JPH10304001A - 変調器及び変調方法 - Google Patents

変調器及び変調方法

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JPH10304001A
JPH10304001A JP10056193A JP5619398A JPH10304001A JP H10304001 A JPH10304001 A JP H10304001A JP 10056193 A JP10056193 A JP 10056193A JP 5619398 A JP5619398 A JP 5619398A JP H10304001 A JPH10304001 A JP H10304001A
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quadrature
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sigma
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Yoshiko Saito
佳子 斉藤
Mitsuru Uesugi
充 上杉
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/20Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/2032Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner
    • H04L27/2092Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner with digital generation of the modulated carrier (does not include the modulation of a digitally generated carrier)

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Δシグマ変調器の消費電力の低減を図
る。 【解決手段】 補間フィルタ12、15は、ディジタル
ベースバンド信号の同相成分及び直交成分の周波数を中
間周波数の4倍に周波数変調する。Δシグマ変調回路1
3、16は、周波数変調された信号をΔシグマ変調す
る。LPF21、22は、Δシグマ変調された信号から
不要周波数成分を除去する。スイッチング回路27は、
LPFを通過させた信号を中間周波数の4倍のサンプリ
ング周波数で、同相成分、直交成分の符号反転成分、同
相成分の符号反転成分、直交成分の順に選択し、ディジ
タル直交信号を出力する。NビットD/A変換器24
は、ディジタル直交信号をアナログ直交信号に変換す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル移動通
信等において使用され、ディジタルベースバンド信号を
直交変調する変調器及び変調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などのディジタル移動通信シス
テム等においては、特開平6−21991号公報等に開
示されているように、送信される信号を同相成分と直交
成分に分割し、それぞれ成分を△シグマ変調した後に直
交変調する変調器が使用されることがある。
【0003】以下、従来の変調器について図を用いて説
明する。図1は、従来の変調器の構成を示すブロック図
である。図7において、△シグマ変調器2は、入力端子
1から入力された変調信号を2進の信号に変換し、乗算
回路3に出力する。また、乗算回路3は、△シグマ変調
器2から出力された2進信号と搬送波信号とを乗算して
振幅変調信号を生成し、出力端子4に出力する。
【0004】次に、上記構成を有する従来の変調器の動
作について説明する。まず、入力端子1から入力された
変調信号が△シグマ変調器2にて△シグマ変調され、2
値の△シグマ変調信号が出力される。次に、Δシグマ変
調信号と搬送波信号とが乗算回路3にて乗算されて振幅
変調信号が生成され、この振幅変調信号が出力端子4を
介して他の装置へ出力される。このようにして、従来の
変調器は、送信信号をディジタル直交信号に変調するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の変
調器においては、Δシグマ変調を実現する上で避けられ
ない処理である高いサンプリング周波数下で直交変調の
ための乗算が必要となる。このため、高速乗算器が必要
となり、消費電力が大きくなるという問題点がある。本
発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、高速乗算
器を必要とせず、消費電力の少ない変調器及び変調方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、以下のような手段を講じた。請求項1記載
の変調器の発明は、ディジタルベースバンド信号の同相
成分及び直交成分の中心周波数を中間周波数の4倍に変
調する周波数変調手段と、前記周波数変調されたディジ
タルベースバンド信号を△シグマ変調する△シグマ変調
手段と、前記△シグマ変調されたディジタルベースバン
ド信号から不要周波数成分を除去する除去手段と、前記
不要周波数成分を除去されたディジタルベースバンド信
号から中間周波数のディジタル直交信号を生成する直交
