JPH10318364A - 自動変速機のセレクト制御装置 - Google Patents
自動変速機のセレクト制御装置Info
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- JPH10318364A JPH10318364A JP9124211A JP12421197A JPH10318364A JP H10318364 A JPH10318364 A JP H10318364A JP 9124211 A JP9124211 A JP 9124211A JP 12421197 A JP12421197 A JP 12421197A JP H10318364 A JPH10318364 A JP H10318364A
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Abstract
クト時、セレクトショック防止とNレンジ車両走行防止
をうまく両立させる自動変速機のセレクト制御装置を提
供すること。 【解決手段】 走行レンジからニュートラルレンジへの
セレクト時、解放される締結要素aの過渡油圧を制御す
る自動変速機のセレクト制御装置において、走行レンジ
からニュートラルレンジへのセレクト時であるかどうか
判断するセレクト判断手段bと、セレクト判断時、締結
要素の抜き圧をセレクトショックが生じない圧力レベル
まで低下させ、その抜き圧を走行トルクが残らない時間
保つと一気に締結トルクを抜く過渡油圧制御を行なうセ
レクト油圧制御手段cを設けた。
Description
ュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素
の過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト制御装置の
技術分野に属する。
からニュートラルレンジへのセレクト時、解放される締
結要素からは締結油圧をドレーンにより抜くだけで特に
過渡油圧の制御を行なっていないのが現状である。
動変速機にあっては、運転状態や車種等により、セレク
ト時に締結トルクが即抜けたり(例えば、高油温時)、
締結トルクがゆっくり抜けたりする(例えば、低油温
時)。
るロークラッチL/Cの締結トルクが即抜けた場合のタ
イムチャートである。ロークラッチ圧PL/C の即抜けに
よりD−Nセレクト直後にロークラッチL/Cの締結容
量が無くなると、タービン回転数NT が一気に上昇し、
駆動トルクTQ が振動的に変動し、車両のサスペンショ
ンを含めた揺り返しショック(以下、セレクトショック
という。)が大きくあらわれる。すなわち、車両のサス
ペンショントルク(車両の捩れ)が一気に抜けるため、
車両が上下前後に揺れる。
るロークラッチL/Cの締結トルクがゆっくり抜けた場
合のタイムチャートである。ロークラッチ圧PL/C がゆ
っくり抜けることによりD−Nセレクト後にロークラッ
チL/Cがしばらく締結容量を持ち続ける。よって、タ
ービン回転数NT が緩やかに上昇することで揺り返しシ
ョックは発生しないものの、Nレンジとなっても前進ト
ルクが残ったままとなり、車両が走行するという問題が
ある。
ンジからニュートラルレンジへのセレクト時、セレクト
ショック防止とNレンジ車両走行防止をうまく両立させ
る自動変速機のセレクト制御装置を提供することにあ
る。
図1のクレーム対応図に示すように、走行レンジからニ
ュートラルレンジへのセレクト時、解放される締結要素
aの過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト制御装置
において、走行レンジからニュートラルレンジへのセレ
クト時であるかどうか判断するセレクト判断手段bと、
セレクト判断時、締結要素aの抜き圧をセレクトショッ
クが生じない圧力レベルまで低下させ、その抜き圧を走
行トルクが残らない時間保つと一気に締結トルクを抜く
過渡油圧制御を行なうセレクト油圧制御手段cを設けた
ことを特徴とする。
求項2)は、請求項1記載の自動変速機のセレクト制御
装置において、セレクト時に解放される締結要素aへの
締結要素圧油路dの途中にアキュムレータeを設け、前
記セレクト油圧制御手段cを、セレクト判断後に一時的
にアキュムレータ背圧を高めるアキュムレータ背圧制御
