JP3071552B2 - 眼鏡枠部品、その製造方法及び眼鏡枠 - Google Patents

眼鏡枠部品、その製造方法及び眼鏡枠

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JP3071552B2 JP4093487A JP9348792A JP3071552B2 JP 3071552 B2 JP3071552 B2 JP 3071552B2 JP 4093487 A JP4093487 A JP 4093487A JP 9348792 A JP9348792 A JP 9348792A JP 3071552 B2 JP3071552 B2 JP 3071552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケルの溶出を防止
した眼鏡枠部品及びその製造方法、並びに該眼鏡枠部品
を用いた眼鏡枠に関する。
【0002】
【従来の技術】眼鏡業界ではニッケル(ニッケル合金を
含む)は、眼鏡枠基材の材料成分或いは眼鏡枠基材に施
されるメッキの成分として広く使用されている。
【0003】ところが、近年、ニッケルによるアレルギ
ーが注目されている。一般に、人間の汗や分泌物はニッ
ケル等の金属と反応し、その結果金属が侵されることが
ある。通常、眼鏡枠は、貴金属メッキされているが、汗
等により眼鏡枠基材や基材表面中のニッケルが眼鏡枠の
表面に浮き出すことがある。その結果、汗等にニッケル
が溶け込み、それによりアレルギー症状を起こすことが
ある。
【0004】このような、ニッケルの眼鏡枠の表面への
浮き出しを防止する方法として、眼鏡枠のツルの基材上
のニッケルメッキ層と貴金属メッキ層との間にパラジウ
ムメッキ層を介在させることが提案されている(実開平
1−78166号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のパラジ
ウムメッキ層は、ニッケルメッキ層との密着が不十分で
あった。そのため、パラジウムメッキ層は剥離し易く、
ニッケルの溶出を完全には抑制することができなかっ
た。
【0006】さらに、ニッケル溶出遮断層としてのパラ
ジウムメッキ層は、メッキのし易すさ等の点でも、必ず
しも満足できるものではなかった。
【0007】そこで本発明の目的は、眼鏡枠基材との密
着性が良く、メッキし易いニッケル溶出遮断層を有する
眼鏡枠部品及びその製造方法を提供することにある。
【0008】また、眼鏡枠には、アレルギー防止の他
に、ファッション性も要求され、自由に模様を形成し、
かつカラーリングができることも要求される。しかし、
上記実開平1−78166号公報には、眼鏡枠への模様
の形成や自由なカラーリングについての記載はない。
【0009】そこで本発明の別の目的は、種々の金属を
組合せることにより、眼鏡枠部品へ自由に模様を形成
し、かつカラーリングできる方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ニッケルを含
有する眼鏡枠部品基材の表面の一部又は全部に、ストラ
イク処理層及び銅−錫合金メッキ層を含む下地層、並び
に実質的にニッケルを含有しない被覆層(以下、表面被
覆層ということがある)を有することを特徴とする眼鏡
枠部品に関する。
【0011】さらに本発明は、ニッケルを含有する眼鏡
枠部品基材の表面の一部又は全部をストライク処理し、
得られたストライク処理層に銅−錫合金メッキをし、得
られた銅−錫合金メッキ層に、必要によりストライク処
理をし、次いで実質的にニッケルを含有しない被覆層を
形成することを特徴とする眼鏡枠部品の製造方法に関す
る。
【0012】さらに本発明は、上記製造方法により得ら
れた眼鏡枠部品の実質的にニッケルを含有しない被覆層
の一部にレジスト膜を形成し、レジスト膜で被覆されて
いない上記被覆層に、該被覆層と同種又は異種のニッケ
ルを含有しない被覆層(以下、模様被覆層ということが
ある)を形成し、次いで上記レジスト膜を除去すること
を特徴とする眼鏡枠部品の製造方法に関する。
【0013】また、本発明は、少なくとも皮膚と接触す
る部品を、前記本発明の眼鏡枠部品とした眼鏡枠に関す
る。
【0014】以下本発明について詳細に説明する。 (眼鏡枠部品基材)本発明において眼鏡枠部品基材と
は、ニッケルを含有する眼鏡枠部品基材である。ここ
で、ニッケルを含有するとは、眼鏡枠部品基材がニッケ
ルを含有する材料、例えば合金等である場合と、眼鏡枠
部品基材がニッケルを含有する材料、例えば合金等の被
覆層、例えばメッキ層を有する場合とを包含する。
【0015】(ニッケルを含有する眼鏡枠部品基材)ニ
ッケル(Ni)を含有する眼鏡枠部品基材としては、例え
ば、Co及びCrを含むNi基合金、Niを4〜20%含むオー
ステナイト系あるいはマルテンサイト系ステンレス鋼、
TiまたはTi合金である材料(芯材の有無を問わない)、
クラッド材等の種々の部材が挙げられる。
【0016】( ニッケルメッキ層を有する眼鏡枠部品基
材)ニッケルメッキ層として、Ni−Cr合金にニッケルま
たはニッケルを含有するメッキをしたもの、ニッケルス
トライクメッキ、金ストライクメッキを施す前に、洋白
にニッケルまたはニッケルを含有するメッキを施したも
の、Cu−Beにニッケルまたはニッケルを含有するメッキ
を施したもの、少なくとも最外表面がTiまたはTi合金で
ある材料(芯材の有無を問わない)にニッケルまたはニ
ッケルを含有するメッキを施したもの、Ni含有量4〜2
0%のオーステナイト系またはマルテンサイト系ステン
レス鋼にNiまたはニッケルを含有するメッキを施したも
の等が挙げられる。
【0017】(ストライク処理)本発明では、眼鏡枠部
品基材の表面の一部又は全部にストライク処理層を設け
る。ここで、ストライク処理は、低濃度メッキ(処理)
浴槽中で、大電流によって短時間処理するものである。
ストライク処理は、一般に基材の表面を清浄化し、活性
化すると考えられている。即ち、通常のメッキ被膜は基
材組織の結晶格子の影響を受けて、これを引き継いで析
出する性質がある。ところが、眼鏡枠部品基材のよう
に、強鍛造加工を受けた材料を使用したものは、基材組
織が加工集合組織と呼ばれる微細な結晶の集合体となっ
ている。そのため、上記メッキ被膜の析出物が基材結晶
を引き続いて析出できない。そこで、本発明では、眼鏡
枠部品基材の表面の一部又は全部にストライク処理層を
設け、基材表面にメッキされる物質が析出するための析
出核を強制的に多数発生させ、それにより銅−錫合金メ
ッキの耐食力及び密着力の向上を図っている。尚、スト
ライク処理層の厚みは、1μm以下、好ましくは 0.5
μm以下である。
【0018】さらに本発明においては、後述の銅−錫合
金メッキと表面被覆層との間にも、ストライク処理層を
設けることができる。銅−錫合金メッキ層上にストライ
ク処理を施すと、表面被覆層と銅−錫合金メッキ層との
耐蝕力及び密着力の向上させることもできる。銅−錫合
金メッキ層にストライク処理を施した後に、表面被覆
層、例えばパラジウムメッキ層を形成することによっ
て、緻密なパラジウム被膜等の表面被覆層を得ることが
できる。さらに、密着性及び被膜の基材遮蔽効果もさら
に改善され、ニッケルの溶出防止効果も向上する。
【0019】また、本発明では、一般に知られているス
トライク処理法を、眼鏡枠部品基材の種類に関係なく、
そのまま用いることができる。そのようなストライク処