変調手段を具備する構成を採る。また、請求項2記載の
発明は、請求項1記載の変調器において、直交変調手段
は、中間周波数の4倍のサンプリング周波数で、ディジ
タルベースバンド信号の同相成分、直交成分の符号反転
信号同相成分の符号反転信号及び直交成分をその順に選
択する構成を採る。また、請求項3記載の発明は、請求
項1又は請求項2に記載の変調器において、除去手段
は、低周波数成分のみを通過させる低域通過フィルタで
ある構成を採る。また、請求項4記載の発明は、請求項
1又は請求項2に記載の変調器において、除去手段は、
ディジタルベースバンド信号の同相成分及び直交成分を
1サンプリング周波数だけ遅延させる遅延回路と、ディ
ジタルベースバンド信号の同相成分及び直交成分に前記
遅延回路の出力成分を加算する加算器とを含む構成を採
る。また、請求項10記載の変調方法は、ディジタルベ
ースバンド信号の同相成分及び直交成分の中心周波数を
中間周波数の4倍に周波数変調する工程と、この周波数
変調した信号を△シグマ変調する工程と、この△シグマ
変調した信号から不要周波数成分を除去する工程と、こ
の不要周波数成分を除去した信号から中間周波数のディ
ジタル直交信号を生成する工程とを有する方法を採る。
また、請求項11記載の発明は、請求項10記載の変調
方法において、ディジタル直交信号を生成する工程は、
中間周波数の4倍のサンプリング周波数で、ディジタル
ベースバンド信号の同相成分、直交成分の符号反転信
号、同相成分の符号反転信号及び直交成分をその順に選
択する方法を採る。また、請求項12記載の発明は、請
求項10又は請求項11に記載の変調方法において、不
要周波数成分を除去する工程は、低域通過フィルタによ
り行われる方法を採る。また、請求項13記載の発明
は、請求項10又は請求項11に記載の変調方法におい
て、不要周波数成分を除去する工程は、ディジタルベー
スバンド信号の同相成分及び直交成分とこれらを1サン
プリング周波数だけ遅延させた成分とを加算することに
より行われる方法を採る。これらの構成により、ディジ
タルベースバンド信号の変調器にて乗算器を使用せず直
交変調できるので、変調器における消費電力を低減でき
る。また、不要周波数成分を除去することにより、直交
変調時の量子化雑音の影響を軽減してS/N比を改善で
きるため、高精度の変調を実現できる。
【0007】また、請求項5記載の変調器は、ディジタ
ルベースバンド信号の同相成分及び直交成分の中心周波
数を中間周波数の4倍に変調する周波数変調手段と、前
記周波数変調されたディジタルベースバンド信号を△シ
グマ変調する△シグマ変調手段と、前記△シグマ変調さ
れたディジタルベースバンド信号を1サンプリング周波
数だけ遅延させる遅延回路と、前記△シグマ変調された
ディジタルベースバンド信号から中間周波数の第1ディ
ジタル直交信号を生成する第1直交変調手段と、前記遅
延されたディジタルベースバンド信号から中間周波数の
第2ディジタル直交信号を生成する第2直交変調手段
と、前記第1及び第2ディジタル直交信号を加算する加
算手段とを具備する構成を採る。また、請求項6記載の
発明は、請求項5記載の変調器において、第1及び第2
直交変調手段は、同時に中間周波数の4倍のサンプリン
グ周波数で、ディジタルベースバンド信号の同相成分、
直交成分の符号反転信号、同相成分の符号反転信号及び
直交成分をその順に選択する構成を採る。また、請求項
14記載の変調方法は、ディジタルベースバンド信号の
同相成分及び直交成分の中心周波数を中間周波数の4倍
に周波数変調する工程と、この周波数変調した信号を△
シグマ変調する工程と、この△シグマ変調した信号から
不要周波数成分を除去する工程と、△シグマ変調手段を
通過した信号を1サンプリング周波数だけ遅延させる工
程と、△シグマ変調手段を通過した信号から中間周波数
の第1ディジタル直交信号を生成する工程と、1サンプ
リング周波数だけ遅延した信号から中間周波数の第2デ
ィジタル直交信号を生成する工程と、前記第1及び第2
ディジタル直交信号を加算する工程とを有する方法を採
る。また、請求項15記載の発明は、請求項14記載の
変調方法において、第1ディジタル直交信号を生成する
工程及び第2ディジタル直交信号を生成する工程は、同
時に中間周波数の4倍のサンプリング周波数で、ディジ
タルベースバンド信号の同相成分、直交成分の符号反転
信号、同相成分の符号反転信号及び直交成分をその順に
選択する方法を採る。これらの構成により、不要周波数
成分を除去する手段として低域通過フィルタを使用する
場合に比べ、量子化雑音の影響を低減させたまま変調器
の小型化を図ることができる。
【0008】また、請求項7記載の変調器は、ディジタ
ルベースバンド信号の同相成分及び直交成分を1ビット
単位で△シグマ変調する1ビット△シグマ変調手段と、
余弦搬送波及び正弦搬送波を発生させる搬送波発生手段
と、1ビット△シグマ変調されたディジタルベースバン
ド信号の符号に基き前記余弦搬送波及び正弦搬送波を変
換する搬送波変換手段と、変換された余弦搬送波と正弦
搬送波とを加算することによりディジタル直交信号を出
力する搬送波加算器とを具備する構成を採る。また、請
求項8記載の発明は、請求項7記載の変調器において、
搬送波変換手段は、ディジタルベースバンド信号の同相
成分の符号が正ならば余弦搬送波をそのまま出力し、負
ならば余弦搬送波の符号を反転して出力し、ディジタル
ベースバンド信号の直交成分の符号が正ならば正弦搬送
波の符号をそのまま出力し、負ならば正弦搬送波の符号
を反転して出力することにより変換を行う構成を採る。