による手段としたことを特徴とする。
求項3)は、請求項1または請求項2記載の自動変速機
のセレクト制御装置において、前記セレクト油圧制御手
段cによる締結要素aの抜き圧を、油温やエンジン回転
数や流体伝動装置の滑り量等の運転条件の少なくとも1
つの条件に応じて設定したことを特徴とする。
求項4)は、請求項2または請求項3記載の自動変速機
のセレクト制御装置において、前記セレクト油圧制御手
段cを、セレクト判断後にアキュムレータ背圧をトルク
抜けとタービン回転数上昇を促進させるべく低圧の第1
油圧レベルまで高め、その後、トルク抜けとタービン回
転数上昇を緩めるべく第1油圧レベルより高圧の第2油
圧レベルまで高めてゆっくりと下げ、その後、セレクト
ショックが問題とならないタービン回転数となったらア
キュムレータ背圧を一気に抜くアキュムレータ背圧制御
を行なう手段としたことを特徴とする。
求項5)は、請求項4記載の自動変速機のセレクト制御
装置において、前記セレクト油圧制御手段cを、第1油
圧レベルより高圧の第2油圧レベルまで高めてゆっくり
と下げる時の下げ勾配を油温が高いほど小さな勾配とす
る手段としたことを特徴とする。
記載の発明に対応する自動変速機のセレクト制御装置で
ある。
適用された自動変速機の全体概略を説明する。
ケルトン図である。
力軸、FPGはフロント遊星ギヤ、RPGはリヤ遊星ギ
ヤであり、フロント遊星ギヤFPGは、第1サンギヤS
1と第1リングギヤR1と第1ピニオンP1と第1ピニ
オンキャリヤC1を有し、リヤ遊星ギヤRPGは、第2
サンギヤS2と第2リングギヤR2と第2ピニオンP2
と第2ピニオンキャリヤC2を有する。
速の変速段を得る締結要素として、リバースクラッチR
EV/C(以下、R/C)、ハイクラッチHIGH/C
(以下、H/C)、2−4ブレーキ2-4/B、ロークラッ
チLOW/C(以下、L/C)、ロー&リバースブレー
キL&R/B、ローワンウェイクラッチLOW O.W.C が設
けられている。
M1及びリバースクラッチR/Cを介して入力軸INに
連結されていると共に、第1回転メンバM1及び2−4
ブレーキ2-4/Bを介してケースKに連結されている。
M2及びハイクラッチH/Cを介して入力軸INに連結
されていると共に、第3回転メンバM3及びロー&リバ
ースブレーキL&R/Bを介してケースKに連結されて
いる。また、第1キャリヤC1は、第3回転メンバM3
及びロークラッチL/Cを介して第2リングギヤR2に
連結されている。尚、ロー&リバースブレーキL&R/
Bとは並列配置でローワンウェイクラッチLOW O.W.C が
設けられている。
バM4を介して第2キャリヤC2に直結され、されに、
第2キャリヤC2には出力軸OUTが直結されている。
結されている。
ダウンシフト時に変速ショックのない掛け替えタイミン
グを得るために採用されていたワンウェイクラッチと、
このワンウェイクラッチの採用に伴いエンジンブレーキ
を確保するために必要とされる油圧締結によるクラッチ
とを廃止し、締結要素の数を削減することで小型軽量化
を達成した点にある。
後退1速の変速段を得る締結論理を示す図である。
の油圧締結と、ロー&リバースブレーキL&R/Bの油
圧締結(エンジンブレーキレンジ選択時)もしくはロー
ワンウェイクラッチLOW O.W.C の機械締結(加速時)に
より得られる。すなわち、第2サンギヤ入力、第2リン
グギヤ固定、第2キャリヤ出力となる。
と2−4ブレーキ2-4/Bの油圧締結により得られる。す
なわち、第2サンギヤ入力、第1サンギヤ固定、第2キ
ャリヤ出力となる。
とロークラッチL/Cの油圧締結により得られる。すな
わち、第2リングギヤと第2サンギヤの同時入力、第2
キャリヤ出力となる(変速比=1)。
と2−4ブレーキ2-4/Bの油圧締結により得られる。す
なわち、第1キャリヤ及び第2サンギヤ入力、第1サン
ギヤ固定、第2キャリヤ出力によるオーバドライブ変速
段となる。
EV/Cとロー&リバースブレーキL&R/Bの油圧締
結により得られる。すなわち、第1,第2サンギヤ入
力、第1キャリヤ固定、第2キャリヤ出力となる。
チと同様な構造による多板ブレーキである。
速の自動変速を達成するための締結要素とコントロール
バルブ部と電子制御部を示す制御システム図である。
