JP3206773B2 - ディジタル信号処理型直交変調器 - Google Patents

ディジタル信号処理型直交変調器

Info

Publication number
JP3206773B2
JP3206773B2 JP24519192A JP24519192A JP3206773B2 JP 3206773 B2 JP3206773 B2 JP 3206773B2 JP 24519192 A JP24519192 A JP 24519192A JP 24519192 A JP24519192 A JP 24519192A JP 3206773 B2 JP3206773 B2 JP 3206773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
channel
selection circuit
output
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24519192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0697969A (ja
Inventor
岡田  隆
正 白土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP24519192A priority Critical patent/JP3206773B2/ja
Publication of JPH0697969A publication Critical patent/JPH0697969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3206773B2 publication Critical patent/JP3206773B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振幅位相変調(QA
M)や位相変調(PSK)を行うディジタル信号処理型
の直交変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のディジタル信号処理型直交
変調器の構成を示すブロック図である。この変調器にお
いて、キャリア信号は、キャリア信号発生回路24で発
生される。キャリア信号発生回路24は、入力端子3に
入力されたクロックを計数するn進カウンタ241、お
よびsin 関数の振幅情報が格納されたsin ROM242
とcos 関数の振幅情報が格納されたcos ROM243を
有する。そして、n進カウンタ241の計数値をアドレ
スとして、sin ROM242からQチャネルのキャリア
信号に対応したsin 関数の振幅情報が出力され、cos R
OM243からIチャネルのキャリア信号に対応したco
s 関数の振幅情報が出力される。ここで、入力端子3に
入力されるクロックの周波数は、発生されるキャリア信
号の周波数のn倍である。
【0003】乗算器21は、ベースバンド信号のうち入
力端子1に入力されたIチャネルの入力信号とキャリア
信号とを掛け合わせ、乗算器22は、入力端子2に入力
されたQチャネルの入力信号とキャリア信号とを掛け合
わせる。そして、加算器23は、両乗算器21,22の
出力を加算する。このようにして、加算器23から直交
変調波が出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタル信号
処理型直交変調器は以上のように逐次乗算と加算を行う
ので、キャリア信号をn倍標本化による振幅情報で発生
させる場合には、乗算器21,22やROM242,2
43をキャリア信号周波数のn倍の速度で動作させなけ
ればならない。換言すれば、キャリア周波数の上限は乗
算器21,22等のディジタルデバイスの最高動作速度
の1/nで抑えられる。
【0005】キャリア周波数としては、ベースバンド信
号帯域幅に対応した周波数以上のものが要求され、広帯
域の入力信号を扱う場合には高いキャリア周波数が必要
である。ここで、標本化数nを小さくして周波数を上げ
ることも考えられる。ところが、ディジタル信号処理に
よって変調波を発生させる場合には、D−A変換器のア
パーチャ効果によって信号帯域内に振幅偏差が生じる。
このアパーチャ効果は信号の標本化数nに依存し、標本
化数が少ない場合には帯域内の振幅偏差は大きくなる。
よって、変調器での信号劣化を低く抑えるために標本化
数をある程度の値に維持しなければならず、標本化数n
の低減によるキャリア周波数の上限の拡張には限界があ
る。
