JPH1031808A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
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- JPH1031808A JPH1031808A JP8189457A JP18945796A JPH1031808A JP H1031808 A JPH1031808 A JP H1031808A JP 8189457 A JP8189457 A JP 8189457A JP 18945796 A JP18945796 A JP 18945796A JP H1031808 A JPH1031808 A JP H1031808A
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
- G11B5/133—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive with cores composed of particles, e.g. with dust cores, with ferrite cores with cores composed of isolated magnetic particles
- G11B5/1335—Assembling or shaping of elements
-
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
- G11B5/187—Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
- G11B5/193—Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features the pole pieces being ferrite or other magnetic particles
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B5/255—Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features comprising means for protection against wear
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ヘッドの記録再生時の出力特性等を劣化
させることなく、耐摩耗性の向上による長寿命、高信頼
性を実現する磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 一対の磁気コアが接合一体化され、その
突き合わせ面間に磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘ
ッドにおいて、一対の磁気コアを上記突き合わせ面と直
交する面が(110)面とされた単結晶フェライトから
構成する。そして、一方の磁気コアは、上記突き合わせ
面と直交する面における<100>結晶方向と、上記突
き合わせ面とのなす角度θが0°≦θ≦26°の範囲と
なるように配置し、他方の磁気コアは、上記突き合わせ
面と直交する面における<100>結晶方向と、上記突
き合わせ面とのなす角度θが154°≦θ≦180°の
範囲となるように配置する。
させることなく、耐摩耗性の向上による長寿命、高信頼
性を実現する磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 一対の磁気コアが接合一体化され、その
突き合わせ面間に磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘ
ッドにおいて、一対の磁気コアを上記突き合わせ面と直
交する面が(110)面とされた単結晶フェライトから
構成する。そして、一方の磁気コアは、上記突き合わせ
面と直交する面における<100>結晶方向と、上記突
き合わせ面とのなす角度θが0°≦θ≦26°の範囲と
なるように配置し、他方の磁気コアは、上記突き合わせ
面と直交する面における<100>結晶方向と、上記突
き合わせ面とのなす角度θが154°≦θ≦180°の
範囲となるように配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダー(以下VTRと称する)等の磁気記録再生装置に
使用される磁気ヘッドに関し、特に、VHSフォーマッ
トの結晶面方位がもつ高出力特性を活かしながら、βフ
ォーマットの結晶面方位と同等以上の摩耗特性を備える
磁気ヘッドに関する。
ーダー(以下VTRと称する)等の磁気記録再生装置に
使用される磁気ヘッドに関し、特に、VHSフォーマッ
トの結晶面方位がもつ高出力特性を活かしながら、βフ
ォーマットの結晶面方位と同等以上の摩耗特性を備える
磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のVTRの小型軽量化及び高品質化
への技術革新は著しく、記録密度の高密度化が一段と進
められている。例えば、ダブルアジマスヘッドの導入や
デジタル信号による記録再生がそれである。これらの機
能を実現するために、10MHz以上の高い周波数のキ
ャリア信号を用いた回路設計がなされ、磁気ヘッドのト
ラック幅やギャップ長等の狭小化が一段と進んでいる。
への技術革新は著しく、記録密度の高密度化が一段と進
められている。例えば、ダブルアジマスヘッドの導入や
デジタル信号による記録再生がそれである。これらの機
能を実現するために、10MHz以上の高い周波数のキ
