JPS5989785A - 耐食性、塗装密着性にすぐれた2層被覆層の合金めつき鋼板およびその製造方法 - Google Patents

耐食性、塗装密着性にすぐれた2層被覆層の合金めつき鋼板およびその製造方法

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JPS5989785A
JPS5989785A JP19833782A JP19833782A JPS5989785A JP S5989785 A JPS5989785 A JP S5989785A JP 19833782 A JP19833782 A JP 19833782A JP 19833782 A JP19833782 A JP 19833782A JP S5989785 A JPS5989785 A JP S5989785A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋼板表面に2層からなる金属めっき層を有する
。塗装後の耐食性、塗料密着性等、自動車の車体外面用
鋼板に要求される諸性質にすぐれだ複層被覆鋼板および
その製造方法に関するものである。
近年、寒冷地帯における冬期の道路凍結防止用の散布塩
に対する自動車の車体用防錆鋼板として亜鉛めっき鋼板
が使用されている。亜鉛めっき鋼板はその強い犠牲防食
作用により鋼板を十分防食する能力があるため、かなり
多くの部材に使われているが1、一方塗膜下腐食に弱い
という欠点がある。厳しい腐食環境では塗膜は容易に水
や酸素を通しく1)式のように亜鉛は酸化され(2)式
のように水酸イオンを生じる。
2+ Zn→Zn+2e    (1) 02 + 2H20+ 4e →40H(2)塗膜下に
水酸イオンが生じると、塗膜はブリスターと呼ばれる塗
膜のフクレ現象が生じ、さらに発展すると塗膜剥離が生
じ、塗装による防錆機能を失ってしまう。
次に亜鉛よりも塗膜のブリスター腐食に強いということ
で使われているのが、鉄−亜鉛合金めっきを被覆した鋼
板であり1通常鉄含有量が10〜20%(重量、以下合
金めっき層の組成チは全て重量%とする)のものが未塗
装耐食性もがなり良好でかつ耐ブリスター腐食に強いと
いうことで多く使用されているが1本発明者らの確認で
は鉄含有量28チ未満で、その能力が十分ある。しかし
鉄−亜鉛合金めっきは、鉄を含むため、めっき層全体の
未塗装耐食性が亜鉛めっき単独よりも若干劣る。例えば
、塗装後塗膜に生じた庇部や、塗装がまわシにくい構造
部から進行する腐食を抑制するのが困難である。
そのため例えば第1層として亜鉛めっきを施しさらにそ
の上に第2層として鉄−亜鉛めっきを施し、前記の両者
の欠点をカバーし合った鋼板も提案されている。又、未
塗装耐食性がよくかつ塗膜のブリスター腐食も亜鉛めっ
き鋼板よりも良好な単層めっき鋼板として、最近注目を
あびている鋼板としてニッケルー亜鉛合金電気めっき鋼
板がある。本発明者らの確認でもニッケル5〜17係の
ニッケルー亜鉛合金電気めっきを施しだ鋼板は。
亜鉛めっき鋼板に比し優れた耐ブリスター性、未塗装耐
食性を有し、さらに鉄0.5〜2.8%、クロム0.O
1〜0.5%、コバルト0.2〜5%の1種又は2種を
含有するニッケル5〜17%のニッケルー亜鉛合金電気
めっきを施した鋼板はより一層優れた副ブリスター性、
未塗装耐食性を有していた。
しかしながら、なお耐食性の面で不満があり。
かつその他自動車の車体外面用鋼板としての塗装品質性
