JPS6134520B2 - - Google Patents

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JPS6134520B2
JPS6134520B2 JP19833782A JP19833782A JPS6134520B2 JP S6134520 B2 JPS6134520 B2 JP S6134520B2 JP 19833782 A JP19833782 A JP 19833782A JP 19833782 A JP19833782 A JP 19833782A JP S6134520 B2 JPS6134520 B2 JP S6134520B2
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iron
plating
steel plate
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JP19833782A
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Yoshio Shindo
Koichi Wada
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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  • Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は鋼板表面に2層からなる金属めつき層
を有する、塗装後の耐食性、塗装密着性等、自動
車の車体外面用鋼板に要求される諸性質にすぐれ
た複層被覆鋼板およびその製造方法に関するもの
である。 近年、寒冷地帯における冬期の道路凍結防止用
の散布塩に対する自動車の車体用防錆鋼板として
亜鉛めつき鋼板が使用されている。亜鉛めつき鋼
板はその強い擬性防食作用により鋼板を十分防食
する能力があるため、かなり多くの部材に使われ
ているが、一方塗膜下腐食に弱いという欠点があ
る。厳しい腐食環境では塗膜は容易に水や酸素を
通し(1)式のように亜鉛は酸化される(2)式のように
水素イオンを生じる。 Zn→Zn2++2e (1) O2+2H2O+4e→4OH (2) 塗膜下に水酸イオンが生じると、塗膜はブリスタ
ーと呼ばれる塗膜のフクレ現象が生じ、さらに発
展すると塗膜剥離が生じ、塗装による防錆機能を
失つてしまう。 次に亜鉛よりも塗膜のブリスター腐食に強いと
いうことで使われているのが、鉄−亜鉛合金めつ
きを被覆した鋼板であり、通常鉄含有量が10〜20
%(重量、以下合金めつき層の組成%は全て重量
%とする)のものが未塗装耐食性もかなり良好で
かつ耐ブリスター腐食に強いということで多く使
用されているが、本発明者らの確認では鉄含有量
28%未満で、その能力が十分ある。しかし鉄−亜
鉛合金めつきは、鉄を含むため、めつき層全体の
未塗装耐食性が亜鉛めつき単独よりも若干劣る。
例えば、塗装後塗膜に生じた疵部や、塗装がまわ
りにくい構造部から進行する腐食を抑制するのが
困難である。 そのため例えば第1層として亜鉛めつきを施し
さらにその上に第2層として鉄−亜鉛めつきを施
し、前記の両者の欠点をカバーし合つた鋼板も提
案されている。又、未塗装耐食性がよくかつ塗膜
のブリスター腐食も亜鉛めつき鋼板よりも良好な
単層めつき鋼板として、最近注目をあびている鋼
板としてニツケル−亜鉛合金電気めつき鋼板があ
る。本発明者らの確認でもニツケル5〜17%のニ
ツケル−亜鉛合金電気めつきを施した鋼板は、亜
鉛めつき鋼板に比し優れた耐ブリスター性、未塗
装耐食性を有し、さらにコバルト0.2〜5%を含
有するニツケル5〜17%のニツケル−コバルト−
亜鉛合金電気めつきを施した鋼板はより一層優れ
た耐ブリスター性、未塗装耐食性を有していた。 しかしながら、なお耐食性の面で不満であり、
かつその他自動車の車体外面用鋼板としての塗装
品質性能の面でも改善すべき点が少なくない。車
体外面用鋼板の塗装品質性能の中で、塗料密着性
もその一つであるが、塗料の2次密着性を評価す
る方法として耐水密着性がある。耐水密着性は、
自動車の車体外面同様に、供試材に化成処理(リ
