JPH11298908A - デジタルカメラの画像処理方法 - Google Patents

デジタルカメラの画像処理方法

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JPH11298908A
JPH11298908A JP10101325A JP10132598A JPH11298908A JP H11298908 A JPH11298908 A JP H11298908A JP 10101325 A JP10101325 A JP 10101325A JP 10132598 A JP10132598 A JP 10132598A JP H11298908 A JPH11298908 A JP H11298908A
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JP
Japan
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image data
image
digital camera
subject
processing method
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JP10101325A
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English (en)
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Toshihiro Hamamura
俊宏 濱村
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜景を背景にした被写体をフラッシュ撮影す
る夜景シンクロモードにおいて、被写体および背景の両
方においてピント、ホワイトバランスが適正な画像が得
られるデジタルカメラの画像処理方法を提供する。 【解決手段】 本撮影を被写体露光と背景露光に分けて
行う。被写体露光では被写体部分については適正な画像
データとなっており、背景部分についてはフラッシュ光
が届かず黒レベル以下の画像データとなった調整済み被
写体データを得る。背景露光では、被写体部分について
は黒レベル以下の画像データとなっており、背景部分に
ついては適正な画像データとなった調整済み背景データ
を得る(ST41)。そして両者を重ね合わせることで
最終画像データを得る(ST42)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルカメラの画
像処理方法に関し、特に夜景を背景にした被写体をフラ
ッシュ撮影する場合の画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ等を用いて人工光の下で
撮影すると、撮影された画像と人間の眼で見た被写体と
では色調が異なっている場合がある。これは、人工光源
には色温度により赤色が強い光源や緑色が強い光源が存
在し、当該人工光源を受けた被写体からの反射光の色バ
ランスが崩れているからであり、人間は白色に感じて
も、受光素子を使用するデジタルカメラでは人工光源の
色を感知してしまう。その結果、全体的に赤色を帯びた
画像や、緑色を帯びた画像となってしまう。
【0003】従来の銀塩カメラによる撮影では、ネガフ
ィルムの場合は焼き付けの段階で色調を調整し、ポジフ
ィルムの場合は撮影時に色補正用のレンズフィルタを使
用するなどして色調を調整している。
【0004】デジタルカメラでは受光素子に取り込まれ
た被写体画像の色調を調整して、人間の眼で見た被写体
と同じ色調になるように、色バランスを調整する機能を
有している。このような色バランスの調整は、色バラン
スが適正な白色光源下での色を再現するという意味でホ
ワイトバランスの調整と呼称されており、ホワイトバラ
ンスを調整するには、適正な白色光源下でのR(赤)、
G(緑)、B(青)の3原色の強度比である、R/G、
B/Gで規定される値(ホワイトバランス値と呼称)を
用いることによって行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のデジタルカメラ
では、ホワイトバランス値は、例えば、室内灯だけでの
撮影では室内灯の反射光に、フラッシュ光を使用する撮
影ではフラッシュ光の反射光に合わせるように、最も強
い光源からの光の反射光に合わせて算出される構成とな
っている。
【0006】従って、夜景をバックにフラッシュを用い
て被写体を撮影をする撮影モード(以後、夜景シンクロ
モードと呼称)において、従来のデジタルカメラでは、
ピントを被写体、例えば人物に合わせてフラッシュ撮影
すると、ホワイトバランスは当該画像データに合わせて
