JP3147000B2 - 疑似gmsk変調装置 - Google Patents

疑似gmsk変調装置

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JP3147000B2 JP24900296A JP24900296A JP3147000B2 JP 3147000 B2 JP3147000 B2 JP 3147000B2 JP 24900296 A JP24900296 A JP 24900296A JP 24900296 A JP24900296 A JP 24900296A JP 3147000 B2 JP3147000 B2 JP 3147000B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/20Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/2003Modulator circuits; Transmitter circuits for continuous phase modulation
    • H04L27/2007Modulator circuits; Transmitter circuits for continuous phase modulation in which the phase change within each symbol period is constrained
    • H04L27/2017Modulator circuits; Transmitter circuits for continuous phase modulation in which the phase change within each symbol period is constrained in which the phase changes are non-linear, e.g. generalized and Gaussian minimum shift keying, tamed frequency modulation

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  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信等のディ
ジタル伝送における変調方式に関し、特に低消費電力化
が重要課題とされる携帯端末等に用いて好適とされる、
電力効率の高いGMSK方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のGMSK(Gausisian
Filter Manipulated MinimumShift Keying)
変調装置の構成を示すブロック図である。図10を参照
して、入力データ201は1ビット進むごとに、±π/
2の範囲で、その位相象限が切り替わる。入力データ2
01は、シフトレジスタ204に蓄積して出力される。
そしてシフトレジスタ204の出力である位相象限が、
アップダウンカウンタ203により選択される。
【0003】アップダウンカウンタ203の出力と、標
本化クロック202のカウンタ205による分周出力
と、のそれぞれにより、ROM(読み出し専用メモリ)
206,206′のアドレスが指定され、時間的に連結
された同相信号及び直交信号が出力される。ROM20
6,206′の出力をそれぞれDA変換器207、20
7′によりアナログ信号に変換し、直交変調器208に
よりGMSK変調された信号209が出力される。な
お、図10に示したGMSK変調装置の詳細について
は、特開平4−23542号公報の記載が参照される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術は、カウンタ、ROM、DA変換器をレート
(データレート)の数倍以上で動作させる必要があり、
高速動作を行うことにより、消費電力が増大する、とい
う問題点を有している。
【0005】その理由は、一般に、GMSK信号は、線
形変調に比べ、占有帯域幅が大きくなるため、ディジタ
ル処理による折り返し歪みを発生させないようにするに
は、データレートの数倍以上でサンプリングを行うこと
が必要とされている、ことによる。
【0006】したがって、本発明は、上記事情に鑑みて
なされたものであって、その目的は、電力効率の高いG
MSK変調信号を発生させる方式で、安定度の高いディ
ジタル回路で構成すると共にの消費電力を低減する変調
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の疑似GMSK変調装置は、データレートの
N倍(但し、Nは2以上の整数)のレートのクロック信
号を入力し前記データレートのクロック信号を出力する
