JPH10306214A - 付加架橋結合性シリコーンゴム混合物、それらの製造方法、複合成型部品の製造方法およびそれらの使用 - Google Patents

付加架橋結合性シリコーンゴム混合物、それらの製造方法、複合成型部品の製造方法およびそれらの使用

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JPH10306214A
JPH10306214A JP10134237A JP13423798A JPH10306214A JP H10306214 A JPH10306214 A JP H10306214A JP 10134237 A JP10134237 A JP 10134237A JP 13423798 A JP13423798 A JP 13423798A JP H10306214 A JPH10306214 A JP H10306214A
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rubber mixture
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Klaus-Dieter Pesch
クラウス−デイーター・ペシユ
Stefan Rist
シユテフアン・リスト
Helmut Dr Steinberger
ヘルムート・シユタインベルガー
Dieter Dr Wrobel
デイーター・ブローベル
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Bayer AG
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    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/04Polysiloxanes
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基質に適用されそして架橋結合される時に基
質に対する良好な接着性を有しそして例えば劣悪な反応
性または複数の追加成分の如きこれまでの欠点のない付
加架橋結合性シリコーンゴム混合物を提供すること。 【解決手段】 アルケニル基−含有有機ポリシロキサ
ン、水素シロキサン、PtまたはRh触媒およびアルコ
キシシランまたはアルコキシシロキサンを含んでなる付
加架橋結合性シリコーンゴム混合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は付加架橋結合性シリコーンゴム混
合物、それらの製造方法、該混合物から製造される架橋
結合されたシリコーンゴムを含んでなる複合成型部品の
製造方法およびそれらの使用に関する。
【0002】本発明に従う付加架橋結合性シリコーンゴ
ム混合物は基質に対する良好な接着性および改良された
反応性により特徴づけられる。
【0003】種々の基質に対する付加架橋結合性シリコ
ーンエラストマーの接着性を、架橋結合されていないシ
リコーンゴム混合物に加えられる1種もしくはそれ以上
の添加剤により改良することは知られている。US−A
4,087,585では、例えば2種の添加剤、すなわ
ち少なくとも1個のSiOH基を有する短鎖ポリシロキ
サンおよび少なくとも1個のエポキシ基およびSi−結
合されたアルコキシ基を有するシランの添加により、ア
ルミニウムに対する良好な接着性が得られる。US−A
4,906,686では、(a)少なくとも1個のアル
コール系OH基および少なくとも1個のアルキレン基を
有する珪素を含まない化合物と(b)少なくとも1個の
アルコキシ基および少なくとも1個のエポキシ基を有す
る有機シランとの混合物または反応生成物により、種々
のプラスチックに対する改良された接着性が得られる
が、120℃の温度における相対的に長い反応時間(1
時間)が必要である。この長い反応時間は同時に抑制効
果を有する接着促進剤によりしばしば引き起こされる。
US−A 5,164,461によると、最適なSiH/
