JP3904880B2 - 撮像装置、試験装置、及びリサイクル方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの信頼性を高めた撮像装置、試験装置、及びリサイクル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
データのデジタル化の浸透に伴い、画像をデジタルデータとして撮像する撮像装置の普及が進んでいる。その一方、撮像装置の製品サイクルは短くなっている。このため、撮像装置をユーザに一定期間レンタルして回収するリサイクル型の撮像装置の開発が進められている。
上述した撮像装置に関し、例えば特開平7−231420号公報に開示された技術、特開平11−243523号公報に開示された技術、及び特開平11−234542号公報に開示された技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
リサイクル型の撮像装置の場合、ユーザの製品に対する信頼性を高める必要がある。特に、画像データを確実に保存する必要がある。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる撮像装置、試験装置、及びリサイクル方法を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の形態によると、撮像装置は、外部の画像を撮像して画像データを生成する撮像部と、スイッチ素子を介することなく前記撮像部に対して互いに並列に接続され、互いに物理的に分かれており、前記撮像部が生成した同一の画像データをそれぞれ格納する複数の記憶手段と、一定強度を有する紙からなり、破壊されない限り、前記撮像部および前記複数の記憶手段を外から取り出せないように内包する筐体と、前記筐体に取り付けられており、前記複数の記憶手段のうちの第1の記憶手段と外部とを接続し、前記第1の記憶手段の画像データを出力する第1の外部出力端子と、前記筐体に取り付けられており、前記複数の記憶手段のうちの第2の記憶手段と外部とを接続し、前記第2の記憶手段の画像データを出力する第2の外部出力端子とを備える。
【0006】
前記複数の記憶手段のそれぞれが外部に画像データを出力することを禁止する禁止信号を前記複数の記憶手段のそれぞれに入力する禁止信号入力部を更に備え、前記複数の記憶手段は、前記禁止信号を受信している間は画像データの出力を行わない。前記筐体に取り付けられており、前記禁止信号入力部と外部とを接続し、前記禁止信号入力部に予め定められた信号を入力する外部入力端子をさらに備え、前記禁止信号入力部は、前記外部入力端子から入力される予め定められた信号に従って前記禁止信号の前記複数の記憶手段への出力を終了し、前記複数の記憶手段のそれぞれは、前記外部入力端子から予め定められた信号が入力された場合に画像データを外部に出力する。前記複数の記憶手段のそれぞれは、自己が選択されたことを示す信号を受信する選択信号受信端子を有し、前記複数の記憶手段がそれぞれ有する前記選択信号受信端子は、互いに短絡接続される。
【0007】
本発明の第2の形態によると、撮像装置と前記撮像装置を試験する試験装置とを備える試験システムであって、前記撮像装置は、外部の画像を撮像して画像データを生成する撮像部と、スイッチ素子を介することなく前記撮像部に対して互いに並列に接続され、互いに物理的に分かれており、前記撮像部が生成した同一の画像データをそれぞれ格納する複数の記憶手段と、一定強度を有する紙からなり、破壊されない限り、前記撮像部および前記複数の記憶手段を外から取り出せないように内包する筐体と、前記筐体に取り付けられており、前記複数の記憶手段のうちの第1の記憶手段と外部とを接続し、前記第1の記憶手段の画像データを出力する第1の外部出力端子と、前記筐体に取り付けられており、前記複数の記憶手段のうちの第2の記憶手段と外部とを接続し、前記第2の記憶手段の画像データを出力する第2の外部出力端子とを有し、前記試験装置は、前記複数の記憶手段のそれぞれから画像データを読み出す読出部と、前記読出部が前記第1の記憶手段から読み出した画像データが正常である場合に当該画像データを格納していた前記第1の記憶手段を正常と判断し、前記読出部が前記第1の記憶手段から読み出した画像データが非正常である場合若しくは画像データを読み出せない場合に当該画像データを格納していた前記第1の記憶手段を不良と判断する判断部とを有する。
【0008】
