JPH05140794A - 眼鏡枠 - Google Patents

眼鏡枠

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JPH05140794A
JPH05140794A JP32684191A JP32684191A JPH05140794A JP H05140794 A JPH05140794 A JP H05140794A JP 32684191 A JP32684191 A JP 32684191A JP 32684191 A JP32684191 A JP 32684191A JP H05140794 A JPH05140794 A JP H05140794A
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JP
Japan
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layer
nickel
seconds
plating
spectacle frame
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Pending
Application number
JP32684191A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kamioka
廣 神岡
Toshinao Akaha
俊尚 赤羽
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼鏡枠基材に含まれるニッケルの溶出をパラ
ジウムメッキ層を基材により強固に成膜させることで防
ぐ。 【構成】 眼鏡枠は、ニッケルを含有した眼鏡枠基材と
メッキ層から構成される。そして、その眼鏡枠の外表面
のメッキ層には、0.5〜5μmの厚みで純パラジウム
メッキ層10が成膜されており、また、そのパラジウム
メッキ層10と眼鏡枠基材の間には、ニッケルストライ
クメッキ処理層11が形成されているを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡枠基材もしくはそ
の基材を含む表面の、一部または全体が、ニッケルを含
有する眼鏡枠に関する。(以下、本明細書では「含有」
とは、一部または全部で、かつ「被覆」も含んだ意味で
使用する)
【0002】
【従来の技術】眼鏡業界では、ニッケル(合金も含む)
は眼鏡枠基材の材料成分或いは眼鏡枠基材に施されるメ
ッキのメッキ成分として広く使用されている。一方、近
年、ニッケル合金及びそのニッケルを含有する物質が引
き起こす金属アレルギーについて注目されている。即
ち、人間の汗や分泌物等は金属と化学反応を引き起こ
し、金属が侵され、貴金属メッキの下のニッケル含有
の、母材やメッキ金属が表面に浮きだしてしまうもので
ある。そして、汗ばんだ皮膚の表面にこのニッケルが溶
けだした場合、汗でふやけた皮膚の表面の層から、その
ニッケルが体内に入り、アレルギー症状を引きおこすこ
ととなる。そこで、実開平1−78166号公報には、
眼鏡枠のツルの母材に形成した貴金属メッキ層とその貴
金属メッキ層下に形成するニッケルメッキ層との間に、
パラジウムメッキ層を介在させることが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の実開平
1−78166号公報に開示するパラジウムメッキ層
は、実際には、母材に対するパラジウムメッキ層の密着
が十分でなく、このパラジウム層が剥離し易いという問
題があるため、実質的には、ニッケル溶出を完全に抑制
できないという課題があった。また、眼鏡枠は、レンズ
の装着のための、保持枠としての機能のみでなく、ファ
ッション性が重視され、自由なカラーリング技術が必要
とされる。しかしながら、パラジウムメッキは白色系で
あるため、色調は単色系が主体となり、色彩の観点から
するとデザインが単調になるという問題があり、特定の
顧客層に限定されるという問題があった。更に、パラジ
ウムメッキは、非ニッケル系の眼鏡枠基材や他のメッキ
種との、密着性等を含む全体的な適合性についてや加飾
模様の加工についてよく知られていなかった。本発明
は、かかる課題を解決するためになされたものであり、
その目的は、密着性を改善したパラジウムメッキ層を有
する眼鏡枠を提供するものであり、更に第2の目的は、
パラジウムメッキを基本にした眼鏡枠基材や種々のメッ
キとの組合せによる、眼鏡枠の自由なカラーリング技術
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を解
決するためになされたものであり、ニッケルを含有する
眼鏡枠基材と、その基材表面にストライク処理を介して
成膜されたパラジウム層のメッキ層とを備えたことを特
徴とする眼鏡枠を提供するものである。また、好ましく