調整されるので、得られた画像は夜景が写っているとし
ても、夜景にはピントが外れており夜景のホワイトバラ
ンスも適正ではないという問題があった。
【0007】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、夜景を背景にした被写体をフラッ
シュ撮影する夜景シンクロモードにおいて、被写体およ
び背景の両方においてピント、ホワイトバランスが適正
な画像が得られるデジタルカメラの画像処理方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のデジタルカメラの画像処理方法は、自動焦点のデジ
タルカメラにおいて夜景を背景にした被写体をフラッシ
ュ撮影するモードの設定下で、露光開始用スイッチが操
作された場合の画像処理方法であって、前記被写体に焦
点を合わせるとともに、前記被写体を照射対象としてフ
ラッシュ発光を行って第1の画像データを得るステップ
(a)と、前記フラッシュ発光を行わずに撮影を行って第
2の画像データを得るステップ(b)と、前記第1および
第2の画像データを合成して最終画像データを得るステ
ップ(c)とを備えている。
【0009】本発明に係る請求項2記載のデジタルカメ
ラの画像処理方法は、前記ステップ(a)が、前記フラッ
シュ発光に伴う前記被写体の画像データの色調を、フラ
ッシュ光の種類に合わせて予め設定された第1のホワイ
トバランス値を用いて調整するステップを含み、前記ス
テップ(b)が、前記夜景の画像データの色調を、前記夜
景の色調に合わせて算出した第2のホワイトバランス値
を用いて調整するステップを含んでいる。
【0010】本発明に係る請求項3記載のデジタルカメ
ラの画像処理方法は、前記ステップ(a)が、前記フラッ
シュ発光に適した第1の露光時間を設定するステップを
含み、前記ステップ(b)が、前記夜景の明るさに適した
第2の露光時間を設定するステップを含んでいる。
【0011】本発明に係る請求項4記載のデジタルカメ
ラの画像処理方法は、前記ステップ(b)が、焦点位置を
無限遠近傍に合わせるステップを含んでいる。
【0012】本発明に係る請求項5記載のデジタルカメ
ラの画像処理方法は、前記工程(b)に先だって、前記フ
ラッシュ発光を行わない予備撮影を行って予備画像デー
タを取得し、当該予備画像データから、前記第2の露光
時間および前記第2のホワイトバランス値を算出するス
テップをさらに備えている。
【0013】
【発明の実施の形態】<A.デジタルカメラの基本的な
構成および動作>まず、図1および図2を用いてデジタ
ルカメラの基本的な構成および動作について説明する。
図1は本発明に係るデジタルカメラの画像処理方法を実
現するための構成を備えたデジタルカメラ100のブロ
ック図である。
【0014】図1に示すように、デジタルカメラ100
はメインマイクロコンピュータ(以後、メインマイコン
と略称)1を備え、以下に説明する各構成の機能を制御
する構成となっている。
【0015】メインマイコン1で制御される構成は、被
写体からの反射光を受光し被写体の距離情報を出力する
測距モジュール2、撮影者がデジタルカメラ100を操
作するための電源スイッチを含むスイッチ群3、デジタ
ルカメラ100ごとの機種差に関する工場出荷時の検査
値、および電源オフ直前の各種設定値等を記録する電気
的に書き換え可能なROM(EEPROM)4、被写体
画像および撮影のための設定値を表示する液晶ディスプ
レイ(LCD)等の表示部材5、パーソナルコンピュー
タや外部モニターに対して画像情報等を入出力するため
の外部インタフェース6、撮影した画像情報を記録する
脱着可能な記録媒体7、撮影された画像データを演算処
理するためのRAM8、レンズを介して被写体像を撮像
する固体撮像素子(ここではCCDを使用しているので
CCDと呼称する場合も有り)9、固体撮像素子9を駆
動させるためのパルスを発生させる撮像素子ドライバ
(タイミングジェネレータ:TGと呼称する場合も有
り)10、固体撮像素子9から出力された画像のアナロ
グ信号を増幅するアナログアンプ11、アナログアンプ
11によって増幅された画像アナログ信号をデジタル変
換し、メインマイコン1に出力するA/Dコンバータ1
2、フォーカスレンズ群14を光軸方向に駆動させると
ともに、フォーカスレンズ群14の位置を検出するフォ
ーカスドライバ・位置検出センサ13、撮影補助光であ
るフラッシュ光を発光する発光部であるXe管16に対
する充電と発光を制御する充電・発光回路15、フラッ
シュ光の被写体からの反射光をモニターし、適正なフラ
ッシュ光量に達したかどうかを検出する調光素子17等
である。
【0016】なお、フォーカスレンズ群14は撮像光学
系である撮像レンズ群の一部を構成しており、撮像レン