前記試験装置は、前記複数の記憶手段に接続し、前記読出部と接続する前記記憶手段を選択して切り換える切換部をさらに有し、前記読出部は、前記第1の記憶手段が不良である場合に、前記切換部により前記第2の記憶手段に接続先が切り換えられ、前記第2の記憶手段から画像データを読み出し、前記判断部は、前記読出部が前記第2の記憶手段から読み出した画像データが正常である場合に当該画像データを格納していた前記第2の記憶手段を正常と判断し、前記読出部が前記第2の記憶手段から読み出した画像データが非正常である場合若しくは画像データを読み出せない場合に当該画像データを格納していた前記第2の記憶手段を不良と判断する。
【0009】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態である撮像装置10の外観の概略を示す。本例において、撮像装置10は、操作スイッチ202、ストロボ204、及びレンズ206を除いた他の構成要素を筐体210の中に外部から取り外し不可に格納している。筐体210は、例えば一定強度を有する紙からなり、筐体210を破壊しない限り内包する構成要素を取り出せないようになっている。これにより、ユーザが誤って撮像装置10の各構成要素を取り外したりする可能性は低くなる。
【0012】
図2は、撮像装置10の機能構成の概略を示す。撮像装置10は、スイッチ202、撮像部220、信号入力部230、複数の記憶手段240、及びバッテリー260を有する。各機能を実現する素子は、筐体10に内包される。撮像部220及び複数の記憶手段240は、バス224を介して接続する。各記憶手段240は、撮像部220に対して互いに並列である。
【0013】
撮像部220は、レンズ206等の光学系から筐体10内部に取り込まれた光としての画像を、光/電気変換により画像データに変換する。そして、撮像した画像データを、バス224に出力する。
【0014】
信号入力部230は、各記憶手段240に、自己が選択されたことを示す選択信号を出力する。
【0015】
記憶手段240は、データ入力端子242を有する。データ入力端子242は、バス224を介して撮像部220に接続する。各記憶手段240は、撮像部がバス224に出力した画像データをそれぞれ受信し、それぞれ格納する。各記憶手段240は、例えば同一の規格に従ったメモリを記憶媒体として有し、互いに交換可能である。従って、リサイクル時に複数の撮像装置10を同時に分解したときに、記憶手段240の管理は容易になる。
【0016】
ここで、バス224は、スイッチ素子等の半導体素子を介することなく記憶手段240と撮像部220を接続している。従って、撮像装置10の回路構成は簡単になる。
また、本実施形態における撮像装置10は、記憶手段240から画像データを読み出すための回路や端子を備えない。従って、撮像装置10の回路構成は簡単になる。また、記憶手段240は、外部から誤った信号を受信する可能性は低くなる。従って、撮像装置10の信頼性は高くなる。
【0017】
また、記憶手段240は、選択信号入力端子241を有する。選択信号入力端子241は、信号入力部230に接続しており、選択信号を受信する。複数の選択信号入力端子241は、信号入力部230、すなわち選択信号の発信源から同一の信号を受信する。例えば、複数の選択信号入力端子241は、互いに短絡している。すなわち、半導体素子を介することなく互いに接続する。
従って、撮像装置10の回路構成は簡単になる。
【0018】
バッテリー260は、撮像装置10の各部に電力を供給する。
【0019】
このように、撮像装置10は、複数の記憶手段240の各々に、撮像した画像データを格納する。従って、撮像装置10の撮像データの保存に関する信頼性は向上する。
【0020】
図3は、図2に示す撮像装置10の変形例である。本例において、撮像装置10は、図2に示す構成に加え、禁止信号入力手段280を備える点、及び各記憶手段240が禁止信号入力端子244を有する点で異なる。禁止信号入力端子244は、禁止信号入力手段280に接続する。
禁止信号入力手段280は、記憶手段240に、記憶手段240が外部に画像データを出力することを禁止する禁止信号を出力する。
本例における記憶手段240は、禁止信号入力手段280を介して禁止信号を受信している間は、外部に画像データを出力しない。
【0021】