は、パラジウムのメッキ層を皮膚に接触する部分に用い
た眼鏡枠を提供するものである。また、好ましくは、ス
トライク処理がニッケルストライク、金ストライク、金
合金ストライクのすくなくとも1つから選択されたスト
ライク処理である。また、好ましくは、ニッケルを含有
する眼鏡枠基材のリム、ヨロイ、テンプルがニッケル−
クロム系金属材料であり、ブローチおよびヒンジが銅−
亜鉛−ニッケル系金属材料からなるものである。また、
最外層が金色の光沢を呈する眼鏡枠としては、好ましく
は、メッキ層が、ニッケルストライク処理を介してパラ
ジウム層、金合金ストライク処理、金合金層の順に成膜
されているものである。また、最外層が白色の光沢を呈
する眼鏡枠としては、好ましくは、メッキ層が、ニッケ
ルストライク処理を介して、パラジウム層、金合金層で
成膜されているものである。また、好ましくは、メッキ
層が、金ストライク処理を介して、金合金層、パラジウ
ム層の順に成膜されているものである。また、外観が白
色部分と金色部分との光沢を呈するコンビネーションカ
ラーを有するようにするには、好ましくは、メッキ層
が、ストライク処理を介してパラジウム層を成膜する工
程と、このパラジウムメッキ層の所定の表面部分にレジ
スト膜を成膜する工程と、該レジスト膜を含む表面にメ
ッキ層を成膜する工程、該レジスト膜をレジスト剥離手
段により除去する工程から得られたメッキ層である。好
ましくは、メッキ層が、金ストライク処理を介して、金
合金メッキ層を成膜する工程と、この金合金メッキ層の
所定の表面部分にレジスト膜を成膜する工程と、該レジ
スト膜を含む表面にパラジウム層を成膜する工程と、該
レジスト膜をレジスト剥離手段により除去する工程から
得られたメッキ層である。
【0005】本願発明のストライク処理は、低濃度メッ
キ(処理)浴槽中で、大電流によって短時間処理するも
のであり、基材表面の清浄、活性化を効果的に行わせる
ものである。即ち、通常のメッキ被膜は基材組織の結晶
格子の影響を受けて、これを引き継いで析出する性質が
あるが、眼鏡枠のように強鍛造加工を受けた材料を使用
したものは、基材組織が加工集合組織と呼ばれる微細な
結晶の集合体となっている。そのため、上記メッキ被膜
の析出物が基材結晶を引き続いて析出できず、これが、
耐蝕力・密着力低下の原因となる。このような基材上に
ストライク処理を施すと、後工程のメッキ工程におい
て、基材表面にメッキされる物質が析出するための析出
核を強制的に多数発生させることができる。従って、本
発明のパラジウムメッキのためのストライク処理による
と前述の耐蝕力・密着力の低下を解消でき、このストラ
イク処理を施した後に、パラジウムメッキを施すことに
よって、緻密なパラジウム被膜を得ることができるよう
になるとともに、密着性及び被膜の基材遮蔽効果が改善
され、その結果、ニッケルの溶出防止効果も同様に改善
される。また、本願発明での、ストライク処理は、眼鏡
枠に適用される材料であれば、基本的に基材の種類を選
ばず、その効果を有する。
【0006】ニッケル(Ni)を含有する眼鏡枠材とし
ては、例えば、Co及びCrを含むNi基合金、Niを
4〜20%含むオーステナイト系あるいはマルテンサイ
ト系ステンレス鋼、少なくとも最外表面がTiまたはT
i合金である材料(芯材の有無を問わない)等の種々の
部材があげられ、ニッケルメッキ層として、 Ni−C
r合金にニッケルまたはニッケルを含有するメッキをし
たもの、ニッケルストライクメッキ、金ストライクメッ
キを施すまでに、洋白にニッケルまたはニッケルを含有
するメッキを施したもの、Cu−Beにニッケルまたは
ニッケルを含有するメッキを施したもの、少なくとも最
外表面がTiまたはTi合金である材料(芯材の有無を
問わない)にニッケルまたはニッケルを含有するメッキ
を施したもの、Ni含有量4〜20%のオーステナイト
系またはマルテンサイト系ステンレス鋼にNiまたはニ
ッケルを含有するメッキを施したもの等が挙げられる。
【0007】そのストライク処理として、例えば、ニッ
ケルストライク処理、金ストライク処理、金合金ストラ
イク処理、パラジウムストライク処理、銅ストライク処
理、銀ストライク処理等を用いることができる。特に、
好ましくは、ニッケルストライク処理、金ストライク処
理、金合金ストライク処理である。ストライク処理液と
しては、種々のメッキ液をベースとして調整でき、低濃
度のものが使用できるが、ニッケルストライク処理の場
合、ストライク処理溶液としては、例えば、塩化ニッケ
ルに塩酸を含有したものを使用でき、金ストライク処理
の場合は、例えば、シアン化金カリウムメッキ液、金合
金ストライク処理の場合は、例えば、二シアン金カリウ
ム、二シアン銀カリウム、三シアン銅カリウム、シアン
化カリウムを含むアルカリシアン溶液を用いることがで
きる。それらの溶液中に例えば、補助成分として、目的
に応じて、光沢剤、PH調整剤、界面活性剤等も適量添