理として、例えば、ニッケルストライク処理、金ストラ
イク処理、金合金ストライク処理、パラジウムストライ
ク処理、銅ストライク処理、銀ストライク処理等を用い
ることができる。特に、好ましくは、ニッケルストライ
ク処理、金ストライク処理、パラジウムストライク処理
である。
【0020】但し、表面被覆層と銅−錫合金メッキ層と
の間のストライク処理には、ニッケル以外のストライク
処理をする。
【0021】ストライク処理液としては、種々のメッキ
液をベースとして調整でき、低濃度のものが使用でき
る。例えば、パラジウムストライク処理の場合は、低濃
度のパラジウムメッキ液を用いる。ニッケルストライク
処理の場合、ストライク処理溶液としては、例えば、塩
化ニッケルに塩酸を含有したものを用いる。金ストライ
ク処理の場合は、例えば、シアン化金カリウムメッキ
液、金合金ストライク処理の場合は、例えば、二シアン
金カリウム、二シアン銀カリウム、三シアン銅カリウ
ム、シアン化カリウムを含むアルカリシアン溶液を用い
ることができる。それらの溶液中には、通常例えば、補
助成分として、目的に応じて、光沢剤、pH調整剤、界面
活性剤等を適量添加することができる。
【0022】また、処理条件は、溶液の種類、温度によ
っても異なるが、前述のように、大電流、かつ短時間処
理が好ましい。具体的には、電流密度0.1A(アンペ
ア)/dm2 〜15A(アンペア)/dm2 、処理温度が常
温では、1秒〜10分程度、好ましくは、2秒〜20秒
程度が一般的基準として用いることができる。但し、温
度、電流密度、処理時間には相関関係があり、これら関
係に基づき、処理条件が決定される。
【0023】(銅−錫合金メッキ層)本発明では、スト
ライク処理層の上に銅−錫合金メッキ層を設ける。銅−
錫合金メッキ層は、汗、酸化雰囲気中でも優れた耐食性
を示し、かつ展延性がよい。優れた耐食性は、膜厚がか
なり薄くても(例えば、1.5μm 程度)得られるという
特徴も有する。そこで本発明ではニッケル溶出を抑制す
るための下地層として、銅−錫合金を用いる。銅−錫合
金の銅と錫との比率は、例えば5:5 〜6:4 とすることが
耐食性という観点から適当である。尚、銅−錫合金メッ
キ層の厚さは、ニッケル溶出抑制の観点から1.4 μm 以
上であることが好ましい。上限は特にないが実用上約5
μmである。
【0024】さらに、銅−錫合金メッキは、表面被覆層
がパラジウムメッキ層である場合、パラジウムメッキ層
との相性に優れる点でも好ましい。即ち、銅−錫合金メ
ッキは、パラジウムメッキの析出効率を上げることがで
きる。一般的に、パラジウムメッキはそのメッキ工程中
に同時に水素が発生し、メッキでの電流効率が悪いとい
う問題点がある。しかしこの銅−錫合金メッキ層を下地
層とした場合、これらの作用を緩和させる効果があり、
析出パラジウムの柔軟性を確保できる。そのため、表面
被膜層のメッキ厚を厚くすることができ、耐食性に優れ
た表面被覆層を得ることが可能にある。
【0025】更に、銅−錫合金メッキは、パラジウムメ
ッキ層以外の表面被覆層、例えば金、銀、ロジウム等の
メッキとの相性がよく、メッキのつきまわりもよい。加
えて、ニッケル含有フレーム基材との優れた密着性を有
し、例えば、フレームのヒンジ、パットボックス、及
び、フレーム部品間の接合部等の形状の複雑な部分にも
密着がよく、小面積の部分のポイント加工や光沢性にも
優れる。
【0026】(銅−錫合金メッキ層の形成方法)銅−錫
合金メッキ層は、メッキ浴として、例えばアルカリ・シ
アンタイプのメッキ浴を使用して、形成することができ
る。アルカリ・シアンタイプのメッキ浴は以下のように
調製できる。建浴量の約70%容量の50℃に加温した
脱イオン水を添加し、連続的に撹拌しながら、必要量の
水酸化カリウムを加えて溶解し、次いで、必要量のシア
ン化カリウムを加えて溶解する。完全に溶解後、必要計
算量の銅濃度調整液を加え、更に、必要計算量の銅濃度
調整剤を添加し完全に溶解する。コーティングのあと、
3g/lに活性炭を添加し、2時間連続撹拌しながら活
性炭処理を行うことにより、メッキ液が得られる。
【0027】このメッキ液を作業用のメッキ槽に濾過を
して入れ、これに必要量の電流効率を高めるための電導
塩含有の建浴用液を入れ、次いで、必要量の光沢剤を添
加して、作業温度に昇温し、pH調整を行い最終的にメッ
キ浴を得る。メッキ処理条件の例を以下に示す。
【0028】 銅濃度 ( 7.5〜9.5g/l ) 錫濃度 (16.0〜18.0g/l) 遊離シアン化カリ濃度 (45.0〜55.0g/l) 水酸化カリウム濃度 (16.0〜18.0g/l) pH (11.0〜12.0) 浴温度 (50 〜60℃) 電流密度 ( 0.5〜3.0A/dm2 ) 陰極の揺動 ( 3 〜10 m/分) 濾過 連続濾過 浴 電流負荷 最大 0.3A/l (連続的に負荷をかける場合) 析出物の合金組成 53〜57% 銅(残は錫)作業条件による
【0029】 (建浴例) 1. 総建浴量 100 リットル 2. 建浴用 脱イオン水(50℃)量 40 リットル 3. シアン化カリウムの量 5 kg 4. 水酸化カリウムの量 0.5kg 5. 建浴用濃縮液(銅濃度調整液)の量 6.8リットル 6. 建浴用混合塩(錫濃度調整液)の量 5 kg 7. 活性炭の量 0.3kg 8. 導電塩含有の建浴用液の量 3 リットル 9. 光沢剤の量 1.5リットル 10. 脱イオン水の量 100 リットル
【0030】又、メッキ工程においてメッキ膜厚とメッ
キ時間との関係は、次の式で算出することができる。 析出被膜重量(mg) =品物総面積(cm2 ) ×0.82×膜
厚(μm ) メッキ時間(分) =必要被膜重量(mg)/20.5×電
流(A)
【0031】(メッキ工程での洗浄工程)洗浄工程に
は、一般に硫酸浴が用いられるが、アルカリ浴も使用す
ることができる。特に、眼鏡枠部品基材に酸化物、油脂
の付着は好ましくなく、完全な脱脂、酸処理、及び水洗
をすることが好ましい。そこで、メッキ直前の最終処理
に2〜5%のシアン化カリウム溶液に浸漬するのが好ま
しい。また、メッキ完了後の後処理として、冷水で完全
に洗浄し乾燥させることが好ましい。
【0032】(ニッケルを含まない被覆層(表面被覆
層)の形成)本発明では、表面被覆層及び模様被覆層
は、ニッケルを含有しない材料から形成した被覆層であ
る。ニッケルを含有しない材料には特に限定はないが、
例えばニッケル以外の金属、ニッケルを含有しない合金
又は樹脂を挙げることができる。ニッケル以外の金属と
しては、例えばパラジウム、金、銀、銅、ロジウム、白
金等の貴金属を挙げることができる。特に、パラジウム
であることが好ましい。ニッケルを含有しない合金とし
ては、パラジウム合金、金合金、銅合金、銀合金または
これらの2種以上を組み合わせたものを挙げることがで
きる。特に、好ましくはパラジウム合金メッキと併用す
る。パラジウム合金は、パラジウムの含有量が90%以
上であるものが特に好ましい。
【0033】また、ニッケルを含有しない被覆剤として
の樹脂性塗膜としては、例えば、クロメート処理(クロ
ム含有樹脂)をし、その上にエポキシ樹脂を塗布したも
のであることができる。特に、基材との密着が重要であ
るので、エポキシ系樹脂が含有された樹脂塗膜であるこ
とが好ましい。尚、表面被膜層の厚みは、通常10〜1
00μm とすることが適当である。
【0034】パラジウムメッキ液としては、例えば、酸
