JPH10324286A - 自動二輪車におけるブレーキ装置 - Google Patents

自動二輪車におけるブレーキ装置

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JPH10324286A
JPH10324286A JP13834097A JP13834097A JPH10324286A JP H10324286 A JPH10324286 A JP H10324286A JP 13834097 A JP13834097 A JP 13834097A JP 13834097 A JP13834097 A JP 13834097A JP H10324286 A JPH10324286 A JP H10324286A
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brake lever
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Isao Matsuno
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンのクラッチを開閉するクラッチ操作子
と、後輪ブレーキをブレーキ作動せしめる後輪ブレーキ
用ブレーキレバーとが、バーハンドルの一端に設けられ
たグリップを握った手で操作することを可能として前記
グリップの近傍に配置される自動二輪車において、後輪
ブレーキをブレーキ作動せしめるべくグリップの近傍に
配置される後輪ブレーキ用ブレーキレバーの操作性を向
上する。 【解決手段】親指による操作が可能な操作部33a1
一端に有する後輪ブレーキ用ブレーキレバー331 が、
バーハンドル6の軸線とほぼ平行な支軸57の軸線まわ
りに回動可能としてバーハンドル6に取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのクラッ
チを開閉するクラッチ操作子と、後輪ブレーキをブレー
キ作動せしめる後輪ブレーキ用ブレーキレバーとが、バ
ーハンドルの一端に設けられたグリップを握った手で操
作することを可能として前記グリップの近傍に配置され
る自動二輪車におけるブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる自動二輪車のブレーキ装置
は、たとえば特開平6−321163号公報等により既
に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動二輪車
には後輪ブレーキで制動力を発揮させるためのブレーキ
ペダルが車体の右側に配置されているが、右側への旋回
時にバンク角が深いときには右足でブレーキペダルを踏
込み操作するのが困難となるものであり、上記特開平6
−321163号公報で開示されたものでは、クラッチ
操作子を操作する左手で操作することを可能とした後輪
ブレーキ用ブレーキレバーがバーハンドルの左端のグリ
ップ近傍に配置されている。しかるに、このものでは、
後輪ブレーキ用ブレーキレバーが、バーハンドルの軸線
とほぼ直交する垂直軸線を有する支軸を介して車体フレ
ームの前部に取付けられている。そのため、後輪ブレー
キ用ブレーキレバーの操作量が大になると該ブレーキレ
バーの操作部がグリップから遠ざかる位置となり、操作
し難い問題がある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、後輪ブレーキをブレーキ作動せしめるべくグ
リップの近傍に配置される後輪ブレーキ用ブレーキレバ
ーの操作性を良好とした自動二輪車におけるブレーキ装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、エンジンのクラッチを開閉
するクラッチ操作子と、後輪ブレーキをブレーキ作動せ
しめる後輪ブレーキ用ブレーキレバーとが、バーハンド
ルの一端に設けられたグリップを握った手で操作するこ
とを可能として前記グリップの近傍に配置される自動二
輪車において、親指による操作が可能な操作部を一端に
有する後輪ブレーキ用ブレーキレバーが、バーハンドル
の軸線とほぼ平行な支軸の軸線まわりに回動可能として
バーハンドルに取付けられることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、後輪ブレーキ用
ブレーキレバーは、バーハンドルの軸線とほぼ平行な軸
線まわりに回動するものであり、該ブレーキレバーの操
作部の軌道はグリップの近傍に在ることになり、後輪ブ
レーキ用ブレーキレバーの親指による操作性が良好とな
る。しかもグリップの軸線まわりに握る位置を変えれ
ば、後輪ブレーキ用ブレーキレバーの操作量を容易に増
やすこともできる。
【0007】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前記バーハンドルの
軸線とほぼ直交する平面内でバーハンドルの軸線に対し
