JPH10298782A - 装身具 - Google Patents
装身具Info
- Publication number
- JPH10298782A JPH10298782A JP12024197A JP12024197A JPH10298782A JP H10298782 A JPH10298782 A JP H10298782A JP 12024197 A JP12024197 A JP 12024197A JP 12024197 A JP12024197 A JP 12024197A JP H10298782 A JPH10298782 A JP H10298782A
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- JP
- Japan
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- plating
- plating layer
- layer
- base
- forming
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Ｎｉアレルギー体質の人が携帯した際に、Ｎ
ｉアレルギーによるかぶれ現象を防止し得る装身具を提
供する。 【構成】 合金素材の表面上にＣｕ、Ｓｎ、ＣｕーＳ
ｎ、ＳｎーＺｎ等の下地メッキ層を被覆構成し、仕上げ
にＣｒを被覆する装身具において、下地メッキ層と仕上
げＣｒと層の間にＣｕ、ＣｕーＺｎ、Ｃｏ、Ｐｄを介在
させる。 【効果】 Ｎｉを含有しないメッキの構成によりＮｉア
レルギーを防止しかつ従来と同様に良好なＣｒメッキ仕
上げが可能になる。
ｉアレルギーによるかぶれ現象を防止し得る装身具を提
供する。 【構成】 合金素材の表面上にＣｕ、Ｓｎ、ＣｕーＳ
ｎ、ＳｎーＺｎ等の下地メッキ層を被覆構成し、仕上げ
にＣｒを被覆する装身具において、下地メッキ層と仕上
げＣｒと層の間にＣｕ、ＣｕーＺｎ、Ｃｏ、Ｐｄを介在
させる。 【効果】 Ｎｉを含有しないメッキの構成によりＮｉア
レルギーを防止しかつ従来と同様に良好なＣｒメッキ仕
上げが可能になる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は装身具のメッキ構成
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来携帯時計、メガネフレーム、その他
の装身具の合金素材の表面に表面処理としてＣｒメッキ
を形成する際には、該表面に下地メッキとして耐食性等
の基本的品質を有するＮｉ、ＮｉーＰ等のメッキ層を被
覆した後、この下地メッキ層の表面に仕上げメッキとし
てＣｒメッキ層が被覆積層されている。
の装身具の合金素材の表面に表面処理としてＣｒメッキ
を形成する際には、該表面に下地メッキとして耐食性等
の基本的品質を有するＮｉ、ＮｉーＰ等のメッキ層を被
覆した後、この下地メッキ層の表面に仕上げメッキとし
てＣｒメッキ層が被覆積層されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のクロム
仕上げの装身具では、下地メッキ層にＮｉ−含有メッキ
を使用しているため、Ｎｉアレルギー体質の人が携帯し
た際にかぶれ、肌荒れなどの炎症を起こしてしまうとい
う欠点を有していた。
仕上げの装身具では、下地メッキ層にＮｉ−含有メッキ
を使用しているため、Ｎｉアレルギー体質の人が携帯し
た際にかぶれ、肌荒れなどの炎症を起こしてしまうとい
う欠点を有していた。
【０００４】本発明の目的はこれらの課題を解決し、装
身具としての耐食性等の基本的品質を有し、かつＣｒメ
ッキ仕上げのための下地メッキ層をＮｉを含有しないメ
ッキ層で構成し、Ｎｉによる肌荒れ等の炎症を起こさな
い装身具を提供することにある。
身具としての耐食性等の基本的品質を有し、かつＣｒメ
ッキ仕上げのための下地メッキ層をＮｉを含有しないメ
ッキ層で構成し、Ｎｉによる肌荒れ等の炎症を起こさな
い装身具を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
装身具は、合金素材の表面上にＣｕ、Ｓｎ、Ｃｕ−Ｓ
ｎ、Ｐｄ、ＳｎーＺｎ、Ａｇ、ＡｇーＳｎ、Ｃｏおよび
ＣｕーＳｎーＺｎメッキからなる群より選ばれる一層ま
たは二層以上の下地メッキ層を形成し、この下地メッキ
層の表面にＰｄ、Ｃｕ、ＣｕーＺｎおよびＣｏからなる
