JP2003209737A

JP2003209737A - 撮像装置

Info

Publication number: JP2003209737A
Application number: JP2002006802A
Authority: JP
Inventors: Masaya Tamaru; 雅也田丸; Masahiko Sugimoto; 雅彦杉本; Koichi Sakamoto; 浩一坂本; Koji Fukuda; 浩司福田; Atsuhiko Ishihara; 淳彦石原
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 2002-01-15
Filing date: 2002-01-15
Publication date: 2003-07-25

Abstract

(57)【要約】【課題】電池の残量が有効に利用できる撮像装置を提
供する。【解決手段】被写体の画像である撮像画像を取得する
撮像部と、撮像装置に電力を供給する蓄電部と、蓄電部
の蓄電量を検出する検出部と、撮像画像に対して画像処
理を行う画像処理部と、蓄電量に基づいて、画像処理部
の画像処理方法を制限する制御部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置に関す
る。特に本発明は、被写体を撮像した画像に対して画像
処理を行う撮像装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】撮像装置の一例であるデジタルカメラ
は、ＣＣＤ等が出力する、被写体像を示す電圧信号をＡ
／Ｄ変換してデジタルの画像データを取得する。デジタ
ルカメラは、更に、当該デジタルの画像データに対して
画像処理を行い、被写体を示す画像データを取得する。
従来のデジタルカメラは、電池の残量が予め定められた
量より少なくなった場合、例えば、電池の残量が不足す
る旨を表示し、ユーザによる撮像操作を禁止していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、電池の残量が
予め定められた量より少なくなった場合であっても、デ
ジタルカメラは撮像可能である場合がある。そのため、
従来のデジタルカメラでは、撮像が可能な電池の残量で
あるにもかかわらず、ユーザの撮像操作が禁止され、電
池の残量を有効に利用できないという問題があった。

【０００４】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる撮像装置を提供することを目的とする。この
目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組
み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更な
る有利な具体例を規定する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第１の形
態によると、被写体を撮影する撮像装置であって、被写
体の画像である撮像画像を取得する撮像部と、撮像装置
に電力を供給する蓄電部と、蓄電部の蓄電量を検出する
検出部と、撮像画像に対して画像処理を行う画像処理部
と、蓄電量に基づいて、画像処理部の画像処理方法を制
限する制御部とを備える。

【０００６】画像処理部は、撮像画像に対する第１画像
処理により第１処理画像を生成する第１処理部と、第１
処理画像に対する第２画像処理により第２処理画像を生
成する第２処理部とを有し、蓄電量が予め定められた量
より少ない場合、制御部は、第２処理部の動作を制限し
てよい。撮像装置は、蓄電量が当該予め定められた量よ
り少ない場合、第１処理画像を格納し、蓄電量が当該予
め定められた量以上の場合、第２処理画像を格納する格
納部を更に備えてよい。格納部が第１処理画像を格納し
た後に、蓄電量が当該予め定められた量以上に増加した
場合、制御部は、第２画像処理部に、格納部が格納する
第１処理画像に基づいて、第２処理画像を生成させてよ
い。

【０００７】第１処理部は、撮像画像を示すアナログデ
ータのＡ／Ｄ変換により第１処理画像を生成するＡ／Ｄ
変換部を含んでよい。第２処理部は、第１処理画像に対
して、コントラスト強調処理、色信号ゲイン補正処理、
及びシャープネス強調処理のうちの少なくとも１つを行
った画像を第２処理画像として出力してよい。

【０００８】制御部は、蓄電量が予め定められた量以上
の場合、画像処理部に、撮像画像に基づく第１処理画像
を生成させ、蓄電量が当該予め定められた量より少ない
場合、画像処理部に、撮像画像に基づいて、第１処理画
像よりデータ量の少ない第２処理画像を生成させてもよ
い。画像処理部は、第１処理画像として、撮像画像のサ
ムネイルを作成し、第２処理画像として、当該サムネイ
ルよりデータ量の少ない、撮像画像の簡易サムネイルを
作成してよい。撮像部は、ＲＧＢ画像を撮像画像として
取得し、画像処理部は、簡易サムネイルとして、ＲＧＢ
画像のＧ成分が表す画像のサムネイルを作成してもよ
い。画像処理部が簡易サムネイルを作成した後に、蓄電
量が当該予め定められた量以上に増加した場合、制御部
は、画像処理部にサムネイルを作成させてよい。

【０００９】画像処理部は、撮像画像を示すアナログデ
ータをＡ／Ｄ変換するＡ／Ｄ変換部を有し、制御部は、
蓄電量が予め定められた量以上の場合、Ａ／Ｄ変換部
に、アナログデータを第１分解能でＡ／Ｄ変換させ、蓄
電量が当該予め定められた量より少ない場合、Ａ／Ｄ変
換部に、第１分解能より低い分解能でアナログデータを
Ａ／Ｄ変換させてもよい。

