JPH10317800A - 吊下げ式スライド扉 - Google Patents

吊下げ式スライド扉

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Publication number
JPH10317800A
JPH10317800A JP17536797A JP17536797A JPH10317800A JP H10317800 A JPH10317800 A JP H10317800A JP 17536797 A JP17536797 A JP 17536797A JP 17536797 A JP17536797 A JP 17536797A JP H10317800 A JPH10317800 A JP H10317800A
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JP
Japan
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pulley
door
supported
slide door
track
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Application number
JP17536797A
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English (en)
Inventor
Michiharu Eguchi
道治 江口
Hideyuki Takaku
秀之 高久
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Sun Wave Corp
Original Assignee
Sun Wave Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて軽い操作力でも容易に開閉することが
できる吊下げ式スライド扉を提供する。 【解決手段】 主滑車8が上部ガイド5の主軌道5aに
支持されて両サイド扉3a、3bの自重を支持し、補助
滑車8が主滑車7を支点として両サイド扉3a、3bの
下端が内側に揺動するモーメントの反力を支持するよう
になっているので、下部ガイド6を設けた場合には該下
部ガイド6にかかる揺動による摩擦力が軽減されるため
極めて軽い操作力でも容易に開閉することができるばか
りか、下部ガイド6を省略することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊下げ式スライド
扉であって、特に互いに引き違いスライド可能に支持さ
れるスライド扉の滑車の支持構造を改良した吊下げ式ス
ライド扉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より開閉口を開閉する扉として使用
される引き違いのスライド扉は、2枚、もしくは3枚組
合せた構造のものが一般的に使用されている。
【0003】このような引き違いの扉は、開閉口に複数
の扉を組合わせて使用する場合は、扉の枚数を多くすれ
ば開閉口を広く開口することができるが、開閉する際に
操作する人の移動範囲が広くなり操作性が悪くなる。
【0004】操作性を改善するために、このような複数
枚のスライド扉に凸形の取っ手が取付けられる場合は、
開放時に凸形取っ手が各扉の端部に当るため各スライド
扉の開放領域が制約されて開閉口全部を開放することが
できなくなり、また、凹形取っ手が取付けられる場合
は、重なり合う扉との干渉は無いが、各スライド扉を全
部開放することによって互いに重なり合うため、凹形取
っ手が内部に入り込み、スライド扉を閉じる際に引き出
し操作が困難となる問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
開閉口の上下に取付けられたガイドの同一軌道上に移動
可能に支持される幅狭の一対のサイド扉と、前記ガイド
の他方の軌道に支持され、閉鎖時には前記両サイド扉の
中央に位置する幅広のセンタ扉とを有し、前記サイド扉
が前記センタ扉の移動量1に対し2倍の移動量で連動し
て移動することができる連動機構の開発を進めて完成に
至り、特願平8−299352号を出願した。
【0006】この開発によって、スライド扉を開閉する
人の移動範囲が少なく、極めて簡単な操作で開閉操作を
行なうことが可能になったのである。
【0007】さらに、本出願人は開発を進め、更に軽い
操作力でもスライド扉を開閉できるようにするために開
閉時に発生する摩擦抵抗を軽減する点に着目し、スライ
ド扉の滑車の支持構造を改良した吊下げ式スライド扉の