加することもできる。また、溶液中における処理条件
は、溶液の種類、温度によっても異なるが、前述のよう
に、大電流、短時間処理が好ましい。具体的には、電流
密度0.1A(アンペア)/dm2 〜15A(アンペ
ア)/dm2 、処理温度が常温では、1秒〜10分程
度、好ましくは、2秒〜20秒程度が一般的基準として
用いることができるが、温度、電流密度、処理時間には
相関関係があり、これら関係に基づき、処理条件が決定
される。
【0008】本発明で用いるパラジウムメッキは、ニッ
ケルを含まないもので、実質的にパラジウムの元素物性
の影響下に依存するもので、その含有量が少なく90以
上含有されたもので、特に好ましくは、純パラジウムメ
ッキである。パラジウムメッキ液としては、例えば、酸
性塩化物溶液を用いることができる。メッキ工程では、
溶剤、超音波、アルカリ、酸、アルカリ陰極電解、アル
カリ陽極電解、流水、純水、温水等の各種の洗浄工程を
組み合わせて使用できる。パラジウムメッキの前後の処
理工程の陰極電解工程では、この時発生する水素の影響
を考慮することが好ましく、メッキしようとする材料の
中に、水素が内蔵されるようになり、パラジウムメッキ
膜が脆くなる傾向が見られる場合がある。その場合、陰
極電解の処理時間を通常の10分の1程度(例えば、2
秒〜20秒程度)にすることが好ましい。更に、パラジ
ウムメッキと併用するメッキには、ニッケルメッキ、金
メッキ、金合金メッキ、銅メッキ、銀メッキ等を1種ま
たは1種以上を組み合わせて使用できる。また、眼鏡枠
に色彩模様を形成する場合は、例えば、レジスト技術を
応用して、パラジウムメッキ層上に剥離可能な膜を形成
し、その膜の成膜技術と剥離技術を好ましく応用するこ
とができる。即ち、パラジウムメッキ層上に剥離可能の
レジスト膜を形成し、その膜の除去により、膜除去部分
が露出もしくは埋められ、周囲にメッキ部分とは異なる
色彩或いは模様を呈することとなり、審美感を持たせた
眼鏡枠を提供できる。
【0009】
【作用】本発明の眼鏡枠材の表面には、ニッケルが含有
され、強鍛造加工を受けた材料となっており、その基材
組織が加工集合組織と呼ばれる微細な結晶の集合体とな
っている。そして、その表面に低濃度メッキ(処理)浴
槽中で、大電流によって短時間処理のストライク処理が
施され、基材表面の清浄、活性化が行われた後に、パラ
ジウムメッキ層が形成される。すると、このストライク
処理により、基材表面にパラジウムメッキされる物質が
析出するための析出核を強制的に多数発生させることが
でき、緻密なパラジウム被膜を得ることができるように
なるとともに、パラジウム被覆層はその下部の層との密
着が強化されるので、パラジウムメッキ層下のニッケル
成分の溶出を抑制する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。 (実施例1)図1は、実施例1の眼鏡枠1であり、眼鏡
枠材1aに含有した、ニッケルの溶出を抑制した構造と
なっている。この眼鏡枠1を構成する各部品は、2種類
の異なる組成の眼鏡枠基材1aから構成される。リム
2、ブリッジ3パッドアーム4、パッドボックス5、ヨ
ロイ6、テンプル7を構成している組成は、ニッケル−
クロム系からなり、ブローチ8及びヒンジ9は、銅−亜
鉛−ニッケル系からなる。前記ニッケル−クロム系のは
ニッケル(Ni)87%、銅(Cu)約0.9%、クロ
ム(Cr)9.9%、鉄(Fe)0.6%、マンガン
(Mn)1.0%、炭素(C)0.1%、珪素(Si)
0.3%、硫黄(S)0.25%を含有するものであ
り、銅−亜鉛−ニッケル系は、ニッケル(Ni)18
%、銅(Cu)57%、亜鉛(Zn)少量、パラジウム
(Pb)0.1%、鉄(Fe)0.25%、マンガン
(Mn)0.5%を含有している。本実施例において、
ブローチ8、ヒンジ9は、眼鏡枠として、部品の形状自
体複雑であり、構造上、曲げ性、弾性に優れた機能が要
求される。そこで、製造上では、切削加工性に優れ、一
方、機能上では、上記要求を満たす材料として、銅−亜
鉛−ニッケル系の基材を選択している。そして、この眼
鏡枠1の外表面には、全体に図2のリム2のX−X線断
面図に示すように、0.5〜5μmの厚みで純パラジウ
ムメッキ層(以下、本明細書では単に、パラジウムメッ
キ層という)10が形成されており、白色の光沢のある
外観をしている。また、そのパラジウムメッキ層10と
眼鏡枠基材1aとの間には、ニッケルストライクメッキ
処理層11が施されている。以下、上記眼鏡枠1に使用
した表面処理としてのメッキ層の形成処理工程1)〜1
6)を示す。
【0011】1.溶剤洗浄 トリクレン溶液中
にて80℃で120秒間超音波を行った。 2.アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ・・・30g