ャリア信号を用いた回路設計がなされ、磁気ヘッドのト
ラック幅やギャップ長等の狭小化が一段と進んでいる。
【0003】ところで、記録波長の短波長化や狭トラッ
ク化が進行する中で、再生出力を確保するためには、記
録媒体と磁気ヘッドとの相対速度をさらに大きくする必
要がある。
ク化が進行する中で、再生出力を確保するためには、記
録媒体と磁気ヘッドとの相対速度をさらに大きくする必
要がある。
【0004】このため、磁気ヘッドを構成する材料に
は、優れた耐摩耗性と精密加工精度が要求され、単結晶
フェライトや結晶質のガード材料が広く使用されてい
る。
は、優れた耐摩耗性と精密加工精度が要求され、単結晶
フェライトや結晶質のガード材料が広く使用されてい
る。
【0005】特に、単結晶フェライト材を用いた磁気ヘ
ッドの場合には、出力特性や耐摩耗性等の向上のため
に、単結晶材の結晶方位の制御を行っている。これは、
単結晶フェライト材では、磁気的な異方性が存在し、磁
化しやすい方向や磁束の流れ方がその結晶方位に大きく
異なり、これがその単結晶フェライトで構成される磁気
ヘッドの記録再生時の出力特性に多大な影響を及ぼすか
らである。また、耐摩耗性については、単結晶フェライ
トの場合、記録媒体摺動面の結晶面に大きく依存し、な
おかつ、記録媒体の摺動方向と結晶方向との関係にも大
きく依存している。
ッドの場合には、出力特性や耐摩耗性等の向上のため
に、単結晶材の結晶方位の制御を行っている。これは、
単結晶フェライト材では、磁気的な異方性が存在し、磁
化しやすい方向や磁束の流れ方がその結晶方位に大きく
異なり、これがその単結晶フェライトで構成される磁気
ヘッドの記録再生時の出力特性に多大な影響を及ぼすか
らである。また、耐摩耗性については、単結晶フェライ
トの場合、記録媒体摺動面の結晶面に大きく依存し、な
おかつ、記録媒体の摺動方向と結晶方向との関係にも大
きく依存している。
【0006】例えば、VHSフォーマットで記録再生す
る、単結晶フェライトを用いた磁気ヘッドの場合、記録
媒体との摺動面に(211)面、ギャップ突き合わせ面
に(111)面またはその近傍、そして、ギャップ突き
合わせ面と直交する面に(110)面またはその近傍が
配置されるよう構成されたJ型と呼ばれる結晶面方位が
広く使用されている。
る、単結晶フェライトを用いた磁気ヘッドの場合、記録
媒体との摺動面に(211)面、ギャップ突き合わせ面
に(111)面またはその近傍、そして、ギャップ突き
合わせ面と直交する面に(110)面またはその近傍が
配置されるよう構成されたJ型と呼ばれる結晶面方位が
広く使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このJ型の
結晶面方位の場合、図5及び図6に示すように、磁気ヘ
ッドとしての電磁変換特性はβ型の結晶面方位よりも良
好であるが、摺動面は他の結晶面と比べて耐摩耗性に劣
っており、しかも、その摺動方向による摩耗量の差が生
じ易いために偏摩耗や、磁気記録媒体摺動面のトップ位
置のズレ(以下、「Rトップズレ」と称する。)が起き
易いという問題を有していた。
結晶面方位の場合、図5及び図6に示すように、磁気ヘ
ッドとしての電磁変換特性はβ型の結晶面方位よりも良
好であるが、摺動面は他の結晶面と比べて耐摩耗性に劣
っており、しかも、その摺動方向による摩耗量の差が生
じ易いために偏摩耗や、磁気記録媒体摺動面のトップ位
置のズレ(以下、「Rトップズレ」と称する。)が起き
易いという問題を有していた。
【0008】VHSフォーマットの場合、他の8mmや
β等の規格に比べると、磁気テープの当たり幅が広く、
かつ、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度も小さいた
め、これまで摩耗特性に関して厳しく指摘されることが
少なかったが、Hi−8フォーマットのように記録媒体
との摺動面の当たり幅や磁気ギャップのデプス長等を小
さくした場合、或いは、デジタルVTRのように記録媒
体と磁気ヘッドの相対速度が著しく速い場合、摩耗によ
って磁気ヘッドの寿命や信頼性を劣化してしまうおそれ
がある。
β等の規格に比べると、磁気テープの当たり幅が広く、
かつ、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度も小さいた
め、これまで摩耗特性に関して厳しく指摘されることが
少なかったが、Hi−8フォーマットのように記録媒体
との摺動面の当たり幅や磁気ギャップのデプス長等を小
さくした場合、或いは、デジタルVTRのように記録媒
体と磁気ヘッドの相対速度が著しく速い場合、摩耗によ
って磁気ヘッドの寿命や信頼性を劣化してしまうおそれ
がある。
【0009】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されたものであって、磁気ヘッドの記録再生時の出力
特性等を劣化させることなく、耐摩耗性の向上による長
寿命、高信頼性を実現する磁気ヘッドを提供することを
課題とする。
案されたものであって、磁気ヘッドの記録再生時の出力
特性等を劣化させることなく、耐摩耗性の向上による長
寿命、高信頼性を実現する磁気ヘッドを提供することを
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
一対の磁気コアが接合一体化され、その突き合わせ面間
に磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘッドであって、
上記一対の磁気コアは、トラック幅方向において上記突
き合わせ面と略直交する面が(110)面とされた単結