/Cと、2−4ブレーキ2-4/Bと、ハイクラッチH/C
が設けられている。ロークラッチL/Cは、請求項の締
結要素aに相当する。
バルブ(A)1と、シフトバルブ(B)2と、アキュム
コントロールバルブ(A)3と、アキュムコントロール
バルブ(B)4と、ロークラッチタイミングバルブ5
と、ロークラッチシーケンスバルブ6と、2−4ブレー
キタイミングバルブ7と、2−4ブレーキシーケンスバ
ルブ8と、ロークラッチアキュムレータ9と、2−4ブ
レーキアキュムレータ10と、ハイクラッチアキュムレ
ータ11が設けられている。前記ロークラッチアキュム
レータ9は請求項のアキュムレータeに相当する。
ブ(B)2は、シフトソレノイド(A)21及びシフト
ソレノイド(B)22の作動に応じて1速〜4速(O
D)の各変速段での油路切り替えを行なう。
は、ライン圧デューティソレノイド23により作り出さ
れるソレノイド圧PSOLAの大きさに応じてライン圧PL
を減圧しアキュムコントロール圧(A)PACCMA を調圧
する。尚、ライン圧デューティソレノイド23により作
り出されるソレノイド圧PSOLAは、図外のプレッシャレ
ギュレータバルブにより作り出されるライン圧PL の信
号圧となるモディファイヤ圧を調圧するプレッシャモデ
ィファイヤバルブへも導かれる。
は、2-4/Bデューティソレノイド24により作り出され
るソレノイド圧PSOLBの大きさに応じてライン圧PL を
減圧しアキュムコントロール圧(B)PACCMB を調圧す
る。
ロークラッチタイミングソレノイド25がOFFの時に
信号圧油路をドレーン側とし、ONの時に油圧発生によ
り信号圧油路を連通側とする切り換えバルブである。
4速へのシフトアップ時または4速からのシフトダウン
時にロークラッチアキュムレータ9の背圧制御を行な
う。
は、2−4ブレーキタイミングソレノイド26がOFF
の時に信号圧油路をドレーン側とし、ONの時に油圧発
生により信号圧油路を連通側とする切り換えバルブであ
る。
は、3速へのシフトアップ時または3速からのシフトダ
ウン時の2−4ブレーキアキュムレータ10の背圧制御
を行なう。
の背圧室にロークラッチシーケンスバルブ6を介してア
キュムコントロール圧(A)PACCMA が導かれ、ローク
ラッチL/Cの締結・解放を滑らかにする。
は、その背圧室に2−4ブレーキシーケンスバルブ8を
介してアキュムコントロール圧(B)PACCMB が導か
れ、2−4ブレーキ2-4/Bの締結・解放を滑らかにす
る。
その背圧室にアキュムコントロール圧(A)PACCMA が
そのまま導かれ、ハイクラッチH/Cの締結・解放を滑
らかにする。
(締結要素圧油路dに相当)、33はロークラッチアキ
ュムレータ背圧油路である。
ルユニット20からの駆動指令に応じて油圧を制御する
アクチュエータとして、シフトソレノイド(A)21
と、シフトソレノイド(B)22と、ライン圧デューテ
ィソレノイド23と、2-4/Bデューティソレノイド24
と、ロークラッチタイミングソレノイド25と、2-4/B
タイミングソレノイド26が設けられている。
入力情報をもたらす情報源として、スロットル開度を検
出するスロットルセンサ27と、車速を検出する車速セ
ンサ28と、タービン回転を検出するタービンセンサ2
9と、油温を検出する油温センサ30と、他のセンサ・
スイッチ類31が設けられている。
ムレータ9の背圧制御は、インヒビタースイッチからの
スイッチ信号により走行レンジ(D,R)からニュート
ラルレンジ(N)へのセレクト操作が判断されたら、ラ
イン圧デューティソレノイド23に対するA/Tコント
ロールユニット20からのデューティ指令により、ロー
クラッチアキュムレータ9の背圧室に導かれるアキュム
コントロール圧(A)PACCMA を制御することで行なわ
れる。
変速する変速制御は、図6に示すような変速点特性モデ
ル図と検出されたスロットル開度及び車速に基づき、ア
ップシフトあるいはアップシフトの変速線を横切った時
に変速指令が出され、この変速指令により次に移行する
ギヤ位置が決定され、決定されたギヤ位置を得るべく図
5に示すシフトソレノイド作動表にしたがってA/Tコ
ントロールユニット20からシフトソレノイド(A)2
1とシフトソレノイド(B)22に対しONまたはOF
Fの指令を出すことで制御される。