性塩化物系溶液を用いることができる。市販品として
は、奥野製薬工業社製、無電解メッキ液、上村工業社製
パラジウムメッキ450等が挙げられる。パラジウムメ
ッキの前後の処理工程の陰極電解工程では、この時発生
する水素の影響を考慮することが好ましい。即ち、メッ
キ中に水素が内蔵されてパラジウムメッキ膜が脆くなる
のを防止するために、陰極電解の処理時間を通常の10
分の1程度(例えば、2秒〜20秒程度)にすることが
好ましい場合がある。
【0035】他の金属、合金のメッキは常法により行う
ことができる。またこれらの工程では、溶剤、超音波、
アルカリ、酸、アルカリ陰極電解、アルカリ陽極電解、
流水、純水、温水等の各種の洗浄工程を組み合わせて使
用できる。
【0036】(眼鏡枠部品のカラーリング(模様被覆層
の形成))本発明において、眼鏡枠部品は、表面被覆層
の上に、模様被覆層を形成すること、さらに模様被覆層
として表面被覆層と異なる種類の材料を用いることによ
り、カラーリングすることができる。
【0037】眼鏡枠部品への色彩模様は、例えばレジス
ト技術を応用することにより形成することができる。即
ち、表面被覆層上に剥離可能のレジスト膜を形成し、模
様被膜層を形成し、レジスト膜を除去することにより、
膜除去部分が露出もしくは2次加工により埋められ、周
囲に表面被覆層部分とは異なる色彩或いは模様を呈する
ことになる。その結果、審美感を持たせた眼鏡枠部品を
提供できる。
【0038】本発明は、上記の眼鏡枠部品を少なくとも
皮膚と接触する部品として用いた眼鏡枠を提供する。皮
膚と接触する部品としては、例えば、テンプル部、リム
部を例示できる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、眼鏡枠部品基材中のニ
ッケル成分は、下地層としてストライク処理層を介して
形成された銅−錫合金メッキ層で一旦遮蔽され、更に、
ニッケルを含有しない被覆層(表面被覆層)で遮蔽さ
れ、ニッケルアレルギーを防止できる。さらに、本発明
によれば、眼鏡枠部品表面に模様及び色彩を導入するこ
とができ、審美の高い眼鏡枠を提供することができる。
【0040】また、本発明の眼鏡枠は、眼鏡枠として必
要な耐食性、耐クラック性、耐摩耗性を満たした状態で
ニッケルの溶出量を抑制させることができ、かつ特にパ
ラジウムメッキとパラジウム以外の金属、合金とを組み
合わせた表面処理技術の豊富化により、顧客層を広げる
ことができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0042】実施例1 図1は、実施例1の眼鏡枠1である。リム2、プリッジ
3、パッドアーム4、パットボックス5、ヨロイ6、テ
ンプル7は、ニッケル−クロム系基材からなる。ブロー
チ8及びヒンジ9は、銅−亜鉛−ニッケル系基材からな
る。
【0043】前記ニッケル−クロム系基材はニッケル
(Ni)87%、銅(Cu)約0.9%、クロム(Cr)9.9
%、鉄(Fe) 0.6%、マンガン(Mn) 1.0%、炭素
(C)0.1%、珪素(Si) 0.3%、硫黄(S)0.25%
を含有する。銅−亜鉛−ニッケル系基材は、ニッケル
(Ni)18%、銅(Cu)57%、亜鉛(Zn)少量、パラ
ジウム(Pb) 0.1%、鉄(Fe) 0.25%、マンガン(M
n) 0.5%を含有する。
【0044】この眼鏡枠1の各部品の外表面には、全体
に図2のリム2のX−X線断面図に示すように、0.5〜
5μm の厚みで純パラジウムメッキ層(以下、本明細書
では単に、パラジウムメッキ層という)10を形成し
た。その結果、白色の光沢のある外観をしていた。ま
た、この眼鏡枠部品の表面に、1%ジメチルグリオキシ
ム溶液と水酸化アンモニウム溶液を白色綿布に各2滴滴
下し、試料表面と30秒間一定の動作で擦った。その結
果綿布は赤色にならずニッケルが遊離してこないことが
判明した。即ち、本実施例の眼鏡枠部品はニッケルの溶
出を防止したものであった。
【0045】図2に示すように、パラジウムメッキ層1
0と眼鏡枠基材1aとの間には、ニッケルストライクメ
ッキ処理層11、銅−錫合金メッキ層12、金ストライ
ク処理層13a、金合金メッキ層14、金ストライク処
理層13bを、以下に示す工程1〜39により形成し
た。
【0046】 1. 溶剤洗浄 トリクレン溶液中にて80℃で
120秒間超音波洗浄を行った。 2. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・・
30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル の溶液中に70℃で3分間 超音波洗浄を行った。 3. 純水流水洗 常温で30秒間 4. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・ 5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1g/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)10秒とした。
【0047】5. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・50g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1g/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、45℃で4A
(アンペア)/dm2 (電流密度)10秒とした。 6. 流水洗 市水にて常温で30秒間 7. 酸浸漬 5%硫酸溶液中に25℃で2分
間 8. 流水洗 常温で30秒 9. 純水流水洗 常温で30秒 10. ニッケルストライク処理 塩化ニッケル ・・・240g/リットル 塩酸 ・・・140g/リットル の溶液中で、ニッケルストライク処理を行った。その条
件は、常温で10A/dm2 (電流密度)15秒とした
【0048】11. 流水洗 常温で30秒 12. 銅−錫合金メッキ 上村工業社性銅−錫合金メ
ッキ浴ミラロイ841中で、浴温度60℃、電流密度1.
5A/dm2 の条件下にて10分間メッキを行った。 13. 流水洗 常温で30秒 14. 純水流水洗 常温で30秒 15. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・
・30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄
【0049】 16. 純水流水洗 純水で流水にて35℃で30
秒間行った。 17. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・ 5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)20秒とした 18. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・ 5g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を行った。その条件は45℃で4
A(アンペア)/dm2 (電流密度)5秒とした
【0050】 19. 流水洗 市水にて常温で30秒間 20. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で