また、請求項16記載の変調方法は、ディジタルベース
バンド信号の同相成分及び直交成分を1ビット単位で△
シグマ変調する工程と、余弦搬送波及び正弦搬送波を発
生させる工程と、前記1ビット△シグマ変調されたディ
ジタルベースバンド信号の符号に基き前記余弦搬送波及
び正弦搬送波を変換する工程と、前記変換された余弦搬
送波と正弦搬送波とを加算することによりディジタル直
交信号を出力する工程とを有する方法を採る。また、請
求項17記載の発明は、請求項16記載の変調方法にお
いて、余弦搬送波及び正弦搬送波を変換する工程は、デ
ィジタルベースバンド信号の同相成分の符号が正ならば
余弦搬送波をそのまま出力し、負ならば余弦搬送波を符
号反転して出力し、ディジタルベースバンド信号の直交
成分の符号が正ならば正弦搬送波をそのまま出力し、負
ならば正弦搬送波を符号反転することにより変換を行う
方法を採る。これらに構成により、乗算器を使用せず変
調器における消費電力を低減し、しかも、任意のサンプ
リング周波数にてディジタルベースバンド信号を直交変
調できる。
【0009】また、請求項9記載の変調器は、ディジタ
ルベースバンド信号の同相成分及び直交成分を△シグマ
変調する△シグマ変調手段と、前記△シグマ変調された
ディジタルベースバンド信号に応じたアドレスを発生さ
せるアドレス発生手段と、前記アドレスに基いて、格納
したディジタル直交信号を読出す読出し手段とを具備す
る構成を採る。また、請求項18記載の変調方法は、デ
ィジタルベースバンド信号の同相成分及び直交成分を△
シグマ変調する工程と、△シグマ変調したディジタルベ
ースバンド信号の値に応じたアドレスを発生させる工程
と、前記アドレスに基いて、格納したディジタル直交信
号を出力する工程とを有する方法を採る。これらの構成
により、多ビットの加減算を行わずにディジタルベース
バンド信号を直交変調できるので、さらに消費電力を低
減できる。
【0010】また、請求項19記載の移動局装置は、請
求項1乃至請求項9のいずれかに記載の変調器によりデ
ィジタルベースバンド信号の直交変調を行う構成を採
る。また、請求項20記載の基地局装置は、請求項1乃
至請求項9のいずれかに記載の変調器によりディジタル
ベースバンド信号の直交変調を行う構成を採る。また、
請求項21記載の無線通信システムは、請求項19記載
の移動局装置と請求項20記載の基地局装置とにより無
線通信を行う構成を採る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1においては、デ
ィジタルベースバンド信号の中心周波数を中間周波数の
4倍に高めて△シグマ変調し、この信号及びその符号反
転信号をスイッチング回路にて中間周波数の4倍のサン
プリング周波数で切替えて選択することにより直交変調
を行う変調器について説明する。
【0012】図1は、本発明の実施の形態1における変
調器の構成を示すブロック図である。ここで、信号を無
線で送信する場合、一般的に、ディジタルベースバンド
信号の中心周波数を一定の中間周波数まで高めてから高
周波の搬送波を乗算する。補間フィルタ12は、入力端
子11から入力されたディジタルベースバンド信号の同
相成分(以下、「I信号」という)の中心周波数を中間
周波数の4倍に高め、周波数を高められた信号を△シグ
マ変調回路13に出力する。同様に、補間フィルタ15
は、入力端子14から入力されたディジタルベースバン
ド信号の直交成分(以下、「Q信号」という)の中心周
波数を中間周波数の4倍に高め、周波数を高められた信
号を△シグマ変調回路16に出力する。△シグマ変調回
路13は、補間フィルタ12から入力したI信号を△シ
グマ変調することにより2進の信号に変換し、変換され
た信号をスイッチング回路17に出力する。同様に、△
シグマ変調回路16は、補間フィルタ15から入力した
Q信号を△シグマ変調することにより2進の信号に変換
し、変換された信号をスイッチング回路17に出力す
る。
【0013】スイッチング回路17は、△シグマ変調さ
れたI信号及びQ信号からこれらの符号反転信号(以
下、「nI信号」及び「nQ信号」という)を生成する
とともに、中間周期の1/4のサンプリング周期で前記
4種類の信号(I信号、Q信号、nI信号及びnQ信号)
をI信号、nQ信号、nI信号及びQ信号の順で選択する
ことにより直交変調を行い、これにより得られた中間周
波数を有するディジタル直交信号をD/A変換器18に
出力する。D/A変換器18は、スイッチング回路17
から入力したディジタル直交信号をアナログ直交信号に
変換し、変換されたアナログ直交信号を出力端子19を
介して他の装置に出力する。
【0014】次に、本発明の実施の形態1における変調
器の直交変調処理について詳細に説明する。中間周波数
における直交変調波s(t)は、I信号成分をi(t)、Q信号
成分をq(t)、中間周波数をfoとすると以下に示す式
(1)で表わされる。 s(t)=i(t)×cos(2πfo t)−q(t)×sin(2πfo t) (1) そして、サンプリング周波数fsは中間周波数foの4倍に
設定されているので、上記式(1)は以下に示す式
(2)に変形できる。 s(t)=i(t)×cos(2πfs t/4)−q(t)×sin(2πfs t/4) (2) ここで、直交変調波s(t)は、サンプリング周期Ts=1/f
sごとにサンプリングされて出力されるディジタル直交
信号と等価である。よって、式(2)は、nを整数とし
て、以下に示す式(3)から(6)に置き換えることができ