晶フェライトからなり、一方の磁気コアは、上記突き合
わせ面と略直交する面における<100>結晶方向と、
上記突き合わせ面とのなす角度θが0°≦θ≦26°の
範囲となるように結晶面が配置され、他方の磁気コア
は、上記突き合わせ面と略直交する面における<100
>結晶方向と、上記突き合わせ面とのなす角度θが15
4°≦θ≦180°の範囲となるように結晶面が配置さ
れていることを特徴とする。
一対の磁気コアが接合一体化され、その突き合わせ面間
に磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘッドであって、
上記一対の磁気コアは、トラック幅方向において上記突
き合わせ面と略直交する面が(110)面とされた単結
晶フェライトからなり、一方の磁気コアは、上記突き合
わせ面と略直交する面における<100>結晶方向と、
上記突き合わせ面とのなす角度θが0°≦θ≦26°の
範囲となるように結晶面が配置され、他方の磁気コア
は、上記突き合わせ面と略直交する面における<100
>結晶方向と、上記突き合わせ面とのなす角度θが15
4°≦θ≦180°の範囲となるように結晶面が配置さ
れていることを特徴とする。
【0011】上記磁気ヘッドでは、磁気コアの突き合わ
せ面と略直交する面を(110)面とし、且つ、突き合
わせ面と略直交する面における<100>結晶方向と、
突き合わせ面とのなす角度θを、一方の磁気コアについ
ては、0°≦θ≦26°の範囲とし、他方の磁気コアに
ついては、154°≦θ≦180°の範囲としている。
これにより、耐摩耗性に優れた結晶面が磁気記録媒体と
の摺動面に配置され、耐摩耗性が向上し、これにより、
長寿命が確保できる。
せ面と略直交する面を(110)面とし、且つ、突き合
わせ面と略直交する面における<100>結晶方向と、
突き合わせ面とのなす角度θを、一方の磁気コアについ
ては、0°≦θ≦26°の範囲とし、他方の磁気コアに
ついては、154°≦θ≦180°の範囲としている。
これにより、耐摩耗性に優れた結晶面が磁気記録媒体と
の摺動面に配置され、耐摩耗性が向上し、これにより、
長寿命が確保できる。
【0012】また、上記磁気ヘッドでは、突き合わせ面
と略直交する面における<100>結晶方向と、磁気ギ
ャップの突き合わせ面とのなす角度θを、0°≦θ≦2
6°の範囲か、或いは、154°≦θ≦180°の範囲
において、磁気記録媒体の走行方向の入口側の磁気コア
と出口側の磁気コアとで異なる角度を有するようにして
いる。そこで、記録媒体の摺動による各磁気コアの摩耗
量の違いに着目し、ヘッドチップの入口側の磁気コア
と、出口側の磁気コアとの摩耗量の差を小さくするよう
に上記角度θの値を設定することにより、Rトップズレ
を防ぐことができる。
と略直交する面における<100>結晶方向と、磁気ギ
ャップの突き合わせ面とのなす角度θを、0°≦θ≦2
6°の範囲か、或いは、154°≦θ≦180°の範囲
において、磁気記録媒体の走行方向の入口側の磁気コア
と出口側の磁気コアとで異なる角度を有するようにして
いる。そこで、記録媒体の摺動による各磁気コアの摩耗
量の違いに着目し、ヘッドチップの入口側の磁気コア
と、出口側の磁気コアとの摩耗量の差を小さくするよう
に上記角度θの値を設定することにより、Rトップズレ
を防ぐことができる。
【0013】また、本発明に係る他の磁気ヘッドは、一
対の磁気コアが接合一体化され、その突き合わせ面間に
磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘッドであって、上
記一対の磁気コアは、上記突き合わせ面と略直交する面
が(110)面とされた単結晶フェライトからなり、上
記一対の磁気コアは、上記突き合わせ面と略直交する面
における<100>結晶方向と、上記突き合わせ面との
なす角度θが、0°≦θ≦26°の範囲か、或いは、1
54°≦θ≦180°の範囲となるように結晶面が配置
されていることを特徴とする。なお、上記角度θが、一
方の磁気コアと、他方の磁気コアとで同じ角度とされて
いてもよい。
対の磁気コアが接合一体化され、その突き合わせ面間に
磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘッドであって、上
記一対の磁気コアは、上記突き合わせ面と略直交する面
が(110)面とされた単結晶フェライトからなり、上
記一対の磁気コアは、上記突き合わせ面と略直交する面
における<100>結晶方向と、上記突き合わせ面との
なす角度θが、0°≦θ≦26°の範囲か、或いは、1
54°≦θ≦180°の範囲となるように結晶面が配置
されていることを特徴とする。なお、上記角度θが、一
方の磁気コアと、他方の磁気コアとで同じ角度とされて
いてもよい。
【0014】上記磁気ヘッドでは、磁気コアの突き合わ
せ面と略直交する面を(110)面とし、且つ、突き合
わせ面と略直交する面における<100>結晶方向と、
突き合わせ面とのなす角度θを、各磁気コアについて、
0°≦θ≦26°の範囲、或いは、154°≦θ≦18
0°の範囲としている。これにより、耐摩耗性に優れた
結晶面が磁気記録媒体との摺動面に配置され、耐摩耗性
が向上し、これにより、長寿命が確保できる。
せ面と略直交する面を(110)面とし、且つ、突き合
わせ面と略直交する面における<100>結晶方向と、
突き合わせ面とのなす角度θを、各磁気コアについて、
0°≦θ≦26°の範囲、或いは、154°≦θ≦18
0°の範囲としている。これにより、耐摩耗性に優れた
結晶面が磁気記録媒体との摺動面に配置され、耐摩耗性
が向上し、これにより、長寿命が確保できる。
【0015】なお、本発明は、磁気コアの磁気記録媒体