2分間 21. 流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 22. 金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶液
中に電流密度0.5A(アンペア)/dm2 の条件下で40
℃にて15秒間金メッキを行った。 23. 流水洗 市水にて常温で30秒間 24. 金合金メッキ チオリンゴ酸金 ・
・・ 5g/リットル ジアミノ亜硝酸パラジウム・・・ 5g/リットル エチレンジアミン ・・・10g/リットル パラアミノ安息香酸 ・・・100g/リットル 水酸化カリウム ・・・ 10g/リットル の非シアン溶液中(pH12)で電流密度0.5A(アンペ
ア)/dm2 の条件下で40℃にて6分間金合金メッキを
行った。
【0051】 25. 流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 26. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・
・30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄 27. 純水流水洗 純水で流水にて35℃で30
秒間行った。 28. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・ 5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を行った。その条件は60℃で5
A(アンペア)/dm2 (電流密度)20秒とした
【0052】 29. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・ 5g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を行った。その条件は45℃で4
A(アンペア)/dm2 (電流密度)5秒とした 30. 流水洗 市水にて常温で30秒間 31. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で
2分間 32. 流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 33. 金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶液
中に電流密度0.5A(アンペア)/dm2 の条件下で40
℃にて15秒間金メッキを行った。 34. 流水洗 市水にて常温で30秒間 35. パラジウムメッキ 酸性塩化物系溶液(上村工業
社製パラジウムメッキ溶液450)中で電流密度0.8A
(アンペア)/dm2 の条件下で常温にて10分間メッキ
を行った。 36. 流水洗 25℃で30秒間超音波を行
った。 37. 純水流水洗 25℃で120秒 38. 温水流水洗 85℃で120秒 39. 乾燥 温風50℃で5分
【0053】実施例2 図3に、クラッド材の眼鏡枠基材と銅−錫合金メッキと
パラジウムメッキと金合金メッキとの組合せの複合層の
眼鏡枠15のリムの断面図を示す。この組合せにより、
最外層に金色の光沢のある外観を奏する眼鏡枠を得た。
【0054】基材側は、ニッケル−クロム合金15bを
表層にクラッドしたチタン(またはチタン合金)を芯材
15aとするクラッド材15c上に金ストライク処理層
16aを施したのち約 3μm の厚みの銅−錫合金メッ
キ層17、パラジウムストライク処理層18a、約 2
μm の厚みのパラジウムメッキ層19、金ストライク処
理層20a、さらに約1.2μm の厚みの金合金メッキ層
21を施した。
【0055】特に、本実施例では、金色の光沢のある外
観を奏する眼鏡枠を得るために、最外層に金合金メッキ
層21を施すと共に、チタン−クロム合金15bを表層
にクラッドしたチタンを芯材15aとするクラッド材を
使用しているので、軽量で耐久性に優れた美観を奏する
眼鏡枠15が得られた。また、この眼鏡枠部品は実施例
1と同様にしてニッケルが遊離がないことを試験した。
その結果、本実施例の眼鏡枠部品はニッケルの溶出を防
止したものであった。
【0056】上記メッキ層は、以下に示す工程1〜42
により調製した。 1. 溶剤洗浄 トリクレン溶液中にて80℃で
120秒間超音波を行った。 2. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・・
30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄 3. 純水流水洗 純水で流水にて35℃で30秒
間行った。 4. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・
5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)20秒とした。
【0057】 5. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・
5g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を行った。その条件は45℃で4
A(アンペア)/dm2 (電流密度)5秒とした。 6. 流水洗 市水にて常温で30秒間 7. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で2
分間 8. 流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 9. 金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶液中
に電流密度0.5A(アンペア)/dm2 の条件下で40℃
にて15秒間金メッキを行った。 10. 流水洗 市水にて常温で30秒間 11. 純水流水洗 常温で30秒 12. 銅−錫合金メッキ 上村工業社製銅−錫合金メッ
キ浴ミラロイ841中で、浴温度60℃、電流密度1.5
A/dm2 の条件下にて10分間メッキを行った。
【0058】13. 流水洗 常温で30秒 14. 純水流水洗 常温で30秒 15. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・
・30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル の溶液中に70℃で3分間超音波洗浄を行った。 16. 純水流水洗 常温で30秒間 17. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・ 5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)10秒とした。
【0059】 18. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・50g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、45℃で4A
(アンペア)/dm2 (電流密度)10秒とした。 19. 流水洗 市水にて常温で30秒間 20. 酸浸漬 5%硫酸溶液中に25℃で2