能の面でも改善すべき点が少なくない。車体外面用鋼板
の塗装品質性能の中で、塗料密着性もその一つで・ある
が、塗料の2次官着性を評価する方法として耐水密着性
がある。耐水密着性は泪動車の車体外面同様に、供試材
に化成処理(リン酸塩処理)、電着塗装、中塗り塗装、
上塗り塗装を順次施したものを、40℃脱イオン水中に
10日間浸漬して2%基基盤目塗装着性評価を行うもの
で一般にリン酸塩処理被膜中にZn2FeHP04rp
hosphophyllite)結晶が多く存在すると
良好といわれているが、他にめっき被膜自体の要因も強
くあるといわれ、亜鉛および亜鉛を主体とした合金めっ
き銅板表面では劣り、鉄および鉄を主体とした合金めっ
き鋼板では、冷延鋼板同等に優れているといわれている
。そのため、鉄又は鉄を28係以上含む鉄−亜鉛合金め
っきを上層とし、耐水密着性を高め、かつ下層にニッケ
ルー亜鉛合金めっきを施し耐食性を維持すること意図し
た2層被覆鋼板も公表されている。
しかし本発明者等らの確認では、鉄−亜鉛合金めっきを
上層とする2層被覆鋼板の場合、冷延鋼板同等の耐水密
着性を得るには鉄含有率が70%以上必要であり、かつ
このような高鉄含有率の合金を上層として被覆した場合
、めっき層全体の未塗装側食性が下層めっき単層時より
も劣化するという現象が生じた。
自動車用鋼板としての要求性能は、〜近時増々厳しくな
り、より耐食性が優れている鋼板を求められている。こ
れは例えば使用環境として塩霧環境だけでなく塩水浸漬
、高温多湿、結露、氷点下の環境等にわずかな時間のう
ちに周期的に変化するような、腐食カリμ常に進行しゃ
すい環境でも良好々副食性を求められているもので、ニ
ッケルー亜鉛系合金めっきはなおのこと、その上に鉄又
は高鉄含有率の鉄−亜鉛合金めっきを施し、より耐食性
が劣化したものでは答えることができなくなっている。
そこで本発明者らは、上記のような問題に鑑み。
耐食性、塗膜密着性、その他自動車の車体用鋼板として
必要な化成処理性(リン酸塩処理性)、加工性が優れた
表面処理鋼板を提供することを目的に多くの実験と検討
を重ねた。その結果高鉄含有率の鉄−亜鉛合金めっきに
微量のクロムを含有せしめた鉄−亜鉛−クロム合金めっ
きは、その単層めっきの状態では素地鋼材を防食する能
力は少ないが、下層に亜鉛を多く含む金属被覆層を施し
その上層に鉄−亜鉛−クロムめっきを施すことで所要の
目的である。従来の単・複層めっき鋼板よりも耐食性に
優れ、かつ耐水密着性も冷延鋼板と同等でリン酸塩処理
性、加工性も従来材に遜色ない被覆鋼板が得られること
を知見した。この場合上層の鉄−亜鉛−クロムめっきは
腐食環境において下層の亜鉛と水不溶性の亜鉛−クロム
腐食生成物を構成すると推定され、このことにより耐食
性が向上すると思われる。又クロムは腐食環境において
生成する亜鉛の腐食生成物のうち、腐食時の酸素還元反
応の抑制に効果のあるZn (oH)2を緻密かつ安定
に生成させやすく、このことによっても耐食性が向上す
ると思われる。
本発明は以上の知見に基づいて構成したもので。
その第1発明の要旨は鋼板表面に第1層として。
亜鉛めっき層あるいは鉄含有量が28チ未満の鉄亜鉛合
金めっき層、あるいはニッケル5〜17%のニッケルー
亜鉛合金電気めっき層、あるいは鉄0.5〜2.8%(
重量)、クロム0.01〜0.5%。
コバルト0.2〜5%の1種又は2種を含有するニッケ
ル5〜17%のニッケルー亜鉛合金電気めつき層で、い
ずれも片面当り0.5μ以上の被覆層を形成し、さらに
