JP3230626B2 - 表面処理Al材 - Google Patents

表面処理Al材

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JP3230626B2
JP3230626B2 JP18853493A JP18853493A JP3230626B2 JP 3230626 B2 JP3230626 B2 JP 3230626B2 JP 18853493 A JP18853493 A JP 18853493A JP 18853493 A JP18853493 A JP 18853493A JP 3230626 B2 JP3230626 B2 JP 3230626B2
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Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に自動車ボディとし
て使用される表面処理Al材に関するものである。
【0002】
【発明の背景】近年、自動車の燃費向上から軽量化を目
的してアルミニウムまたはアルミニウム合金(以下、A
lと略す)板のボディパネル等への適用が進んでいる。
ところで、ボディパネルは主に鋼板が使用されており、
この為リン酸塩処理の工程が必要とされている。すなわ
ち、耐蝕性の観点から、自動車製造ラインでは、各パー
ツからボディを組み立てた後にリン酸塩処理の工程が入
っている。
【0003】尚、Al板はリン酸亜鉛処理よりもクロメ
ート処理をした方が耐蝕性から好ましいものの、この為
にはAl板専用の処理ラインを設けなければならず、コ
ストが高く付いてしまう。従って、現行の鋼板処理ライ
ンをそのまま使用する関係上、Al板と鋼板が混在する
系でリン酸亜鉛処理が行われる必要がある。そして、こ
のリン酸塩処理に際して、Al板と鋼板とが併存してい
ると、リン酸塩皮膜の形成、塗装後の鮮映性に問題が生
じると指摘されている。
【0004】例えば、リン酸塩溶液でAl板を処理する
と、リン酸塩溶液中でAl表面が溶解し、リン酸塩溶液
中にAl3+が溶出し、リン酸塩皮膜の形成が阻害される
ようになるのである。又、現行の鋼板処理条件のままで
は、Al板をリン酸塩溶液で処理しても極めて少しのリ
ン酸塩皮膜しか形成されず、少しのリン酸塩皮膜しか形
成されていないAl板と充分なリン酸塩皮膜が形成され
た冷延鋼板との間では表面性状が大きく異なってしま
い、塗装後の塗膜の光沢度や鮮映性に差が出来、外観が
劣ったものとなってしまう。そして、Al板のリン酸亜
鉛皮膜が少量の場合には、塗装外観の違いに加えて塗装
後の耐蝕性も劣ったものとなってしまう。
【0005】このような問題点を解決する手段として、
リン酸塩溶液中にK+ やF- を添加することが知られて
いた。すなわち、Al3++2K+ +Na+ +F- →K2
NaAlF6 (沈殿物)となる反応を利用して溶存Al
3+を除去すると共に、F- の添加によりAl板上へのリ
ン酸塩皮膜の形成を可能とするものである。しかしなが
ら、Al板と鋼板とを同時処理しようとすると、両者の
被処理面積の比によって液組成や補給量を変更しなけれ
ばならず、同一のリン酸塩処理ラインで何種類もの車種
の製造を行う場合には、上記の手段を採用することは不
可能である。
【0006】そこで、これに代わる手段として、Al板
の表面にZnメッキ層、Zn−Fe,Zn−Co,Zn
−Ni等のZn系合金メッキ層、あるいはFe−Sb等
のFe系合金メッキ層を1g/m2 以上の厚さ付ける技
術思想が提案(特開昭61−157693号公報)され
るに至った。又、Al板の表面を清浄化した後、亜鉛置
換メッキ法によりZnメッキ層を0.05〜1.0g/
2 の厚さ付ける技術思想が提案(特開平4−2680
77号公報)されている。
【0007】又、Al板の表面を清浄化した後、亜鉛置
換メッキ法および電気亜鉛メッキ法によりZnメッキ層
を0.05〜1.0g/m2 の厚さ付ける技術思想が提
案(特開平4−268078号公報)されている。又、
Al板の表面に、Fe,Co,Ni,Cu,Cr,Mn
の中から選ばれる一つ以上のものを不連続的に被覆する
技術思想が提案(特開平5−112892号公報)され
ている。
【0008】しかしながら、これらの提案のものでは糸
状腐食の発生を充分に抑えられるものではなく、更なる
改善が求められている。
【0009】
【発明の開示】本発明の目的は、リン酸亜鉛処理をした
際に問題が起きず、自動車用のボディ材料として好適
で、耐蝕性に富む表面処理Al材を提供することであ
る。この本発明の目的は、アルミニウム又はアルミニウ
ム合金材の表面に0.01〜1g/m2 の厚さのZn系
合金のメッキ膜が設けられてなる表面処理Al材であっ
て、前記メッキ膜がZn−(2〜5wt%)Ni−(3
〜7wt%)Cuであることを特徴とする表面処理Al
材によって達成される。
【0010】又、アルミニウム又はアルミニウム合金材
の表面に0.01〜1g/m2 の厚さのZn系合金のメ
ッキ膜が設けられてなる表面処理Al材であって、前記
メッキ膜がZn−(2〜5wt%)Ni−(0.5〜2
wt%)Feであることを特徴とする表面処理Al材に
よって達成される。又、アルミニウム又はアルミニウム
合金材の表面に0.01〜1g/m2 の厚さのZn系合
金のメッキ膜が設けられてなる表面処理Al材であっ
て、前記メッキ膜がZn−(0.5〜2wt%)Fe−
(3〜7wt%)Cuであることを特徴とする表面処理
Al材によって達成される。
【0011】又、アルミニウム又はアルミニウム合金材
の表面に0.01〜1g/m2 の厚さのZn系合金のメ
ッキ膜が設けられてなる表面処理Al材であって、前記
メッキ膜がZn−(2〜5wt%)Ni−(0.5〜2
wt%)Fe−(3〜7wt%)Cuであることを特徴
とする表面処理Al材によって達成される。尚、この表
面処理Al材におけるメッキ膜は化学置換メッキによる
ものであることが好ましい。
【0012】以下、本発明について説明する。Al材を
自動車のボディ材料として利用しようとする試みがなさ
れ、そしてAl材の表面にZn系のメッキ膜を設けるこ
とが提案されて来たことは前述の通りであり、しかしな
がらこれまでの提案のものでは充分なる特性のものが得
られていなかったことも指摘した通りである。
【0013】そこで、この点についての研究開発を鋭意
押し進めて行った結果、Al板に施すメッキとしてはZ
n系メッキが好ましく、しかもメッキ組成としてNi含
有割合が2〜5%、Fe含有割合が0.5〜2%、Cu
含有割合が3〜7%の範囲であって、かつ、Ni,F
e,Znのうち二種以上の組成を有する場合に、塗装後
の耐蝕性は格段に向上することが見出されたのである。
【0014】この現象が如何なる理由によるものである
かは充分には解明されなかったものの、メッキ膜がリン
酸亜鉛処理で溶解する際、Ni,Fe,Cuがリン酸亜
鉛皮膜に取り込まれ、リン酸亜鉛皮膜の結晶状態が変化
し、引き続く電着塗装やベーキング処理を施しても、A
l板の耐蝕性を高いものとしているのであろうとの推察
がなされた。