ン酸塩処理)、電着塗装、中塗り塗装、上塗り塗
装を順次施したものを、40℃脱イオン水中に10日
間浸漬して2m/m碁盤目塗装密着性評価を行う
もので一般にリン酸塩処理被膜中にZn2FeHPO4
(Phosphophyllite)結晶が多く存在すると良好と
いわれているが、他にめつき被膜自体の要因も強
くあるといわれ、亜鉛および亜鉛を主体とした合
金めつき鋼板表面では劣り、鉄および鉄を主体と
した合金めつき鋼板では、冷延鋼板同等に優れて
いるといわれている。そのため、鉄又は鉄を28%
以上含む鉄−亜鉛合金めつきを上層とし、耐水密
着性を高め、かつ下層にニツケル−亜鉛合金めつ
きを施し耐食性を維持することを意図した2層被
覆鋼板も公表されている。 しかし本発明者等の確認では、鉄−亜鉛合金め
つきを上層とする2層被覆鋼板の場合、冷延鋼板
同等の耐水密着性を得るには鉄含有率が70%以上
必要であり、かつこのような高鉄含有率の合金を
上層として被覆した場合、めつき層全体の未塗装
耐食性が下層めつき単層時よりも劣化するという
現象が生じた。 自動車用鋼板としての要求性能は、近時増々厳
しくなり、より耐食性が優れている鋼板を求めら
れている。これは例えば使用環境として塩霧環境
だけでなく塩水浸漬、高温多湿、結霧、氷点下の
環境等にわずかな時間のうちに周期的に変化する
ような、腐食が非常に進行しやすい環境でも良好
な耐食性を求められているもので、ニツケル−亜
鉛系合金めつきはなおのこと、その上に鉄又は高
鉄含有率の鉄−亜鉛合金めつきを施し、より耐食
性が劣化したものでは答えることができなくなつ
ている。 そこで本発明者らは、上記のような問題に鑑
み、耐食性、塗膜密着性、その他自動車の車体用
鋼板として必要な化成処理性(リン酸塩処理
性)、加工性が優れた表面処理鋼板を提供するこ
とを目的に多くの実験と検討を重ねた。その結果
高鉄含有率の鉄−亜鉛合金めつきに微量のクロム
を含有せしめた鉄−亜鉛−クロム合金めつきは、
その単層のつきの状態では素地鋼材を防食する能
力は少ないが、下層に亜鉛を多く含む金属被覆層
を施し、その上層に鉄−亜鉛−クロムめつきを施
すことで所要の目的である、従来の単・複層めつ
き鋼板よりも耐食性に優れ、かつ耐水密着性も冷
延鋼板と同等でリン酸塩処理法、加工性も従来材
に遜色ない被覆鋼板が得られることを知見した。
この場合上層の鉄−亜鉛−クロムめつきは腐食環
境において下層の亜鉛と水不溶性の亜鉛−クロム
腐食生成物を構成すると推定され、このことによ
り耐食性が向上すると思われる。又クロムは腐食
環境において生成する亜鉛の腐食生成物のうち、
腐食時の酸素還元反応の抑制に効果のあるZn
(OH)2で緻密かつ安定に生成させやすく、このこ
とによつても耐食性が向上すると思われる。 本発明は以上の知見に基づいて構成したもの
で、その第1発明の要旨は鋼板表面に第1層とし
て、亜鉛めつき層を鋼板の片面当り0.5μ以上被
覆し、さらに当該被覆層上に第2層として、亜鉛
3〜30%(重量)クロム0.1〜1.0%(重量)の鉄
−亜鉛−クロム合金電気めつき層で、厚さ0.05μ
以上の被覆層を形成したことを特徴とする、耐食
性、塗装密着性にすぐれた2層被覆層の合金めつ
き鋼板にある。 又第2発明の要旨は鋼板表面に第1層として、
鉄含有量28%(重量)未満の鉄−亜鉛合金めつき
層を鋼板の片面当り0.5μ以上被覆し、さらに当
該被覆層上に第2層として、亜鉛3〜30%(重
量)クロム0.1〜1.0%(重量)の鉄−亜鉛−クロ
ム合金電気めつき層で、厚さ0.05μ以上の被覆層
を形成したことを特徴とする、耐食性、塗装密着
性にすぐれた2層被覆層の合金めつき鋼板にあ
る。 又第3発明の要旨は鋼板表面に第1層として、
ニツケル5〜17%(重量)、コバルト0.2〜5%
(重量)のニツケル−コバルト−亜鉛合金めつき
層を鋼板の片面当り0.5μ以上被覆し、さらに当
該被覆層上に第2層として、亜鉛3〜30%(重
量)クロム0.1〜1.0%(重量)の鉄−亜鉛−クロ
ム合金電気めつき層で、厚さ0.05μ以上の被覆層
を形成したことを特徴とする、耐食性、塗装密着
性にすぐれた2層被覆層の合金めつき鋼板にあ
る。 又第4発明の要旨は硫酸々性電気鉄めつき浴に
亜鉛イオンおよび3価クロムイオンを含有する硫