SiVi比を選択することによっても、そのような添加
剤による抑制は限られた程度までしか低減しうる可能性
がある。基質としてのアルミニウムに対する接着性は、
例えば2時間という相対的に長い加硫時間(100℃で
測定)後にのみ、改良される。温度を上昇させることに
よる反応時間の可能な短縮は、特に多くのプラスチック
基質の場合には、耐熱性損失のために実施できないこと
もある。
【0004】従って、本発明の目的は、基質に適用され
そして架橋結合される時に基質に対する良好な接着性を
有しそして例えば劣悪な反応性または複数の追加成分の
如きこれまでの欠点のない付加架橋結合性シリコーンゴ
ム混合物を提供することである。
【0005】通常の成分の他に、少なくとも20個のS
iH基を有する少なくとも1種の水素シロキサン(hydro
gen siloxane)および少なくとも1個のエポキシ基を有
するアルコキシシランまたはアルコキシシロキサンおよ
び場合により過酸化物を含有する付加架橋結合性ゴム混
合物を用いると、この目的が達成されることが今回見い
だされた。
【0006】従って、本発明は(a)100重量部の、
0.01〜30,000Pasの粘度を有する少なくとも
2個のアルケニル基をもつ少なくとも1種のアルケニル
基−含有線状または分枝鎖状有機ポリシロキサン、
(b)混合物中のSiH基対混合物中のSi−結合され
たアルケニル基の合計量のモル比が少なくとも1.5で
あるような量の、1個の分子当たり少なくとも20個の
SiH官能基を有する少なくとも1種の水素シロキサ
ン、(c)PtまたはRhに基いて1〜100ppmの
少なくとも1種のPtまたはRh触媒、および場合によ
り50〜10,000ppmの反応速度抑制剤、(d)
0.1〜10重量部の、少なくとも1個のエポキシ基を
有する少なくとも1種のアルコキシシランおよび/また
は少なくとも1個のエポキシ基を有するアルコキシシロ
キサン、(e)0〜200、好適には5〜200重量部
の、少なくとも1種の場合により表面が改質されていて
もよい充填剤、並びに場合により(f)0〜10、好適
には0.05〜10重量部の、別の助剤、例えば自己−
潤滑化混合物のためのフェニルシリコーン油など、例え
ばシリコーン油中10〜70重量%の顔料、並びに
(g)場合により0〜1重量%、好適には0.05〜1
0重量%、の少なくとも1種の過酸化物を含んでなる付
加架橋結合性シリコーンゴム混合物を提供する。
【0007】本発明の意味における有機ポリシロキサン
(a)という語は、架橋結合可能な有機ポリシロキサン
組成物においてこれまでに使用されている全てのポリシ
ロキサン類を包括する。(a)は好適には一般式(I) (R1)a(R2)bSiO(4-a-b)/2 (I) [式中、R1は炭素数1〜8の1価脂肪族基、好適には
メチルを意味し、そしてR2は炭素数2〜8のアルケニ
ル基、好適にはビニルを意味し、a=0、1、2または
3であり、b=0、1または2であり、そしてa+bの
合計は0、1、2または3であり、但し、1個の分子当
たり平均して少なくとも2個の基R2が存在する]に相
当する単位のシロキサンである。(a)は好適にはジメ
チルビニルシロキシ連鎖停止基を有する。
【0008】本発明の好適な態様では、本発明に従う有
機ポリシロキサン類(a)は0.01〜200Pas、
より特に0.2〜200Pasの粘度を有する。
【0009】粘度値はISO DIS 8961に従い2
0℃で測定される。
【0010】製造条件により、特に溶媒中に溶解させた
10−80重量%固体分までの樹脂である分枝鎖状重合
体の場合には、全Si原子の最大10モル%までがそれ
らに結合されたアルコキシまたはOH基を有していてよ
い。
【0011】本発明の意味における水素シロキサン類
(b)は好適には一般式(II) (R3)c(H)dSiO(4-c-d)/2 (II) [式中、R3=炭素数1〜8の1価脂肪族基、好適には
メチルであり、c=0、1、2または3であり、d=
0、1または2であり、ここでc+dの合計は0、1、
2または3であり、但し、1個の分子当たり平均して少