完成に至った。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、極めて軽い操作力でも容易に開
閉することができる吊下げ式スライド扉を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、開閉口の上下
に配設されたガイドに引き違いスライド可能に支持され
る吊下げ式スライド扉であって、前記スライド扉上端
に、内側にオフセットして夫々回転自在に支持される少
なくとも2つの滑車と、該各滑車を転動可能に支持すべ
く前記開閉口の上端に取付けられ少なくとも2つの軌道
を有する上部ガイドとから成り、前記滑車は、前記上部
ガイドの一方の軌道に支持され前記スライド扉の自重を
支持する主滑車と、前記上部ガイドの他方の軌道に支持
され前記主滑車を支点として前記スライド扉の下端が内
側に揺動するモーメントの反力を支持する補助滑車とで
構成されることを特徴としている。このようにすること
により、主滑車が上部ガイドの一方の軌道に支持されス
ライド扉の自重を支持し、補助滑車が主滑車を支点とし
てスライド扉の下端が内側に揺動するモーメントの反力
を支持するようになっているので、下部ガイドを設けた
場合には該下部ガイドにかかる揺動による摩擦力が軽減
されるため極めて軽い操作力でも容易に開閉することが
できるばかりか、下部ガイドを省略することもできる。
【0010】本発明の吊下げ式スライド扉は、前記下部
ガイドの軌道上には、他方のスライド扉が移動可能に支
持され、前記一方のスライド扉の上端を支持する各滑車
は、スライド扉の上端に高さ調整手段を介して高さ調整
可能に支持されれば好適である。これによれば、互いに
引き違いスライド可能に支持される両スライド扉の一方
のスライド扉が上部ガイドの軌道上に高さ調整手段によ
り高さが調整可能な各滑車を介して支持されているの
で、下部ガイドに支持された他方のスライド扉との間に
高さの誤差が生じた際は、相互に干渉しない間隔に調整
することができる。
【0011】本発明の吊下げ式スライド扉は、前記各滑
車が夫々水平な同軸上に支持され、補助滑車の上端が、
前記上部ガイドの軌道に支持されれば好適である。これ
によれば、水平な軸端部の補助滑車が上部ガイドの軌道
に支持されので、同軸上に支持される主滑車を支点とす
るスライド扉の揺動並びに重量を1本の水平な支持軸で
支えることができ、滑車の支持構造を単純化することが
できる。
【0012】本発明の吊下げ式スライド扉は、前記補助
滑車を案内支持する上部ガイドの軌道が前記主滑車の上
部にあって、前記スライド扉の垂直面と平行または上端
が内側に傾斜する角度を有する面で構成されれば好適で
ある。これによれば、補助滑車を案内支持する上部ガイ
ドの軌道が前記主滑車の上部にあるので、上部ガイドの
軌道が縦長の薄形に形成されるので、両スライド扉が開
閉口に接近して配置され安定した支持構造が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を挙げ図面に基
づいて本発明を説明する。本発明の吊下げ式スライド扉
の第1実施形態につき説明する。
【0014】図1は、吊下げ式スライド扉を内側から視
た該スライド扉の分解組立斜視図、図2の(a)は組立
られた3枚の吊下げ式スライド扉の側面図、(b)はス
ライド扉上端に設けた各滑車の取付け高さを調整する高
さ調整手段の拡大断面図である。
【0015】図1および2に示されるように、吊下げ式
スライド扉1は、3枚のスライド扉の組合せから成り、
これらスライド扉1は、2枚の幅狭のサイド扉3a、3
bと1枚の幅広のセンタ扉4で構成されていて、開閉口
2が閉じられた状態ではこれらサイド扉3a、3bは、
センタ扉4の両側に配設されるようになっている。
【0016】開閉口2の上端には上部ガイド5が取付け
られ、開閉口2の下端には下部ガイド6が互いに平行に
取付けられている。
【0017】さらに詳しくは、上部ガイド5は、図2の
(a)に示されるように上下に平行な水平面が突出して
配設され、下部水平面の上面に形成された凹溝が主軌道
5aとして構成され、上部平面の底面が補助軌道5bと
して構成される。
【0018】さらに上部ガイド5の下部水平面先端は、
下方に垂直に折曲されており、その内側が後述するセン
タ扉4の上端の揺動を規制する垂直軌道5cとして構成
される。
【0019】一方、下部ガイド6は、水平に突出した面
上に形成された凹溝が主軌道6aとして構成され、水平
面の底面には幅方向に一対の垂直な壁面6b、6dが平
行に形成され、これら対向する壁面6b、6dにより垂
直軌道6dが構成される。
【0020】両サイド扉3a、3bの上端には、幅方向