/l 炭酸ソーダ ・・・40g/l 苛性ソーダ ・・・15g/l 界面活性剤 ・・・ 1g/l の溶液中に70℃で3分間 超音波洗浄を行った。 3.純水流水洗 常温で30秒間 4.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・ 5g/l 炭酸ナトリウム ・・・20g/l リン塩酸 ・・・20g/l 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・1l の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、60°Cで
5A(アンペア)/dm2 (電流密度)10secであ
る。 5.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・50g/l グルコン酸ソーダ・・・50g/l 純水 ・・・1l の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、45°Cで
4A(アンペア)/dm2 (電流密度)10secであ
る。 6.流水洗 市水にて常温で30秒間 7.酸浸漬 5%硫酸溶液中に25°Cで2
分間 8.流水洗 常温で30秒 9.純水流水洗 常温で30秒 10.ニッケルストライク処理 塩化ニッケル ・・・240g/l 塩酸 ・・・140g/l の溶液中で、ニッケルストライク処理を行った。その条
件は、常温で10A/dm2 (電流密度) 15sec
である。 11.流水洗 常温で30秒 12.パラジウムメッキ 酸性塩化物溶液(上村工業社製パラジウムメッキ溶液4
50)中で電流密度0.8A(アンペア)/dm2 の条
件下で常温にて10分間メッキを行った。 13.流水洗 25°Cで30秒間超音波行っ
た。 14.純水流水洗 25°Cで120秒 15.温水流水洗 85°Cで120秒 16.乾燥 温風50°Cで5分 以上のような、構成により、ニッケルの溶出を防ぐこと
ができた。
【0012】(実施例2)図3は、クラッド材の眼鏡枠
基材12cとニッケルストライク処理とパラジウムメッ
キと金合金ストライク処理と金合金メッキとの組合せの
複合層の眼鏡枠12のリムの断面図を示すもので、この
組合せにより、最外層に金色の光沢のある外観を奏する
眼鏡枠を得るものである。基材側は、ニッケル−クロム
合金12bを表層にクラッドしたチタン(またはチタン
合金)を芯材12aとするクッラド材12c上にニッケ
ルストライク処理13を施したのちパラジウムを0.5
〜5μmの厚みでメッキし、そのメッキ層14上に、さ
らに0.1〜2.0μmの厚みの金合金メッキ層15を
施したものである。特に、本実施例では、金色の光沢の
ある外観を奏する眼鏡枠を得るために、最外層に金合金
メッキ層を施すと共に、チタン−クロム合金12bを表
層にクラッドしたチタンを芯材12aとするクラッド材
12cを使用しているので、軽量で耐久性に優れた美観
を奏する眼鏡枠12が得られる。更に、このクラッド材
と密着に適した、ニッケルストライク処理13を施して
おり、加えて、パラジウムメッキ層14のうえに、金合
金ストライク処理15aを介して金合金メッキ15をを
用いている。従って、これらの構成による相乗効果によ
り、眼鏡枠基材のニッケルの溶出をより効果的に防ぐこ
とができる。以下に、メッキ層の形成処理工程1)〜2
2)を示す。
【0013】1.溶剤洗浄 トリクレン溶液中
にて 80℃で120秒間超音波を行った。 2.アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ・・・30g
/l 炭酸ソーダ ・・・40g/l 苛性ソーダ ・・・15g/l 界面活性剤 ・・・ 1g/l の溶液中で、70℃で3分間超音波洗浄を行った。 3.純水流水洗 純水で流水にて35℃で30秒
間行った。 4.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・ 5g/l 炭酸ナトリウム ・・・20g/l リン塩酸 ・・・20g/l 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・1l の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、60°Cで
5A(アンペア)/dm2 (電流密度) 8secであ
る。 5.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・50g/l グルコン酸ソーダ・・・50g/l 純水 ・・・1l の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、45°Cで
4A(アンペア)/dm2 (電流密度) 5secであ
る。 6.流水洗 市水にて常温で30秒間 7.酸浸漬 5%硫酸溶液中に 25°Cで
