JPH10316028A - 車体のエアボックス結合部構造 - Google Patents

車体のエアボックス結合部構造

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JPH10316028A
JPH10316028A JP14105297A JP14105297A JPH10316028A JP H10316028 A JPH10316028 A JP H10316028A JP 14105297 A JP14105297 A JP 14105297A JP 14105297 A JP14105297 A JP 14105297A JP H10316028 A JPH10316028 A JP H10316028A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを低下させかつ車体強度を向上さ
せつつ、客室の容積を拡大することのできる車体のエア
ボックス結合部構造を提供する。 【解決手段】 エアボックス14には、エクステンショ
ンカウルトップ21とガセットカウルトップ25とが固
着されている。エクステンションカウルトップ21は、
垂直部23を有し、該垂直部23の内側面に第1結合面
24が形成されている。ガセットカウルトップ25に
は、その上面側には斜状部5の接合フランジ10に連な
る接合フランジ26が形成され、下面側に第2結合面2
7が形成されている。そして、エアボックス14は、エ
クステンションカウルトップ21の第1結合面24をフ
ロントピラー2側の第1支持面9に結合し、且つ、ガセ
ットカウルトップ25の第2結合面27をフロントピラ
ー2側の第2支持面11に結合することにより、フロン
トピラー2に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体のエンジンル
ームと客室との間に配設され車幅方向に延在するエアボ
ックスとフロントピラーの結合部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車体構造としては、図5及び図6
に示すものが知られている。すなわち、車体50の前部
両側には、フロントピラー51が立設されており、該フ
ロントピラー51の上部には、車体前方に膨出する三角
窓部52が形成されている。このフロントピラー51
は、フロントピラーアウタアッパ53とフロントピラー
インナアッパ54とを結合して閉断面形状に形成されて
おり、フロントピラーインナアッパ54の前端部には、
車幅方向に向くフランジ54aが設けられている。
【0003】一方、エンジンルーム55と客室56との
間には、車幅方向に延在するエアボックス57が配設さ
れている。該エアボックス57は、カウルトップ58と
ダッシュアッパ59と結合して閉断面形状に形成されて
おり、両端部はカウルサイド60により閉鎖されてい
る。エンジンルーム55の側部には、車体前後方向に延
在するフードリッジ61が配設され、該フードリッジ6
1の後部はカウルサイド60やフロントピラーインナア
ッパ54に結合されている。また、前記ダッシュアッパ
59の下端部には、エンジンルーム55と客室56とを
仕切るダッシュロア62の上端部が結合されている。
【0004】ダッシュアッパ59とダッシュロア62の
側端部には、車幅方向に延びるフランジ59a,62a
が設けられており、これらフランジ59a,62aとフ
ロントピラーインナアッパ54のフランジ54aとを前
後方向でスポット溶接することにより、エアボックス5
7は三角窓部52の前端部に支持されている。また、フ
ードリッジ61の外側には、同様に車体前後方向に延在
するフードリッジレインフォース63が結合されてお
り、該フードリッジレインフォース63の後部はフロン
トピラーアウタアッパ53に結合されている。
【0005】かかる車体構造においては、フロントピラ
ー51に車体前方に膨出する三角窓部52を形成して、
該三角窓部52の前端部にエアボックス57を支持する
ことにより、エアボックス57をよりエンジンルーム5
5側に配置して、相対的に客室56の容積を拡大するよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車体にあっては、フロントピラー51に三角
窓部52を形成していることから、該フロントピラー5
1を構成するフロントピラーアウタアッパ53とフロン
トピラーインナアッパ54とに、三角窓部52に対応す
る開口部を形成すべく、該開口部に対応する部位をプレ