両側に少なくとも2個の滑車を1組とする滑車が2組配
設されており、これら滑車は、該サイド扉3a、3bの
内側(開閉口側)にオフセットされて支持されている。
【0021】そして、これらの滑車7、8が同一支持軸
10上に夫々回転自在に支持され、これらの滑車7、8
は、両サイド扉3a、3bの上端に調整手段により高さ
が調整可能に取付けられている。
【0022】詳しくは、両サイド扉3a、3bの上端に
は、L字形のブラケット11が横向きに取付けられ、該
ブラケット11の水平面底面には断面コ字形のサポート
12が調整手段としての一対の調整ねじ13により取付
けられており、相互の間隔(D)が調整可能となってい
る。
【0023】サポート12の側面には支持軸10が開閉
口2に向けて水平に突出しており、該支持軸10には、
大径の主滑車7と小径の補助滑車8が近接した配設さ
れ、それぞれ単独に回転可能に軸支されている。
【0024】大径の主滑車7は、上部ガイド5の主軌道
5aの凹溝に案内されて転動可能に支持され、補助滑車
8は水平な底面の補助軌道5bに転動可能に当接してい
る。
【0025】両サイド扉3a、3bの下端には、L字形
のブラケット14が取付けられ、該ブラケット14先端
の水平面上には補助滑車9が回転自在に軸支されてい
る。
【0026】補助滑車9は、垂直軌道6dの両垂直壁面
6b、6c間に内装されて開口部8側の垂直壁面6bに
転動可能に当接している。
【0027】次に、センタ扉4は、図1に示されるよう
に、上端に断面L字形に形成されたブラケット15が全
長に亘って取付けられ、該ブラケット15の長手方向両
側には一対のプーリー16a、16bが回転自在に軸支
されており、該一対のプーリー16a、16bには無端
ベルト17が掛止されている。
【0028】両サイド扉3a、3bの上端に取付けられ
るサポート12の端部には、夫々センタ扉4側に向けて
アーム20、20が長手方向に延設され、該アーム2
0、20の先端に設けられた取付け部21、21によ
り、前述した無端ベルト17の上部および下部が固定さ
れている。
【0029】センタ扉4の上端に取付けられるブラケッ
ト15の両側下端より突出する一対の水平面15a、1
5b上には、夫々補助滑車18が回転自在に軸支され、
補助滑車18は上部ガイド5下方の垂直軌道5cに夫々
転動可能に当接している。
【0030】センタ扉4下端の両側には、上方に立ち上
った一対のブラケット22、22が取付けられており、
該ブラケット22、22の上端には主滑車23、23が
回転自在に軸支されている。
【0031】このようにしてセンタ扉4は、下端両側に
配設された一対の主滑車23、23が下部ガイド6の主
軌道6aに支持され、両サイド扉3a、3bは、上端両
側にオフセットされて配設された主滑車7および補助滑
車8からなる2組の滑車により上部ガイド5の各軌道5
a、5bに夫々支持される。
【0032】次に吊下げ式スライド扉の作用につき説明
する。図5は吊下げ式スライド扉の作用の説明図であ
る。先ず、3枚の吊下げ式スライド扉の開閉操作につき
説明する。
【0033】図1の状態は、3枚の吊下げ式スライド扉
が閉じた状態を示し、この状態から、例えば一方のサイ
ド扉3aを開くために該サイド扉3aをセンタ扉4側に
移動すると、両サイド扉3aとセンタ扉4は無端ベルト
17を介して接続されているため、これら全てのスライ
ド扉は連動して移動させることができる。
【0034】しかし、反対側のサイド扉3bは、開閉口
2の側壁に当接して移動不能となっているため、センタ
扉4のみが連動して移動し、このセンタ扉4はサイド扉
3aの1/2移動量で移動されるようになっている。
【0035】ここで、センタ扉4の横幅は各サイド扉3
a、3bの横幅の2倍の幅を有している。従って、一方
のサイド扉3aを他方のサイド扉3aに当接するまで移
動すると、センタ扉4も同時に開閉口2の側壁に当接す
るまで移動して両サイド扉3a、3bとセンタ扉4が前
後に重なる状態で開閉口2の半分が開放される。
【0036】尚、反対側のサイド扉3bを開放する場合
は、前述した操作と同様な操作を行なうことにより相互
のスライド扉を連動させつつ移動することができる。
【0037】次に、両サイド扉3a、3bを支持してい
る2組の主滑車7および補助滑車8の作用つき説明す
る。ここでは、一方のサイド扉3aの1組の滑車につい
て説明する。
【0038】すなわち、図5に示されるように、主滑車
7を中心として考えると、該主滑車7のオフセットされ
た外側端部にはサイド扉3aの重量R1が下向きに作用
し、主滑車7と同一支持軸10の外側に取付けられてい
る補助滑車8には主滑車7を支点としてサイド扉3aを
下方に揺動させるモーメントの反力R2が上方に作用す
