JP2003188747A - 歪補償送信装置 - Google Patents
歪補償送信装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 適応プリディストータ型歪補償型の歪補償送
信装置に関し、アナログ回路部の周波数特性を補償し、
歪補償特性を向上させ、また回路規模の削減を図る。 【解決手段】 入力信号を参照信号とし、電力増幅器A
MPを含むアナログ回路部の出力信号からフィードバッ
ク信号を取り出し、該参照信号とフィードバック信号と
の誤差信号を基に歪補償係数を算出し、該歪補償係数を
入力信号に乗じて歪補償した信号をアナログ回路部側へ
送出する。アナログ回路部が有する周波数特性の逆特性
の周波数特性を与えた複素フィルタ1−1をアナログ回
路部の前段に挿入し、アナログ回路部の周波数特性を補
償する。該逆特性は、インパルス発生部1−2から送出
したインパルスに対するフィードバック応答信号を基
に、フィルタ係数演算部1−5により算出して与える。
更に、複素フィルタ1−1と直交変調器QMODのタイ
ミング補正フィルタとを共用化することができる。
信装置に関し、アナログ回路部の周波数特性を補償し、
歪補償特性を向上させ、また回路規模の削減を図る。 【解決手段】 入力信号を参照信号とし、電力増幅器A
MPを含むアナログ回路部の出力信号からフィードバッ
ク信号を取り出し、該参照信号とフィードバック信号と
の誤差信号を基に歪補償係数を算出し、該歪補償係数を
入力信号に乗じて歪補償した信号をアナログ回路部側へ
送出する。アナログ回路部が有する周波数特性の逆特性
の周波数特性を与えた複素フィルタ1−1をアナログ回
路部の前段に挿入し、アナログ回路部の周波数特性を補
償する。該逆特性は、インパルス発生部1−2から送出
したインパルスに対するフィードバック応答信号を基
に、フィルタ係数演算部1−5により算出して与える。
更に、複素フィルタ1−1と直交変調器QMODのタイ
ミング補正フィルタとを共用化することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、参照信号と電力増
幅器出力からのフィードバック信号との誤差が最小とな
るように適応アルゴリズムを動作させて歪補償係数を計
算し、該歪補償係数を用いて増幅器の非線型歪を補償
し、増幅器の効率を向上させる適応プリディストータ型
歪補償型の歪補償送信装置に関し、特にアナログ回路部
の周波数特性を補償するイコライザと組み合わせた歪補
償送信装置に関する。
幅器出力からのフィードバック信号との誤差が最小とな
るように適応アルゴリズムを動作させて歪補償係数を計
算し、該歪補償係数を用いて増幅器の非線型歪を補償
し、増幅器の効率を向上させる適応プリディストータ型
歪補償型の歪補償送信装置に関し、特にアナログ回路部
の周波数特性を補償するイコライザと組み合わせた歪補
償送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に送信電力増幅器AMPの非線型歪
を補償する従来の適応プリディストータ型歪補償送信装
置の構成例を示す。同図に示すように適応プリディスト
ータ型歪補償送信装置は、入力ベースバンド信号のI,
Q成分に、歪補償テーブル8−1から読み出した歪補償
係数hn (p)を乗じ、直交変調部QMODにより直交
変調し、D/Aコンバータよりアナログ信号に変換した
後、電力増幅器AMPを含むアナログ回路部(図で点線
で囲んだ回路部)で無線周波数信号に周波数変換して空
中線を通して送信する。
を補償する従来の適応プリディストータ型歪補償送信装
置の構成例を示す。同図に示すように適応プリディスト
ータ型歪補償送信装置は、入力ベースバンド信号のI,
Q成分に、歪補償テーブル8−1から読み出した歪補償
係数hn (p)を乗じ、直交変調部QMODにより直交
変調し、D/Aコンバータよりアナログ信号に変換した
後、電力増幅器AMPを含むアナログ回路部(図で点線
で囲んだ回路部)で無線周波数信号に周波数変換して空
中線を通して送信する。
【0003】ここで、電力増幅器AMPを含むアナログ
回路部での歪を適応的に補償するために、電力増幅器A
MPの出力信号を分岐して減衰器ATTで適当な振幅に
減衰し、元のベースバンド周波数信号に変換し、A/D
コンバータによりディジタル信号に変換し、直交検波器
QDEMで直交復調してベースバンド信号のI,Q成分
を再現し、該フィードバック信号と送信すべき入力ベー
スバンド信号(参照信号)との誤差信号e(t)がゼロ
になるように、ディジタル信号処理により歪補償係数h
n (p)を逐次算出し、該歪補償係数hn (p)を歪補
償テーブル8−1に格納する。
回路部での歪を適応的に補償するために、電力増幅器A
MPの出力信号を分岐して減衰器ATTで適当な振幅に
減衰し、元のベースバンド周波数信号に変換し、A/D
コンバータによりディジタル信号に変換し、直交検波器
QDEMで直交復調してベースバンド信号のI,Q成分
を再現し、該フィードバック信号と送信すべき入力ベー
スバンド信号(参照信号)との誤差信号e(t)がゼロ
になるように、ディジタル信号処理により歪補償係数h
n (p)を逐次算出し、該歪補償係数hn (p)を歪補
償テーブル8−1に格納する。
【0004】そして、次に入力される送信信号に対し
て、歪補償テーブル8−1の、該入力信号の電力レベル
に対応したアドレスから、歪補償係数hn (p)を読み
出し、該入力信号にこの読み出した歪補償係数h