スにより除去しなければならない。このためフロントピ
ラーアウタアッパ53とフロントピラーインナアッパ5
4とをプレス成形した際の歩留まりが低下し、客室56
の容積を拡大し得る反面、プレス成形時の歩留まりの低
下により、高い製造コストを要してしまう。
【0007】また、図6のD部に示したように、フラン
ジ54a,59a,62aを全て同一の車体前後方向で
スポット溶接することにより、エアボックス57をフロ
ントピラー51に支持するようにしている。このため、
車体前後方向の入力が全て、各フランジ54a,59
a,62aの剥離方向に作用することとなり、スポット
溶接点の耐久性上、好ましいものではなかった。
【0008】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、製造コストを低下させかつ車体強
度を向上させつつ、客室の容積を拡大することのできる
車体のエアボックス結合部構造を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、車幅方向へ延在するエアボックス
の後端部に、下部突設部材と該下部突設部材の上部に位
置する上部突設部材とを固着し、前記下部突設部材に、
上下方向へ延在し前後方向に沿う第1結合面を形成する
とともに、前記上部突設部材に、車幅方向に沿う第2結
合面を形成する一方、フロントピラーの前端部に、上下
方向へ延在し前後方向に沿う第1支持面と、車幅方向に
沿う第2支持面とを設け、前記第1結合面と前記第1支
持面、及び前記第2結合面と前記第2支持面とを結合し
て、前記エアボックスを前記フロントピラーに支持して
ある。
【0010】かかる構成において、エアボックスをフロ
ントピラーに結合させる際には、下部突設部材と上部突
設部材とが固着されたエアボックスを、フロントピラー
の前端部上方から下降させる。すると、上部突設部材よ
りも下部に位置する下部突設部材の第1結合面が、共に
上下方向へ延在し前後方向に沿う面であるフロントピラ
ー側の第1支持面と摺接することにより、エアボックス
はガイドされつつフロントピラーの前端部の所定位置に
下降する。そして、やがて共に車幅方向に沿った面であ
る第2結合面が第2支持面に接面することより、エアボ
ックスはフロントピラーの前端部に位置決めされる。
【0011】この位置決めされた状態で、第1結合面と
第1支持面、及び第2結合面と第2支持面とを結合する
ことにより、エアボックスは下部突設部材と上部突設部
材とを介して、フロントピラーの前端部に支持される。
したがって、下部突設部材と上部突設部材の長さに応じ
て、エアボックスがエンジンルーム側に変位することと
なり、これにより客室の容積が相対的に増加する。しか
も、下部突設部材と上部突設部材とはそれ自体独立した
部材であることから、フロントピラーを成形する際の歩
留まりに影響を及ぼすことはない。
【0012】また、このようにして完成された車体にお
いて、第1結合面と第1支持面とは、共に上下方向へ延
在し前後方向に沿う面であるから、両者の結合は車幅方
向でのスポット溶接によりなされる。また、第2結合面
と第2支持面とは、共に車幅方向に沿った面であること
から、両者の結合は上下方向でのスポット溶接によりな
される。したがって、フロントピラーと下部突設部材及
び上部突設部材とフロントピラーとの結合が異方向でな
されることにより、エアボックスとフロントピラーとの
結合強度、延いては車体強度が高められる。また、車幅
方向及び上下方向でのスポット溶接に対しては、車体前
後方向の入力がせん断方向に作用することから、スポッ
ト溶接点の耐久性上好ましいものとなるのみならず、前
面衝突時の入力に対しても有効に作用する。
【0013】また、本発明は、前記上部突設部材の上端
部に、前記第1の突設部材を結合してある。したがっ
て、この結合により、両者の剛性が相乗的に高められ、
エアボックスとフロントピラーとの結合部の剛性も高め
られる。
【0014】さらに、本発明は、前記第2結合面と前記
第2支持面とを結合して、フロントウインドガラスの接
着フランジを形成してある。つまり、エアボックスは、
車体の骨格部材として機能するのみならずフロントウイ
ンドガラスの下端部を支持する部材でもあることから、
エアボックスが前方に変位するとこれに伴ってフロント
ウインドガラスの下端部も前方に変位し、該フロントウ
インドウガラスの両側を支持する接着フランジも前方に
延設する必要が生ずる。しかし、本発明は、上部突設部
材を有効利用して、フロントウンドガラスの接着フラン