ズ群はフォーカスレンズ群14の他に固定された固定レ
ンズ群141を有している。
【0017】図2は固体撮像素子9の基本構成を説明す
る概念図である。固体撮像素子9は複数の受光セル21
が配列された受光セル列21Lが複数配列されて構成さ
れている。受光セル21は光エネルギーを電気エネルギ
ーに変換する光電変換素子で構成され、受光セル21に
光が照射されると電荷が発生し、発生した電荷を撮像素
子ドライバ10により生成される所定のタイミングに応
じて出力したものが画像信号となる。
【0018】図2においては、受光セル列21Lに併設
される転送ゲート22を開く(受光セル21の電荷を移
動させるようにポテンシャル井戸の深さを変更する)こ
とで各受光セル21の電荷が転送ゲート22に併設され
る転送レジスタ23に排出される。転送レジスタ23に
排出された電荷は、ポテンシャル井戸の深さを順次変更
することで電荷を移動させるCCD動作によって転送レ
ジスタ23中を移動し、転送レジスタ23に直交する読
み出しレジスタ24に転送される。読み出しレジスタ2
4においてもCCD動作により電荷が転送され、出力部
25から外部に出力される。なお、転送レジスタ23お
よび読み出しレジスタ24は遮光され、それ自体が光電
変換を起こすことはない。
【0019】固体撮像素子9は、デジタルカメラ100
が動作状態(撮影モード状態)にあり、上述した動作に
より常に画像信号を出力している。
【0020】固体撮像素子9から出力される画像信号は
アナログ値であり、微弱であるのでアナログアンプ11
によって増幅され、A/Dコンバータ12によってデジ
タル値に変換されてメインマイコン1に与えられる。メ
インマイコン1では与えられたデジタル画像信号に種々
の画像処理を施して表示部材5に被写体画像として表示
するとともに、撮影者の操作に応じてJPEG方式に基
づいて圧縮し記録媒体7に記録する。なお、画像処理に
際してメインマイコン1に内蔵されているメモリだけで
は対処できない場合があるので、RAM8を用いて演算
処理等を行う。
【0021】従って、デジタルカメラ100が撮影モー
ド状態にある場合は、固体撮像素子9は常に画像信号を
出力しており、表示部材5には被写体画像が動画像とし
て表示されていることになる。撮影者は表示部材5の画
像が所望の画像になったときに撮影スイッチを押せば、
当該所望の画像の画像データを記録媒体7に記録でき
る。
【0022】<B.発明に係る動作>次に、図3〜図6
に示すフローチャートを用いて本発明に係る動作につい
て説明する。なお、図3〜図6においては記号〜を
付した部分は同じ記号どうしで接続されることを意味し
ている。
【0023】<B−1.予備動作>まず、図3および図
4を用いて本撮影に入る前の予備動作について説明す
る。図3に示すように、電源スイッチをオン状態にする
と(ステップST1)、メインマイコン1がリセットさ
れる(ステップST2)。リセットによりメインマイコ
ン1の各ポートはデフォルト状態になっているので、使
用すべきポートを設定するなどメインマイコン1の初期
設定を行う(ステップST3)。
【0024】次に、機種差に関する工場出荷時の検査
値、および前回電源オフ直前の各種設定値、例えばフラ
ッシュモードの種類あるいは画像圧縮モードの種類等を
EEPROM4から読み出す(ステップST4)。
【0025】次に、記録媒体7の有無、種類および種類
に基づく記録可能容量を確認し(ステップST5)、フ
ォーカスドライバ・位置検出センサ13によりレンズの
位置をモニターしながらフォーカスレンズ群14をEE
PROM4に設定された初期位置に移動(ステップST
6)させた後、表示部材5を起動させる(ステップST
7)。この段階では固体撮像素子9は動作しておらず、
撮影者に表示部材5の起動を知らせるために点灯するだ
けである。
【0026】そして、メインマイコン1は撮像動作の予
備として撮像素子ドライバ(TG)10に、例えば露光
時間を1/30秒に設定するなどの初期設定を行う(ス
テップST8)。ここで、露光時間とは受光セル21に
電荷を蓄積する時間であり、いわゆるシャッタースピー
ド(SSと呼称する場合も有り)値と言うことができ
る。
【0027】撮像素子ドライバ10の初期設定が完了
し、撮像素子ドライバ10が動作することで固体撮像素
子9から画像信号が出力され、表示部材5に画像が表示
される。このとき、アナログアンプ11のゲインも所定
の初期値、例えば1倍に設定される(ステップST
9)。
【0028】そして、メインマイコン1は表示部材5に
画像を表示しながら、スイッチ群3のスイッチ操作を監
視し(ステップST10)、次のカメラ操作のために待
機する。なお、メインマイコン1内部のタイマー機能に
よって一定時間、撮影者がスイッチ群3によるカメラ操