る。 s(t)=i(t) (t=4nTs) (3) s(t)=−q(t) (t=(4n+1)Ts) (4) s(t)=−i(t) (t=(4n+2)Ts) (5) s(t)=q(t) (t=(4n+3)Ts) (6) すなわち、直交変調は、スイッチング回路17をI信
号、nQ信号、nI信号、Q信号の順でサンプリング周
期Tsごとに順次選択させることにより達成できる。
【0015】次に、実施の形態1における変調器の動作
の流れについて説明する。まず、入力端子11に入力さ
れたI信号は、補間フィルタ12にて中心周波数を中間
周波数の4倍に高められ、△シグマ変調回路13にて△
シグマ変調される。同様に、入力端子14に入力された
Q信号は、補間フィルタ15にて中心周波数を中間周波
数の4倍に高められ、△シグマ変調回路16にて△シグ
マ変調される。次に、スイッチング回路17にて、△シ
グマ変調されたI信号及びQ信号からこれらの符号反転
信号であるnI信号及びnQ信号が生成される。そし
て、スイッチング回路17において、I信号、nQ信
号、nI信号及びQ信号が、この順で中間周期の1/4
のサンプリング周期ごとに順次選択され、直交変調され
た中間周波数のディジタル直交信号が出力される。次
に、D/A変換器18にて、ディジタル直交信号がアナ
ログ直交信号に変換され、変換されたアナログ信号は出
力端子19を介して他の装置に出力される。
【0016】このように、本実施の形態の変調器におい
ては、直交変調処理をスイッチング回路にて行うことが
できるので、高速乗算器を用いる場合に比べ演算規模を
大幅に削減でき、消費電力を低下できる。
【0017】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おいては、ディジタルベースバンド信号の中心周波数を
中間周波数の4倍に高めて△シグマ変調し、△シグマ変
調された信号を低域通過フィルタ(以下、「LPF」と
いう)に通過させ、この信号及びその符号反転信号をス
イッチング回路にて中間周波数の4倍のサンプリング周
波数で切替えて選択することにより直交変調を行う変調
器について説明する。
【0018】図2は、本発明の実施の形態2における変
調器の構成を示すブロック図である。なお、図1と共通
する部分は図1と同一符号を付してその説明を省略す
る。図2に示すように、実施の形態2における変調器
は、実施の形態1における変調器と比較して、LPF2
1が△シグマ変調回路13とスイッチング回路17との
間に挿入され、LPF22が△シグマ変調回路16とス
イッチング回路17との間に挿入される。
【0019】LPF21は、サンプリング周波数の1/
2の周波数にノッチのある低域通過フィルタであり、サ
ンプリング周波数の1/2の周波数近傍における量子化
雑音等の不要周波数成分を除去する。同様に、LPF2
2は、サンプリング周波数の1/2の周波数にノッチの
ある低域通過フィルタであり、サンプリング周波数の1
/2の周波数近傍における量子化雑音等の不要周波数成
分を除去する。スイッチング回路17は、LPF21を
通過したI信号からnI信号を生成し、LPF22を通過
したQ信号からnQ信号を生成し、中間周期の1/4の
サンプリング周期で、I信号、nQ信号、nI信号及びQ
信号をその順で選択することにより直交変調を行い、中
間周波数のディジタル直交信号を出力する。NビットD
/A変換器23は、スイッチング回路17から出力され
たディジタル直交信号をアナログ直交信号に変換し、変
換されたアナログ直交信号を出力端子19を介して他の
装置に出力する。
【0020】次に、実施の形態2における変調器のI信
号と雑音の関係について、図3の波形図を用いて説明す
る。なお、実施の形態2においてはI信号について説明
するが、Q信号の場合も同様に説明できる。図3(a)
はLPF通過前のI信号の波形を示す波形図であり、図
3(b)はLPFを通過しないI信号を直交変調した際
の信号の波形を示す波形図である。また、図3(c)は
LPF通過後のI信号の波形を示す波形図であり、図3
(d)はLPFを通過したI信号を直交変調した際の信
号の波形を示す波形図である。
【0021】図3(a)に示すように、I信号の△シグ
マ変調出力(A1、A2)は、サンプリング周期fsごと
にピークとなる。また、△シグマ変調出力に含まれる量
子化雑音(B1)は、△シグマ変調方式の特徴により、
サンプリング周波数fsの1/2の周波数でピークとなる
ノイズシェービングを受けている。そして、図3(b)
に示すように、I信号の△シグマ変調出力(A1、A
2)をサンプリング周波数の1/4を中心周波数とする
中間周波数に直交変調すると、ディジタル直交信号(A
11、A12、A21、A22)のピークは、I信号の
△シグマ変調出力(A1、A2)から中間周波数fo=fs
/4だけ移動した位置に現れる。一方、量子化雑音(B
1)をサンプリング周波数の1/4を中心周波数とする
中間周波数に直交変調すると、直交変調された量子化雑
音(B11、B12)のピークは、fs/2−fo=fs/2
−fs/4=fs/4となる。このとき、移動したディジタ
ル直交信号(A11、A12、A21、A22)のピー
クと量子化雑音(B11、B12)のピークが重なる。
これにより、S/N比(信号対雑音比)が低減してしま
い、高精度の変調ができない。
【0022】これに対し、図3(c)に示すように、I
信号の△シグマ変調出力(A1、A2)を、サンプリン
グ周波数の1/2にノッチができる特性のLPFに通過
させると、部分的に量子化雑音が除去され、サンプリン
グ周波数fsの1/2の周波数における量子化雑音(B
