JPH10330120A - エキシマレ−ザ耐性を向上した石英ガラスの製造方法及び石英ガラス部材 - Google Patents

エキシマレ−ザ耐性を向上した石英ガラスの製造方法及び石英ガラス部材

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JPH10330120A
JPH10330120A JP9336755A JP33675597A JPH10330120A JP H10330120 A JPH10330120 A JP H10330120A JP 9336755 A JP9336755 A JP 9336755A JP 33675597 A JP33675597 A JP 33675597A JP H10330120 A JPH10330120 A JP H10330120A
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hydrogen
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宏樹 神保
Norio Komine
典男 小峯
Masashi Fujiwara
誠志 藤原
Akiko Moriya
明子 守屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の2光子吸収過程を抑制した石英ガラス
であっても、これを用いて装置を構成したとき、充分な
結像性能やスループットが得られないという問題があっ
た。 【解決手段】 溶存する水素分子濃度が5×1018(分
子/cm3)以下であり、エキシマレーザを照射したと
きの1光子吸収及び2光子吸収の前駆体となる欠陥が実
質的にない石英ガラス部材を提案する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光リソグラフィー
技術において400nm以下、好ましくは300nm以
下の特定波長帯域で、レンズやミラー等の光学系に使用
される光リソグラフィー用石英ガラスの製造方法及びこ
れにより得られた石英ガラス光学部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、VLSIは、ますます高
集積化、高機能化され、論理VLSIの分野ではチップ
上により大きなシステムが盛り込まれるシステムオンチ
ップ化が進行している。これに伴い、その基板となるシ
リコン等のウエハ上において、微細加工化及び高集積化
が要求されている。シリコン等のウエハ上に集積回路の
微細パターンを露光・転写する光リソグラフィー技術に
おいては、ステッパと呼ばれる露光装置が用いられてい
る。
【0003】VLSIの中でDRAMを例に挙げれば、
LSIからVLSIへと展開されて1M→4M→16M
→64M→256M→1Gと容量が増大してゆくにつ
れ、加工線幅がそれぞれ1μm→0.8μm→0.5μ
m→0.35μm→0.25μm→0.18μmと微細
加工可能な光リソグラフィ−装置が要求される。このた
め、ステッパの投影レンズには、高い解像度と深い焦点
深度が要求されている。この解像度と焦点深度は、露光
に使う光の波長とレンズのN.A.(開口数)によって
決まる。
【0004】細かいパターンほど回折光の角度が大きく
なり、レンズのN.A.が大きくなければ回折光を取り
込めなくなる。また、露光波長λが短いほど同じパター
ンでの回折光の度は小さくなり、従ってN.A.は小さ
くてよいことになる。解像度と焦点深度は、次式のよう
に表される。 解像度=k1・λ/N.A. 焦点深度=k2・λ/N.A.2 (但し、k1、k2は比例定数である。) 解像度を向上させるためには、N.A.を大きくする
か、λを短くするかのどちらかであるが、上式からも明
らかなように、λを短くするほうが深度の点で有利であ
る。このような観点から、光源の波長は、g線(436
nm)からi線(365nm)へ、さらにKrF(24
8nm)やArF(193nm)エキシマレーザへと短