なくとも20個のSi−結合された水素原子が存在す
る]に相当する単位の線状、環式または分枝鎖状の有機
ポリシロキサン類である。
【0012】水素シロキサン類(b)は0.01〜5P
asの粘度を有する。
【0013】水素シロキサン類(b)はさらにSiH基
の数xが2<x<20である有機ポリシロキサン類を含
有してもよい。
【0014】架橋結合反応のための触媒(c)は、好適
には、1〜100ppmPtの触媒量のジビニルテトラ
メチルジシロキサンもしくはテトラビニルテトラメチル
シクロテトラシロキサンまたは1〜100ppmのジ−
μ,μ′−ジクロロ−ジ(1,5−シクロオクタジエン)ジ
ロジウムのような配位子としてアルケニルシロキサン類
を有するPt(O)錯体である。使用できるRh化合物は
J. Appl. Polym. Sci. 30, 1837-1846 (1985) に記載
されている化合物である。
【0015】本発明の意味における抑制剤は、例えばア
ルキノールまたはビニルシロキサン類のようにこれまで
に複合成型品目的のために使用されている全ての一般的
な化合物である。好適な抑制剤の例は、50〜10,0
00ppmの量の例えば1,3−ジビニルテトラメチル
ジシロキサン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,
7−テトラメチルシクロ−テトラシロキサン、2−メチ
ルブチノール(2)または1−エチニルシクロヘキサノー
ルである。
【0016】少なくとも1個のエポキシ基を有する好適
なアルコキシシラン類またはアルコキシシロキサン類
(d)は、アルコキシ官能基中に最大5個の炭素原子を
有するものである。
【0017】全成分の合計に基いて0.1〜10部の量
の、例えばグリシドキシプロピルトリメトキシシランお
よびUS−A 5,623,026に記載されている種類
のシロキサン類の如きモノ(エポキシオルガノ)トリアル
コキシシラン類が特に好適である。
【0018】本発明の意味における充填剤(e)は、好
適には、10〜50部の量の、表面処理してそれらを疎
水性にしてもよい50〜400m2/gの間のBET表
面を有する例えば発熱もしくは沈澱シリカの如き強化充
填剤、および/または伸展充填剤、例えばシリカ粉末、
珪藻土などである。
【0019】充填剤の表面処理は、シラザン類、例えば
ヘキサメチルシラザンおよび/またはジビニルテトラメ
チルジシラザン、並びにビニルアルコキシシラン類、例
えばビニルトリメトキシシラン、並びに水または他の一
般的な疎水化剤、例えばアルコキシシラン類およびシロ
キサンジオール類の添加によりその場で行ってもよい。
【0020】本発明のさらに好適な態様では、混合物は
さらに0〜10重量部、好適には0.05〜10重量部
の量までの助剤(f)、例えば自己−潤滑性加硫剤を生
成するフェニルシリコーン類、例えばジメチルシロキシ
およびジフェニルシロキシまたはメチルフェニルシロキ
シ基の共重合体並びに好適には0.1−10Pasの粘
度を有するメチルフェニルシロキシ基を有するポリシロ
キサン類、または顔料ペーストを含有する。
【0021】本発明の好適な態様では、本発明に従うシ
リコーンゴム混合物は、さらに少なくとも1種の過酸化
物(g)を100重量部の全混合物に基いて0.1〜2
重量部の量で含有する。
【0022】好適な過酸化物(g)は例えば過酸化2,
4−ジクロロベンゾイルペルオキシドおよび4−メチル
ベンゾイルペルオキシドの如きアロイルペルオキシドで
ある。
【0023】本発明はまた本発明に従う付加架橋結合性
シリコーンゴム混合物の製造方法を提供し、それによる
と、少なくとも1種の有機ポリシロキサン(a)を場合
により疎水性にされていてもよい少なくとも1種の充填
剤(e)と混合し、そしてこれを次にさらに有機ポリシ
ロキサン(a)および水素シロキサン(b)、触媒
(c)、アルコキシシランまたはアルコキシシロキサン
(d)並びに場合により過酸化物(g)および助剤
(f)と混合する。
【0024】混合は好適には例えば混練機、高速混合機
または遊星車混合機の如き高粘着性物質に適する混合機