該被覆層上に第2層として、亜鉛3〜30%、クロム0
.1−1.0%、鉄−亜鉛−クロム合金電気めっき層で
、厚さ0.05μ以上の被覆層を形成したことを特徴と
する耐食性、塗装密着性にすぐれた2層被覆層の合金め
っき鋼板にある。
又第2発明の要旨は亜鉛めっき層、あるいは鉄含有量が
28%(重量)未満の鉄−亜鉛合金めっき層、あるいは
ニッケル5〜17%(重量)のニッケルー亜鉛合金電気
めっき層、あるいは鉄0.5〜2.8%(重量)、クロ
ム0.01〜0.5 q6(重量)。
コバルト0.2〜5チ(重量)の1種又は2種を含有す
るニッケル5〜エツチ(重量)のニッケルー亜鉛合金電
気めっき層で、いずれも片面当り0.5μ以上の被覆層
を第1層として表面に形成した鋼板に対し、硫酸々性電
気めっき浴に亜鉛イオンおよび3価クロムイオンを含有
する硫酸塩を添加して、2価鉄イオン、亜鉛イオン、3
価クロムイオンの総量を0.5モル/を以上とし、かつ
2価鉄イオンの量に対して亜鉛イオンおよび3価クロム
イオン量が双方共モル比で1〜10モルチの範1曲のめ
っき液組成物を用い10〜250 k/dty?の電流
密度で第2層目の電気めっきを施すことを特徴とする耐
食性、塗料密着性にすぐれた2層被覆層鋼板を製造する
点にある。
以下本発明について詳しく説明する。
本発明の第1層のめつき層は、亜鉛又は亜鉛を主体とし
た合金めっきで、腐食環境下で第2層目の成分であるク
ロムによって防食されるように、亜鉛を多く含んだもの
が好ましい。しかし、亜鉛めっき単独よりは、亜鉛の溶
出を抑制するようにしたニッケルー亜鉛合金めっきの方
がより耐食性が良いのは明らかである。
又第1層のめつき層は一般に公表されている。
溶融めっきおよび電気めっき法で製造されうるもので1
%にその製造条件に制約すべきものは多くない。
第1層のめつき層のうち亜鉛めっき層は溶融めっき、電
気めっきいずれの方法でも製造できる。
但し溶融めっき法では薄めつきが困難で、めっき原板自
体の加工性も悪いので電気めっき法の方が好ましい。電
気亜鉛めっきはアルカ、υ性、酸性浴を問わないが浴中
に不純物として含有される不可避成分例えば微量の鉛、
モリブデン、銅等は含まれるものとし、一般に連続鋼帯
に対しては酸性浴が用いられる。酸性亜鉛めっき浴を用
いる場合は例えばめっき浴組成として、硫酸亜鉛あるい
は塩化亜鉛を主体とし、電導度増加剤として硫酸ソーダ
、硫酸アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化アンモン等
が添加された浴を使用すればよくめっき浴が特に限定さ
れるものではない。
第1層のめつき層のうち鉄−亜鉛合金めっき層は溶融亜
鉛めっき、電気亜鉛めっき鋼板又は銅帯を加熱して得ら
れるものと電気めっき法により直接得られるものがある
が、加熱するものはそれだけ工程が複雑になり、電気め
っき法の方が後に第2層の電気めっきを行うことまで考
慮すれば、1つの製造ラインで製造できるので工程が簡
易化され好ましい。電気鉄−亜鉛めっき浴は一般に酸性
浴が用いられ例えばめつ内温組成として硫酸亜鉛。
硫酸第1鉄を主体とし目標とするめつき層の成分が得ら
れるように適宜、双方の濃度を調整し電導度増加剤とし
て硫酸アンセン。硫酸ソーダ等が添加された浴を用いれ
ばよく、又PH緩衝剤としてクエン酸アンモンが添加さ
れた浴も用いられており。
めっき浴が特に限定されるものではない。
第1層のめつき層のうちニッケルー亜鉛合金電気めっき