摺動面側に単結晶フェライトが設けられ、それ以外の部
分に多結晶フェライトが設けられている、いわゆる接合
フェライト磁気ヘッドにも適用することができる。
摺動面側に単結晶フェライトが設けられ、それ以外の部
分に多結晶フェライトが設けられている、いわゆる接合
フェライト磁気ヘッドにも適用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0017】本実施の形態の磁気ヘッドは、図1及び図
2に示すように、閉磁路を構成する一対の磁気コア1,
2を有し、これら磁気コア1,2が融着ガラス5によっ
て接合一体化され、その突き合わせ面M間に記録再生ギ
ャップとして機能する磁気ギャップgが形成されてな
る。なお、以下の説明では、磁気記録媒体の走行方向F
に対して、入口側を磁気コア1とし、出口側を磁気コア
2として説明する。
2に示すように、閉磁路を構成する一対の磁気コア1,
2を有し、これら磁気コア1,2が融着ガラス5によっ
て接合一体化され、その突き合わせ面M間に記録再生ギ
ャップとして機能する磁気ギャップgが形成されてな
る。なお、以下の説明では、磁気記録媒体の走行方向F
に対して、入口側を磁気コア1とし、出口側を磁気コア
2として説明する。
【0018】この磁気ヘッドの磁気ギャップgのトラッ
ク幅Twは、各磁気コア1,2の突き合わせ面Mに円弧
状として形成されたトラック幅規制溝3,4によって規
制されている。また、上記磁気ギャップgのデプスは、
コイルを巻回するための巻線窓6によって規制されてい
る。さらに、この磁気ヘッドは、磁気記録媒体との当た
り特性を確保するために、磁気ギャップgが臨む磁気記
録媒体摺動面1a,2aに当たり幅規制のための段差部
7,8が設けられている。
ク幅Twは、各磁気コア1,2の突き合わせ面Mに円弧
状として形成されたトラック幅規制溝3,4によって規
制されている。また、上記磁気ギャップgのデプスは、
コイルを巻回するための巻線窓6によって規制されてい
る。さらに、この磁気ヘッドは、磁気記録媒体との当た
り特性を確保するために、磁気ギャップgが臨む磁気記
録媒体摺動面1a,2aに当たり幅規制のための段差部
7,8が設けられている。
【0019】上記一対の磁気コア1,2は、単結晶フェ
ライトからなり、磁気コア1,2の突き合わせ面Mと略
直交する面1A,2Aが(110)面とされている。こ
の面1A,2Aは、磁気ヘッドがアジマス角を有してお
らず、磁気コア1,2の突き合わせ面Mと側面とが直交
しているときは、磁気コア1,2の側面に相当する。ま
た、磁気ヘッドがアジマス角を有しており、磁気コア
1,2の突き合わせ面Mと側面とが直交していないとき
は、アジマス角の分だけ磁気コア1,2の側面からずれ
た面に相当する。
ライトからなり、磁気コア1,2の突き合わせ面Mと略
直交する面1A,2Aが(110)面とされている。こ
の面1A,2Aは、磁気ヘッドがアジマス角を有してお
らず、磁気コア1,2の突き合わせ面Mと側面とが直交
しているときは、磁気コア1,2の側面に相当する。ま
た、磁気ヘッドがアジマス角を有しており、磁気コア
1,2の突き合わせ面Mと側面とが直交していないとき
は、アジマス角の分だけ磁気コア1,2の側面からずれ
た面に相当する。
【0020】そして、本実施の形態の磁気ヘッドでは、
一方の磁気コア1は、磁気コア1,2の突き合わせ面M
と略直交する面1Aにおける<100>結晶方向9A
と、一対の磁気コア1,2の突き合わせ面Mとのなす角
度θが、0°≦θ≦26°の範囲内となるように結晶面
が配置されている。また、他方の磁気コア2は、磁気コ
ア1,2の突き合わせ面Mと略直交する面2Aにおける
<100>結晶方向9Bと、一対の磁気コア1,2の突
き合わせ面Mとのなす角度θが、154°≦θ≦180
°の範囲内となるように結晶面が配置されている。
一方の磁気コア1は、磁気コア1,2の突き合わせ面M
と略直交する面1Aにおける<100>結晶方向9A
と、一対の磁気コア1,2の突き合わせ面Mとのなす角
度θが、0°≦θ≦26°の範囲内となるように結晶面
が配置されている。また、他方の磁気コア2は、磁気コ
ア1,2の突き合わせ面Mと略直交する面2Aにおける
<100>結晶方向9Bと、一対の磁気コア1,2の突
き合わせ面Mとのなす角度θが、154°≦θ≦180
°の範囲内となるように結晶面が配置されている。
【0021】上記のような構成によれば、耐摩耗性に優
れた結晶面(100)を磁気記録媒体との摺動面にと
り、かつ磁気記録媒体の走行方向Fに対して入口側の磁
気コア1と出口側の磁気コア2における摩耗量の差が小
さくなるように、上記角度θの値を設定することが可能
となり、耐摩耗性を向上させつつRトップズレを低減さ
せることができる。
れた結晶面(100)を磁気記録媒体との摺動面にと
り、かつ磁気記録媒体の走行方向Fに対して入口側の磁
気コア1と出口側の磁気コア2における摩耗量の差が小
さくなるように、上記角度θの値を設定することが可能
となり、耐摩耗性を向上させつつRトップズレを低減さ
せることができる。
【0022】ここで、Rトップズレについては、例え
ば、出口側の磁気コア2の方が入口側の磁気コア1より
も摩耗が激しい場合には、上記設定範囲内において、出
口側の磁気コア2の角度θを変化させて、出口側の磁気
コア2の方を入口側の磁気コア1よりも摩耗しにくもの
とするか、或いは、入口側の磁気コア1の角度θを変化
させて、入口側の磁気コア1の方を出口側の磁気コア2
よりも摩耗し易いものとする。これにより、Rトップズ
レを低減させることができる。
ば、出口側の磁気コア2の方が入口側の磁気コア1より
も摩耗が激しい場合には、上記設定範囲内において、出
口側の磁気コア2の角度θを変化させて、出口側の磁気