を用いて行われる。
【0025】本発明に従う方法の好適な態様では、充填
剤は疎水性にされ、この疎水化処理は好適にはその場で
行われる。
【0026】その場での疎水化処理では、好適には、有
機ポリシロキサン(a)、充填剤(e)および疎水化
剤、好適にはヘキサメチルジシラザンおよび/またはジ
ビニルテトラメチル−ジシラザンを好適には90〜10
0℃の温度において少なくとも20分間にわたり、例え
ば混練機、高速混合機または遊星車混合機の如き高粘着
性物質に適する混合装置の中で撹拌し、そして過剰の疎
水化剤および水を次にT=150〜160℃において最
初は常圧でそして次に約100〜約20ミリバールの減
圧下で除去する。他の成分(a)、(b)、(c)、
(d)並びに場合により(f)および(g)を次に約1
0〜約30分間の期間にわたり混入する。
【0027】本発明はまた、本発明に従う少なくとも1
種の付加架橋結合性シリコーンゴム混合物からの特にシ
リコーンゴムおよびプラスチック、ガラスまたは金属製
の複合成型部品の製造方法を提供し、それによると、付
加架橋結合性シリコーンゴム混合物を二つの部分的な混
合物に分割され、該混合物の第一のものは少なくとも1
種の有機ポリシロキサン(a)、触媒(c)並びに場合
により充填剤(e)および/または助剤(f)を含有し
そして第二のものは少なくとも1種の有機ポリシロキサ
ン(a)、少なくとも1種の水素シロキサン(b)、少
なくとも1個のエポキシ基を有する少なくとも1種のア
ルコキシシランもしくはアルコキシシロキサン(d)並
びに場合により充填剤(e)、助剤(f)および/また
は抑制剤(c)を含有し、そして該部分的な混合物は射
出成型機の中または型の上流に配置されている混合ヘッ
ドの中でのみ一緒にされ、その後に静止混合機に送ら
れ、そして該一緒にされた部分的な混合物は基質と一緒
にされ、そして次に該混合物は架橋結合される。
【0028】本発明はまた、本発明に従う少なくとも1
種の付加架橋結合性のシリコーンゴム混合物からの複合
成型部品の製造方法も提供し、それによると付加架橋結
合性シリコーンゴム混合物を三つの部分的な混合物に分
割され、該混合物の第一のものは少なくとも1種の有機
ポリシロキサン(a)、触媒(c)並びに場合により充
填剤(e)および/または助剤(f)を含有し、第二の
ものは少なくとも1種の有機ポリシロキサン(a)、第
三のものに含有されていない少なくとも1種の水素シロ
キサン(b)、並びに場合により充填剤(e)、助剤
(f)および/または抑制剤(c)を含有しそして第三
のものは少なくとも1個のエポキシ基を有する少なくと
も1種のアルコキシシランもしくはアルコキシシロキサ
ン(d)および場合により第二のものに含有されていな
い少なくとも1種の水素シロキサン(b)並びに有機ポ
リシロキサン(a)および充填剤を含有し、そして該部
分的な混合物は射出成型機の中または型の上流に配置さ
れている混合ヘッドの中でのみ一緒にされ、その後に静
止混合機に送られ、そして該一緒にされた部分的な混合
物は基質と一緒にされ、そして次に該混合物は架橋結合
される。
【0029】従来の一般的な射出成型機を本発明に従う
方法用に使用してもよい。
【0030】使用される化合物の量的な比は好適には本
発明に従うシリコーンゴム混合物に関して記載されてい
るものに相当する。
【0031】本発明はまた複合成型部品の製造用の本発
明に従う付加架橋結合性シリコーンゴム混合物の使用を
提供する。
【0032】以下の実施例は本発明をその範囲を限定す
ることなく説明するものであり、そこでは全ての部数は
重量部を意味する。
【0033】種々の基質に対する硬化したシリコーンゴ
ム混合物の接着性はISO 4578(浮遊ローラー剥
離試験)に従い各場合とも2個の試料を用いて100m
m/分の引っ張り試験速度で試験される。
【0034】実施例は本発明をその範囲を限定せずに説
明するものである。
【0035】
【実施例】実施例1 混練機中で、54部の65Pasの粘度を有しジメチル
ビニルシロキシ連鎖停止基を有するポリジメチルシロキ
サン(a.1)および28部の10Pasの粘度を有し