【0015】ここで、Ni含有割合を2〜5wt%と限
定したのは、2wt%未満の少な過ぎる場合には耐蝕性
の改善効果が得られ難く、逆に、5wt%を越えた多す
ぎる場合には、化学置換メッキ浴に添加するNi塩が沈
澱を生じ易く、液が不安定で実用的でなくなるからであ
る。Fe含有割合を0.5〜2wt%と限定したのは、
0.5wt%未満の少な過ぎる場合には耐蝕性の改善効
果が得られ難く、逆に、2wt%を越えた多すぎる場合
には、化学置換メッキ浴に添加するFe塩が沈澱を生じ
易く、液が不安定で実用的でなくなるからである。
【0016】Cu含有割合を3〜7wt%と限定したの
は、3wt%未満の少な過ぎる場合には耐蝕性の改善効
果が得られ難く、逆に、7wt%を越えた多すぎる場合
には、化学置換メッキ浴に添加するCu塩が沈澱を生じ
易く、液が不安定で実用的でなくなるからである。そし
て、単に、Ni,Fe,Cuの群の中から選ばれる一つ
とするのではなく、二つ、あるいは三つを含有させるよ
うにしたのは、すなわちZn−Niメッキ膜、Zn−F
eメッキ膜、Zn−Cuメッキ膜とはせず、Zn−Ni
−Cuメッキ膜、Zn−Ni−Feメッキ膜、Zn−F
e−Cuメッキ膜、あるいはZn−Ni−Fe−Cuメ
ッキ膜としたのは、三成分以上の系のメッキ膜で耐蝕性
の改善効果が著しく高かったからによる。尚、これは、
Zn−Ni−Cuメッキ膜、Zn−Ni−Feメッキ
膜、Zn−Fe−Cuメッキ膜、あるいはZn−Ni−
Fe−Cuメッキ膜がリン酸亜鉛処理で溶解する際、N
i,Fe,Cuのうちの二種類以上が取り込まれたリン
酸亜鉛皮膜の結晶構造と一種類しか取り込まれていない
リン酸亜鉛皮膜の結晶構造とが異なっており、二成分以
上のものが含まれている皮膜結晶は微細で緻密なものと
なっており、これによって塗膜の密着性が向上し、か
つ、耐アルカリ性が向上し、電着塗装処理での皮膜の劣
化が抑制され、耐蝕性が改善されるものと思われる。
【0017】又、メッキ付着量を0.01〜1g/m2
としたのは、0.01g/m2 より低すぎる場合にはリ
ン酸亜鉛処理性が低下し、かつ、Alイオンがリン酸亜
鉛処理浴に溶解するようになり、メッキ膜を設けた意味
がなく、逆に、1g/m2 を越えた多すぎる場合はリン
酸亜鉛処理後のメッキ膜の残存量が多く、塗装後の耐蝕
性が低下する傾向が有ったからである。尚、メッキ付着
量が0.2〜0.5g/m2 であることが一層好ましい
ものである。
【0018】このような表面処理が行われたAl板を用
いてAl製パーツが構成され、そして鋼板製パーツと組
み合わせた後にリン酸塩溶液による処理が行われる。す
なわち、リン酸塩溶液による処理によって表面に0.5
〜3g/m2 程度のリン酸亜鉛皮膜が形成される。この
後、カチオン電着、中塗り、そして上塗りといった工程
を通る。
【0019】尚、上記リン酸塩処理、カチオン電着、中
塗り、及び上塗りについては、従来からの技術をそのま
ま利用でき、そして良く知られているので、詳細な説明
は省略する。以下、具体的な実施例を挙げて説明する。
【0020】
【実施例】
〔実施例1〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Cu化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0021】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 28g/l 硫酸銅 : 5g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例2〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で5秒間浸漬し、その後水洗し、そして60
℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Cu化学置換メッキ膜が
形成されたAl材を得た。
【0022】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 10g/l 硫酸銅 : 5g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例3〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で30秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Cu化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0023】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 38g/l 硫酸銅 : 5g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例4〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Cu化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0024】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 45g/l 硫酸銅 : 5g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例5〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Cu化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0025】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 28g/l 硫酸銅 : 10g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例6〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で12秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Fe化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0026】苛性ソーダ :110g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 33g/l 塩化第二鉄 :2.2g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例7〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で110秒間浸漬し、その後水洗し、そして
60℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Fe化学置換メッキ
膜が形成されたAl材を得た。
