JPH103019A - 多芯プラスチック光ファイバカールコード - Google Patents

多芯プラスチック光ファイバカールコード

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JPH103019A
JPH103019A JP8174414A JP17441496A JPH103019A JP H103019 A JPH103019 A JP H103019A JP 8174414 A JP8174414 A JP 8174414A JP 17441496 A JP17441496 A JP 17441496A JP H103019 A JPH103019 A JP H103019A
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JP
Japan
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core
resin
optical fiber
plastic optical
refractive index
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JP8174414A
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Satoru Takahashi
悟 高橋
Shinichi Toyoshima
真一 豊島
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック光ファイバを円筒コイル状に成
形してなるカールコードにおいて、光ロスを低減し、小
型化を図る。 【解決手段】 多数の芯繊維の周囲を鞘樹脂で取り囲
み、一纏めにしてなる多芯プラスチック光ファイバ裸線
を、内径が、好ましくは該裸線の直径の2〜10倍にな
るように円筒コイル状に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータや、オーディオビジュアル機器、交換機、電話、
OA機器、FA機器などの機器に近接した部分に設置さ
れる可動な光通信伝送媒体として、或いは、光電スイッ
チのセンサーユニットなどとして使用されるプラスチッ
ク光ファイバカールコードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック光ファイバのカール
コードは、単芯のプラスチック光ファイバケーブルを円
筒コイル状に成形したものであり、1本のプラスチック
光ファイバケーブルやペア線のケーブルを円筒コイル状
に成形したものなどがある。これら既存のプラスチック
光ファイバカールコードは、芯繊維の周りに鞘樹脂を被
覆してなる直径が1mmのプラスチック光ファイバ裸線
の上に2.2mmの外径になるように保護被覆層を設け
てなる標準的なプラスチック光ファイバケーブルを用
い、内径が15mm程度、外径が20mm程度の円筒コ
イル状に成形されたものが実用されている。このような
カールコードを用いて、光電スイッチのセンサーユニッ
トに使用することも公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のカールコードのカール部分の内径は15mm程度と大
きいが、当該内径を15mm未満としてコンパクトなカ
ールコードとすることは困難であった。その理由は、内
径が15mm未満になるようにケーブルを曲げると、該
曲げによる光ロスが大きく、実用に耐えないためであ
る。
【0004】しかしながら、上記内径の大きなカール部
分を有するカールコードは外見上見苦しいばかりでな
く、かさばり、ケーブルのコンパクトな収納性も期待で
きなかった。しかも、カール部分の内径15mm、外径
20mmで長さが1〜2mと短いコードであっても、生
じる光ロスは数dBと大きく、光通信伝送媒体として使
用することはできなかった。
【0005】本発明の目的は、上記問題を解決し、光ロ
スが小さく且つカール部分の内径を小さくして小型化が
可能な、光通信伝送媒体や光電センサーのセンサーユニ
ットに好適なカールコードを提供することであり、これ
により、パーソナルコンピュータのLANカード接続部
のケーブルやポータブルの電気機器のケーブルのように
頻繁に曲げるような箇所への使用を可能にする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、芯樹脂
からなる複数本の芯繊維の周りを該芯樹脂よりも屈折率
の低い鞘樹脂で取り囲み、一纏めにしてなる多芯プラス
チック光ファイバ裸線を、該裸線の直径の2〜20倍の
内径を有する円筒コイル状に成形してなることを特徴と
する多芯プラスチック光ファイバカールコードであり、
第2は、芯樹脂からなる複数本の芯繊維の周りを該芯樹
