JPH068926U - ニッケル系眼鏡部品母材 - Google Patents

ニッケル系眼鏡部品母材

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JPH068926U
JPH068926U JP4768392U JP4768392U JPH068926U JP H068926 U JPH068926 U JP H068926U JP 4768392 U JP4768392 U JP 4768392U JP 4768392 U JP4768392 U JP 4768392U JP H068926 U JPH068926 U JP H068926U
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JP
Japan
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nickel
plating
base material
tin
eyeglass
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Pending
Application number
JP4768392U
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English (en)
Inventor
肇 清川
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Kiyokawa Plating Industries Co Ltd
Original Assignee
Kiyokawa Plating Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kiyokawa Plating Industries Co Ltd filed Critical Kiyokawa Plating Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ニッケルを含む素材の表面に、スズを含む合
金メッキを施した。 【効果】 組織の緻密なスズ合金メッキにより、ニッケ
ルを含む素材が完全に封鎖され、ニッケルアレルギーの
心配がなくなった。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、眼鏡部品の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ニッケルは、価格が安く加工性に富み比較的硬いので、眼鏡の材料として大変 に優れている。けれども、最近では、ニッケルに対し皮膚のかぶれなどのアレル ギー反応を示す人が増えて、ニッケル製の身の回り品が敬遠される傾向にあり、 剥き出しの肌に接触しあるいは近接する眼鏡においても例外ではない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本考案においては、眼鏡にニッケルを使用しながらも、ニッケルアレ ルギーが起きないようにすることを技術的課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以下、上記課題解決のために本考案において採用した手段を説明すると、ニッ ケルまたはニッケル合金を眼鏡部品の形状に加工して眼鏡部品素材を得、次いで 、この眼鏡部品素材の表面を被覆するようにスズを含む合金メッキのメッキ層を 形成するという手段である。
【0005】 スズを含む合金メッキは、その多くが、耐食性、光沢性、可撓性に富み、研磨 も容易で、眼鏡部品用のメッキとして優れている上、他の種のメッキに比べても 、組織が緻密で硬く、メッキ下の本体金属の保護性が良い。このため、メッキ層 下のニッケルを完全に封鎖して、ニッケルアレルギーを防止することが可能なの である。なお、スズを含む合金メッキが緻密で硬く本体金属保護性が高い理由は 、純スズにおいて形成される結晶塊同士の隙間の界面が、他の元素の存在によっ て、消滅するからである。
【0006】 以下、本考案を実施例に基づいて説明する。
【0007】 §1.第1実施例
【0008】 金属ニッケルを加工して、眼鏡部品素材1を得る。そして、この眼鏡部品素材 1をフッ酸硝酸混合液に浸潤して、表面を粗面化する。次に、この粗面化処理済 み眼鏡部品素材に、スズ、銅の合金メッキを電解メッキ法により施す。なお、こ の合金メッキにあたっては、以下の条件で行い、層厚数十μのメッキ層2を得る ものとする。
【0009】 使用するメッキ液の条件 銅濃度 7〜15g/l スズ濃度 10〜20g/l 遊離シアン濃度 40〜60g/l 水酸化カリウム濃度 2〜 7g/l その他の条件 浴温度 50〜70℃ pH 11〜13 電流密度 0.5〜3 A/dm2
【0010】 以上のメッキ処理によって得られる眼鏡部品母材は、メッキ層のビッカース硬 度が約500〜600Hvであり、塩水噴霧試験、キャス試験、人工汗試験を行った結果 も良好で、耐食性にも問題がないことが確認された。また、このメッキ層は比較 的緻密で硬く、ニッケルをほぼ完全に被覆している。このため、眼鏡部品母材は 、ニッケルアレルギーを起こしにくい。
【0011】 このスズ−銅合金メッキ層は、スズの含有量が約40%程度であれば、白色光沢 を呈し、貴金属などで装飾メッキを施すときの下地メッキとしても使用できる。
【0012】 §2.第2実施例
【0013】 金属ニッケルを加工して、眼鏡部品素材1を得る。そして、この眼鏡部品素材 1をフッ酸硝酸混合液に浸潤して、表面を粗面化する。次に、この粗面化処理済 み眼鏡部品素材に、スズ、コバルトの合金メッキを電解メッキ法により施す。な お、この合金メッキにあたっては、以下の条件で行い、層厚数十μのメッキ層3 を得るものとする。
【0014】 使用するメッキ液の条件 コバルト濃度 5〜15g/l スズ濃度 30〜60g/l アミノカルボン酸濃度 40〜60g/l その他の条件 浴温度 60〜70℃ pH 13以上 電流密度 0.5〜3 A/dm2
【0015】 以上のメッキ処理によって得られる眼鏡部品母材は、メッキ層のビッカース硬 度が約400〜550Hvである他、塩水噴霧試験、キャス試験、人工汗試験を行った結 果も第1実施例同様に良好で、耐食性にも問題がないことが確認できた。
【0016】 このスズ−コバルト合金メッキ層は、装飾用クロムに似た白色光沢を呈し、貴 金属などで装飾メッキを施すときの下地メッキとしても使用できる。
【0017】 以上の2実施例の他、例えば、銅、スズ、亜鉛の3元メッキを施すこともでき る。この3元メッキは、亜鉛の含有量が数%であれば、銅、スズのみの合金メッ キよりも光沢に富み、下地メッキとして優れている。
【0018】
【考案の効果】 以上のように、本考案によれば、本体金属たる眼鏡部品素材にニッケルを含む 場合でも、緻密で本体金属保護性に優れるスズを含む合金メッキが、その表面を 被覆するので、ニッケルアレルギーを防ぐことができる。また、このメッキ層は 、例えばプラスチックなどで本体金属を被覆した場合と異なって、ロウ付け性、 溶接性に優れているので、眼鏡部品としての加工性も悪化させない。したがって 、本考案の眼鏡部品母材は、産業上の利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼鏡部品素材の表面に、スズ−銅メッキを施し
たところの模式的断面図である。
【図2】眼鏡部品素材の表面に、スズ−コバルトメッキ
を施したところの模式的断面図である。
【符号の説明】
1 眼鏡部品素材 2 スズ−銅合金メッキ層 3 スズ−コバルト合金メッキ層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケルまたはニッケル合金を眼鏡部品
    の形状に加工して得られる眼鏡部品素材と、当該眼鏡部
    品素材の表面を被覆するメッキ層とから構成される眼鏡
    部品母材であって、メッキ層がスズを含む合金メッキに
    よって構成されていることを特徴とするニッケル系眼鏡
    部品母材。
  2. 【請求項2】 メッキ層が、銅またはコバルトを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のニッケル系眼鏡部品母
    材。
JP4768392U 1992-07-08 1992-07-08 ニッケル系眼鏡部品母材 Pending JPH068926U (ja)

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JP4768392U JPH068926U (ja) 1992-07-08 1992-07-08 ニッケル系眼鏡部品母材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002161393A (ja) * 2000-11-22 2002-06-04 Bikutoria:Kk 耐食性を有する貴金属めっき方法および貴金属めっき装身具。

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5716194A (en) * 1980-05-15 1982-01-27 Chugai Electric Ind Co Ltd Method for partially compounding ornamental noble metal alloy onto austenite type stainless steel
JPH05264930A (ja) * 1992-03-19 1993-10-15 Hoya Corp 眼鏡枠部品、その製造方法及び眼鏡枠

Patent Citations (2)

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