JPH10322580A - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JPH10322580A
JPH10322580A JP9129188A JP12918897A JPH10322580A JP H10322580 A JPH10322580 A JP H10322580A JP 9129188 A JP9129188 A JP 9129188A JP 12918897 A JP12918897 A JP 12918897A JP H10322580 A JPH10322580 A JP H10322580A
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JP
Japan
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photoelectric conversion
microcomputer
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conversion element
light
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JP9129188A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Hamamura
俊宏 濱村
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/671Focus control based on electronic image sensor signals in combination with active ranging signals, e.g. using light or sound signals emitted toward objects
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/71Circuitry for evaluating the brightness variation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助光を発しても適正に色調整がされた適正
露光の画像を撮影することが可能な電子スチルカメラを
提供する。 【解決手段】 光電変換時間、光電変換出力ゲインおよ
びホワイトバランスの設定を前回の光電変換出力に基づ
いて調節するとともに、フラッシュ光を発して測距を補
助し、フラッシュ撮影における赤目現象軽減のためにプ
リ発光を行う電子スチルカメラにおいて、これらの補助
光を発している間は、光電変換出力を光電変換時間、光
電変換出力ゲインおよびホワイトバランスの調節に使用
せず、もしくは光電変換出力を行わず、または、光電変
換中は補助光を発しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子スチルカメラに
関し、より詳しくは、撮影した画像に基づいて画像の撮
影をフィードバック制御する電子スチルカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子スチルカメラでは、被写体からの光
を光電変換素子(CCD)に導き、光電変換素子の出力
信号を処理して画像信号を生成することにより撮影を行
っている。撮影は繰り返し行われ、記録の指示があった
時点で、撮影した画像がフラッシュメモリ、メモリカー
ド等の記録媒体に記録される。
【0003】画像の明るさは、被写体の明るさはもとよ
り、光電変換を行う時間および光電変換素子の出力ゲイ
ンを含めたカメラの露光条件の設定に依存する。したが
って、画像の明るさを適正にするためには、これらの露
光条件を調節する必要がある。
【0004】また、画像の色合いは、被写体自体の本質
的な色のみならず、被写体を照明する外光の色温度に依
存する。たとえば、真白の被写体であっても、タングス
テン光下での撮影では赤味を帯びた画像となり、曇天の
屋外での撮影では青味を帯びた画像となる。そこで、被
写体の色を忠実に再現するために、光電変換素子の出力
信号を処理する際に、ホワイトバランスすなわち光電変
換素子からの赤、緑、青(R、G、B)の出力の混合の
比率を調節することが行われている。
【0005】従来の電子スチルカメラでは、光電変換時
間、出力ゲイン、ホワイトバランス等のCCDの露光か
ら画像信号の生成までの処理に関する諸パラメータを、
前回の撮影の結果に基づいて設定するようにしている。
撮影は1/15秒程度の短い周期で反復されるから、環
境の明るさや光源が撮影の1周期の間に大きく変化する
ことはなく、通常の撮影では、このようなフィードバッ
ク制御によって適正に色調整がされた適正露光の画像を
撮影することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、被写体を照
明する光がカメラの発する補助光によって短時間に大き
く変化することが多々ある。たとえば、フラッシュ撮影
時にフラッシュ光が眼球の毛細血管で反射されて被写体
の目が赤くなる現象を軽減するために、前もって少量の
フラッシュ光を照射するようにした電子スチルカメラで
は、このプリ発光の期間と非発光の期間とで、被写体に
照射される光の量や色温度は大きく変化する。
【0007】また、電子スチルカメラの多くは自動焦点
調節機能を備えており、中には自動焦点調節に際して測
距を補助するために、被写体に向けて補助光を発するも
のもある。この測距用補助光の発光によっても、光環境
は短時間に大きく変化する。
【0008】このように補助光を発するときは光環境が
短時間に変化するため、撮影結果に基づいて次の撮影の
露光や画像信号の生成のパラメータを設定するフィード
バック制御では、得られたパラメータが不適切なものと
なる。不適切なパラメータを使用して撮影を行えば、当
然、画像は明るさも色合いも適正でなくなってしまう。
【0009】本発明は、補助光を発しても適正に色調整
がされた適正露光の画像を撮影することが可能な電子ス
チルカメラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、撮影対象からの光を光電変換素子に導
いて光電変換素子の出力より画像信号を生成し、光電変
換素子の光電変換から画像信号の生成までの処理で使用
するパラメータを光電変換素子の出力に基づいて調節す
るとともに、撮影対象に向けて補助光を発する電子スチ
ルカメラにおいて、補助光を発している間の光電変換素
子の出力をパラメータの調節に用いないようにする。
【0011】撮影対象すなわち被写体に向けて補助光を
発しない通常の撮影では、光電変換から画像信号の生成
までの処理で使用するパラメータを光電変換素子の出力
に基づいて調節することで、環境の光に応じた適正な画
像が得られる。補助光を発している間の光電変換素子の
出力は補助光を発しない時の出力から大きく変化する
が、この間の出力をパラメータの調節に用いないため、
光電変換から画像信号の生成までの処理が補助光の影響
を受けることはない。したがって、補助光発光の有無に
かかわらず、撮影は常に環境の光に応じて行われること
になる。
【0012】本発明では、また、撮影対象からの光を光
電変換素子に導いて光電変換素子の出力より画像信号を
生成し、光電変換素子の光電変換から画像信号の生成ま
での処理で使用するパラメータを光電変換素子の出力に
基づいて調節するとともに、撮影対象に向けて補助光を
発する電子スチルカメラにおいて、補助光を発している
間は、光電変換素子に出力をさせないようにする。
【0013】補助光を発している間は光電変換素子が出
力をしないから、光電変換から画像信号の生成までの処
理で使用するパラメータは、常に、補助光を発しない時
の光電変換素子の出力に基づいて調節されることにな
る。したがって、補助光を発しても、それが光電変換か
ら画像信号の生成までの処理に影響することがない。
【0014】本発明では、さらにまた、撮影対象からの
光を光電変換素子に導いて光電変換素子の出力より画像
信号を生成し、光電変換素子の光電変換から画像信号の
生成までの処理で使用するパラメータを光電変換素子の