2分間 8.流水洗 常温で30秒 純水流水洗 常温で30秒 9.ニッケルストライク処理 塩化ニッケル ・・・240g/l 塩酸 ・・・140g/l の溶液中で、ニッケルストライク処理を行った。その条
件は、常温で10A/dm2 (電流密度) 15sec
である。 10. 流水洗 市水にて30秒間 11. 純水流水洗 常温で30秒 12.パラジウムメッキ 酸性塩化物溶液(上村工業社製パラジウムメッキ溶液4
50)中で電流密度 0.8A(アンペア)/dm2
条件下で常温にて10分間メッキを行った。 13.流水洗 市水にて常温で30秒間 14. 純水流水洗 常温で30秒
【0014】15.金合金ストライク処理 二シアン金カリウム ・・・・4g/l 二シアン銀カリウム ・・・・3g/l 三シアン銅カリウム ・・・・1g/l シアン化カリウム ・・・・6g/l 光沢剤 ・・・・1g/l からなるアルカリシアン溶液中で常温で10A(アンペ
ア)/dm2 (電流密度)、15sec 16.流水洗浄 市水にて常温で30秒間 17. 純水流水洗 常温で30秒 18.金合金メッキ チオリンゴ酸金 ・・・
5g/l ジアミノ亜硝酸パラジウム・・・5g/l エチレンジアミン ・・・10g/l パラアミノ安息香酸 ・・・100g/l 水酸化カリウム ・・・10g/l の非シアン溶液中(PH12)で電流密度 0.5A
(アンペア)/dm2 の条件下で40℃にて6分間金合
金メッキを行った。 19.流水洗 市水で25℃で30秒間超音波
を行った。 20.純水流水洗 25℃で120秒間 21.温水流水洗 85℃の温水で120秒間 22.乾燥 45℃の温風で5分
【0015】(実施例3)図4はテンプルに本実施例の
メッキ層を形成した眼鏡枠16の断面図を示している。
外観が金色と白色の光沢のある模様の眼鏡枠を得るため
に用いたもので、その方法は、まず、ニッケル含有量4
1%の眼鏡枠部材16a上にニッケルストライク処理を
施す。そして、そのニッケルストライク処理層17上に
0.5〜5μmの厚みでパラジウムメッキ膜18を成膜
する。次に、最終製品となる場合の模様を想定し、白色
の模様を施す部分にウレタン系レジスト膜19を形成す
る。そして、このまま全体に0.1〜2.0μmの厚み
で金合金メッキ層20を成膜する。すると、レジスト膜
19は反応しないため、このレジスト膜19の部分に
は、金合金メッキ層20は付着しないので、前記眼鏡枠
部品の表面はレジスト膜の付着している部分と、金合金
メッキされた部分とが存在することになる。そして、こ
の表面をレジスト膜剥離液に浸漬し、前記レジスト膜1
9を除去する。すると、レジスト膜が除去された部分は
白色のパラジウム層が露出し、外観が金色と白色の光沢
のある模様の眼鏡枠を得ることができる。即ち、本実施
例では、パラジウムメッキ層を利用して、金色ベース色
中にパラジウムの白色メッキ部が存在するコンビネーシ
ョンフレームが作られる。そして、この眼鏡枠は上記構
成によりニッケルの溶出を防ぐことができた。以下に、
上記のメッキ層の形成処理工程1)〜35)を示す。
【0016】1.溶剤洗浄 トリクレン溶液中
にて80℃で120秒間超音波を行った。 2.アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ・・・30g
/l 炭酸ソーダ ・・・40g/l 苛性ソーダ ・・・15g/l 界面活性剤 ・・・ 1g/l 70℃3分 超音波洗浄 3.純水流水洗 純水を流水状態にして35℃で
240秒間洗浄した。 4.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・ 5g/l 炭酸ナトリウム ・・・20g/l リン塩酸 ・・・20g/l 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・1l の溶液中で陰極電解を60°Cで5A(アンペア)/d
2 (電流密度)15secの条件下で行った。 5.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・50g/l グルコン酸ソーダ・・・50g/l 純水 ・・・11 の溶液中にて陰極電解を45°Cで4A(アンペア)/
dm2 (電流密度)2secの条件下で行った。 6.流水洗 市水にて常温で30秒間流水で
洗浄を行った。 7.酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25°Cで
2分間浸漬した。 8.流水洗 市水にて常温で30秒間流水洗
浄を行った。 純水流水洗 常温で30秒 9.ニッケルストライク処理 塩化ニッケル ・・・240g/l 塩酸 ・・・140g/l の溶液中で、ニッケルストライク処理を行った。その条
件は、常温で10A/dm2 (電流密度) 15sec
である。 10.流水洗 市水にて常温で30秒間流水洗
浄を行った。 11.パラジウムメッキ 酸性塩化物溶液(上村工
業社製パラジウムメッキ溶液450)中で電流密度0.
