JPH10313835A - ニンジンジュースの製造方法 - Google Patents

ニンジンジュースの製造方法

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JPH10313835A
JPH10313835A JP9129983A JP12998397A JPH10313835A JP H10313835 A JPH10313835 A JP H10313835A JP 9129983 A JP9129983 A JP 9129983A JP 12998397 A JP12998397 A JP 12998397A JP H10313835 A JPH10313835 A JP H10313835A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生臭さが低く、凝集を生じることがない高品
質で安定した性状のニンジンジュースを歩留り良く得ら
れるニンジンジュースの製造方法を提供する。 【解決手段】 生ニンジンを剥皮し、皮むき状態で1日
以上経過させることなく、ニンジンのペクチンエステラ
ーゼ活性を完全に失活させ、かつペクチナーゼ活性残存
率を60%以下とするように酵素失活処理し、その後破
砕、搾汁してニンジンジュースを製造した。かかる酵素
失活処理としては、例えばニンジンを70〜80℃の水
中で内部温度が70〜80℃に達するまでブランチング
したり、或いはニンジンを60〜70℃の0.02M〜
0.05Mクエン酸溶液中で内部温度が60〜70℃に
達するまでブランチングすればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝集の起こらない
高品質で安定した性状のニンジンジュースを製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のニンジンジュースの製造方法は、
ニンジンを沸騰水中で加熱(ブランチング)して酵素失
活させた後、破砕乃至磨砕して搾汁する方法が一般的で
あった。しかし、この製法では、搾汁率が低く、搾汁液
の色調が悪く、ブランチングに長時間を要するために搾
汁液に加熱臭が付き、その香味も悪いという問題があっ
たため、特開平6−217744号は、ニンジンを先ず
破砕又は切断しつつビタミンC及び/又はクエン酸成分
を加え、その後得られた破砕物を密閉系において品温8
0〜90℃到温となるように加熱(ブランチング)して
酵素失活させた後、二軸回転型エクストルーダーにて搾
汁してジュースを得る製造する方法を開示している。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、かか
る発明の如く、ニンジンを破砕した後にブランチングを
行うと、加熱臭は付かなくなるものの、生臭さが強くな
り飲みにくくなる傾向がある。では、上記発明を、単に
ブランチングした後破砕するように変更すればよいかと
言うと、品温80〜90℃到温となるようにブランチン
グした場合、搾汁液に加熱臭が付く問題があるし、この
加熱臭を避けるために品温の到達温度を下げると凝集が
発生するようになりかえって品質を低下させてしまう。
【0004】また、品温を80〜90℃に到達させるた
めに沸騰水中でブランチングを行うと、搾汁率が低下
し、香味も悪くなることが明らかになってきた。
【0005】そこで本発明は、かかる問題点に鑑みて、
ニンジンジュース製造における凝集の原因を解明し、そ
の上で、ニンジンをブランチングした後破砕する製造法
において、生臭さが低く、凝集を生じることがない高品
質で安定した性状のニンジンジュースを歩留り良く得ら
れるニンジンジュースの製造方法を提供せんとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題解決のための
本発明のニンジンジュースの製造方法は、生ニンジンを
剥皮し、皮むき状態で1日以上経過させることなく、ニ
ンジンのペクチンエステラーゼ活性を完全に失活させ、
かつペクチナーゼ活性残存率を60%以下とするように
酵素失活処理し、その後破砕、搾汁することを特徴とす
る。
【0007】本発明においては、生ニンジンを洗浄した
ものを剥皮する。そして、皮むき後1日以上、好ましく