脂よりも屈折率の低い鞘樹脂で同心円状に被覆し、その
周りを第3の樹脂で取り囲み、一纏めにしてなる多芯プ
ラスチック光ファイバ裸線を、該裸線の直径の2〜20
倍の内径を有する円筒コイル状に成形してなる多芯プラ
スチック光ファイバカールコードである。
【0007】本発明においては、上記裸線の周りに保護
被覆層を設けた、いわゆるケーブルを用いても好適にカ
ールコードを構成することができる。
【0008】尚、図5は本発明のカールコードの縦断面
図であり、(a)は裸線を用いた場合、(b)はケーブ
ルを用いた場合である。尚、本発明において円筒コイル
或いはカールコードの内径と言った場合には、裸線を成
形した場合には裸線表面から相対する表面までの距離
(r1 )、ケーブルを用いた場合にはケーブルの表面か
ら相対する表面までの距離(r2 )を言う。また同様に
して、外径はそれぞれ図中のR1 、R2 を言う。また、
本発明において、裸線及びケーブルのいずれを成形した
ものもカールコードと称する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に本発明のカールコードの外
観、図2に本発明に用いられる多芯プラスチック光ファ
イバ裸線の断面図を示す。図中、1は芯、2は鞘であ
る。
【0010】本発明において使用される芯樹脂として
は、各種の透明樹脂が使用でき、特に、公知のメチルメ
タクリレート系樹脂(PMMA)が使用できる。PMM
Aは、メチルメタクリレート単独重合体や、メチルメタ
クリレートを50重量%以上含んだ共重合体であって、
共重合可能な成分として、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステル
類、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸シクロヘキシルなどのメタクリル酸エステル
類、イソプロピルマレイミドのようなマレイミド類、ア
クリル酸、メタクリル酸、スチレンなどがあり、これら
の中から1種以上を適宜選択して共重合させることがで
きる。
【0011】その他芯樹脂として好ましい樹脂として
は、スチレン系樹脂が使用できる。例えば、スチレン単
独重合体やスチレン−メチルメタクリレート共重合体な
どである。その他にポリカーボネート系樹脂も使用でき
る。ポリカーボネート系樹脂は耐熱性が高いこと、及び
吸湿性が低いという特徴を有する。またさらに、アモル
ファスポリオレフィン樹脂も使用できる。具体的には、
日本合成ゴム社製「アートン」、三井石油化学社製「A
PO」、日本ゼオン社製「ゼオネックス」などの商品名
の樹脂などである。
【0012】本発明において使用される鞘樹脂として
は、上記した芯樹脂よりも屈折率が低い樹脂であり、好
ましくは、芯樹脂の屈折率より0.005〜0.25低
い屈折率を有する樹脂を選択する。ここで屈折率とは、
ナトリウムD線で20℃で測定した屈折率を言う。芯樹
脂と鞘樹脂の屈折率の差は通常0.09±0.01程度
であるが、高速の光通信伝送媒体として使用する場合に
は、この値が小さくなるように樹脂を選択する。逆に光
電センサーのような用途ではあまり高速を要求されない
ため、光量を大きくできるように、屈折率の差を大きく
して構成する。屈折率の差が0.005未満では、光の
受光量が小さ過ぎるので限界であり、また、芯樹脂と鞘
樹脂の組合せから、0.25を超える屈折率の差を設定
することは実質困難である。
【0013】本発明に用いられる鞘樹脂として具体的に
例を挙げれば、芯樹脂がPMMAの場合には、ビニリデ
ンフロライド系樹脂やフルオロアルキルメタクリレート
を含む樹脂などが代表的である。中でも、本発明に適し
た鞘樹脂はビニリデンフロライド系樹脂である。この樹
脂は、芯樹脂のPMMAとの相溶性及び加工性に優れ、
芯と鞘が互いに溶解しあって物性的にも伸びがあり、機
会的強度の高い光ファイバを作製できる。
【0014】上記ビニリデンフロライド系樹脂として
は、例えば、ビニリデンフロライドとヘキサフロロアセ
トンの共重合体、或いはこれらの2元成分にさらに、ト
リフロロエチレンやテトラフロロエチレンを加えた3元
以上の単量体成分からなる共重合体が非常に好ましい。
さらに、ビニリデンフロライドとヘキサフロロプロペン
の共重合体、或いはこれらの2元成分にさらに、トリフ
ロロエチレンやテトラフロロエチレンを加えた3元以上
の単量体成分からなる共重合体、さらにビニリデンフロ
ライドとテトラフロロエチレンの2元共重合体、特に、
ビニリデンフロライド80モル%とテトラフロロエチレ
ン20モル%からなる共重合体が好ましい。その他、ビ
ニリデンフロライドとトリフロロエチレンの2元共重合
体などがある。
【0015】これらビニリデンフロライド系樹脂は屈折
率が1.40近辺と比較的低いが、より狭い角度での出
射角を望む場合には、これらのビニリデンフロライド系