波長化が進められている。
【0005】また、ステッパに搭載される光学系は、多
数のレンズ等の光学部材の組み合わせにより構成されて
おり、たとえレンズ一枚当たりの透過損失が小さくと
も、それが使用レンズ枚数分だけ積算されてしまい、照
射面での光量の低下につながるため、光学部材に対して
高透過率化が要求されている。そのため、400nmよ
りも短い波長帯域では短波長化及び光学部材の組み合わ
せによる透過損失を考慮した特殊な製法の光学ガラスを
用いる。さらに300nm以下では合成石英ガラスやC
aF2(蛍石)等のフッ化物単結晶が用いられる。
【0006】つまり、光リソグラフィー技術等に使用さ
れる光学部材の物性において、像のコントラストを低下
させる原因の一つが透過損失である。透過損失は、光学
部材における光吸収、光散乱が主な原因である。光吸収
とは、光学部材に入射した光子エネルギーによる電子遷
移に起因する現象である。光学部材に光吸収が起こる
と、そのエネルギーは主に熱エネルギ−に変換され、光
学部材が膨張したり、屈折率や面状態が変化し、結果と
して解像度が得られなくなる。
【0007】石英ガラス、特にSiCl4を原料とし酸
素水素火炎加水分解法にて製造される合成石英ガラスは
不純物金属が極めて少なく、遠紫外域透過率が良いとい
う特徴がある。一方、光リソグラフィ−用投影レンズ、
照明系レンズ等の精密機器の光学系に使用される、石英
ガラスの透過率の仕様は内部吸収0.1(%/cm)以
下であることが要求される。
【0008】そのため、短期的にも、長期的にも使用す
るレンズ素材には、いわゆるソラリゼ−ションと呼ばれ
る光照射による透過率低下を、0.1%/cm以下にす
る事が要求される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】石英ガラスは、特にA
rFエキシマレ−ザを照射した際、欠陥前駆体(≡Si
−Si≡、≡Si−O−O−Si≡)、及びSiO2
質構造(≡Si−O−Si≡)から、2光子過程を経
て、≡Si・(E’センタ−)、≡Si−O・(NBO
HC)などのカラ−センタ−を生成し、使用波長の透過
率低下の原因となる。この2光子吸収に関しては、ガラ
ス中の溶存水素分子を高めることで石英ガラスのレーザ
照射に対する耐久性を向上することが提案されている。
【0010】しかしながら、従来の2光子吸収過程を抑
制した石英ガラスであっても、これを用いて装置を構成
したとき、充分な結像性能やスループットが得られない
という問題があった。そこで、本発明は、従来の問題を
解決し、充分な結像性能やスループットを得ることが可
能な石英ガラスを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、様々な条
件で製造された石英ガラスのArFエキシマレ−ザ照射
特性を鋭意研究した。その結果、以下の事実をつきとめ
た。 水素分子溶存量が、特に5×1018(分子/cm3
以上になるような水素過剰条件下で合成した石英ガラス
は、1光子過程で吸収が生成しやすい。また、熱処理し
ても完全には吸収の生成を抑制することはできない。 従来行われないような長時間アニ−ルすることで、水
素溶存量が〜5×1018(分子/cm3)以下の濃度で
あれば、1光子過程で生成する吸収を抑制可能である。
【0012】すなわち、従来、2光子吸収を低減するた
めに水素過剰の条件で合成して水素溶存量を高めた石英
ガラスは、不安定な≡Si−H構造が原因と推測される
1光子吸収過程による、≡Si・(E’センタ−)が生
成しやすい事を見い出した。つまり、従来の2光子吸収
による欠陥生成を抑制するために水素過剰の合成条件で
製造された石英ガラスには、1光子吸収、つまり弱いエ
ネルギ−でも光励起されやすい欠陥前駆体が存在するこ
とを意味する。
【0013】そこで、本発明はまず、溶存する水素分子
濃度が5×1018(分子/cm3)以下であり、エキシ
マレーザを照射したときの1光子吸収及び2光子吸収の
前駆体となる欠陥が実質的にないことを特徴とする石英