は12時間以上経過しない間に上記酵素失活処理する。
皮むき状態で1日以上経過すると、例えば品温が90℃
に達するまで十分にブランチングしても凝集の発生を防
ぐことが難しくなる。
【0008】本発明の酵素失活処理は、ニンジンのペク
チンエステラーゼ活性を完全に失活させ、かつペクチナ
ーゼ活性残存率を60%以下に処理するものである。ペ
クチンエステラーゼ活性が完全に失活しないか、或いは
ペクチナーゼ活性残存率が60%以上であると、凝集が
発生する可能性がある。
【0009】本発明におけるニンジンのペクチンエステ
ラーゼ活性を完全に失活させ、かつペクチナーゼ活性残
存率を60%以下にするように酵素失活処理方法として
は、例えばニンジンを70〜80℃の水中で内部温度が
70〜80℃に達するまでブランチングするのが好まし
い。かかる方法において、ブランチングを行う水温が7
0℃より低いとペクチン分解酵素の働きにより凝集が発
生するようになり、80℃より高い温度では収率が減少
し、かつ加熱臭が付くようになる。
【0010】また、ニンジンを60〜70℃の0.02
M〜0.05Mクエン酸溶液中で内部温度が60〜70
℃に達するまでブランチングする方法も好ましい酵素失
活処理方法である。この処理方法によれば、ブランチン
グを行う水温を一層低下させされるから、加熱臭の付着
をより一層確実に防止でき、しかも収率をより一層高め
ることができる。
【0011】さらにまた、ニンジンを超臨界炭酸ガスに
より処理、例えばミクロバブルSC−CO2 法による処
理、或いは超臨界炭酸ガス処理法と上記例示したブラン
チング処理とを組合せた方法によっても、ニンジンのペ
クチンエステラーゼ活性を完全に失活させ、かつペクチ
ナーゼ活性残存率を60%以下となるように処理するこ
とができ、しかも加熱臭の付着を防止することができ
る。
【0012】上記製造方法により得られた搾汁液は、例
えばクエン酸溶液などで酸性域好ましくはpH4.2前
後に調製した後、殺菌して容器に充填すればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、各種試験を通じてニンジン
ジュースの凝集原因及び本発明の実施例について説明す
る。
【0014】(酵素添加試験)ニンジンジュースに各種
酵素を添加し、凝集の発生を観察した。
【0015】従来公知の方法(沸騰水中で品温80〜9
0℃までブランチングし、破砕、搾汁により調製)で製
造したニンジン濃縮ジュースを蒸留水でbrix6.0
に希釈して試料とし、この試料にセルラーゼ、ヘミセル
ラーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、ペクチナー
ゼ、ペクチンエステラーゼ、ペルオキシダーゼ、カタラ
ーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼを1unit/ml
〜10unit/ml(0.08μg/ml〜3.3m
g/ml)の範囲で数段階に調整して添加し、各酵素の
至適温度で30分間反応させた後、100℃、5分の加
熱により酵素を完全に失活させた。そして5%クエン酸
でpH4.2に調整し、80℃で2分間加熱し、その後
の凝集を肉眼で観察した。
【0016】この結果、ペクチナーゼ添加及びペクチン
エステラーゼ添加の試料に凝集が認められた。
【0017】次に、市販のニンジンを水洗浄した後、剥
皮し、2cm角ダイスにカットし、これを内部温度が1
00℃になるまでブランチングして、破砕しネルろ過に
より搾汁し、遠心分離(3000rpm,10分)して
ニンジンジュースとし、ペクチナーゼ活性が完全に失活
していることを確認し試料とした。この試料に各種酵素
(ペクチナーゼ、ペクチンエステラーゼ)溶液を添加し
て25℃で30分間反応させ、その後100℃、5分の
加熱により酵素を失活させた。そして次に5%クエン酸
でpH4.2に調整し、80℃で2分間加熱し、その後
の凝集を肉眼で観察した。
【0018】この結果、ペクチナーゼ活性を完全に失活
させたニンジンジュースでは、ペクチナーゼ添加した場
合のみ凝集が認められた。以上より、ペクチナーゼ活性
が残存するニンジンジュースでは、ペクチナーゼ添加及
びペクチンエステラーゼ添加に凝集が認められ、ペクチ
ナーゼ活性を失活させたニンジンジュースでは、ペクチ