樹脂とメタクリレート系樹脂を混合したアロイを使用す
ると良い。メタクリレート系樹脂としては、メチルメタ
クリレートやエチルメタクリレートの単独重合体や、或
いは、これらを主体とする共重合体であり、これらにメ
チルメタクリレートやブチルアクリレートなどのアルキ
ルアクリレートやアルキルメタクリレートなどを共重合
しても良い。
【0016】上記ビニリデンフロライド系樹脂とメタク
リレート系樹脂の混合割合は、それぞれの樹脂の屈折率
と配合重量割合の重量平均でおよそ求められる屈折率が
所望の値となるように、それぞれの混合比率を1%程度
から99%程度の範囲で適度に選択すれば良い。
【0017】その他、加工性はやや劣るが、フルオロア
ルキルメタクリレート系やフルオロアルキルアクリレー
ト系の重合体も使用できる。これらの重合体としては、
フッ化メタクリレートモノマーとしては、トリフルオロ
エチルメタクリレート、テトラフルオロプロピルメタク
リレート、ペンタフルオロプロピルメタクリレート、ヘ
プタデカフルオロデシルメタクリレート、オクタフルオ
ロペンチルメタクリレートなどがあり、フッ化アクリレ
ートモノマーとしては、トリフルオロエチルアクリレー
ト、テトラフルオロプロピルアクリレート、オクタフル
オロペンチルアクリレートなどがある。そしてこれらの
フッ素系モノマーの他に、高屈折率成分として、メチル
メタクリレートやエチルメタクリレートなどのメタクリ
レートモノマーやメチルアクリレートやエチルアクリレ
ート、ブチルアクリレートなどのアクリレートモノマー
などとのいろいろな組合せによる共重合体が挙げられ
る。その他、芯樹脂をPMMA以外に変えた時には、既
に単芯のプラスチック光ファイバで公知の鞘樹脂を用い
ることができる。
【0018】本発明において、多芯プラスチック光ファ
イバ裸線としては、その断面において、多数の芯繊維が
島として鞘樹脂の海に点在する形態が好ましいが、場合
によっては、図3に示すように、多数の芯繊維1のそれ
ぞれを鞘樹脂2が同心円状に取り囲んだ島が、第3の樹
脂3の海に点在するような形態でもよい。本発明におい
て用いられる上記第3の樹脂としては、ビニリデンフロ
ライド系の前記した、鞘として使用可能な樹脂などが好
ましく、透明なものの他、カーボンなどの顔料で着色し
たものなどが使用可能である。
【0019】尚、以下の説明においては、芯繊維の島が
鞘樹脂の海に点在する形態を中心にして述べる。
【0020】本発明において用いられる多芯プラスチッ
ク光ファイバ裸線の直径は0.1〜3.0mm程度が好
ましい。0.1mm未満では細過ぎて取り扱いづらく、
3.0mmを超えると剛直になり、やはり取り扱いづら
くなる。望ましくは0.5〜1.5mmである。
【0021】本発明において多芯プラスチック光ファイ
バ裸線の断面積に対する芯の断面積の総和の割合は、好
ましくは30〜98%である。30%未満では光量が少
なく、また、98%を超えると鞘樹脂が満遍なく分配さ
れなくなる恐れがあり好ましくない。望ましくは70〜
95%である。
【0022】本発明において多芯プラスチック光ファイ
バ裸線内の芯繊維の本数は、好ましくは7〜10000
本である。7本未満では実質多芯とした効果が薄く、ま
た、10000本を超えても効果が変わらなくなり、細
い芯繊維を形成する分製造上好ましくなくなる。望まし
くは7〜6000本である。また、芯繊維の直径は、好
ましくは15〜200μmである。
【0023】本発明においては、図4に示すように、上
記多芯プラスチック光ファイバ裸線の周囲に保護被覆層
4を形成したケーブルを裸線と同様にして用いることも
できる。本発明に用いられる保護被覆層の素材として
は、ポリエチレン、エチレンービニルアルコール共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニル、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、架橋ポリオレフィン
樹脂、架橋ポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。ま
た、保護被覆層の厚みは通常10μm〜2.0mmであ
る。
【0024】本発明においては、上記多芯プラスチック
光ファイバ裸線或いはケーブルを円筒コイル状に成形
し、伸縮性を付与する。この成形方法としては、裸線或
いはケーブルを所望の直径の丸棒に巻き付け、過熱によ
り巻癖をつける方法が一般的であり、ケーブルの場合に
は巻癖をつけた状態でケーブル外被を架橋反応させてよ
り強固な巻癖を付与したり、或いは特殊な塗液を塗って
巻癖を補強することもできる。また、得られたカールコ
ードの一端を、カールの中空部をくぐらせて反転カール
とすることにより、より強固な伸縮性を付与することが
できる。
【0025】本発明のカールコードの円筒コイル径は、