【００１０】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の一実施形態に係
る撮像装置の一例であるデジタルカメラ１０の構成を示
す。デジタルカメラ１０は、被写体を撮影する撮像装置
である。デジタルカメラ１０は、例えば静止画を撮影す
るデジタルスチルカメラであってよく、動画を撮影する
デジタルビデオカメラであってもよい。本実施形態にお
いて、デジタルカメラ１０は、撮像部２０、蓄電部６０
４、検出部６０２、画像処理部１４０、格納部６０６及
び制御部６００を備える。

【００１２】撮像部２０は、被写体の画像である撮像画
像を取得する。本実施形態において、撮像部２０は、撮
像画像を示すアナログデータを出力する。撮像部２０
は、当該アナログデータとして、撮像画像を示す電圧信
号を出力してよい。撮像部２０は、当該電圧信号を出力
するＣＣＤを有してよい。蓄電部６０４は、デジタルカ
メラ１０に電力を供給する。蓄電部６０４は、画像処理
部１４０に電源電圧を供給してよい。検出部６０２は、
蓄電部６０４の蓄電量を検出する。本実施形態におい
て、蓄電部６０４は、当該蓄電量を示す信号を制御部６
００に供給する。蓄電部６０４は、当該蓄電量が、予め
定められた量である閾蓄電量以上であるか否かを示す情
報を制御部６００に供給してよい。

【００１３】画像処理部１４０は、撮像画像に対して画
像処理を行う。本実施形態において、画像処理部１４０
は、第１処理部３２２及び第２処理部３２４を有する。
第１処理部３２２は、撮像画像に対する第１画像処理に
より第１処理画像を生成する。本実施形態において、第
１処理部３２２は、撮像画像を示すアナログデータのＡ
／Ｄ変換により、第１処理画像を示すデジタルデータを
生成する。第１処理部３２２は、当該アナログデータを
撮像部２０から受け取る。第１処理部３２２は、当該ア
ナログデータのＡ／Ｄ変換により、第１処理画像を生成
するＡ／Ｄ変換部を含んでよい。

【００１４】第２処理部３２４は、第１処理部３２２か
ら受け取る第１処理画像に対する第２画像処理により第
２処理画像を生成する。本実施形態において、第２処理
部３２４は、第１処理画像に対して、コントラスト強調
処理、色信号ゲイン補正処理、及びシャープネス強調処
理のうちの少なくとも１つを行った画像を第２処理画像
として出力する。

【００１５】制御部６００は、蓄電部６０４の蓄電量に
基づいて、画像処理部１４０の画像処理方法を制限す
る。制御部６００は、当該蓄電量が閾蓄電量より少ない
場合に、画像処理部１４０の画像処理方法を制限するの
が好ましい。本実施形態において、制御部６００は、蓄
電量が閾蓄電量より少ない場合、第２処理部３２４の動
作を制限する。この場合、制御部６００は、第２処理部
３２４の動作を停止させてもよい。制御部６００は、蓄
電部６０４から第２処理部３２４への電力の供給を停止
してもよい。これにより、蓄電部６０４の蓄電量が閾蓄
電量より少ない場合の、デジタルカメラ１０の消費電力
を低減することができる。

【００１６】格納部６０６は、蓄電部６０４の蓄電量が
閾蓄電量より少ない場合、第１処理画像を格納する。格
納部６０６は、当該蓄電量が閾蓄電量以上の場合、第２
処理画像を格納する。本実施形態によれば、蓄電量が閾
蓄電量より少ない場合であっても、デジタルカメラ１０
による撮像が可能となる。更には、これにより、電池の
残量が有効に利用できる。

【００１７】また、格納部６０６が第１処理画像を格納
した後に、蓄電部６０４の蓄電量が閾蓄電量以上に増加
した場合、制御部６００は、第２処理部３２４に、格納
部６０６が格納する第１処理画像に基づいて、第２処理
画像を生成させるのが好ましい。この場合、格納部６０
６は、蓄電部６０４の蓄電量が閾蓄電量より少ないとき
に格納した第１処理画像に換えて、当該第２処理画像を
格納してよい。これにより、蓄電部６０４の蓄電量が閾
蓄電量より少ない場合に撮像画像を取得した場合でも、
当該蓄電量が閾蓄電量以上の場合に撮像した場合と同じ
第２処理画像を生成することができる。

【００１８】別の実施例において、制御部６００は、蓄
電部６０４の蓄電量が閾蓄電量以上の場合、画像処理部
１４０に、撮像画像に基づく第１処理画像を生成させ、
当該蓄電量が閾蓄電量より少ない場合、画像処理部１４
０に、撮像画像に基づいて、第１処理画像よりデータ量
の少ない第２処理画像を生成させてもよい。

【００１９】例えば、画像処理部１４０は、第１処理画
像として、撮像画像のサムネイルを作成し、第２処理画
像として、当該サムネイルよりデータ量の少ない、撮像
画像の簡易サムネイルを作成してよい。この場合、撮像
部は、ＲＧＢ画像を撮像画像として取得し、画像処理部
１４０は、簡易サムネイルとして、当該ＲＧＢ画像のＧ
成分が表す画像のサムネイルを作成してよい。