図4は、図3に示す撮像装置10の変形例である。本例において、撮像装置10は、図3に示す構成に加え、外部出力端子246及び外部入力端子(図示せず)を有する。外部出力端子246は、筐体210に取り付けられており、外部と記憶手段240を接続する。外部入力端子は、筐体210に取り付けられており、外部と禁止信号入力手段280を接続する。本例において、禁止信号入力手段280は、外部入力端子から入力される信号に従って禁止信号の出力を開始及び終了する。すなわち、記憶手段240の画像データを外部出力端子246から出力するには、ユーザは、外部入力端子から予め定められた信号を入力する必要がある。
【0022】
従って、図3及び図4に示した撮像装置10によれば、意図せずに画像データが外部に出力される可能性は低くなる。
【0023】
図5は、本発明の第2の実施形態である試験装置300の構成を示す。試験装置300は、撮像装置10を試験し、また、撮像装置10が撮像した画像データを読み出してプリンターや記録媒体、ユーザ端末等に出力する。本例において、試験装置300は、切換部320、読出部340、処理部360、出力部380、判断部400、及び表示部420を有する。
【0024】
切換部320は、撮像装置10に含まれる複数の記憶手段240に接続し、読出部340と接続する記憶手段240を選択して切り換える。すなわち、切換部320により、読出部340は、一の記憶手段240に接続する。
【0025】
読出部340は、接続している記憶手段240から画像データを読み出し、処理部360に出力する。ここで、読出部340は、切換部320により選択された記憶手段240に接続できない場合に、不良信号を判断部400に出力する。接続できる場合、読出部340は、正常信号を判断部400に出力する。
【0026】
処理部360は、読出部340から受信した画像データのフォーマットを、出力先で規定されるフォーマットに変換する。そして、処理部360は、変換後の画像を出力部380に出力する。
ここで、処理部360は、読出部340から受信した画像データが異常である場合、不良信号を判断部400に出力する。画像データが正常である場合、処理部360は、正常信号を判断部400に出力する。
【0027】
出力部380は、処理部360から受信した画像データをプリンタに出力したり、或いは記録媒体に書き込む。
【0028】
判断部400は、読出部340から受信した信号、及び処理部360から受信した信号の少なくとも一方が不良信号である場合、切換部320により選択された記録手段240は不良であると判断する。また、受信した信号の双方が正常信号である場合、判断部40−は、切換部320により選択された記録手段240は正常であると判断する。
そして、判断部400は、記録手段240を不良と判断した場合は、不良表示データを表示部420に出力し、記録手段240を正常と判断した場合は、正常データを表示部420に出力する。
【0029】
表示部420は、判断部400から受信した表示データに基づいて、不良表示又は正常表示を行う。
【0030】
図6は、試験装置300の動作の一例を示す。まず、切換部320は撮像装置10に含まれる一の記憶手段240を選択する(ステップS20)。
読出部340は、選択された記憶手段240が読み出し可能である場合(ステップS40:Yes)、画像データを読み出す(ステップS60)。さらに、処理部360は、画像データが正常である場合(ステップS80:Yes)、判断部400は、記憶手段を正常と判断する(ステップS100)。
読出部340が記憶手段から画像データを読み出せない場合(ステップS40:No)、若しくは画像データが異常であった場合(ステップS80:No)、判断部400は、記憶手段240を不良と判断する(ステップS120)。
そして、判断部400は、判断結果の出力を行い、表示部420に表示させる(ステップS140)。
【0031】
従って、試験装置300によれば、画像データの読み出しと記憶手段240の試験を同時に行える。また、一の記憶手段240が不良である場合、試験装置300は、切換部320により他の記憶手段240に接続先を切換え、画像データを読み出せる。従って、撮像した画像をより確実に読み出せる。
【0032】
図7は、本実施形態に係る撮像装置10の一例であるデジタルカメラの構成を示す。撮像装置10は、撮像部20、撮像制御部40、システム制御部60、表示部100、操作部110、格納部120、外部接続部150、及び画像処理部160を備える。
【0033】
撮像部20は、撮影レンズ部22、絞り24、シャッタ26、光学LPF28、CCD30、撮像信号処理部32、ファインダ34、及びストロボ36を有する。