ジメチルビニルシロキシ連鎖停止基を有するポリジメチ
ルシロキサン(a.2)を9部のヘキサメチルジシラザ
ン、0.2部のジビニルテトラメチルジビニルジシラザ
ンおよび3部の水と混合し、次に35部の300m2
gのBET表面を有する発熱シリカ(e)と混合し、約
100℃に加熱し、約1時間撹拌し、そして次に150
〜160℃において(最終的にはp=20ミリバールの
減圧下で)水および過剰の疎水化剤の残渣を除去し、そ
して次に18部の(a.2)および2部の2ミリモル/
gのビニル含有量および0.2Pas.の粘度を有しメチ
ルビニルシロキシ基を有しジメチルビニルシロキシ連鎖
−停止基を有するポリジメチルシロキサン(a.3)で
希釈した。冷却後に、混合物をテトラメチルテトラビニ
ルシクロテトラシロキサン中の0.001部の配位子と
してアルケニルシロキサンを有するPt錯体化合物(P
t含有量:15重量%)(c)および0.85部の抑制
剤としてのエチニルシクロヘキサノールと混合し、そし
て表1に挙げられている他の成分をそこに示されている
量で加えそして混合物を10分間にわたり175℃にお
いて挿入された3mm厚さのポリアミド(PA6.6)
のプラスチックシートと共に約6mmの厚さの型の中で
加硫した。
【0036】成型されたゴムがそれにより形成され、そ
してプラスチックシートに接着されていた。プラスチッ
クに対するゴムの接着強度をISO4578(浮遊ロー
ラー剥離試験)に従い各場合とも100mm/分の引っ
張り試験速度の2つの試料を用いて測定し、そして結果
を表Iにおいて(接着性として)示す。
【0037】
【表1】
【0038】下記の略語が表で使用された: I US−A 5,623,020(実施例4の付加物)
に従う分枝鎖状エポキシ官能性シロキサン(d) II 20個のメチル水素−シロキシ基の平均含有量およ
び7.6ミリモル/gのSiH含有量を有する線状ポリ
ジメチルシロキサン(b) III 15個のメチル水素−シロキシ基の平均含有量およ
び5.4ミリモル/gのSiH含有量を有する線状ポリ
ジメチルシロキサン(b) IV 15個のメチル水素−シロキシ基の平均含有量およ
び14.5ミリモル/gのSiH含有量を有する線状ポ
リジメチルシロキサン(b) V 30個のメチル水素−シロキシ基の平均含有量およ
び15ミリモル/gのSiH含有量を有する線状ポリジ
メチルシロキサン(b)。
【0039】実施例2 混練機中で、47部の重合体(a.1)および24部の
重合体(a.2)を9部のヘキサメチルジシラザン、0.
4部のジビニルテトラメチルジビニルジシラザンおよび
3部の水と混合し、次に36部の300m2/gのBE
T表面を有する発熱シリカと混合し、約100℃に加熱
し、約1時間撹拌し、そして次に150〜160℃にお
いて(最終的にはp=20ミリバールの減圧下で)水お
よび過剰の疎水化剤の残渣を除去し、そして次に25部
の重合体(a.2)および2部の重合体(a.3)で希釈
した。冷却後に、混合物を1.4部の1.5の屈折率およ
び0.3Pasの粘度を有するフェニルシリコーン油
(f)、テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキ
サン中の0.001部の実施例1(c)からの錯体化合
物(Pt含有量:15重量%)、0.83部の抑制剤と
してのエチニルシクロヘキサノール(c)と混合し、そ
して表2に挙げられている他の成分をそこに示されてい
る量で加えそして混合物を20分間にわたり135℃に
おいて挿入された3mm厚さのプラスチックシートと共
に約6mmの厚さの型の中で加硫した。
【0040】
【表2】
【0041】下記の略語が表で使用された: VI 18個のメチル水素−シロキシ基の平均含有量およ
び7.0ミリモル/gのSiH含有量を有する線状ポリ
ジメチルシロキサン(b) VII グリシドキシプロピルトリメチルオキシシラン
(d)。
【0042】実施例3(本発明に従う) 混練機中で、54部の重合体(a.1)および28部の
重合体(a.2)を9部のヘキサメチルジシラザン、0.