n (p)を乗算器により掛け合わせて歪補償(プリディ
ストーション)を行う。
て、歪補償テーブル8−1の、該入力信号の電力レベル
に対応したアドレスから、歪補償係数hn (p)を読み
出し、該入力信号にこの読み出した歪補償係数h
n (p)を乗算器により掛け合わせて歪補償(プリディ
ストーション)を行う。
【0005】この構成例は歪補償の適応アルゴリズムと
してクリップトLMSアルゴリズムを用い、誤差信号e
(t)を基に、入力信号を量子化した振幅値に対する歪
補償係数hn (p)を以下の演算式により算出し、前回
歪補償テーブル8−1に格納した歪補償係数h
n-1 (p)を、今回算出した歪補償係数hn (p)に置
き換えて順次更新する。
してクリップトLMSアルゴリズムを用い、誤差信号e
(t)を基に、入力信号を量子化した振幅値に対する歪
補償係数hn (p)を以下の演算式により算出し、前回
歪補償テーブル8−1に格納した歪補償係数h
n-1 (p)を、今回算出した歪補償係数hn (p)に置
き換えて順次更新する。
【0006】
【数1】
【0007】上記演算式の(式1)において、μは所定
の係数、e(t)は入力信号(参照信号)と電力増幅器
AMP出力信号のフィードバック信号との誤差信号、y
(t)* はフィードバック信号の複素共役を表し、(式
1)の右辺第2項は、μe(t)に対する0,π/2,
π,3π/2の回転演算となっている。
の係数、e(t)は入力信号(参照信号)と電力増幅器
AMP出力信号のフィードバック信号との誤差信号、y
(t)* はフィードバック信号の複素共役を表し、(式
1)の右辺第2項は、μe(t)に対する0,π/2,
π,3π/2の回転演算となっている。
【0008】このアルゴリズムは、通常のLMSアルゴ
リズムでは複素乗算が必要な誤差信号e(t)との乗算
の部分を、det[hn-1 (p)]det[y
(t)* ]と示した乗算、つまり、0,π/2,π,3
π/2の位相回転で行うことによって回路構成を簡略化
したものである。なお、det[ ]の意義を(式2)
によって示している。
リズムでは複素乗算が必要な誤差信号e(t)との乗算
の部分を、det[hn-1 (p)]det[y
(t)* ]と示した乗算、つまり、0,π/2,π,3
π/2の位相回転で行うことによって回路構成を簡略化
したものである。なお、det[ ]の意義を(式2)
によって示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図中点線で囲
んだアナログ回路部(特に周波数fIF2 の発振器によっ
て周波数を中間周波数(IF)帯に周波数シフトした後
のバンドパスフィルタBPF等)の特性によって、送信
出力信号には周波数特性が現れる。この周波数特性の一
例を図9に示す。図9の(a)は振幅の周波数特性を、
(b)は群遅延の周波数特性を示している。
んだアナログ回路部(特に周波数fIF2 の発振器によっ
て周波数を中間周波数(IF)帯に周波数シフトした後
のバンドパスフィルタBPF等)の特性によって、送信
出力信号には周波数特性が現れる。この周波数特性の一
例を図9に示す。図9の(a)は振幅の周波数特性を、
(b)は群遅延の周波数特性を示している。
【0010】従来、この周波数特性については何の補償
も行っていなかったため、線形歪補償の補償特性を劣化
させていた。本発明は、アナログ回路部の周波数特性を
補償し、適応プリディストータ型歪補償型の歪補償送信
装置の歪補償特性を向上させることを目的とする。
も行っていなかったため、線形歪補償の補償特性を劣化
させていた。本発明は、アナログ回路部の周波数特性を
補償し、適応プリディストータ型歪補償型の歪補償送信
装置の歪補償特性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明の歪補償送信装置
は、(1)入力信号を参照信号とし、電力増幅器を含む
アナログ回路部の出力信号からフィードバック信号を取
り出し、該参照信号とフィードバック信号との誤差信号
を基に算出した歪補償係数を入力信号に乗じて歪補償し
た信号をアナログ回路部側へ送出する歪補償部を備えた
送信装置において、前記アナログ回路部が有する周波数
特性の逆特性を与えた複素フィルタを、前記アナログ回
路部と前記歪補償部との間に挿入したことを特徴とす
る。
は、(1)入力信号を参照信号とし、電力増幅器を含む
アナログ回路部の出力信号からフィードバック信号を取
り出し、該参照信号とフィードバック信号との誤差信号
を基に算出した歪補償係数を入力信号に乗じて歪補償し
た信号をアナログ回路部側へ送出する歪補償部を備えた
送信装置において、前記アナログ回路部が有する周波数
特性の逆特性を与えた複素フィルタを、前記アナログ回
路部と前記歪補償部との間に挿入したことを特徴とす
る。
【0011】また、(2)前記複素フィルタを、前記ア
ナログ回路部の前段の直交変調部と前記歪補償部との間
に挿入したことを特徴とする。また、(3)前記複素フ
ィルタを、前記フィードバック信号を直交復調する直交
復調部と前記歪補償部との間に挿入したことを特徴とす
る。
ナログ回路部の前段の直交変調部と前記歪補償部との間
に挿入したことを特徴とする。また、(3)前記複素フ
ィルタを、前記フィードバック信号を直交復調する直交
復調部と前記歪補償部との間に挿入したことを特徴とす
る。
【0012】また、(4)前記複素フィルタを、前記ア
ナログ回路部の前段のディジタル直交変調部と前記歪補
償部との間に挿入し、かつ該複素フィルタとディジタル