る。従って、この主滑車7にはサイド扉3aの重量R1
と反力R2の和Wが作用する。
【0039】このようにすることにより、主滑車7が上
部ガイド5の一方の軌道5aに支持されてサイド扉3a
の自重を支持し、補助滑車8が主滑車7を支点としてサ
イド扉3aの下端が内側に揺動するモーメントの反力を
支持するようになっているので、下部ガイド6にかかる
揺動による摩擦力が軽減されるため極めて軽い操作力で
も容易に開閉移動することができる。
【0040】また、補助滑車8が主滑車7と同軸上に支
持されているので、滑車の支持構造を単純化することが
できる。
【0041】次に、両サイド扉3a、3b支持する2つ
の滑車7、8の取付け高さを調整する高さ調整手段の調
整方法につき図2の(b)を基に説明する。
【0042】前述したように、両サイド扉3a、3b
は、上部ガイド5に滑車7、8を介して吊下げ支持さ
れ、センタ扉4は、下部ガイド6上に滑車23を介して
夫々自重が支持されるようになっている。
【0043】このように、両サイド扉3a、3bとセン
タ扉4は、これらを支持するレールが開閉口2の上部お
よび下部に取付けられているので、夫々支持基準が異な
るため開口部2の高さ寸法に誤差が生じたり、上部ガイ
ド5と下部ガイド6の高さ方向の取付け位置や、滑車を
取付ける部材の取付け高さに誤差が生じた場合、上下に
個別に支持されるセンタ扉4と両サイド扉3a、3bと
の相対的な高さ位置に誤差が生ずる。
【0044】従って、両サイド扉3a、3bとセンタ扉
4の滑車を支持する各ブラケットどうしが干渉したり、
滑車が上下のガイドから外れ易くなる問題を有すること
となる。
【0045】そこで、本発明の吊下げ式スライド扉では
2つの滑車7、8を支持しているサポート12を調整手
段としての一対の調整ねじ13によりブラケット11の
水平面底部に取付けることにより、ブラケット11の水
平面底部とサポート12上面との間隙Dを調整出来るよ
うに構成した。
【0046】すなわち、調整ねじ13は、ねじ軸に段付
き部が形成されていて、その先端には例えばレンチが係
合可能な六角穴の溝で構成された係合部13aが形成さ
れている。
【0047】この調整ねじ13は、ねじ軸の先端をサポ
ート12の貫通穴12aを下から貫通させてこれをブラ
ケット11の水平面に形成されたねじ穴11aに螺合
し、レンチを係合部13aに係合させて廻すことにより
サポート12を調整ねじ13の頭部に係止して上方に引
き上げることができる。
【0048】また、ねじ軸先端の段付部にナットNを螺
着することにより、調整ねじ13を回してサポート12
を下方に引き下げる過程で、螺着されたナットNがブラ
ケット11の水平面上に当接して下方への移動範囲が規
制され、下げ過ぎによる干渉を防止している。
【0049】このように、互いに引き違いスライド可能
に支持されるスライド扉の内一方の両サイド扉3a、3
bが上部ガイドの軌道5a、5b上に高さ調整手段によ
り高さが調整可能な各滑車7、8を介して支持されてい
るので、下部ガイド6に支持された他方のセンタ扉4と
の間で高さの誤差が生じた際は、相互に干渉しない間隔
に調整することができる。
【0050】次に、本発明の吊下げ式スライド扉の第2
実施形態につき説明する。図3には第2実施形態を示す
滑車支持部の拡大断面図が示されている。尚、前述した
構成部分と同一構成部分については同一符号を付し詳細
な説明は省略する。
【0051】25は、上部ガイドを示し、該上部ガイド
25は、下方に水平面が形成され、該水平面上に形成さ
れた凹溝が主軌道25aとして構成され、その上方が下
向きに折曲されてコ字形に形成された下向き垂直面のス
ライド扉側側面が垂直軌道25bとして構成される。
尚、前述した垂直軌道25bは、垂直な面として構成さ
れるが、これ以外に下端が外側に開いた傾斜を有する面
に形成しても良い。
【0052】更に、主軌道25aを有する水平面の先端
が下方に垂直に折曲され、そのスライド扉側の下向き垂
直面がセンタ扉4の上端の揺動を規制する垂直軌道25
cとして構成されている。
【0053】一方、両サイド扉3a、3bの上端に横向
きに取付けられたL字形のブラケット11の水平面底面
には断面コ字形のサポート12が一対の調整ねじ13に
より取付けられており、相互の間隔(D)が調整可能と
なっている。
【0054】サポート12の側面から水平に突出した支
持軸10には主滑車7が回転自在に軸支され、サポート
12の側面に取付けられた下向きL字形のブラケット2
6の上端水平面には補助滑車27が回転自在に軸支され
ている。
【0055】このように構成された上部ガイド25は、
主軌道5aとしての凹溝が両サイド扉3a、3bの上端