出力に基づいて調節するとともに、撮影対象に向けて補
助光を発する電子スチルカメラにおいて、光電変換素子
が画像信号を生成するための光電変換を行っている間
は、補助光を発しないようにする。
【0015】このようにすると、画像信号の生成に用い
られる光電変換素子の出力は補助光を発しない時のもの
となるから、光電変換から画像信号の生成までの処理で
使用するパラメータは、補助光を発しない時の光電変換
素子の出力に基づいて調節されることになる。したがっ
て、補助光の影響を受けることなく処理が行われる。
【0016】補助光は、撮影対象に対して焦点調節を行
うために、撮影対象までの距離または撮影対象からの光
の結像状態を検出する時に発する光であってもよく、赤
眼現象を軽減するために照明用フラッシュ光に先だって
発する光であってもよい。
【0017】光電変換から画像信号の生成までの処理で
使用するパラメータとしては、例えば、光電変換素子の
光電変換の開始から終了までの時間、光電変換素子の出
力のゲイン、光電変換素子の出力より画像信号を生成す
る際のホワイトバランスの設定における光電変換素子の
出力の3色の比率がある。光電変換素子の光電変換時間
と出力ゲインは画像の明るさに関わり、ホワイトバラン
スの設定における光電変換素子の出力の3色の比率は画
像の色合いに関わる。補助光を発しない時の光電変換素
子の出力に基づいてこれらを調整することで、明るさや
色合いが適正な画像を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した電子スチ
ルカメラの一実施形態について図面を参照して説明す
る。図1に本実施形態の電子スチルカメラ1(以下、単
にカメラともいう)を後方斜め上方から見た外観を示
す。カメラ1は、ボディ前面に撮影レンズ11、背面に
大型のカラー液晶表示装置(LCD)31、メインスイ
ッチ41、および撮影/再生切換スイッチ42、上面に
レリーズ釦43および撮影モード設定ダイヤル44、側
面にカード挿入口39を備えている。また、図に現れて
いないが、ボディ前面には、被写体までの距離を測定す
るための測距用窓、被写体を照明するためのフラッシュ
発光窓、およびフラッシュ発光を調節するために被写体
からの反射光を受ける調光窓が設けられている。
【0019】カメラ1は、撮影レンズ11によって被写
体からの光を光電変換素子(CCD)の受光面に結像さ
せ、CCDにより電子的に撮影を行う。撮影した画像
は、LCD31に表示されるとともに、記録開始の指示
に応じて、カード挿入口39より挿入されている着脱可
能なメモリカードに記録することができる。撮影画像の
記録の指示はレリーズ釦43の操作により与えられる。
レリーズ釦43は、第1ストローク(半押し)で、測距
および測光の開始を指示するS1ON信号を発生し、第
2ストローク(全押し)で、画像の記録を指示するS2
ON信号を発生する。
【0020】撮影/再生切換スイッチ42が「REC」
を記した位置に設定されているとき、カメラ1は撮影モ
ードとなり、CCDにより撮影を行って、撮影した画像
をLCD31に表示する。この表示画像はフレーミング
や被写体の明るさを確認するためのファインダー像とし
て機能する。
【0021】撮影モードには、被写体に向けてフラッシ
ュ光を強制的に発する強制フラッシュモード、数回のプ
リ発光後にフラッシュの本発光を行う赤目軽減フラッシ
ュモード、フラッシュの発光と非発光を自動的に判別す
る自動フラッシュモードおよびフラッシュ光を発しない
モードの4種があり、撮影モード設定ダイヤル44によ
って選択される。
【0022】カメラ1は自動焦点調節機能を備えてお
り、被写体までの距離を測定して、測距結果に応じて撮
影レンズ11の焦点位置を調節する。被写体が暗く正し
く測距を行うことができないときには、フラッシュ光を
発して被写体を照明し、この間に測距を行う。
【0023】撮影/再生切換スイッチ42が「PLA
Y」を記した位置に設定されているときは、再生モード
となる。再生モードでは、撮影を行わず、メモリカード
に記録されている画像を読み出してLCD31に表示す
る。再生表示する画像は、レリーズ釦43の第2ストロ
ークで発せられるS2ON信号で切り換えられる。
【0024】電子スチルカメラ1の概略構成を図2に示
す。カメラ1は、撮影光学系を成す撮影レンズ11、
赤、緑、青(R、G、B)の3色の光に感応する交互に
配設された3種類の画素を有し、画素ごとの受光量を表
すアナログ信号を出力するCCD12、CCD12の出
力を増幅する増幅器13、増幅器13のアナログ出力を
デジタル信号に変換するA/Dコンバータ14、および
A/Dコンバータ14の出力を処理して画像信号を生成
するマイクロコンピュータ17を有している。
【0025】撮影レンズ11には焦点調節用の可動レン
ズ群11a(以下、フォーカスレンズという)が含まれ
ており、フォーカスレンズ11aを駆動するためのフォ
ーカス回路15およびフォーカスレンズ11aの動きを
検出するフォーカスエンコーダ16も備えられている。
【0026】マイクロコンピュータ17は、撮影および
画像信号に関するあらゆる制御と処理を行う。具体的に
は、CCD12に光電変換の開始や光電変換によって蓄
積した電荷の出力の指示を与えて撮影を制御し、増幅器
13に増幅率を指示してゲインを制御し、A/Dコンバ
ータ14から与えられる信号に対して、γ変換、ホワイ
トバランス調節、R、G、B3色の補間、輝度・色差信
号への変換等の処理を施して、表示に適する画像信号を
生成する。撮影は1/15秒の周期で行う。
【0027】マイクロコンピュータ17には、LCD3
1を駆動するLCDドライバ32、およびメモリカード
33への入出力を行うカードドライバ34が接続されて
おり、マイクロコンピュータ17は、これらを介して、
撮影した画像をLCD31に表示させ、使用者の指示に
応じて、撮影した画像をメモリカード33に記録させ
る。メモリカード33に記録している画像を読み出し
て、LCD31に表示することも可能である。マイクロ
コンピュータ17には、信号処理に際し演算結果を一時
的に記憶しておくためのRAM19が接続されている。
【0028】メモリカード33への画像の記録に際し
て、マイクロコンピュータ17は、メモリカードの記録
容量の有効利用のために、画像信号にJPEG方式によ
る圧縮処理を施す。この圧縮処理により、1画像を表す
信号量が数分の1程度に減少して、多数の画像を記録す
ることが可能になる。メモリカード33に記録されてい
る画像をLCD31に表示するときは、マイクロコンピ
ュータ17は、メモリカード33から読み出した画像信
号に伸張処理を施して、表示に適する画像信号を再生す
る。
【0029】メモリカード33は着脱可能であり、カメ
ラ1はメモリカード33によって画像を外部のプリンタ
やパーソナルコンピュータに供給して、印刷をはじめと
する様々な処理を外部装置で行うことができる。
【0030】カメラ1は、全体を制御するためのマイク
ロコンピュータ18を有しており、マイクロコンピュー
タ18には、被写体までの距離を検出する測距モジュー
ル20、レリーズ釦43をはじめとする操作スイッチ群
40、電気的に書き換え可能なEEPROM21、外部
機器との接続のためのインターフェイス22、電池2
3、フラッシュ発光部24、発光用電力を充電し発光部
24を駆動するフラッシュ駆動回路25、およびフラッ
シュ発光の停止を指示する信号を出力する調光回路26
が接続されている。
【0031】電池23は、マイクロコンピュータ18の
みならずマイクロコンピュータ17等の各部にも電力を
供給し、その電力供給開始の指示はメインスイッチ41
により与えられる。カメラ1は、所定の時間何の入力操
作も行われないときに、消費電力節減のために電力供給
を自動的に停止する機能を備えており、マイクロコンピ
ュータ18は、その電力供給停止を指示する。
【0032】調光回路26は、フラッシュ光を照射され
た被写体からの反射光を受けて、所定量を受光した時に
発光停止を指示する調光信号をマイクロコンピュータ1
8に出力する。調光信号を受けたマイクロコンピュータ
18は、フラッシュ駆動回路25に命じてフラッシュ発
光部24の発光を直ちに停止させる。これにより、被写
体までの距離に関わらず、被写体を適正な明るさとする
ことができる。赤目軽減フラッシュモードで撮影を行う