ジを形成していることから、フロントピラー側から接着
フランジを延設する必要がない。よって、フロントピラ
ーに接着フランジを延設することによる歩留まりの低下
が未然に回避される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。すなわち、図1、2に示すように、
車体1の前部両側には、フロントピラー2が立設されて
いる。該フロントピラー2は、下端部においてサイドシ
ル3に結合され略垂直方向に延在する起立部4と、該起
立部4の上端部に連なるフロントウインド両側の斜状部
5等を有している。フロントピラー2の起立部4は、図
3に明示するように、外側のサイドパネルアウタフロン
ト6と内側のダッシュサイド7とを接合して閉断面形状
に形成されている。該サイドパネルアウタフロント6の
前端部には、上下方向に延在し前後方向に沿うピラーフ
ランジ8が突設されており、該ピラーフランジ8の外側
面に第1支持面9が形成されている。
【0016】また、フロントピラー2の斜状部5は、図
1に示すように、前記サイドパネルアウタフロント6と
その内側のピラーフロントインナアッパ19とを接合し
て閉断面形状に形成されている。この斜状部5における
サイドパネルアウタフロント6の前側縁には車幅方向に
沿う、図示しないフロントウインドウの端部を接着する
ための接着フランジ10が形成され、該接着フランジ1
0の下端部上面に、第2支持面11が凹設して形成され
ている。なお、ダッシュサイド7は、図3に示すよう
に、その前端部において前記ピラーフランジ8に結合さ
れている。
【0017】一方、エンジンルーム12と客室13との
間には、車幅方向に延在するエアボックス14が配設さ
れている。該エアボックス14は、カウルトップ15と
ダッシュアッパ16と結合して閉断面形状に形成されて
おり、両端部はカウルトップサイド17により閉鎖され
ている。ダッシュアッパ16の側部には、図2に示すよ
うに、エンジンルーム12の両側上部にて車体前後方向
に延在するフードリッジアッパ18Aが結合されてい
る。
【0018】該フードリッジアッパ18Aの下端部に
は、フードリッジロア18Bが結合され、該フードリッ
ジロア18Bの後端部はフロントピラー2の起立部4に
結合されている。また、前記ダッシュアッパ16の車体
側方の端部には、図3と図4に示したフードリッジレイ
ンフォース20の前端部が結合されており、該フードリ
ッジレインフォース20の後端部は、図3に明示するよ
うに、サイドパネルアウタフロント6の一般面に結合さ
れている。なお、フードリッジレインフォース20は、
図3及び図4の断面図のみに示し、図1及び図2におい
ては省略してある。
【0019】エアボックス14の後端部であって両側に
は、下部突設部材としてのエクステンションカウルトッ
プ21が固着されている。このエクステンションカウル
トップ21は、図1に明示するように、車体後方の突出
する棚部22と、該棚部22の縁部を屈曲して垂設され
た垂直部23とを有している。該垂直部23は、上下方
向に延在しかつ前後方向に沿っており、その内側面に第
1結合面24が形成されている。そして、このエクステ
ンションカウルトップ21は、棚部22の前端部と垂直
部23の前端部とに形成されたフランジをカウルトップ
15に結合して、エアボックス14に固着されている。
また、垂直部23の下端部に形成されたフランジがカウ
ルトップ15の水平なフランジに結合されている。
【0020】さらに、エアボックス14には、上部突設
部材としてのガセットカウルトップ25が固着されてい
る。このガセットカウルトップ25は、前端部において
カウルトップ15に結合されて、前記フロントピラー2
の斜状部5の上面に沿うように、斜め後方に突出する部
材であり、その前後長は前記エクステンションカウルト
ップ21の棚部22よりも長尺に設定されている。ま
た、その上面側には斜状部5の接合フランジ10に連な
る接合フランジ26が形成され、下面側にエクステンシ
ョンカウルトップ21の棚部22が結合されているとも
に、該棚部22よりも更に後方に突出した部位に、前記
第2支持面11に沿う第2結合面27が形成されてい
る。
【0021】そして、エアボックス14は、エクステン
ションカウルトップ21の第1結合面24をフロントピ
ラー2側の第1支持面9に結合し、且つ、ガセットカウ
ルトップ25の第2結合面27をフロントピラー2側の
第2支持面11に結合することにより、フロントピラー
2に支持されている。