【0027】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 33g/l 塩化第二鉄 :2.2g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例8〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で13秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Fe化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0028】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 10g/l 塩化第二鉄 : 1g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例9〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で13秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Fe化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0029】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 45g/l 塩化第二鉄 : 3g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例10〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%
Cu材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Fe−Cu化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0030】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 塩化第二鉄 : 2g/l 硫酸銅 : 5g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例11〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%
Cu材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Fe−Cu化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0031】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 塩化第二鉄 : 1g/l 硫酸銅 : 2g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例12〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%
Cu材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Fe−Cu化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0032】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 塩化第二鉄 : 3g/l 硫酸銅 : 10g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例13〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%
Cu材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Fe−Cu化学置換メ
ッキ膜が形成されたAl材を得た。
【0033】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 33g/l 硫酸銅 : 6g/l 塩化第二鉄 :2.2g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例14〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%
Cu材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Fe−Cu化学置換メ
ッキ膜が形成されたAl材を得た。
【0034】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 10g/l 硫酸銅 : 2g/l 塩化第二鉄 : 1g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔実施例15〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%
Cu材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Fe−Cu化学置換メ
ッキ膜が形成されたAl材を得た。
【0035】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 45g/l 硫酸銅 : 10g/l 塩化第二鉄 : 3g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔比較例1〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で30秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn化学置換メッキ膜が形成された
Al材を得た。
【0036】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 15g/l ロッシェル塩 : 10g/l 〔比較例2〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で40秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Fe化学置換メッキ膜が形成
されたAl材を得た。
【0037】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 15g/l 塩化第二鉄 : 2g/l ロッシェル塩 : 12g/l 〔比較例3〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で30秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni化学置換メッキ膜が形成
されたAl材を得た。