とき、マイクロコンピュータ18は、フラッシュ発光部
24に数回のプリ発光を行わせる。
【0033】測距モジュール20は、外光パッシブ方式
により被写体までの距離を検出し、被写体までの距離に
対応した信号をマイクロコンピュータ18に出力する。
測距モジュール20が測距の対象とする領域は、CCD
12の撮影画角の略中央に設定されている。外光パッシ
ブ方式では、被写体が暗いときは被写体までの距離を検
出することができなくなるが、マイクロコンピュータ1
8は、測距モジュール20からの信号により測距不能で
あると判断したときは、フラッシュ駆動回路25に発光
を指示してフラッシュ発光部24を発光させ、その間測
距モジュール20が再度測距を行う。
【0034】EEPROM21は、カメラ1の工場出荷
時の調整値を記憶しており、また、電力供給停止時に、
その時点でのカメラ各部の設定状態に関する情報を記憶
する。上述の測距モジュール20の出力と被写体距離の
関係は、工場出荷時の調整値としてEEPROM21に
記憶されている。
【0035】CCD12の光電変換時間、CCD12の
出力ゲインを決定する増幅回路13の増幅率、およびホ
ワイトバランス調節におけるR、G、B信号の混合率の
初期値もEEPROM21に記憶されている。光電変換
時間およびゲインの初期値は1/60秒および1倍であ
り、ホワイトバランスはフラッシュ発光部24が発する
フラッシュ光の波長分布に対応する初期値に設定されて
いる。これらの値は、マイクロコンピュータ17に与え
られて、露光の制御や画像信号の生成処理に利用され
る。
【0036】インターフェイス22には、RS−422
C、NTSC等の種々の規格の端子群が設けられてお
り、プリンタ、パーソナルコンピュータ、テレビ等の外
部装置を接続することが可能である。したがって、カメ
ラ1は画像信号を、メモリカード33によらず、インタ
ーフェイス22から外部装置に直接伝送することもでき
る。外部装置として大容量の記憶装置を接続すれば、メ
モリカード33を交換することなく、きわめて多数の画
像を記録することも可能となる。また、テレビと接続す
れば、撮影した画像を直ちにテレビに表示することがで
き、パーソナルコンピュータと接続すれば、撮影した画
像をパーソナルコンピュータで任意に加工することや保
存することができる。逆に、外部装置からインターフェ
イス22を介してカメラ1を制御することも可能であ
る。
【0037】マイクロコンピュータ18は、操作スイッ
チ群40からの信号に応じてマイクロコンピュータ17
に指示を与え、撮影、表示、記録を制御する。また、測
距モジュール20から与えられる被写体距離情報に応じ
て、フォーカスエンコーダ16の出力信号を参照しつ
つ、フォーカス回路15を駆動してフォーカスレンズ1
1aを移動させて、被写体からの光がCCD12の受光
面に結像するように焦点調節を行う。
【0038】前述のように、CCD12の光電変換の制
御およびCCD12の出力からの画像信号の生成はマイ
クロコンピュータ17が行う。マイクロコンピュータ1
7は、起動直後は、EEPROM21に記憶されていた
初期値を使用してCCD12の光電変換や増幅器22の
増幅を制御し、初期値に従ってホワイトバランス調節を
行う。最初の画像を撮影した後は、その撮影でA/Dコ
ンバータ14から入力された信号の値に基づいて、被写
体を適正な明るさとする光電変換時間やゲインの値を算
出し、また、その撮影でのR、G、B信号の強度分布か
ら、被写体の色を正しく再現するホワイトバランス調節
値を算出する。
【0039】こうして算出した値を用いて次の撮影を行
い、その撮影結果に基づいて光電変換時間、ゲインおよ
びホワイトバランス調節値を算出し、算出した値を用い
て次の撮影を行う。以下同様に、この処理を繰り返す。
このようにフィードバック制御を行うことで、被写体を
照明する光の量や色温度が急激に変化しない限り、適正
露光で適正な色合いの画像を撮影することができる。
【0040】しかしながら、測距補助のためにフラッシ
ュ光を発したときや、赤目軽減フラッシュモードでプリ
発光させたときは、被写体に照射される光の量や色温度
が一時的に大きく変化するため、この間のCCD12の
出力に基づいて光電変換時間、ゲインおよびホワイトバ
ランス調節値を算出すると、誤った調節を行うことにな
る。この不都合を回避するため、電子スチルカメラ1で
は、測距や赤目現象軽減のために補助光を発したとき
は、その間のCCD12の出力に基づいて光電変換時
間、ゲインおよびホワイトバランス調節値を算出するこ
とはせず、前回の撮影で使用した値をそのまま次の撮影
にも使用する。
【0041】以下、補助光の発光を伴う撮影におけるカ
メラ1の動作制御について詳述する。ここでは、測距補
助のためのフラッシュ光(以下、AF補助光という)を
発する3つの制御例と、赤目現象軽減のためのフラッシ
ュ光を発する3つの制御例とを示す。
【0042】まず、6つの制御例に共通する、起動直後
のマイクロコンピュータ18の制御処理について、図3
のフローチャートを参照して説明する。メインスイッチ
41の操作により電力供給が開始されると(ステップ#
10)、マイクロコンピュータ18は初期化された後
(#12)、EEPROM21から、光電変換時間、ゲ
インおよびホワイトバランスに関する初期値と前回の電
力供給停止時のカメラ各部の設定状態を読み出し(#1
4)、カメラ各部を読み出した状態に設定する。
【0043】また、カードドライバ34を介してメモリ
カード33にアクセスし(#16)、メモリカード33
からその種類、全記録可能容量、記録済み容量等の情報
を読み出す。さらに、フォーカスレンズ11aを、あら
かじめ定められた特定の撮影距離(例えば3m)に対応
する位置に設定する(#18)。フォーカスレンズ11
aがこの位置に設定されると、近距離から遠距離までの
広い範囲が被写界深度内に入り、後にLCD31に表示
される像がファインダー像として機能し得る鮮明さにな
る。
【0044】これで撮影準備が完了し、マイクロコンピ
ュータ18は、定期的に操作スイッチ群40の設定状況
を調べ、それらの状況に応じた処理を行う。所定の時間
(数分程度)何のスイッチ操作もなされないときは、消
費電力の節約のために電力供給を停止する。この時間経
過を測定するために、マイクロコンピュータ18はタイ
マーを所定値にセットしてスタートする(#20)。そ
して、スイッチ群の操作に応じた処理を開始する。
【0045】まず、操作スイッチ群40の出力を調べ
(#22)、次いで、タイマーが所定値に達したか否か
を判定する(#24)。タイマーが所定値に達していれ
ば、電力供給を停止する処理を行う(#26)。電力停
止によりカメラは休止状態に入り、メインスイッチ41
が操作されて再び電力供給が開始されたときに、#12
からの処理を行う。
【0046】タイマーが所定値に達していなければ、撮
影/再生切換スイッチ42の設定状態に基づき、撮影モ
ードと再生モードのいずれに設定されているかを判定す
る(#28)。再生モードに設定されているときは、メ
モリカード33から画像を読み出してLCD31に表示
する再生処理をマイクロコンピュータ17に指示する
(#30)。1画像の再生処理後、マイクロコンピュー
タ18の処理は#38に進む。
【0047】記録画像の再生は本発明に直接関連しない
ので、#30の指示に対応するマイクロコンピュータ1
7の処理についての詳しい説明は省略するが、マイクロ
コンピュータ17は、画像再生の指示を与えられるごと
に1画像をメモリカードから読み出してLCD31に表
示する。#28の判定で、前回の判定に続いて再生モー
ドが選択されているときは、#30の指示に対応する再
生処理において、マイクロコンピュータ17は、レリー
ズ釦43の第2ストロークで発せられるS2ON信号に
より、再生画像を変更する。あるいは、不図示のコマ送
りスイッチにより再生画像を変更する。なお、再生モー
ドではCCD12による画像の撮影は行わない。
【0048】#28の判定で撮影モードに設定されてい
たときは、レリーズ釦43の第1ストロークで発せられ
るS1ON信号の有無を判定する(#32)。S1ON
信号がなければ、他のスイッチ操作がなされたか否かを
判定して(#34)、スイッチ操作がなされていないと
きは#22に戻り、スイッチ操作がなされたときはそれ