内径が多芯プラスチック光ファイバ裸線の直径の2〜2
0倍になるように成形する。1倍未満ではカールコード
の伸縮性が小さいことと、光ロスが大きくなることから
好ましくなく、20倍より大きいとかさ高くなる。光ロ
スが許容され且つ小型の範囲として望ましくは、2〜1
0倍である。カールコードの円筒コイル径を小さくし
て、光ロスを少なくするためには、多芯プラスチック光
ファイバの個々の芯繊維の直径をより小さくする、或い
は、芯樹脂と鞘樹脂の屈折率の差を大きくすることによ
って可能である。
【0026】本発明のカールコードは光ロスが少なく小
型化が可能であるため、光通信の伝送媒体として使用す
ることができる。具体的には、パーソナルコンピュータ
や、オーディオビジュアル機器、交換機、電話、OA機
器、FA機器などに用いられ、光データリンクに接続さ
れる。デスクトップのパーソナルコンピュータのLAN
を例にとれば、そのLANカードに接続されたインター
フェースケーブルは非常に屈曲が激しいが、このような
用途に本発明のカールコードは最適である。その他ポー
タブルのオーディオビジュアル機器、FA機器などにも
適用できるところが多い。また本発明のもう一つの用途
は、光電スイッチのセンサーユニットであり、これは信
号の速度としては比較的遅いものの、機械装置のセンサ
ーとして使用される関係上、コンパクトに収納される必
要があるからである。
【0027】
【実施例】
[実施例1]芯樹脂として屈折率nd20 =1.492の
ポリメチルメタクリレート樹脂、鞘樹脂としてnd20
1.403のビニリデンフロライドとテトラフロロエチ
レンからなる共重合体を使用した。芯繊維の本数を21
7本とし、裸線の直径を1.1mmとして、裸線の断面
積に対する芯の断面積の総和の割合が85%となるよう
に多芯プラスチック光ファイバ裸線を形成した。この裸
線に低密度ポリエチレンを被覆し、ケーブル外径を2.
2mmとする多芯プラスチック光ファイバケーブルを作
製した。このケーブルを2mカットし、一端をおよそ2
0cm残して直径3.0mmの金属棒に丁寧に巻き付け
て固定した。その状態で、およそ100℃の熱風炉の中
に1時間放置した後取り出した。得られたカールコード
の内径は3mm、外径は7.4mmでカールの巻き数は
105回、カール部分の長さは235mmで、非常にコ
ンパクトに仕上がった。
【0028】上記カールコードにコネクターを取り付
け、657nmの発光中心波長を持つトスリンクテスタ
ーで光パワーを測定したところ、−17.5dBmであ
った。ちなみに、カール処理する前の多芯プラスチック
光ファイバケーブル2m長の光パワーは−15.8dB
mであり、1.7dBのロスが認められるものの優れた
カール特性であると言える。
【0029】[実施例2]実施例1と同様の多芯プラス
チック光ファイバケーブルを2mカットし、一端をおよ
そ20cm残して、直径5.5mmの金属棒に丁寧に巻
き付けて固定した。その状態で、およそ100℃の熱風
炉の中に1時間放置した後取り出した。得られたカール
コードの内径は5.6mm、外径は10.0mmでカー
ルの巻き数は65回であり、カール部分の長さは145
mmであった。
【0030】本実施例についても実施例1と同様に光パ
ワーを測定したところ、−16.7dBmであった。
【0031】本実施例のカールコードは、パソコンなど
のインターフェースケーブルとして、或いは、ポータブ
ルDAT用の光ケーブルとして、また、光電スイッチの
センサーユニットとしても光ロスが小さく使用可能であ
る。
【0032】[比較例1]実施例1と同じ芯樹脂及び鞘
樹脂を用い、直径980μmの芯繊維の周囲に鞘樹脂を
被覆して外径を1000μmとした。この裸線に低密度
ポリエチレンを被覆して外径が2.2mmのケーブルを
作製した。このケーブルを2mカットし、一端をおよそ
20cm残して、直径15mmの金属棒に丁寧に巻き付
けて固定した。得られたカールコードの内径は15.6
mm、外径は20.0mmでカールの巻き数は30回で
あり、カール部分の長さは67mmであった。
【0033】実施例1と同様にして得られたカールコー
ドの光パワーを測定したところ、−19.7dBmであ
った。ちなみにカール処理する前の多芯プラスチック光
ファイバ2m長の光パワーは−14.5dBmであっ
た。
【0034】[実施例3]直径15mmの金属棒に巻き
付ける以外は実施例1と同様にしてカールコードを作製
した。得られたカールコードの内径は15.6mm、外
径は20.0mmでカールの巻き数は30回であり、カ
ール部分の長さは67mmであった。
【0035】本実施例のカールコードの光パワーは、実
施例1と同様の測定により、−16.5dBmであっ
た。
【0036】[比較例2]比較例1と同様の単芯プラス
チック光ファイバケーブルを2mカットし、一端をおよ
そ20cm残して、直径5.5mmの金属棒に丁寧に巻