【0006】ちなみに、標本化数nを8程度にすれば帯
域内の振幅偏差は約0.5dB であり、アパーチャ効果によ
る劣化よりもフィルタや増幅器などのアナログ回路の劣
化が支配的になり、アパーチャ効果による伝送特性への
影響は無視できる程度になる。
【0007】従って、本発明は、キャリア信号発生の際
の標本化数をある程度高い値に維持しつつキャリア周波
数を高くすることができるディジタル信号処理型直交変
調器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るディジタル信号処理型直交変調器は、Iチャネルのベ
ースバンド信号の補数を計算し出力するIチャネル補数
演算回路と、Iチャネルのベースバンド信号とIチャネ
ルのベースバンド信号の補数とを入力しそのいずれかを
選択出力するIチャネル信号選択回路と、Qチャネルの
ベースバンド信号の補数を計算し出力するQチャネル補
数演算回路と、Qチャネルのベースバンド信号とQチャ
ネルのベースバンド信号の補数とを入力しそのいずれか
を選択出力するQチャネル信号選択回路と、Iチャネル
信号選択回路の出力信号とQチャネル信号選択回路の出
力信号とを入力し、両信号を加算し加算結果に所定の係
数を掛けて出力する演算器と、Iチャネル信号選択回路
の出力信号、演算器の出力信号およびQチャネル信号選
択回路の出力信号を入力し、それらのうちのいずれかを
直交変調の各位相における変調波の演算値として出力す
る信号選択回路と、直交変調のキャリア信号の標本化点
に対応したタイミングで、その時点における変調波の演
算に必要となるIチャネルのベースバンド信号の符号に
応じた出力を選択させる指示をIチャネル信号選択回路
に対して与え、その時点における変調波の演算に必要と
なるQチャネルのベースバンド信号の符号に応じた出力
を選択させる指示をQチャネル信号選択回路に対して与
えるとともに、信号選択回路に対して時間順に各標本化
点における変調波の演算値を選択出力させる指示を与え
る制御回路とを備える。
【0009】請求項2記載の発明に係るディジタル信号
処理型直交変調器は、Iチャネルのベースバンド信号の
補数を計算し出力するIチャネル補数演算回路と、Iチ
ャネルのベースバンド信号とIチャネルのベースバンド
信号の補数とを入力しそのいずれかを選択出力するIチ
ャネル信号選択回路と、Qチャネルのベースバンド信号
の補数を計算し出力するQチャネル補数演算回路と、Q
チャネルのベースバンド信号とQチャネルのベースバン
ド信号の補数とを入力しそのいずれかを選択出力するQ
チャネル信号選択回路と、Iチャネル信号選択回路の出
力信号と前記Qチャネル信号選択回路の出力信号とを入
力し、両信号を加算し加算結果に所定の係数を掛けて出
力する演算器と、Iチャネル信号選択回路の出力信号と
Qチャネル信号選択回路の出力信号とを入力し、一方の
信号から他方の信号を減算し減算結果に所定の係数を掛
けて出力する演算器と、Iチャネル信号選択回路の出力
信号、各演算器の出力信号およびQチャネル信号選択回
路の出力信号を入力し、それらのうちのいずれかを直交
変調の各位相における変調波の演算値として出力する信
号選択回路と、直交変調のキャリア信号の標本化点に対
応したタイミングで、その時点における変調波の演算に
必要となるIチャネルおよびQチャネルのベースバンド
信号の符号に応じた出力を選択させる指示をIチャネル
信号選択回路およびQチャネル信号選択回路に対して与
えるとともに、信号選択回路に対して時間順に各標本化
点における変調波の演算値を選択出力させる指示を与え
る制御回路とを備える。
【0010】
【作用】本発明に係る装置は、まず補数演算回路がキャ
リア信号の振幅情報の極性に関する演算を行い、次に演
算器が振幅値に関する演算を行うパイプライン処理型の
構成をとる。そして、制御回路が信号選択回路から変調
波の演算値が位相順に合成出力されるように各選択回路
に入力選択のための指示を与えることにより、信号選択
回路から直交変調波が得られる。
【0011】
【実施例】図1は、請求項1記載の発明の第1の実施例
によるディジタル信号処理型直交変調器の構成を示すブ
ロック図である。ここでは、入力されるデータ信号周期
Tに対してキャリア周波数を1/Tとし、キャリア信号
の1周期の標本化数nを8としてキャリア信号の振幅情
報をn・(π/4)(n=0〜7)におけるものとした
場合の例を示す。その場合には、それらの位相における
変調波の値は、以下のようになる。
【0012】
【数1】
【0013】以上の式からわかるように、phase 0,