【0034】
撮影レンズ部22は、被写体像を取り込んで処理を施す。撮影レンズ部22は、フォーカスレンズやズームレンズ等を含み、被写体像をCCD30の受光面上に結像する。絞り24は、撮影レンズ部22を通過した光を絞り、光学LPF28は、絞り24を通過した光に含まれる所定の波長より長い波長成分を通過させる。CCD30の各センサエレメントは、結像した被写体像の光量に応じ、電荷を蓄積する(以下その電荷を「蓄積電荷」という)。
【0035】
シャッタ26は、機械式シャッタであり、撮影レンズ部22を通過した光をCCD30に露光するか否かを制御する。また、撮像装置10は、シャッタ26に代えて電子シャッタ機能を有してもよい。電子シャッタ機能を実現するために、CCD30のセンサエレメントは、シャッタゲート及びシャッタドレインを有する。シャッタゲートを駆動することにより、蓄積電荷がシャッタドレインに掃き出される。シャッタゲートの制御により、各センサエレメントに電荷を蓄積する時間、即ちシャッタスピードを制御できる。CCD30において、蓄積電荷は、リードゲートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって電圧信号として順次読み出される。
【0036】
撮像信号処理部32は、CCD30から出力される被写体像を示す電圧信号、即ちアナログ信号をR、G、B成分に色分解する。そして、撮像信号処理部32は、R、G、B成分を調整することにより、被写体像のホワイトバランスを調整する。撮像信号処理部32は、被写体像のガンマ補正を行う。そして、撮像信号処理部32は、R、G、B成分に分解されたアナログ信号をA/D変換し、その結果得られた被写体像のデジタルの画像データ(以下「デジタル画像データ」という)をシステム制御部60へ出力する。
【0037】
ファインダ34は、表示手段を有してもよく、後述のメインCPU62等からの各種情報をファインダ34内に表示してもよい。ストロボ36は、コンデンサに蓄えられたエネルギを放電する放電管37を有し、放電管37にエネルギが供給されたとき放電管37が発光することで機能する。
【0038】
撮像制御部40は、ズーム駆動部42、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、シャッタ駆動部48、それらを制御する撮像系CPU50、測距センサ52、及び測光センサ54を有する。ズーム駆動部42、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、及びシャッタ駆動部48は、それぞれステッピングモータ等の駆動手段を有し、撮像部20に含まれる機構部材を駆動する。後述のレリーズスイッチ114の押下に応じ、測距センサ52は被写体までの距離を測定し、測光センサ54は被写体輝度を測定する。そして、測距センサ52及び測光センサ54は、測定された被写体までの距離のデータ(以下単に「測距データ」という)及び被写体輝度のデータ(以下単に「測光データ」という)を、それぞれ撮像系CPU50に供給する。
【0039】
撮像系CPU50は、ユーザから指示されたズーム倍率等の撮影情報に基づき、ズーム駆動部42及びフォーカス駆動部44を制御して撮影レンズ部22のズーム倍率とピントの調整を行う。また、撮像系CPU50は、測距センサ52から受け取った測距データに基づいて、ズーム駆動部42及びフォーカス駆動部44を制御してズーム倍率及びピントの調整を行ってもよい。
【0040】
撮像系CPU50は、測光センサ54から受け取った測光データに基づいて、絞り値及びシャッタスピードを決定する。決定された値に従い、絞り駆動部46及びシャッタ駆動部48は、絞り24の絞り量及びシャッタ26の開閉をそれぞれ制御する。
【0041】
また、撮像系CPU50は、測光センサ54から受け取った測光データに基づいて、ストロボ36の発光を制御し、同時に絞り24の絞り量を調整する。ユーザが映像の取込を指示したとき、CCD30は電荷蓄積を開始し、測光データから計算されたシャッタ時間の経過後、蓄積電荷を撮像信号処理部32へ出力する。
【0042】
システム制御部60は、メインCPU62、キャラクタ生成部84、タイマ86、及びクロック発生器88を有する。メインCPU62は、撮像装置10全体、特にシステム制御部60を制御する。メインCPU62は、シリアル通信等により、撮像系CPU50との間で必要な情報の受け渡しをする。
【0043】