てほぼ直角な軸線を有するマスタシリンダがバーハンド
ルに取付けられ、前記マスタシリンダに操作力を入力す
る操作力入力部を有する後輪ブレーキ用ブレーキレバー
が、前記支軸および前記操作部間に前記バーハンドルを
挟んで、前記バーハンドルに取付けられることにより、
マスタシリンダおよび後輪ブレーキ用ブレーキレバー
を、バーハンドルの軸線方向には広い設置スペースを必
要とすることなく、バーハンドルの周囲にコンパクトに
レイアウトすることができる。
【0008】上記請求項2記載の発明を実施するにあた
って、前記支軸およびバーハンドル間で後輪ブレーキ用
ブレーキレバーに操作力入力部が設けられるか、前記支
軸に関してバーハンドルとは反対側でブレーキレバーに
操作力入力部が設けられることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は自動二輪車用ブレーキ装置の構成
を簡略化して示す図、図2はブレーキペダルおよび第2
マスタシリンダの縦断側面図、図3は図1の3矢視方向
から見た図、図4は図3の4−4線断面図である。
【0011】先ず図1において、自動二輪車の車体フレ
ームFが前端に備えるヘッドパイプ5にはバーハンドル
6が操向操作可能に支承されており、このバーハンドル
6の左端には左側グリップ7が設けられ、バーハンドル
6の右端には右側グリップ8が設けられる。
【0012】バーハンドル6の右端部には右側グリップ
8を握った右手で操作可能な前輪ブレーキ用ブレーキレ
バー9と、該レバー9の操作に応じて前輪ブレーキBF
にブレーキ液圧を作用せしめる第1マスタシリンダ10
とが設けられる。また車体フレームFの右側には右足で
踏込み操作可能なブレーキペダル11と、該ブレーキペ
ダル11の操作に応じて後輪ブレーキBR にブレーキ液
圧を作用せしめる第2マスタシリンダ12とが配設され
る。
【0013】図2において、第2マスタシリンダ12
は、上下に延びる軸線を有するシリンダ本体13を備え
る。このシリンダ本体13には、下端を開放するととも
に上端を閉じたシリンダ孔14が設けられており、該シ
リンダ孔14の上端閉塞部との間に液圧室15を形成す
るピストン16がシリンダ孔14に摺動可能に嵌合さ
れ、ブレーキペダル11に連なる入力杆18がピストン
16の下端に連接される。
【0014】シリンダ孔14の下端寄り内面には、ピス
トン16に係合することにより該ピストン16のシリン
ダ孔14からの抜け出しを阻止する止め輪19が装着さ
れ、液圧室15内にはシリンダ本体13およびピストン
16間に介在するようにして戻しばね20が収納され
る。
【0015】ピストン16の外周およびシリンダ孔14
の内周との間には環状室21が形成されており、環状室
21および液圧室15間でピストン16の外周には環状
室21から液圧室15側への作動液の流通を許容するリ
ップシール22が装着され、環状室21よりも下方側で
ピストン16の外周には環状室21側からの作動液の漏
出を阻止するリップシール23が装着される。
【0016】シリンダ本体13の上端閉塞部には、液圧
室15に通じる出力ポート24が設けられており、該出
力ポート24は後輪ブレーキBR に接続される。したが
ってブレーキペダル11の踏込み操作によって第2マス
タシリンダ12の出力ポート24から出力される液圧が
後輪ブレーキBR に作用することになる。
【0017】前記シリンダ本体13の上部側壁には、環
状室21に常時通じるようにしてシリンダ孔14の内面
に一端を開口させる補給ポート25と、ピストン16が
図2で示すように後退限(下方への移動限)に在るとき
に液圧室15に通じるようにして一端をシリンダ孔14
の内面に開口させるリリーフポート26と、補給ポート
25およびリリーフポート26の他端を開口させる凹部
27とが設けられ、該凹部27の外端開口部はシリンダ
本体13に複数のボルト29,29…で締結される蓋部
材28で閉塞される。
【0018】蓋部材28および凹部27で形成される貯
溜室30には、ブレーキ液が貯溜されるものであり、ブ
レーキペダル11の踏込み操作を終了してピストン16
が後退限位置に戻ったときに、後輪ブレーキBR に連な
る液圧室15のブレーキ液はリリーフポート26から貯
溜室30に戻される。
【0019】再び図1において、バーハンドル6の左端
部には、エンジンのクラッチを開閉するクラッチ操作子
としてのクラッチレバー32と、後輪ブレーキ用ブレー
キレバー331 とが、左側グリップ7を握った左手で操
作することを可能として取付けられるとともに第3マス
タシリンダ341 が取付けられ、バーハンドル6の左、
右方向中間部にはリザーバ35が取付けられる。
【0020】図3および図4を併せて参照して、バーハ
ンドル6において左側グリップ7よりも内方側で該グリ
ップ7に近接した位置には、バーハンドル6を囲繞する
略C字状に形成される支持部361 がボルト37の締付
けにより取付けられており、該支持部361 は、第3マ
