JPS6026835B2 - 塩水環境下での耐食性に優れた亜鉛−マンガン合金電気メツキ鋼板 - Google Patents

塩水環境下での耐食性に優れた亜鉛−マンガン合金電気メツキ鋼板

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JPS6026835B2
JPS6026835B2 JP56127690A JP12769081A JPS6026835B2 JP S6026835 B2 JPS6026835 B2 JP S6026835B2 JP 56127690 A JP56127690 A JP 56127690A JP 12769081 A JP12769081 A JP 12769081A JP S6026835 B2 JPS6026835 B2 JP S6026835B2
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【発明の詳細な説明】 この発明は、塩水環境下での耐食性に優れた亜鉛ーマン
ガン合金電気メッキ鋼板に関するものである。
鋼板の防食法として、従来より亜鉛メッキが広く行なわ
れている。
これは亜鉛が鋼板に対して蟻性防食作用を示し、広範な
自然環境下で優れた保護皮膜を形成するためである。亜
鉛メッキ鋼板は建材、家電製品、自動車など広い用途を
持つが、近年、省資源、省エネルギーの観点から製品の
耐久向上が望まれており、亜鉛メッキ鋼板の耐食性改善
が強く求められている。
特に自動車用亜鉛メッキ鋼板に対して耐食性向上の要求
が強いが、これはカナダ・北欧などの寒冷地において、
冬期の道路凍結防止に岩塩などを大量に散布するために
車体の腐食が問題になっているからである。そのような
耐食性向上の要求に応えるために、亜鉛系合金・複合メ
ッキ、マンガンメッキ等が報告され、多くの特許も公開
されている。亜鉛系としては、鉄・ニッケル・コバルト
・錫・マンガンなどとの合金、アルミニウムとの複合メ
ッキがある。
亜鉛−鉄合金メッキの耐食性はメッキ皮膜中に鉄を含む
ために、塩水燈霧試験による赤錆発生までの時間で判断
することは出来ず、その時の腐食減量で判断すれば電気
亜鉛メッキの2倍の耐食性となる。亜鉛−錫合金メッキ
の耐食性は特関昭52一130438号によれば、塩水
頃霧試験において、錫の含有料3〜20%で電気亜鉛メ
ッキの2〜5倍の耐食性とされている。
亜鉛−コバルト合金メッキでは、第3元素として、クロ
ムあるいはモリブデンを含むメッキが報告されている。
亜鉛ーコバルトークロムメッキでは、コバルト0.3%
、クロム0.05%、残部亜鉛は組成において、電気亜
鉛メッキ2倍の耐食性と言われている。また、亜鉛ーコ
バルトーモリブデンメツキでは、コバルト1〜3%、モ
リブデン0.1〜0.5%残部亜鉛の組成において電気
亜鉛メッキの4〜6倍の耐食性であると報告されている
。亜鉛ーニッケル合金メッキでは、合金中のニッケル含
有率によって耐食性は大きく変化する。ニッケル含有率
が12%程度で最も優れた耐食性を示し、亜鉛メッキに
比べ約1の音の耐食性となる。しかし、優れた耐食性を
示す合金組成は狭い範囲に限定され、ニッケル含有率が
8%以下および20%以上では亜鉛メッキの5倍以下の
耐食性となる。亜鉛メッキ中にマンガンを含む合金メッ
キとしては、特関昭48−2総私号公報に見られるよう
に、亜鉛を基本成分にして、コバルト・ニッケル・マグ
ネシウム・錫マンガン・ビスマス・鉄のうち2成分を5
〜30重量%含む3元系合金がある。同公報によれば、
3元系合金にすることにより、特に2元系合金より優れ
た耐食性が得られるとは示されておらず、またその実施
例も明示されていない。同公報の実施例4によれば、亜
鉛ーコバルトーマンガンメッキにおいてコバルト3%、
マンガン9%残部亜鉛の組成で、塩水噴霧2岬寿間での
赤錆の発生は見られなかったとされているが、メッキ付
着量は明示されておらず、耐食性の優劣の判定は困難で
ある。亜鉛−アルミニウム複合メッキについては、趣鉛
メッキの5〜IM音の耐食性と言われているが、メッキ
裕中にアルミニウム粉末やアルミニウム・亜鉛のコロイ