作を行わなければ消費電力の節約のため電源をオフ状態
にする。通常、この一定時間は数分程度に設定されてい
る。
【0029】撮影者がスイッチ群3のうちの所定のスイ
ッチを操作して夜景シンクロモードを設定するとメイン
マイコン1がそれを検出し(ステップST11)、フラ
ッシュ発光のために、図4に示すように充電・発光回路
15を制御して内部回路のコンデンサーに電荷を貯める
(ステップST13)。このとき、当該コンデンサーの
電圧をモニターして所定の電圧になった時点で充電を停
止する。
【0030】なお、夜景シンクロモードが選択されない
場合は、非夜景シンクロモードとなり通常の動作モード
となるが(ステップST12)、当該モードについては
従来と同様であり本発明との関連が薄いので説明は省略
する。
【0031】夜景シンクロモード設定後に撮影者がスイ
ッチ群3のうちの露光開始用スイッチ(以後、レリーズ
スイッチと呼称)の半押し操作(以後、S1操作と呼
称)を行うと、メインマイコン1がそれを検知し(ステ
ップST14)、測距モジュール2を駆動させてカメラ
から被写体(ここでは人物)までの距離情報を得る(ス
テップST15)。なお、レリーズスイッチがS1操作
状態にならない場合はステップST10以下の動作を繰
り返す。
【0032】なお、撮影者がS1操作を行う際に光学フ
ァインダー(図示せず)中に被写体を捕捉することで、
測距モジュール2は被写体からの反射光を受光すること
になり、カメラから被写体までの距離についての情報が
得られる。
【0033】ここで、測距モジュール2としては、従来
からの外光パッシブモジュール等を使用する。ただし、
夜景シンクロモードを使う条件下では被写体からの反射
光の光量は測距のためには十分でないことが多いので、
その場合はメインマイコン1が充電・発光回路15を制
御し測距動作中にフラッシュを発光させることで被写体
からの反射光量が十分得られるようにする。
【0034】なお、測距原理について一般的であるので
詳細説明は省略するが、測距モジュール2の出力は距離
に対応した値として与えられ、その対応関係の情報がE
EPROM4に出荷前の検査値として記録されている。
従って、測距モジュール2の出力から被写体距離を求
め、EEPROM4に予め記録されている撮影レンズの
焦点距離情報と照合することで被写体に合焦すべきフォ
ーカスレンズ群14の繰り出し量(繰り出し情報)を算
出する(ステップST16)。
【0035】先に説明したように、デジタルカメラ10
0が撮影モード状態にある場合は、固体撮像素子9は常
に画像信号を出力しているので、光学ファインダー(図
示せず)中に被写体を捕捉すると被写体およびその背景
が固体撮像素子9に撮像され(ステップST17)、当
該被写体の画像データおよびその背景の画像データがメ
インマイコン1に取り込まれる(ステップST18)。
【0036】メインマイコン1では背景の画像データに
ついて演算処理することで、背景に対する適正な露光制
御値(第2の露光時間)および適正なホワイトバランス
値(第2のホワイトバランス値)を算出し(ステップS
T19)、RAM8に記憶する。
【0037】なお、露光制御値としては受光セル21に
電荷を蓄積する時間(露光時間)を規定する、いわゆる
シャッタースピード(SSと呼称する場合も有り)値
と、アナログアンプ11のゲイン等がある。ここで、シ
ャッタースピードとは最も単純には、図2の構成を例に
採れば、受光セル21の電荷を排出して転送ゲート22
が閉じ、次に開くまでの時間で定義される。
【0038】適正な露光制御値および適正なホワイトバ
ランス値の算出処理は、膨大な画像データを対象とする
ため、メモリ容量の大きなRAM8において行うことが
一般的である。
【0039】なお、適正なホワイトバランス値の算出処
理は、R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの出力
比を演算処理で変えることで達成される。例えば、Gの
画像データに対して、RおよびBの画像データが突出し
ている場合には、RおよびBの画像データに所定の値を
乗ずることで出力比を変更する。この値が先に説明した
ホワイトバランス値(R/G,B/G)である。
【0040】ステップST19の動作後、メインマイコ
ン1はレリーズスイッチがS1操作状態にあるか否かを
確認し(ステップST20)、S1操作状態にある場合
(S1オンの場合)には撮影者がレリーズスイッチの全
押し操作(以後、S2操作と呼称)を行うまで待機し、
撮影者のS2操作を検知する(ステップST21)と本
撮影のための露光動作に入る。なお、レリーズスイッチ
がS1操作状態になっていない場合(S1オフの場合)
はステップST10以下の動作を繰り返す。