2,4,6では入力信号に対して符号に関する演算のみ
になるので、その演算は補数演算回路を用いて実現でき
る。また、phase 0,2,4,6では振幅値に対する演
算係数は一定になるので、上記補数演算回路を利用すれ
ば、1つの加算器および係数器で実現できる。そのよう
なものの実現例が図1に示されている。
【0014】図1に示す構成において、Iチャネルの入
力端子1とQチャネルの入力端子2には、マッピングあ
るいは波形成形等の信号処理が施された各nビットのベ
ースバンド信号I(kT),Q(kT)が入力される。ま
た、入力端子3には、制御信号発生回路12が使用する
周波数8/Tのクロックが供給される。入力端子1に入
力された信号I(kT)は2つに分配され、一方はIチャ
ネル信号選択回路5に直接入力し、他方は補数演算回路
4を経由してIチャネル信号選択回路5に入力する。ま
た、入力端子2に入力された信号Q(kT)は2つに分配
され、一方はQチャネル信号選択回路7に直接入力し、
他方は補数演算回路6を介してQチャネル信号選択回路
7に入力する。
【0015】ここで、各補数演算回路4,6は、入力に
対して×(−1)の演算を行い、それぞれ−I(kT),
−Q(kT)を結果として出力する。そして、Iチャネル
信号選択回路5は、制御信号発生回路12が発生した制
御信号Aに応じて入力信号I(kT)と補数演算回路4の
出力した信号−I(kT)とのいずれかを選択出力する。
Iチャネル信号選択回路5の出力は、3入力信号選択回
路10の第0入力に入力するとともに、演算器8にも入
力する。また、Qチャネル信号選択回路7は、制御信号
発生回路12が発生した制御信号Bに応じて入力信号Q
(kT)と補数演算回路6の出力した信号−Q(kT)との
いずれかを選択出力する。Qチャネル信号選択回路7の
出力は、3入力信号選択回路10の第2入力に入力する
とともに、演算器8にも入力する。
【0016】演算器8において、加算器81は、Iチャ
ネル信号選択回路5の出力およびQチャネル信号選択回
路7の出力を加算し、係数器82は、加算器81の出力
を2 -1/2倍する。そして、係数器82の結果出力は、3
入力信号選択回路10の第1入力に入力する。
【0017】以上の動作によって、Iチャネル信号選択
回路5から、phase 0または4での演算結果が出力さ
れ、Qチャネル信号選択回路7から、phase 2または6
での演算結果が出力される。また、演算器8から、phas
e 1,3,5または7での演算結果が出力される。3入
力信号選択回路10は、第0入力であるIチャネル信号
選択回路5の出力、第1入力である演算器8の出力、お
よび第2入力であるQチャネル信号選択回路7の出力の
うちのいずれかを、制御信号発生回路12が発生した制
御信号Cに応じて選択出力する。
【0018】図2はphase 1を初期位相として信号生成
する場合の入力信号と制御信号との関係を示すタイミン
グ図であるが、以下、この図を参照して時系列的な動作
説明を行う。まず、時刻t1において、制御信号発生回路
12から出力される制御信号Aは信号I(kT)を選択す
ることを示し、制御信号Bは信号Q(kT)を選択するこ
とを示している。よって、Iチャネル信号選択回路5は
信号I(kT)を選択し、Qチャネル信号選択回路7は信
号Q(kT)を選択し、演算器8には、信号I(kT)およ
びQ(kT)が入力する。信号I(kT)とQ(kT)とは、
演算器8の加算器81で加算され、さらに、係数器82
で2-1/2倍される。また、制御信号発生回路12は、第
1入力の選択を示す制御信号Cを出力する。よって、3
入力信号選択回路10から、演算器8の出力である
(2)式に示す値、すなわちphase 1における値が出力
される。
【0019】次に、時刻t1から1クロック周期経過後の
時刻t2において、制御信号発生回路12は、制御信号A
による選択指示を切り替えておき、制御信号Bによる選
択指示をそのままとする。よって、Iチャネル信号選択
回路5は信号−I(kT)を出力し、Qチャネル信号選択
回路7は信号Q(kT)を選択する。次いで、制御信号発
生回路12は第2入力の選択を示す制御信号Cを出力す
るので、3入力信号選択回路10から、Qチャネル信号
選択回路7の出力である(3)式に示す値、すなわち、
phase 2における値が出力される。
【0020】以下、同様にして、時刻t3〜t8において、
phase 3〜7,0における値を3入力信号選択回路10
が選択するように制御信号発生回路12は制御信号Cを
設定しそれを3入力信号選択回路10に与える。よっ
て、3入力信号選択回路10から、(4)〜(8)およ