ガラス部材を提案する。また、このような石英ガラス部
材を得る製造方法として、溶存する水素分子濃度が5×
1018(分子/cm3)以下の石英ガラスを、1000
℃以上10時間以上保持した後、10℃/hr以下の徐
冷速度で500℃まで徐冷後、放冷することを提案す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、石英ガラスにエキシマレー
ザを照射したときの1光子、2光子吸収過程の分類につ
いて説明する。分類は、エネルギ−密度依存性を調べる
事で判断できる。つまり、生成する吸収量がエネルギ−
密度に対して1乗に比例すれば1光子過程、2乗に比例
すれば2光子過程となる。
【0015】このうち、1光子吸収の生成は、加速試験
などで、50〜400mJ/cm2/パルスの高エネル
ギ−照射した際、〜105パルス照射程度で最大とな
り、その後徐々にフォトブリーチする(光をあてると吸
収が減少する)特性を持つため、従来はその存在を見逃
されていた。 そのため、エキシマ耐久性を向上するた
めに、水素過剰な条件で合成された石英ガラスが開発さ
れていた。
【0016】この、吸収の存在は、50〜400mJ/
cm2/パルスの高エネルギ−照射した際には、フォト
ブリーチでほとんど消失するため、一見問題ないように
も考えられるが、実は、光リソグラフィ−装置として
は、深刻な問題である。実際の光リソグラフィ−装置が
稼働時、投影レンズに照射されるArFエキシマレ−ザ
のエネルギ−密度は1mJ/cm2/パルス以下の部分
がほとんどであることから、1光子過程で吸収を生成し
やすい石英ガラスを使用してしまった装置は、稼働開始
後、直ちに吸収が生成しその結像性能や、スル−プット
に多大な影響を及ぼすことがわかってきた。
【0017】本発明では、合成石英ガラスのエキシマレ
−ザ照射初期に、1光子過程で生成するE’センタ−等
の欠陥前駆体を低減することで、短期的にも、長期間良
好な透過特性を保つ193.4nm透過率の良好な石英
ガラスを提供することが可能となる。本発明は、石英ガ
ラスの合成条件及び熱処理条件を最適化することで石英
ガラスの1光子過程で生成する構造的な欠陥種を低減し
た。熱処理は、生産効率を落とさない範囲で長時間行う
ことが好ましく、1000℃以上10時間以上保持した
後、10℃/hr以下の徐冷速度で500℃まで徐冷
後、放冷を行う。特に放冷温度は欠陥生成に影響を及ぼ
すため、さらに好ましくは200℃以下まで徐冷後、放
冷を行う。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例及び比較例を示す。 (実施例1)SiCl4を原料とし酸素水素火炎加水分
解法にて製造される合成石英ガラスにおいて、燃焼ガス
の酸素/水素ガス比を0.44の条件でφ300×t8
00mmのインゴットを得た。そのインゴットからφ2
00×t50の部材を切り出し、本発明において採用さ
れるアニ−ル条件:1000℃100時間保持、1℃/
Hrで800℃まで徐冷後、再度10℃/Hrで200
℃迄、徐冷の後、室温に放冷した。
【0019】800℃で冷却速度を変えているのは、1
光子吸収の原因を、他の品質を劣化せずに効果的に低減
できるのが800〜1000℃付近であるからである。
処理後、その部材から、φ60×t10mmの形状の評
価サンプルを切り出し精密研磨、精密洗浄しArFエキ
シマ照射し、吸収の生成挙動を調べた。ArFエキシマ
照射前の193.4nm反射損失込み透過率は約90.
7%/cmであった。吸収・散乱損失がなく、反射損失
だけと仮定したときの理論透過率が90.87%/cm
で、また内部散乱は約0.15%/cmであるので、内
部吸収は約0.02%/cm以下と見積もれる。
【0020】また、溶存している水素分子濃度を、レ−
ザラマン法にて測定したところ、約2×1018分子/c
mであった。サンプル表層の約10mmは、水素分子が
放出される。その為、アニ−ル時は、製品最終形状より
10mm以上にしておく必要がある。また、水素雰囲気