【0041】<B−2.本撮影>次に、図5および図6
を用いて本撮影について説明する。本撮影は被写体露光
と、背景露光とに区分されており、まず被写体露光を行
う。
【0042】<B−2−1.被写体露光>図5に示すよ
うに、S2操作の検知後に図4に示すステップST16
で算出したフォーカスレンズ群14の繰り出し情報に基
づいて、メインマイコン1がフォーカスドライバ・位置
検出センサ13を制御してフォーカスレンズ群14を駆
動し、その位置を位置検出センサでモニターすることで
目標位置まで移動させる(ステップST30)。そのフ
ォーカス位置では被写体である人物にピントが合ってい
る。
【0043】次に、メインマイコン1はフラッシュ撮影
用のシャッタースピードが、被写体までの距離および発
光部の種類に合った適正値(第1の露光時間)、例えば
1/30秒となるように撮像素子ドライバ(TG)10
を制御することで、固体撮像素子9は1/30秒間の露
光を開始する(ステップST31)。これと同時に、充
電・発光回路15を制御してXe管16からフラッシュ
発光を行いつつ、調光素子17によって被写体からのフ
ラッシュ光の反射光量をモニターすることでフラッシュ
光の発光停止タイミングを決定し発光停止を制御する
(ステップST32)。なお、露光時間内に発光は停止
完了する。
【0044】被写体までの距離および発光部の種類に合
ったシャッタースピードの適正値は、EEPROM4に
予め記憶されているので、ステップST15で得られた
被写体までの距離情報から容易に設定することができ
る。
【0045】露光終了後、固体撮像素子9からの画像信
号はアナログアンプ11によって増幅され、A/Dコン
バータ12によってデジタル出力に変換され、画像デー
タとしてメインマイコン1に取り込まれる(ステップS
T33)。
【0046】EEPROM9には、Xe管16からのフ
ラッシュ光を使用した場合に、被写体画像が適正な色合
いとなるようなホワイトバランス値(第1のホワイトバ
ランス値)が予め記憶されており、当該ホワイトバラン
ス値をEEPROM9から読み出して(ステップST3
4)、RAM8上で適正な色バランスにする処理を含む
演算処理を施すことで、画像データは調整済み被写体デ
ータとしてRAM8上に仮保存される(ステップST3
5)。
【0047】以上説明した被写体露光では、被写体には
フラッシュ光が届くので、その画像データは適正な値と
なっているが、被写体よりも遠い背景にはフラッシュ光
が届かず、さらに露光時間も適正ではない(短い)ので
画像データとしては黒レベル(画像データの最低値)以
下であり、被写体、例えば人物の周囲は黒くなってい
る。
【0048】<B−2−2.背景露光>次に背景露光を
行う。背景は被写界深度を考慮しても無限遠の被写体と
考えることができ、無限遠付近にピントを合わせること
で被写界深度内に背景が入る。従って、メインマイコン
1はフォーカスドライバ・位置検出センサ13を制御し
て無限遠付近にピントが合うようにフォーカスレンズ群
14を移動させる(ステップST36)。
【0049】次に、メインマイコン1は先に説明した予
備動作のステップST19において算出した、背景に対
する適正な露光制御値(シャッタースピード、ゲイン)
をEEPROM4から読み出し、適正シャッタースピー
ドとなるように撮像素子ドライバ10を制御し、また、
適正ゲインをアナログアンプ11に設定する(ステップ
ST37)。
【0050】そして、図6に示すように適正シャッター
スピードとなるように撮像素子ドライバ10を制御して
固体撮像素子9により背景を撮像する(ステップST3
8)。
【0051】適正シャッタースピードで背景の露光を行
った固体撮像素子9からの画像信号は、アナログアンプ
11によって適正ゲインで増幅され、A/Dコンバータ
12によってデジタル出力に変換され、画像データとし
てメインマイコン1に取り込まれる(ステップST3
9)。
【0052】次に、メインマイコン1はステップST1
9において算出した、背景に対する適正ホワイトバラン
ス値をEEPROM4から読み出して(ステップST4
0)、当該適正ホワイトバランス値に基づいてRAM8
上で適正な色バランスにする処理を含む演算処理を施す
ことで、画像データは調整済み背景データとしてRAM
上に仮保存される(ステップST41)。
【0053】なお、夜景シンクロモードを使用するよう
な撮影においては、被写体、例えば人物は背景に比べて
はるかに暗いことが多い。すなわち、背景は街灯や電飾
などで比較的明るいが、そこから離れた人物は暗いとい
う状況が多い。このような状況下で、背景が適正露光と
なるような露光制御を行うと、人物は画像データとして
は黒レベル(画像データの最低値)以下であり、人物は
黒くなっている。
【0054】<B−2−3.画像合成>次に、以上説明