を行う場合は、一般に酸性浴が用いられ例えばめっき浴
組成として硫酸亜鉛、硫酸ニッケルを主体とし目標とす
るめつき層の成分が得られるように適宜、双方の濃度を
調整し電導度増加剤として硫酸アンモン、硫酸ソーダ、
 PH緩衝剤としてホウ酸等が添加されたもので、めっ
き浴が特に限定されるものではない。
また第1層として鉄0.5〜2.8%、クロム0.01
〜0.5%、コバル) 0.2〜5チの1種又は2種以
上を含有するニッケル5〜17係のニッケルー亜鉛合金
電気めっきを行う場合は上記ニッケルー亜鉛合金電気め
っき浴に更に鉄、クロム、コバルトの硫酸塩又は塩酸塩
を添加した浴を使用すればよくめっき浴が特に限定され
るものではない。また上記第1層における電気めっき条
件は例えば、 PH1〜4メッキ浴温度40〜60℃、
メッキ電流密度10〜200 k/dn?等かなり広範
囲の広い条件実施例 この発明の第1層においては、メッキ量を0゜5μ以上
に限定したが、その理由は0.5μ未満では十分な耐食
性が得られないためである。
第2層のめつき層は前記第1層メッキ層の上に形成せし
めた鉄−亜鉛−クロム合金電気めっき層で、その厚さを
0.05μ以上に限定したのは005μ未満では第1層
のめつき層を完全に覆うことができす、第1層の性質が
強くでて目的とする性能が得られなくなるからである。
父上限の厚みは特に限定しないが、製造コストや、第1
層の欠点をカバーするという目的からして、第1層と同
等の厚さが上限であることが好ましい。
また、この発明においては第2層のメッキ層における亜
鉛含有量を3〜30%(重量)と限定したがその理由は
、亜鉛含有量が3チ未満では、鉄の性質が強くでて、耐
食性の改善効果が認められず、又30%超では、冷延鋼
板間等の制水密着性が得られず、又クロムが上限の1.
0%近傍においては亜鉛が30%を超えると第2層のめ
つき層の加工性が劣化することによる。       
\又このめっきにおける第2層のクロム含有量を0.1
〜1.0%の範囲に限定した理由は主として耐食性と自
動車用鋼板としての前処理である燐酸塩処理性にある。
すなわちクロムは0.1%未満ではその添加効果が耐食
性の向上としてあられれず。
0.1%以上の添加量に伴い耐食性は向上するが。
1チ以上の添加では燐酸塩処理性を損うからである。
次に第2層のめつき浴条件および電解条件の限定理由に
ついて述べる。第2層のめつき浴において2価鉄イオン
、2価亜鉛イオン、3価クロムイオンの総量を0.5モ
ル/を以上としたのは0.5モル/を未満では、めっき
電流効率が著しく低下し生産性を阻害するからである。
又このめつき浴ニオいで2価亜鉛イオンおよび3価クロ
ムイオンの量が双方共モル比で2価鉄イオンに対し1〜
10モルチとしたのは、各々のめつき層中の目的とする
めつき層組成がこの範囲でなければ達成できないからで
ある。なおりロムイオンを3価クロムイオンとしたのは
6価クロムイオンからでは、鉄。
亜鉛イオンとの共析がなしがたいためで、ぜひ共3価ク
ロムイオンをクロム共給源とし々ければならない。本め
っき浴においては硫酸ソーダー、硫安等の無機性電導度
増加剤はその種類、量共なんら制限すべきものはないが
、尿素、クエン酸等の有キ物の添加はめつき層の加工性
を劣化するのでその添加をさけなければならない。
このめっき浴における電流密度をlO〜25OA、/ 
dn?に限定したのは10 A/d−未満ではクロムの
共析が困難であるためで、電流密度が250A/dn?