ナーゼ添加のみ凝集が認められたのであるから、ニンジ
ンジュースの凝集にはペクチナーゼ活性が不可欠である
こと、及びペクチンエステラーゼも関与していることが
わかった。
【0019】(ブランチング温度試験)市販のニンジン
を水洗浄した後、剥皮し、2cm角ダイスにカットし
た。これを50〜100℃の各温度に設定した水中で内
部温度が50〜100℃に達するまでブランチングを行
い(例えば、70℃の水中でニンジン内部温度が70℃
に達するまでブランチングを行い、この時の温度を70
℃とする。以下、同様)、その後、破砕し、ネルろ過に
より搾汁し、遠心分離(3000rpm,10分)して
ニンジンジュースとした。また、比較例としてブランシ
ングを行わないジュースを作成した(無処理区)。
【0020】表1は、ブランチング温度試験により得ら
れた各ジュースについてのブランチング温度、凝集評
価、ペクチナーゼ活性残存率(%)、ペクチンエステラ
ーゼ活性残存率(%)、搾汁率(重量%)、Brix、
滴定酸分(W/W %) 、pH、色調を示したものであり、
図1、図2及び図3は、ブランチング温度、brix、
収率、酵素活性との関係を示したグラフである。
【0021】なお、上記凝集評価は、各ジュースを5%
クエン酸でpH4.2に調整した後、80℃で2分間加
熱し、その後の凝集を肉眼で観察し、凝集が認められた
場合を+として評価した。搾汁率(重量%)は、次の数
式により算出した。 (得られた搾汁液の量/剥皮後のニンジンの量)×10
【0022】ペクチナーゼ活性残存率は、0.4Mリン
酸ナトリウム−クエン酸緩衝液pH4.0、0.1ミリ
リットル、1%ポリガラクツロン酸溶液0.1ミリリッ
トル、及び透析処理を行ったニンジンジュース0.3ミ
リリットルを混合し、この混合液を65℃水浴中で30
分反応させ、生じたガラクツロン酸をソモギーネルソン
法で定量し、ジュース1ミリリットルが1分間に生成す
るガラクツロン酸μmol数を活性とし、加熱処理を行
わないジュースの活性に対する比率で示した。ペクチン
エステラーゼ活性残存率は、0.15M塩化ナトリウム
を含む1%citrusペクチン100ミリリットルに
ニンジンジュース10ミリリットルを加え、水酸化ナト
リウム溶液でpH7.0に調整した後、30℃で10分
間攪拌しながらpH7.0を保つようにN/20水酸化
ナトリウム溶液で滴定し、生じたカルボキシル基量を定
量した。そして、ジュース1ミリリットルが1分間に生
成するカルボキシル基数μmolを活性とし、加熱処理
を行わないジュースの活性に対する比率で示した。ま
た、色調は、色差計(日本電色工業社製:Z-1001 DP)で
測定した。
【0023】
【表1】
【0024】表1の結果により、70℃以上でのブラン
チングにより凝集は防止された。また、図3の結果よ
り、凝集が防止された70℃でのブランチングでは、ペ
クチナーゼ活性は60%以下に低下し、ペクチンエステ
ラーゼ活性は完全に失活していた。さらに80℃では、
ペクチナーゼ活性は30%以下に低下し、ペクチンエス
テラーゼ活性は完全に失活していた。これより、凝集を
防止するにはペクチナーゼ活性を60%以下に低下させ
ると共に、ペクチンエステラーゼ活性は完全に失活させ
る必要があると考えられる。また、図1及び図2の結果
より、収率及びbrixはブランチング温度の上昇に伴
い低下するため、ブランチング温度は70〜80℃が好
ましいと判断することができる。
【0025】(ニンジンの保存状態と凝集との関係)皮
むき状態で1日以上経過した皮むきニンジン(米国産)
を、50〜100℃の水中で内部温度が各設定温度(5
0〜100℃)となるまでブランチングを行い、その
後、破砕し、ネルろ過により搾汁し、遠心分離(300
0rpm,10分)してニンジンジュースとした。他
方、上記と同種類のニンジン(米国産)を皮むきカット
した直後に上記と同様に処理してニンジンジュースとし
た。そして、これらのニンジンジュースを、5%クエン
酸でpH4.2に調整し、80℃で2分間加熱し、その
後の凝集を肉眼で観察し、結果を表2に示した。
【0026】
【表2】
【0027】この結果、皮むき後すぐにブランチング処
理したニンジンジュースでは、70℃以上のブランチン
グをすれば凝集が認められなかったが、皮むきの状態で
長時間保存したニンジンは70〜90℃でも凝集が認め