中でアニ−ルすればガス放出の影響を低減することがで
きる。さらに、800℃以上の水素雰囲気処理では、か
えってサンプル表層に、還元種を生成させたり、不純物
例えばNaの拡散を促進する恐れがある。そのため、8
00℃以上では、大気中、不活性ガス中で処理し、80
0℃以下の低温域で、水素雰囲気に切り替えることが望
ましい。ただし、300℃以下では実質上、拡散係数が
低くなりガラス中に水素ガスが拡散しなくなるため、水
素雰囲気処理温度は300℃以上である必要がある。
【0021】そして、実際にサンプルにArFエキシマ
照射し、吸収の生成挙動を調べた。照射条件は、1mJ
/cm2/パルス、100Hzで、〜5×106パルス迄
行った。ArFエキシマ照射による透過率変化を図1に
示す。この製法では、照射初期吸収が0.05%/cm
以下と極めて小さい。この様な石英ガラスを、光リソグ
ラフィ−用の光学部品に用いれば、光学系全体の透過損
失が小さく、解像度、スル−プットなどの設計性能を確
実に得ることができる。投影系、照明系ともに、各光学
部品の内部吸収は、少なくとも0.2%/cm以下であ
ることが望ましい。
【0022】また、HMDS(ヘキサメチルジシロキサ
ン)を原料とした合成石英ガラスでも同様の効果が得ら
れた。さらに、HMDSの様な有機ケイ素化合物には、
Clが含まれないため、合成された石英ガラスには≡S
i−Cl構造が実質的に含有されない。従って、2光子
吸収で生成するSiE’に起因する215nm吸収帯の
抑制効果による長期的な耐久性の向上も期待できる。 (実施例2)SiCl4を原料とし酸素水素火炎加水分
解法にて製造される合成石英ガラスにおいて、燃焼ガス
の酸素/水素ガス比を0.6の条件でφ300×t80
0mmのインゴットを得た。そのインゴットからφ20
0×t50の部材を切り出し. 本発明において採用さ
れるアニ−ル条件:1000℃100時間保持、1℃/
Hrで800℃まで徐冷後、再度10℃/Hrで500
℃迄、徐冷の後、室温に放冷した。
【0023】800℃で冷却速度を変えているのは、1
光子吸収の原因を、他の品質を劣化せずに効果的に低減
できるのが800〜1000℃付近であるからである。
処理後、その部材から、φ60×t10mmの形状の評
価サンプルを切り出し精密研磨、精密洗浄しArFエキ
シマ照射し、吸収の生成挙動を調べた。ArFエキシマ
照射前の193.4nm反射損失込み透過率は約90.
7%/cmであった。吸収・散乱損失がなく、反射損失
だけと仮定したときの理論透過率が90.87%/cm
で、また内部散乱は約0.15%/cmであるので、内
部吸収は約0.02%/cm以下と見積もれる。
【0024】そして、実際にサンプルにArFエキシマ
照射し、吸収の生成挙動を調べた。照射条件は、1mJ
/cm2/パルス、100Hzで、〜5×106パルス迄
行った。ArFエキシマ照射による透過率変化を図1に
示す。この製法では、照射初期吸収が約0.1%/cm
で比較的小さい。この様な石英ガラスであれば、光リソ
グラフィ−用の光学部品に用いても、光学系全体の透過
損失が仕様以下で、解像度、スル−プットなどの設計性
能を得ることができる。投影系、照明系ともに、各光学
部品の内部吸収は、少なくとも0.2%/cm以下であ
ることが望ましい。 (実施例3)SiCl4を原料とし酸素水素火炎加水分
解法にて製造される合成石英ガラスにおいて、燃焼ガス
の酸素/水素ガス比を0.44の条件でφ300×t8
00mmのインゴットを得た。そのインゴットからφ2
00×t50の部材を切り出し、本発明において採用さ
れるアニ−ル条件:1000℃10時間保持、10℃/
Hrで500℃迄、徐冷の後、室温に放冷した。
【0025】処理後、その部材から、φ60×t10m
mの形状の評価サンプルを切り出し精密研磨、精密洗浄
しArFエキシマ照射し、吸収の生成挙動を調べた。A
rFエキシマ照射前の193.4nm反射損失込み透過
率は約90.7%/cmであった。吸収・散乱損失がな
く、反射損失だけと仮定したときの理論透過率が90.