8A(アンペア)/dm2 の条件下で常温にて10分間
メッキを行った。 12.流水洗 市水にて25℃で30秒間超音
波洗浄を行った。 13.純水流水洗 純水にて25℃で120秒間流
水洗浄を行った。 14.温水流水洗 85℃の温水にて120秒間流
水洗浄を行った。 15.乾燥 50℃の温風にて5分間乾燥さ
せた。 16.レジスト膜形成 ウレタン系のレジスト膜溶液を
フレーム表面の一部に塗布し、硬化してレジスト膜を形
成させた。 17.アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ・・・30g
/l 炭酸ソーダ ・・・40g/l 苛性ソーダ ・・・15g/l 界面活性剤 ・・・ 1g/l 70℃3分 超音波洗浄 18.流水洗 市水にて常温で30秒間流水で
洗浄した。 19.硫酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で1
0秒間浸漬した。 20.流水洗 市水にて常温で30秒間流水で
洗浄した。
【0017】21.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・50g/l グルコン酸ソーダ・・・50g/l 純水 ・・・1l の溶液中にて陰極電解を60°Cで電流密度5A(アン
ペア)/dm2 (電流密度)10secの条件下で行っ
た。 22.アルカリ陽極電解 水酸化ナトリウム・・・50g/l グルコン酸ソーダ・・・50g/l 純水 ・・・1l の溶液中にて陽極電解を45°Cで電流密度3A(アン
ペア)/dm2 (電流密度)10secの条件下で行っ
た。 23.流水洗 市水にて常温で30秒間流水洗
浄を行った。 純水流水洗 常温で30秒 24.酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で2
分間浸漬した。 25.流水洗 市水にて常温で30秒間流水洗
浄を行った。 純水流水洗 常温で30秒 26.金合金メッキ チオリンゴ酸金 ・・・
5g/l ジアミノ亜硝酸パラジウム・・・ 5g/l エチレンジアミン ・・・ 10g/l パラアミノ安息香酸 ・・・100g/l 水酸化カリウム ・・・ 10g/l の非シアン溶液中(PH12)で電流密度 0.5A
(アンペア)/dm2 の条件下で40℃にて6分間金合
金メッキを行った。 27.流水洗 市水にて25°Cで30秒間超
音波洗浄を行った。 28.純水流水洗 純水にて25°Cで120秒間
流水洗浄を行った。 29.温水流水洗 85°Cの温水で120秒間流
水洗浄を行った。 30.レジスト膜除去 太陽化(株)サンエコンR−512のレジスト膜剥離液
中にて常温で30分間浸漬してレジスト膜を除去した。 31.溶剤浸漬 トリクレン液中にて80°Cで
120秒間超音波の条件で浸漬した。 32.流水洗 市水にて25°Cで30秒間超
音波洗浄を行った。 33.純水流水洗 純水にて25°Cで120秒間
流水洗浄を行った。 34.温水流水洗 85°Cの温水で120秒間流
水洗浄を行った。 35.乾燥 50°Cの温風にて5分間乾燥
させた。
【0018】(実施例4)図5は本実施例のメッキ層を
形成した眼鏡枠21のテンプルの断面図を示している。
本実施例では、外観が白色の光沢のある模様の眼鏡枠を
得るために用いたもので、その方法は、まず、眼鏡枠基
材21a上に金ストライク処理をを施し、その金ストラ
イク処理層22上に、金合金メッキ層23を成膜し、さ
らに0.5〜5μmの厚みでパラジウムメッキ層24を
成膜した。特に、ニッケルを含まない金合金メッキ層2
3上に、パラジウムメッキ層24が形成されているの
で、より効果的にニッケルの溶出を防ぐことができるよ
うになっている。以下に、メッキ層の形成処理工程1)
〜17)を示す。
【0019】1.溶剤洗浄 トリクレン溶液中
にて80℃で120秒間超音波を行った。 2.アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ・・・30g
/l 炭酸ソーダ ・・・40g/l 苛性ソーダ ・・・15g/l 界面活性剤 ・・・ 1g/l 70℃3分 超音波洗浄 3.純水流水洗 純水で流水にて35℃で30秒
間行った。 4.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・ 5g/l 炭酸ナトリウム ・・・20g/l リン塩酸 ・・・20g/l 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・11/l の溶液中で陰極電解を行った。その条件は60°Cで5
A(アンペア)/dm2 (電流密度)20secであ
る。 5.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・ 5g/l グルコン酸ソーダ・・・50g/l 純水 ・・・11/l の溶液中にて陰極電解を行った。その条件は45°Cで
4A(アンペア)/dm2 (電流密度) 5secであ
る。 6.流水洗 市水にて常温で30秒間 7.酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25°Cで
2分間 8.流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 9.金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶液中に電流密度 0.5A
(アンペア)/dm2 の条件下で40℃にて15秒間金
メッキを行った。 10.流水洗 市水にて常温で30秒間 11.金合金メッキ チオリンゴ酸金 ・・・
5g/l ジアミノ亜硝酸パラジウム・・・5g/l エチレンジアミン ・・・ 10g/l パラアミノ安息香酸 ・・・100g/l 水酸化カリウム ・・・ 10g/l の非シアン溶液中(PH12)で電流密度 0.5A
(アンペア)/dm2 の条件下で40℃にて6分間金合