ト時に解放されるロークラッチL/Cのアキュムレータ
背圧をA/Tコントロールユニット20からの指令によ
り制御するセレクト制御作動の流れを示すフローチャー
トで、以下、各ステップについて説明する。
からのスイッチ信号によりドライブレンジ(Dレンジ)
からニュートラルレンジ(Nレンジ)へのセレクト操作
時が判断され、このセレクト判断によりセレクト制御が
開始される(セレクト判断手段cに相当)。
レータ9の背圧室に導かれるアキュムコントロール圧
(A)PACCMA を設定圧Pc とするデューティ指令がラ
イン圧デューティソレノイド23に対して出力される。
による圧力としても良いが、図8(イ)に示すように、油
温レベルにより決めても良いし、図8(ロ) に示すよう
に、エンジン回転数レベルにより決めても良いし、図8
(ハ) に示すように、エンジン回転数Ne とタービン回転
数NT との差であるトルクコンバータ滑り回転数レベル
により決めても良く、また、それぞれの1つの運転条件
のみではなく、2つの組み合わせあるいは3つの組み合
わせにより決めても良い。
ロークラッチL/Cが滑るスピードを運転条件の違いに
かかわらず一定に保つため、油温,エンジン回転数,ト
ルクコンバータ滑り回転数に対してはいずれもその値が
高いほど高圧に設定される。
動されたタイマ値Tが設定時間Tsに達したかどうかが
判断され、タイマ値Tが設定時間Ts に達するとセレク
ト制御が終了する。尚、設定時間Ts は、セレクトショ
ックを防止しながら走行トルクが残らない時間に設定さ
れる。
終了しても良いが、他に、逐次演算されるギヤ比が任意
の設定ギヤ比以上になるとセレクト制御を終了しても良
いし、タ−ビン回転変化幅ΔNT (図9のNT 特性を参
照)が設定幅以上になるとセレクト制御を終了しても良
いし、エンジン回転数Ne とタービン回転数NT との差
であるトルクコンバータ滑り回転数が設定回転数以下に
なるとセレクト制御を終了しても良い。ステップ71及
びステップ72は、請求項1〜3のセレクト油圧制御手
段に相当する。
図9はD−Nセレクト時に解放されるロークラッチL/
Cのアキュムレータ背圧制御によるセレクト制御が行な
われた場合のアキュムコントロール圧(A)PACCMA と
ロークラッチ圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回転
数Ne とタービン回転数NT の各特性を示すタイムチャ
ートである。
ロークラッチL/Cの抜き圧をセレクトショックが生じ
ない圧力レベルまで低下させ、その抜き圧を走行トルク
が残らない時間保つと一気に締結トルクを抜く過渡油圧
制御を行なうため、設定時間Ts だけロークラッチL/
Cのアキュムレータ背圧を設定圧Pc とするセレクト制
御による特性を示す。
いトルク抜けスピードを持つ抜き圧特性を示す。
が、その後、アキュムレータ背圧による抜け圧コントロ
ールで、緩やかなトルク低下勾配により駆動トルクがゼ
ロのレベルまで収束する特性を示す。すなわち、図13
(イ) のTQ 特性との比較から明らかなように、トルクが
振動的に大きく変化することなくセレクトショックが防
止されているし、図13(ロ) のTQ 特性との比較から明
らかなように、設定時間Ts を経過した時点で駆動トル
クがほぼゼロで前進トルクの発生もない。
ることがないが、NT 特性は、セレクト後に上昇する
が、抜け圧コントロールによりセレクトショックのない
最適な上昇勾配にコントロールされている。
断時、ロークラッチL/Cの抜き圧をセレクトショック
が生じない圧力レベルまで低下させ、その抜き圧を走行
トルクが残らない時間保つと一気に締結トルクを抜く過
渡油圧制御を行なう装置としたため、D−Nセレクト
時、セレクトショック防止とNレンジ車両走行防止をう
まく両立させることができる。
判断後に一時的にアキュムレータ背圧を高めるアキュム
レータ背圧制御による手段としたため、ロークラッチL
/Cの抜き圧をロークラッチ圧油路32の油圧により直
接制御する場合に比べ、簡単できめ細かな精度の高いセ
レクト油圧制御とすることができる。
Cの抜き圧を決めるアキュムレータ背圧Pc を、油温や
エンジン回転数やトルクコンバータの滑り量の運転条件
の少なくとも1つの条件に応じて設定したため、運転条