ド状水酸化物を含み、工業的に製造することは容易では
ない。
以上述べたように、従来までの亜鉛合金・複合メッキで
は、耐食性の向上は充分ではない。また、亜鉛とニッケ
ル・錫の合金は、ニッケル・錫などの高価な金属を比較
的多量に含有しなければ耐食性の向上は見られず、製造
コストが高いなどの問題があり、また亜鉛−アルミニウ
ム複合メッキでは、工業的に問題がある。従って、より
優れた耐食性を持ち、工業的に安定して低コストで製造
出釆る表面処理鋼板が強く求められている。一方、マン
ガンを基本成分にした合金・分散・多層メッキが報告さ
れており、優れた耐食性を示すと言われている。マンガ
ンを利用したメッキは、従釆、 m 合金メッキ ■マンガン系 亜鉛塩を0.01%以上、1%未満裕中に含むマンガン
−亜鉛合金メッキ。
(特関昭52一35724号) ■ 亜鉛系 メッキ皮膜中に亜鉛を除く、コバルトニッケル・マグネ
シウム・マンガン・ビスマス・錫・鉄のうち2成分金属
の量が5〜30%から成る3元系合金メッキ。
(袴開昭48−28334号) 【2)分散メッキ ■マンガン系 マンガンメッキ裕中に亜鉛粉末を分散させたマンガンメ
ッキ。
(侍開昭52一11131号) ■ 亜鉛系 亜鉛メッキ裕中にマンガン粉末を分散させた亜鉛メッキ
(特関昭52一7333号) ‘31二層メッキ ■ 亜鉛メッキ上にマンガンメッキを被覆した二層メッ
キ。
(特関昭52一15033y号) などが公開されている。
上記のうちで■分散メッキは、ミクロ的には皮膜組成が
不均質であるから選択的腐食が起こり易い。
また、【3ー二層メッキは、上層のマンガンが脆い金属
であり、加工性に問題がある。従って、マンガンの優れ
た耐食性に加工性を付加した皮膜を得るには他金属との
合金メッキが最も適している。
特に、加工性に優れ、鋼板に対して保護防食作用を持つ
亜鉛との合金メッキは、耐食I性・加工性を備えた皮膜
となる可能性が示唆される。しかし、電気メッキによる
亜鉛ーマンガン合金メッキは、亜鉛とマンガンとの析出
電位に大きな差があるため、亜鉛に少量のマンガンを含
有する合金、もしくはマンガンに少量の亜鉛を含有する
合金など、偏った組成の合金が生成し易い。
このため、従釆工業的には特開昭48−28334号に
見られるように亜鉛が70%以上の合金、あるいは侍関
昭52一35724号に見られるようにマンガン中に少
量の亜鉛を含有する合金を被覆した鋼板の検討が行なわ
れているのみで、満足すべき加工後を含めた耐食性を持
つ亜鉛−マンガン合金電気メッキ鋼板を得ることができ
なかった。本発明者らは、塩水環境下での優れた耐食性
を備えた亜鉛ーマンガン合金電気メッキ鋼板を得べく検
討を重ねた結果、上記の性能を満足する亜鉛ーマンガン
合金電気メッキ鋼板を発明するに到った。
即ち、本発明は、亜鉛(Zn):15〜7の重量%、お
よびマンガン(Mn):30〜85重量%からなるZn
−Mh合金メッキを、鋼板表面に5〜40夕/め施した
ことに特徴を有する。次に本発明について詳しく説明す
る。
亜鉛ーマンガン合金は水溶液からのメッキが可能である
が、両金属イオンのみの単純格からのメッキでは、両金
属の析出電位に大きな差があるために、どちらか一方に
偏った組成の合金しか得られない。
従って、広範囲な組成の亜鉛−マンガン合金を電気メッ
キによって得るには、クエン酸ナトリウム等の錆化剤を
〆ッキ浴に添加することが必要である。本発明における
亜鉛ーマンガン合金電気メッキ鋼板は、亜鉛イオン、マ
ンガンイオンおよびその他の鍔化剤を含む水溶液から製
造されるが、皮膜中のマンガン含有率が30〜85重量
%となるように、且つメッキ量が5〜409/あとなる
ようにメッキ格組成、電解条件が決定される。
メッキ皮膜中のマンガン含有率が3の重量%未満では満
足すべき耐食性が得られず3の重量%を越えることによ
って現在報告されている多くの亜鉛合金メッキの耐食性
よりも優れた耐食性を示す。
一方、マンガン含有率が85重量%を越えると、加工性
が低下し、加工後耐食性が劣化するため合金組成はマン
ガン含有率が30〜85重量%の範囲に限定される。ま