2部のジビニルテトラメチルジビニルジシラザンおよび
3部の水と混合し、次に35部の300m2/gのBE
T表面を有する発熱シリカ(e)と混合し、約100℃
に加熱し、約1時間撹拌し、そして次に150〜160
℃において(最終的にはp=20ミリバールの減圧下
で)水および過剰の充填媒体の残渣を除去し、そして次
に18部の重合体(a.2)で希釈した。冷却後に、混
合物を二つの部分に分割した。一方の成分を2部の重合
体(a.3)および0.001部の実施例1(c)からの
Pt化合物と混合しそして20リットルのドラムに移し
た。第二の成分を3.2部の(III)(b)および0.8
3部の抑制剤としてのエチニルシクロヘキサノールと混
合しそして同様に20リットルのドラムに移した。
【0043】二成分計量装置中に、これらの二成分を1
容量%のペースト(M)、すなわち60重量%の第二成
分+30重量%の(V)+10重量%の(VII)の混合
物、と一緒に混合ヘッドを介して注入し、その後に射出
成型機上の静止混合機を介して、ポリアミド(PA6.
6)およびポリテレフタル酸ブチレン(PBT)の挿入
された熱可塑性部分と共にガラス繊維を用いてそして用
いずに型の中に加え、そして160℃の型温度で95秒
間にわたり硬化させた。
【0044】硬化したシリコーンゴムは未処理のプラス
チックに非常に良く接着していた(ゴムの凝集破壊)。
【0045】ペースト(M)なしの比較試験は接着性を
生じなかった。
【0046】実施例4(本発明に従う) 実施例4は相対的に速い加硫中の低温における良好な接
着性を確認するものである。
【0047】実施例1からの混合物(表1からの添加剤
なし)を3.2部の(III)および1.4部の(VII)およ
び1.4部の(V)と混合しそしてポリアミド6.6のフ
ィルム上で15分間にわたり110℃でまたは1時間に
わたり90℃で加硫した。
【0048】5Nの接着性が各場合とも得られた。
【0049】実施例5(本発明に従う) 以下の表に挙げられている添加剤を実施例3に従う二成
分の混合物に加えそして該混合物を使用してアルミニウ
ムの構成成分を弾性接着剤がプラスチック部品の連結部
に配置されているプラスチック(フェノール樹脂)と結
合させた。
【0050】混合物の加硫は10分間200℃で行われ
た。下記の接着性質が達成された:
【0051】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート・シユタインベルガー ドイツ51375レーフエルクーゼン・ビーナ ント−ロツシ−シユトラーセ36 (72)発明者 デイーター・ブローベル ドイツ51375レーフエルクーゼン・ザール ラウテルナーシユトラーセ6

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)100重量部の、少なくとも2個
    のアルケニル基および0.01〜30,000Pasの粘
    度を有する少なくとも1種のアルケニル基−含有線状ま
    たは分枝鎖状有機ポリシロキサン、(b)混合物中の全
    SiH基対混合物中のSi−結合されたアルケニル基の
    合計量のモル比が少なくとも1.5であるような量の、
    1個の分子当たり少なくとも20個のSiH官能基を有
    する少なくとも1種の水素シロキサン、(c)少なくと
    も1種のPtまたはRh触媒および場合により反応速度
    抑制剤、(d)0.1〜10重量部の、少なくとも1個
    のエポキシ基を有する少なくとも1種のアルコキシシラ
    ンおよび/または少なくとも1個のエポキシ基を有する
    アルコキシシロキサン、(e)0〜200重量部の、少
    なくとも1種の場合により表面が改質されていてもよい
    充填剤、並びに場合により(f)別の助剤および/また
    は(g)場合により少なくとも1種の過酸化物を含んで
    なる付加架橋結合性シリコーンゴム混合物。
  2. 【請求項2】 有機ポリシロキサン(a)が一般式
    (I) (R1)a(R2)bSiO(4-a-b)/2 (I) [式中、R1は炭素数1〜8の1価脂肪族基を意味し、
    そしてR2は炭素数2〜8のアルケニル基を意味し、a
    =0、1、2または3であり、b=0、1または2であ
    り、そしてa+bの合計は0、1、2または3であり、
    但し、1個の分子当たり平均して少なくとも2個の基R