直交変調部のタイミング補正フィルタとを1つのフィル
タで構成したことを特徴とする。
ナログ回路部の前段のディジタル直交変調部と前記歪補
償部との間に挿入し、かつ該複素フィルタとディジタル
直交変調部のタイミング補正フィルタとを1つのフィル
タで構成したことを特徴とする。
【0013】また、(5)前記複素フィルタを、前記フ
ィードバック信号を直交復調するディジタル直交復調部
と前記歪補償部との間に挿入し、かつ該複素フィルタと
ディジタル直交復調部のタイミング補正フィルタとを1
つのフィルタで構成したことを特徴とする。
ィードバック信号を直交復調するディジタル直交復調部
と前記歪補償部との間に挿入し、かつ該複素フィルタと
ディジタル直交復調部のタイミング補正フィルタとを1
つのフィルタで構成したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に本発明の歪補償送信装置の
第1の構成例を、図2に本発明の歪補償送信装置の第2
の構成例を示す。電力増幅器AMPを含むアナログ回路
部(図で点線で囲んだ回路部)の周波数特性を補償する
ために、図1に示すようにアナログ回路部の前段(即ち
ディジタル直交変調部QMODの前部)、或いは図2に
示すようにアナログ回路部の後段(即ちディジタル直交
復調部QDEMの後部)に複素ディジタルフィルタ1−
1,2−1を挿入する。
第1の構成例を、図2に本発明の歪補償送信装置の第2
の構成例を示す。電力増幅器AMPを含むアナログ回路
部(図で点線で囲んだ回路部)の周波数特性を補償する
ために、図1に示すようにアナログ回路部の前段(即ち
ディジタル直交変調部QMODの前部)、或いは図2に
示すようにアナログ回路部の後段(即ちディジタル直交
復調部QDEMの後部)に複素ディジタルフィルタ1−
1,2−1を挿入する。
【0015】ここで複素ディジタルフィルタとは、図3
に示すように入力ベースバンド信号のI,Q成分の信号
を複素信号(I+jQ)と見なし、複数の複素数係数
(Cr1+jCi1),(Cr2+jCi2),…との積和演算
を行う有限インパルス応答(FIR:Finite Impulse R
esponse )フィルタのことである。このような複素ディ
ジタルフィルタを用いることにより、任意の周波数特性
を生成することができ、補償するアナログ回路部の周波
数特性を相殺することができる。
に示すように入力ベースバンド信号のI,Q成分の信号
を複素信号(I+jQ)と見なし、複数の複素数係数
(Cr1+jCi1),(Cr2+jCi2),…との積和演算
を行う有限インパルス応答(FIR:Finite Impulse R
esponse )フィルタのことである。このような複素ディ
ジタルフィルタを用いることにより、任意の周波数特性
を生成することができ、補償するアナログ回路部の周波
数特性を相殺することができる。
【0016】ここで、複素フィルタの係数の決定法につ
いて説明する。アナログ回路部の周波数特性は一般に未
知であるため、これを特定するためには何らかの測定を
行わなければならない。ここでは、最も原理的に分かり
やすいインパルス応答による測定について説明する。
いて説明する。アナログ回路部の周波数特性は一般に未
知であるため、これを特定するためには何らかの測定を
行わなければならない。ここでは、最も原理的に分かり
やすいインパルス応答による測定について説明する。
【0017】まず、図1,図2に示すインパルス発生部
1−2,2−2から、本装置で扱っているクロックレー
トの最も幅の狭いパルスを発生する。次に、タイミング
制御部1−3,2−3により、インパルス応答データの
取得タイミングを制御し、アナログ回路部の周波数特性
を表すインパルス応答データをメモリ1−4,2−4に
取得する。
1−2,2−2から、本装置で扱っているクロックレー
トの最も幅の狭いパルスを発生する。次に、タイミング
制御部1−3,2−3により、インパルス応答データの
取得タイミングを制御し、アナログ回路部の周波数特性
を表すインパルス応答データをメモリ1−4,2−4に
取得する。
【0018】次に、フィルタ係数演算部1−5,2−5
において、取得したインパルス応答を高速フーリエ変換
(FFT)して周波数応答を得る。発生したパルスの周
波数特性を取り除くために、フィルタ係数演算部1−
5,2−5において、該パルスを高速フーリエ変換(F
FT)したもので、取得した周波数応答を除算する。
において、取得したインパルス応答を高速フーリエ変換
(FFT)して周波数応答を得る。発生したパルスの周
波数特性を取り除くために、フィルタ係数演算部1−
5,2−5において、該パルスを高速フーリエ変換(F
FT)したもので、取得した周波数応答を除算する。
【0019】アナログ回路部について取得した周波数応
答特性の逆特性を、フィルタ係数演算部1−5,2−5
において計算する。フィルタ係数演算部1−5,2−5
で計算した周波数応答逆特性を、逆高速フーリエ変換
(IFFT)することにより、インパルス応答の時系列
に直し、その値を複素係数として複素ディジタルフィル
タ1−1,2−1に設定する。
答特性の逆特性を、フィルタ係数演算部1−5,2−5
において計算する。フィルタ係数演算部1−5,2−5
で計算した周波数応答逆特性を、逆高速フーリエ変換
(IFFT)することにより、インパルス応答の時系列
に直し、その値を複素係数として複素ディジタルフィル
タ1−1,2−1に設定する。
【0020】以上、アナログ回路部の周波数特性を補償
するために、新たに複素フィルタを追加する構成につい