クロック発生器88は、メインCPU62の動作クロックを発生し、メインCPU62に供給する。また、クロック発生器88は、撮像系CPU50及び表示部100の動作クロックを発生する。クロック発生器88は、メインCPU62、撮像系CPU50、及び表示部100に対してそれぞれ異なる周波数の動作クロックを供給してもよい。
【0044】
キャラクタ生成部84は、撮影日時、タイトル等の撮影画像に合成する文字情報や、図形情報を生成する。タイマ86は、例えば電池等でバックアップされ、常に時間をカウントし、当該カウント値に基づいて撮影画像の撮影日時に関する情報等の時刻情報をメインCPU62に供給する。タイマ86は、蓄電池から供給された電力により、デジタルカメラ本体の電源がオフである場合にも時間をカウントするのが望ましい。また、キャラクタ生成部84及びタイマ86は、メインCPU62に併設されることが好ましい。
【0045】
格納部120は、メモリ制御部64、複数の不揮発性メモリ66、及びメインメモリ68を有する。メモリ制御部64は、不揮発性メモリ66とメインメモリ68とを制御する。不揮発性メモリ66は、EEPROM(電気的消去及びプログラム可能なROM)やFLASHメモリ等で構成され、ユーザによる設定情報や出荷時の調整値等、撮像装置10の電源がオフの間も保持すべきデータを格納する。各不揮発性メモリ66は互いに並列である。不揮発性メモリ66は、メインCPU62のブートプログラムやシステムプログラム等を格納してもよい。
【0046】
メインメモリ68は、DRAMのように比較的安価で容量の大きなメモリで構成されることが好ましい。メインメモリ68は、撮像部20から出力されたデータを格納するフレームメモリとしての機能、各種プログラムをロードするシステムメモリとしての機能、その他ワークエリアとしての機能を有する。不揮発性メモリ66及びメインメモリ68は、システム制御部60内外の各部とバス82を介してデータのやりとりを行う。不揮発性メモリ66は、デジタル画像データを更に格納してもよい。
【0047】
画像処理部160は、YC処理部70、エンコーダ72、及び圧縮伸張処理部78を有する。また、外部接続部150は、オプション装置制御部74、及び通信I/F部80を有する。
【0048】
YC処理部70は、デジタル画像データにYC変換を施し、輝度信号Y、並びに色差(クロマ)信号B−Y及びR−Yを生成する。メインメモリ68は、メモリ制御部64の制御に基づいて、輝度信号及び色差信号を格納する。
【0049】
圧縮伸張処理部78は、メインメモリ68から順次輝度信号と色差信号を読み出して圧縮する。そして、オプション装置制御部74は、圧縮されたデジタル画像データ(以下単に「圧縮データ」という)をオプション装置76の一例であるメモリカードへ書き込む。
【0050】
エンコーダ72は、輝度信号と色差信号を、ビデオ信号(NTSCやPAL信号)に変換して端子90から出力する。オプション装置76に記録された圧縮データからビデオ信号を生成する場合、圧縮データは、まずオプション装置制御部74を介して圧縮伸張処理部78へ与えられる。続いて、圧縮伸張処理部78で必要な伸張処理が施されたデータはエンコーダ72によってビデオ信号へ変換される。
【0051】
オプション装置制御部74は、オプション装置76が許容する信号仕様及びバス82のバス仕様に従い、バス82とオプション装置76との間で必要な信号の生成、論理変換、及び/又は電圧変換等を行う。撮像装置10は、オプション装置76として前述のメモリカードの他に、例えばPCMCIA準拠の標準的なI/Oカードをサポートしてもよい。その場合、オプション装置制御部74は、PCMCIA用バス制御LSI等で構成してもよい。
【0052】
通信I/F部80は、撮像装置10がサポートする通信仕様、たとえばUSB、RS−232C、イーサネット(商標)等の仕様に応じたプロトコル変換等の制御を行う。通信I/F部80は、圧縮データ又はデジタル画像データを、端子92を介してネットワークを含む外部機器に出力してよい。通信I/F部80は、必要に応じてドライバICを含み、外部機器と端子92を介して通信する。通信I/F部80は、例えばプリンタ、カラオケ機、ゲーム機等の外部機器との間で独自のインターフェースによるデータ授受を行う構成としてもよい。
【0053】