に取付けられた主滑車7が転動可能に支持され、垂直軌
道25bには、補助滑車27が転動可能に当接されてい
る。
【0056】これにより、主滑車7が上部ガイド5の軌
道25aに支持されてサイド扉3aの自重を支持し、補
助滑車8が主滑車7を支点としてサイド扉3aの下端が
内側に揺動するモーメントの反力を垂直軌道25bによ
り支持するようになっているので、サイド扉3aは垂直
に吊り下げ支持されて該サイド扉3a下端の揺動が規制
されため、下部ガイド6の揺動による摩擦力が軽減され
軽い操作力でも容易に開閉することができる。
【0057】次に前述した第2実施形態における主滑車
7と補助滑車27の配置関係につき説明する。図4の
(a)は主滑車と補助滑車が近接して配設される状態を
示す斜視図であり、図4の(b)は主滑車と補助滑車が
互いに離間して配設される状態を示す斜視図である。
【0058】例えば、両サイド扉3a、3bが大形で重
量を有したり、主滑車のオフセット量が大きい場合に
は、図4の(a)に示されるように補助滑車27を主滑
車7と互いに近接して配設して配設するように構成すれ
ば好適である。
【0059】これにより、主滑車7に作用する揺動モー
メントを直上に配設した補助滑車27により支持するこ
とができるので、効率良く安定した支持ができる。
【0060】また、両サイド扉3a、3bが小形で重量
が軽量のものの場合には、図4の(b)に示されるよう
に単一の補助滑車27を主滑車7とは互いに離間して配
設するように構成すれば好適である。
【0061】これにより、補助滑車27の支持構造が単
純化され、サイド扉3aの重心位置に近い位置を選択し
て取付けることができ、反作用を効率良く支持すること
ができる。尚、2個の補助滑車27を主滑車7に対応さ
せて夫々別個に配設しても良いことは勿論である。
【0062】このように、補助滑車27が主滑車7とは
別個に配設されることによって、スライド扉の大小や、
重量による揺動モーメントの反作用の大きさに対応させ
て補助滑車の取付け位置や個数を変えて取付けることが
できる。
【0063】次に、第2実施形態の変形例につき説明す
る。なお、前述した構成部分と同一構成部分は同一符号
を付し、詳細な説明は省略する。図6は第2実施形態で
ある吊下げ式スライド扉の滑車支持部の変形例を示す拡
大断面図である。
【0064】図6において28は第2補助滑車を示し、
この第2補助滑車28は、主滑車7を支持する支持軸1
0と同一支持軸の延在する先端に独自に回転可能に支持
されている。
【0065】この上部ガイド25は、第2実施形態とほ
ぼ同一構成となっており、主軌道25aの上方に第2補
助滑車28の上端に対応させて水平軌道25aを突設し
た構成が相違している点である。
【0066】この第2補助滑車28の上端に対応させて
水平軌道25aを設けることにより、前記実施形態にお
ける両サイド扉3a、3bの片持ちによる倒れを補助滑
車27が防止する機能に加え、上昇移動を規制すること
により主滑車7の脱輪を防止することができ、両サイド
扉3a、3bの開閉操作をより安全に行なうことができ
る。
【0067】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。例えば、センタ扉
が下部ガイドにより支持される構成例につき説明した
が、別の上部ガイドにより支持する構成にすることも可
能である。
【0068】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0069】(a)請求項1の発明によれば、主滑車が
上部ガイドの一方の軌道に支持されスライド扉の自重を
支持し、補助滑車が主滑車を支点としてスライド扉の下
端が内側に揺動するモーメントの反力を支持するように
なっているので、下部ガイドを設けた場合には該下部ガ
イドにかかる揺動による摩擦力が軽減されるため極めて
軽い操作力でも容易に開閉することができるばかりか、
下部ガイドを省略することもできる。
【0070】(b)請求項2の発明によれば、互いに引
き違いスライド可能に支持される両スライド扉の一方の
スライド扉が上部ガイドの軌道上に高さ調整手段により
高さが調整可能な各滑車を介して支持されているので、
下部ガイドに支持された他方のスライド扉との間に高さ
の誤差が生じた際は、相互に干渉しない間隔に調整する
ことができる。
【0071】(c)請求項3の発明によれば、水平な軸
端部の補助滑車が上部ガイドの軌道に支持されので、同
軸上に支持される主滑車を支点とするスライド扉の揺動
並びに重量を1本の水平な支持軸で支えることができ、
滑車の支持構造を単純化することができる。
【0072】(d)請求項4の発明によれば、補助滑車
を案内支持する上部ガイドの軌道が前記主滑車の上部に