【0022】なお、図1において矢示FRは車体前方
を、矢示LWRは車体下方を、矢示LHは車体左方を各
々示している。
【0023】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、この車体1の組み立てに際しては、予めサブアッセ
ンブリラインで、エアボックス14にエクステンション
カウルトップ21とガセットカウルトップ25とを固着
してサブアッセンブリしておく。そして、このエアボッ
クス14をメインラインでフロントピラー2に結合させ
る際には、エクステンションカウルトップ21とガセッ
トカウルトップ25とサブアッセンブリされたエアボッ
クス14を、フロントピラー2の前端部上方から下降さ
せる。
【0024】すると、ガセットカウルトップ25よりも
下部に位置するエクステンションカウルトップ21の第
1結合面24が、共に上下方向へ延在し前後方向に沿う
面であるフロントピラー2側の第1支持面9とが摺接す
ることにより、エアボックス14はガイドされつつフロ
ントピラー2の前端部の所定位置に下降する。そして、
やがて共に車幅方向に沿った面である第2結合面27が
第2支持面11に接面することより、エアボックス14
はフロントピラー2の前端部に位置決めされる。
【0025】この位置決めされた状態で、第1結合面2
4と第1支持面9とを車幅方向でスポット溶接し、第2
結合面27と第2支持面11とを上下方向でスポット溶
接する。これにより、エアボックス14はエクステンシ
ョンカウルトップ21とガセットカウルトップ25とを
介して、フロントピラー2の前端部に支持される。した
がって、エクステンションカウルトップ21とガセット
カウルトップ25の長さに応じて、エンジンルーム12
側に変位することとなり、これにより客室13の容積が
相対的に増加する。
【0026】しかも、エクステンションカウルトップ2
1とガセットカウルトップ25とはそれ自体独立した部
材であることから、プレス成形時に残余した小型のパネ
ル片を用いて製造することができ、勿論フロントピラー
2を成形する際の歩留まりに影響を及ぼすことはない。
よって、プレス成形時の歩留まりを低下させずに、客室
13の容積を拡大することができる。
【0027】このようにして完成された車体1におい
て、第1結合面24と第1支持面9とは、共に上下方向
へ延在し前後方向に沿う面であるから、前述のように両
者の結合は車幅方向でのスポット溶接によりなされる。
また、第2結合面27と第2支持面11とは、共に車幅
方向に沿った面であることから、前述のように両者の結
合は上下方向でのスポット溶接によりなされる。したが
って、フロントピラー2とエクステンションカウルトッ
プ21及びガセットカウルトップ25とフロントピラー
2との結合が異方向でなされることにより、エアボック
ス14とフロントピラー2との結合強度、延いては車体
1の強度が高めることができる。
【0028】また、車幅方向及び上下方向でのスポット
溶接に対しては、車体前後方向の入力がせん断方向に作
用することから、スポット溶接点の耐久性上好ましいも
のとなるのみならず、前面衝突時の入力に対しても有効
に作用し、客室13内に生存スペースを確実に残存させ
ることができる。
【0029】しかも、エクステンションカウルトップ2
1の棚部22に、前記ガセットカウルトップ25を結合
してあることから、この結合により、エクステンション
カウルトップ21とガセットカウルトップ25の剛性が
相乗的に高められる。よって、エアボックス14とフロ
ントピラー2との結合部の剛性も高められ、よって、客
室13の容積を拡大させつつ、車体1の剛性を向上させ
ることができる。
【0030】また、エアボックス14は、車体1の骨格
部材として機能するのみならずフロントウインドウの下
端部を支持する部材でもあることから、エアボックス1
4が前方に変位すると、これに伴ってフロントウインド
ガラスの下端部も前方に変位し、該フロントウインドガ
ラスの両側を支持する接着フランジ10も前方に延設す
る必要が生ずる。しかし、ガセットカウルトップ25を
有効利用して、フロントウンドガラスの接着フランジ2
6を形成していることから、フロントピラー2側の接着
フランジ10を延設する必要がない。よって、フロント
ピラー2側の接着フランジ10を延設することによる、
プレス成形時の歩留まりの低下を未然に回避することが
可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、エアボッ