び(1)式に示す値、すなわちphase 3〜7,0におけ
る値が順次出力される。このようにして、(1)〜
(8)式に示す演算結果が時間順に合成出力され直交変
調された信号が得られる。
【0021】図3は、請求項1記載の発明の第2の実施
例によるディジタル信号処理型直交変調器の構成を示す
ブロック図である。この構成において、入力端子3に
は、入力端子1,2に入力される入力信号に同期した周
波数1/Tのクロックが供給される。周波数1/Tのク
ロックが制御信号発生回路13に供給されるので、制御
信号発生回路13には、逓倍回路131が設けられる。
すなわち、入力されたクロックの周波数は、逓倍回路1
31で8逓倍される。そして、周波数8/Tのクロック
が制御信号発生回路13内の制御信号発生部132に供
給される。この制御信号発生部132は、第1の実施例
における制御信号発生回路12と同様に動作するので、
詳しい動作説明は省略する。
【0022】図4は、請求項2記載の発明の第1の実施
例によるディジタル信号処理型直交変調器の構成を示す
ブロック図である。この構成において、入力端子3に
は、制御信号発生回路14が使用する周波数8/Tのク
ロックが供給される。第1の実施例の場合と同様に、入
力端子1に入力された信号I(kT)は2つに分配され、
一方はIチャネル信号選択回路5に直接入力し、他方は
補数演算回路4を経由してIチャネル信号選択回路5に
入力する。また、入力端子2に入力された信号Q(kT)
は2つに分配され、一方はQチャネル信号選択回路7に
直接入力し、他方は補数演算回路6を介してQチャネル
信号選択回路7に入力する。
【0023】ここで、各補数演算回路4,6は、入力に
対して×(−1)の演算を行い、それぞれ−I(kT),
−Q(kT)を結果として出力する。そして、Iチャネル
信号選択回路5は、制御信号発生回路12が発生した制
御信号Dに応じて入力信号I(kT)と補数演算回路4の
出力した信号−I(kT)とのいずれかを選択出力する。
Iチャネル信号選択回路5の出力は、4入力信号選択回
路11の第0入力に入力するとともに、演算器8および
演算器9にも入力する。また、Qチャネル信号選択回路
7も、制御信号発生回路12が発生した制御信号Dに応
じて入力信号Q(kT)と補数演算回路6の出力した信号
−Q(kT)とのいずれかを選択出力する。Qチャネル信
号選択回路7の出力は、4入力信号選択回路11の第2
入力に入力するとともに、演算器8および演算器9にも
入力する。
【0024】演算器8において、加算器81は、Iチャ
ネル信号選択回路5の出力およびQチャネル信号選択回
路7の出力を加算し、係数器82は、加算器81の出力
を2 -1/2倍する。そして、係数器82の結果出力は、4
入力信号選択回路11の第1入力に入力する。また、演
算器9において、減算器91は、Qチャネル信号選択回
路7の出力からIチャネル信号選択回路5の出力を減算
し、係数器92は、減算器91の出力を2-1/2倍する。
そして、係数器92の結果出力は、4入力信号選択回路
11の第2入力に入力する。
【0025】以上の動作によって、Iチャネル信号選択
回路5から、phase 0または4での演算結果が出力さ
れ、Qチャネル信号選択回路7から、phase 2または6
での演算結果が出力される。また、演算器8から、phas
e 1または5での演算結果が出力され、演算器9から、
phase 3または7での演算結果が出力される。4入力信
号選択回路11は、第0入力であるIチャネル信号選択
回路5の出力、第1入力である演算器8の出力、第2入
力であるQチャネル信号選択回路7の出力、および第3
入力である演算器9の出力のうちのいずれかを、制御信
号発生回路14が発生した制御信号Eに応じて選択出力
する。
【0026】図5はphase 1を初期位相として信号生成
する場合を示すタイミング図であるが、以下、この図を
参照して時系列的な動作説明を行う。まず、時刻t1にお
いて、制御信号発生回路14から出力される制御信号D
は信号I(kT)およびQ(kT)を選択することを示して
いる。よって、Iチャネル信号選択回路5は信号I(k
T)を選択し、Qチャネル信号選択回路7は信号Q(k
T)を選択する。よって、演算器8および演算器9に
は、信号I(kT)およびQ(kT)が入力する。信号I
(kT)とQ(kT)とは、演算器8の加算器81で加算さ
れ、さらに、係数器82で2-1/2倍される。また、制御
信号発生回路14は、第1入力の選択を示す制御信号E
を出力する。よって、4入力信号選択回路11から、演
算器8の出力である(2)式に示す値、すなわちphase