た、本発明におけるメッキ付着量5〜40夕/〆は、次
の理由から定められた。
即ち、59/れ禾満では、十分な耐食性が得られず、一
方、40夕/枕を越えても、一段と優れた耐食性向上効
果が得られないからである。この発明の亜鉛ーマンガン
合金電気メッキ鋼板は、塩水環境下での耐食性に著しく
優れる他、良効な化成処理性および塗装後耐食性をも有
している。さらに、最近、外観錆対策として車体外面に
表面処理鋼板を使用する試みが行なわれており、合金メ
ッキ鋼板は耐食性と共に耐水密着性およびカチオン電着
塗装時のクレータリング性にも優れていることが要求さ
れるが、従来、単層メッキで耐食性と共に耐水密着性等
をも満足するメッキ鋼板は無く、上層にFe含有量の高
いFe−Zn合金メッキを施した層〆ッキ鋼板が検討さ
れている現状である。これに対し、この発明の亜鉛ーマ
ンガン合金電気メッキ鋼板は、単層メッキで優れた耐水
密着性およびクレータリング性をも備えている。次に実
施例を挙げて説明する。実施例 1 冷延鋼板を脱脂、酸洗して下記に示すメッキ俗組成、電
解条件で40夕/れの目付となるようにメッキを行なっ
た。
格温3ぴ0,裕班 5.3 陰極電流密度 :1血/d〆 かくして得られたメッキ皮膜は銀白色を示し、マンガン
含有率は5溝重量%であった。
塩水頃霧試験(JIS Z 2371)を行なった結果
、280畑時間まで赤錆の発生は見られなかった。実施
例 2 実施例1の〆ッキ浴組成および電解条件を基本として、
メッキ裕中の亜鉛イオン、マンガンイオン、鍵化剤量を
変化させるか、陰極電流密度を変えて脱脂、酸洗した冷
延鋼板にメッキを行ない、メッキ皮膜中のマンガン含有
率が0〜85重量%の合金メッキを鋼板表面に施し、こ
れに塩水頃霧試験(JISZ 2371)を行なった。
メッキ付着量は5,10,20,40タノあの4水準を
選び、メッキ皮膜の厚さによる耐食性の変化も調べた。
得られた結果を第1図に示した。メッキ付着量が5,1
0,20,40夕/〆、いずれの場合も耐食性に及ぼす
合金組成の影響は同じ傾向を示し、マンガン含有率が1
4重量%以下では耐食性は通常の亜鉛メッキ鋼板と変ら
ないが、14%以上では、合金中のマンガン含有率と共
に耐食性が著しく向上し、40%以上では85%までの
広い合金組成範囲で特に優れた耐食性を示す。
メッキ付着量が20夕/〆の場合、マンガン含有率が4
0%以上では赤錆発生まで100q時間以上を要してお
り、同じメッキ付着量の亜鉛メッキの5ぴ音の耐食性を
示す。同様にメッキ付着量が40,10夕/あの場合に
もそれぞれ7ぴ音、33音の耐食性を示す。特にメッキ
付着量10夕/あの薄いメッキ皮膜でも優れた耐食性を
示すことは製造原価面で有利なだけではなく、省資源の
観点からも有利である。次に比較のために、従来知られ
ている亜鉛系合金メッキの中でも最も耐食性に優れると
言われている亜鉛ーニッケル合金メッキ鋼板を下記に示
したメッキ裕組成および電解条件により製造し、塩水頃
霧試験(JISZ 2371)を行なった。
硫酸ニッケル :200〜400夕/そ硫酸亜鉛 :
300〜100 ″ 硫酸ナトリウム: 60 〃 PH2〜3 50℃ なお、合金中のニッケル含有率は0〜4の重量%とし、
メッキ付着量は、5,10,20夕/〆とした。
その結果を第2図に示す。第3図に亜鉛ーニツケル、亜
鉛−マンガンの両合金のメッキ皮膜組成と塩水頃霧試験
において赤錆が発生するまでの時間との関係を示した。
メッキ付着量は共に5夕/〆とし、亜鉛−マンガン合金
メッキについては第1図に示した結果と同じ測定値を示
した。図から判るように、亜鉛−ニッケル合金ではニッ
ケルが12%の組成で最も優れた耐食性を示し、260
時間まで赤錆の発生は見られないが、この組成をはずれ
ると耐食性は急激に低下し、耐食性に優れる組成領域が
狭い。一方、亜鉛ーマンガン合金ではマンガンが30%
以上で、亜鉛ーニツケル合金で最も耐食性に優れるニッ
ケル12%の組成での耐食性よりも優れた耐食性を示す
。またマンガンが40%以上85%までの広い組成範囲
で非常に優れた耐食性を示す。従って、次のことが明ら
かである。
即ち、一般に合金メッキにおいては、合金組成は種々の