をこえると、第2層目のめっきの加工性が劣化するため
である。浴温、PHは特に限定する理由はなく通常の3
0〜70℃の浴温で1〜4のPHを用いてめっきできる
。ついで、この発明を実施例により比較例と対比しなが
ら説明する。
第1表は本発明の2層めっきの施された合金めっき鋼板
についてその未塗装耐食性、塗装後針食性、耐水密着性
、燐酸塩処理性、加工性および第2層のめつき浴とめつ
き条件を示したもので、実施例1〜3の供試材における
第1層は下記の如き亜鉛めっき浴およびめっき条件での
電気めっき法による亜鉛めっき層として形成した。
(1)亜鉛めっき浴の基本組成 ZnSO4’i’H20200〜400 f/LNa2
SO4100?/1 (2)亜鉛めっき条件 PH1,5〜 3 浴  温      40〜60℃ めっき電流密度  70 k/cltt?実施例4〜6
の供試材の第1層は下記の如き鉄−亜鉛めっき浴および
めっき条件による鉄−亜鉛合金電気めっき層として形成
した (1)  鉄−亜鉛めっき浴の基本組成ZnSO4’7
 H2O200〜50 t/1FeSO47H2010
〜300 t/1(N)(、)2So430  f//
1(2)鉄−亜鉛めっき条件 PH1−3 浴温  30〜60℃ めっき電流密度   30−150 k/dn?実施例
7〜9の供試材の第1層は下記の如きニッケルー亜鉛め
っき浴およびめっき条件によるニッケルー亜鉛合金電気
めっき層として形成した。
<1)  ニッケルー亜鉛合金電気めっき浴の基本組成 ZnSO4’i’H20100〜3009μNi80.
6H20100〜300 t/lIれ、so、    
     l OOf/1HaBOs        
  20  f/1(2)  ニッケルー亜鉛めっき条
件 PH1,5〜 3 浴  温      50〜65℃ めっき電流密度  70A/dm” 実施例10−18の供試材の第1層は上記ニッケルー亜
鉛合金電気めっき浴にFeSO47H20を206o 
t/l + cr2rSo<)sを1〜50 f/l−
0rb3  を0、1〜1 、t/l 、  0080
47H20をlO〜1007μの1種又は2種を添加し
、電気めっきを行ったもので、実施例10〜12が鉄を
0.5〜2,8チ、実施例13〜15がコバルトを0.
2〜5%実施例16〜18が鉄を0.5〜2.8チクロ
ムを0,01〜0.5チ含ンだニッケル5〜17%のニ
ッケルー亜鉛合金電気めっきである。
第1表中の未塗装耐食性は塩水噴霧試験(JISZ23
71)と40℃5チ食塩水浸漬と60℃乾燥を8時間を
1サイクルとして試験し、20サイクル後の赤錆発生状
況について評価し、塗装後の耐食性は供試材に自動車用
の浸漬タイプのリン酸塩処理およびカチオン型電着塗装
20μ中塗り塗装30μ、上塗り塗装30μ、塗装全塗
膜厚80μを施した後、塗膜に対し174インチ径のナ
ツト100ケを4.5mの位置から落下させ、塗膜に疵
をつけた後、未塗装耐食性同様のサイクル腐食試験を1
00サイクル行った後の赤・錆発生状況、塗膜フクレに
ついて評価した。また耐水密着性は、供試材を塗装後耐
食性同様の化成処理、塗装を行い。
40℃脱イオン水中に10日間浸漬し、取出し直後に2
¥n角基盤目テストを行い、塗膜の珀1離度合いを評価
した。リン酸塩処理性は供試材に自動車用の浸漬タイプ
リン酸塩処理を施した時の処理被膜の付着外観および顕
微鏡観察による生成被膜結晶の緻密度で評価した。加工
性は供試材を無塗?由円筒絞りを行った後、外周面をセ
ロテープII離しテープの黒化度で評価した。
なお前記各評価結果は次のようにして表示し九〇極めて
良好、◎かなり良好、○良好、△普通。
×やや劣る。××劣る。×××極めて劣る。
第2表は従来例および比較例につき、前記第1表と同じ
く未塗装耐食性、塗装後耐食性、耐水密矯性、リン酸塩
処理性、加工性および第2層のめづき浴とめつき条件を
示したもので、従来9111はtつき処理の施されてい
ない冷延鋼板、従来例2目亜鉛めっき単層鋼板、従来例
3は鉄を25%含も鉄−亜鉛合金電気めっき鋼板、従来
例4はニック) ルを13%自むニッケルー亜鉛合金電気めっき鋼板、従