に応じた処理を行う(#36)。#36で行う処理とし
ては、例えば、撮影モードの切り換えがある。#36で
の処理を行った後、再びタイマーを所定値にセットして
スタートし(#38)、#22に戻る。
【0049】#32の判定でS1ON信号があったとき
には撮影を行う。撮影での処理は制御例ごとに異なる
が、各制御例とも撮影終了後は#38に戻り、#22以
降の処理を反復する。撮影に際し、カメラ1の全体を制
御するマイクコンピュータ18と撮影に関する制御と処
理を行うマイクロコンピュータ17は、制御に関するい
くつかの信号を与え合って処理を進める。いずれの制御
例においても、マイクロコンピュータ17およびこれに
制御されるCCD12および増幅器13は、レリーズ釦
43が操作されていない期間は、消費電力節減のため動
作を行わずスリープ状態となり、マイクロコンピュータ
18からの指示によって動作を開始する。
【0050】まず、AF補助光を発する第1の制御例に
ついて説明する。本制御例における図3のAに続くマイ
クロコンピュータ18の処理の流れを図4に示す。図3
のステップ#32の判定でS1ON信号があったとき、
マイクロコンピュータ18は、S1ON信号があったこ
とを示す信号(以下、S1ON通知信号という)をマイ
クロコンピュータ17に与える(#102)。このS1
ON通知信号は、CCD12による本撮影の準備を指示
する信号となる。そして、マイクロコンピュータ18は
フラッシュ光を発するモードに設定されているか否かを
判定し(#104)、フラッシュ光を発するモードに設
定されていればフラッシュ駆動回路25に指示を与えて
発光準備のために充電を行う(#106)。
【0051】次いで、測距モジュール20による測距を
開始し(#108)、測距モジュール20の出力から、
AF補助光としてフラッシュ発光が必要であるかを判定
する(#110)。AF補助光が必要なときは、補助光
として必要量が充電されているかを否かを判定して必要
に応じて充電を行う(#112、#114)。そして、
フラッシュ発光部24を発光させ(#116)、同時に
測距を再度行うとともに(#118)、発光させている
期間中継続して、AF補助光を発光中であることを示す
信号(以下、AF補助光ON通知信号という)をマイク
ロコンピュータ17に与える(#120)。発光開始
後、測距モジュール20が被写体までの距離を正しく検
出するに足る量の光を発した時点で、フラッシュ発光を
停止し、AF補助光ON通知信号を与えることを止める
(#122)。
【0052】そして、測距モジュール20から測距情報
を読み出して(#124)、被写体までの距離を算出
し、被写体距離に応じてフォーカスレンズ11aを移動
させるべき量を算出して(#126)、算出した量だけ
フォーカスレンズ11aを移動させて焦点調節を行う
(#128)。
【0053】焦点調節をした後、S1ON信号が継続し
て発せられているか否かを判定する(#130)。S1
ON信号があれば、レリーズ釦43の第2ストロークで
発せられるS2ON信号の有無を判定し(#132)、
S2ON信号がなければ#130に戻る。#130の判
定でS1ON信号がなければ、S1ON信号がなくなっ
たことを示す信号(以下、S1OFF通知信号という)
をマイクロコンピュータ17に与え(#134)、図3
の#38でタイマーをリセットして#22に戻る。#1
30から#134を経て#38に進むことにより、撮影
画像をメモリカード33に記録することなく、焦点調節
のみを行うことになる。
【0054】#132の判定でS2ON信号があったと
きは、S2ON信号が発せられたことを示す信号(以
下、S2ON通知信号という)をマイクロコンピュータ
17に与える(#136)。このS2ON通知信号は、
撮影画像をメモリカード33に記録する本露光を指示す
る信号となる。次いで、フラッシュ光を発するモードで
あるか否かを判定し(#138)、フラッシュ光を発す
るモードでなければ#156に進む。
【0055】フラッシュ光を発するモードのときは、S
2ON通知信号に応じてCCD12による光電変換を開
始したことを示す信号(以下、本露光開始通知信号とい
う)がマイクロコンピュータ17から与えられるのを待
って(#150)、フラッシュ発光部24に発光を行わ
せる(#152)。発光中、調光回路26の出力を監視
し、調光信号が発せられた時点でフラッシュ発光を停止
する(#154)。
【0056】その後、S2ON通知信号に応じて行った
CCD12による光電変換を終了したことを示す信号
(以下、本露光終了通知信号という)がマイクロコンピ
ュータ17から与えられるのを待つ(#156)。さら
にS1ON信号がなくなるのを待って(#158)、S
1OFF通知信号をマイクロコンピュータ17に与え
(#160)、図3の#38でタイマーをリセットして
#22に戻る。
【0057】本制御例でのマイクロコンピュータ17の
処理の流れを図5に示す。マイクロコンピュータ17
は、図4のステップ#102でマイクロコンピュータ1
8から与えられるS1ON通知信号を受けて動作を開始
し(ステップS102)、CCD12と増幅器13を起
動する。起動後、マイクロコンピュータ17は、AF補
助光ON通知信号、S2ON通知信号等のマイクロコン
ピュータ18から与えられる信号を常時監視つつ、与え
られる信号に応じて処理を行う。
【0058】まず、CCD12の蓄積電荷を放出させて
撮影可能な状態とし(S104)、光電変換時間すなわ
ちシャッター速度(SS)、ゲインすなわち増幅器13
の増幅率、およびホワイトバランス(WB)調節の各値
をEEPROM21に記憶していた初期値に設定する
(S106)。
【0059】次いで、CCD12に指示を与えて光電変
換を開始し(S110)、設定した時間が経過した時点
でCCD12から蓄積電荷を出力させる(S114)。
そして、図4の#120で発せられるAF補助光ON通
知信号の有無によって、光電変換の開始から蓄積電荷の
出力までの間にAF補助光が発せられたか否かを判定し
(S116)、光電変換中にAF補助光が発せられてい
たときはS124に進む。
【0060】光電変換中にAF補助光が発せられなかっ
たときは、A/Dコンバータ14を介して入力される増
幅器13によるゲイン設定後のCCD12の出力に、ホ
ワイトバランス調節等の処理を施して表示用の画像信号
を生成し(S118)、この画像をLCD31に表示す
る(S120)。また、次の撮影のために、入力された
CCD12の出力から、被写体を適正露光とする光電変
換時間およびゲイン、さらには適正な色再現をするホワ
イトバランス調節値を算出する(S122)。
【0061】そして、図4の#134で発せられるS1
OFF通知信号を受けたか否かを判定し(S124)、
受けたときはS146に進んで、動作を行わないスリー
プ状態に入る。S1OFF通知信号を受けていないとき
は、図4の#136で発せられるS2ON通知信号を受
けたか否かを判定し(S126)、S2ON通知信号を
受けていなければS110に戻る。
【0062】S110からS126までの処理を繰り返
し行うことにより、連続して画像が撮影され、この間、
光電変換時間、ゲインおよびホワイトバランス調節の各
値は、S122で求めた値に順次更新される。ただし、
光電変換中にAF補助光が発せられたときは、S122
での値の算出は行われず、その場合は、前回の撮影で使
用した値が維持される。したがって、測距補助のための
フラッシュ光が、光電変換時間、ゲインおよびホワイト
バランス調節に影響を及ぼすことはない。
【0063】LCD31に表示される画像は、S120
で更新されて、ファインダー像として機能する。S12
0での表示画像の更新も、光電変換中にAF補助光が発
せられたときは行われず、その場合は表示中の画像が継
続して表示される。したがって、ファインダー像が一時
的に異常に明るくなることもない。
【0064】S126の判定で、本露光を指示するS2
ON通知信号を受けていたときは、前述の本露光開始通
知信号をマイクロコンピュータ18に与えるとともに
(S128)、CCD12に指示を与えて光電変換を開
始する(S130)。そして、その時設定されている光
電変換時間が経過した時点で、CCD12から蓄積電荷
を出力させるとともに(S132)、本露光終了通知信
号をマイクロコンピュータ18に与える(S134)。