酸塩を添加して、2価鉄イオン、亜鉛イオン、3
価クロムイオンの総量を0.5モル/以上とし、
かつ2価鉄イオンの量に対して亜鉛イオンおよび
3価クロムイオン量が双方共モル比で1〜10モル
%の範囲のめつき液組成物を用い10〜250A/dm2
の電流密度で、第2層目の電気めつきを施すこと
を特徴とする耐食性、塗装密着性にすぐれた2層
被覆の合金めつき鋼板の製造方法にある。 以下本発明について詳しく説明する。 本発明の第1層のめつき層は、亜鉛又は亜鉛を
主体とした合金めつきで、腐食環境下で第2層目
の成分であるクロムによつて防食されるように、
亜鉛を多く含んだものが好ましい。しかし、亜鉛
めつき単独よりは、亜鉛の溶出を抑制するように
したニツケル−コバルト−亜鉛合金めつきの方が
より好ましい。 又第1層のめつき層は一般に公表されている。
溶融めつきおよび電気めつき法で製造されうるも
ので、特にその製造条件に制約すべきものは多く
ない。 第1発明の亜鉛めつき層は溶融めつき、電気め
つきいずれの方法でも製造できる。 但し溶融めつき法では薄めつきが困難で、めつき
原板自体の加工性も悪いので電気めつき法の方が
好ましい。電気亜鉛めつきはアルカリ性、酸性浴
を問わないが浴中に不純物として含有される不可
避成分例えば微量の鉛、モリブデン、銅等は含ま
れるものとし、一般に連続鋼帯に対しては酸性浴
が用いられる。酸性亜鉛めつき浴を用いる場合は
例えばめつき浴組成として、硫酸亜鉛あるいは塩
化亜鉛を主体とし、電導度増加剤として硫酸ソー
ダ、硫酸アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化ア
ンモン等が添加された浴を使用すればよくめつき
浴が特に限定されるものではない。 第2発明の鉄−亜鉛合金めつき層は溶融亜鉛め
つき、電気亜鉛めつき鋼板又は鋼帯を加熱して得
られるものと電気めつき法により直接得られるも
のがあるが、加熱するものはそれだけ工程が複雑
になり、電気めつき法の方が後に第2層の電気め
つきを行うことまで考慮すれば、1つの製造ライ
ンで製造できるので工程が簡易化され好ましい。
電気鉄−亜鉛めつき浴は一般に酸性浴が用いられ
例えばめつき浴組成として硫酸亜鉛、硫酸第1鉄
を主体とし目標とするめつき層の成分が得られる
ように適宜、双方の濃度を調整し電導度増加剤と
して硫酸アンモン、硫酸ソーダ等が添加された浴
を用いればよく、又PH緩衝剤としてクエン酸アン
モンが添加された浴も用いられており、めつき浴
が特に限定されるものではない。 第3発明のニツケル−コバルト−亜鉛合金電気
めつきを行う場合は、一般に酸性浴が用いられ例
えばめつき浴組成として硫酸亜鉛、硫酸ニツケ
ル、硫酸コバルトを主体とし目標とするめつき層
の成分が得られるように適宜、双方の濃度を調整
し電導度増加剤として硫酸アンモン、硫酸ソー
ダ、PH緩衝剤としてホウ酸等が添加されるもの
で、めつき浴が特に限定されるものではない。 また上記第1層における電気めつき条件は例え
ばPH1〜4めつき浴温度40〜60℃、めつき電流密
度10〜200A/dm2等かなり広範囲の広い条件で実
施できる。 第1、第2、第3発明の第1層においては、め
つき量を0.5μ以上に限定したが、その理由は0.5
μ未満では十分な耐食性が得られないためであ
る。 第2層のめつき層は前記第1層めつき層の上に
形成せしめた鉄−亜鉛−クロム合金電気めつき層
で、その厚さを0.05μ以上に限定したのは0.05μ
未満では第1層のめつき層を完全に覆うことがで
きず、第1層の性質が強くでて目的とする性能が
得られなくなるからである。又上限の厚みは特に
限定しないが、製造コストや、第1層の欠点をカ
バーするという目的からして、第1層と同等の厚
さが上限であることが好ましい。 また、第1、第2、第3発明においては第2層
のめつき層における亜鉛含有量を3〜30%(重
量)と限定したがその理由は、亜鉛含有量が3%
未満では、鉄の性質が強くでて、耐食性の改善効
果が認められず、又30%超では、冷延鋼板同等の
耐水性密着性が得られず、又クロムが上限の1.0
%近傍においては亜鉛が30%を超えると第2層の
めつき層の加工性が劣化することによる。 又このめつきにおける第2層のクロム含有量を
0.1〜1.0%の範囲に限定した理由は主として耐食