1)の影響を低減できる。これにより、図3(d)に示
すように、量子化雑音(B1)をサンプリング周波数の
1/4を中心周波数とする中間周波数に直交変調した場
合、移動したディジタル直交信号(A11、A12、A
21、A22)のピークである中間周波数fo=fs/4に
おいて、量子化雑音(B11、B12)を低減できる。
これにより、S/N比を改善して高精度の変調を行うこ
とができる。
【0023】具体的には、GMS(Global Systems f
or Mobil communication)の仕様が、位相精度の平均
値5°以下、最大値20°以下であるのに対し、上記実
施の形態の実験結果は、位相精度の平均値1.14°、
最大値3.33°である。なお、この実験結果は単に一
例であり、条件によっては更に良い結果が得られる。
【0024】次に、実施の形態2における変調器の動作
の流れについて説明する。まず、入力端子11に入力さ
れたI信号は、補間フィルタ12にて中心周波数を中間
周波数の4倍に高められ、△シグマ変調回路13にて△
シグマ変調され、LPF21にて不要周波数成分が除去
される。同様に、入力端子14に入力されたQ信号は、
補間フィルタ15にて中心周波数を中間周波数の4倍に
高められ、△シグマ変調回路16にて△シグマ変調さ
れ、LPF22にて不要周波数成分が除去される。次
に、スイッチング回路17にて、不要周波数成分が除去
されたI信号及びQ信号からこれらの符号反転信号であ
るnI信号及びnQ信号が生成される。そして、I信号、
nQ信号、nI信号及びQ信号が、この順で中間周期の
1/4のサンプリング周期ごとに順次選択され、直交変
調された中間周波数のディジタル直交信号が出力され
る。次に、D/A変換器23にて、ディジタル直交信号
がアナログ直交信号に変換され、変換されたアナログ直
交信号が出力端子19を介して他の装置に出力される。
【0025】このように、実施の形態2の変調器におい
ては、I信号とQ信号の△シグマ変調出力をLPFに通
過させることにより、直交変調時の量子化雑音の影響を
軽減してS/N比を改善できるため、高精度の変調を実
現できる。
【0026】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
おいては、ディジタルベースバンド信号の中心周波数を
中間周波数の4倍に高めて△シグマ変調し、この信号及
びその符号反転信号、並びに、それらの遅延信号をスイ
ッチング回路にて中間周波数の4倍のサンプリング周波
数で切替えて選択し、加算することにより直交変調を行
う変調器について説明する。
【0027】図4は、本発明の実施の形態3における変
調器の構成を示すブロック図である。なお、図2と共通
する部分は図2と同一符号を付してその説明を省略す
る。遅延回路41は、△シグマ変調されたI信号を1サ
ンプリング時間だけ遅延させ、遅延したI信号をスイッ
チング回路43に出力する。同様に、遅延回路42は、
△シグマ変調されたQ信号を1サンプリング時間だけ遅
延させ、遅延したQ信号をスイッチング回路43に出力
する。スイッチング回路43は、△シグマ変調回路13
を通過したI信号及び△シグマ変調回路16を通過した
Q信号からそれぞれnI信号及びnQ信号を生成し、遅
延回路41を通過した遅延I信号及び遅延回路42を通
過した遅延Q信号からそれぞれ遅延nI信号及び遅延n
Q信号を生成する。そして、前記8種類の信号から、中
間周期の1/4のサンプリング周期で、I信号と遅延I信
号、nQ信号と遅延nQ信号、nI信号と遅延nI信号、
並びに、Q信号と遅延Q信号の順序で2種類ずつ一対の
信号を選択して加算器44に出力する。加算器44は、
スイッチング回路43から同時に出力された一対の信号
を加算して中間周波数のディジタル直交信号を生成し、
ディジタル直交信号をNビットD/A変換器23に出力
する。加算器44から出力されるディジタル直交信号s
(t)は、以下に示す式(7)から(10)の繰り返しとな
る。 s(t)=i(t)−i(t−1) (t=4nTs) (7) s(t)=−q(t)+q(t−1) (t=(4n+1)Ts) (8) s(t)=−i(t)+i(t−1) (t=(4n+2)Ts) (9) s(t)=q(t)−q(t−1) (t=(4n+3)Ts) (10) このディジタル直交信号s(t)は、実施の形態2におい
て、LPF21及びLPF22が一次である場合であっ
て、LPF21及びLPF22を通過し、スイッチング
回路17で直交変調されたディジタル直交信号と同一の
信号である。よって、上記の構成により、LPFを使用
する場合に比べ、量子化雑音の影響を低減させたまま、
変調器の小型化を図ることができる。
【0028】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
おいては、ディジタルベースバンド信号を、所望のサン
プリング周波数に高めて1ビット△シグマ変調し、1ビ
ット△シグマ変調出力値に応じて、搬送波を符号処理し
て加算することにより直交変調する変調器について説明
する。ここでは、△シグマ変調出力が1ビットであるも
のを1ビット△シグマ変調という。
【0029】図5は、本発明の実施の形態4における変
調器の構成を示すブロック図である。なお、図1と共通
する部分は図1と同一符号を付してその説明を省略す
る。図5において、補間フィルタ51は、入力端子11
から入力したI信号の周波数を所望のサンプリング周波
数fsに高める。同様に、補間フィルタ53は、入力端子
14から入力したQ信号の周波数を所望のサンプリング