分周器と、前記データレートのN倍のレートのクロック
信号でカウントしNビットのカウント値を出力するN進
カウンタと、2値データ信号を入力し4の剰余で積算を
行い4値の積算信号を出力する積算器と、前記積算器の
出力信号を入力し、前記分周器の出力信号のクロックタ
イミングでシフトさせるシフトレジスタと、前記シフト
レジスタの各段の出力信号と前記N進カウンタのNビッ
トの出力信号をアドレスとし、変調信号の同相成分およ
び直交成分を出力するROM(読み出し専用メモリ)
と、前記ROMの同相成分および直交成分のそれぞれを
アナログ信号に変換するDA変換器と、前記DA変換器
から出力される同相成分および直交成分それぞれの高調
波成分を除去する低域濾波器と、高周波正弦波を発生す
る発振器と、前記低域濾波器の同相成分出力および直交
成分出力を前記発振器の出力信号で直交変調を行う直交
変調器と、前記直交変調器の出力信号の振幅変動を除去
するためのリミッタと、を備えてなることを特徴とす
る。
【0008】また、本発明に係る疑似GMSK変調装置
は、好ましくは、前記積算器がその遅延素子を、前記シ
フトレジスタを構成する遅延素子と共用する構成とした
ことを特徴とする。カウンタの最上位ビットを前記分周
器の出力として用い、前記分周器と前記N進カウンタと
を一体で構成したことを特徴とする。
【0009】本発明の原理を以下に説明する。ディジタ
ル的にGMSK変調信号を発生させるにはサンプリング
レートをデータレートの4倍以上にしないと、折り返し
歪みが発生するが、サンプリングレートを高くすると消
費電力が増大する。そこで、本発明においては、サンプ
リングレートを下げると共に、GMSKにとって重要な
定振幅性が、サンプリングレートを下げたことによって
発生する折り返し歪みにより、満足されないことを回避
するために、リミッタを備えたものであり、変調装置の
消費電力はほぼサンプリングレートに比例することか
ら、本発明においては、消費電力を従来方式よりも、例
えば半分以下と大幅に削減するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて以下に説明する。本発明は、その好ましい実施の形
態において、データレートのN倍のレートのクロック信
号(図1の101)を入力とし、データレートのクロッ
クを出力する分周器(図1の103)と、データレート
のN倍のレートのクロック信号でカウントするN進カウ
ンタ(図1の104)と、2値データ信号(図1の10
2)を入力とし4の剰余で積算を行い4値の積算信号を
出力する積算器(図1の105)と、この積算器の出力
信号を入力し、分周器(図1の103)の出力信号のク
ロックタイミングでシフトさせるシフトレジスタ(図1
の106)と、このシフトレジスタの各段の出力信号と
N進カウンタの出力信号をアドレスとして変調信号の同
相成分および直交成分を出力するROM(図1の10
7)と、ROMの同相成分および直交成分のそれぞれを
アナログ信号に変換するDA変換器(図1の108)
と、このDA変換器から出力される同相成分および直交
成分それぞれの高調波成分を除去するローパスフィルタ
(図1の109)と、高周波正弦波を発生する発振器
(図1の110)と、ローパスフィルタ(図1の10
9)の同相成分出力および直交成分出力を、発振器の出
力信号で直交変調を行う直交変調器(図1の111)
と、前記直交変調器の出力信号の振幅変動を除去するた
めのリミッタ(図1の112)と、を備えて構成され
る。
【0011】本発明の実施の形態に係る変調装置は、疑
似的にGMSK変調信号を発生させる装置として構成さ
れている。
【0012】ディジタル的にGMSK信号を発生させる
には、サンプリングレートをデータレートの数倍以上に
しないと、折り返し歪みが発生する。しかしながら、サ
ンプリングレートを高くすると消費電力が大きくなる。
【0013】そこで、本発明の実施の形態においては、
サンプリングレートはデータレートの2倍程度として、
それによって発生した歪みのうちの振幅歪みは直交変調
後にリミッタ(図1の112)で取り除く。これによ
り、ほぼGMSKと同じ変調信号が得られる。
【0014】このように、本発明の実施の形態において
は、GMSK発生のためのサンプリングレートを下げ、
かつ、サンプリングレートを下げたことによって発生す
る振幅歪みをリミッタで取り除いている。このため、よ
り低消費電力の変調装置の構成が可能になる。
【0015】
【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て以下に詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施例の構成を示
す図である。図1を参照して、本実施例においては、サ
ンプリングレートをデータレートの2倍とするため、ク