表示部100は、LCDモニタ102、LCDパネル104、モニタドライバ106、及びパネルドライバ108を有する。モニタドライバ106は、LCDモニタ102を制御する。また、パネルドライバ108は、LCDパネル104を制御する。LCDモニタ102は、例えば2インチ程度の大きさでカメラ背面に設けられ、現在の撮影や再生のモード、撮影や再生のズーム倍率、電池残量、日時、モード設定のための画面、被写体画像等を表示する。LCDパネル104は例えば小さな白黒LCDでカメラ上面に設けられ、画質(FINE/NORMAL/BASIC等)、ストロボ発光/発光禁止、標準撮影可能枚数、画素数、電池容量/残量等の情報を表示する。
【0054】
操作部110は、パワースイッチ112、レリーズスイッチ114、機能設定部116、及びズームスイッチ118を有する。パワースイッチ112は、ユーザの指示に基づいて撮像装置10の電源をオン/オフする。レリーズスイッチ114は、半押しと全押しの二段階押し込み構造を有する。一例として、レリーズスイッチ114が半押しされることにより、撮像制御部40は、自動焦点調整及び自動露出調整を行い、全押しされることにより、撮像部20は、被写体像を取り込む。
【0055】
機能設定部116は、例えば回転式のモードダイヤルや十字キー等であって、「ファイルフォーマット」、「特殊効果」、「印画」、「決定/保存」、「表示切換」等の設定を受け付ける。ズームスイッチ118は、撮像部20が取得する被写体像のズーム倍率の設定を受け付ける。
【0056】
以上の構成による主な動作は以下のとおりである。まずパワースイッチ112が押下され、撮像装置10の各部に電力が供給される。メインCPU62は、機能設定部116の状態を読み込むことで、撮像装置10が撮影モードにあるか再生モードにあるかを判断する。
【0057】
撮像装置10が撮影モードの場合、メインCPU62は、レリーズスイッチ114の半押し状態を監視する。レリーズスイッチ114の半押し状態が検出されたとき、撮像系CPU50は、測光センサ54及び測距センサ52からそれぞれ測光データと測距データを得る。撮像制御部40は、撮像系CPU50が得た測光データ及び測距データに基づいて、撮像部20のピント、絞り等を調整する。調整が完了すると、LCDモニタは、「スタンバイ」等の文字を表示してユーザにその旨を伝える。
【0058】
続いて、メインCPU62は、レリーズスイッチ114の全押し状態を監視する。レリーズスイッチ114の全押し状態が検出されたとき、所定のシャッタ時間をおいてシャッタ26が閉じられ、CCD30の蓄積電荷が撮像信号処理部32へ掃き出される。撮像信号処理部32による処理の結果生成されたデジタル画像データはバス82へ出力される。デジタル画像データは一旦メインメモリ68へ格納され、この後YC処理部70と圧縮伸張処理部78で処理され、オプション装置制御部74を経由してオプション装置76へ記録される。記録されたデジタル画像データに基づく撮影画像は、フリーズされた状態でしばらくLCDモニタ102に表示され、ユーザは撮影画像を確認することができる。以上で一連の撮影動作が完了する。
【0059】
一方、撮像装置10が再生モードの場合、メインCPU62は、メインメモリ68、不揮発性メモリ66、及び/又はオプション装置76から撮影した撮影画像を読み出し、これを表示部100のLCDモニタ102へ表示する。
【0060】
この状態でユーザが機能設定部116にて「順送り」、「逆送り」を指示すると、メインCPU62は、メインメモリ68、不揮発性メモリ66、及び/又はオプション装置76が格納した他の撮影画像を読み出し、これを表示部100のLCDモニタ102へ表示する。
【0061】
ここで、操作部110のリレーズスイッチ114は、スイッチ202の一例である。撮像部20は撮像部220の一例である。不揮発性メモリ66は、記憶手段240の一例である。メモリ制御部64は、禁止信号入力手段64の一例である。信号入力部230
なお、図7に示した構成が全て必要なわけではなく、表示部100や画像処理部160などは、必要に応じて省いてよい。
【0062】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0063】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、撮像装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である撮像装置10の外観の概略を示す。
【図2】撮像装置10の機能構成の概略を示す。
【図3】図2に示す撮像装置10の変形例である。