クスの後端部に、上下方向へ延在し前後方向に沿う第1
結合面を有する下部突設部材と、車幅方向に沿う第2結
合面する上部突設部材とを固着する一方、フロントピラ
ーの前端部に、上下方向へ延在し前後方向に沿う第1支
持面と、車幅方向に沿う第2支持面とを設け、前記第1
結合面と前記第1支持面、及び前記第2結合面と前記第
2支持面とを結合するようにした。よって、エアボック
スをフロントピラーの前端部上方から下降させることに
より、位置決めを行うことができ、これにより車体組み
立て作業の容易化を図ることができる。また、両突設部
材はそれ自体独立した部材であることから、プレス成形
時に残余した小型のパネル片を用いて製造することがで
き、フロントピラーを成形する際の歩留まりに影響を及
ぼすことはない。よって、車体組み立ての容易化し且つ
プレス成形時の歩留まりを低下させることなく、低製造
コストで客室の容積を拡大することができる。
【0032】また、第1結合面と支持面、第2結合面と
支持面との結合により、フロントピラーと各突設部材と
の結合が異方向でなされることとなり、エアボックスと
フロントピラーとの結合強度、延いては車体の強度が高
めることができる。しかも、車体前後方向の入力が各結
合部に対してせん断方向に作用することから、スポット
溶接点の耐久性上好ましい結合形態にすることができる
とともに、前面衝突時の入力に対しても有効に作用し
て、客室内に生存スペースを確実に残存させることも可
能となる。
【0033】また、本発明は、前記下部突設部材の上端
部に、前記上部突設部材を結合したから、この結合によ
り両突設部材の剛性が相乗的に高められて、エアボック
スとフロントピラーとの結合部の剛性も高められ、その
結果、客室の容積を拡大させつつ、車体の剛性を向上さ
せることが可能となる。
【0034】また、本発明は、前記第2結合面と前記第
2支持面とを結合して、フロントウインドガラスの接着
フランジを形成したことから、上部突設部材を有効利用
して、フロントウンドガラスの接着フランジが形成さ
れ、フロントピラー側の接着フランジを延設する必要が
ない。よって、フロントピラーの接着フランジを延設す
ることによる、プレス成形時の歩留まりの低下を未然に
回避することが可能となる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す車体左側部の分解
斜視図である。
【図2】同実施の形態の側面図である。
【図3】図2のA−A線矢示に相当するフードリッジレ
インフォースがある状態の断面図である。
【図4】図2のB−B線矢示に想倒するフードリッジレ
インフォースがある状態の断面図である。
【図5】従来の車体構造を示す斜視透明図である。
【図6】図5のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フロントピラー 9 第1支持面 10 接着フランジ 11 第2支持面 14 エアボックス 21 エクステンションカウルトップ(下部突設部
材) 24 第1結合面 25 ガセットカウルトップ(上部突設部材) 27 第2結合面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向へ延在するエアボックスの後端
    部に、下部突設部材と該下部突設部材の上部に位置する
    上部突設部材とを固着し、前記下部突設部材に、上下方
    向へ延在し前後方向に沿う第1結合面を形成するととも
    に、前記上部突設部材に、車幅方向に沿う第2結合面を
    形成する一方、フロントピラーの前端部に、上下方向へ
    延在し前後方向に沿う第1支持面と、車幅方向に沿う第
    2支持面とを設け、前記第1結合面と前記第1支持面、
    及び前記第2結合面と前記第2支持面とを結合して、前
    記エアボックスを前記フロントピラーに支持したことを
    特徴とする車体のエアボックス結合部構造。
  2. 【請求項2】 前記上部突設部材の上端部に、前記第1
    の突設部材を結合したことを特徴とする請求項1記載の
    車体のエアボックス結合部構造。
  3. 【請求項3】 前記第2結合面と前記第2支持面とを結
    合して、フロントウインドガラスの接着フランジを形成
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の車体のエア
    ボックス結合部構造。
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