ロック信号101のデータレートはレートの2倍とす
る。これにより、分周器103の分周数は「2」、N進
カウンタ104は2進カウンタとして構成され、出力は
「0」と「1」の繰り返しとなる。
【0017】2値データ信号102として、「+1」と
「−1」の値を用いる。
【0018】2値データ信号102は、積算器105に
て積算される。これは、GMSKのような周波数変調信
号では、変調信号の位相成分が、データ信号102を積
分した値に比例するためである。
【0019】積算された積算器105の信号は、シフト
レジスタ106に入力される。このシフトレジスタ10
6は、GMSKに必要なガウスフィルタ処理を行うため
に用いられる。
【0020】ガウスフィルタとしては、図5に示すよう
なトランスバーサル型フィルタで構成できるが、本実施
例では、図5のレジスタ(3段の遅延素子(D型フリッ
プフロップ))602を、シフトレジスタ106で、乗
算器603と加算器604を、ROM107で置き換え
ることにより、ガウスフィルタを実現している。
【0021】シフトレジスタ106の出力信号とN進カ
ウンタ104の出力信号とは、ROM(読み出し専用メ
モリ)107へアドレス信号として入力される。
【0022】ROM107では、アドレス信号を入力信
号としてGMSKの同相成分および直交成分が2次元の
データ出力として出力される。
【0023】ROM107の2次元出力信号は、DA変
換器108で各次元独立にディジタル信号からアナログ
信号へ変換される。
【0024】そしてDA変換器108の出力信号には高
調波成分が含まれているので、ローパルフィルタ(LP
F)109を用いて高調波成分を取り除く。
【0025】ローパスフィルタ(LPF)109の出力
信号は、直交変調器111に入力されて直交変調され、
無線周波数へ変換される。無線周波数へ変換するための
搬送波は発振器110から供給される。
【0026】直交変換された信号は、本来、図7(b)
に示すように、振幅成分が一定値を保たなければならな
いが、サンプリングレートがデータレートの2倍程度で
は、周波数帯域幅に比べ、サンプリング周波数が高くな
いので歪みが発生し、図7(a)に示すように、振幅成
分に変動が伴う。
【0027】そこで、本実施例においては、振幅成分を
一定値に取り除くためにリミッタ112にて振幅を一定
値としている。
【0028】本実施例の動作及び構成の詳細について以
下に説明する。
【0029】GMSK変調を実現するための基本的な構
成は、図8(a)に示すようなものとなる。データ信号
901は、ガウスフィルタ902にて帯域制限され、帯
域制限された後に、電圧制御発振器(VCO)903で
周波数変調され、GMSK信号として出力される。
【0030】図8(a)に示した方式は、その構成は簡
単であるが、精度の高いVCOの実現が困難であるた
め、携帯端末のような小型かつ高い周波数を用いた装置
には実現が困難とされている。
【0031】図8(b)は、図8(a)に示したVCO
903を、積分器907と位相変調器908とで構成し
たものを示している。
【0032】図8(c)は、さらに、ガウスフィルタ9
06および積分器907が線形演算となることを用い
て、順序を入れ替えた構成を示している。
【0033】図8(c)における積分器911が、図1
の積算器105に対応し、図8(c)におけるガウスフ
ィルタ912および位相変調器913の合成した演算
を、本実施例では、図1のシフトレジスタ106および
ROM107で実現している。
【0034】引き続いて図1に示した本実施例の基本的
な構成について以下に説明する。
【0035】図2に、データ信号102を積算する積算
器105の構成を示す。入力信号301は、1データ前
の積算結果(遅延素子304の出力)と加算器303に
て加算され、新たな積算結果305として出力される。
【0036】ここで、加算器303は「4」の剰余をと
る(Modulo 4)。すなわち、図6に示すよう
に、入力として「+1」または「−1」の2値をとり、
出力信号は「0」、「1」、「2」、「3」のいずれか
を取る。
【0037】本来は、図6(c)の期待値のように、
「4」、「5」、…とすべての整数が出力される方が、
後段のROM107のテーブル値の生成が簡単になる
が、積算器105の出力信号のビット数が大きくなり、
時にはオーバーフローするために、ハードウェアの増大
へとつながること、及び、位相は0〜2πの範囲でのみ
変化するので、積算値の「0」と「4」に対応するそれ
ぞれの位相は、ともに同じ「0」に、また「1」や
「5」は「π/2」に、さらに「2」や「6」は「π」
に、そして「3」や「7」は「−π/2」となるので、
加算器303が「4」の剰余をとる構成としても、問題
なく動作する。そして、図2の加算器(積算器)は、