て説明した。次に、ディジタル直交変調部QMOD又は
ディジタル直交復調部QDEMのタイミング補正フィル
タと複素フィルタの共用化について説明する。
するために、新たに複素フィルタを追加する構成につい
て説明した。次に、ディジタル直交変調部QMOD又は
ディジタル直交復調部QDEMのタイミング補正フィル
タと複素フィルタの共用化について説明する。
【0021】ディジタル直交変調部QMODとディジタ
ル直交復調部QDEMは、中間周波数(IF)とサンプ
リング周波数との特別な関係を用いた処理を行ってお
り、その処理の過程で、タイミング補正フィルタと呼ば
れるフィルタが必要になる。
ル直交復調部QDEMは、中間周波数(IF)とサンプ
リング周波数との特別な関係を用いた処理を行ってお
り、その処理の過程で、タイミング補正フィルタと呼ば
れるフィルタが必要になる。
【0022】このタイミング補正フィルタと複素ディジ
タルフィルタとを、共通のフィルタで実現する構成を説
明する前に、まず、ディジタル直交変調部QMODとデ
ィジタル直交復調部QDEMの構成について説明する。
タルフィルタとを、共通のフィルタで実現する構成を説
明する前に、まず、ディジタル直交変調部QMODとデ
ィジタル直交復調部QDEMの構成について説明する。
【0023】ディジタル直交変調部QMODとディジタ
ル直交復調部QDEMの構成を図4に示す。図の(a)
はディジタル直交変調部QMOD、図の(b)はディジ
タル直交復調部QDEMの構成を示している。今、中間
周波数(IF)が61.44MHzであるとする。ディ
ジタル直交変調を行う場合、本来はこの周波数のcos
関数とsin関数のディジタル信号を発生させ、I成分
にcos関数を、Q成分にsin関数を掛けて加算する
という処理が必要である。
ル直交復調部QDEMの構成を図4に示す。図の(a)
はディジタル直交変調部QMOD、図の(b)はディジ
タル直交復調部QDEMの構成を示している。今、中間
周波数(IF)が61.44MHzであるとする。ディ
ジタル直交変調を行う場合、本来はこの周波数のcos
関数とsin関数のディジタル信号を発生させ、I成分
にcos関数を、Q成分にsin関数を掛けて加算する
という処理が必要である。
【0024】ここで、ディジタル中間周波数(IF)の
サンプリング速度が、中間周波数(IF)の4倍の24
5.76MHzであるとする。この場合、各サンプリン
グに必要なcos,sinの値は、任意の初期位相をθ
0 とすると、 cos(θ0 +0),cos(θ0 +π/2),cos
(θ0 +π),cos(θ0 +3π/2),cos(θ
0 +0),・・・ sin(θ0 +0),sin(θ0 +π/2),sin
(θ0 +π),sin(θ0 +3π/2),sin(θ
0 +0),・・・ という値の繰り返しパターンになる。
サンプリング速度が、中間周波数(IF)の4倍の24
5.76MHzであるとする。この場合、各サンプリン
グに必要なcos,sinの値は、任意の初期位相をθ
0 とすると、 cos(θ0 +0),cos(θ0 +π/2),cos
(θ0 +π),cos(θ0 +3π/2),cos(θ
0 +0),・・・ sin(θ0 +0),sin(θ0 +π/2),sin
(θ0 +π),sin(θ0 +3π/2),sin(θ
0 +0),・・・ という値の繰り返しパターンになる。
【0025】ここで、θ0 は任意の初期位相であるの
で、θ0 =0とすると、この値の繰り返しパターンは、 cos関数は、1,0,−1,0,1,・・・ sin関数は、0,1,0,−1,0,・・・ という値の繰り返しパターンになる。
で、θ0 =0とすると、この値の繰り返しパターンは、 cos関数は、1,0,−1,0,1,・・・ sin関数は、0,1,0,−1,0,・・・ という値の繰り返しパターンになる。
【0026】このことから、ディジタル直交変調部QM
ODは、I,Q成分に対して乗算と加算とを行う必要は
なく、I成分とQ成分とを交互に取り出し、その符号を
I,Q成分それぞれについて、取り出し順に交互に反転
して出力するだけで良い。
ODは、I,Q成分に対して乗算と加算とを行う必要は
なく、I成分とQ成分とを交互に取り出し、その符号を
I,Q成分それぞれについて、取り出し順に交互に反転
して出力するだけで良い。
【0027】従って、ディジタル直交変調部QMODは
図4(a)に示すように、I成分とQ成分とを交互に取
り出す2段目のスイッチSW2と、I成分,Q成分それ
ぞれについて取り出し順に符号を交互に反転する1段目
のスイッチSW1とを用いた回路により実現することが
できる。
図4(a)に示すように、I成分とQ成分とを交互に取
り出す2段目のスイッチSW2と、I成分,Q成分それ
ぞれについて取り出し順に符号を交互に反転する1段目
のスイッチSW1とを用いた回路により実現することが
できる。
【0028】2段目のスイッチSW2の切り替え周波数
は、ディジタル中間周波数(IF)のサンプリング速度
である245.76MHzである。また、1段目のスイ
ッチSW1の切り替え周波数は、その半分の周波数の1
22.88MHzとなる。
は、ディジタル中間周波数(IF)のサンプリング速度
である245.76MHzである。また、1段目のスイ
ッチSW1の切り替え周波数は、その半分の周波数の1
22.88MHzとなる。
【0029】ここで更なる工夫として、I,Q成分の入
力信号の速さを、ディジタル中間周波数(IF)のサン
プリング速度245.76MHzの半分である122.