【００２０】本例によれば、蓄電部６０４の蓄電量が閾
蓄電量より少ない場合の、デジタルカメラ１０の消費電
力を低減することができる。また、本例において、画像
処理部１４０が簡易サムネイルを作成した後に、蓄電部
６０４の蓄電量が閾蓄電量以上に増加した場合、制御部
６００は、画像処理部１４０にサムネイルを作成させて
もよい。

【００２１】更に別の実施例において、制御部６００
は、蓄電部６０４の蓄電量が閾蓄電量以上の場合、画像
処理部１４０が有するＡ／Ｄ変換部に、当該アナログデ
ータを第１分解能でＡ／Ｄ変換させ、当該蓄電量が閾蓄
電量より少ない場合、当該Ａ／Ｄ変換部に、第１分解能
より低い分解能で当該アナログデータをＡ／Ｄ変換させ
てもよい。当該Ａ／Ｄ変換部は、撮像画像を示すアナロ
グデータをＡ／Ｄ変換する。これにより、蓄電部６０４
の蓄電量が閾蓄電量より少ない場合の、Ａ／Ｄ変換に必
要な電力を低減できる。すなわち、本例によれば、蓄電
部６０４の蓄電量が閾蓄電量より少ない場合の、デジタ
ルカメラ１０の消費電力を低減することができる。

【００２２】更に別の実施例においては、制御部６００
は、蓄電部６０４の蓄電量が閾蓄電量より少ない場合、
画像処理部１４０の画像処理方法を、低い電源電圧で動
作する画像処理方法に制限してよい。画像処理部１４０
は当該電源電圧を蓄電部６０４から受け取ってよい。蓄
電量が閾蓄電量より少ない場合、蓄電部６０４は、蓄電
量が閾蓄電量以上の場合に画像処理部１４０に供給する
電源電圧より低い電源電圧を、画像処理部１４０に供給
するのが好ましい。本例によれば、蓄電部６０４の蓄電
量が閾蓄電量より少ない場合の、デジタルカメラ１０の
消費電力を低減することができる。

【００２３】図２は、図１に関連して説明したデジタル
カメラ１０の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、図１に関連して説明した撮像部２０は、被写体の
画像である撮像画像を取得する（Ｓ１０２）。次に図１
に関連して説明した制御部６００は、図１に関連して説
明した第１処理部３２２に第１処理画像を生成させる
（Ｓ１０４）。次に、図１に関連して説明した検出部６
０２は、図１に関連して説明した蓄電部６０４の蓄電量
を検出する（Ｓ１０６）。検出部６０２が検出した当該
蓄電量が閾蓄電量以上であった場合、制御部６００は、
図１に関連して説明した第２処理部３２４に第２処理画
像を生成させる（Ｓ１０８）。次に格納部６０６は、第
２処理画像を格納し（Ｓ１１０）、デジタルカメラ１０
は動作を終了する。

【００２４】一方、Ｓ１０６で検出部６０２が検出した
当該蓄電量が閾蓄電量より少なかった場合、格納部６０
６は第１処理画像を格納する（Ｓ１１２）。次に、検出
部６０２は、蓄電部６０４の蓄電量を再度検出する（Ｓ
１１４）。ここで、検出部６０２が検出した当該蓄電量
が閾蓄電量以上であった場合、制御部６００は、第２処
理部３２４に、格納部６０６が格納する第１処理画像に
基づいて、第２処理画像を生成させる（Ｓ１１６）。次
に格納部６０６は、第２処理画像を格納し（Ｓ１１
８）、デジタルカメラ１０は動作を終了する。

【００２５】Ｓ１１４で検出部６０２が当該蓄電量を閾
蓄電量より少ないと検出した場合、検出部６０２は、蓄
電部６０４の蓄電量を再度検出する（Ｓ１１４）。この
場合、検出部６０２は、蓄電部６０４の蓄電量を予め定
められた時間毎に検出してよい。ここで、検出部６０２
が検出した当該蓄電量が閾蓄電量以上であった場合、制
御部６００は、第２処理部３２４に第２処理画像を生成
させてよい（Ｓ１１６）。

【００２６】図３は、本実施形態に係るデジタルカメラ
１０の詳細な構成の一例を示す。デジタルカメラ１０
は、蓄電部６０４、検出部６０２、撮像部２０、撮像制
御部４０、システム制御部６０、表示部１００、操作部
１１０、記憶部１２０、外部接続部１３０、及び画像処
理部１４０を備える。蓄電部６０４、検出部６０２、撮
像部２０、及び画像処理部１４０のそれぞれは、図１に
関連して説明した蓄電部６０４、検出部６０２、撮像部
２０、及び画像処理部１４０のそれぞれと同一又は同様
の機能を有する。システム制御部６０は、図１に関連し
て説明した制御部６００と同一又は同様の機能を有す
る。また、本実施形態においては、オプション装置７６
の一例であるメモリカードが図１に関連して説明した格
納部６０６と同一又は同様の機能を有する。別の実施例
においては、記憶部１２０が、格納部６０６と同一又は
同様の機能を有してもよい。