分間 21. 流水洗 常温で30秒 22. 純水流水洗 常温で30秒 23. パラジウムストライク処理 パラジウム ・・・ 2g/リットル パラジウム450 (DEGUSSA 社製) 酸濃縮液・・・75ml/リットル パラジウム450光沢剤・・・10ml/リットル の溶液中で、パラジウムストライク処理を行った。その
条件は、常温で0.2A/dm2 (電流密度)20秒とし
た。
【0060】24. 流水洗 常温で30秒 25. パラジウムメッキ 酸性塩化物溶液(上村工業
社製パラジウムメッキ溶液450)中で電流密度0.8A
(アンペア)/dm2の条件下で常温にて10分間メッキ
を行った。 26. 流水洗 市水にて常温で30秒間 27. 純水流水洗 常温で30秒 28. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・
・・30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄 29. 純水流水洗 純水で流水にて35℃で3
0秒間行った。 30. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・
・・ 5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)20秒とした。
【0061】 31. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・
・・ 5g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を行った。その条件は45℃で4
A(アンペア)/dm2 (電流密度)5秒とした。 32. 流水洗 市水にて常温で30秒間 33. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃
で2分間 34. 流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 35. 金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶
液中に電流密度0.5A(アンペア)/dm2 の条件下で4
0℃にて15秒間金メッキを行った。 36. 流水洗 市水にて常温で30秒間 37. 純水流水洗 常温で30秒 38. 金合金メッキ チオリンゴ酸金
・・・5g/リットル ジアミノ亜硝酸パラジウム・・・5g/リットル エチレンジアミン ・・・10g/リットル パラアミノ安息香酸 ・・・100g/リットル 水酸化カリウム ・・・ 10g/リットル の非シアン溶液中(pH12)で電流密度0.5A(アンペ
ア)/dm2 の条件下で40℃にて6分間金合金メッキを
行った。 39. 流水洗 市水で25℃で30秒間超
音波を行った。 40. 純水流水洗 25℃で120秒間 41. 温水流水洗 85℃の温水で120秒間 42. 乾燥 45℃の温風で5分
【0062】実施例3 図4に、本発明のメッキ層を形成したテンプル(眼鏡枠
部品)の断面図を示す。本実施例では、以下のようにし
て、外観が金色と白色の光沢のある模様の眼鏡枠を得
た。
【0063】まず、ニッケル含有量41%の眼鏡枠部品
基材22上にニッケルストライク処理を施した。そし
て、そのニッケルストライク処理層23a上に約2.5 〜
3.0 μm の厚みで銅−錫合金メッキ層24を成膜した。
さらに、金ストライク処理層25aを介して約2.0 μm
の厚みでパラジウムメッキ膜26を成膜した。次に、最
終製品となる場合の模様を想定し、白色の模様を施す部
分にウレタン系レジスト膜を形成した。さらに、このま
ま全体に約1.0 μm の厚みで金合金メッキ層27を成膜
した。レジスト膜上は電析反応しないため、このレジス
ト膜の部分には、金合金メッキ層27は付着せず、前記
眼鏡枠部品の表面はレジスト膜の付着している部分と、
金合金メッキされた部分とが存在した。そして、この表
面をレジスト膜剥離液に浸漬し、前記レジスト膜を除去
した。その結果、図5に示すように、レジスト膜が除去
された部分は白色のパラジウム層26が露出し、金色の
金合金メッキ層27と白色のパラジウム層26からなる
光沢のある模様の眼鏡枠部品を得ることができた。
【0064】即ち、本実施例では、パラジウムメッキ層
を利用して、金色ベース色中にパラジウムの白色メッキ
部が存在するコンビネーションフレームを作成した。さ
らに、実施例1と同様の試験法により、この眼鏡枠はニ
ッケルの溶出を防止できたものであった。以下に、上記
のメッキ層の形成処理工程1〜47を示す。
【0065】1. 溶剤洗浄 トリクレン溶液中
にて80℃で120秒間超音波洗浄を行った。 2. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・・
30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル の溶液中に70℃で3分間超音波洗浄を行った。 3. 純水流水洗 常温で30秒間 4. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・
5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)10秒とした。
【0066】 5. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・
50g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は、45℃で4
A(アンペア)/dm2 (電流密度)10秒とした。 6. 流水洗 市水にて常温で30秒間 7. 酸浸漬 5%硫酸溶液中に25℃で2分
間 8. 流水洗 常温で30秒 9. 純水流水洗 常温で30秒 10. ニッケルストライク処理 塩化ニッケル ・・・240g/リットル 塩酸 ・・・140g/リットル の溶液中で、ニッケルストライク処理を行った。その条
件は、常温で10A/dm2 (電流密度)15秒とした。 11. 流水洗 常温で30秒 12. 銅−錫合金メッキ 上村工業社製銅−錫合金メッ
キ浴ミラロイ841中で、浴温度60℃、電流密度1.5
A/dm2 の条件下にて10分間メッキを行った。
【0067】13. 流水洗 常温で30秒 14. 純水流水洗 常温で30秒 15. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・
・30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄 16. 純水流水洗 純水で流水にて35℃で30
秒間行った。 17. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・ 5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)20秒とした。
【0068】18. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・ 5g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を行った。その条件は45℃で4