88Mspsとすることができる。一般に、ディジタル
回路は遅いほど構成が容易となるため、このようにする
ことは有効である。
力信号の速さを、ディジタル中間周波数(IF)のサン
プリング速度245.76MHzの半分である122.
88Mspsとすることができる。一般に、ディジタル
回路は遅いほど構成が容易となるため、このようにする
ことは有効である。
【0030】但し、上述した1,0,−1,0,・・・
の繰り返しパターンでのサンプリングは、あくまでも2
45.76MHzで行わなければならないため、12
2.88Msps信号の中間タイミング位置の値を生成
出力する手段が必要となる。
の繰り返しパターンでのサンプリングは、あくまでも2
45.76MHzで行わなければならないため、12
2.88Msps信号の中間タイミング位置の値を生成
出力する手段が必要となる。
【0031】これを行うために備えられたのが図4
(a)に示すタイミング補正フィルタ4−1である。同
図に示すようにQ成分に対して挿入したタイミング補正
フィルタは、図5に示すようなローパスフィルタ等のイ
ンパルス応答波形の黒丸印で示す点の値を係数とする有
限インパルス応答(FIR)フィルタにより構成するこ
とができる。
(a)に示すタイミング補正フィルタ4−1である。同
図に示すようにQ成分に対して挿入したタイミング補正
フィルタは、図5に示すようなローパスフィルタ等のイ
ンパルス応答波形の黒丸印で示す点の値を係数とする有
限インパルス応答(FIR)フィルタにより構成するこ
とができる。
【0032】また、I成分に対しては図5の白丸印で示
す点の値を係数とする有限インパルス応答(FIR)フ
ィルタを挿入する必要があるが、このフィルタは中心の
タイミング位置のみの値が“1”で他のタイミング位置
の値は“0”であるので、入力信号をそのまま通過させ
て出力すれば良く、タイミング補正フィルタは不要とな
る。
す点の値を係数とする有限インパルス応答(FIR)フ
ィルタを挿入する必要があるが、このフィルタは中心の
タイミング位置のみの値が“1”で他のタイミング位置
の値は“0”であるので、入力信号をそのまま通過させ
て出力すれば良く、タイミング補正フィルタは不要とな
る。
【0033】次に、ディジタル直交復調部QDEMの構
成について説明する。ディジタル直交復調部QDEMの
構成は、図4(b)に示すように、ディジタル直交変調
部QMODと全く逆の構成になる。今、中間周波数(I
F)は61.44MHzであるとする。直交復調を行う
には、I成分にこの中間周波数(IF)のcos関数、
Q成分にはそのsin関数を掛けることにより中間周波
数(IF)信号をI,Q成分に分離することができる。
成について説明する。ディジタル直交復調部QDEMの
構成は、図4(b)に示すように、ディジタル直交変調
部QMODと全く逆の構成になる。今、中間周波数(I
F)は61.44MHzであるとする。直交復調を行う
には、I成分にこの中間周波数(IF)のcos関数、
Q成分にはそのsin関数を掛けることにより中間周波
数(IF)信号をI,Q成分に分離することができる。
【0034】ところが、ディジタル中間周波数(IF)
信号のサンプリング速度が、ちょうど中間周波数(I
F)の4倍であることから、ディジタル直交変調部QM
ODの場合と同様に、I成分には、1,0,−1,0,
1,・・・という値の繰り返しパターンを、Q成分に
は、0,1,0,−1、0,・・・という値の繰り返し
パターンを乗算することで、直交復調を行うことが可能
となる。
信号のサンプリング速度が、ちょうど中間周波数(I
F)の4倍であることから、ディジタル直交変調部QM
ODの場合と同様に、I成分には、1,0,−1,0,
1,・・・という値の繰り返しパターンを、Q成分に
は、0,1,0,−1、0,・・・という値の繰り返し
パターンを乗算することで、直交復調を行うことが可能
となる。
【0035】これは、図4の(b)に示すように、符号
反転器INVとスイッチSW3,SW4とを用いた回路
により実現することができる。ここで注意しなければな
らないのは、一段目のスイッチSW3の切り替えによっ
てI成分とQ成分とに、1/245.76MHzの時間
差が生じてしまうことである。
反転器INVとスイッチSW3,SW4とを用いた回路
により実現することができる。ここで注意しなければな
らないのは、一段目のスイッチSW3の切り替えによっ
てI成分とQ成分とに、1/245.76MHzの時間
差が生じてしまうことである。
【0036】I,Q成分の信号を出力する際に、この時
間差を補償する必要があり、そのために、ディジタル直
交変調部QMODの場合と同様のタイミング補正フィル
タ4−2を挿入する必要がある。本発明は、これらのタ
イミング補正フィルタと前述のアナログ回路部の周波数
特性を補償する複素ディジタルフィルタとを共用させる
ことによって回路規模の削減を図ることができる。
間差を補償する必要があり、そのために、ディジタル直
交変調部QMODの場合と同様のタイミング補正フィル
タ4−2を挿入する必要がある。本発明は、これらのタ
イミング補正フィルタと前述のアナログ回路部の周波数
特性を補償する複素ディジタルフィルタとを共用させる
ことによって回路規模の削減を図ることができる。
【0037】タイミング補正フィルタと周波数特性補償
用の複素ディジタルフィルタとを1つのフィルタで構成
して共用化した場合のディジタル直交変調部、ディジタ
ル直交復調部の構成を、図6の(a),(b)に示す。
同図に示すタイミング補正・複素ディジタルフィルタの
係数の決定は、次のようにして行うことができる。
用の複素ディジタルフィルタとを1つのフィルタで構成
して共用化した場合のディジタル直交変調部、ディジタ
ル直交復調部の構成を、図6の(a),(b)に示す。
同図に示すタイミング補正・複素ディジタルフィルタの