き付けて固定した。その状態で、およそ100℃の熱風
炉の中に1時間放置した後取り出した。得られたカール
コードの内径は5.6mm、外径は10.0mmで、カ
ールの巻き数は65回であり、実施例1と同様の測定に
より、光パワーは−24.0dBmであった。ちなみ
に、カール処理する前の多芯プラスチック光ファイバ2
m長の同様の光パワーは−14.5dBmであった。
【0037】[実施例4]実施例1と同様の多芯プラス
チック光ファイバ裸線を2mカットし、一端をおよそ2
0cm残して、直径3.0mmの金属棒に丁寧に巻き付
けて固定した。その状態で、およそ100℃の熱風炉の
中に1時間放置した後取り出した。得られたカールコー
ドの内径は3.0mm、外径は5.0mmで、カールの
巻き数は132回であり、カール部分の長さは132m
mであった。
【0038】本実施例のカールコードの光パワーは、実
施例1と同様の測定により、−16.3dBmであっ
た。尚、カール処理する前の裸線2m長の光パワーは−
15.8dBmであった。
【0039】
【発明の効果】本発明のカールコードは、多芯プラスチ
ック光ファイバを用いているため、光ロスが非常に少な
く、より小さい内径のコンパクトなカールコードとして
信号伝送やセンサー用途に使用することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカールコードの外観を示す図である。
【図2】本発明に用いられる多芯プラスチック光ファイ
バ裸線の断面図である。
【図3】本発明に用いられる多芯プラスチック光ファイ
バ裸線の断面図である。
【図4】本発明に用いられる多芯プラスチック光ファイ
バケーブルの断面図である。
【図5】本発明のカールコードの縦断面図である。
【符号の説明】
1 芯 2 鞘 3 第3の樹脂 4 保護被覆層 5 多芯プラスチック光ファイバ裸線 6 多芯プラスチック光ファイバケーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯樹脂からなる複数本の芯繊維の周りを
    該芯樹脂よりも屈折率の低い鞘樹脂で取り囲み、一纏め
    にしてなる多芯プラスチック光ファイバ裸線を、該裸線
    の直径の2〜20倍の内径を有する円筒コイル状に成形
    してなることを特徴とする多芯プラスチック光ファイバ
    カールコード。
  2. 【請求項2】 芯樹脂からなる複数本の芯繊維の周りを
    該芯樹脂よりも屈折率の低い鞘樹脂で同心円状に被覆
    し、その周りを第3の樹脂で取り囲み、一纏めにしてな
    る多芯プラスチック光ファイバ裸線を、該裸線の直径の
    2〜20倍の内径を有する円筒コイル状に成形してなる
    多芯プラスチック光ファイバカールコード。
  3. 【請求項3】 上記多芯プラスチック光ファイバ裸線の
    周囲に保護被覆層を設けた請求項1又は2記載の多芯プ
    ラスチック光ファイバカールコード。
  4. 【請求項4】 上記裸線の直径が0.1〜3.0mm、
    裸線の断面における芯繊維の断面積の占める割合が30
    〜98%、裸線の有する芯繊維の本数が7〜10000
    本である請求項1〜3いずれかに記載の多芯プラスチッ
    ク光ファイバカールコード。
  5. 【請求項5】 上記円筒コイル状の内径が上記裸線の2
    〜10倍である請求項1〜4いずれかに記載の多芯プラ
    スチック光ファイバカールコード。
  6. 【請求項6】 光通信の伝送媒体である請求項1〜5い
    ずれかに記載の多芯プラスチック光ファイバカールコー
    ド。
  7. 【請求項7】 光電スイッチのセンサーユニットである
    請求項1〜5いずれかに記載の多芯プラスチック光ファ
    イバカールコード。
JP8174414A 1996-06-14 1996-06-14 多芯プラスチック光ファイバカールコード Withdrawn JPH103019A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7349610B2 (en) * 2003-07-01 2008-03-25 Hitachi Cable, Ltd. Optical fiber coiled cord
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CN114690354A (zh) * 2022-05-12 2022-07-01 南京华信藤仓光通信有限公司 一种特种弹簧软光缆及其制造方法
CN116047686A (zh) * 2023-02-01 2023-05-02 南京开拓光电科技有限公司 一种螺旋光纤跳线制造工艺

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