【００２７】蓄電部６０４は、検出部６０２、撮像部２
０、撮像制御部４０、システム制御部６０、表示部１０
０、操作部１１０、記憶部１２０、外部接続部１３０、
及び画像処理部１４０のそれぞれに電力を供給する。検
出部６０２は、蓄電部６０４の蓄電量を検出する。検出
部６０２は、当該検出した蓄電量を示す情報をシステム
制御部６０に供給してよい。

【００２８】撮像部２０は、撮影レンズ部２２、絞り２
４、シャッタ２６、光学ＬＰＦ２８、ＣＣＤ３０、ファ
インダ３４、及びストロボ３６を有する。撮影レンズ部
２２は、被写体像を取り込んで処理を施す。撮影レンズ
部２２は、フォーカスレンズやズームレンズ等を含み、
被写体像をＣＣＤ３０の受光面上に結像する。絞り２４
は、撮影レンズ部２２を通過した光を絞り、光学ＬＰＦ
２８は、絞り２４を通過した光に含まれる所定の空間周
波数よりも低い空間周波数成分の光を通過させる。ＣＣ
Ｄ３０の各センサエレメントは、結像した被写体像の光
量に応じ、電荷を蓄積する（以下その電荷を「蓄積電
荷」という）。

【００２９】シャッタ２６は、機械式シャッタであり、
撮影レンズ部２２を通過した光をＣＣＤ３０に露光する
か否かを制御する。また、デジタルカメラ１０は、シャ
ッタ２６に代えて電子シャッタ機能を有してもよい。電
子シャッタ機能を実現するために、ＣＣＤ３０のセンサ
エレメントは、シャッタゲート及びシャッタドレインを
有する。シャッタゲートを駆動することにより、蓄積電
荷がシャッタドレインに掃き出される。シャッタゲート
の制御により、各センサエレメントに電荷を蓄積する時
間、即ちシャッタスピードを制御できる。ＣＣＤ３０に
おいて、蓄積電荷は、リードゲートパルスによってシフ
トレジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって
電圧信号として順次読み出される。本実施形態におい
て、ＣＣＤ３０は、被写体像である撮像画像を示すアナ
ログデータを出力する。ＣＣＤ３０は、当該アナログデ
ータとして、撮像画像を示す電圧信号を出力する。

【００３０】ファインダ３４は、表示手段を有してもよ
く、後述のメインＣＰＵ６２等からの各種情報をファイ
ンダ３４内に表示してもよい。ストロボ３６は、コンデ
ンサに蓄えられたエネルギを放電する放電管３７を有
し、放電管３７にエネルギが供給されたとき放電管３７
が発光することで機能する。

【００３１】撮像制御部４０は、ズーム駆動部４２、フ
ォーカス駆動部４４、絞り駆動部４６、シャッタ駆動部
４８、それらを制御する撮像系ＣＰＵ５０、測距センサ
５２、及び測光センサ５４を有する。ズーム駆動部４
２、フォーカス駆動部４４、絞り駆動部４６、及びシャ
ッタ駆動部４８は、それぞれステッピングモータ等の駆
動手段を有し、撮像部２０に含まれる機構部材を駆動す
る。後述のレリーズスイッチ１１４の押下に応じ、測距
センサ５２は被写体までの距離を測定し、測光センサ５
４は被写体輝度を測定する。そして、測距センサ５２及
び測光センサ５４は、測定された被写体までの距離のデ
ータ（以下単に「測距データ」という）及び被写体輝度
のデータ（以下単に「測光データ」という）を、それぞ
れ撮像系ＣＰＵ５０に供給する。

【００３２】撮像系ＣＰＵ５０は、ユーザから指示され
たズーム倍率等の撮影情報に基づき、ズーム駆動部４２
及びフォーカス駆動部４４を制御して撮影レンズ部２２
のズーム倍率とピントの調整を行う。また、撮像系ＣＰ
Ｕ５０は、測距センサ５２から受け取った測距データに
基づいて、ズーム駆動部４２及びフォーカス駆動部４４
を制御してズーム倍率及びピントの調整を行ってもよ
い。

【００３３】撮像系ＣＰＵ５０は、測光センサ５４から
受け取った測光データに基づいて、絞り値及びシャッタ
スピードを決定する。決定された値に従い、絞り駆動部
４６及びシャッタ駆動部４８は、絞り２４の絞り量及び
シャッタ２６の開閉をそれぞれ制御する。