係数の決定は、次のようにして行うことができる。
【0038】まず、前述したようにインパルス応答の測
定により複素ディジタルフィルタの係数を決定する。こ
の係数は、入力信号のI,Q成分、即ち図示の例では、
122.88Mspsの信号に対応した係数なので、Q
成分側の係数としては、この周波数の中間タイミング位
置の係数が必要となる。これはフィルタのレートを倍に
上げるいわゆるインターポレイションを行い、それによ
って得られた係数をI成分,Q成分交互に取り出すこと
により可能である。
定により複素ディジタルフィルタの係数を決定する。こ
の係数は、入力信号のI,Q成分、即ち図示の例では、
122.88Mspsの信号に対応した係数なので、Q
成分側の係数としては、この周波数の中間タイミング位
置の係数が必要となる。これはフィルタのレートを倍に
上げるいわゆるインターポレイションを行い、それによ
って得られた係数をI成分,Q成分交互に取り出すこと
により可能である。
【0039】インターポレイションは、以下のようにし
て行うことができる。まず、得られた複素係数に交互に
“0”を挿入する。次に、中間タイミング位置の値を作
り出すために、低域通過フィルタに通して補間を行う。
て行うことができる。まず、得られた複素係数に交互に
“0”を挿入する。次に、中間タイミング位置の値を作
り出すために、低域通過フィルタに通して補間を行う。
【0040】具体的には、係数を高速フーリエ変換(F
FT)によって周波数領域に変換し、ゲート関数を乗
じ、逆高速フーリエ変換(I FFT)により時間領域に
戻すことによって生成することが可能である。これによ
り、I,Q成分それぞれの複素フィルタの係数が得られ
る。
FT)によって周波数領域に変換し、ゲート関数を乗
じ、逆高速フーリエ変換(I FFT)により時間領域に
戻すことによって生成することが可能である。これによ
り、I,Q成分それぞれの複素フィルタの係数が得られ
る。
【0041】これを図7に示す構成のタイミング補正・
複素ディジタルフィルタの係数として使用する。図7の
タイミング補正・複素ディジタルフィルタからは、I,
Q成分が1/122.88Mの半分、即ち1/245.
76MHzだけずれたI成分,Q成分の出力が得られ
る。
複素ディジタルフィルタの係数として使用する。図7の
タイミング補正・複素ディジタルフィルタからは、I,
Q成分が1/122.88Mの半分、即ち1/245.
76MHzだけずれたI成分,Q成分の出力が得られ
る。
【0042】(付記1) 入力信号を参照信号とし、電
力増幅器を含むアナログ回路部の出力信号からフィード
バック信号を取り出し、該参照信号とフィードバック信
号との誤差信号を基に算出した歪補償係数を入力信号に
乗じて歪補償した信号をアナログ回路部側へ送出する歪
補償部を備えた送信装置において、前記アナログ回路部
が有する周波数特性の逆特性を与えた複素フィルタを、
前記アナログ回路部と前記歪補償部との間に挿入したこ
とを特徴とする歪補償送信装置。 (付記2) 前記複素フィルタを、前記アナログ回路部
の前段の直交変調部と前記歪補償部との間に挿入したこ
とを特徴とする付記1に記載の歪補償送信装置。 (付記3) 前記複素フィルタを、前記フィードバック
信号を直交復調する直交復調部と前記歪補償部との間に
挿入したことを特徴とする付記1に記載の歪補償送信装
置。 (付記4) 前記複素フィルタを、前記アナログ回路部
の前段のディジタル直交変調部と前記歪補償部との間に
挿入し、かつ該複素フィルタとディジタル直交変調部の
タイミング補正フィルタとを1つのフィルタで構成した
ことを特徴とする付記1に記載の歪補償送信装置。 (付記5) 前記複素フィルタを、前記フィードバック
信号を直交復調するディジタル直交復調部と前記歪補償
部との間に挿入し、かつ該複素フィルタとディジタル直
交復調部のタイミング補正フィルタとを1つのフィルタ
で構成したことを特徴とする付記1に記載の歪補償送信
装置。 (付記6) 前記アナログ回路部にインパルスを加える
手段と、該インパルスに対するフィードバック信号を取
り出す手段と、該インパルスフィードバック信号を基に
該アナログ回路部の周波数特性の逆特性を算出し、該逆
特性を前記複素フィルタの周波数特性として与える手段
と、を備えたことを特徴とする付記1乃至4の何れかに
記載の歪補償送信装置。 (付記7) 入力信号を参照信号とし、電力増幅器を含
むアナログ回路部の出力信号からフィードバック信号を
取り出し、該参照信号とフィードバック信号との誤差信
号を基に算出した歪補償係数を入力信号に乗じて歪補償
した信号をアナログ回路部側へ送出する歪補償方法おい
て、前記アナログ回路部への入力信号経路に挿入した複
素フィルタにより、前記アナログ回路部が有する周波数
特性の逆特性を、該アナログ回路部への入力信号に与え
ることを特徴とする歪補償方法。 (付記8) 入力信号を参照信号とし、電力増幅器を含
むアナログ回路部の出力信号からフィードバック信号を
取り出し、該参照信号とフィードバック信号との誤差信
号を基に算出した歪補償係数を入力信号に乗じて歪補償
した信号をアナログ回路部側へ送出する歪補償方法おい
て、前記フィードバック信号の出力経路に挿入した複素
フィルタにより、前記アナログ回路部が有する周波数特
性の逆特性を、前記フィードバック信号に与えることを
特徴とする歪補償方法。
力増幅器を含むアナログ回路部の出力信号からフィード
バック信号を取り出し、該参照信号とフィードバック信
号との誤差信号を基に算出した歪補償係数を入力信号に
乗じて歪補償した信号をアナログ回路部側へ送出する歪
補償部を備えた送信装置において、前記アナログ回路部
が有する周波数特性の逆特性を与えた複素フィルタを、
前記アナログ回路部と前記歪補償部との間に挿入したこ
とを特徴とする歪補償送信装置。 (付記2) 前記複素フィルタを、前記アナログ回路部
