JPH052716A - 複合型磁気ヘツド - Google Patents

複合型磁気ヘツド

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JPH052716A
JPH052716A JP15195991A JP15195991A JPH052716A JP H052716 A JPH052716 A JP H052716A JP 15195991 A JP15195991 A JP 15195991A JP 15195991 A JP15195991 A JP 15195991A JP H052716 A JPH052716 A JP H052716A
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JP
Japan
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magnetic
thin film
magnetic head
ferromagnetic
metal thin
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Pending
Application number
JP15195991A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniyasu Araki
邦康 荒木
Kozo Ishihara
宏三 石原
Shigehiro Horimoto
重浩 堀元
Hideki Ishida
秀樹 石田
Shingo Oomori
愼后 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH052716A publication Critical patent/JPH052716A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ギャップ部に強磁性金属薄膜が成膜され
た複合型磁気ヘッド(所謂TSS型磁気ヘッド)におい
て、従来よりも高い再生出力を得ることを目的とする。 【構成】 磁気テープ対接面6a,6a’で磁気ギャップ形
成面2に対して所定角度傾斜して強磁性金属薄膜3,3’が
被着形成されたフェライト等の強磁性酸化物で構成され
た磁気コア半体対6,6’の上記強磁性金属薄膜3,3’を、
略一直線状に接合して磁気ギャップ2が形成された磁気
ヘッドにおいて、上記磁気コア半体対6,6’の全 体もし
くは、少なくともフロントギャップ部が単結晶構造をな
すとともに、上記強磁性金属薄膜3,3’が形成される傾
斜面6b,6b’の結晶面が{111}面±10°以 内に設定
される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強磁性酸化物材料と強
磁性金属材料との複合磁性材料から成る磁気ヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、8ミリVTR・R-DAT等の磁気記録再
生装置においては、記録情報量の高密度化を計ることを
目的として、高抗磁力を有する塗布型メタルテープや蒸
着テープが用いられている。一方、上記記録媒体を充分
に生かすには、記録/再生用の磁気ヘッド自体、より高
い記録再生特性が要求される。
【0003】そこで、上記の条件を満たすものとして、
強磁性酸化物コアに強磁性金属薄膜が被着形成された所
謂、複合型磁気ヘッドが実用化されている(例えば、特
開昭60-229210号 G11B 5/187 参照)。
【0004】上記公開特許公報に開示されている磁気ヘ
ッドを、図4に示す。図において、一対の磁気コア1,
1’はMn-Zn系フェライト等の強磁性酸化物で形成され
る。両コア1,1’の突き合わせ面(後述する磁気ギャップ
形成面)2は、それぞれ斜めに切削 形成して傾斜面1b,1
b’が形成され、真空薄膜形成技術等により強磁性金属
薄膜3,3’が被着される。該強磁性金属薄膜3,3’が成膜
された磁気コア1,1’をSiO 2等のギャップスペーサ(図示
せず)を介して強磁性金属薄膜3,3’部分が略一直線状に
突き合わされ、ガラス等の非磁性材4,4’で溶融充填さ
れる構造となっている。尚、5はコイル巻き線孔であ
る。
【0005】上述の磁気ヘッドの特徴は、まず第1にギ
ャップ近傍が高飽和磁束密度を有する強磁性金属薄膜3,
3’で構成されている故、記録能力が高く、塗布メタル
テープやメタル蒸着テープを充分に磁化することができ
るという利点を持っている。また、第2に磁気コア部の
大部分の電気抵抗の大きい強磁性酸化物で構成されてい
るので、渦電流損失の影響が少なく、再生面で広帯域に
優れた特性をもっている。第3には強磁性酸化物に強磁
性金属薄膜が接合される面1b,1b’が、ギャップ形成面2
に対して充分な傾斜角度を持っており(θ≧30°)、再生
時にその接合部が疑似ギャップとして働いても、アジマ
スロスによって打ち消されるので悪影響を及ぼさないと
云った特徴を持っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このタイプの磁気ヘッ
ドは、上述の特性を活かして8ミリVRT用として実用化さ
れているが、この場合の磁気コア半体としてのフェライ
ト等の強磁性酸化物は、多結晶構造か又は、図4に示す
ような結晶方位を持った単結晶材を用いていた。つま
り、磁気記録媒体対接面1aが{110}面、磁路面1dが
{110}面、ヘッドチップ側面1cが{001}面とな
る結晶方位が採用されていた。
【0007】ところが、近年8ミリVTRのような高画質化
の要望が高くなり、それに伴ってヘッド出力の広帯域・
高出力化の要求が強くなってきており、上述の構成の磁
気ヘッドでは特性面の点で能力不足となってきた。
【0008】
【課題を解決するための手段】フェライト等の強磁性酸
化物で形成された磁気コア半体を一対用意し、この磁気
コア半体の磁気記録媒体対接面で磁気ギャップ形成面に
対して所定角度θ傾斜して強磁性金属薄膜が磁気コア半
体に被着形成され、上記一対の磁気コア半体の強磁性金
属薄膜同士が略一直線状に突き合わされてギャップ接合
される磁気ヘッドにおいて、上記一対の磁気コア半体の
全体若しくは少なくともフロントギャップ部が単結晶構
造を成すとともに、上記強磁性金属薄膜形成面の結晶面
は{111}面±10°以内に構成する。
【0009】
【作用】磁気コア半体の強磁性金属薄膜が被着形成され
る傾斜面を単結晶フェライトの結晶面{111}面にす
ることによって、該傾斜面に直交する方向が磁化容易軸
<111>方向となるので、再生時に磁気ヘッド内を流
れる磁束が、フェライト単結晶部から強磁性金属薄膜
へ、或るいは逆に強磁性金属薄膜からフェライト単結晶