スタシリンダ341 のシリンダ本体381 に一体に形成
される。
【0021】シリンダ本体381 は、バーハンドル6の
軸線とほぼ直交する平面内で、たとえば前後方向に延び
る軸線を有するものであり、バーハンドル6よりも前方
に延出するようにして支持部361 に一体に形成され
る。このシリンダ本体381 には、後端を開放するとと
もに前端を閉じたシリンダ孔39が設けられており、該
シリンダ孔39の前端閉塞部との間に液圧室40を形成
するピストン41がシリンダ孔39に摺動可能に嵌合さ
れ、シリンダ孔39の後端寄り内面には、ピストン41
に係合することにより該ピストン41のシリンダ孔39
からの抜け出しを阻止する止め輪42が装着され、液圧
室40内にはシリンダ本体381 およびピストン41間
に介在するようにして戻しばね43が収納される。
【0022】ピストン41の外周およびシリンダ孔39
の内周との間には環状室44が形成されており、環状室
44および液圧室40間でピストン41の外周には環状
室44から液圧室40側への作動液の流通を許容するリ
ップシール45が装着され、環状室44よりも後方側で
ピストン41の外周には環状室44から外部への作動液
の漏出を阻止するリップシール46が装着される。
【0023】シリンダ本体381 の前端閉塞部には、液
圧室40に通じる出力ポート47が設けられており、一
端を出力ポート47に通じさせたブレーキホース48の
他端が、図1および図2で示すように第2マスタシリン
ダ12における貯溜室30に接続される。したがって、
第3マスタシリンダ341 の液圧室40は出力ポート4
7およびブレーキホース48を介して第2マスタシリン
ダ12の貯溜室30に連通されており、ブレーキペダル
11の非操作状態では、前記貯溜室30がリリーフポー
ト26を介して第2マスタシリンダ12の液圧室15に
通じているので、第2マスタシリンダ12は、ブレーキ
ペダル11の踏込み操作によって後輪ブレーキBR にブ
レーキ液圧を作用せしめることが可能であるだけでな
く、ブレーキペダル11の非操作状態で第3マスタシリ
ンダ341 の液圧室40に生じたブレーキ液圧を後輪ブ
レーキBR に作用せしめる働きをもする。
【0024】シリンダ本体381 の上部側壁には、環状
室44に常時通じるようにしてシリンダ孔39の内面に
一端を開口させる補給ポート49と、ピストン41が図
4で示すように後退限に在るときに液圧室40に通じる
ようにして一端をシリンダ孔39の内面に開口させるリ
リーフポート50と、補給ポート49およびリリーフポ
ート50の他端を開口させる凹部51とが設けられ、該
凹部51の上端開口部はシリンダ本体381 に複数のボ
ルト53,53…で締結される蓋部材52で閉塞され
る。
【0025】蓋部材52および凹部51で形成される貯
溜室54に通じるようにして蓋部材52に補給ホース5
5の一端が接続され、該補給ホース55の他端はリザー
バ35に接続される。
【0026】後輪ブレーキ用ブレーキレバー331 は、
バーハンドル6の軸線にほぼ直交するとともに前記第3
マスタシリンダ341 の軸線を含む平面内に配置される
ものであり、第3マスタシリンダ341 におけるシリン
ダ本体381 の後方上部に一体に設けられているブラケ
ット561 に、前記バーハンドル6と平行な軸線を有す
る支軸57を介して揺動可能に支持される。
【0027】この後輪用ブレーキレバー331 は、左側
グリップ7を握った左手の親指Tで操作することを可能
としてバーハンドル6の下方に配置される一端側の操作
部33a1 と、バーハンドル6の後方側略半周を覆うよ
うにして半円状に形成されて前記操作部33a1 に連な
る彎曲部33b1 と、該彎曲部33b1 から上方に延び
る上方延長部33c1 とを一体に備えるものであり、該
後輪ブレーキ用ブレーキレバー331 の他端すなわち上
方延長部33c1 の上端が前記支軸57を介してブラケ
ット561 に揺動可能に支持される。すなわち後輪用ブ
レーキレバー331 は、支軸57および前記操作部33
1 間にバーハンドル6を挟むようにして配置される。
【0028】後輪用ブレーキレバー331 には、第3マ
スタシリンダ341 におけるピストン41に同軸に連な
るロッド41aの後端に接触して、第3マスタシリンダ
34 1 に操作力を入力するための操作入力部33d
1 が、前記支軸57およびバーハンドル6間で上方延長
部33c1 から前方側に突出するようにして一体に設け
られる。しかも後輪用ブレーキレバー331 は、支軸5
7、操作入力部33d1 および操作部33a1 が一直線
L上に在るように形成されており、その一直線Lは、後
輪用ブレーキレバー331 の非操作状態で、バーハンド
ル6の中心Cの近傍を通るように形成される。
【0029】後輪用ブレーキレバー331 には、その非
操作状態で第3マスタシリンダ34 1 の戻しばね43に
より図4の反時計方向に回動する方向のばね力が作用す
るが、支軸57の近傍で上方延長部33c1 に設けられ
