    プスタンモータのモータ制御信号を生成する加算手段
    と、を具備することを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 テープ状の記録媒体をヘリカル走査する
    回転ドラムと、 前記記録媒体をキャプスタン駆動するテープ走行駆動手
    段と、 前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
    ータと、 前記記録媒体に記録されたコントロール信号を検出する
    CTL信号検出手段と、 正方向に能動回転することにより前記記録媒体を巻き取
    り、逆方向に従動回転することにより巻き取られた前記
    記録媒体を送り出す第1の回転手段と、 正方向に従動回転することにより巻き取られた前記記録
    媒体を送り出し、逆方向に能動回転することにより前記
    第1の回転手段で巻き取られた前記記録媒体を逆方向に
    巻き取る第2の回転手段と、 前記キャプスタンモータにより駆動され、前記第1の回
    転手段及び前記第2の回転手段のいずれか一方を前記記
    録媒体の巻き取り方向に駆動する回転力伝達手段と、 前記第1の回転手段のFG信号を発生する第1のFG信
    号発生手段と、 前記第2の回転手段のFG信号を発生する第2のFG信
    号発生手段と、 前記キャプスタンモータのFG信号を発生する第3のF
    G信号発生手段と、 前記記録媒体の走行方向及び走行速度に基づいて前記第
    1〜第3のFG信号発生手段のFG信号を選択するFG
    信号選択手段と、 前記記録媒体の走行方向と倍速比とに応じた目標周期を
    発生する目標周期発生手段と、 前記目標周期発生手段の目標周期と前記FG信号選択手
    段で選択されたFG信号とを入力して周期誤差を検出
    し、FG誤差信号を生成する周期誤差算出手段と、 前記周期誤差算出手段のFG誤差信号と誤差閾値との大
    小を比較し、比較結果に基づいてゲイン変更指令を出力
    する誤差比較手段と、 前記第3のFG信号発生手段のFG信号と基準FG信号
    との誤差を検出して速度制御信号を生成し、前記誤差比
    較手段のゲイン変更指令を応じて前記速度制御信号のゲ
    インを制御して出力する速度制御手段と、 前記CTL信号検出手段のコントロール信号と前記回転
    ドラムの位相信号との誤差を検出して位相制御信号を生
    成する位相制御手段と、 前記速度制御手段の出力と前記位相制御手段の出力とを
    重み付け加算して、前記キャプスタンモータのモータ制
    御信号を生成する加算手段と、を具備することを特徴と
    する磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記誤差比較手段は、 前記周期誤差算出手段のFG誤差信号が前記誤差閾値以
    上であれば、ゲインを小にするゲイン変更指令を出力
    し、FG誤差信号が前記誤差閾値未満であれば、ゲイン
    を大にするゲイン変更指令を出力するものであり、 前記速度制御手段は、 前記第3のFG信号発生手段のFG信号と基準FG信号
    との誤差を検出して速度制御信号を生成する速度誤差算
    出手段と、前記速度誤差算出手段の出力する速度制御信
    号に対して、前記誤差比較手段の指示するゲインで利得
    を制御するゲイン補償手段と、を具備することを特徴と
    する請求項4記載の磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 テープ状の記録媒体をヘリカル走査する
    回転ドラムと、 前記記録媒体をキャプスタン駆動するテープ走行駆動手
    段と、 前記テープ走行駆動手段の駆動源であるキャプスタンモ
    ータと、 前記記録媒体に記録されたコントロール信号を検出する
    CTL信号検出手段と、 正方向に能動回転することにより前記記録媒体を巻き取
    り、逆方向に従動回転することにより巻き取られた前記
    記録媒体を送り出す第1の回転手段と、 正方向に従動回転することにより巻き取られた前記記録
    媒体を送り出し、逆方向に能動回転することにより前記
    第1の回転手段で巻き取られた前記記録媒体を逆方向に
    巻き取る第2の回転手段と、 前記キャプスタンモータにより駆動され、前記第1の回
    転手段及び前記第2の回転手段のいずれか一方を前記記
    録媒体の巻き取り方向に駆動する回転力伝達手段と、 前記第1の回転手段のFG信号を発生する第1のFG信
    号発生手段と、 前記第2の回転手段のFG信号を発生する第2のFG信
    号発生手段と、 前記キャプスタンモータのFG信号を発生する第3のF
    G信号発生手段と、 前記記録媒体の走行方向及び走行速度に基づいて前記第
    1〜第3のFG信号発生手段のFG信号を選択するFG
    信号選択手段と、 前記記録媒体の走行方向と倍速比とに応じた目標周期を
    発生する目標周期発生手段と、 前記目標周期発生手段の目標周期と前記FG信号選択手
    段で選択されたFG信号とを入力して周期誤差を検出
    し、FG誤差信号を生成する周期誤差算出手段と、 前記周期誤差算出手段のFG誤差信号と誤差閾値との大
    小を比較し、比較結果に基づいてフィルタ定数変更指令
    を出力する誤差比較手段と、 前記第3のFG信号発生手段のFG信号と基準FG信号
    との誤差を検出して速度制御信号を生成し、前記誤差比
    較手段のフィルタ定数変更指令に応じて前記速度制御信
    号の低域特性を制御して出力する速度制御手段と、 前記CTL信号検出手段のコントロール信号と前記回転
    ドラムの位相信号との誤差を検出して位相制御信号を生
    成する位相制御手段と、 前記速度制御手段の出力と前記位相制御手段の出力とを
    重み付け加算して、前記キャプスタンモータのモータ制
    御信号を生成する加算手段と、を具備することを特徴と
    する磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記誤差比較手段は、 前記周期誤差算出手段のFG誤差信号が前記誤差閾値以
    上であれば、低域特性を減衰させるフィルタ定数変更指
    令を出力するものであり、 前記速度制御手段は、 前記第3のFG信号発生手段のFG信号と基準FG信号
    との誤差を検出して速度制御信号を生成する速度誤差算
    出手段と、前記速度誤差算出手段の出力する速度制御信
    号に対して、前記誤差比較手段の指示するフィルタ定数
    変更指令で低域の利得を制御する低域補償フィルタ手段
    と、を具備することを特徴とする請求項6記載の磁気記
    録再生装置。
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