A(アンペア)/dm2 (電流密度)5秒とした。 19. 流水洗 市水にて常温で30秒間 20. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で
2分間 21. 流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 22. 金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶液
中に電流密度0.5A(アンペア)/dm2 の条件下で40
℃にて15秒間金メッキを行った。 23. 流水洗 市水にて常温で30秒間 24. パラジウムメッキ 酸性塩化物溶液(上村工業社
製パラジウムメッキ溶液450)中で電流密度0.8A
(アンペア)/dm2 の条件下で常温にて10分間メッキ
を行った。 24. 流水洗 市水にて25℃で30秒間超
音波洗浄を行った。 25. 純水流水洗 純水にて25℃で120秒間
流水洗浄を行った。 26. 温水流水洗 85℃の温水にて120秒間
流水洗浄を行った。 27. 乾燥 50℃の温風にて5分間乾燥
させた。
【0069】28. レジスト膜形成 ウレタン系のレ
ジスト膜溶液をフレーム表面の一部に塗布し、硬化して
レジスト膜を形成させた。 29. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・
・30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄 30. 流水洗 市水にて常温で30秒間流水
で洗浄した。 31. 硫酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で
10秒間浸漬した。 32. 流水洗 市水にて常温で30秒間流水
で洗浄した。 33. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・50g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を60℃で電流密度5A(アンペ
ア)/dm2 (電流密度)10秒の条件下で行った。
【0070】 34. アルカリ陽極電解 水酸化ナトリウム ・・
・50g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陽極電解を45℃で電流密度3A(アンペ
ア)/dm2 (電流密度)10秒の条件下で行った。 35. 流水洗 市水にて常温で30秒間流水
洗浄を行った。 純水流水洗 常温で30秒 36. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で
2分間浸漬した。 37. 流水洗 市水にて常温で30秒間流水
洗浄を行った。 純水流水洗 常温で30秒 38. 金合金メッキ チオリンゴ酸金 ・
・・ 5g/リットル ジアミノ亜硝酸パラジウム・・・ 5g/リットル エチレンジアミン ・・・10g/リットル パラアミノ安息香酸 ・・・100g/リットル 水酸化カリウム ・・・ 10g/リットル の非シアン溶液中(pH12)で電流密度0.5A(アンペ
ア)/dm2 の条件下で40℃にて6分間金合金メッキを
行った。
【0071】39. 流水洗 市水にて25℃
で30秒間超音波洗浄を行った。 40. 純水流水洗 純水にて25℃で120秒間
流水洗浄を行った。 41. 温水流水洗 85℃の温水で120秒間流
水洗浄を行った。 42. レジスト膜除去 太陽化(株)サンエコンR−
512のレジスト膜剥離液中にて常温で30分間浸漬し
てレジスト膜を除去した。 43. 溶剤浸漬 トリクレン液中にて80℃で
120秒間超音波の条件で浸漬した。 44. 流水洗 市水にて25℃で30秒間超
音波洗浄を行った。 45. 純水流水洗 純水にて25℃で120秒間
流水洗浄を行った。 46. 温水流水洗 85℃の温水で120秒間流
水洗浄を行った。 47. 乾燥 50℃の温風にて5分間乾燥
させた。
【0072】実施例4 図6に本実施例のメッキ層を形成した眼鏡枠のテンプル
の断面図を示す。その製法を以下に示す。まず、眼鏡枠
部品基材28上にパラジウムストライク処理を施した。
次に、そのパラジウムストライク処理層29a上に、銅
−錫合金メッキ層30を成膜し、金ストライク処理層3
1aを介して金合金メッキ層32を成膜した。そして、
金色の模様を施す部分にウレタン系のレジスト膜を形成
し、そして、レジスト膜とレジスト膜が形成されていな
い部分の全表面に、金ストライク処理33aを介してパ
ラジウムメッキ層34を成膜した。すると、レジスト膜
の部分には、パラジウムメッキ層34は付着しないの
で、表面はレジスト膜の付着している部分と、パラジウ
ムメッキされた部分とが得られた。次いで、レジスト膜
剥離液に浸漬し、前記レジスト膜を除去した。すると、
レジスト膜が除去された部分は金色の金合金メッキ層3
2が露出し、外観が金色と白色の光沢のある模様の眼鏡
枠部品が得られた。また、この眼鏡枠部品は、実施例1
の試験法により、ニッケルの溶出を防止したものであっ
た。以下に、メッキ層の形成処理工程1〜49を示す。
【0073】1. 溶剤洗浄 トリクレン溶液中
にて80℃で120秒間超音波を行った。 2. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・・3
0g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分超音波洗浄 3. 純水流水洗 純水を流水状態にして35℃で
240秒間洗浄した。 4. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・
5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で60℃、電流密度5A(アンペア)/dm2
時間12秒の条件下で陰極電解を行った。
【0074】 5. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・5
0g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて45℃で電流密度4A(アンペア)/d
m2 、7秒の条件下で陰極電解を行った。 6. 流水洗 市水にて常温で30秒間流水で
洗浄を行った。 7. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で2
分間浸漬した。 8. 流水洗 市水にて常温で30秒間流水洗
浄を行った。 純水流水洗 常温で30秒 9. パラジウムストライク処理 低濃度のパラジウムメッキ溶液中に電流密度0.2A(ア
ンペア)/dm2 の条件下で23℃にて20秒間金メッキ
を行った。 10. 流水洗 市水にて常温で30秒間 11. 純水流水洗 常温で30秒
【0075】12. 銅−錫合金メッキ 上村工業社製銅
−錫合金メッキ浴ミラロイ841中で、浴温度60℃、
電流密度1.5A/dm2 の条件下にて10分間メッキを行
った。 13. 流水洗 市水にて25℃で30秒間超
音波洗浄を行った。 14. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・・
30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄 15. 純水流水洗 純水で流水にて35℃で30