コア2の方を入口側の磁気コア1よりも摩耗しにくもの
とするか、或いは、入口側の磁気コア1の角度θを変化
させて、入口側の磁気コア1の方を出口側の磁気コア2
よりも摩耗し易いものとする。これにより、Rトップズ
レを低減させることができる。
【0023】なお、本実施の形態において、磁気コア
1,2は単結晶フェライトだけからなるものとしたが、
本発明は、単結晶フェライトと多結晶フェライトを接合
した接合フェライト磁気ヘッドにも適用可能である。す
なわち、例えば、磁気記録媒体摺動面側に単結晶フェラ
イトが配され、それ以外の部分に多結晶フェライトが配
されて、磁気コアが構成されていてもよい。このとき、
本発明における結晶面や結晶方向の規定は、単結晶フェ
ライト部分に適用すればよい。
1,2は単結晶フェライトだけからなるものとしたが、
本発明は、単結晶フェライトと多結晶フェライトを接合
した接合フェライト磁気ヘッドにも適用可能である。す
なわち、例えば、磁気記録媒体摺動面側に単結晶フェラ
イトが配され、それ以外の部分に多結晶フェライトが配
されて、磁気コアが構成されていてもよい。このとき、
本発明における結晶面や結晶方向の規定は、単結晶フェ
ライト部分に適用すればよい。
【0024】さらに、本発明は、磁気ギャップgの近傍
に金属磁性膜が配された、いわゆるメタル・イン・ギャ
ップ型の磁気ヘッドや、一対の基板の一面に金属磁性膜
を成膜してなる磁気コア半体を金属膜同士を突き合わせ
るとともに、磁気ギャップ面と基板と金属磁性膜間の境
界面とに一定の角度を有するように構成されてなる、い
わゆるチルティッド・センダスト・スパッタタイプ磁気
ヘッド等にも適用可能である。
に金属磁性膜が配された、いわゆるメタル・イン・ギャ
ップ型の磁気ヘッドや、一対の基板の一面に金属磁性膜
を成膜してなる磁気コア半体を金属膜同士を突き合わせ
るとともに、磁気ギャップ面と基板と金属磁性膜間の境
界面とに一定の角度を有するように構成されてなる、い
わゆるチルティッド・センダスト・スパッタタイプ磁気
ヘッド等にも適用可能である。
【0025】
【実施例】本実施例では、磁気ギャップgや巻線窓6を
持たない構造で、同一材質、同一形状を有する複数の実
験用ヘッド(ダミーヘッド)を作製し、記録媒体を摺動
させたときの磨耗量について調べた。
持たない構造で、同一材質、同一形状を有する複数の実
験用ヘッド(ダミーヘッド)を作製し、記録媒体を摺動
させたときの磨耗量について調べた。
【0026】すなわち、磁気コア1,2の突き合わせ面
Mと略直交する面における<100>の結晶方向9A,
9Bと、磁気ギャップの突き合わせ面Mに相当する面と
のなす角度θを変えて複数の実験用ヘッドを作製し、そ
れらに対して一定の方向(follow方向)に一定時間だけ
記録媒体を摺動させたときの摺動面の摩耗量を測定し
た。また、同様にして、上記各実験用ヘッドについて、
記録媒体の走行方向Fを反転させ、当該方向(reverse
方向)に一定時間だけ記録媒体を摺動させたときの摺動
面の摩耗量についても測定した。これらの結果を図3に
示す。
Mと略直交する面における<100>の結晶方向9A,
9Bと、磁気ギャップの突き合わせ面Mに相当する面と
のなす角度θを変えて複数の実験用ヘッドを作製し、そ
れらに対して一定の方向(follow方向)に一定時間だけ
記録媒体を摺動させたときの摺動面の摩耗量を測定し
た。また、同様にして、上記各実験用ヘッドについて、
記録媒体の走行方向Fを反転させ、当該方向(reverse
方向)に一定時間だけ記録媒体を摺動させたときの摺動
面の摩耗量についても測定した。これらの結果を図3に
示す。
【0027】なお、上述の測定では、塗布型の磁気テー
プを使用し、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度を2
0m/sに設定した。また、このときの記録媒体摺動面
1a,1bの当たり幅Hを100±10μmとし(図2
(b)参照)、ヘッドチップ先端部の高さ寸法Rを8m
mとした(図2(a)参照)。
プを使用し、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度を2
0m/sに設定した。また、このときの記録媒体摺動面
1a,1bの当たり幅Hを100±10μmとし(図2
(b)参照)、ヘッドチップ先端部の高さ寸法Rを8m
mとした(図2(a)参照)。
【0028】図3から明らかなように、上記角度θの大
きさが0°≦θ≦26°の範囲か、或いは、154°≦
θ≦180°の範囲となるような結晶面を配置したとき
に磨耗量が減少し、β型の結晶面方位(θ=90°)と
同等の約3.0μm以下となっている。
きさが0°≦θ≦26°の範囲か、或いは、154°≦
θ≦180°の範囲となるような結晶面を配置したとき
に磨耗量が減少し、β型の結晶面方位(θ=90°)と
同等の約3.0μm以下となっている。
【0029】また、図3に示すように、同じ角度θでも
テープの走行方向によって各角度での摩耗量が異なって
いるが、角度θが0°≦θ≦26°の範囲、或いは、1
54°≦θ≦180°の範囲のときには、磁気テープの
走行方向の違いによる摩耗量の差が小さくなっている。
テープの走行方向によって各角度での摩耗量が異なって
いるが、角度θが0°≦θ≦26°の範囲、或いは、1
54°≦θ≦180°の範囲のときには、磁気テープの
走行方向の違いによる摩耗量の差が小さくなっている。
【0030】つぎに、一対の磁気コアの突き合わせ面と
略直交する面を(110)面とし、磁気テープの入口側
の磁気コア1の面9Aと、一対の磁気コアの突き合わせ
面Mとの成す角度θ(後述する表1及び表2中、「Hコ