周波数fsに高める。1ビット△シグマ変調回路52は、
補間フィルタ51から入力したI信号を1ビット△シグ
マ変調し、1ビット△シグマ変調されたI信号を直交変
調回路56に出力する。同様に、1ビット△シグマ変調
回路54は、補間フィルタ53から入力したQ信号を1
ビット△シグマ変調し、1ビット△シグマ変調されたQ
信号を直交変調回路56に出力する。擬送波発生回路5
5は、信号を無線で送信するための余弦搬送波及び正弦
搬送波を発生し、これらの搬送波を直交変調回路56に
出力する。直交変調回路56は、1ビット△シグマ変調
したI信号及びQ信号の値に応じて、搬送波発生回路5
5から入力した余弦搬送波及び正弦搬送波を符号処理
し、符号処理された余弦搬送波と符号処理された正弦搬
送波とを加算することにより直交変調処理を行い、この
ディジタル直交信号をD/A変換器57に出力する。
【0030】ここで、1ビット△シグマ変調されたI信
号成分i(t)及びQ信号成分q(t)は、ともに1または−1
となるので、ディジタル直交信号s(t)は、以下に示す式
(11)から(14)で表される。ただし、nを整数と
し、t=nTs=n/fsとする。 s(t)=cos(2πfo/fs)−sin(2πfo/fs) (i(t)=1,q(t)=1) (11) s(t)=cos(2πfo/fs)+sin(2πfo/fs) (i(t)=1,q(t)=−1) (12) s(t)=−cos(2πfo/fs)−sin(2πfo/fs) (i(t)=−1,q(t)=1) (13) s(t)=−cos(2πfo/fs)+sin(2πfo/fs) (i(t)=−1,q(t)=−1) (14) このように、i(t)=1のとき余弦搬送波をそのまま維持
し、i(t)=−1のとき余弦搬送波を符号反転し、q(t)=1
のとき正弦搬送波をそのまま維持し、q(t)=−1のとき
正弦搬送波を符号反転し、これらの符号化された余弦搬
送波及び正弦搬送波を加算することによりディジタル直
交信号が得られる。D/A変換器57は、ディジタル直
交信号をアナログ直交信号に変換し、変換したアナログ
直交信号を出力端子19を介して他の装置に出力する。
【0031】次に、実施の形態4における変調器の動作
の流れについて説明する。まず、入力端子11に入力さ
れたI信号は、補間フィルタ51にて所望の周波数に高
められ、1ビット△シグマ変調回路52にて1ビット△
シグマ変調される。同様に、入力端子14に入力された
Q信号は、補間フィルタ53にて所望の周波数に高めら
れ、1ビット△シグマ変調回路54にて1ビット△シグ
マ変調される。次に、直交変調回路56にて、1ビット
△シグマ変調されたI信号が1ならば搬送波発生回路5
5から入力した余弦搬送波はそのまま維持され、I信号
が−1ならば余弦搬送波は符号反転される。同様に、1
ビット△シグマ変調されたQ信号が1ならば搬送波発生
回路55から入力した正弦搬送波はそのまま維持され、
Q信号が−1ならば正弦搬送波は符号反転される。そし
て、符号化された余弦搬送波と正弦搬送波とが加算さ
れ、中間周波数のディジタル直交信号が得られる。次
に、D/A変換器57にて、ディジタル直交信号が、ア
ナログ直交信号に変換され、出力端子19を介して他の
装置に出力される。上記構成を有する変調器において
は、任意のサンプリング周波数を用いた場合でも、直交
変調時に乗算器を必要としないので、演算量を大幅に削
減できる。
【0032】(実施の形態5)本発明の実施の形態5に
おいて、ディジタルベースバンド信号を、所望のサンプ
リング周波数に高めて△シグマ変調し、△シグマ変調出
力値に基きアドレスを生成し、このアドレスを用いて、
直交変調結果を格納している読出し部にアクセスして、
アクセスに対応した直交変調結果を読出すことにより直
交変調を行う変調器について説明する。
【0033】図6は、本発明の実施の形態5における変
調器の構成を示すブロック図である。なお、図1と共通
する部分は図1と同一符号を付してその説明を省略す
る。図6において、補間フィルタ61は、入力端子11
から入力したI信号を所望のサンプリング周波数fsに高
める。同様に、補間フィルタ62は、入力端子14から
入力したQ信号を所望のサンプリング周波数fsに高め
る。カウンタ63は、△シグマ変調回路13、16の出
力に同期したパルス信号をアドレス発生部64に出力す
る。アドレス発生部64は、入力した△シグマ変調出力
に応じてアドレスを発生し、アドレスを用いて読出し部
65にアクセスする。読出し部65は、予め計算した直
交変調結果を内部メモリに格納する。例えば、I信号と
Q信号の△シグマ変調出力がそれぞれ1ビットの場合、
各タイミングで出力すべき直交変調結果は、前記の式
(11)から(14)に示す4種類である。読出し部6
5は、この4種類の直交変調結果を式(11)から(1
4)に示す順番で内部メモリに格納する。そして、アド
レス発生部64からアクセスされたアドレスに基いて、
内部メモリに格納した直交変調結果を読み出し、中間周
波数におけるディジタル直交信号としてD/A変換器6
6に出力する。D/A変換器66は、ディジタル直交信
号をアナログ直交信号に変換し、変換されたアナログ直
交信号を出力端子19を介して他の装置に出力する。
【0034】次に、実施の形態5における変調器の動作
の流れについて説明する。まず、入力端子11に入力さ
れたI信号は、補間フィルタ61にて所望の周波数に高
められ、△シグマ変調回路13にて△シグマ変調され
る。同様に、入力端子14に入力されたQ信号は、補間
フィルタ62にて所望の周波数に高められ、△シグマ変