たストッパ33e1 が、ブラケット561 に形成されて
いる規制面581 に当接することにより、後輪ブレーキ
用ブレーキレバー331 の戻り側への回動端が規制され
る。
【0030】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、左側グリップ7の近傍でバーハンドル6に該グリ
ップ7を握った左手の親指Tで操作可能な後輪ブレーキ
用ブレーキレバー331 が取付けられるので、自動二輪
車の右旋回時にブレーキペダル11を踏込み操作できな
いときでも、後輪ブレーキ用ブレーキレバー331 を操
作して後輪ブレーキBR を制動作動せしめることができ
る。
【0031】しかも後輪ブレーキ用ブレーキレバー33
1 は、その操作部33a1 を左手の親指Tで操作するこ
とによりバーハンドル6の軸線とほぼ平行な支軸57の
軸線まわりに回動するものであり、該操作部33a1
操作軌道は左側グリップ7の近傍に在ることになり、後
輪ブレーキ用ブレーキレバー331 の親指Tによる操作
性が良好となる。しかも左側グリップ7の軸線まわりに
握る位置を変えれば、後輪ブレーキ用ブレーキレバー3
1 の操作量を容易に増やすこともできる。
【0032】また後輪ブレーキ用ブレーキレバー331
が備える操作入力部33d1 から操作力が入力される第
3マスタシリンダ341 は、バーハンドル6の軸線とほ
ぼ直交する平面内で該バーハンドル6の軸線に対してほ
ぼ直角な軸線を有するようにしてバーハンドル6に取付
けられるものであり、後輪ブレーキ用ブレーキレバー3
1 は、支軸57および操作部33a1 間にバーハンド
ル6を挟んでバーハンドル6に取付けられるものであ
る。したがって第3マスタシリンダ341 および後輪ブ
レーキ用ブレーキレバー331 を、バーハンドル6の軸
線方向には広い設置スペースを必要とすることなく、バ
ーハンドル6の周囲にコンパクトにレイアウトすること
ができ、カウリングが装着されている自動二輪車にあっ
ても、カウリングとの干渉を極力回避しつつバーハンド
ル6に第3マスタシリンダ341 および後輪ブレーキ用
ブレーキレバー331 を取付けることができる。
【0033】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0034】バーハンドル6において左側グリップ7よ
りも内方側で該グリップ7に近接した位置には、バーハ
ンドル6を囲繞する略C字状に形成される支持部362
がボルト37の締付けにより取付けられており、該支持
部362 は、第3マスタシリンダ342 のシリンダ本体
382 と一体である。
【0035】第3マスタシリンダ342 は、上記第1実
施例の第3マスタシリンダ341 と同様に、シリンダ本
体382 と、該シリンダ本体382 に設けられたシリン
ダ孔39に摺動可能に嵌合されるピストン41と、該ピ
ストン41の戻り側移動限を規制する止め輪42と、ピ
ストン41およびシリンダ本体382 間に形成される液
圧室40内に収納される戻しばね43とを備えるもので
あるが、上記第1実施例の第3マスタシリンダ341
そのシリンダ本体381 をバーハンドル6から前方に延
びるように配置されていたのに対し、シリンダ本体38
2 は、バーハンドル6よりも後方側に延びるようにして
配置されるものであり、ピストン41に一体に連なるロ
ッド41aは、シリンダ本体382 の前端開口部から前
方に向けて突出する。
【0036】後輪ブレーキ用ブレーキレバー332 は、
バーハンドル6の軸線にほぼ直交するとともに前記第3
マスタシリンダ342 の軸線を含む平面内に配置される
ものであり、第3マスタシリンダ342 におけるシリン
ダ本体382 の前方下部に一体に設けられているブラケ
ット562 に、前記バーハンドル6と平行な軸線を有す
る支軸57を介して揺動可能に支持される。
【0037】該後輪用ブレーキレバー332 は、左側グ
リップ7を握った左手の親指Tで操作することを可能と
してバーハンドル6の下方に配置される一端側の操作部
33a2 と、バーハンドル6の前方側略半周を覆うよう
にして半円状に形成されて前記操作部33a2 に連なる
彎曲部33b2 と、該彎曲部33b2 から上方に延びる
上方延長部33c2 とを一体に備えるものであり、上方
延長部33c2 の上下方向中間部が前記支軸57を介し
てブラケット562 に揺動可能に支持される。すなわち
後輪用ブレーキレバー332 は、支軸57および前記操
作部33a2 間にバーハンドル6を挟むようにして配置
される。
【0038】この後輪用ブレーキレバー332 には、第
3マスタシリンダ342 におけるロッド41aの前端に
接触して、第3マスタシリンダ342 に操作力を入力す
るための操作入力部33d2 が、前記支軸57に関して
バーハンドル6とは反対側である上方延長部33c2
上端で後方側に突出するようにして一体に設けられる。
しかも後輪用ブレーキレバー332 は、操作入力部33
2 、支軸57および操作部33a2 が一直線L上に在