群より選ばれたメッキ層を形成したことを特徴とする。
装身具は、合金素材の表面上にＣｕ、Ｓｎ、Ｃｕ−Ｓ
ｎ、Ｐｄ、ＳｎーＺｎ、Ａｇ、ＡｇーＳｎ、Ｃｏおよび
ＣｕーＳｎーＺｎメッキからなる群より選ばれる一層ま
たは二層以上の下地メッキ層を形成し、この下地メッキ
層の表面にＰｄ、Ｃｕ、ＣｕーＺｎおよびＣｏからなる
群より選ばれたメッキ層を形成したことを特徴とする。
【０００６】請求項２記載の装身具に係る発明は、前記
請求項１記載の発明において、前記Ｐｄ、Ｃｕ、Ｃｕー
ＺｎおよびＣｏから選ばれる一層もしくは二層以上のメ
ッキ層からなる中間層の表面にさらに仕上げＣｒメッキ
層を形成したことを特徴とする。
請求項１記載の発明において、前記Ｐｄ、Ｃｕ、Ｃｕー
ＺｎおよびＣｏから選ばれる一層もしくは二層以上のメ
ッキ層からなる中間層の表面にさらに仕上げＣｒメッキ
層を形成したことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施態様】本発明における下地メッキ層として
はＮｉまたはＮｉ合金を含まない金属もしくは合金が用
いられ、Ｃｕ、Ｓｎ、Ｃｕ−Ｓｎ、Ｐｄ、ＳｎーＺｎ、
Ａｇ、ＡｇーＳｎ、ＣｏおよびＣｕ−Ｓｎ−Ｚｎメッキ
の中の少なくとも一層又はそれ以上の層が用いられる。
はＮｉまたはＮｉ合金を含まない金属もしくは合金が用
いられ、Ｃｕ、Ｓｎ、Ｃｕ−Ｓｎ、Ｐｄ、ＳｎーＺｎ、
Ａｇ、ＡｇーＳｎ、ＣｏおよびＣｕ−Ｓｎ−Ｚｎメッキ
の中の少なくとも一層又はそれ以上の層が用いられる。
【０００８】下地メッキ層は一層でも良く、またはたと
えば後述する実施例に示すように、生地の平滑化、つき
まわりの改善のためのＣｕメッキ層および耐食性の向上
を目的としたＣｕ−Ｓｎメッキ層（実施例１）等、異な
った機能を有する複数層のメッキ層を組合せて積層形成
することも好ましい。下地メッキ層の全体の厚さは従来
のＮｉ含有下地メッキ層と同様であり場合に応じて１〜
５０μｍ程度とされる。
えば後述する実施例に示すように、生地の平滑化、つき
まわりの改善のためのＣｕメッキ層および耐食性の向上
を目的としたＣｕ−Ｓｎメッキ層（実施例１）等、異な
った機能を有する複数層のメッキ層を組合せて積層形成
することも好ましい。下地メッキ層の全体の厚さは従来
のＮｉ含有下地メッキ層と同様であり場合に応じて１〜
５０μｍ程度とされる。
【０００９】これらの下地メッキ層はＮｉを含有しない
メッキ構成であるから、Ｎｉアレルギー体質の人が従来
のメッキ装身具を携帯した際に汗に含まれる塩化ナトリ
ウム等の電解質がＮｉの溶出を助長せしめ、イオン化し
て皮膚がそれを吸収しＮｉアレルギーを起こし、かぶれ
てくる現象を生じるおそれがない。しかも本発明の下地
メッキ層は耐食性等の基本的品質および装飾性を従来の
ニッケルメッキ使用品とほゞ同等に満足させる。
メッキ構成であるから、Ｎｉアレルギー体質の人が従来
のメッキ装身具を携帯した際に汗に含まれる塩化ナトリ
ウム等の電解質がＮｉの溶出を助長せしめ、イオン化し
て皮膚がそれを吸収しＮｉアレルギーを起こし、かぶれ
てくる現象を生じるおそれがない。しかも本発明の下地
メッキ層は耐食性等の基本的品質および装飾性を従来の
ニッケルメッキ使用品とほゞ同等に満足させる。
【００１０】前記のように本発明の下地層はＮｉを含ま
ないためアレルギ−を誘発するおそれがないが、この下
地層のみではＣｒメッキ仕上げの際のつきまわりが悪
く、又下地メッキによってはつかなかったり、シミ状に
なったり、光沢のない析出になったりする。本発明者は
下地メッキ層と仕上げＣｒメッキ層との中間にＰｄ、Ｃ
ｕ、ＣｕーＺｎ又はＣｏのメッキ層を介在させることに
よってＣｒメッキが光沢よくつきまわることを発見し
た。尚前記中間層は仕上げメッキ層がＣｒ以外のＡｕそ
の他の金属、合金に対しても有効である。
ないためアレルギ−を誘発するおそれがないが、この下
地層のみではＣｒメッキ仕上げの際のつきまわりが悪
く、又下地メッキによってはつかなかったり、シミ状に
なったり、光沢のない析出になったりする。本発明者は
下地メッキ層と仕上げＣｒメッキ層との中間にＰｄ、Ｃ
ｕ、ＣｕーＺｎ又はＣｏのメッキ層を介在させることに
よってＣｒメッキが光沢よくつきまわることを発見し
た。尚前記中間層は仕上げメッキ層がＣｒ以外のＡｕそ
の他の金属、合金に対しても有効である。
【００１１】本発明において前記下地メッキ層の表面に
形成される中間層はＰｄ、Ｃｕ、Ｃｕ−ＺｎおよびＣｏ