性と自動車用鋼板としての前処理である燐酸塩処
理性にある。すなわちクロムは0.1%未満ではそ
の添加効果が耐食性の向上としてあらわれず、
0.1%以上の添加量に伴い耐食性は向上するが、
1%以上の添加では燐酸塩処理性を損うからであ
る。 次に第2層のめつき浴条件および電解条件の限
定理由について述べる。第2層のめつき浴におい
て2価鉄イオン、2価亜鉛イオン、3価クロムイ
オンの総量を0.5モル/以上としたのは0.5モ
ル/未満では、めつき電流効率が著しく低下し
生産性を阻害するからである。又このめつき浴に
おいて2価亜鉛イオンおよび3価クロムイオンの
量が双方共モル比で2価鉄イオンに対し1〜10モ
ル%としたのは、各々のめつき層中の目的とする
めつき層組成がこの範囲でなければ達成できない
からである。なおクロムイオンを3価クロムイオ
ンとしたのは6価クロムイオンからでは、鉄、亜
鉛イオンとの共析がなしがたいためで、ぜひ共3
価クロムイオンをクロム共給源としなければなら
ない。本めつき浴においては硫酸ソーダー、硫安
等の無機性電導度増加剤はその種類、量共なんら
制限すべきものはないが、尿素、クエン酸等の有
キ物の添加はめつき層の加工性を劣化するのでそ
の添加をさけなければならない。 このめつき浴における電流密度を10〜250A/d
m2に限定したのは10A/dm2未満ではクロムの共析
が困難であるためで、電流密度が250A/dm2をこ
えると、第2層目のめつきの加工性が劣化するた
めである。浴温、PHは特に限定する理由はなく通
常の30〜70℃の浴温で1〜4のPHを用いてめつき
できる。ついで、この発明を実施例により比較例
と対比しながら説明する。 第1表は本発明の2層めつきの施された合金め
つき鋼板についてその未塗装耐食性、塗装後耐食
性、耐水密着性、燐酸塩処理性、加工性および第
2層のめつき浴とめつき条件を示したもので、実
施例1〜3の供試材における第1層は下記の如き
亜鉛めつき浴およびめつき条件での電気めつき法
による亜鉛めつき層として形成した。 (1) 亜鉛めつき浴の基本組成 ZnSO47H2O 200〜400g/ Na2SO4 100g/ (2) 亜鉛めつき条件 PH 1.5〜3 浴温 40〜60℃ めつき電流密度 70A/dm2 実施例4〜6の供試材の第1層は下記の如き鉄
−亜鉛めつき浴およびめつき条件による鉄−亜鉛
合金電気めつき層として形成した。 (1) 鉄−亜鉛めつき浴の基本組成 ZnSO47H2O 200〜50g/
【表】 FeSO47H2O 10〜300g/ (NH42SO4 30g/ (2)鉄−亜鉛めつき条件 PH 1〜3 浴温 30〜60℃ めつき電流密度 30〜150A/dm2 実施例7〜9の供試材の第1層は下記の如きニ
ツケル−コバルト亜鉛めつき浴およびめつき条件
によるニツケル−コバルト亜鉛合金電気めつき層
として形成した。 (1) ニツケル−コバルト亜鉛合金電気めつき浴
の基本組成 ZnSO47H2O 100〜300g/ NiSO46H2O 100〜300g/ CoSO47H2O 10〜100g/ Na2SO4 100g/ H3BO3 20g/ (2) ニツケル−コバルト亜鉛めつき条件 PH 1.5〜3 浴温 50〜65℃ めつき電流密度 70A/dm2 第1表中の未塗装耐食性は塩水噴霧試験
(JISZ2731)と40℃5%食塩水浸漬と60℃乾燥を
8時間を1サイクルとして試験し、20サイクル後
の赤錆発生状況について評価し、塗装後の耐食性
は供試材に自動車用の浸漬タイプのリン酸塩処理
およびカチオン型電着塗装20μ中塗り塗装30μ、
上塗り塗装30μ、塗装全塗膜厚80μを施した後、
塗膜に対し1/4インチ径のナツト100ケを4.5mの
位置から落下させ、塗膜に疵をつけた後、未塗装
耐食性同様のサイクル腐食試験を100サイクルに
行つた後の赤錆発生状況、塗膜フクレについて評
価した。また耐水密着性は、供試材を塗装後耐食
性同様の化成処理、塗装を行い、40℃脱イオン水
中に10日間浸漬し、取出し直後に2m/m角碁盤
目テストを行い、塗膜の剥離度合いを評価した。
リン酸塩処理性は供試材に自動車用の浸漬タイプ
リン酸塩処理を施した時の処理被膜の付着外観お
よび顕微鏡観察による生成被膜結晶の緻密度で評