金メッキを行った。 12.流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 13.パラジウムメッキ 酸性塩化物溶液(上村工業社製パラジウムメッキ溶液4
50)中で電流密度0.8A(アンペア)/dm2 の条
件下で常温にて10分間メッキを行った。 14.流水洗浄 市水にて常温で30秒間 15.純水流水洗 25℃で120秒間 16.温水流水洗 85℃の温水で120秒間 17.乾燥 50℃の温風で5分
【0020】(実施例5)図6は本実施例のメッキ層を
形成した眼鏡枠25のテンプルの断面図を示している。
外観が金色と白色の光沢のある模様の眼鏡枠を得るため
に用いたもので、その方法は、まず、眼鏡枠基材25a
上に金ストライク処理を施す。次に、その金ストライク
処理層26上に、金合金メッキ層27を成膜し、金色の
模様を施す部分にウレタン系のレジスト膜28を形成
し、そして、レジスト膜とレジスト膜が形成されていな
い部分の全表面に、金ストライク処理29を介してパラ
ジウムメッキ層30を成膜する。すると、レジスト膜の
部分には、パラジウムメッキ層30は付着しないので、
表面はレジスト膜の付着している部分と、パラジウムメ
ッキされた部分とが存在することになる。そして、レジ
スト膜剥離液に浸漬し、前記レジスト膜29を除去す
る。すると、レジスト膜が除去された部分は金色の金合
金メッキ層27が露出し、外観が金色と白色の光沢のあ
る模様の眼鏡枠が得られ、ニッケルの溶出を防ぐことが
できた。以下に、メッキ層の形成処理工程1)〜35)
を示す。
【0021】1.溶剤洗浄 トリクレン溶液中
にて 80℃で120秒間超音波を行った。 2.アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ・・・30g
/l 炭酸ソーダ ・・・40g/l 苛性ソーダ ・・・15g/l 界面活性剤 ・・・ 1g/l 70℃3分 超音波洗浄 3.純水流水洗 純水を流水状態にして35℃で
240秒間洗浄した。 4.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・ 5g/l 炭酸ナトリウム ・・・20g/l リン塩酸 ・・・20g/l 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・1l の溶液中で60°C、電流密度 5A(アンペア)/d
2 、時間12secの条件下で陰極電解を行った。 5.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・50g/l グルコン酸ソーダ・・・50g/l 純水 ・・・1l の溶液中にて45°Cで電流密度 4A(アンペア)/
dm2 7secの条件下で陰極電解を行った。 6.流水洗 市水にて常温で30秒間流水で
洗浄を行った。 7.酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25°Cで
20秒間浸漬した。 8.流水洗 市水にて常温で30秒間流水洗
浄を行った。 純水流水洗 常温で30秒 9.金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶液中に電流密度 0.5A
(アンペア)/dm2 の条件下で40℃にて15秒間金
メッキを行った。 10.流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 11.金合金メッキ チオリンゴ酸金 ・・
・ 5g/l ジアミノ亜硝酸パラジウム・・・ 5g/l エチレンジアミン ・・・ 10g/l パラアミノ安息香酸 ・・・100g/l 水酸化カリウム ・・・ 10g/l の非シアン溶液中(PH12)で電流密度 0.5A
(アンペア)/dm2 の条件下で40℃にて6分間、金
合金メッキを行った。 12.流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 13.レジスト膜形成 ウレタン系のレジスト膜溶液をフレーム表面の一部に塗
布し、硬化してレジスト膜を形成させた。 14.アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ・・・30g
/l 炭酸ソーダ ・・・40g/l 苛性ソーダ ・・・15g/l 界面活性剤 ・・・ 1g/l 70℃3分 超音波洗浄 15.流水洗 市水にて常温で30秒間流水で
洗浄を行った。 16.硫酸浸漬 5%硫酸溶液中にて 25°C
で10秒間浸漬した。 17.流水洗 市水にて常温で30秒間流水洗
浄を行った。 18.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・ 5g/l 炭酸ナトリウム ・・・20g/l リン塩酸 ・・・20g/l 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・11 の溶液中にて陰極電解を60℃で電流密度4A(アンペ
ア)/dm2 10秒の条件下で行った。 19.アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム・・・ 5g/l グルコン酸ソーダ・・・50g/l 純水 ・・・11 の溶液中にて陰極電解を45℃で電流密度3A(アンペ
ア)/dm2 10秒の条件下で行った。 20.流水洗 市水にて常温で30秒間 21. 純水流水洗 常温で30秒
【0022】22.金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶液中に電流密度 0.5A
(アンペア)/dm2 の条件下で40℃にて15秒間金
メッキを行った。 23.流水洗 市水にて常温で30秒間流水洗
浄を行った。 24.酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で2
分間浸漬した。 25.流水洗 市水にて常温で30秒間流水洗
浄を行った。 純水流水洗 常温30秒 26.パラジウムメッキ 酸性塩化物溶液(上村工
業社製パラジウムメッキ溶液450)中で電流密度0.