からなりＳｎを含まない金属中から選ばれる。中間メッ
キ層の構成材料としては前記のものの他、Ａｕ、Ｐｔ等
も用いられるが、ＳｎはＣｒメッキ仕上げの際のつきま
わり等を阻害するので使用しないことが好ましい。中間
層の厚さは０．０１〜１０μｍ、好ましくは０．１〜５
μｍである。
形成される中間層はＰｄ、Ｃｕ、Ｃｕ−ＺｎおよびＣｏ
からなりＳｎを含まない金属中から選ばれる。中間メッ
キ層の構成材料としては前記のものの他、Ａｕ、Ｐｔ等
も用いられるが、ＳｎはＣｒメッキ仕上げの際のつきま
わり等を阻害するので使用しないことが好ましい。中間
層の厚さは０．０１〜１０μｍ、好ましくは０．１〜５
μｍである。
【００１２】
【実施例】以下本発明について実施例によって説明す
る。
る。
【００１３】（実施例１）真鍮の時計側に下記の組成の
メッキ液および条件を使用してメッキ被覆を形成した。
この時計側をＮｉ非溶出性、密着性、耐摩耗性、人口汗
テストを実施した。 結果は充分実用にたえるものであ
った。
メッキ液および条件を使用してメッキ被覆を形成した。
この時計側をＮｉ非溶出性、密着性、耐摩耗性、人口汗
テストを実施した。 結果は充分実用にたえるものであ
った。
【００１４】 メッキ液組成 Ｃｕ 硫酸銅 ２００ ｇ／ｌ 硫酸 ５０ ｇ／ｌ 市販光沢剤 ２５℃、３Ａ／ｄｍ2 ＣｕーＳｎ スズ酸ソーダ ６０ ｇ／ｌ 青化第一銅 ２０ ｇ／ｌ シアン化ナトリウム ５０ ｇ／ｌ 水酸化ナトリウム １５ ｇ／ｌ ５５℃、３Ａ／ｄｍ2 Ｃｏ 硫酸コバルト ３５０ ｇ／ｌ 塩化コバルト ４５ ｇ／ｌ ホウ酸 ４０ ｇ／ｌ ４０℃、３Ａ／ｄｍ2 Ｃｒ クロム酸 ２００ ｇ／ｌ 硫酸 ２ ｇ／ｌ ４０℃、１５Ａ／ｄｍ2 人口汗組成 食塩 ９．９ ｇ／ｌ 硫化ナトリウム ０．８ ｇ／ｌ 尿素 １．７ ｇ／ｌ アンモニア水 ０．１８ｃｃ／ｌ 蔗糖 ０．２ ｃｃ／ｌ 乳酸 １．１ ｃｃ／ｌ 蒸留水 全容量１リットルとする。
【００１５】（実施例２）亜鉛ダイキャストの時計側に
下記のメッキ組成のメッキ液および条件を使用し１Ｃｕ
(1) ７μｍ、Ｃｕ(2) ７μｍ、ＣｕーＳｎーＺｎ ５μ
ｍ、ＣｕーＺｎ、０．２μｍ、Ｃｒ ０．２５μｍのメ
ッキ層を形成した。この時計側について実施例１と同様
のテストを行ったところ、結果は良好であった。
下記のメッキ組成のメッキ液および条件を使用し１Ｃｕ
(1) ７μｍ、Ｃｕ(2) ７μｍ、ＣｕーＳｎーＺｎ ５μ
ｍ、ＣｕーＺｎ、０．２μｍ、Ｃｒ ０．２５μｍのメ
ッキ層を形成した。この時計側について実施例１と同様
のテストを行ったところ、結果は良好であった。
【００１６】 メッキ液組成 Ｃｕ (1) ピロリン酸銅 ９０ ｇ／ｌ ピロリン酸カリウム ２５０ ｇ／ｌ アンモニア（２８％） ５ ｃｃ／ｌ 市販光沢剤 ５０℃、３Ａ／ｄｍ2 Ｃｕ (2) 実施例１と同じ硫酸銅メッキ ＣｕーＳｎーＺｎ シアン化銅 ４０ ｇ／ｌ シアン化亜鉛 ５ ｇ／ｌ スズ酸ナトリウム ８ ｇ／ｌ シアン化ナトリウム ６０ ｇ／ｌ 炭酸ナトリム ２０ ｇ／ｌ チオシアン化カリウム ７ ｇ／ｌ ５５℃、３Ａ／ｄｍ2 ＣｕーＺｎ シアン化銅 ５４ ｇ／ｌ シアン化Ｚｎ ７．５ｇ／ｌ 青化ソーダ ７１ ｇ／ｌ 炭酸ソーダ ３０ ｇ／ｌ ３０℃、２Ａ／ｄｍ2 Ｃｒ 実施例１と同じクロムメッキ液
【００１７】（実施例３）実施例１と同様の方法で中間
層Ｃｏメッキのかわりに純パラシウム０．２μｍをメッ
キした後Ｃｒメッキを０．２５μｍメッキした。結果は
実施例１と同様であった。
層Ｃｏメッキのかわりに純パラシウム０．２μｍをメッ
キした後Ｃｒメッキを０．２５μｍメッキした。結果は
実施例１と同様であった。
【００１８】純パラジウムメッキ組成 塩化アンモニウム ５０ ｇ／ｌ リン酸２カリウム ５０ ｇ／ｌ 塩化パラジウム １０ ｇ／ｌ 光沢剤 適量 ｐＨ ８．０ 温度 ２５℃ 電流密度 １ Ａ／ｄｍ2
Claims (2)
- 【請求項１】 合金素材の表面上にＣｕ、Ｓｎ、Ｃｕ−
Ｓｎ、Ｐｄ、ＳｎーＺｎ、Ａｇ、ＡｇーＳｎ、Ｃｏおよ
びＣｕーＳｎーＺｎメッキからなる群より選ばれる一層
または二層以上の下地メッキ層を形成し、この下地メッ
キ層の表面にＰｄ、Ｃｕ、ＣｕーＺｎおよびＣｏからな
る群より選ばれたメッキ層を形成したことを特徴とする
装身具。 - 【請求項２】 合金素材の表面上にＣｕ、Ｓｎ、Ｃｕ−
Ｓｎ、Ｐｄ、ＳｎーＺｎ、Ａｇ、ＡｇーＳｎ、Ｃｏおよ
びＣｕーＳｎーＺｎメッキからなる群より選ばれる一層