るように形成されており、その一直線Lは、後輪用ブレ
ーキレバー332 の非操作状態で、バーハンドル6の中
心Cの近傍を通るように形成される。
【0039】また支軸57の近傍でブラケット562
形成れている規制面582 に当接して、後輪ブレーキ用
ブレーキレバー332 の戻り側への回動端を規制するた
めのストッパ33e2 が、上方延長部33c2 の中間部
に設けられている。
【0040】この第2実施例によっても上記第1実施例
と同様の効果を奏することができる。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、後輪ブレーキ用ブレーキレバーをバーハンドルの軸
線とほぼ平行な軸線まわりに回動するように配置し、ブ
レーキレバーの操作部の軌道がグリップの近傍に在るよ
うにして、後輪ブレーキ用ブレーキレバーの親指による
操作性を良好とすることができ、グリップの軸線まわり
に握る位置を変えれば後輪ブレーキ用ブレーキレバーの
操作量を容易に増やすことも可能である。
【0043】また請求項2ないし4のいずれかに記載の
発明によれば、マスタシリンダおよび後輪ブレーキ用ブ
レーキレバーを、バーハンドルの軸線方向に広い設置ス
ペースを必要とすることなく、バーハンドルの周囲にコ
ンパクトにレイアウトすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車用ブレーキ装置の構成を簡略化して
示す図である。
【図2】ブレーキペダルおよび第2マスタシリンダの縦
断側面図である。
【図3】図1の3矢視方向から見た図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】第2実施例の図4に対応した断面図である。
【符号の説明】
6・・・バーハンドル 7・・・グリップ 32・・・クラッチ操作子としてのクラッチレバー 331 ,332 ・・・後輪ブレーキ用ブレーキレバー 33a1 ,33a2 ・・・操作部 33d1 ,33d2 ・・・操作力入力部 341 ,342 ・・・マスタシリンダ 57・・・支軸 BR ・・・後輪ブレーキ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクラッチを開閉するクラッチ
    操作子(32)と、後輪ブレーキ(BR )をブレーキ作
    動せしめる後輪ブレーキ用ブレーキレバー(331 ,3
    2 )とが、バーハンドル(6)の一端に設けられたグ
    リップ(7)を握った手で操作することを可能として前
    記グリップ(7)の近傍に配置される自動二輪車用にお
    いて、親指による操作が可能な操作部(33a1 ,33
    2 )を一端に有する後輪ブレーキ用ブレーキレバー
    (331 ,332 )が、バーハンドル(6)の軸線とほ
    ぼ平行な支軸(57)の軸線まわりに回動可能としてバ
    ーハンドル(6)に取付けられることを特徴とする自動
    二輪車におけるブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記バーハンドル(6)の軸線とほぼ直
    交する平面内でバーハンドル(6)の軸線に対してほぼ
    直角な軸線を有するマスタシリンダ(341,342
    がバーハンドル(6)に取付けられ、前記マスタシリン
    ダ(341 ,342 )に操作力を入力する操作力入力部
    (33d1 ,33d2 )を有する後輪ブレーキ用ブレー
    キレバー(331 ,332 )が、前記支軸(57)およ
    び前記操作部(33a1 ,33a2 )間に前記バーハン
    ドル(6)を挟んで、前記バーハンドル(6)に取付け
    られることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車にお
    けるブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記支軸(57)およびバーハンドル
    (6)間で後輪ブレーキ用ブレーキレバー(331 )に
    操作力入力部(33d1 )が設けられることを特徴とす
    る請求項2記載の自動二輪車におけるブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記支軸(57)に関してバーハンドル
    (6)とは反対側で後輪ブレーキ用ブレーキレバー(3
    2 )に操作力入力部(33d2 )が設けられることを
    特徴とする請求項2記載の自動二輪車におけるブレーキ
    装置。
JP13834097A 1997-05-28 1997-05-28 自動二輪車におけるブレーキ装置 Expired - Fee Related JP3561392B2 (ja)

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