【００３４】また、撮像系ＣＰＵ５０は、測光センサ５
４から受け取った測光データに基づいて、ストロボ３６
の発光を制御し、同時に絞り２４の絞り量を調整する。
ユーザが映像の取込を指示したとき、ＣＣＤ３０は電荷
蓄積を開始し、測光データから計算されたシャッタ時間
の経過後、蓄積電荷を画像処理部１４０へ出力する。

【００３５】システム制御部６０は、メインＣＰＵ６
２、キャラクタ生成部８４、タイマ８６、及びクロック
発生器８８を有する。メインＣＰＵ６２は、デジタルカ
メラ１０全体、特にシステム制御部６０を制御する。メ
インＣＰＵ６２は、シリアル通信等により、撮像系ＣＰ
Ｕ５０との間で必要な情報の受け渡しをする。本実施形
態において、メインＣＰＵ６２は、検出部６０２から受
け取る、蓄電部６０４の蓄電量を示す情報に基づいて画
像処理部１４０の画像処理方法を制限する。

【００３６】クロック発生器８８は、メインＣＰＵ６２
の動作クロックを発生し、メインＣＰＵ６２に供給す
る。また、クロック発生器８８は、撮像系ＣＰＵ５０及
び表示部１００の動作クロックを発生する。クロック発
生器８８は、メインＣＰＵ６２、撮像系ＣＰＵ５０、及
び表示部１００に対してそれぞれ異なる周波数の動作ク
ロックを供給してもよい。

【００３７】キャラクタ生成部８４は、撮影日時、タイ
トル等の撮影画像に合成する文字情報や、図形情報を生
成する。タイマ８６は、例えば電池等でバックアップさ
れ、常に時間をカウントし、当該カウント値に基づいて
撮影画像の撮影日時に関する情報等の時刻情報をメイン
ＣＰＵ６２に供給する。タイマ８６は、蓄電池から供給
された電力により、デジタルカメラ本体の電源がオフで
ある場合にも時間をカウントするのが望ましい。また、
キャラクタ生成部８４及びタイマ８６は、メインＣＰＵ
６２に併設されることが好ましい。

【００３８】記憶部１２０は、メモリ制御部６４、不揮
発性メモリ６６、及びメインメモリ６８を有する。メモ
リ制御部６４は、不揮発性メモリ６６とメインメモリ６
８とを制御する。不揮発性メモリ６６は、ＥＥＰＲＯＭ
（電気的消去及びプログラム可能なＲＯＭ）やＦＬＡＳ
Ｈメモリ等で構成され、ユーザによる設定情報や出荷時
の調整値等、デジタルカメラ１０の電源がオフの間も保
持すべきデータを格納する。不揮発性メモリ６６は、メ
インＣＰＵ６２のブートプログラムやシステムプログラ
ム等を格納してもよい。

【００３９】メインメモリ６８は、ＤＲＡＭのように比
較的安価で容量の大きなメモリで構成されることが好ま
しい。メインメモリ６８は、撮像部２０から出力された
データを格納するフレームメモリとしての機能、各種プ
ログラムをロードするシステムメモリとしての機能、そ
の他ワークエリアとしての機能を有する。不揮発性メモ
リ６６及びメインメモリ６８は、システム制御部６０内
外の各部とバス８２を介してデータのやりとりを行う。
不揮発性メモリ６６は、デジタル画像データを更に格納
してもよい。

【００４０】画像処理部１４０は、第１処理部３２２、
第２処理部３２４、ＹＣ処理部７０、エンコーダ７２、
及び圧縮伸張処理部７８を有する。また、外部接続部１
３０は、オプション装置制御部７４、及び通信Ｉ／Ｆ部
８０を有する。

【００４１】第１処理部３２２は、図１に関連して説明
した第１処理部３２２と同一又は同様の機能を有する。
第１処理部３２２は、ＣＣＤ３０から受け取る被写体像
を示す電圧信号、即ちアナログ信号をＲ、Ｇ、Ｂ成分に
色分解する。そして、第１処理部３２２は、Ｒ、Ｇ、Ｂ
成分を調整することにより、被写体像のホワイトバラン
スを調整する。第１処理部３２２は、被写体像のガンマ
補正を行う。そして、第１処理部３２２は、Ｒ、Ｇ、Ｂ
成分に分解されたアナログ信号をＡ／Ｄ変換し、その結
果得られた被写体像のデジタルの画像データ（以下「デ
ジタル画像データ」という）を出力する。本実施形態に
おいて、第１処理部３２２は、当該デジタル画像データ
を第１処理画像として出力する。第１処理部３２２は、
蓄電部６０４の蓄電量が閾蓄電量より少ない場合、第１
処理画像をオプション装置７６であるメモリカードに供
給する。第１処理部３２２は、当該蓄電量が閾電圧以上
の場合、第１処理画像を第２処理部３２４に供給する。

【００４２】第２処理部３２４は、図１に関連して説明
した第２処理部３２４と同一又は同様の機能を有する。
第２処理部３２４は、第１処理画像に対して、コントラ
スト強調処理、色信号ゲイン補正処理、及びシャープネ
ス強調処理のうちの少なくとも１つを行った結果を第２
処理画像として出力する。第２処理部３２４は、第２処
理画像をオプション装置７６であるメモリカードに供給
する。