【0065】CCD12の出力は、その時設定されてい
るゲインに応じて増幅器13によって増幅され、ADコ
ンバータ14を介してマイクロコンピュータ17に入力
される。マイクロコンピュータ17は、この入力に、そ
の時設定されている値を用いたホワイトバランス調節の
処理を施し、さらに補間、圧縮等の処理を施して記録用
の画像信号を生成する(S136)。また、ホワイトバ
ランス調節後の信号から表示用の画像信号を生成して
(S138)、この画像をLCD31に表示し(S14
0)、記録用の画像信号をメモリカードに33に記録す
る(S142)。
【0066】その後、図4の#160で発せられるS1
OFF通知信号を待って(S144)、スリープ状態に
入る(S146)。S144でS1OFF通知信号を待
つ間、同一画像がLCD31に継続して表示されること
になり、この表示はメモリカード33に記録した画像を
表すアフタービューとなる。
【0067】以上説明したように、焦点調節とAF補助
光の発光はマイクロコンピュータ18が制御し、光電変
換とその信号処理はマイクロコンピュータ17が制御す
るが、AF補助光を発光中であることをマイクロコンピ
ュータ18がAF補助光ON通知信号によりマイクロコ
ンピュータ17に知らせるから、マイクロコンピュータ
17にはAF補助光発光中であるか否かが判る。そし
て、マイクロコンピュータ17は、光電変換中にAF補
助光の発光がなされたときは、光電変換時間、ゲインお
よびホワイトバランス調整値の算出をしないから、AF
補助光によって一時的に変化するCCD12の出力によ
って、露光量やホワイトバランスの設定が乱れることは
ない。したがって、常時適正な露光で適正に色調節され
た画像が撮影される。
【0068】AF補助光を発する第2の制御例について
説明する。本制御例におけるマイクロコンピュータ18
の処理は上記第1の制御例での処理と同じであり、マイ
クロコンピュータ17の処理の一部が異なる。本制御例
でのマイクロコンピュータ17の処理の流れを図6に示
し、第1の制御例との相違点を中心に述べる。
【0069】S1ON通知信号によるマイクロコンピュ
ータ17の動作開始(ステップS202)から、光電変
換時間、ゲインおよびホワイトバランス調節の各値の初
期設定(S206)までの処理は、図5のステップS1
02〜S106と同じである。この初期設定後マイクロ
コンピュータ17は、図4の#120で発せられるAF
補助光ON通知信号の有無によって、AF補助光が発せ
られているか否かを判定し、AF補助光が発光されてい
るときはその停止を待つ(S208)。
【0070】AF補助光が発光されていないときまたは
AF補助光の発光停止後、CCD12に指示を与えて光
電変換を開始し(S210)、設定した時間が経過した
時点でCCD12から蓄積電荷を出力させる(S21
4)。そして、A/Dコンバータ14を介して入力され
る増幅器13によるゲイン設定後のCCD12の出力
に、ホワイトバランス調節等の処理を施して表示用の画
像信号を生成し(S218)、この画像をLCD31に
表示する(S220)。また、次の撮影のために、入力
されたCCD12の出力から光電変換時間、ゲインおよ
びホワイトバランス調節値を算出する(S222)。
【0071】そして、S1OFF通知信号を受けたか否
かを判定し(S224)、受けたときはS246に進
む。S1OFF通知信号を受けていないときは、さらに
S2ON通知信号を受けたか否かを判定する(S22
6)。S2ON通知信号を受けていなければS208に
戻り、AF補助光発光中でないことを確認して、撮影、
撮影画像の表示および光電変換時間等の算出を繰り返
す。
【0072】S2ON通知信号を受けたときの本露光の
処理(S228〜S246)は図5のS128〜S14
6と同じである。すなわち、その時点で設定されている
光電変換時間およびゲインを用いて撮影を行い(S23
0、S232)、その時点での設定値によってホワイト
バランス調節をして記録用と表示用の画像信号を生成し
(S236、S238)、表示と記録を行った後(S2
40、S242)、スリープ状態に入る(S246)。
光電変換の開始と終了時には、本露光開始通知信号と本
露光終了通知信号をマイクロコンピュータ18に与える
(S228、S234)。
【0073】本制御例では、マイクロコンピュータ18
がAF補助光を発光させている間は、マイクロコンピュ
ータ17はCCD12に光電変換によって蓄積した電荷
を出力させず、光電変換時間、ゲインおよびホワイトバ
ランス調整値を更新しない。したがって、AF補助光に
よってこれらの値が乱れることがなく、適正な露光で適
正に色調節された画像を常時撮影することができる。
【0074】AF補助光を発する第3の制御例について
説明する。本制御例では、マイクロコンピュータ18の
処理の一部およびマイクロコンピュータ17の処理の一
部が第1の制御例での処理と異なる。本制御例でのマイ
クロコンピュータ18およびマイクロコンピュータ17
の処理の流れをそれぞれ図7および図8に示し、第1の
制御例との相違点について述べる。
【0075】マイクロコンピュータ17へのS1ON通
知からAF補助光の要否の判定までのマイクロコンピュ
ータ18の処理(ステップ#302〜#310)は、図
4のステップ#102〜#110と同じであり、説明を
省略する。AF補助光が必要であるとき、マイクロコン
ピュータ18は必要に応じて充電を行い(#312、#
314)、補助光発光の準備をする。次いで、マイクロ
コンピュータ17から与えられる光電変換を行っている
ことを示す信号(以下、露光中通知信号という)によっ
て、CCD12の光電変換が進行中であるか否かを判定
し、光電変換が進行中のときは終了するのを待つ(#3
15)。
【0076】次いで、フラッシュ発光部24を発光させ
(#316)、同時に測距を行う(#318)。ここで
はAF補助光ON通知信号をマイクロコンピュータ17
に与えることはしない。発光開始後、測距モジュール2
0が被写体までの距離を正しく検出するに足る量の光を
発した時点で、フラッシュ発光を停止する(#32
2)。
【0077】これ以降のマイクロコンピュータ18の処
理(#324〜#360)は、図4のステップ#124
〜#160と同じであり、説明を省略する。
【0078】マイクロコンピュータ17の動作開始か
ら、光電変換時間、ゲインおよびホワイトバランス調節
の各値の初期設定までの処理(図8、ステップS302
〜S306)は、図5のステップS102〜S106と
同じである。この初期設定後マイクロコンピュータ17
は、CCD12に指示を与えて光電変換を開始するとと
もに(S310)、CCD12が光電変換を行っている
ことを示す前述の露光中通知信号をマイクロコンピュー
タ18に与える(S312)。設定した時間が経過した
時点で、CCD12から蓄積電荷を出力させるととも
に、露光中通知信号を与えることを停止する(S31
4)。
【0079】そして、A/Dコンバータ14を介して入
力される増幅器13によるゲイン設定後のCCD12の
出力に、ホワイトバランス調節等の処理を施して表示用
の画像信号を生成し(S318)、この画像をLCD3
1に表示する(S320)。また、次の撮影のために、
入力されたCCD12の出力から光電変換時間、ゲイン
およびホワイトバランス調節値を算出する(S32
2)。
【0080】その後、S1OFF通知信号を受けたか否
かを判定し(S324)、受けたときはS346に進
む。S1OFF通知信号を受けていないときは、さらに
S2ON通知信号を受けたか否かを判定する(S32
6)。S2ON通知信号を受けていなければS310に
戻って、撮影、撮影画像の表示および光電変換時間等の
算出を繰り返す。S2ON通知信号を受けたときの本露
光の処理(S328〜S346)は、図5のS128〜
S146と同じであり、説明を省略する。
【0081】本制御例では、マイクロコンピュータ17
がCCD12に光電変換を行わせている間は、マイクロ
コンピュータ18はAF補助光の発光を伴う測距をしな
い。したがって、マイクロコンピュータ17が算出する
光電変換時間、ゲインおよびホワイトバランス調整値が
AF補助光によって乱れることはなく、適正な露光で適
正に色調節された画像を常時撮影することができる。な
お、光電変換時間は1/10秒程度以下であって短く、