した被写体露光および背景露光で得られた画像データ、
すなわち、図5に示すステップST35および上記ステ
ップS41において得られ、RAM8上に仮保存された
調整済み被写体データおよび調整済み背景データを単純
に重ね合わせることで最終画像データを得ることができ
る(ステップST42)。
【0055】<B−3.特徴的作用効果>先に説明した
ように、調整済み被写体データにおいては、被写体部分
については適正(ピント、ホワイトバランスが適正)な
画像データとなっており、背景部分についてはフラッシ
ュ光が届かず黒レベル以下の画像データとなっており、
調整済み背景データにおいては、被写体部分については
黒レベル以下の画像データとなっており、背景部分につ
いては適正(ピント、ホワイトバランスが適正)な画像
データとなっているので、調整済み被写体データと調整
済み背景データとを合成して得られる最終画像データに
おいては、被写体部分および背景部分ともに適正(ピン
ト、ホワイトバランスが適正)な画像データを得ること
ができる。
【0056】この後は、記録媒体7に記録するため、R
AM8上で最終画像データを圧縮し(ステップST4
3)、圧縮された最終画像データは記録媒体7に記録さ
れる(ステップST44)。画像データは一般的にデー
タサイズが大きいので、記録媒体7により多く記録する
ためにデータ圧縮が行われる。一般的な圧縮方式として
JPEG方式を用いる。
【0057】ステップST44の終了後、メインマイコ
ン1は撮影者がS1およびS2操作を行っているか否か
を確認し、S1およびS2操作を行っていないことを検
知した場合、すなわちレリーズスイッチから指を離した
場合には図3に示すステップST10以下の動作を繰り
返す。なお、S1およびS2操作を行っている場合、す
なわちレリーズスイッチから指を離していない場合は、
指を離すまでレリーズスイッチの確認動作を続ける。
【0058】以上が本発明に係るデジタルカメラの動作
であるが、撮影された映像データを記録媒体7に記録す
るだけでなく、外部インタフェース6にパーソナルコン
ピュータ等の外部機器を接続し、そこに出力しても構わ
ない。なお、記録媒体7としては、スマートディア、コ
ンパクトフラッシュ(CF)カード、PCメモリーカー
ド等がある。
【0059】また、外部インタフェース6を介して外部
機器からのカメラ制御も可能である。なお、外部インタ
フェース6としてはRS−422C等のシリアルケーブ
ルを接続可能な端子、テレビ受像機への出力に対応した
NTSC出力端子、プリンターへのプリンター出力端子
等がある。
【0060】また、ステップST42においては、調整
済み被写体データと調整済み背景データとを単純に重ね
合わせる処理について説明したが、各データに一定の値
を乗じて重ね合わせるようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載のデジタルカ
メラの画像処理方法によれば、被写体を照射対象として
フラッシュ発光を行って得られた第1の画像データにお
いては、被写体部分については適正な画像データとなっ
ており、背景部分についてはフラッシュ光が届かず黒レ
ベル以下の画像データとなっている。また、フラッシュ
発光を行わずに撮影を行って得られた第2の画像データ
においては、被写体部分については黒レベル以下の画像
データとなっており、背景部分については適正な画像デ
ータとなっているので、第1および第2の画像データを
合成して得られる最終画像データにおいては、被写体部
分および背景部分ともに適正な画像データを得ることが
できる。
【0062】本発明に係る請求項2記載のデジタルカメ
ラの画像処理方法によれば、第1の画像データと第2の
画像データとで、異なるホワイトバランス値を使用して
色調の調整を行うので、最終画像データにおいては、被
写体部分および背景部分ともに適正な色調の画像データ
を得ることができる。
【0063】本発明に係る請求項3記載のデジタルカメ
ラの画像処理方法によれば、第1の画像データを得るス
テップと、第2の画像データを得るステップとで異なる
露光時間を設定するので、最終画像データにおいては、
被写体部分および背景部分ともに適正な明るさの画像デ
ータを得ることができる。
【0064】本発明に係る請求項4記載のデジタルカメ
ラの画像処理方法によれば、焦点位置を無限遠近傍に合
わせることで、第2の画像データにおいては、背景部分
に焦点が合った画像データを得ることができ、最終画像
データにおいては、被写体部分および背景部分ともに焦
点が合った画像データを得ることができる。
【0065】本発明に係る請求項5記載のデジタルカメ
ラの画像処理方法によれば、ステップ(b)において第2
の露光時間および第2のホワイトバランス値を算出する