件の違いにかかわらず安定してセレクトショック防止と
Nレンジ車両走行防止を両立させることができる。
1〜5に記載の発明に対応する自動変速機のセレクト制
御装置である。
は実施の形態1と全く同様であり、A/Tコントロール
ユニット20のセレクト制御ソフトのみが異なるもので
あるため、構成の図示並びに説明は省略する。
クト時に解放されるロークラッチL/Cのアキュムレー
タ背圧をA/Tコントロールユニット20からの指令に
より制御するセレクト制御作動の流れを示すフローチャ
ートで、以下、各ステップについて説明する。
チからのスイッチ信号によりDレンジからNレンジへの
セレクト操作時が判断され、このセレクト判断によりセ
レクト制御が開始される(セレクト判断手段cに相
当)。
ムレータ9の背圧室に導かれるアキュムコントロール圧
(A)PACCMA を第1設定圧Pc とするデューティ指令
がライン圧デューティソレノイド23に対して出力され
る。
起動されたタイマ値Tが設定時間Tc に達したかどうか
が判断され、タイマ値Tが設定時間Tc に達すると、ス
テップ103へ移行する。
ムレータ9の背圧室に導かれるアキュムコントロール圧
(A)PACCMA を第2設定圧Pv (>Pc )とし、その
後、勾配θで徐々に低下するデューティ指令がライン圧
デューティソレノイド23に対して出力される。
起動されたタイマ値Tが設定時間Ts に達したかどうか
が判断され、タイマ値Tが設定時間Ts に達するとセレ
クト制御が終了する。尚、ステップ101〜ステップ1
04は、請求項4,5のセレクト油圧制御手段に相当す
る。
は、予め定めた固定値による圧力としても良いが、実施
の形態1と同様に、図11(イ) に示すように、油温レベ
ルにより決めても良いし、図11(ロ) に示すように、エ
ンジン回転数レベルにより決めても良いし、図11(ハ)
に示すように、エンジン回転数Ne とタービン回転数N
T との差であるトルクコンバータ滑り回転数レベルによ
り決めても良く、また、それぞれの1つの運転条件のみ
ではなく、2つの組み合わせあるいは3つの組み合わせ
により決めても良い。
も良いが、図11(ニ) に示すように、油温が高いほどθ
を小さくするように設定しても良い。
た固定の設定時間としても良いが、図11(ホ) に示すよ
うに、油温が高いほど設定時間を短い時間にするように
しても良い。
図12はD−Nセレクト時に解放されるロークラッチL
/Cのアキュムレータ背圧制御によるセレクト制御が行
なわれた場合のアキュムコントロール圧(A)PACCMA
とロークラッチ圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回
転数Ne とタービン回転数NT の各特性を示すタイムチ
ャートである。
ロークラッチL/Cの抜き圧をセレクトショックが生じ
ない圧力に調圧し、その抜き圧を走行トルクが残らない
時間保つと一気に締結トルクを抜く過渡油圧制御を行な
うため、ロークラッチL/Cのアキュムレータ背圧を設
定時間Tc までは第1設定圧Pc とし、その後、第2設
定圧Pv として設定時間Ts に達するまでゆっくりと低
下させるセレクト制御による特性を示す。
でのに示す制御域で第1設定圧Pcとするのは、ロー
クラッチL/Cの抜き圧を低めにし、トルク抜けとター
ビン回転数上昇を促進させるためである。
でのに示す制御域で第2設定圧Pvとして設定時間Ts
に達するまでゆっくりと低下させるのは、トルク抜け
とタービン回転数NT の上昇を緩め、セレクトショック
の緩和を図るためである。
アキュムレータ背圧を一気に抜くのは、セレクトショッ
クが問題とならないタービン回転数NT となったら直ち
に走行トルクが残らないようにするためである。
いトルク抜けスピードを持ちながら一時的に締結容量が
増す抜き圧特性を示す。
が、その後、アキュムレータ背圧による抜け圧コントロ
ールで、緩やかなトルク低下勾配により駆動トルクがゼ
ロのレベルまで収束する特性を示す。すなわち、図13
(イ) のTQ 特性との比較から明らかなように、トルクが
振動的に大きく変化することなくセレクトショックが防
止されているし、図13(ロ) のTQ 特性との比較から明
らかなように、設定時間Ts を経過した時点で駆動トル
クがほぼゼロで前進トルクの発生もない。