価した。加工性は供試材を無塗油円筒絞りを行つ
た後、外周面をセロテープ剥離しテープの黒化度
で評価した。 なお前記各評価結果は次のようにして表示し
た。〓極めて良好、◎からに良好、〇良好、△普
通、×やや劣る、××劣る。×××極めて劣る。 第2表は従来例および比較例につき、前記第1
表と同じく未塗装耐食性、塗装後耐食性、耐水密
着性、リン酸塩処理法、加工法および第2層のめ
つき浴とめつき条件を示したもので、従来例1は
めつき処理の施されていない冷延鋼板、従来例2
は亜鉛めつき単層鋼板、従来例3は鉄を25%含む
鉄−亜鉛合金電気めつき鋼板、従来例4はニツケ
ルを13%コバルト1%を含むニツケル−コバルト
亜鉛合金電気めつき鋼板である。 また比較例1〜5は第2層のめつき層における
クロム含有量、およびZn含有量が本発明の範囲
を外れた場合比較例6は第2層のめつき層厚さが
本発明の範囲に満たない場合である。 上記第2表から判明する如く、従来例1〜4に
対し比較例1〜6は未塗装耐食性、塗装後耐食性
耐水密着性、リン酸塩処理法、加工性のうち向上
する性能もあるが劣化する性能もある。これに対
し第1表の実施例1〜9に示すように本発明によ
る2層被覆鋼板では従来例に比し、耐食性、耐水
密着性は向上し他の性能は従来材同等の評価を保
つ。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋼板表面に、第1層として、亜鉛めつき層を
    鋼板の片面当り0.5μ以上被覆し、さらに当該被
    覆層上に第2層として、亜鉛3〜30%(重量)ク
    ロム0.1〜1.0%(重量)の鉄−亜鉛−クロム合金
    電気めつき層で、厚さ0.05μ以上の被覆層を形成
    したことを特徴とする、耐食性、塗装密着性にす
    ぐれた2層被覆層の合金めつき鋼板。 2 鋼板表面に第1層として、鉄含有量28%(重
    量)未満の鉄−亜鉛合金めつき層を鋼板の片面当
    り0.5μ以上被覆し、さらに当該被覆層上に第2
    層として、亜鉛3〜30%(重量)クロム0.1〜1.0
    %(重量)の鉄−亜鉛−クロム合金電気めつき層
    で、厚さ0.05μ以上の被覆層を形成したことを特
    徴とする、耐食性、塗装密着性にすぐれた2層被
    覆層の合金めつき鋼板。 3 鋼板表面に第1層として、ニツケル5〜17%
    (重量)、コバルト0.2〜5%(重量)のニツケル
    −コバルト−亜鉛合金めつき層を鋼板の片面当り
    0.5μ以上被覆し、さらに当該被覆層上に第2層
    として、亜鉛3〜30%(重量)クロム0.1〜1.0%
    (重量)の鉄−亜鉛−クロム合金電気めつき層
    で、厚さ0.05μ以上の被覆層を形成したことを特
    徴とする、耐食性、塗装密着性にすぐれた2層被
    覆層の合金めつき鋼板。 4 硫酸々性電気鉄めつき浴に亜鉛イオンおよび
    3価クロムイオンを含有する硫酸塩を添加して、
    2価鉄イオン、亜鉛イオン、3価クロムイオンの
    総量を0.5モル/以上とし、かつ2価鉄イオン
    の量に対して亜鉛イオンおよび3価クロムイオン
    量が双方共モル比で1〜10モル%の範囲のめつき
    液組成物を用い10〜250A/dm2の電流密度で、第
    2層目の電気めつきを施すことを特徴とする耐食
    性、塗装密着性にすぐれた2層被覆層の合金めつ
    き鋼板。
JP19833782A 1982-11-13 1982-11-13 耐食性、塗装密着性にすぐれた2層被覆層の合金めつき鋼板およびその製造方法 Granted JPS5989785A (ja)

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JPH03158494A (ja) * 1989-11-16 1991-07-08 Nkk Corp 潤滑性、耐食性および塗装仕上がり性に優れた複層めつき鋼板
JP4914625B2 (ja) * 2006-03-10 2012-04-11 本田技研工業株式会社 テールライト取付構造及びこのテールライト取付構造を適用した車両

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