電解因子、例えば陰極電流密度、裕pH、格温度、格綬
成、格の蝿梓状況などにより影響を受けるが、工業的に
合金メッキ鋼板を製造する場合に、これらの因子を一定
に保つことは困難であり、常に変動している。従って、
亜鉛ーニツケル合金メッキのように優れた耐食性を示す
組成領域が狭い場合には最高の耐食性を持つ合金を製造
することは困難である。一方、亜塩−マンガン合金では
優れた耐食性を示す組成領域が広いため、電解因子の変
動により合金組成が変化しても、優れた耐食性を示す合
金が安定して製造出来るために、工業的に有利である。
実施例 3 実施例2と同機にして、メッキ皮膜中のマンガン含有率
が0〜85重量%の合金メッキ鋼板を製造して、プレス
加工後の耐食性を調査した。
プレス加工後の耐食性は、バルジ試験機を用いて円筒深
絞りを行なったメッキ鋼板の塩水頃霧試験(JISZ
4372)結果で判断した。メッキ付着量は20夕/枕
とし、バルジ試験の条件は次の通りである。試験片 :
100×100×0.8側 絞り深さ:25職 金 型:Dp=50(4r) Dd=53(8) なお、潤滑油は溶剤除去した。
得られた結果を第4図に示す。
マンガン含有率3の重量%以上85重量%までは優れた
耐食性を示すが、85重量%以上では耐食性が著しく悪
化した。
実施例 4 実施例1と同様にして、マンガン含有率59重量%の亜
鉛−マンガン合金をメッキ付着量1〜60夕/あとなる
ようにメッキし、実施例3と同様にしてプレス加工後の
耐食性を調査した。
得られた結果を第5図に示す。
メッキ付着量5夕/め以上で優れた耐食性を示し、40
夕/枕まではメッキ付着量の増加と共に耐食性は向上す
る。
しかし、メッキ付着量40夕/〆以上では耐食効果が飽
和状態となって、より優れた効果は認められない。
実施例 5 実施例2と同様にして、メッキ皮膜中のマンガン含有率
が0〜85重量%の合金メッキ鋼板を製造し、この鋼板
に化成処理を施し、次いで通常のカチオンタイプの電着
塗装を20仏施した後、これにクロスカットを入れて塩
水贋霧試験を行なった。
化成処理および露着塗装条件は次の通りである。化成処
理液:日本パーカライジング社製 BT3030(浸債法) BT317(スプレー法) 化成処理時間:12の砂 化成処理温度:50qo 電着塗料:関西ペイント社製 エレクロン9000 第1表に本発明鋼板および比較鋼板として、合金中のマ
ンガン含有率およびメッキ付着量が異なる各種のメッキ
鋼板と従来メッキ鋼板との化成処理性および塗装後耐食
性を評価した結果を示す。
第1表において従来鋼板Aは通常の電気亜鉛メッキ鋼板
であり、また従釆鋼板Bは下記のメッキ浴組成およびメ
ッキ条件により製造したマンガンメッキ鋼板である。メ
ッキ裕組成:硫酸マンガン 100タノク硫酸アンモン
75夕/そチオシアン酸アンモン 60夕/そ メッキ条件:格pH 4.0 浴温 30℃陰極電流密
度 2船ノd〆なお、第1表における化成処理性は化成
皮膜生成量(夕/め)により、また塗装後耐食性は塩水
頃霧100畑時間後のクロスカット剥離性(柵、最大値
の1′2)により示し、それぞれ下記第2表により評価
した。
第1表 第2表 第1表から明らかなように、従釆鋼板Aの亜鉛メッキ鋼
板は化成処理性は良好であるが塗装後耐食性は劣ってい
る。
従釆鋼板BのMhメッキ鋼板は化成皮膜の生成がほとん
ど認められず、表面には酸化皮膜が生成し、また塗装後
耐食性は亜鉛メッキ鋼板より劣りブリスターの発生が著
しい。比較鋼板A,Bは何れも化成処理性は良好である
が塗装後耐食性はやや劣っている。その原因は合金中の
Mn含有率が低いために合金の特性が亜鉛に近くなった
ためと思われる。比較鋼板Cは化成処理性も塗装後耐食
性も良好ではあるが、その裸耐食性は前述した実施例2
に示されているように、亜鉛メッキ鋼板に比べて向上し
ていない。これに対し、本発明鋼板A〜日‘ま、何れも
化成処処理性および塗装後耐食性に優れており、また裸
耐食性も良好であった。実施例 6 実施例2と同様にして、メッキ皮膜中のマンガン含有率
が0〜85重量%の合金メッキ鋼板を製造し、この鋼板