アθ」として示す。)や、磁気テープの出口側の磁気コ
ア2の面9Bと、一対の磁気コアの突き合わせ面Mとの
成す角度θ(後述する表1及び表2中、「Wコアθ」と
して示す。)を変化させて、複数の磁気ヘッドを作製し
た。
略直交する面を(110)面とし、磁気テープの入口側
の磁気コア1の面9Aと、一対の磁気コアの突き合わせ
面Mとの成す角度θ(後述する表1及び表2中、「Hコ
アθ」として示す。)や、磁気テープの出口側の磁気コ
ア2の面9Bと、一対の磁気コアの突き合わせ面Mとの
成す角度θ(後述する表1及び表2中、「Wコアθ」と
して示す。)を変化させて、複数の磁気ヘッドを作製し
た。
【0031】そして、各磁気ヘッドについて、一定時間
記録媒体を走行させたときの磁気ヘッドのRトップズレ
と摩耗量を調べた。その結果を表1及び表2に比較例と
ともに示す。なお、β型の結晶面方位の摩耗量とRトッ
プズレの量を比較例1として示す。
記録媒体を走行させたときの磁気ヘッドのRトップズレ
と摩耗量を調べた。その結果を表1及び表2に比較例と
ともに示す。なお、β型の結晶面方位の摩耗量とRトッ
プズレの量を比較例1として示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】ここで、本測定においても塗布型の磁気テ
ープを使用し、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度を
20m/sに設定した。また、このときの記録媒体との
摺動面の当たり幅1a,2aを100±10μmとし、
ヘッドチップ先端部の高さ寸法Rを8mmとした。そし
て、上記表1及び表2では、磁気コアの面における<1
00>結晶方向9A,9Bと磁気ギャップの突き合わせ
面Mとのなす角度θを様々に変更して、それらの磨耗特
性について調べた結果を示している。
ープを使用し、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度を
20m/sに設定した。また、このときの記録媒体との
摺動面の当たり幅1a,2aを100±10μmとし、
ヘッドチップ先端部の高さ寸法Rを8mmとした。そし
て、上記表1及び表2では、磁気コアの面における<1
00>結晶方向9A,9Bと磁気ギャップの突き合わせ
面Mとのなす角度θを様々に変更して、それらの磨耗特
性について調べた結果を示している。
【0035】表1及び表2から明らかなように、磁気記
録媒体の走行方向の入口側の磁気コア1における角度θ
(Wコアθ)と、出口側の磁気コア2における角度θ
(Hコアθ)2の大きさを0°≦θ≦26°の範囲、或
いは、154°≦θ≦180°となるような結晶面を配
置していると、角度θの組み合わせのいかんに関わら
ず、3.5μm以下に摩耗量が小さくなっている。
録媒体の走行方向の入口側の磁気コア1における角度θ
(Wコアθ)と、出口側の磁気コア2における角度θ
(Hコアθ)2の大きさを0°≦θ≦26°の範囲、或
いは、154°≦θ≦180°となるような結晶面を配
置していると、角度θの組み合わせのいかんに関わら
ず、3.5μm以下に摩耗量が小さくなっている。
【0036】また、Rトップズレの量も100μm以下
に抑えられており、比較例1のβ型の結晶面方位と比べ
ても同等以上の摩耗特性となっている。
に抑えられており、比較例1のβ型の結晶面方位と比べ
ても同等以上の摩耗特性となっている。
【0037】なお、角度θが上記の範囲からはずれた場
合でも、比較例2や比較例13,14のように良好な摩
耗特性を示す組み合わせがあるが、再生出力や摺動ノイ
ズの面で難があり、実用的でなかった。
合でも、比較例2や比較例13,14のように良好な摩
耗特性を示す組み合わせがあるが、再生出力や摺動ノイ
ズの面で難があり、実用的でなかった。
【0038】最後に、本実施の形態の磁気ヘッドの出力
特性を図4に示す。なお、この図4では、本実施の形態
の磁気ヘッドと、従来のVHSフォーマットの結晶面方
位の場合の磁気ヘッドと、βフォーマットの結晶面方位
の場合の磁気ヘッドとを比較して示している。この図4
から明らかなように、本実施の形態の磁気ヘッドは、従
来のVHSフォーマットの結晶面方位がもつ高出力特性
が活かされていることがわかる。
特性を図4に示す。なお、この図4では、本実施の形態
の磁気ヘッドと、従来のVHSフォーマットの結晶面方
位の場合の磁気ヘッドと、βフォーマットの結晶面方位
の場合の磁気ヘッドとを比較して示している。この図4
から明らかなように、本実施の形態の磁気ヘッドは、従
来のVHSフォーマットの結晶面方位がもつ高出力特性
が活かされていることがわかる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の磁気ヘッドは、耐摩耗性に優れた結晶面が記録媒体摺
動面に配置されるために、耐摩耗性が向上して長寿命が
確保できる。
の磁気ヘッドは、耐摩耗性に優れた結晶面が記録媒体摺
動面に配置されるために、耐摩耗性が向上して長寿命が
確保できる。
【0040】さらに、結晶面に対する摺動方向による摩
耗量の違いに着目し、磁気テープの入口側の磁気コアの
磨耗量と、出口側の磁気コアの摩耗量との差を小さくな
るように、上述の角度θの値を所定の範囲に設定してい
るので、Rトップズレを防ぐことができる。
耗量の違いに着目し、磁気テープの入口側の磁気コアの
磨耗量と、出口側の磁気コアの摩耗量との差を小さくな
るように、上述の角度θの値を所定の範囲に設定してい
るので、Rトップズレを防ぐことができる。
【0041】この結果、VHSフォーマットの結晶面方
位がもつ高出力特性を活かしながら、βフォーマットの
結晶面方位と同等以上の摩耗特性を備えることが可能と