あるので、上部ガイドの軌道が縦長の薄形に形成される
ので、両スライド扉が開閉口に接近して配置され安定し
た支持構造が得られる。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1施形態を示す吊下げ式スライド扉
を内側から視た該スライド扉の分解組立斜視図である。
【図2】(a)は組立られた3枚の吊下げ式スライド扉
の側面図、(b)はスライド扉上端に設けた各滑車の取
付け高さを調整する高さ調整手段の拡大断面図である。
【図3】本発明の第2施形態を示す吊下げ式スライド扉
の滑車支持部を示す拡大断面図である。
【図4】(a)は主滑車と補助滑車が近接して配設され
る状態を示す斜視図であり、図4の(b)は主滑車と補
助滑車が互いに離間して配設される状態を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の吊下げ式スライド扉の作用説明図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態である吊下げ式スライド
扉の滑車支持部の変形例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】 1 吊下げ式スライド扉 2 開閉口 3a、3b サイド扉 4 センタ扉 5 上部ガイド 5a 主軌道 6 下部ガイド 6a 主軌道 6b、c 垂直壁面 6d 垂直軌道 7 主滑車 8、9、18 補助滑車 10 支持軸 10a 支持軸 11 ブラケトット 11a ねじ穴 12 サポート 12a 貫通穴 13 調整ねじ 13a 係合部 14 ブラケット 15a、15b 水平面 16a、16b プーリー 17 無端ベルト 20 アーム 21 取付け部 22 ブラケット 23 主滑車 25 上部ガイド 25a 主軌道 25b、25c 垂直軌道 25d 水平軌道 26 ブラケット 27 補助滑車 28 第2補助滑車 N ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉口の上下に配設されたガイドに引き
    違いスライド可能に支持される吊下げ式スライド扉であ
    って、 前記スライド扉上端に、内側にオフセットして夫々回転
    自在に支持される少なくとも2つの滑車と、該各滑車を
    転動可能に支持すべく前記開閉口の上端に取付けられ少
    なくとも2つの軌道を有する上部ガイドとから成り、 前記滑車は、前記上部ガイドの一方の軌道に支持され前
    記スライド扉の自重を支持する主滑車と、前記上部ガイ
    ドの他方の軌道に支持され前記主滑車を支点として前記
    スライド扉の下端が内側に揺動するモーメントの反力を
    支持する補助滑車とで構成されることを特徴とする吊下
    げ式スライド扉。
  2. 【請求項2】 前記下部ガイドの軌道上には、他方のス
    ライド扉が移動可能に支持され、前記一方のスライド扉
    の上端を支持する各滑車は、スライド扉の上端に高さ調
    整手段を介して高さ調整可能に支持されて成る請求項1
    に記載の吊下げ式スライド扉。
  3. 【請求項3】 前記各滑車は、夫々水平な同軸上に支持
    され、補助滑車の上端が、前記上部ガイドの軌道に支持
    されて成る請求項1に記載の吊下げ式スライド扉。
  4. 【請求項4】 前記補助滑車を案内支持する上部ガイド
    の軌道は、前記主滑車の上部にあって、前記スライド扉
    の垂直面と平行または上端が内側に傾斜する角度を有す
    る面で構成されて成る請求項1に記載の吊下げ式スライ
    ド扉。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7351469B2 (en) 2005-03-09 2008-04-01 Faber Castell Ag Method of producing surface coatings on articles, and article having a surface coating
KR101156639B1 (ko) 2009-11-04 2012-06-14 (주)삼우 도어 설치구조
JP2019037521A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 河淳株式会社 キャビネット
CN109505486A (zh) * 2018-12-12 2019-03-22 广州市欧派卫浴有限公司 三联动门及淋浴房门

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