「4」の剰余を用いた方がハードウェア規模の削減の上
で有利となる。
【0038】積算器105から出力される2ビットの信
号は、シフトレジスタ106へ入力される。
【0039】シフトレジスタ106はガウスフィルタで
実現する上で必要な遅延素子群の役目を果たしている。
前述したように、ガウスフィルタの構成の一例は、図5
に示すようなトランスバーサル型のフィルタとなる。図
5における、遅延素子602がシフトレジスタ106に
対応する。
【0040】また、図5における乗算器603や加算器
604の演算は、図1におけるROM107でテーブル
を引く(アドレス信号を入力してROMのデータを読み
出す)ことに対応する。
【0041】前述したように、ROM107の入力は、
シフトレジスタ106とN進カウンタ104の出力とさ
れる。この場合、N進カウンタ104の出力信号はデー
タレートの2倍で変化するので、ROM107の入力信
号(アドレス入力)もデータレートの2倍で変化する。
すなわち、ダブルサンプリング動作となる。
【0042】ROM107では、前述のガウスフィルタ
処理と位相変調処理されたもののと等価(同等)の信号
が出力される。
【0043】ROM107のアドレス信号とデータ信号
の関係は次のようになる。
【0044】アドレス信号を(xn,xn-1,xn-2,x
n-3)、データ信号を(xn,yn)とすると、次式
(1)〜(3)となる。
【0045】 θn=h0n+h1n-1+h2n-2+h3n-3 …(1) xn=cos(θn) …(2) yn=sin(θn) …(3)
【0046】データ信号は2次元信号となる。ここで、
0,h1,h2,h3はガウスフィルタのインパルス応答
値である。
【0047】このように、アドレス信号(xn,xn-1
n-2,xn-3)を与えると、データ信号(xn,yn
が、1対1対応で決定するので、複雑な演算を行わなく
ても、ROM107にてテーブルルックアップにより引
き出すことができる。
【0048】ROM107の出力信号は、DA変換器1
08で2次元のアナログ信号へ変換される。
【0049】アナログ変換された信号には、折り返し成
分(aliasing;エイリアス成分)が含まれてい
るのでLPF109でこの成分を除去する。
【0050】LPF109の出力信号は、高周波信号へ
変換するために、発振器110で搬送波を発生させ、直
交変調器111を用いて周波数変換を行う。
【0051】前述したように、GMSK信号は、本来一
定振幅の信号となるが、直交変調器111の出力信号は
図7(a)に示すように振幅成分に変動が生じている。
これは、サンプリングレートがデータレートの2倍であ
るために発生する。
【0052】GMSKは、線形変調方式に比べ、周波数
帯域幅が広くなるために、サンプリングレートがレート
の2倍程度では、折り返し歪み成分をLPF109で十
分に取れないためである。
【0053】そこで、この振幅変動を取り除くためにリ
ミッタ112にて振幅を一定値にする。すなわち、リミ
ッタ112を通すことにより、振幅成分は、図7(a)
から図7(b)に示すように変化する。
【0054】リミッタ112は、その入出力の関係が非
線形であるため、非線形歪みが発生するが、サンプリン
グレートをデータレートの2倍程度にしておけば、この
非線形歪みは、無視できるぐらいの量とされる。
【0055】本発明の一実施例の構成の具体例について
以下に説明する。積算器105は、図2に示す演算回路
で構成され、加算器303および遅延素子304のビッ
ト数は4値表現となるためそれぞれ2ビットとされる。
【0056】シフトレジスタ106は、ビット数2の遅
延素子が3段縦続形態に接続された構成とされる。
【0057】ROM107は、シフトレジスタ106か
ら、2ビット×4本が、N進カウンタ104から、2本
の合計10本がアドレス信号として供給される。
【0058】出力は2次元信号のそれぞれが8ビット出
力として、16ビット出力となる。すなわち、1K×1
6ビット構成のROMにて、図1に示したROM107
を構成することができる。
【0059】LPF109は、遅延歪みの少ないベッセ
ルフィルタを用いて構成されている。
【0060】データ信号102は「+1」か「−1」の
2値をとるものとし、図2の加算器303では、「4」
の剰余をとるので「−1」は「3」として加算器303
へ入力される。
【0061】例えば4の剰余の計算例として次式(4)
のようになる。
【0062】 2−1=2+3=1 (mod4) …(4)
【0063】この様子を図6に示す。通常の加算では図
6(c)の期待値のようになるが、本実施例では、加算
器303にて、4の剰余を取るので、図6(b)の出力
のようになる。
【0064】これをハードウェアで実現すると、加算器
303は入力がそれぞれ2ビット、出力が2ビットとな