なり、長寿命、高信頼性を実現することができる。
位がもつ高出力特性を活かしながら、βフォーマットの
結晶面方位と同等以上の摩耗特性を備えることが可能と
なり、長寿命、高信頼性を実現することができる。
【図1】本発明の一実施の形態の磁気ヘッドを示す平面
図である。
図である。
【図2】上記磁気ヘッドの構成を示す図であり、(a)
は磁気ヘッドの概略斜視図、(B)同磁気ヘッドの断面
図である。
は磁気ヘッドの概略斜視図、(B)同磁気ヘッドの断面
図である。
【図3】磁気ギャップや巻線窓を持たない構造の実験用
のヘッド(ダミーヘッド)について、<100>結晶方
向と突き合わせ面とのなす角度θを変えて、一定時間記
録媒体を走行させたときのヘッドの摩耗量を測定したと
きの特性図である。
のヘッド(ダミーヘッド)について、<100>結晶方
向と突き合わせ面とのなす角度θを変えて、一定時間記
録媒体を走行させたときのヘッドの摩耗量を測定したと
きの特性図である。
【図4】本発明の一実施の形態の磁気ヘッドのヘッド特
性を従来のVHSフォーマットの結晶面方位の場合とβ
フォーマットの結晶面方位の場合と比較して示す特性図
である。
性を従来のVHSフォーマットの結晶面方位の場合とβ
フォーマットの結晶面方位の場合と比較して示す特性図
である。
【図5】フェライト単結晶の結晶面方位と磁気ヘッドの
特性の関係を示したもので、いわゆるJ型とβ型とでの
記録媒体摺動時間に対する磁気ヘッドの摩耗量の差を示
す特性図である。
特性の関係を示したもので、いわゆるJ型とβ型とでの
記録媒体摺動時間に対する磁気ヘッドの摩耗量の差を示
す特性図である。
【図6】フェライト単結晶の結晶面方位と磁気ヘッドの
特性の関係を示したもので、VHSフォーマットの結晶
面方位の場合とβフォーマットの結晶面方位の場合の記
録再生特性の差を示す特性図である。
特性の関係を示したもので、VHSフォーマットの結晶
面方位の場合とβフォーマットの結晶面方位の場合の記
録再生特性の差を示す特性図である。
1,2 磁気コア、 1A,2A 磁気コアの突き合わ
せ面と直交する面、1a,2b 磁気記録媒体摺動面、
9A,9B ギャップ形成面と垂交する面における<
100>結晶方向、 M 一対の磁気コアの突き合わせ
面、 g 磁気ギャップ
せ面と直交する面、1a,2b 磁気記録媒体摺動面、
9A,9B ギャップ形成面と垂交する面における<
100>結晶方向、 M 一対の磁気コアの突き合わせ
面、 g 磁気ギャップ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の磁気ヘッドを示す平面
図である。
図である。
【図2】上記磁気ヘッドの構成を示す図であり、(a)
は磁気ヘッドの概略斜視図、(b)同磁気ヘッドの側面
図である。
は磁気ヘッドの概略斜視図、(b)同磁気ヘッドの側面
図である。
【図3】磁気ギャップや巻線窓を持たない構造の実験用
のヘッド(ダミーヘッド)について、<100>結晶方
向と突き合わせ面とのなす角度θを変えて、一定時間記
録媒体を走行させたときのヘッドの磨耗量を測定したと
きの特性図である。
のヘッド(ダミーヘッド)について、<100>結晶方
向と突き合わせ面とのなす角度θを変えて、一定時間記
録媒体を走行させたときのヘッドの磨耗量を測定したと
きの特性図である。
【図4】本発明の一実施の形態の磁気ヘッドのヘッド特
性を従来のVHSフォーマットの結晶面方位の場合とβ
フォーマットの結晶面方位の場合と比較して示す特性図
である。
性を従来のVHSフォーマットの結晶面方位の場合とβ
フォーマットの結晶面方位の場合と比較して示す特性図
である。
【図5】フェライト単結晶の結晶面方位と磁気ヘッドの
特性の関係を示したもので、いわゆるJ型とβ型とでの
記録媒体摺動時間に対する磁気ヘッドの磨耗量の差を示
す特性図である。
特性の関係を示したもので、いわゆるJ型とβ型とでの
記録媒体摺動時間に対する磁気ヘッドの磨耗量の差を示
す特性図である。
【図6】フェライト単結晶の結晶面方位と磁気ヘッドの
特性の関係を示したもので、VHSフォーマットの結晶
面方位の場合とβフォーマットの結晶面方位の場合の記
録再生特性の差を示す特性図である。
特性の関係を示したもので、VHSフォーマットの結晶
面方位の場合とβフォーマットの結晶面方位の場合の記
録再生特性の差を示す特性図である。
【符号の説明】 1,2 磁気コア、 1A,2A 磁気コアの突き合わ
せ面と直交する面、1a,2b 磁気記録媒体摺動面、
9A,9B ギャップ形成面と垂交する面における<
100>結晶方向、 M 一対の磁気コアの突き合わせ
面、 g 磁気ギャップ
せ面と直交する面、1a,2b 磁気記録媒体摺動面、
9A,9B ギャップ形成面と垂交する面における<
100>結晶方向、 M 一対の磁気コアの突き合わせ
面、 g 磁気ギャップ
Claims (3)
- 【請求項1】 一対の磁気コアが接合一体化され、その
突き合わせ面間に磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘ
ッドにおいて、 上記一対の磁気コアは、トラック幅方向において上記突
き合わせ面と略直交する面が(110)面とされた単結
晶フェライトからなり、 一方の磁気コアは、上記突き合わせ面と略直交する面に
おける<100>結晶方向と、上記突き合わせ面とのな
す角度θが0°≦θ≦26°の範囲となるように結晶面
が配置され、 他方の磁気コアは、上記突き合わせ面と略直交する面に
おける<100>結晶方向と、上記突き合わせ面とのな
す角度θが154°≦θ≦180°の範囲となるように