【図4】図3に示す撮像装置10の変形例である。
【図5】本発明の第2の実施形態である試験装置300の構成を示す。
【図6】試験装置300の動作の一例を示す。
【図7】本実施形態に係る撮像装置10の一例であるデジタルカメラの構成を示す。
【符号の説明】
10 撮像装置
220 撮像部
240 記憶手段
242 データ入力端子
244 禁止信号入力端子
280 禁止信号入力手段
300 試験装置
340 読出部
400 判断部
Claims (6)
- 外部の画像を撮像して画像データを生成する撮像部と、
スイッチ素子を介することなく前記撮像部に対して互いに並列に接続され、互いに物理的に分かれており、前記撮像部が生成した同一の画像データをそれぞれ格納する複数の記憶手段と、
一定強度を有する紙からなり、破壊されない限り、前記撮像部および前記複数の記憶手段を外から取り出せないように内包する筐体と、
前記筐体に取り付けられており、前記複数の記憶手段のうちの第1の記憶手段と外部とを接続し、前記第1の記憶手段の画像データを出力する第1の外部出力端子と、
前記筐体に取り付けられており、前記複数の記憶手段のうちの第2の記憶手段と外部とを接続し、前記第2の記憶手段の画像データを出力する第2の外部出力端子と
を備える撮像装置。 - 前記複数の記憶手段のそれぞれが外部に画像データを出力することを禁止する禁止信号を前記複数の記憶手段のそれぞれに入力する禁止信号入力部
を更に備え、
前記複数の記憶手段は、前記禁止信号を受信している間は画像データの出力を行わない請求項1に記載の撮像装置。 - 前記筐体に取り付けられており、前記禁止信号入力部と外部とを接続し、前記禁止信号入力部に予め定められた信号を入力する外部入力端子
をさらに備え、
前記禁止信号入力部は、前記外部入力端子から入力される予め定められた信号に従って前記禁止信号の前記複数の記憶手段への出力を終了し、
前記複数の記憶手段のそれぞれは、前記外部入力端子から予め定められた信号が入力された場合に画像データを外部に出力する
請求項2に記載の撮像装置。 - 前記複数の記憶手段のそれぞれは、自己が選択されたことを示す信号を受信する選択信号受信端子
を有し、
前記複数の記憶手段がそれぞれ有する前記選択信号受信端子は、互いに短絡接続される請求項1に記載の撮像装置。 - 撮像装置と前記撮像装置を試験する試験装置とを備える試験システムであって、
前記撮像装置は、
外部の画像を撮像して画像データを生成する撮像部と、
スイッチ素子を介することなく前記撮像部に対して互いに並列に接続され、互いに物理的に分かれており、前記撮像部が生成した同一の画像データをそれぞれ格納する複数の記憶手段と、
一定強度を有する紙からなり、破壊されない限り、前記撮像部および前記複数の記憶手段を外から取り出せないように内包する筐体と、
前記筐体に取り付けられており、前記複数の記憶手段のうちの第1の記憶手段と外部とを接続し、前記第1の記憶手段の画像データを出力する第1の外部出力端子と、
前記筐体に取り付けられており、前記複数の記憶手段のうちの第2の記憶手段と外部とを接続し、前記第2の記憶手段の画像データを出力する第2の外部出力端子と
を有し、
前記試験装置は、
前記複数の記憶手段のそれぞれから画像データを読み出す読出部と、
前記読出部が前記第1の記憶手段から読み出した画像データが正常である場合に当該画像データを格納していた前記第1の記憶手段を正常と判断し、前記読出部が前記第1の記憶手段から読み出した画像データが非正常である場合若しくは画像データを読み出せない場合に当該画像データを格納していた前記第1の記憶手段を不良と判断する判断部と
を有する試験システム。 - 前記試験装置は、
前記複数の記憶手段に接続し、前記読出部と接続する前記記憶手段を選択して切り換える切換部
をさらに有し、
前記読出部は、前記第1の記憶手段が不良である場合に、前記切換部により前記第2の記憶手段に接続先が切り換えられ、前記第2の記憶手段から画像データを読み出し、
前記判断部は、前記読出部が前記第2の記憶手段から読み出した画像データが正常である場合に当該画像データを格納していた前記第2の記憶手段を正常と判断し、前記読出部が前記第2の記憶手段から読み出した画像データが非正常である場合若しくは画像データを読み出せない場合に当該画像データを格納していた前記第2の記憶手段を不良と判断する
請求項5に記載の試験システム。
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