の前段の直交変調部と前記歪補償部との間に挿入したこ
とを特徴とする付記1に記載の歪補償送信装置。 (付記3) 前記複素フィルタを、前記フィードバック
信号を直交復調する直交復調部と前記歪補償部との間に
挿入したことを特徴とする付記1に記載の歪補償送信装
置。 (付記4) 前記複素フィルタを、前記アナログ回路部
の前段のディジタル直交変調部と前記歪補償部との間に
挿入し、かつ該複素フィルタとディジタル直交変調部の
タイミング補正フィルタとを1つのフィルタで構成した
ことを特徴とする付記1に記載の歪補償送信装置。 (付記5) 前記複素フィルタを、前記フィードバック
信号を直交復調するディジタル直交復調部と前記歪補償
部との間に挿入し、かつ該複素フィルタとディジタル直
交復調部のタイミング補正フィルタとを1つのフィルタ
で構成したことを特徴とする付記1に記載の歪補償送信
装置。 (付記6) 前記アナログ回路部にインパルスを加える
手段と、該インパルスに対するフィードバック信号を取
り出す手段と、該インパルスフィードバック信号を基に
該アナログ回路部の周波数特性の逆特性を算出し、該逆
特性を前記複素フィルタの周波数特性として与える手段
と、を備えたことを特徴とする付記1乃至4の何れかに
記載の歪補償送信装置。 (付記7) 入力信号を参照信号とし、電力増幅器を含
むアナログ回路部の出力信号からフィードバック信号を
取り出し、該参照信号とフィードバック信号との誤差信
号を基に算出した歪補償係数を入力信号に乗じて歪補償
した信号をアナログ回路部側へ送出する歪補償方法おい
て、前記アナログ回路部への入力信号経路に挿入した複
素フィルタにより、前記アナログ回路部が有する周波数
特性の逆特性を、該アナログ回路部への入力信号に与え
ることを特徴とする歪補償方法。 (付記8) 入力信号を参照信号とし、電力増幅器を含
むアナログ回路部の出力信号からフィードバック信号を
取り出し、該参照信号とフィードバック信号との誤差信
号を基に算出した歪補償係数を入力信号に乗じて歪補償
した信号をアナログ回路部側へ送出する歪補償方法おい
て、前記フィードバック信号の出力経路に挿入した複素
フィルタにより、前記アナログ回路部が有する周波数特
性の逆特性を、前記フィードバック信号に与えることを
特徴とする歪補償方法。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
適応プリディストータ型歪補償送信装置において、アナ
ログ回路部の周波数特性の逆特性の複素フィルタを挿入
することにより、アナログ回路部の周波数特性を補償
し、歪補償特性を向上させることができる。
適応プリディストータ型歪補償送信装置において、アナ
ログ回路部の周波数特性の逆特性の複素フィルタを挿入
することにより、アナログ回路部の周波数特性を補償
し、歪補償特性を向上させることができる。
【0044】また、アナログ回路部の周波数特性を補償
する複素フィルタと、アナログ回路部に対するディジタ
ル直交変調部又はディジタル直交復調部のタイミング補
正フィルタとを、1つのフィルタで構成し共用化するこ
とにより、回路規模の削減を図ることができる。
する複素フィルタと、アナログ回路部に対するディジタ
ル直交変調部又はディジタル直交復調部のタイミング補
正フィルタとを、1つのフィルタで構成し共用化するこ
とにより、回路規模の削減を図ることができる。
【図1】本発明の歪補償送信装置の第1の構成例を示す
図である。
図である。
【図2】本発明の歪補償送信装置の第2の構成例を示す
図である。
図である。
【図3】本発明による複素ディジタルフィルタの構成を
示す図である。
示す図である。
【図4】ディジタル直交変調部QMODとディジタル直
交復調部QDEMの構成を示す図である。
交復調部QDEMの構成を示す図である。
【図5】タイミング補正フィルタの係数を示す図であ
る。
る。
【図6】タイミング補正フィルタ・複素ディジタルフィ
ルタを備えたディジタル直交変調部及びディジタル直交
復調部を示す図である。
ルタを備えたディジタル直交変調部及びディジタル直交
復調部を示す図である。
【図7】タイミング補正・複素ディジタルフィルタの構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図8】従来の適応プリディストータ型歪補償送信装置
の構成例を示す図である。
の構成例を示す図である。
【図9】バンドパスフィルタを含むアナログ回路部の周
波数特性の一例を示す図である。
波数特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
1−1 複素フィルタ
1−2 インパルス発生部
1−3 タイミング制御部
1−4 メモリ
1−5 フィルタ係数演算部
QMOD ディジタル直交変調部
D/A ディジタル/アナログコンバータ
AMP 電力増幅器
ATT 減衰器
A/D アナログ/ディジタルコンバータ
QDEM ディジタル直交復調部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 久保 徳郎
神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番
1号 富士通株式会社内
(72)発明者 札場 伸和
神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番
1号 富士通株式会社内
(72)発明者 長谷 和男
神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番
1号 富士通株式会社内
(72)発明者 石川 広吉
神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番
1号 富士通株式会社内
Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA21 CA61 CA92