その間焦点調節を待っても撮影に支障を来すことはな
い。
【0082】赤目現象を軽減するためにフラッシュをプ
リ発光する第1の制御例について説明する。本制御例に
おける図3のAに続くマイクロコンピュータ18の処理
の流れを図9に示す。図3のステップ#32の判定でS
1ON信号があったとき、マイクロコンピュータ18
は、S1ON信号があったことを示すS1ON通知信号
をマイクロコンピュータ17に与える(#402)。そ
して、フラッシュ光を発するモードに設定されているか
否かを判定し(#404)、いずれかのフラッシュモー
ドに設定されていればフラッシュ駆動回路25に指示を
与えて発光準備のために充電を行う(#406)。
【0083】次いで、測距を開始し(#408)、測距
モジュール20から測距情報を読み出して(#42
4)、被写体までの距離を算出し、被写体距離に応じて
フォーカスレンズ11aを移動させるべき量を算出して
(#426)、算出した量だけフォーカスレンズ11a
を移動させて焦点調節を行う(#428)。
【0084】焦点調節をした後、S1ON信号が継続し
て発せられているか否かを判定する(#430)。S1
ON信号があれば、レリーズ釦43の第2ストロークで
発せられるS2ON信号の有無を判定し(#432)、
S2ON信号がなければ#430に戻る。#430の判
定でS1ON信号がなければ、S1ON信号がなくなっ
たことを示すS1OFF通知信号をマイクロコンピュー
タ17に与え(#434)、図3の#38でタイマーを
リセットして#22に戻る。
【0085】#432の判定でS2ON信号があったと
きは、フラッシュ光を発するいずれかのモードに設定さ
れているか否かを判定し(#438)、どのフラッシュ
モードでもなければ、S2ON信号が発せられたことを
示すS2ON通知信号をマイクロコンピュータ17に与
えて(#440)、#456に進む。S2ON通知信号
は、撮影画像をメモリカード33に記録する本露光を指
示する信号となる。
【0086】フラッシュ発光を行うモードであれば赤目
軽減フラッシュモードであるか否かを判定し(#44
2)、このモードでなければ#448に進む。赤目軽減
フラッシュモードのときは、プリ発光を行うとともに
(#444)、プリ発光を行っている期間、プリ発光中
であることを示す信号(以下、プリ発光ON通知信号と
いう)をマイクロコンピュータ17に与える(#44
6)。プリ発光は本発光の数分の1程度の光量で、2H
z程度の周期で数回行う。
【0087】次いで、S2ON信号が発せられたことを
示すS2ON通知信号をマイクロコンピュータ17に与
え(#448)、S2ON通知信号に応じてCCD12
による光電変換を開始したことを示す本露光開始通知信
号がマイクロコンピュータ17から与えられるのを待っ
て(#450)、被写体を明るく照明する本発光を行う
(#452)。発光中、調光回路26の出力を監視し、
調光信号が発せられた時点でフラッシュ発光を停止する
(#454)。
【0088】その後、S2ON通知信号に応じて行った
CCD12による光電変換を終了したことを示す本露光
終了通知信号がマイクロコンピュータ17から与えられ
るのを待つ(#456)。さらにS1ON信号がなくな
るのを待って(#458)、S1OFF通知信号をマイ
クロコンピュータ17に与え(#460)、図3の#3
8でタイマーをリセットして#22に戻る。
【0089】本制御例でのマイクロコンピュータ17の
処理の流れを図10に示す。マイクロコンピュータ17
は、図9のステップ#402でマイクロコンピュータ1
8から与えられるS1ON通知信号を受けて動作を開始
し(ステップS402)、CCD12と増幅器13を起
動する。起動後、マイクロコンピュータ17は、プリ発
光ON通知信号、S2ON通知信号等のマイクロコンピ
ュータ18から与えられる信号を常時監視つつ、与えら
れる信号に応じて処理を行う。
【0090】まず、CCD12の蓄積電荷を放出させて
撮影可能な状態とし(S404)、光電変換時間すなわ
ちシャッター速度、ゲインすなわち増幅器13の増幅
率、およびホワイトバランス調節の各値をEEPROM
21に記憶していた初期値に設定する(S406)。
【0091】次いで、CCD12に指示を与えて光電変
換を開始し(S410)、設定した時間が経過した時点
でCCD12から蓄積電荷を出力させる(S414)。
そして、図9の#446で発せられるプリ発光ON通知
信号の有無によって、光電変換の開始から蓄積電荷の出
力までの間にプリ発光が行われたか否かを判定し(S4
16)、光電変換中にプリ発光されていたときはS42
4に進む。
【0092】光電変換中にプリ発光されなかったとき
は、A/Dコンバータ14を介して入力される増幅器1
3によるゲイン設定後のCCD12の出力に、ホワイト
バランス調節等の処理を施して表示用の画像信号を生成
し(S418)、この画像をLCD31に表示する(S
420)。また、次の撮影のために、入力されたCCD
12の出力から、被写体を適正露光とする光電変換時間
およびゲイン、さらには適正な色再現をするホワイトバ
ランス調節値を算出する(S422)。
【0093】そして、図9の#434で発せられるS1
OFF通知信号を受けたか否かを判定し(S424)、
受けたときはS446に進んで、動作を行わないスリー
プ状態に入る。S1OFF通知信号を受けていないとき
は、図9の#440または#448で発せられるS2O
N通知信号を受けたか否かを判定し(S426)、S2
ON通知信号を受けていなければS410に戻る。
【0094】S410からS426までの処理を繰り返
し行うことにより、連続して画像が撮影され、この間、
光電変換時間、ゲインおよびホワイトバランス調節の各
値は、S422で求めた値に順次更新される。ただし、
光電変換中にプリ発光がなされたときは、S422での
値の算出は行われず、その場合は、前回の撮影で使用し
た値が維持される。したがって、赤目現象軽減のための
フラッシュ光が、光電変換時間、ゲインおよびホワイト
バランス調節に影響を及ぼすことはない。
【0095】LCD31に表示される画像は、S420
で更新されて、ファインダー像として機能する。S42
0での表示画像の更新も、光電変換中にプリ発光がなさ
れたときは行われず、その場合は表示中の画像が継続し
て表示される。したがって、ファインダー像が一時的に
異常に明るくなることもない。
【0096】S426の判定で、本露光を指示するS2
ON通知信号を受けていたときは、本露光開始通知信号
をマイクロコンピュータ18に与えるとともに(S42
8)、CCD12に指示を与えて光電変換を開始する
(S430)。そして、その時設定されている光電変換
時間が経過した時点で、CCD12から蓄積電荷を出力
させるとともに(S432)、本露光終了通知信号をマ
イクロコンピュータ18に与える(S434)。
【0097】CCD12の出力は、その時設定されてい
るゲインに応じて増幅器13によって増幅され、ADコ
ンバータ14を介してマイクロコンピュータ17に入力
される。マイクロコンピュータ17は、この入力に、そ
の時設定されている値を用いたホワイトバランス調節の
処理を施し、さらに補間、圧縮等の処理を施して記録用
の画像信号を生成する(S436)。また、ホワイトバ
ランス調節後の信号から表示用の画像信号を生成して
(S438)、この画像をLCD31に表示し(S44
0)、記録用の画像信号をメモリカードに33に記録す
る(S442)。
【0098】その後、図9の#460で発せられるS1
OFF通知信号を待って(S444)、スリープ状態に
入る(S446)。S444でS1OFF通知信号を待
つ間は、メモリカード33に記録した画像がアフタービ
ューとして表示される。
【0099】以上説明したように、フラッシュのプリ発
光と本発光はマイクロコンピュータ18が制御し、光電
変換とその信号処理はマイクロコンピュータ17が制御
するが、プリ発光を行っていることをマイクロコンピュ
ータ18がプリ発光ON通知信号によりマイクロコンピ
ュータ17に知らせるから、マイクロコンピュータ17
にはプリ発光中であるか否かが判る。そして、マイクロ
コンピュータ17は、光電変換中にプリ発光が行われた
ときは、光電変換時間、ゲインおよびホワイトバランス
調整値の算出をしないから、プリ発光によって一時的に