部へ流れる際に、傾斜面の境界で受ける磁気抵抗が最も
小さくなり、再生能力が上がり磁気ヘッドの再生出力が
向上する。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。図1は本発明の複合型磁気ヘッドの外観斜視図
である。尚、従来例と同一部分には同一番号を付けてそ
の説明を省略する。
【0011】図1において、磁気コア半体6,6’はMn-Zn
系の単結晶フェライト等の強磁性酸化物で形成され、こ
の磁気コア半体6,6’を両磁気コア半体6,6’の突き合わ
せ面2 に対して30°以上、例えば40°の傾斜をつけて斜
めに切り欠いて傾斜面6b,6b’を形成し強磁性金属薄膜
形成面とする。ここで、この単結晶フェライトの磁気コ
ア半体6,6’の傾斜面6b,6b’上に、真空薄膜成膜技術に
より高飽和磁束密度を有する強磁性金属薄膜3,3’を被
着した磁気コア半体6,6’同士を、ギャップスペーサ(図
示 せず)を介して略一直線状に突き合わせた構造にす
る。
【0012】尚、この実施例の場合、フェライト単結晶
で構成された磁気コア半体6,6’の結晶方位は、磁気記
録媒体対接面6a,6a’を{112}面とし、ヘッドチッ
プ側面6c,6c’を{021}面、磁路面6d,6d’を{51
2}面としているが、例えば他の例として、磁気記録媒
体対接面6a,6a’を{110}面に設定し、この対接面6
a,6a’と直交する他の2面、即ちヘッドチップ側面6c,6
c’及び磁路面6d,6d’の結晶面を決めてもよい。重要な
点は、強磁性金属薄膜が形成される傾斜面6b,6b’の結
晶面を{111}面に設定することである。
【0013】尚、補足として、従来から実用化されてい
る結晶方位は図4に示すように、磁気記録媒体対接面1
a,1a’が{110}面、ヘッドチップ側面1c,1c’が
{001}面、及び磁路面1d,1d’が{110}面とな
っており、この直交する3面の結晶面より強磁性金属薄
膜が形成される傾斜面1b,1b’は{335}面となり、
本発明で開示した{111}面から15°ズレた面となっ
ている。
【0014】次に本発明の他の実施例について図2を参
照しながら説明する。図1と異なるのは、磁気コア半体
7,7’を構成する強磁性酸化物の結晶構造が異なってい
て、フロントギャップ部8,8’が単結晶のフェライトで
構成され、バックギャップ部9,9’が多結晶のフェライ
トで構成されている点である。このタイプの磁気ヘッド
の場合は、フロントギャップ部8,8’における強磁性金
属薄膜が形成される傾斜面8b,8b’の結晶面を{11
1}面に設定することによって、上述した前例と同様の
磁気ヘッド出力を向上させることが出来る。
【0015】本発明の実施例による複合型磁気ヘッドの
周波数対出力特性を図3に示した。図3は各試料を十数
個ずつ作成し、測定結果の平均値をプロットしたもの
で、実験データからも分かるように、周波数全域にわた
って従来よりも1.5〜2.0dBの出力アップとなっており、
広帯域高出力化を達成している。尚、図1及び図2にお
いて、強磁性金属薄膜が形成される傾斜面6b,6b’,8b,8
b’が{111}面に対し て±10°以内の範囲のズレで
あれば、出力アップに効果があることが実験的に確認で
きた。
【0016】
【発明の効果】本発明の複合型磁気ヘッドは、従来の磁
気ヘッドに比べてヘッド出力で1.5〜2.0dBの向上が見ら
れるので、磁気記録分野における高密度化の要求に充分
対応できるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの外観斜視図である。
【図2】本発明の他の磁気ヘッドの外観斜視図である。
【図3】本発明の磁気ヘッドの周波数対出力特性を示す
図である。
【図4】従来例の磁気ヘッドの外観斜視図である。
【符号の説明】
2 磁気コア半体突き合わせ面(ギャップ形成面) 3 強磁性金属薄膜 6 磁気コア半体 6b 傾斜面 7 磁気コア半体 8b 傾斜面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
フロントページの続き (72)発明者 石田 秀樹 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機株 式会社内 (72)発明者 大森 愼后 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機株 式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 磁気記録媒体対接面で磁気ギャップ形成
    面に対し、所定角度傾斜して強磁性金属薄膜が被着形成
    されたフェライト等の強磁性酸化物で構成された磁気コ
    ア半体対の上記強磁性金属薄膜を、略一直線状に接合し
    て磁気ギャップが形成された磁気ヘッドにおいて、上記
    磁気コア半体対の全体若しくは、少なくともフロントギ
    ャップ部が単結晶構造を成すとともに、上記強磁性金属
    薄膜形成面の結晶面は{111}面±10°以内に設定す
    ることを特徴とする複合型磁気ヘッド。
JP15195991A 1991-06-24 1991-06-24 複合型磁気ヘツド Pending JPH052716A (ja)

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JPH052716A true JPH052716A (ja) 1993-01-08

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ID=15529955

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JP15195991A Pending JPH052716A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 複合型磁気ヘツド

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JP (1) JPH052716A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5035595A (en) * 1989-02-15 1991-07-30 Chisso Corporation Spinneret device for conjugate fibers of eccentric sheath-and-core type

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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