    2が存在する]に相当する単位のシロキサンである、請
    求項1に記載の付加架橋結合性シリコーンゴム混合物。
  3. 【請求項3】 水素シロキサン(b)が一般式(II) (R3)c(H)dSiO(4-c-d)/2 (II) [式中、R3=炭素数1〜8の1価脂肪族基であり、c
    =0、1、2または3であり、d=0、1または2であ
    り、ここでc+dの合計は0、1、2または3であり、
    但し、1個の分子当たり平均して少なくとも20個のS
    i−結合された水素原子が存在する]に相当する単位の
    シロキサンである、請求項1に記載の付加架橋結合性シ
    リコーンゴム混合物。
  4. 【請求項4】 アルコキシシラン(d)がグリシドキシ
    プロピル−トリメトキシシランである、請求項1に記載
    の付加架橋結合性シリコーンゴム混合物。
  5. 【請求項5】 混合物が2,4−ジクロロベンゾイルペ
    ルオキシドおよび4−メチルベンゾイルペルオキシドを
    過酸化物として含有する、請求項1に記載の付加架橋結
    合性シリコーンゴム混合物。
  6. 【請求項6】 少なくとも1種の有機ポリシロキサン
    (a)を場合により疎水性にされていてもよい少なくと
    も1種の充填剤(e)と混合し、そして該混合物を次に
    さらに有機ポリシロキサン(a)および水素シロキサン
    (b)、触媒(c)、アルコキシシランまたはアルコキ
    シシロキサン(d)並びに場合により助剤(f)および
    過酸化物(g)と混合することを特徴とする、請求項1
    に記載の付加架橋結合性シリコーンゴム混合物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 付加架橋結合性シリコーンゴム混合物を
    二つの部分的な混合物に分割し、該混合物の第一のもの
    は少なくとも1種の有機ポリシロキサン(a)、触媒
    (c)並びに場合により充填剤(e)および/または助
    剤(f)を含有しそして第二のものは少なくとも1種の
    有機ポリシロキサン(a)、少なくとも1種の水素シロ
    キサン(b)、少なくとも1個のエポキシ基を有する少
    なくとも1種のアルコキシシランもしくはアルコキシシ
    ロキサン(d)並びに場合により充填剤(e)、助剤
    (f)および/または抑制剤(c)を含有し、そして該
    部分的な混合物を射出成型機の中または型の上流に配置
    されている混合ヘッドの中でのみ一緒にし、その後に静
    止混合機に送り、そして該一緒にした部分的な混合物を
    基質と一緒にし、そして次に該混合物を架橋結合するこ
    とを特徴とする、少なくとも1種の請求項1に記載の付
    加架橋結合性シリコーンゴム混合物からの複合成型部品
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 付加架橋結合性シリコーンゴム混合物を
    三つの部分的な混合物に分割し、その混合物の第一のも
    のは少なくとも1種の有機ポリシロキサン(a)、触媒
    (c)並びに場合により充填剤(e)および/または助
    剤(f)を含有し、第二のものは少なくとも1種の有機
    ポリシロキサン(a)、第三のものに含有されていない
    少なくとも1種の水素シロキサン(b)、並びに場合に
    より充填剤(e)、助剤(f)および/または抑制剤
    (c)を含有しそして第三のものは少なくとも1個のエ
    ポキシ基を有する少なくとも1種のアルコキシシランも
    しくはアルコキシシロキサン(d)および場合により第
    二のものに含有されていない少なくとも1種の水素シロ
    キサン(b)並びに有機ポリシロキサン(a)および充
    填剤(e)を含有し、そして該部分的な混合物を射出成
    型機の中または型の上流に配置されている混合ヘッドの
    中で一緒にし、その後に静止混合機に送り、そして該一
    緒にした部分的な混合物を基質と一緒にし、そして次に
    該混合物を架橋結合することを特徴とする、少なくとも
    1種の請求項1に記載の付加架橋結合性シリコーンゴム
    混合物からの複合成型部品の製造方法。
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