ることがないが、NT 特性は、セレクト後に上昇する
が、抜け圧コントロールにより、特に、設定時間Tc 以
後はセレクトショックのない緩やかな上昇勾配にコント
ロールされている。
(1) 〜(3) の効果に下記の効果が加えられる。
をトルク抜けとタービン回転数上昇を促進させるべく低
圧の第1設定圧Pc まで高め、その後、トルク抜けとタ
ービン回転数上昇を緩めるべく第1設定圧Pc より高圧
の第2設定圧Pv まで高めてゆっくりと下げ、その後、
セレクトショックが問題とならないタービン回転数NT
となる設定時間Ts に達しったらアキュムレータ背圧を
一気に抜くアキュムレータ背圧制御を行なう装置とした
ため、D−Nセレクト時、ロークラッチL/Cのトルク
抜けとタービン回転数NT の上昇スピードのコントロー
ルにより、セレクトショックを確実に防止することがで
きる。
まで高めてゆっくりと下げる時の下げ勾配θを油温が高
いほど小さな勾配としたため、油温の変化にかかわらず
安定してセレクトショックを確実に防止することができ
る。
配とするのは、油温が低いと油圧応答性が遅く、油温が
高いと油圧応答性が速いのとクラッチ摩擦係数μが下が
り気味となることによる。
御装置が適用される自動変速機は、実施の形態1で示し
た自動変速機に限られず、また、セレクト時に解放され
る締結要素の抜き圧を直接制御するセレクト制御も含ま
れる。
について説明したが、R−Nセレクト時や固定レンジか
らのセレクト時にも解放される締結要素の抜き圧制御に
適用することができる。
ンジからニュートラルレンジへのセレクト時、解放され
る締結要素の過渡油圧を制御する自動変速機のセレクト
制御装置において、走行レンジからニュートラルレンジ
へのセレクト時であるかどうか判断するセレクト判断手
段と、セレクト判断時、締結要素の抜き圧をセレクトシ
ョックが生じない圧力レベルまで低下させ、その抜き圧
を走行トルクが残らない時間保つと一気に締結トルクを
抜く過渡油圧制御を行なうセレクト油圧制御手段を設け
たため、走行レンジからニュートラルレンジへのセレク
ト時、セレクトショック防止とNレンジ車両走行防止を
うまく両立させることができる。
記載の自動変速機のセレクト制御装置において、セレク
ト時に解放される締結要素への締結要素圧油路の途中に
アキュムレータを設け、セレクト油圧制御手段を、セレ
クト判断後に一時的にアキュムレータ背圧を高めるアキ
ュムレータ背圧制御による手段としたため、上記効果に
加え、締結要素の抜き圧を締結要素圧油路の油圧により
直接制御する場合に比べ、簡単できめ細かな精度の高い
セレクト油圧制御とすることができる。
または請求項2記載の自動変速機のセレクト制御装置に
おいて、セレクト油圧制御手段による締結要素の抜き圧
を、油温やエンジン回転数や流体伝動装置の滑り量等の
運転条件の少なくとも1つの条件に応じて設定したた
め、上記効果に加え、運転条件の違いにかかわらず安定
してセレクトショック防止とNレンジ車両走行防止を両
立させることができる。請求項4記載の発明にあって
は、請求項2または請求項3記載の自動変速機のセレク
ト制御装置において、セレクト油圧制御手段を、セレク
ト判断後にアキュムレータ背圧をトルク抜けとタービン
回転数上昇を促進させるべく低圧の第1油圧レベルまで
高め、その後、トルク抜けとタービン回転数上昇を緩め
るべく第1油圧レベルより高圧の第2油圧レベルまで高
めてゆっくりと下げ、その後、セレクトショックが問題
とならないタービン回転数となったらアキュムレータ背
圧を一気に抜くアキュムレータ背圧制御を行なう手段と
したため、セレクト時、締結要素のトルク抜けとタービ
ン回転数の上昇スピードのコントロールにより、セレク
トショックを確実に防止することができる。
記載の自動変速機のセレクト制御装置において、セレク
ト油圧制御手段を、第1油圧レベルより高圧の第2油圧
レベルまで高めてゆっくりと下げる時の下げ勾配を油温
が高いほど小さな勾配とする手段としたため、油温の変
化にかかわらず安定してセレクトショックを確実に防止
することができる。
クレーム対応図である。
自動変速機の動力伝達機構を示すスケルトン図である。
自動変速機の締結論理表を示す図である。
油圧制御部及び電子制御部を示す全体システム図であ
る。
ノイド作動表を示す図である。