り、入力端子301からは「+1」のときは、2進数で
“01”が、また「−1」のときは2進数で“11”が
入力される。
【0065】前述したように、ROM107では、ガウ
スフィルタの演算と位相変調の演算に相当する処理が行
われる。ガウスフィルタの演算の例として、図5に示し
たトランスバーサル型フィルタで説明する。
【0066】図5における、入力端子601及び各段の
遅延素子602からそれぞれ出力される信号が、シフト
レジスタ106から出力される信号と等価となる。これ
らの値と、乗算器603で掛ける係数を、それぞれ(x
n,xn-1,xn-2,xn-3)、(h0,h1,h2,h3)と
すると、トランスバーサル型ディジタルフィルタの出力
信号605は、次式(5)で与えられる。
【0067】 θn=h0n+h1n-1+h2n-2+h3n-3 …(5)
【0068】もう一方の位相変調は、次式(6)、
(7)で与えられる。
【0069】xn=cos(θn) …(6) yn=sin(θn) …(7)
【0070】これらの演算を予め行ておき、ROM10
7にテーブルとして値を入れておくことにより、アドレ
ス信号(xn,xn-1,xn-2,xn-3)をROM107に
入力することにより、データ信号(xn,yn)を取り出
すことができる。
【0071】アドレス信号(xn,xn-1,xn-2
n-3)は、本来、図6(c)の期待値に示すように数
値が連続的に変化している必要があるが、積算器105
にて、「4」の剰余をとっているため、「3」→「0」
や、「0」→「3」のように、不連続に変化することに
なる。
【0072】このため、ROM107に格納するデータ
の作成に際し、不連続な変化に対しては、図6(c)の
期待値のような数値に、一度変換してデータを作成する
必要がある。図6(c)の期待値から出力への値の変換
は、1対1対応であることから、4の剰余を取ることに
より不具合が発生することはない。
【0073】なお、本実施例では、クロックレートがデ
ータレートの2倍であるため、上記のデータ信号とは別
に、データレートとは半データレートずれたタイミング
の次式(7)のような信号も必要となる。
【0074】
【0075】もう一方の位相変調は次式(9)、(1
0)で与えられる。
【0076】xn+1/2=cos(θn+1/2) …(9) yn+1/2=sin(θn+1/2) …(10)
【0077】図9に、ガウスフィルタにおけるインパル
ス応答(h0,h1,h2,h3)と(h0′,h1′,
2′,h3′)の関係を示す。
【0078】図1において、シフトレジスタ106から
ROM107に供給されるアドレス信号は同じである
が、ROM107からの出力信号が異なる。これは、図
1に示すように、ROM107のアドレスとして、N進
カウンタ104の出力信号を与えることにより実現され
ている。すなわち、N進カウンタ104の出力が「0」
の時には、ROM107から出力信号(xn,yn)を出
力し、N進カウンタ104の出力が「1」の時は、RO
M107から出力信号(xn+1/2,yn+1/2)を出力す
る。
【0079】これにより、ROM107からはデータレ
ートの2倍のレートにてデータが出力される。
【0080】また、LPF109の特性はベッセルフィ
ルタで実現している。これは、ROM107から出力さ
れる信号はガウスフィルタ特性に近い周波数特性を持っ
ているので、この特性の形をあまり変えないベッセルフ
ィルタで構成したものである。これにより、リミッタ1
12で振幅制限してもこれによる非線形歪みの影響を少
なくできる。
【0081】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0082】本実施例においては、図1に示した前記実
施例における積算器105とシフトレジスタ106を、
図3に示すように、一体化して構成したものである。こ
れにより、遅延素子(図中Dで示す)の数を1つ減らす
ことができる。
【0083】また、図4に示すようにカウンタ502の
MSB(最上位ビット)を分周器の出力信号として用い
ることにより、図1の分周器103とN進カウンタ10
4を一体化することも可能とされ、これによりハードウ
ェア規模の縮減および消費電力の低減を図ることができ
る。
【0084】以上本発明を上記実施例に即して説明した
が、本発明は上記実施例の構成にのみ限定されるもので
なく、本発明の原理に準ずる各種形態及び変形を含むこ
とは勿論である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
GMSK変調におけるサンプリングレートをデータレー
トの2倍程度で実現できるようになり、これにより、消
費電力を削減する、という効果を奏する。その理由は以
下の通りである。
【0086】すなわちGMSK変調波は、他の線形変調