1における値が出力される。
【0027】次に、時刻t1から1クロック周期経過後の
時刻t2において、制御信号発生回路14は、制御信号D
を変化させず、かつ、4入力信号選択回路11に対して
第2入力の選択を示す制御信号Eを出力する。よって、
4入力信号選択回路11から、Qチャネル信号選択回路
7の出力である(3)式に示す値、すなわちphase 2に
おける値が出力される。
【0028】次いで、時刻t3において、制御信号発生回
路14は、制御信号Dを変化させず、かつ、4入力信号
選択回路11に対して第3入力の選択を示す制御信号E
を出力するので、4入力信号選択回路11から、演算器
9の出力である(4)式に示す値、すなわちphase 3に
おける値が出力される。
【0029】以下、同様にして、時刻t4〜t8において、
phase 4〜7,0における値を4入力信号選択回路11
が選択するように制御信号発生回路14は制御信号Eを
設定しそれを4入力信号選択回路11に与える。よっ
て、4入力信号選択回路11から、(5)〜(8)およ
び(1)式に示す値、すなわち、phase 4〜7,0にお
ける値が順次出力される。このようにして、(1)〜
(8)式に示す演算結果が時間順に合成出力され直交変
調された信号が得られる。
【0030】なお、この場合には加算器81とともに減
算器92が設けられているので、Iチャネル信号選択回
路5とQチャネル信号選択回路7とは、1つの制御信号
Dで制御される。
【0031】図4に示す構成において、phase 0〜3に
おける値は、順にIチャネル信号選択回路5の出力、演
算器8の出力、Qチャネル信号選択回路7の出力、演算
器9の出力である。また、phase 4〜7における値も、
順にIチャネル信号選択回路5の出力、演算器8の出
力、Qチャネル信号選択回路7の出力、演算器9の出力
である。そして、phase 4〜7における値は、phase 0
〜3における値を×(−1)したものである。よって、
図5のタイミング図からもわかるように、制御信号Dを
データ信号周期の2倍の周期の信号とすることができ、
制御信号Eを周波数8/Tのクロックを計数する4進カ
ウンタの出力とすることができる。
【0032】図6は、そのような考え方にもとづく請求
項2記載の発明の第2の実施例によるディジタル信号処
理型直交変調器の構成を示すブロック図である。この構
成において、入力信号は図4に示した装置における処理
と同様に処理される。ここでは、入力端子3に与えられ
るクロックは入力信号と同期したクロック(周波数1/
T)である。制御信号発生回路15において、クロック
周波数を2逓倍する2逓倍回路151と4逓倍回路15
2とが直列に設けられ、さらに、4逓倍回路152の出
力は周波数8/Tのクロックとなって4進カウンタ15
3に入力する。よって、2逓倍回路151の出力は制御
信号Dとして使用でき、4進カウンタ153の出力は制
御信号Eとして使用できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ィジタル信号処理型直交変調器を入力信号に対してまず
キャリア信号の振幅情報の極性に関する演算を行い演算
器が振幅値に関する演算を行う構成としたので、キャリ
ア信号の標本化の速度で動作する必要がある従来の乗算
器などのディジタルデバイスは不要になり、ディジタル
デバイスの動作限界にもとづくキャリア周波数の制限が
緩和される。すなわち、キャリア信号の標本化数が同程
度でも、従来の装置に比べてキャリア周波数を高くする
ことができ伝送容量を増加させることが可能になる。
【0034】また、演算器における演算係数は定数であ
るから、係数を乗ずる部分をROMて実現することもで
きる。その場合には乗算器を用いる場合に比べて消費電
力を低くおさえることもでき、本発明は低消費電力化に
も貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の第1実施例構成を示す
ブロック図である。
【図2】請求項1に記載の発明の第1実施例における入
力信号と制御信号との関係を示すタイミング図である。
【図3】請求項1に記載の発明の第2実施例構成を示す
ブロック図である。
【図4】請求項2に記載の発明の第1実施例構成を示す
ブロック図である。
【図5】請求項2に記載の発明の第1実施例における入
力信号と制御信号との関係を示すタイミング図である。
【図6】請求項2に記載の発明の第2実施例構成を示す
ブロック図である。
【図7】従来の直交変調器の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