秒間行った。
【0076】16. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・ 5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)20秒とした。 17. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・・
5g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を行った。その条件は45℃で4
A(アンペア)/dm2 (電流密度)5秒とした。
【0077】18. 流水洗 市水にて常温で
30秒間 19. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で
2分間 20. 流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 21. 金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶液
中に電流密度0.5A(アンペア)/dm2 の条件下で40
℃にて13秒間金メッキを行った。 22. 流水洗 市水にて常温で30秒間 23. 純水流水洗 常温で30秒 24. 金合金メッキ チオリンゴ酸金 ・
・・ 5g/リットル ジアミノ亜硝酸パラジウム・・・ 5g/リットル エチレンジアミン ・・・10g/リットル パラアミノ安息香酸 ・・・100g/リットル 水酸化カリウム ・・・10g/リットル の非シアン溶液中(pH12)で電流密度0.5A(アンペ
ア)/dm2 の条件下で40℃にて6分間金合金メッキを
行った。
【0078】25. 流水洗 市水で25℃で
30秒間超音波を行った。 26. 純水流水洗 25℃で120秒間 27. 温水流水洗 85℃の温水で120秒間 28. 乾燥 45℃の温風で5分 29. レジスト膜形成 ウレタン系のレジスト膜溶液を
フレーム表面の一部に塗布し、硬化してレジスト膜を形
成させた。 30. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・
・30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄 31. 流水洗 市水にて常温で30秒間流水
で洗浄した。 32. 硫酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で
10秒間浸漬した。 33. 流水洗 市水にて常温で30秒間流水
で洗浄した。 34. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・50g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を60℃で電流密度5A(アンペ
ア)/dm2 (電流密度)10秒の条件下で行った。
【0079】 35. アルカリ陽極電解 水酸化ナトリウム ・・
・50g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陽極電解を45℃で電流密度3A(アンペ
ア)/dm2 (電流密度)10秒の条件下で行った。 36. 流水洗 市水にて常温で30秒間流水
洗浄を行った。 純水流水洗 常温で30秒 37. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で
2分間浸漬した。 38. 流水洗 常温で30秒 39. 純水流水洗 常温で30秒 40. パラジウムメッキ 酸性塩化物溶液(上村工業社
製パラジウムメッキ溶液450)中で電流密度0.8A
(アンペア)/dm2 の条件下で常温にて10分間メッキ
を行った。 41. 流水洗 市水にて25℃で30秒間超
音波洗浄を行っ。 42. 純水流水洗 純水にて25℃で120秒間
流水洗浄を行った。 43. 温水流水洗 85℃の温水で120秒間流
水洗浄を行った。
【0080】44. レジスト膜除去 太陽化(株)サ
ンエコンR−512 のレジスト膜剥離液中にて常温で30
分間浸漬してレジスト膜を除去した。 45. 溶剤浸漬 トリクレン液中にて80℃で
120秒間超音波の条件で浸漬した。 46. 流水洗 市水にて25℃で30秒間超
音波洗浄を行っ。 47. 純水流水洗 純水にて25℃で120秒間
流水洗浄を行った。 48. 温水流水洗 85℃の温水で120秒間流
水洗浄を行った。 49. 乾燥 50℃の温風にて5分間乾燥
させた。
【0081】実施例5 図7に、クラッド材の眼鏡枠部品基材と銅−錫合金メッ
キと金合金メッキとの組合せの複合層を有する眼鏡枠部
品のリムの断面図を示す。この組合せにより、最外層に
金色の光沢のある外観を奏する眼鏡枠を得た。
【0082】基材側は、ニッケル−クロム合金35bを
表層にクラッドしたチタン(またはチタン合金)を芯材
35aとするクラッド材35c上に金ストライク処理層
36aを施したのち約3.0 μm の厚みの銅−錫合金メッ
キ層37、金ストライク処理層38a、さらに約1.2μ
m の厚みの金合金メッキ層39を施した。その結果、金
色の光沢のある外観を奏する眼鏡枠が得られた。また、
チタンを芯材35aとするクラッド材を使用しているの
で、軽量で耐久性に優れた美観を奏する眼鏡枠部品が得
られた。さらに、実施例1と同様の試験法により、ニッ
ケルの溶出を防止できたものであった。
【0083】以下に、メッキ層の形成処理工程1〜29
を示す。 1. 溶剤洗浄 トリクレン溶液中にて80℃
で120秒間超音波を行った。 2. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・・
・30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄 3. 純水流水洗 純水で流水にて35℃で30
秒間行った。 4. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・ 5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)20秒とした。
【0084】 5. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・・
・ 5g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陽極電解を行った。その条件は45℃で4
A(アンペア)/dm2 (電流密度)5秒とした。 6. 流水洗 市水にて常温で30秒間 7. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃で
2分間 8. 流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 9. 金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶液中に電流密度0.5A(アン
ペア)/dm2 の条件下で40℃にて15秒間金メッキを
行った。 10. 流水洗 市水にて常温で30秒間 11. 純水流水洗 常温で30秒 12. 銅−錫合金メッキ 上村工業社製銅−錫合金メ
ッキ浴ミラロイ841中で、浴温度60℃、電流密度1.