に化成処理を施し、次いでその表面に20仏の厚さのカ
チオン電着塗装と、35仏の厚さの中塗り及び35ムの
上塗り塗装とを施した後、ここの供謎材を、温度4ぴ○
の純水中に240時間浸潰し、次いでこれに2側間隔の
マス自力ツトを100個入れ、テーピングを施したとき
に剥離したマス目の数を、下記第3表のように評価して
、耐水密着性を調べた。
第3表 なお、化成処理および塗装条件は下記の通りである。
化成処理液 :日本パーカライジング社製BT3030
(浸贋法) 化成処理時間:12現妙 化成処理温度:50℃ 函着塗料 :関西ペイント社製 エレクロン9000 中塗りおよび上塗り:関西ペイント社製 メラミン系塗料 第4表に、本発明鋼板および本発明鋼板とメッキ合金中
のマンガン含有率が異なる比較鋼板、本発明鋼板とメッ
キの種類が異なる各種の従来鋼板(但し、従来鋼板日は
メッキせず)の耐水密着性を評価した結果を示した。
第4表から明らかなように、この発明の亜鉛−マンガン
合金電気メッキ鋼板(本発明鋼板1〜P)はいずれも塗
膜剥離がみられず、良好な耐水密着性を示している。
これに対し、従来鋼板C〜Gは、塗膜のほとんどが剥離
しており、耐水密着曲こ劣っている。
冷第 4 表延鋼板のままである従来鋼板日は、耐水密
着性に優れるが、調べるまでもなく耐食性に劣る。
また、比較鋼板C〜Dは良好な耐水密着性を示すが、こ
のうち、比較鋼板Cはマンガン含有率が低いために裸耐
食性が不充分であり、比較鋼板DはMn含有率が高いた
めに加工性が劣っている。実施例 7実施例6で用いた
のと同様の本発明鋼板および従釆鋼板に、実施例6と同
様に化成処理(化成処理液:日本パーカライジング社製
BT3030)を施し、下記条件でカチオン電着塗装を
行ない、クレーターリング性を調査した。
亀着塗料:関西ペイント社製 エレクロン9000 電 圧 :240,270,300V 浴 温 :28こ○ 通電時間:2分 試験片面積/対極面積:1/1 試験片一対極間隔:15仇帆 なお、クレーターリング性は、試験片(試験面70×1
50柵)の中央35側めの部分に生じたクレーターの数
に基づいて、下記第5表の様に評価した。
第5表 第6表に、本発明鋼板および従来鋼板のクレーターリン
グ性を評価した結果を示した。
一般にクレーターは、電圧が高くなる程発生し易くなり
、実際に、従来鋼板E,F.Cでは、電圧が高くなるに
従ってクレーター発生が著しくなっている。
これに対し、この発明の亜鉛ーマンガン合金電気メッキ
鋼板(本発明鋼板1〜P)では、高電圧でもクレーター
の発生は全く認められず、冷延鋼板のままである従来鋼
板日と同等の優れたクレータリング性を示している。
以上説明したように、この発明によれば、塩水第 6
表環境下での耐食性に著しく優れ、しかも良好な化成処
理性および塗装後耐食性、更には優れた耐水密着性およ
びクレーターリング性をも兼ね備えた亜鉛−マンガン合
金電気メッキ鋼板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第4図はメッキ合金中マンガン含有率と赤
錆発生までの塩水贋霧時間との関係を示す図、第2図は
メッキ合金中ニッケル含有率と赤錆発生までの塩水噴霧
時間との関係を示す図、第3図はメッキ合金中のマンガ
ンおよびニッケル含有率と赤錆発生までの塩水曙霧時間
との関係を示す図、第5図はメッキ付着量と赤錆発生ま
での塩水噴霧時間との関係を示す図である。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Zn:15〜70重量%、およびMn:30〜85
    重量%からなるZn−Mn合金メツキを、鋼板表面に5
    〜40g/m^2施したことを特徴とする塩水環境下で
    の耐食性に優れた亜鉛−マンガン合金電気メツキ鋼板。
JP56127690A 1981-08-17 1981-08-17 塩水環境下での耐食性に優れた亜鉛−マンガン合金電気メツキ鋼板 Expired JPS6026835B2 (ja)

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