に比べ、周波数帯域幅が拡がるため、サンプリングレー
トをデータレートよりも、かなり高くする必要がある
が、サンプリングレートを高くすると、回路素子の消費
電力が大きくなる。特にDA変換器の消費電力が大きく
なり、携帯端末のように消費電力の低減が重要な要素と
なる分野では、問題となる。本発明においては、サンプ
リングレートを落とし、これによって発生する歪みをリ
ミッタで取り除く構成としたことにより、GMSKとほ
ぼ同じ特性を持つ変調信号を生成することができるよう
にしたものであり、消費電力の削減を達成している。こ
のため、本発明は、携帯端末のような消費電力低減が重
要な要素となる装置に適用した場合に、有効とされ、そ
の実用的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における積算器の構成を示す
図である。
【図3】本発明の別の実施例において、積算器とシフト
レジスタを組み合わせた構成を示す図である。
【図4】本発明の別の実施例において、分周器とN進カ
ウンタを組み合わせた構成を示す図である。
【図5】ガウスフィルタのハードウェア構成を示す図で
ある。
【図6】積算器の入力と出力の関係を説明するための図
である。
【図7】リミッタの入力信号と出力信号を2次元的に模
式的に示す図である。
【図8】GMSK変調方式の一般的な構成例を説明する
ための図である。
【図9】ガウスフィルタのインパルス応答を示す図であ
る。
【図10】従来技術の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
101 クロック信号 102 データ信号 103 分周器 104 N進カウンタ 105 積算器 106 シフトレジスタ 107 ROM 108 DA変換器 109 LPF 110 発振器 111 直交変調器 112 リミッタ 113 出力信号 201 入力データ 202 クロック 203 アップダウンカウンタ 204 シフトレジスタ 205 カウンタ 206 ROM 207 DA変換器 208 直交変換器 209 変調出力 301 データ入力 302 クロック入力 303 加算器 304 遅延素子 305 積算結果 401 データ入力 402 クロック入力 403 加算器 404 遅延素子 405 シフトレジスタ出力 501 クロック入力 502 カウンタ 503 分周出力 505 カウンタMSB出力 506 カウンタLSB出力 601 信号入力 602 遅延素子 603 乗算器 604 加算器 605 信号出力 901 データ入力 902 ガウスフィルタ 903 VCO 904 変調出力 905 データ入力 906 ガウスフィルタ 907 積分器 908 位相変調器 909 変調出力 910 データ入力 911 積分器 912 ガウスフィルタ 913 位相変調器 914 変調出力

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データレートのN倍(但し、Nは2以上の
    整数)のレートのクロック信号を入力し前記データレー
    トのクロック信号を出力する分周器と、 前記データレートのN倍のレートのクロック信号でカウ
    ントしNビットのカウント値を出力するN進カウンタ
    と、 2値データ信号を入力し4の剰余で積算を行い4値の積
    算信号を出力する積算器と、 前記積算器の出力信号を入力し、前記分周器の出力信号
    のクロックタイミングでシフトさせるシフトレジスタ
    と、 前記シフトレジスタの各段の出力信号と前記N進カウン
    のNビットの出力信号をアドレスとし、変調信号の同
    相成分および直交成分を出力するROM(読み出し専用
    メモリ)と、 前記ROMの同相成分および直交成分のそれぞれをアナ
    ログ信号に変換するDA変換器と、 前記DA変換器から出力される同相成分および直交成分
    それぞれの高調波成分を除去する低域濾波器と、 高周波正弦波を発生する発振器と、前記低域濾波器の同
    相成分出力および直交成分出力を前記発振器の出力信号
    で直交変調を行う直交変調器と、 前記直交変調器の出力信号の振幅変動を除去するための
    リミッタと、 を備えてなることを特徴とする疑似GMSK変調装置。
  2. 【請求項2】前記積算器がその遅延素子を、前記シフト
    レジスタを構成する遅延素子と共用する構成としたこと
    を特徴とする請求項記載の疑似GMSK変調装置。
  3. 【請求項3】カウンタの最上位ビットを前記分周器の出
    力として用い、前記分周器と前記N進カウンタとを一体
    で構成したことを特徴とする請求項記載の疑似GMS
    K変調装置。
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