5A/dm2 の条件下にて10分間メッキを行った。
【0085】13. 流水洗 常温で30秒 14. 純水流水洗 常温で30秒 15. アルカリ浸漬 オルソ珪酸ソーダ ・
・・30g/リットル 炭酸ソーダ ・・・40g/リットル 苛性ソーダ ・・・15g/リットル 界面活性剤 ・・・ 1g/リットル 70℃3分 超音波洗浄 16. 純水流水洗 純水で流水にて35℃で3
0秒間行った。 17. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・
・・ 5g/リットル 炭酸ナトリウム ・・・20g/リットル リン塩酸 ・・・20g/リットル 界面活性剤 ・・・微量 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中で陰極電解を行った。その条件は60℃で5A
(アンペア)/dm2 (電流密度)20秒とした。
【0086】 18. アルカリ陰極電解 水酸化ナトリウム ・
・・ 5g/リットル グルコン酸ソーダ ・・・50g/リットル 純水 ・・・ 1/リットル の溶液中にて陰極電解を行った。その条件は45℃で4
A(アンペア)/dm2 (電流密度)5秒とした。 19. 流水洗 市水にて常温で30秒間 20. 酸浸漬 5%硫酸溶液中にて25℃
で2分間 21. 流水洗 市水にて常温で30秒間 純水流水洗 常温で30秒 22. 金ストライク処理 シアン化カリウムメッキ溶
液中に電流密度0.5A(アン ペア)/dm2 の条件下で
40℃にて15秒間金メッキを行った。 23. 流水洗 市水にて常温で30秒間 24 純水流水洗 常温で30秒 25. 金合金メッキ チオリンゴ酸金
・・・5g/リットル ジアミノ亜硝酸パラジウム・・・5g/リットル エチレンジアミン ・・・10g/リットル パラアミノ安息香酸 ・・・100g/リットル 水酸化カリウム ・・・10g/リットル の非シアン溶液中(pH12)で電流密度0.5A(アンペ
ア)/dm2 の条件下で40℃にて6分間金合金メッキを
行った。 26. 流水洗 市水で25℃で30秒間超
音波を行った。 27. 純水流水洗 25℃で120秒間 28. 温水流水洗 85℃の温水で120秒間 29. 乾燥 45℃の温風で5分
【0087】以上、本実施例について説明したが、本発
明は実施例にのみ限定されるものではなく、眼鏡枠基
材、ストライク処理、メッキ層の種類は適宜組合せを変
えることができる。また、本発明では、眼鏡枠とは、眼
鏡枠部品及び眼鏡枠の構造の一部または全部を含めた総
称として使用していることもあり、本発明のメッキ層が
実施例の眼鏡枠部品に限らず、眼鏡枠の他部分にも適用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の眼鏡枠の斜視図である。
【図2】図1の眼鏡枠のリムのX−X線断面図である。
【図3】実施例2の眼鏡枠のリムの断面図である。
【図4】実施例3の眼鏡枠のテンプルの断面図である。
【図5】実施例3の眼鏡枠のテンプルの拡大断面図であ
る。
【図6】実施例4の眼鏡枠のテンプルの断面図である。
【図7】実施例5の眼鏡枠のテンプルの断面図である。
【符号の説明】
1・・・眼鏡枠 2・・・リム 3・・・プリッジ 4・・・パッドアーム 5・・・パットボックス 6・・・ヨロイ 7・・・テンプル 8・・・ブローチ 9・・・ヒンジ 22・・・眼鏡枠部品基材(ストライク処理層、銅−錫
合金メッキ済) 26・・・パラジウム層(表面被膜層) 27・・・金合金層(模様被膜層)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−9188(JP,A) 特開 昭59−9192(JP,A) 特開 昭51−56241(JP,A) 特開 昭64−78218(JP,A) 特開 昭60−194423(JP,A) 特開 平5−224161(JP,A) 特開 平5−140794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 5/00 B32B 15/01 C25D 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケルを含有する眼鏡枠部品基材の表
    面の一部又は全部に、ストライク処理層及び銅−錫合金
    メッキ層を含む下地層、並びに実質的にニッケルを含有
    しない被覆層を有することを特徴とする眼鏡枠部品。
  2. 【請求項2】 眼鏡枠部品基材の表面上のストライク処
    理層が、ニッケルストライク処理層、金ストライク処理
    層又はパラジウムストライク処理層である請求項1記載
    の眼鏡枠部品。
  3. 【請求項3】 実質的にニッケルを含有しない被覆層
    が、ニッケル以外の金属、ニッケルを含有しない合金、
    又は樹脂からなる被覆層である請求項1記載の眼鏡枠部
    品。
  4. 【請求項4】 ニッケルを含有する眼鏡枠部品基材の表
    面の一部又は全部をストライク処理し、得られたストラ
    イク処理層に銅−錫合金メッキをし、得られた銅−錫合
    金メッキ層に、必要によりストライク処理をし、次いで
    実質的にニッケルを含有しない被覆層を形成することを
    特徴とする眼鏡枠部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の製造方法により得られた
    眼鏡枠部品の実質的にニッケルを含有しない被覆層の一
    部にレジスト膜を形成し、レジスト膜で被覆されていな
    い上記被覆層に、該被覆層と同種又は異種のニッケルを
    含有しない被覆層を形成し、次いで上記レジスト膜を除
    去することを特徴とする眼鏡枠部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも皮膚と接触する部品を、請求
    項1記載の眼鏡枠部品とした眼鏡枠。
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