FA17 GN03 GN06 HA38 KA00
KA23 KA26 KA32 KA33 KA34
KA36 KA41 KA53 KA55 MA11
SA14 TA01
5J500 AA01 AA41 AC21 AC61 AC92
AF17 AH38 AK00 AK23 AK26
AK32 AK33 AK34 AK36 AK41
AK53 AK55 AM11 AS14 AT01
5K004 AA05 FE00 FF05
5K060 BB08 HH06 HH11 KK06 LL15
5K066 DD11 GG07 HH01 JJ01 JJ15
Claims (5)
- 【請求項1】 入力信号を参照信号とし、電力増幅器を
含むアナログ回路部の出力信号からフィードバック信号
を取り出し、該参照信号とフィードバック信号との誤差
信号を基に算出した歪補償係数を入力信号に乗じて歪補
償した信号をアナログ回路部側へ送出する歪補償部を備
えた送信装置において、 前記アナログ回路部が有する周波数特性の逆特性を与え
た複素フィルタを、前記アナログ回路部と前記歪補償部
との間に挿入したことを特徴とする歪補償送信装置。 - 【請求項2】 前記複素フィルタを、前記アナログ回路
部の前段の直交変調部と前記歪補償部との間に挿入した
ことを特徴とする請求項1に記載の歪補償送信装置。 - 【請求項3】 前記複素フィルタを、前記フィードバッ
ク信号を直交復調する直交復調部と前記歪補償部との間
に挿入したことを特徴とする請求項1に記載の歪補償送
信装置。 - 【請求項4】 前記複素フィルタを、前記アナログ回路
部の前段のディジタル直交変調部と前記歪補償部との間
に挿入し、かつ該複素フィルタとディジタル直交変調部
のタイミング補正フィルタとを1つのフィルタで構成し
たことを特徴とする請求項1に記載の歪補償送信装置。 - 【請求項5】 前記複素フィルタを、前記フィードバッ
ク信号を直交復調するディジタル直交復調部と前記歪補
償部との間に挿入し、かつ該複素フィルタとディジタル
直交復調部のタイミング補正フィルタとを1つのフィル
タで構成したことを特徴とする請求項1に記載の歪補償
送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001382540A JP2003188747A (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 歪補償送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001382540A JP2003188747A (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 歪補償送信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003188747A true JP2003188747A (ja) | 2003-07-04 |
Family
ID=27592848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001382540A Withdrawn JP2003188747A (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 歪補償送信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003188747A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005123673A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 送信機 |
GB2419071A (en) * | 2004-10-06 | 2006-04-12 | Vladimir Ivanovich Eliseev | Method of sound signal restoration |
JP2007116240A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-05-10 | Anritsu Corp | デジタル変調信号発生装置 |
JP2007531414A (ja) * | 2004-03-25 | 2007-11-01 | オプティクロン・インコーポレーテッド | 電力増幅器におけるモデルに基づく歪み低減 |
JP2008546261A (ja) * | 2005-05-27 | 2008-12-18 | フアウェイジシュヨウシアンゴンシ | ベースバンドデジタル信号に予め歪を与える装置及び方法 |
JP2009213113A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Fujitsu Ltd | 非線形システム逆特性同定装置及びその方法、電力増幅装置及び電力増幅器のプリディストータ |
JP2010136123A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Japan Radio Co Ltd | 歪補償装置 |
JP2013115818A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Agilent Technologies Inc | 長期記憶効果の存在下で非線形成分について信号をプリディストーションする方法 |
-
2001
- 2001-12-17 JP JP2001382540A patent/JP2003188747A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050301 |