【0038】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 塩化ニッケル : 30g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔比較例4〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で30秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Cu化学置換メッキ膜が形成
されたAl材を得た。
【0039】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸銅 : 5g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔比較例5〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Cu化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0040】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 5g/l 硫酸銅 : 6g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔比較例6〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Ni化学置換メッキ膜が形成
されたAl材を得た。
【0041】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 33g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔比較例7〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で20秒間浸漬し、その後水洗し、そして6
0℃で2分乾燥し、Zn−Fe−Cu化学置換メッキ膜
が形成されたAl材を得た。
【0042】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸銅 : 1g/l 塩化第二鉄 : 2g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔比較例8〕Al−4.0wt%Mg−0.2wt%C
u材を弱アルカリ系の脱脂剤で脱脂処理して水洗した
後、弗素イオン含有の酸で表面酸化皮膜を除去処理し、
そして水洗した。この後、下記の組成の化学置換メッキ
浴に30℃で300秒間浸漬し、その後水洗し、そして
60℃で2分乾燥し、Zn−Ni−Cu化学置換メッキ
膜が形成されたAl材を得た。
【0043】苛性ソーダ :120g/l 硫酸亜鉛 : 38g/l 硫酸ニッケル : 28g/l 硫酸銅 : 5g/l ロッシェル塩 : 43g/l シアン化カリウム : 12g/l 〔特性〕上記各例で得られた化学置換メッキ膜が形成さ
れたAl材に対して、通常のリン酸塩処理、カチオン電
着、中塗り、及び上塗りを施し、そして塩水噴霧(5%
塩水、35℃で2時間)→温風乾燥(60℃で4時間)
→湿潤(55℃で4時間)のサイクルを120回繰り返
し、クロスカット部からの糸錆長さを調べたので、その
結果を下記の表−1に示す。
【0044】 表−1 メッキ付着量 メッキ膜組成(wt%) 耐蝕性試験 g/m2 Zn Ni Fe Cu 実施例1 0.4 91.9 3.1 -- 5.0 1.0 実施例2 0.2 92.9 2.1 -- 5.0 2.0 実施例3 0.5 90.9 4.1 -- 5.0 1.5 実施例4 0.4 90.1 4.9 -- 5.0 1.0 実施例5 0.4 89.9 3.1 -- 7.0 1.0 実施例6 0.3 95.7 3.3 1.0 -- 1.0 実施例7 1.0 95.7 3.3 1.0 -- 1.3 実施例8 0.3 97.4 2.1 0.5 -- 1.5 実施例9 0.3 93.0 5.0 2.0 -- 1.5 実施例10 0.4 94.3 -- 0.9 4.8 1.0 実施例11 0.4 96.5 -- 0.5 3.0 1.5 実施例12 0.4 91.0 -- 2.0 7.0 1.5 実施例13 0.4 90.5 3.3 0.8 5.4 0.5 実施例14 0.4 94.4 2.0 0.6 3.0 0.5 実施例15 0.4 86.1 5.0 2.0 6.9 0.5 比較例1 0.5 100 -- -- -- 5.0 比較例2 0.6 96.8 -- 3.2 -- 4.5 比較例3 0.5 97.0 3.0 -- -- 5.2 比較例4 0.5 95.4 -- -- 4.6 6.0 比較例5 0.4 93.5 1.5 -- 5.0 5.0 比較例6 0.4 96.5 3.3 0.2 -- 5.2 比較例7 0.4 97.1 -- 0.9 2.0 5.0 比較例8 1.6 91.7 3.3 -- 5.0 7.2
【0045】
【効果】本発明によれば、リン酸亜鉛処理に際して問題
が起きず、自動車用のボディ材料として好適で、耐蝕性
に富む表面処理Al材が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 30/00 C23C 18/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金材の
    表面に0.01〜1g/m2 の厚さのZn系合金のメッ
    キ膜が設けられてなる表面処理Al材であって、前記メ
    ッキ膜がZn−(2〜5wt%)Ni−(3〜7wt
    %)Cuであることを特徴とする表面処理Al材。
  2. 【請求項2】 アルミニウム又はアルミニウム合金材の
    表面に0.01〜1g/m2 の厚さのZn系合金のメッ
    キ膜が設けられてなる表面処理Al材であって、前記メ
    ッキ膜がZn−(2〜5wt%)Ni−(0.5〜2w
    t%)Feであることを特徴とする表面処理Al材。
  3. 【請求項3】 アルミニウム又はアルミニウム合金材の
    表面に0.01〜1g/m2 の厚さのZn系合金のメッ
    キ膜が設けられてなる表面処理Al材であって、前記メ
    ッキ膜がZn−(0.5〜2wt%)Fe−(3〜7w
    t%)Cuであることを特徴とする表面処理Al材。
  4. 【請求項4】 アルミニウム又はアルミニウム合金材の
    表面に0.01〜1g/m2 の厚さのZn系合金のメッ
    キ膜が設けられてなる表面処理Al材であって、前記メ
    ッキ膜がZn−(2〜5wt%)Ni−(0.5〜2w
    t%)Fe−(3〜7wt%)Cuであることを特徴と
    する表面処理Al材。
  5. 【請求項5】 メッキ膜が化学置換メッキによるもので
    あることを特徴とする請求項1〜請求項4の表面処理A
    l材。
  6. 【請求項6】 自動車のボティ用として用いられるもの
    であることを特徴とする請求項1〜請求項5の表面処理
    Al材。
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