結晶面が配置されていることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 一対の磁気コアが接合一体化され、その
突き合わせ面間に磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘ
ッドにおいて、 上記一対の磁気コアは、上記突き合わせ面と略直交する
面が(110)面とされた単結晶フェライトからなり、 上記一対の磁気コアは、上記突き合わせ面と略直交する
面における<100>結晶方向と、上記突き合わせ面と
のなす角度θが、0°≦θ≦26°の範囲か、或いは、
154°≦θ≦180°の範囲となるように結晶面が配
置されていることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項3】 上記角度θが、一方の磁気コアと、他方
の磁気コアとで同じ角度とされていることを特徴とする
請求項2記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8189457A JPH1031808A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 磁気ヘッド |
KR1019970033025A KR980011053A (ko) | 1996-07-18 | 1997-07-16 | 자기 헤드 |
US08/896,438 US6016243A (en) | 1996-07-18 | 1997-07-18 | Magnetic head having recording medium facing surfaces with tilted crystal orientation of single crystal ferrite |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8189457A JPH1031808A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1031808A true JPH1031808A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16241590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8189457A Pending JPH1031808A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 磁気ヘッド |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6016243A (ja) |
JP (1) | JPH1031808A (ja) |
KR (1) | KR980011053A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001118212A (ja) | 1999-10-14 | 2001-04-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置 |
US9293152B2 (en) * | 2012-01-25 | 2016-03-22 | International Business Machines Corporation | Abrasion test methods and devices |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2619017B2 (ja) * | 1988-10-11 | 1997-06-11 | 日立マクセル株式会社 | 複合磁気ヘッド |
JP2941886B2 (ja) * | 1990-04-24 | 1999-08-30 | キヤノン電子株式会社 | 磁気ヘッド |
JPH05114110A (ja) * | 1991-10-22 | 1993-05-07 | Hitachi Metals Ltd | 磁歪振動ノイズを減少させた浮上型磁気ヘツド |
JPH06314408A (ja) * | 1993-04-30 | 1994-11-08 | Sony Corp | 磁気ヘッド |
JPH0721513A (ja) * | 1993-06-29 | 1995-01-24 | Sony Corp | 磁気ヘッド |
JPH0773408A (ja) * | 1993-09-03 | 1995-03-17 | Hitachi Ltd | 磁気ヘッド及びそれを搭載した磁気記録再生装置 |
JPH08315312A (ja) * | 1995-05-19 | 1996-11-29 | Sony Corp | 磁気ヘッド |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP8189457A patent/JPH1031808A/ja active Pending
-
1997
- 1997-07-16 KR KR1019970033025A patent/KR980011053A/ko not_active Application Discontinuation
- 1997-07-18 US US08/896,438 patent/US6016243A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6016243A (en) | 2000-01-18 |
KR980011053A (ko) | 1998-04-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040406 |