8A(アンペア)/dm2 の条件下で常温にて10分間
メッキを行った。 27.流水洗 市水にて25℃で30秒間超音
波洗浄を行った。 28.純水流水洗 純水にて25℃で120秒間流
水洗浄を行った。 29.温水流水洗 85℃の温水で120秒間流水
洗浄を行った。 30.レジスト膜除去 太陽化(株)サンエコンR−5
12のレジスト膜剥離液中にて常温で30分間浸漬して
レジスト膜を除去した。 31. 溶剤浸漬 トリクレン液中にて80℃で1
20秒間超音波の条件下で浸漬した。 32.流水洗 市水にて25℃で30秒間超音
波洗浄を行った。 33.純水流水洗 純水にて25℃で120秒間流
水洗浄を行った。 34.温水流水洗 85℃の温水で120秒間流水
洗浄を行った。 35.乾燥 50℃の温風にて5分間乾燥さ
せた。 以上、本実施例について説明したが、本発明は実施例に
のみ限定されるものではない。例えば、眼鏡枠基材、ス
トライク処理、メッキ層の種類は適宜組合せを変えるこ
とができる。また、本発明では、眼鏡枠とは、眼鏡枠部
品及び眼鏡枠の構造の一部または全部を含めた総称とし
て使用しており、本願発明のメッキ層が実施例の眼鏡枠
部品に限らず眼鏡枠の他部分にも適用可能であることは
いうまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように、本願発明の眼鏡
枠は、眼鏡枠として必要な耐食性、耐クラック性、耐摩
耗性を満たした状態でニッケルの溶出量を抑制させるこ
とができ、他のメッキ種とパラジウムメッキとを組み合
わせた表面処理技術の豊富化により、顧客層を広げるこ
とができる。また、本願発明に用いられるパラジウムメ
ッキは下地に、ストライク処理を施すので、眼鏡枠基材
との密着に優れ、一般的に眼鏡業界で使用されているパ
ラジウム−ニッケルメッキと異なり、メッキ層がわれに
くく、膜厚を厚くでき、かつ他のメッキ種と比較して
も、この耐食性、耐クラック性は良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の眼鏡枠の斜視図である。
【図2】図1の眼鏡枠のリムのX−X線断面図である。
【図3】実施例2の眼鏡枠のリム断面図である。
【図4】実施例3の眼鏡枠のテンプルの断面図である。
【図5】実施例4の眼鏡枠のテンプルの断面図である。
【図6】実施例5の眼鏡枠のテンプルの断面図である。
【符号の説明】
1 眼鏡枠 1a 眼鏡枠基材 10 パラジウムメッキ層 11 ニッケルストライク処理層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケルを含有する眼鏡枠基材と、その
    基材表面にストライク処理を介して成膜されたパラジウ
    ム層のメッキ層とを備えたことを特徴とする眼鏡枠。
  2. 【請求項2】 パラジウム層を皮膚に接触する部分に用
    いたことを特徴とする請求項1記載の眼鏡枠。
  3. 【請求項3】 ストライク処理がニッケルストライク処
    理、金ストライク処理、金合金ストライク処理の少なく
    とも1つから選択されたストライク処理であることを特
    徴とする請求項1の眼鏡枠。
  4. 【請求項4】 眼鏡枠を構成する部品のリム、ヨロイ及
    びテンプルの眼鏡枠基材がニッケル−クロム系金属材料
    からなり、ブローチおよびヒンジの眼鏡枠基材が銅−亜
    鉛−ニッケル系金属材料からなることを特徴とする請求
    項1記載の眼鏡枠。
  5. 【請求項5】 メッキ層が、ニッケルストライク処理を
    介してパラジウム層、金合金ストライク処理、金合金層
    の順に成膜されたことを特徴とする請求項1記載の眼鏡
    枠。
  6. 【請求項6】 メッキ層が、ニッケルストライク処理を
    介して、パラジウム層、金合金層で成膜されたことを特
    徴とする請求項1記載の眼鏡枠。
  7. 【請求項7】 メッキ層が、金ストライク処理を介し
    て、金合金層、パラジウム層の順に成膜されていること
    を特徴とする請求項1記載の眼鏡枠。
  8. 【請求項8】 メッキ層が、ストライク処理を介してパ
    ラジウム層を成膜する工程と、このパラジウムメッキ層
    の所定の表面部分にレジスト膜を成膜する工程と、該レ
    ジスト膜を含む表面にメッキ層を成膜する工程、該レジ
    スト膜をレジスト剥離手段により除去する工程から得ら
    れたメッキ層であることを特徴とする請求項1記載の眼
    鏡枠。
  9. 【請求項9】 メッキ層が、金ストライク処理を介し
    て、金合金メッキ層を成膜する工程と、この金合金メッ
    キ層の所定の表面部分にレジスト膜を成膜する工程と、
    該レジスト膜を含む表面にパラジウム層を成膜する工程
    と、該レジスト膜をレジスト剥離手段により除去する工
    程から得られたメッキ層であることを特徴とする請求項
    1記載の眼鏡枠。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0551957U (ja) * 1991-11-22 1993-07-09 高松メッキ工業株式会社 ニッケルアレルギ防止装飾品
CN105839160A (zh) * 2016-04-08 2016-08-10 浙江金泽金属表面处理有限公司 一种眼镜架的电镀加工工艺
CN113341587A (zh) * 2021-06-30 2021-09-03 温州柏康眼镜制造有限公司 一种电镀眼镜及其注塑电镀工艺

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JPH0551957U (ja) * 1991-11-22 1993-07-09 高松メッキ工業株式会社 ニッケルアレルギ防止装飾品
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