必要がないので、ステップ(b)の動作を簡略化すること
ができ、ステップ(b)の実行に伴う時間を短縮できる。
また、予備撮影を行うためのカメラ操作を、例えば、被
写体までの距離を計る測距作業、および測距結果に基づ
いた合焦位置算出作業などの従来的な作業を行うのに必
要なカメラ操作と兼用させることで、予備撮影を行うた
めの余分なカメラ操作が不要となり、撮影者の負担を軽
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデジタルカメラの画像処理方法
を実現する構成を備えたデジタルカメラを示すブロック
図である。
【図2】 固体撮像素子の構成および動作を説明する概
念図である。
【図3】 本発明に係るデジタルカメラの画像処理方法
を説明するフローチャートである。
【図4】 本発明に係るデジタルカメラの画像処理方法
を説明するフローチャートである。
【図5】 本発明に係るデジタルカメラの画像処理方法
を説明するフローチャートである。
【図6】 本発明に係るデジタルカメラの画像処理方法
を説明するフローチャートである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/238 H04N 5/238 Z 9/73 9/73 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動焦点のデジタルカメラにおいて夜景
    を背景にした被写体をフラッシュ撮影するモードの設定
    下で、露光開始用スイッチが操作された場合の画像処理
    方法であって、 (a)前記被写体に焦点を合わせるとともに、前記被写体
    を照射対象としてフラッシュ発光を行って第1の画像デ
    ータを得るステップと、 (b)前記フラッシュ発光を行わずに撮影を行って第2の
    画像データを得るステップと、 (c)前記第1および第2の画像データを合成して最終画
    像データを得るステップとを備える、デジタルカメラの
    画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップ(a)は、 前記フラッシュ発光に伴う前記被写体の画像データの色
    調を、フラッシュ光の種類に合わせて予め設定された第
    1のホワイトバランス値を用いて調整するステップを含
    み、 前記ステップ(b)は、 前記夜景の画像データの色調を、前記夜景の色調に合わ
    せて算出した第2のホワイトバランス値を用いて調整す
    るステップを含む、請求項1記載のデジタルカメラの画
    像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップ(a)は、 前記フラッシュ発光に適した第1の露光時間を設定する
    ステップを含み、 前記ステップ(b)は、 前記夜景の明るさに適した第2の露光時間を設定するス
    テップを含む、請求項2記載のデジタルカメラの画像処
    理方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ(b)は、 焦点位置を無限遠近傍に合わせるステップを含む、請求
    項3記載のデジタルカメラの画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(b)に先だって、 前記フラッシュ発光を行わない予備撮影を行って予備画
    像データを取得し、当該予備画像データから、前記第2
    の露光時間および前記第2のホワイトバランス値を算出
    するステップをさらに備える、請求項3記載のデジタル
    カメラの画像処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002027312A (ja) * 2000-06-30 2002-01-25 Ricoh Co Ltd 撮像装置
US7039307B2 (en) 2002-08-05 2006-05-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Digital still camera, imaging method, and exposure decision method
KR101378333B1 (ko) * 2008-01-11 2014-03-27 삼성전자주식회사 디지털 영상 처리 장치에서 영상의 배경흐림 효과 처리장치 및 방법
JP2015022225A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体

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