変化するCCD12の出力によって、露光量やホワイト
バランスの設定が乱れることはない。したがって、常時
適正な露光で適正に色調節された画像が撮影される。
【0100】プリ発光を行う第2の制御例について説明
する。本制御例におけるマイクロコンピュータ18の処
理は上記第1の制御例での処理と同じであり、マイクロ
コンピュータ17の処理の一部が異なる。本制御例での
マイクロコンピュータ17の処理の流れを図11に示
し、第1の制御例との相違点を中心に述べる。
【0101】S1ON通知信号によるマイクロコンピュ
ータ17の動作開始(ステップS502)から、光電変
換時間、ゲインおよびホワイトバランス調節の各値の初
期設定(S506)までの処理は、図10のステップS
402〜S406と同じである。この初期設定後マイク
ロコンピュータ17は、図9の#446で発せられるプ
リ発光ON通知信号の有無によって、プリ発光が行われ
ているか否かを判定し、プリ発光が行われているときは
その停止を待つ(S508)。
【0102】プリ発光が行われていないときまたはプリ
発光停止後、CCD12に指示を与えて光電変換を開始
し(S510)、設定した時間が経過した時点でCCD
12から蓄積電荷を出力させる(S514)。そして、
A/Dコンバータ14を介して入力される増幅器13に
よるゲイン設定後のCCD12の出力に、ホワイトバラ
ンス調節等の処理を施して表示用の画像信号を生成し
(S518)、この画像をLCD31に表示する(S5
20)。また、次の撮影のために、入力されたCCD1
2の出力から光電変換時間、ゲインおよびホワイトバラ
ンス調節値を算出する(S522)。
【0103】そして、S1OFF通知信号を受けたか否
かを判定し(S524)、受けたときはS546に進
む。S1OFF通知信号を受けていないときは、さらに
S2ON通知信号を受けたか否かを判定する(S52
6)。S2ON通知信号を受けていなければS508に
戻り、プリ発光中でないことを確認して、撮影、撮影画
像の表示および光電変換時間等の算出を繰り返す。
【0104】S2ON通知信号を受けたときの本露光の
処理(S528〜S546)は図10のS428〜S4
46と同じである。すなわち、その時点で設定されてい
る光電変換時間およびゲインを用いて撮影を行い(S5
30、S532)、その時点での設定値によってホワイ
トバランス調節をして記録用と表示用の画像信号を生成
し(S536、S538)、表示と記録を行った後(S
540、S542)、スリープ状態に入る(S54
6)。光電変換の開始と終了時には、本露光開始通知信
号と本露光終了通知信号をマイクロコンピュータ18に
与える(S528、S534)。
【0105】本制御例では、マイクロコンピュータ18
がプリ発光を行っている間は、マイクロコンピュータ1
7はCCD12に光電変換によって蓄積した電荷を出力
させず、光電変換時間、ゲインおよびホワイトバランス
調整値を更新しない。したがって、プリ発光によってこ
れらの値が乱れることがなく、適正な露光で適正に色調
節された画像を常時撮影することができる。
【0106】プリ発光を行う第3の制御例について説明
する。本制御例では、マイクロコンピュータ18の処理
の一部およびマイクロコンピュータ17の処理の一部が
第1の制御例での処理と異なる。本制御例でのマイクロ
コンピュータ18およびマイクロコンピュータ17の処
理の流れをそれぞれ図12および図13に示し、第1の
制御例との相違点について述べる。
【0107】マイクロコンピュータ17へのS1ON通
知から赤目軽減フラッシュモードであるか否かの判定ま
でのマイクロコンピュータ18の処理(ステップ#60
2〜#642)は、図9のステップ#402〜#442
と同じであり、説明を省略する。マイクロコンピュータ
18はプリ発光に先だち、マイクロコンピュータ17か
ら与えられる光電変換を行っていることを示す露光中通
知信号によって、CCD12の光電変換が進行中である
か否かを判定し、光電変換が進行中のときは終了するの
を待つ(#643)。
【0108】そして、光電変換を行っていないときまた
は光電変換終了後に、プリ発光を行う(#644)。こ
こではプリ発光ON通知信号をマイクロコンピュータ1
7に与えることはしない。以下、図9のステップ#44
8〜#460と同様に、マイクロコンピュータ17との
S2ON通知信号および本露光開始通知信号のやり取り
をして(#648、#650)、本発光を行い(#65
2、#654)、マイクロコンピュータ17からの本露
光終了通知信号を待つ(#656)。さらにS1ON信
号がなくなるのを待って(#658)、S1OFF通知
信号をマイクロコンピュータ17に与え(#660)、
図3の#38でタイマーをリセットして#22に戻る。
【0109】マイクロコンピュータ17の動作開始か
ら、光電変換時間、ゲインおよびホワイトバランス調節
の各値の初期設定までの処理(図13、ステップS60
2〜S606)は、図10のステップS402〜S40
6と同じである。この初期設定後マイクロコンピュータ
17は、CCD12に指示を与えて光電変換を開始する
とともに(S610)、CCD12が光電変換を行って
いることを示す露光中通知信号をマイクロコンピュータ
18に与える(S612)。設定した時間が経過した時
点で、CCD12から蓄積電荷を出力させるとともに、
露光中通知信号を与えることを停止する(S614)。
【0110】そして、A/Dコンバータ14を介して入
力される増幅器13によるゲイン設定後のCCD12の
出力に、ホワイトバランス調節等の処理を施して表示用
の画像信号を生成し(S618)、この画像をLCD3
1に表示する(S620)。また、次の撮影のために、
入力されたCCD12の出力から光電変換時間、ゲイン
およびホワイトバランス調節値を算出する(S62
2)。
【0111】その後、S1OFF通知信号を受けたか否
かを判定し(S624)、受けたときはS646に進
む。S1OFF通知信号を受けていないときは、さらに
S2ON通知信号を受けたか否かを判定する(S62
6)。S2ON通知信号を受けていなければS610に
戻って、撮影、撮影画像の表示および光電変換時間等の
算出を繰り返す。S2ON通知信号を受けたときの本露
光の処理(S628〜S646)は、図10のS428
〜S446と同じであり、説明を省略する。
【0112】本制御例では、マイクロコンピュータ17
がCCD12に光電変換を行わせている間は、マイクロ
コンピュータ18は赤目現象軽減のためのプリ発光を行
わない。したがって、マイクロコンピュータ17が算出
する光電変換時間、ゲインおよびホワイトバランス調整
値がプリ発光によって乱れることはなく、適正な露光で
適正に色調節された画像を常時撮影することができる。
【0113】以上6つの制御例について説明したよう
に、電子スチルカメラ1では、測距のための補助光を発
している時や赤目現象軽減のためのプリ発光を行ってい
る時には、CCD12の出力から光電変換時間、ゲイン
およびホワイトバランス調整値を算出しないことによ
り、またはこれらの補助光を発している間は、CCD1
2から出力をさせないことにより、光電変換時間等が補
助光に影響されないようにしている。あるいはまた、光
電変換を行っている時は、測距のための補助光を発する
ことや赤目現象軽減のためのプリ発光を行わないように
して、光電変換時間等が補助光に影響されないようにし
ている。したがって、電子スチルカメラ1では常に、適
正な露光で適正に色調節された画像が撮影される。
【0114】なお、ここでは説明を判り易くするため
に、AF補助光を発する制御とプリ発光を行う制御とを
別の例として説明したが、焦点調節に先だってAF補助
光を発し、フラッシュの本発光に先だってプリ発光を行
う制御の両方を、同時に行うこともできる。上述の例で
示したAF補助光ON通知信号、プリ発光ON通知信
号、本露光開始通知信号、本露光終了通知信号、露光中
通知信号等を組み合わせて使用することにより、その実
現は容易である。
【0115】
【発明の効果】請求項1の電子スチルカメラによるとき
は、補助光を発している間の光電変換素子の出力を光電
変換素子の光電変換から画像信号の生成までの処理で使
用するパラメータの調節に使用しないから、光電変換素
子の出力が補助光によって一時的に大きく変化しても、
その影響が生成される画像信号に現れない。したがっ