【００４３】ＹＣ処理部７０は、第２処理画像にＹＣ変
換を施し、輝度信号Ｙ、並びに色差（クロマ）信号Ｂ−
Ｙ及びＲ−Ｙを生成する。メインメモリ６８は、メモリ
制御部６４の制御に基づいて、輝度信号及び色差信号を
格納する。蓄電部６０４の蓄電量が閾蓄電量より少ない
場合、ＹＣ処理部７０は、第１処理画像にＹＣ変換を施
してもよい。

【００４４】圧縮伸張処理部７８は、メインメモリ６８
から順次輝度信号と色差信号を読み出して圧縮する。そ
して、オプション装置７６であるメモリカードは、圧縮
されたデジタル画像データ（以下単に「圧縮データ」と
いう）を格納する。

【００４５】エンコーダ７２は、輝度信号と色差信号
を、ビデオ信号（ＮＴＳＣやＰＡＬ信号）に変換して端
子９０から出力する。オプション装置７６に記録された
圧縮データからビデオ信号を生成する場合、圧縮データ
は、まずオプション装置制御部７４を介して圧縮伸張処
理部７８へ与えられる。続いて、圧縮伸張処理部７８で
必要な伸張処理が施されたデータはエンコーダ７２によ
ってビデオ信号へ変換される。

【００４６】オプション装置制御部７４は、オプション
装置７６が許容する信号仕様及びバス８２のバス仕様に
従い、バス８２とオプション装置７６との間で必要な信
号の生成、論理変換、及び／又は電圧変換等を行う。本
実施形態において、オプション装置７６であるメモリカ
ードは、蓄電部６０４の蓄電量に応じて、画像処理部１
４０が生成する第１処理画像、又は第２処理画像を格納
する。当該メモリカードは、当該蓄電量が閾蓄電量より
少ない場合、第１処理画像を格納する。当該メモリカー
ドは、当該蓄電量が閾蓄電量以上の場合、第２処理画像
を格納する。

【００４７】デジタルカメラ１０は、オプション装置７
６として前述のメモリカードの他に、例えばＰＣＭＣＩ
Ａ準拠の標準的なＩ／Ｏカードをサポートしてもよい。
その場合、オプション装置制御部７４は、ＰＣＭＣＩＡ
用バス制御ＬＳＩ等で構成してもよい。

【００４８】通信Ｉ／Ｆ部８０は、デジタルカメラ１０
がサポートする通信仕様、たとえばＵＳＢ、ＲＳ−２３
２Ｃ、イーサネット（登録商標）等の仕様に応じたプロ
トコル変換等の制御を行う。通信Ｉ／Ｆ部８０は、圧縮
データ又はデジタル画像データを、端子９２を介してネ
ットワークを含む外部機器に出力してよい。通信Ｉ／Ｆ
部８０は、必要に応じてドライバＩＣを含み、外部機器
と端子９２を介して通信する。通信Ｉ／Ｆ部８０は、例
えばプリンタ、カラオケ機、ゲーム機等の外部機器との
間で独自のインターフェースによるデータ授受を行う構
成としてもよい。

【００４９】表示部１００は、ＬＣＤモニタ１０２、Ｌ
ＣＤパネル１０４、モニタドライバ１０６、及びパネル
ドライバ１０８を有する。モニタドライバ１０６は、Ｌ
ＣＤモニタ１０２を制御する。また、パネルドライバ１
０８は、ＬＣＤパネル１０４を制御する。ＬＣＤモニタ
１０２は、例えば２インチ程度の大きさでカメラ背面に
設けられ、現在の撮影や再生のモード、撮影や再生のズ
ーム倍率、電池残量、日時、モード設定のための画面、
被写体画像等を表示する。ＬＣＤパネル１０４は例えば
小さな白黒ＬＣＤでカメラ上面に設けられ、画質（ＦＩ
ＮＥ／ＮＯＲＭＡＬ／ＢＡＳＩＣ等）、ストロボ発光／
発光禁止、標準撮影可能枚数、画素数、電池容量／残量
等の情報を表示する。

【００５０】操作部１１０は、パワースイッチ１１２、
レリーズスイッチ１１４、機能設定部１１６、及びズー
ムスイッチ１１８を有する。パワースイッチ１１２は、
ユーザの指示に基づいてデジタルカメラ１０の電源をオ
ン／オフする。レリーズスイッチ１１４は、半押しと全
押しの二段階押し込み構造を有する。一例として、レリ
ーズスイッチ１１４が半押しされることにより、撮像制
御部４０は、自動焦点調整及び自動露出調整を行い、全
押しされることにより、撮像部２０は、被写体像を取り
込む。