4,6 補数演算回路 5 Iチャネル信号選択回路 7 Qチャネル信号選択回路 8,9 演算器 10 3入力信号選択回路 11 4入力信号選択回路 12,13 制御信号発生回路 14,15 制御信号発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 I,Qチャネルのベースバンド信号を入
    力し、ディジタル信号処理によって直交変調を行うディ
    ジタル信号処理型直交変調器において、 Iチャネルのベースバンド信号の補数を計算し出力する
    Iチャネル補数演算回路と、 前記Iチャネルのベースバンド信号と前記Iチャネルの
    ベースバンド信号の補数とを入力しそのいずれかを選択
    出力するIチャネル信号選択回路と、 前記Qチャネルのベースバンド信号の補数を計算し出力
    するQチャネル補数演算回路と、 前記Qチャネルのベースバンド信号と前記Qチャネルの
    ベースバンド信号の補数とを入力しそのいずれかを選択
    出力するQチャネル信号選択回路と、 前記Iチャネル信号選択回路の出力信号と前記Qチャネ
    ル信号選択回路の出力信号とを入力し、両信号を加算し
    加算結果に所定の係数を掛けて出力する演算器と、 前記Iチャネル信号選択回路の出力信号、前記演算器の
    出力信号および前記Qチャネル信号選択回路の出力信号
    を入力し、それらのうちのいずれかを各位相における変
    調波の演算値として出力する信号選択回路と、 直交変調のキャリア信号の標本化点に対応したタイミン
    グで、その時点における変調波の演算に必要となるIチ
    ャネルのベースバンド信号の符号に応じた出力を選択さ
    せる指示を前記Iチャネル信号選択回路に対して与え、
    必要となるQチャネルのベースバンド信号の符号に応じ
    た出力を選択させる指示を前記Qチャネル信号選択回路
    に対して与えるとともに、前記信号選択回路に対して時
    間順に各標本化点における変調波の演算値を選択出力さ
    せる指示を与える制御回路とを備えたことを特徴とする
    ディジタル信号処理型直交変調器。
  2. 【請求項2】 I,Qチャネルのベースバンド信号を入
    力し、ディジタル信号処理によって直交変調を行うディ
    ジタル信号処理型直交変調器において、 Iチャネルのベースバンド信号の補数を計算し出力する
    Iチャネル補数演算回路と、 前記Iチャネルのベースバンド信号と前記Iチャネルの
    ベースバンド信号の補数とを入力しそのいずれかを選択
    出力するIチャネル信号選択回路と、 前記Qチャネルのベースバンド信号の補数を計算し出力
    するQチャネル補数演算回路と、 前記Qチャネルのベースバンド信号と前記Qチャネルの
    ベースバンド信号の補数とを入力しそのいずれかを選択
    出力するQチャネル信号選択回路と、 前記Iチャネル信号選択回路の出力信号と前記Qチャネ
    ル信号選択回路の出力信号とを入力し、両信号を加算し
    加算結果に所定の係数を掛けて出力する演算器と、 前記Iチャネル信号選択回路の出力信号と前記Qチャネ
    ル信号選択回路の出力信号とを入力し、一方の信号から
    他方の信号を減算し減算結果に所定の係数を掛けて出力
    する演算器と、 前記Iチャネル信号選択回路の出力信号、前記各演算器
    の出力信号および前記Qチャネル信号選択回路の出力信
    号を入力し、それらのうちのいずれかを各位相における
    変調波の演算値として出力する信号選択回路と、 直交変調のキャリア信号の標本化点に対応したタイミン
    グで、その時点における変調波の演算に必要となるIチ
    ャネルおよびQチャネルのベースバンド信号の符号に応
    じた出力を選択させる指示を前記Iチャネル信号選択回
    路および前記Qチャネル信号選択回路に対して与えると
    ともに、前記信号選択回路に対して時間順に各標本化点
    における変調波の演算値を選択出力させる指示を与える
    制御回路とを備えたことを特徴とするディジタル信号処
    理型直交変調器。