調回路16にて△シグマ変調される。次に、アドレス発
生器64にて、I信号とQ信号の△シグマ変調出力値に
基いて、カウンタ63から出力されるパルス信号に同期
してアドレスが発生される。このアドレスは読出し部6
5にアクセスされる。そして、読出し部65からアドレ
スに対応する直交変調結果が読み出され、中間周波数に
おけるディジタル直交信号が得られる。次に、D/A変
換器66にて、ディジタル直交信号がアナログ直交信号
に変換され出力端子から出力される。
【0035】以上の構成を有する変調器により、任意の
サンプリング周波数における△シグマ変調信号の直交変
調でも、直交変調時に乗算器が不要となる。この変調器
は、実施の形態4の変調器と比較して多ビットの加減算
を必要としないので、さらなる低消費電力化を図ること
ができる。なお、上記の各実施の形態において、△シグ
マ変調回路の次数や出力精度は特に制限はない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ィジタルベースバンド信号を直交変調する場合におい
て、高速乗算器を必要とせず、消費電力の少ない変調器
及び変調方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における変調器の構成を
示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態2における変調器の構成を
示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態2における変調器の信号と
雑音の関係を示す波形図
【図4】本発明の実施の形態3における変調器の構成を
示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態4における変調器の構成を
示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態5における変調器の構成を
示すブロック図
【図7】従来の変調器の構成を示すブロック図、
【符号の説明】
11、14 入力端子 12、15 補間フィルタ 13、16 △シグマ変調回路 17 スイッチング回路 18 D/A変換器 19 出力端子 21、22 低域通過フィルタ 23 NビットD/A変換器 41、42 遅延回路 43 スイッチング回路 44 加算器 51、53 補間フィルタ 52、54 1ビット△シグマ変調回路 55 搬送波発生回路 56 直交変調回路 57 D/A変換器 61、62 補間フィルタ 63 カウンタ 64 アドレス発生部 65 読出し部 66 D/A変換器

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルベースバンド信号の同相成分
    及び直交成分の中心周波数を中間周波数の4倍に変調す
    る周波数変調手段と、前記周波数変調されたディジタル
    ベースバンド信号を△シグマ変調する△シグマ変調手段
    と、前記△シグマ変調されたディジタルベースバンド信
    号から不要周波数成分を除去する除去手段と、前記不要
    周波数成分を除去されたディジタルベースバンド信号か
    ら中間周波数のディジタル直交信号を生成する直交変調
    手段を具備する変調器。
  2. 【請求項2】 直交変調手段は、中間周波数の4倍のサ
    ンプリング周波数で、ディジタルベースバンド信号の同
    相成分、直交成分の符号反転信号同相成分の符号反転信
    号及び直交成分をその順に選択する請求項1記載の変調
    器。
  3. 【請求項3】 除去手段は、低周波数成分のみを通過さ
    せる低域通過フィルタである請求項1又は請求項2に記
    載の変調器。
  4. 【請求項4】 除去手段は、ディジタルベースバンド信
    号の同相成分及び直交成分を1サンプリング周波数だけ
    遅延させる遅延回路と、ディジタルベースバンド信号の
    同相成分及び直交成分に前記遅延回路の出力成分を加算
    する加算器とを含む請求項1又は請求項2に記載の変調
    器。
  5. 【請求項5】 ディジタルベースバンド信号の同相成分
    及び直交成分の中心周波数を中間周波数の4倍に変調す
    る周波数変調手段と、前記周波数変調されたディジタル
    ベースバンド信号を△シグマ変調する△シグマ変調手段
    と、前記△シグマ変調されたディジタルベースバンド信
    号を1サンプリング周波数だけ遅延させる遅延回路と、
    前記△シグマ変調されたディジタルベースバンド信号か
    ら中間周波数の第1ディジタル直交信号を生成する第1
    直交変調手段と、前記遅延されたディジタルベースバン
    ド信号から中間周波数の第2ディジタル直交信号を生成
    する第2直交変調手段と、前記第1及び第2ディジタル
    直交信号を加算する加算手段とを具備する変調器。
  6. 【請求項6】 第1及び第2直交変調手段は、同時に中
    間周波数の4倍のサンプリング周波数で、ディジタルベ
    ースバンド信号の同相成分、直交成分の符号反転信号、
    同相成分の符号反転信号及び直交成分をその順に選択す
    る請求項5記載の変調器。
  7. 【請求項7】 ディジタルベースバンド信号の同相成分
    及び直交成分を1ビット単位で△シグマ変調する1ビッ
    ト△シグマ変調手段と、余弦搬送波及び正弦搬送波を発
    生させる搬送波発生手段と、1ビット△シグマ変調され