モデルの一例を示す図である。
Nセレクト時に解放されるロークラッチのアキュムレー
タ背圧を制御するセレクト制御作動の流れを示すフロー
チャートである。
c を可変値で与える場合、油温,エンジン回転数,トル
クコンバータ滑り回転数に対する設定油圧Pc の決め方
を示す特性図である。
におけるアキュムコントロール圧(A)PACCMA とロー
クラッチ圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回転数N
e とタービン回転数NT の各特性を示すタイムチャート
である。
−Nセレクト時に解放されるロークラッチのアキュムレ
ータ背圧を制御するセレクト制御作動の流れを示すフロ
ーチャートである。
Pc ,Pv を可変値で与える場合の油温,エンジン回転
数,トルクコンバータ滑り回転数に対する設定油圧Pc
の決め方を示す特性図(イ)(ロ)(ハ) と、勾配θを可変値で
与える場合の油温に対する勾配θの決め方を示す特性図
(ニ) と、設定時間Tc ,Ts を可変値で与える場合の油
温に対する設定時間Tc ,Ts の決め方を示す特性図
(ホ) である。
合におけるアキュムコントロール圧(A)PACCMA とロ
ークラッチ圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回転数
Ne とタービン回転数NT の各特性を示すタイムチャー
トである。
けた場合と締結トルクがゆっくりと抜けた場合における
アキュムコントロール圧(A)PACCMA とロークラッチ
圧PL/C と駆動トルクTQ とエンジン回転数Ne とター
ビン回転数NT の各特性を示すタイムチャートである。
Claims (5)
- 【請求項1】 走行レンジからニュートラルレンジへの
セレクト時、解放される締結要素の過渡油圧を制御する
自動変速機のセレクト制御装置において、 走行レンジからニュートラルレンジへのセレクト時であ
るかどうか判断するセレクト判断手段と、 セレクト判断時、締結要素の抜き圧をセレクトショック
が生じない圧力レベルまで低下させ、その抜き圧を走行
トルクが残らない時間保つと一気に締結トルクを抜く過
渡油圧制御を行なうセレクト油圧制御手段を設けたこと
を特徴とする自動変速機のセレクト制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機のセレクト制
御装置において、 セレクト時に解放される締結要素への締結要素圧油路の
途中にアキュムレータを設け、 前記セレクト油圧制御手段を、セレクト判断後に一時的
にアキュムレータ背圧を高めるアキュムレータ背圧制御
による手段としたことを特徴とする自動変速機のセレク
ト制御装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動変速
機のセレクト制御装置において、 前記セレクト油圧制御手段による締結要素の抜き圧を、
油温やエンジン回転数や流体伝動装置の滑り量等の運転
条件の少なくとも1つの条件に応じて設定したことを特
徴とする自動変速機のセレクト制御装置。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3記載の自動変速
機のセレクト制御装置において、 前記セレクト油圧制御手段を、セレクト判断後にアキュ
ムレータ背圧をトルク抜けとタービン回転数上昇を促進
させるべく低圧の第1油圧レベルまで高め、その後、ト
ルク抜けとタービン回転数上昇を緩めるべく第1油圧レ
ベルより高圧の第2油圧レベルまで高めてゆっくりと下
げ、その後、セレクトショックが問題とならないタービ
ン回転数となったらアキュムレータ背圧を一気に抜くア
キュムレータ背圧制御を行なう手段としたことを特徴と
する自動変速機のセレクト制御装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の自動変速機のセレクト制
御装置において、 前記セレクト油圧制御手段を、第1油圧レベルより高圧
の第2油圧レベルまで高めてゆっくりと下げる時の下げ
勾配を油温が高いほど小さな勾配とする手段としたこと
を特徴とする自動変速機のセレクト制御装置。
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