【００５１】機能設定部１１６は、例えば回転式のモー
ドダイヤルや十字キー等であって、「ファイルフォーマ
ット」、「特殊効果」、「印画」、「決定／保存」、
「表示切換」等の設定を受け付ける。ズームスイッチ１
１８は、撮像部２０が取得する被写体像のズーム倍率の
設定を受け付ける。

【００５２】以上の構成による主な動作は以下のとおり
である。まずパワースイッチ１１２が押下され、デジタ
ルカメラ１０の各部に電力が供給される。メインＣＰＵ
６２は、機能設定部１１６の状態を読み込むことで、デ
ジタルカメラ１０が撮影モードにあるか再生モードにあ
るかを判断する。

【００５３】デジタルカメラ１０が撮影モードの場合、
メインＣＰＵ６２は、レリーズスイッチ１１４の半押し
状態を監視する。レリーズスイッチ１１４の半押し状態
が検出されたとき、撮像系ＣＰＵ５０は、測光センサ５
４及び測距センサ５２からそれぞれ測光データと測距デ
ータを得る。撮像制御部４０は、撮像系ＣＰＵ５０が得
た測光データ及び測距データに基づいて、撮像部２０の
ピント、絞り等を調整する。調整が完了すると、ＬＣＤ
モニタは、「スタンバイ」等の文字を表示してユーザに
その旨を伝える。

【００５４】続いて、メインＣＰＵ６２は、レリーズス
イッチ１１４の全押し状態を監視する。レリーズスイッ
チ１１４の全押し状態が検出されたとき、所定のシャッ
タ時間をおいてシャッタ２６が閉じられ、ＣＣＤ３０の
蓄積電荷が、画像処理部１４０が有する第１処理部３２
２へ掃き出される。第１処理部３２２による処理の結果
生成されたデジタル画像データはバス８２へ出力され
る。この後、蓄電部６０４の蓄電量が閾蓄電量より少な
い場合、デジタル画像データは、オプション装置７６で
あるメモリカードに格納される。一方、当該蓄電量が閾
蓄電量以上の場合、デジタル画像データは、第２処理部
３２４、ＹＣ処理部７０及び圧縮伸張処理部７８で処理
され、オプション装置７６であるメモリカードに格納さ
れる。記録されたデジタル画像データに基づく撮影画像
は、フリーズされた状態でしばらくＬＣＤモニタ１０２
に表示され、ユーザは撮影画像を確認することができ
る。以上で一連の撮影動作が完了する。別の実施例にお
いて、当該蓄電量が閾蓄電量より少ない場合、第１処理
部３２２が出力するデジタル画像データは、ＹＣ処理部
７０及び圧縮伸張処理部７８で処理され、オプション装
置７６であるメモリカードに格納されてもよい。

【００５５】一方、デジタルカメラ１０が再生モードの
場合、メインＣＰＵ６２は、メインメモリ６８、不揮発
性メモリ６６、及び／又はオプション装置７６から撮影
した撮影画像を読み出し、これを表示部１００のＬＣＤ
モニタ１０２へ表示する。

【００５６】この状態でユーザが機能設定部１１６にて
「順送り」、「逆送り」を指示すると、メインＣＰＵ６
２は、メインメモリ６８、不揮発性メモリ６６、及び／
又はオプション装置７６が格納した他の撮影画像を読み
出し、これを表示部１００のＬＣＤモニタ１０２へ表示
する。

【００５７】以上、本発明を実施形態を用いて説明した
が、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に
は限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改
良を加えることができる。そのような変更または改良を
加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。

【００５８】

【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、蓄電部６０４の蓄電量が閾蓄電量より少ない場
合の、デジタルカメラ１０の消費電力を低減することが
できる。また、これにより、蓄電量が閾蓄電量より少な
い場合であっても、デジタルカメラ１０の撮像が可能と
なる。更には、これにより、電池の残量が有効に利用で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラ１０
の構成の一例を示す図である。

【図２】本実施形態に係るデジタルカメラ１０の動作の
一例を示すフローチャートである。

【図３】本実施形態に係るデジタルカメラ１０の詳細な
構成の一例を示す図である。

【符号の説明】

１０デジタルカメラ２０撮像部２２撮影レンズ部２４絞り２６シャッタ２８光学ＬＰＦ３０ＣＣＤ３４ファインダ３６ストロボ３７放電管４０撮像制御部４２レンズ駆動部４４フォーカス駆動部４６絞り駆動部４８シャッタ駆動部５０撮像系ＣＰＵ５２測距センサ５４測光センサ６０システム制御部６２メインＣＰＵ６４メモリ制御部６６不揮発性メモリ６８メインメモリ７０ＹＣ処理部７２エンコーダ７４オプション装置制御部７６オプション装置７８圧縮伸張処理部８０通信Ｉ／Ｆ部８２バス８４キャラクタ生成部８６タイマ８８クロック発生器９０端子９２端子１００表示部１０２ＬＣＤモニタ１０４ＬＣＤパネル１０６モニタドライバ１０８パネルドライバ１１０操作部１１２パワースイッチ１１４レリーズスイッチ１１６機能設定部１１８ズームスイッチ１２０記憶部１３０外部接続部１４０画像処理部３２２第１処理部３２４第２処理部６００制御部６０２検出部６０４蓄電部６０６格納部