    たディジタルベースバンド信号の符号に基き前記余弦搬
    送波及び正弦搬送波を変換する搬送波変換手段と、変換
    された余弦搬送波と正弦搬送波とを加算することにより
    ディジタル直交信号を出力する搬送波加算器とを具備す
    る変調器。
  8. 【請求項8】 搬送波変換手段は、ディジタルベースバ
    ンド信号の同相成分の符号が正ならば余弦搬送波をその
    まま出力し、負ならば余弦搬送波の符号を反転して出力
    し、ディジタルベースバンド信号の直交成分の符号が正
    ならば正弦搬送波の符号をそのまま出力し、負ならば正
    弦搬送波の符号を反転して出力することにより変換を行
    う請求項7記載の変調器。
  9. 【請求項9】 ディジタルベースバンド信号の同相成分
    及び直交成分を△シグマ変調する△シグマ変調手段と、
    前記△シグマ変調されたディジタルベースバンド信号に
    応じたアドレスを発生させるアドレス発生手段と、前記
    アドレスに基いて、格納したディジタル直交信号を読出
    す読出し手段とを具備する変調器。
  10. 【請求項10】 ディジタルベースバンド信号の同相成
    分及び直交成分の中心周波数を中間周波数の4倍に周波
    数変調する工程と、この周波数変調した信号を△シグマ
    変調する工程と、この△シグマ変調した信号から不要周
    波数成分を除去する工程と、この不要周波数成分を除去
    した信号から中間周波数のディジタル直交信号を生成す
    る工程とを有する変調方法。
  11. 【請求項11】 ディジタル直交信号を生成する工程
    は、中間周波数の4倍のサンプリング周波数で、ディジ
    タルベースバンド信号の同相成分、直交成分の符号反転
    信号、同相成分の符号反転信号及び直交成分をその順に
    選択する請求項10記載の変調方法。
  12. 【請求項12】 不要周波数成分を除去する工程は、低
    域通過フィルタにより行われる請求項10又は請求項1
    1に記載の変調方法。
  13. 【請求項13】 不要周波数成分を除去する工程は、デ
    ィジタルベースバンド信号の同相成分及び直交成分とこ
    れらを1サンプリング周波数だけ遅延させた成分とを加
    算することにより行われる請求項10又は請求項11に
    記載の変調方法。
  14. 【請求項14】 ディジタルベースバンド信号の同相成
    分及び直交成分の中心周波数を中間周波数の4倍に周波
    数変調する工程と、この周波数変調した信号を△シグマ
    変調する工程と、この△シグマ変調した信号から不要周
    波数成分を除去する工程と、△シグマ変調手段を通過し
    た信号を1サンプリング周波数だけ遅延させる工程と、
    △シグマ変調手段を通過した信号から中間周波数の第1
    ディジタル直交信号を生成する工程と、1サンプリング
    周波数だけ遅延した信号から中間周波数の第2ディジタ
    ル直交信号を生成する工程と、前記第1及び第2ディジ
    タル直交信号を加算する工程とを有する変調方法。
  15. 【請求項15】 第1ディジタル直交信号を生成する工
    程及び第2ディジタル直交信号を生成する工程は、同時
    に中間周波数の4倍のサンプリング周波数で、ディジタ
    ルベースバンド信号の同相成分、直交成分の符号反転信
    号、同相成分の符号反転信号及び直交成分をその順に選
    択する請求項14記載の変調方法。
  16. 【請求項16】 ディジタルベースバンド信号の同相成
    分及び直交成分を1ビット単位で△シグマ変調する工程
    と、余弦搬送波及び正弦搬送波を発生させる工程と、前
    記1ビット△シグマ変調されたディジタルベースバンド
    信号の符号に基き前記余弦搬送波及び正弦搬送波を変換
    する工程と、前記変換された余弦搬送波と正弦搬送波と
    を加算することによりディジタル直交信号を出力する工
    程とを有する変調方法。
  17. 【請求項17】 余弦搬送波及び正弦搬送波を変換する
    工程は、ディジタルベースバンド信号の同相成分の符号
    が正ならば余弦搬送波をそのまま出力し、負ならば余弦
    搬送波を符号反転して出力し、ディジタルベースバンド
    信号の直交成分の符号が正ならば正弦搬送波をそのまま
    出力し、負ならば正弦搬送波を符号反転することにより
    変換を行う請求項16記載の変調方法。
  18. 【請求項18】 ディジタルベースバンド信号の同相成
    分及び直交成分を△シグマ変調する工程と、△シグマ変
    調したディジタルベースバンド信号の値に応じたアドレ
    スを発生させる工程と、前記アドレスに基いて、格納し
    たディジタル直交信号を出力する工程とを有する変調方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の変調器によりディジタルベースバンド信号の直交変
    調を行う移動局装置。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の変調器によりディジタルベースバンド信号の直交変
    調を行う基地局装置。
  21. 【請求項21】 請求項19記載の移動局装置と請求項
    20記載の基地局装置とにより無線通信を行う無線通信
    システム。
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