られた。これより、皮むき状態での保持期間も凝集の発
生防止に影響することが判明した。
【0028】(官能試験)実施例として、市販のニンジ
ン(オーストラリア産、ウェスタンレッド)を水洗し剥
皮した後、2cm角ダイスにカットし、これを70〜8
0℃の水中で内部温度が70〜80℃に達するまでブラ
ンチングした。他方、比較例として、沸騰水中で内部温
度が90℃に達するまでブランチングした。その後、実
施例及び比較例ともに、破砕し、ネルろ過により搾汁
し、遠心分離(3000rpm,10分)してニンジン
ジュースとし、官能評価を行った。官能評価は、男性1
0名、女性10名のパネラーにより、実施例と比較例の
うちでどちらが好ましいかを2点比較で評価した。ま
た、Brix、pH、滴定酸分(酸度) 、及び凝集の有
無を上記測定方法に従って測定し、あわせてこれらの結
果を表3に示した。
【0029】
【表3】
【0030】この結果、比較例に比べて実施例の方が、
危険率5%で有意に甘みを強く感じた結果が得られた。
【0031】(クエン酸溶液でのブランチング試験)市
販のニンジンを水洗し剥皮した後、2cm角ダイスにカ
ットし、これを60℃の0.01〜0.5Mクエン酸溶
液中又は60℃の水中で内部温度が60℃に達するまで
ブランチングを行った。その後、いずれも破砕、ネルろ
過により搾汁し、遠心分離(3000rpm,10分)
してニンジンジュースとした。得られたジュースについ
て、上記と同様の方法で、凝集評価、搾汁率(重量
%)、Brix、滴定酸分(酸度) 、pH、色調を測定
及び観察し、この結果を表4に示すと共に、クエン酸濃
度とペクチナーゼ活性との関係を図4に示した。
【0032】
【表4】
【0033】表4の結果より、クエン酸溶液の濃度が
0.02M以上であれば、60℃のブランチングでも凝
集は認められなかった。また、図4の結果より、凝集を
起こした0.01Mクエン酸溶液では、ペクチナーゼ活
性は水の場合と同様であったが、凝集を防止できた0.
02Mクエン酸溶液では、ペクチナーゼ活性は85%前
後に低下し、0.02M以上のクエン酸溶液では濃度依
存的にペクチナーゼ活性は抑制された。なお、0.1M
以上のクエン酸溶液ではジュースpHが低すぎるため、
利用に不適当であると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブランチング温度とジュースbrixの関係を
示したグラフである。
【図2】ブランチング温度とジュース収率の関係を示し
たグラフである。
【図3】ブランチング温度と酵素活性残存率の関係を示
したグラフである。
【図4】クエン酸溶液濃度とペクチナーゼ活性残存率の
関係を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池側 康彦 静岡県榛原郡相良町女神21 株式会社伊藤 園内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ニンジンを皮むき状態で1日以上経過
    させることなく、ニンジンのペクチンエステラーゼ活性
    を完全に失活させ、かつペクチナーゼ活性残存率を60
    %以下とするように酵素失活処理し、その後破砕し搾汁
    する工程を有するニンジンジュースの製造方法。
  2. 【請求項2】 生ニンジンを皮むき状態で1日以上経過
    させることなく、ニンジンを70〜80℃の水中で内部
    温度が70〜80℃に達するまでブランチングし、その
    後破砕し搾汁する工程を有するニンジンジュースの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 生ニンジンを皮むき状態で1日以上経過
    させることなく、ニンジンを60〜70℃の0.02M
    〜0.05Mクエン酸溶液中で内部温度が60〜70℃
    に達するまでブランチングし、その後破砕し搾汁する工
    程を有するニンジンジュースの製造方法。
JP12998397A 1997-05-20 1997-05-20 ニンジンジュースの製造方法 Expired - Lifetime JP3362247B2 (ja)

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