JP24519192A 1992-09-14 1992-09-14 ディジタル信号処理型直交変調器 Expired - Lifetime JP3206773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24519192A JP3206773B2 (ja) 1992-09-14 1992-09-14 ディジタル信号処理型直交変調器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24519192A JP3206773B2 (ja) 1992-09-14 1992-09-14 ディジタル信号処理型直交変調器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0697969A JPH0697969A (ja) 1994-04-08
JP3206773B2 true JP3206773B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=17129974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24519192A Expired - Lifetime JP3206773B2 (ja) 1992-09-14 1992-09-14 ディジタル信号処理型直交変調器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206773B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102244524B1 (ko) * 2018-09-26 2021-04-26 애플 인크. 통합된 안테나 구조물들을 갖는 컴퓨터 스타일러스

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434351B1 (ko) * 2000-11-28 2004-06-04 엘지전자 주식회사 아이,큐 채널신호 보상회로

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102244524B1 (ko) * 2018-09-26 2021-04-26 애플 인크. 통합된 안테나 구조물들을 갖는 컴퓨터 스타일러스

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0697969A (ja) 1994-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2926615B2 (ja) Ssb信号発生器
EP1583225B1 (en) Digital frequency-upconverting circuit
EP0909067A1 (en) Modulator and modulation method
JP2728114B2 (ja) Fm変調回路
US6922451B1 (en) Frequency shifting circuit and method
JP3206773B2 (ja) ディジタル信号処理型直交変調器
JP3147000B2 (ja) 疑似gmsk変調装置
JP2003188747A (ja) 歪補償送信装置
JP3977809B2 (ja) 情報伝送方法
JP4083862B2 (ja) アパーチャー特性補正回路を備えた伝送装置
JPH1141305A (ja) 変調装置
JP3684314B2 (ja) 複素乗算器および複素相関器
JP3387999B2 (ja) デジタル直交変調器
JPH06205055A (ja) ディジタル処理型直交変調器
JPH10294762A (ja) 送信装置
JPH07106855A (ja) Ssb変調器
JP3391012B2 (ja) ディジタル処理直交変調方法及び直交変調器
JPH0128553B2 (ja)
JP2587160B2 (ja) Oqpsk用逆変調型復調回路
JPH0851315A (ja) デジタルssb変調器およびデジタルssb変調方法
US20020131385A1 (en) Device and method for processing a digital data signal in a CDMA radio transmitter
KR20030071285A (ko) 곱셈기를 사용하지 않는 역방향 채널 변조 장치 및 방법
JPH0614074A (ja) ディジタル信号処理型変調装置
JPH05252213A (ja) ディジタルfm変調装置
JPS6331139B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070706

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 9