または二層以上の下地メッキ層を形成し、この下地メッ
キ層の表面にＰｄ、Ｃｕ、ＣｕーＺｎおよびＣｏからな
る群より選ばれたメッキ層を形成し、該下地メッキ層の
表面上にＰｄ、Ｃｕ、ＣｕーＺｎおよびＣｏからなる群
より選ばれた中間メッキ層を被覆し、この被覆上にＣｒ
メッキ層を形成したことを特徴とする装身具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12024197A JPH10298782A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 装身具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12024197A JPH10298782A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 装身具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10298782A true JPH10298782A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14781344
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12024197A Pending JPH10298782A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 装身具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10298782A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003056966A1 (fr) * | 2001-12-28 | 2003-07-17 | Citizen Watch Co., Ltd. | Objet decoratif presentant un revetement blanc et son procede de fabrication |
| KR100912921B1 (ko) | 2007-08-14 | 2009-08-20 | 주식회사 에녹 | 내식성이 우수한 도금층과 그 형성방법 그리고 그 도금층을갖는 물품 |
| US20120141821A1 (en) * | 2010-12-03 | 2012-06-07 | Axel Rost | Bathroom appliance |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP12024197A patent/JPH10298782A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003056966A1 (fr) * | 2001-12-28 | 2003-07-17 | Citizen Watch Co., Ltd. | Objet decoratif presentant un revetement blanc et son procede de fabrication |
| US7622198B2 (en) | 2001-12-28 | 2009-11-24 | Citizen Holdings Co., Ltd. | Decorative article having white coating and method for manufacture thereof |
| US8003225B2 (en) | 2001-12-28 | 2011-08-23 | Citizen Holdings Co., Ltd. | Decorative article having a white coating |
| KR100912921B1 (ko) | 2007-08-14 | 2009-08-20 | 주식회사 에녹 | 내식성이 우수한 도금층과 그 형성방법 그리고 그 도금층을갖는 물품 |
| US20120141821A1 (en) * | 2010-12-03 | 2012-06-07 | Axel Rost | Bathroom appliance |
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