来例5は鉄を2俤ニツケルを11チ含むニッケルー亜鉛
合金電気めっき鋼板、従来例6はコバルト1%ニッケル
を13%含むニッケルー亜鉛合金電気めっき鋼板、従来
例ツは鉄を2チクロムを0.1%ニッケルを13%含む
ニッケルー亜鉛合金電気めっき鋼板である。
また比較例1〜12は第2層のめつき層におけるクロム
含有量、およびZn含有量が本発明の範囲を外れた場合
比較例13〜15は第2層のめっき層厚さが本発明の範
囲に満たない場合である。
上記第2表から判明する如く、従来例1〜5に対し比較
例1−15は未塗装耐食性、塗装後耐食性耐水密着性、
リン酸塩処理性、加工性のうち向上する性能もあるが劣
化する性能もある。これに対し第1表の実施例1〜18
に示すように本発明による2層被覆鋼板では従来例に比
し、耐食性。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼板表面に、第1層として、亜鉛めっき層。 あるいは鉄含有量が28チ(重量)未満の鉄−亜鉛合金
    めっき層、あるいはニッケル5〜17%(重量)のニッ
    ケルー亜鉛合金電気めっき層、あるいは鉄0.5〜2.
    8%(重量)。 クロム0.01〜o、5%(重量)、コバルト0.2〜
    5%(重量)の1種又は2種を含有するニッケル5〜1
    7チ(重量)のニッケルー亜鉛合金電気めっき層でいず
    れも片面当り0.5μ以上の被覆層を形成し、さらに該
    被覆層上に第2層として、亜鉛3〜30%(重量)クロ
    ム0.1〜1.0チ(重量)の鉄−亜鉛−クロム合金電
    気めっき層で、厚さ0.0°5μ以上の被覆層を形成し
    たことを特徴とする。耐食性、塗装密着性にすぐれた2
    層被覆層の合金めっき鋼板。
  2. (2)亜鉛めっき層、あるいは鉄含有量が28チ(重量
    )未満の鉄−亜鉛合金めっき層、あるいはニッケル5〜
    17%(重量)のニッケルー亜鉛合金電気めっき層、あ
    るいは鉄0.5〜2.8%(重量)、クロム0.01〜
    0.5チ(重量)、コバルト0.2〜5%(重量)の1
    種又は2種を含有するニッケル5〜17%(重量)のニ
    ッケルー亜鉛合金電気めっき層で、いずれも片面当り0
    .5μ以上の被租層を第1層として表面に形成した鋼板
    に対し、硫酸々性電気鉄めっき浴に亜鉛イオンおよび3
    価クロムイオンを含有する硫酸塩を添加して、2価鉄イ
    オン、亜鉛イオン、3価クロムイオン℃総量を0.5モ
    ル/を以上とし、かっ2価鉄イオンの量に対して亜鉛イ
    オンおよび3価クロムイオン量が双方共モル比で1〜1
    0モルチの範囲のめっき液組成物を用いlO〜25OA
    / a−の電流密一度で、第2層目の電気めっきを施す
    ことを特徴とする耐食性、塗料密着性にすぐれた2層被
    伊層の合金めっき鋼板の製造方法。
JP19833782A 1982-11-13 1982-11-13 耐食性、塗装密着性にすぐれた2層被覆層の合金めつき鋼板およびその製造方法 Granted JPS5989785A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4853295A (en) * 1986-05-14 1989-08-01 Nippon Steel Corporation Surface treated steel material particularly electroplated steel sheet
JPH03158494A (ja) * 1989-11-16 1991-07-08 Nkk Corp 潤滑性、耐食性および塗装仕上がり性に優れた複層めつき鋼板
JP2007237998A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Honda Motor Co Ltd テールライト取付構造及びこのテールライト取付構造を適用した車両

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