て、補助光発光後もカメラの撮影に関する設定が変化す
ることがなく、常に安定した条件で画像を撮影すること
ができる。
【0116】請求項2の電子スチルカメラによるとき
は、補助光を発している間は光電変換素子の出力をしな
いから、光電変換素子の光電変換から画像信号の生成ま
での処理で使用するパラメータの調節が補助光の影響を
受けることがない。したがって、このカメラでも、補助
光発光後に撮影に関するカメラの設定が変化することが
なく、常に安定した条件で画像を撮影することができ
る。
【0117】請求項3の電子スチルカメラによるとき
も、光電変換から画像信号の生成までの処理で使用する
パラメータの調節が補助光の影響を受けることがないた
め、補助光発光の有無にかかわらず、安定した条件で画
像を撮影することができる。
【0118】請求項4の電子スチルカメラでは、被写体
までの距離を検出するために補助光を発しても、撮影に
関するカメラの設定が変化せず、撮影される画像が距離
検出の影響を受けることがない。
【0119】請求項5の電子スチルカメラでは、赤眼現
象を軽減するためにフラッシュのプリ発光を行っても、
撮影に関するカメラの設定が変化せず、フラッシュの本
発光で撮影される画像がプリ発光の影響を受けることが
ない。
【0120】請求項6または請求項7の電子スチルカメ
ラでは、補助光を発しても光電変換の時間や出力ゲイン
が変化せず、したがって、撮影される画像の明るさが補
助光によって変動することがない。
【0121】請求項8の電子スチルカメラでは、補助光
を発してもホワイトバランスの設定が変化することがな
く、撮影される画像の色合いが補助光によって変動する
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の電子スチルカメラの外
観を示す斜視図。
【図2】 上記電子スチルカメラの概略構成を示すブロ
ック図。
【図3】 電子スチルカメラの全体を制御するマイクロ
コンピュータが行う起動後の処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図4】 AF補助光の発光を伴う第1および第2の制
御例で、電子スチルカメラの全体を制御するマイクロコ
ンピュータが行う処理の流れを示すフローチャート。
【図5】 AF補助光の発光を伴う第1の制御例で、電
子スチルカメラの撮影を制御するマイクロコンピュータ
が行う処理の流れを示すフローチャート。
【図6】 AF補助光の発光を伴う第2の制御例で、電
子スチルカメラの撮影を制御するマイクロコンピュータ
が行う処理の流れを示すフローチャート。
【図7】 AF補助光の発光を伴う第3の制御例で、電
子スチルカメラの全体を制御するマイクロコンピュータ
が行う処理の流れを示すフローチャート。
【図8】 AF補助光の発光を伴う第3の制御例で、電
子スチルカメラの撮影を制御するマイクロコンピュータ
が行う処理の流れを示すフローチャート。
【図9】 赤目現象軽減用のプリ発光を伴う第1および
第2の制御例で、電子スチルカメラの全体を制御するマ
イクロコンピュータが行う処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図10】 赤目現象軽減用のプリ発光を伴う第1の制
御例で、電子スチルカメラの撮影を制御するマイクロコ
ンピュータが行う処理の流れを示すフローチャート。
【図11】 赤目現象軽減用のプリ発光を伴う第2の制
御例で、電子スチルカメラの撮影を制御するマイクロコ
ンピュータが行う処理の流れを示すフローチャート。
【図12】 赤目現象軽減用のプリ発光を伴う第3の制
御例で、電子スチルカメラの全体を制御するマイクロコ
ンピュータが行う処理の流れを示すフローチャート。
【図13】 赤目現象軽減用のプリ発光を伴う第3の制
御例で、電子スチルカメラの撮影を制御するマイクロコ
ンピュータが行う処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 電子スチルカメラ 11 撮影レンズ 11a フォーカスレンズ 12 光電変換素子(CCD) 13 増幅器 14 A/Dコンバータ 15 フォーカス回路 16 フォーカスエンコーダ 17 マイクロコンピュータ 18 マイクロコンピュータ 19 RAM 20 測距モジュール 21 EEPROM 22 インターフェイス 23 電池 24 フラッシュ発光部 25 フラッシュ駆動回路 26 調光回路 31 液晶表示装置(LCD) 32 LCDドライバ 33 メモリカード 34 カードドライバ 39 カード挿入口 40 操作スイッチ群 41 メインスイッチ 42 撮影/再生切換スイッチ 43 レリーズ釦 44 撮影モード設定ダイヤル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影対象からの光を光電変換素子に導い
    て該光電変換素子の出力より画像信号を生成し、前記光
    電変換素子の光電変換から画像信号の生成までの処理で
    使用するパラメータを前記光電変換素子の出力に基づい
    て調節するとともに、撮影対象に向けて補助光を発する
    電子スチルカメラにおいて、 前記補助光を発している間の前記光電変換素子の出力を
    前記パラメータの調節に用いないことを特徴とする電子
    スチルカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影対象からの光を光電変換素子に導い
    て該光電変換素子の出力より画像信号を生成し、前記光
    電変換素子の光電変換から画像信号の生成までの処理で
    使用するパラメータを前記光電変換素子の出力に基づい
    て調節するとともに、撮影対象に向けて補助光を発する
    電子スチルカメラにおいて、 前記補助光を発している間は、前記光電変換素子に出力
    をさせないことを特徴とする電子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】 撮影対象からの光を光電変換素子に導い
    て該光電変換素子の出力より画像信号を生成し、前記光
    電変換素子の光電変換から画像信号の生成までの処理で
    使用するパラメータを前記光電変換素子の出力に基づい
    て調節するとともに、撮影対象に向けて補助光を発する
    電子スチルカメラにおいて、 前記光電変換素子が画像信号を生成するための光電変換
    を行っている間は、前記補助光を発しないことを特徴と
    する電子スチルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記補助光は、撮影対象に対して焦点調
    節を行うために、撮影対象までの距離または撮影対象か
    らの光の結像状態を検出する時に発する光であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    電子スチルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記補助光は、赤眼現象を軽減するため
    に、照明用フラッシュ光に先だって発する光であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の電子スチルカメラ。
  6. 【請求項6】 前記パラメータは、前記光電変換素子の
    光電変換の開始から終了までの時間であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子ス
    チルカメラ。
  7. 【請求項7】 前記パラメータは、前記光電変換素子の
    出力のゲインであることを特徴とする請求項1ないし請
    求項5のいずれかに記載の電子スチルカメラ。
  8. 【請求項8】 前記パラメータは、前記光電変換素子の
    出力より画像信号を生成する際のホワイトバランスの設
    定における、前記光電変換素子の出力の3色の比率であ
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
    に記載の電子スチルカメラ。
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