87%/cmで、また内部散乱は約0.15%/cmで
あるので、内部吸収は約0.02%/cm以下と見積も
れる。
【0026】そして、実際にサンプルにArFエキシマ
照射し、吸収の生成挙動を調べた。照射条件は、1mJ
/cm2/パルス、100Hzで、〜5×106パルス迄
行った。ArFエキシマ照射による透過率変化を図1に
示す。この製法では、照射初期吸収が約0.1%/cm
で比較的小さい。この様な石英ガラスであれば、光リソ
グラフィ−用の光学部品に用いても、光学系全体の透過
損失が仕様以下で、解像度、スル−プットなどの設計性
能を得ることができる。投影系、照明系ともに、各光学
部品の内部吸収は、少なくとも0.2%/cm以下であ
ることが望ましい。 (比較例)SiCl4を原料とし酸素水素火炎加水分解
法にて製造される合成石英ガラスにおいて、燃焼ガスの
酸素/水素ガス比を0.8の条件でφ300×t800
mmのインゴットを得た。そのインゴットからφ200
×t50の部材を切り出し、 アニ−ル条件:1000
℃10時間保持、20℃/Hrで500℃迄徐冷の後、
室温に放冷した。処理後、その部材から、φ60×t1
0mmの形状の評価サンプルを切り出し精密研磨、精密
洗浄して透過率を測定した。
【0027】ArFエキシマ照射前の193.4nm反
射損失込み透過率は約90.7%/cmであった。吸収
・散乱損失がなく、反射損失だけと仮定したときの理論
透過率が90.87%/cmで、また内部散乱は約0.
15%/cmであるので、内部吸収は約0.02%/c
m以下と見積もれる。そして、実際にサンプルにArF
エキシマ照射し、吸収の生成挙動を調べた。照射条件
は、1mJ/cm2/パルス、100Hzで、〜5×1
6パルス迄行った。ArFエキシマ照射による透過率
変化を図1に示す。この製法では、照射初期吸収が約1
%/cmと極めて大きい。この様な石英ガラスを、光リ
ソグラフィ−用の光学部品に用いると、光学系全体の透
過損失が大きくなり、解像度、スル−プットなどの設計
性能を得ることができない。投影系、照明系ともに、各
光学部品の内部吸収は、少なくとも0.2%/cm以下
であることが望ましい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ArFエキシマ照射に
よる石英ガラスの1光子吸収の生成を抑制し、193.
4nmにおける透過率を低下することないレンズ素材を
安定して供給する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例及び比較例におけるArFエ
キシマレーザ照射による石英ガラスの透過率変化を示し
たグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守屋 明子 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エキシマレーザ光を光源とする光学系にお
    いて使用される石英ガラス部材において、溶存する水素
    分子濃度が5×1018(分子/cm3)以下であり、エ
    キシマレーザを照射したときの1光子吸収及び2光子吸
    収の前駆体となる欠陥が実質的にないことを特徴とする
    石英ガラス部材。
  2. 【請求項2】溶存する水素分子濃度が5×1018(分子
    /cm3)以下の石英ガラスを、1000℃以上10時
    間以上保持した後、10℃/hr以下の徐冷速度で50
    0℃まで徐冷後、放冷し、エキシマレーザを照射したと
    きの1光子吸収の生成を抑制したことを特徴とする石英
    ガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】溶存する水素分子濃度が5×1018(分子
    /cm3)以下の石英ガラスを、1000℃以上10時
    間以上保持した後、10℃/hr以下の徐冷速度で50
    0℃以上700℃以下まで徐冷後、10℃/hr以上の
    徐冷速度で200℃以下で放冷し、エキシマレーザを照
    射したときの1光子吸収の生成を抑制したことを特徴と
    する石英ガラスの製造方法。
  4. 【請求項4】溶存する水素分子濃度が5×1018(分子
    /cm3)以下の石英ガラスを、大気中または不活性ガ
    ス雰囲気中で1000℃以上10時間以上保持した後、
    10℃/hr以下の徐冷速度で800℃以下まで徐冷
    後、300℃以上800℃以下で雰囲気を水素に置換
    し、石英ガラス中の水素分子の放出を抑制し且つ水素分
    子濃度の均質化処理し、500℃以下で室温まで放冷
    し、エキシマレーザを照射したときの1光子吸収の生成
    を抑制したことを特徴とする石英ガラスの製造方法。
JP9336755A 1997-04-01 1997-12-08 エキシマレ−ザ耐性を向上した石英ガラスの製造方法及び石英ガラス部材 Pending JPH10330120A (ja)

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