フロントページの続き (72)発明者坂本浩一埼玉県朝霞市泉水３丁目11番46号富士写真フイルム株式会社内 (72)発明者福田浩司埼玉県朝霞市泉水３丁目11番46号富士写真フイルム株式会社内 (72)発明者石原淳彦埼玉県朝霞市泉水３丁目11番46号富士写真フイルム株式会社内Ｆターム(参考） 5C022 AA13 AB40 AC69 AC73 CA00 5C052 AA17 AB02 CC01 CC11 DD04 EE08 GA02 GB01 GC03 GC05 GD03 GD10 GE04 GE08 GF01 GF04 5C053 FA09 GA10 GB21 HA30 KA01 KA24 LA01 LA15 5C065 AA03 BB01 BB10 CC01 CC08 DD01 GG18 GG27 GG30 GG32 GG49

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被写体を撮影する撮像装置であって、前記被写体の画像である撮像画像を取得する撮像部と、前記撮像装置に電力を供給する蓄電部と、前記蓄電部の蓄電量を検出する検出部と、前記撮像画像に対して画像処理を行う画像処理部と、前記蓄電量に基づいて、前記画像処理部の画像処理方法
を制限する制御部とを備えることを特徴とする撮像装
置。
【請求項２】前記画像処理部は、前記撮像画像に対する第１画像処理により第１処理画像
を生成する第１処理部と、前記第１処理画像に対する第２画像処理により第２処理
画像を生成する第２処理部とを有し、前記蓄電量が予め定められた量より少ない場合、前記制
御部は、前記第２処理部の動作を制限することを特徴と
する請求項１に記載の撮像装置。
【請求項３】前記蓄電量が前記予め定められた量より
少ない場合、前記第１処理画像を格納し、前記蓄電量が
前記予め定められた量以上の場合、前記第２処理画像を
格納する格納部を更に備えることを特徴とする請求項２
に記載の撮像装置。
【請求項４】前記格納部が前記第１処理画像を格納し
た後に、前記蓄電量が前記予め定められた量以上に増加
した場合、前記制御部は、前記第２画像処理部に、前記格納部が格
納する前記第１処理画像に基づいて、前記第２処理画像
を生成させることを特徴とする請求項３に記載の撮像装
置。
【請求項５】前記第１処理部は、前記撮像画像を示すアナログデータのＡ／Ｄ変換により
前記第１処理画像を生成するＡ／Ｄ変換部を含むことを
特徴とする請求項２に記載の撮像装置。
【請求項６】前記第２処理部は、前記第１処理画像に
対して、コントラスト強調処理、色信号ゲイン補正処
理、及びシャープネス強調処理のうちの少なくとも１つ
を行った画像を前記第２処理画像として出力することを
特徴とする請求項５に記載の撮像装置。
【請求項７】前記制御部は、前記蓄電量が予め定められた量以上の場合、前記画像処
理部に、前記撮像画像に基づく第１処理画像を生成さ
せ、前記蓄電量が前記予め定められた量より少ない場合、前
記画像処理部に、前記撮像画像に基づいて、前記第１処
理画像よりデータ量の少ない第２処理画像を生成させる
ことを特徴とする請求項１に記載の撮像装置。
【請求項８】前記画像処理部は、前記第１処理画像と
して、前記撮像画像のサムネイルを作成し、前記第２処
理画像として、前記サムネイルよりデータ量の少ない、
前記撮像画像の簡易サムネイルを作成することを特徴と
する請求項７に記載の撮像装置。
【請求項９】前記撮像部は、ＲＧＢ画像を前記撮像画
像として取得し、前記画像処理部は、前記簡易サムネイルとして、前記Ｒ
ＧＢ画像のＧ成分が表す画像のサムネイルを作成するこ
とを特徴とする請求項８に記載の撮像装置。
【請求項１０】前記画像処理部が前記簡易サムネイル
を作成した後に、前記蓄電量が前記予め定められた量以
上に増加した場合、前記制御部は、前記画像処理部に前記サムネイルを作成
させることを特徴とする請求項８に記載の撮像装置。
【請求項１１】前記画像処理部は、前記撮像画像を示
すアナログデータをＡ／Ｄ変換するＡ／Ｄ変換部を有
し、前記制御部は、前記蓄電量が予め定められた量以上の場
合、前記Ａ／Ｄ変換部に、前記アナログデータを第１分
解能でＡ／Ｄ変換させ、前記蓄電量が前記予め定められ
た量より少ない場合、前記Ａ／Ｄ変換部に、前記第１分
解能より低い分解能で前記アナログデータをＡ／Ｄ変換
させることを特徴とする請求項１に記載の撮像装置。