JPH03158494A - 潤滑性、耐食性および塗装仕上がり性に優れた複層めつき鋼板 - Google Patents

潤滑性、耐食性および塗装仕上がり性に優れた複層めつき鋼板

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JPH03158494A
JPH03158494A JP29841589A JP29841589A JPH03158494A JP H03158494 A JPH03158494 A JP H03158494A JP 29841589 A JP29841589 A JP 29841589A JP 29841589 A JP29841589 A JP 29841589A JP H03158494 A JPH03158494 A JP H03158494A
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layer
steel sheet
zinc
plating
lubricity
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Masaru Sagiyama
勝 鷺山
Seiji Yoshida
由田 征史
Masaki Kawabe
正樹 川辺
Satoshi Ando
聡 安藤
Tadashi Ono
尾野 忠
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、プレス成形時における潤滑性、耐食性およ
び塗装仕上がり性に優れた複層めっき鋼板に関するもの
である。
[従来の技術] 自動車の車体は、海岸地域や、冬期における道路上の氷
雪を塩で融解するような寒冷地域などにおいて、腐食性
の激しい塩素イオンを含有する腐食媒体に接する等、厳
しい腐食環境にさらされる。
このような腐食環境下においても耐食性を有する自動車
車体用防錆鋼板として、従来から亜鉛めっき鋼板または
亜鉛合金めっき鋼板が使用されている。
亜鉛めっき鋼板は、簡単な設備で製造し得る長所を有し
ている。なお、めっき量が同一の亜鉛合金めっき鋼板に
比べて、亜鉛めっき鋼板の耐食性は相対的に低いが、こ
れは亜鉛めっき層のめつき量を増し厚くすることにより
解決し得る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、亜鉛砂2キ鋼板には、次のような問題が
ある。
(1)亜鉛めっき層の硬度が低いために、亜鉛めっき鋼
板をプレス成形したときに、成形加工に従って亜鉛めっ
き層が変形して、プレス金具との接触面積率が大になる
。この結果、プレス成形時における亜鉛めっき鋼板の摩
擦係数は、冷延鋼板および亜鉛合金めっき鋼板よりも高
い、従って、亜鉛めっき鋼板の潤滑性は低く、亜鉛めっ
き鋼板をプレス成形したときに、鋼板に割れの生ずるこ
とがある。
(2)自動車車体用防錆鋼板としては、車体の内外両面
の耐食性を確保するために、両面めっき鋼板が使用され
ており、車体の外面側は、耐食性に加えて塗装仕上がり
性に優れていることが要求されている。
しかしながら、亜鉛めっき鋼板の場合には、前述したよ
うに耐食性の向上のためにそのめっき層が厚いので、塗
装仕−ヒがり性に問題が生じている。
即ち、亜鉛めっき層の表面上に、電着塗装によって塗膜
を形成すると、塗膜に気泡状の空孔が生成する。生成し
た空孔は、塗膜上にトップコーティング被膜を形成した
後にも、ピン状の塗膜欠陥として残る。第4図に、上述
しためつき層上の塗膜欠陥の300倍の顕微鏡写真を示
す。
上記(1)の潤滑性の問題を解決する手段として、従来
、プレス成形時に、亜鉛めっき鋼板の表面上に、高粘度
潤滑油(Prelube)を塗布して、潤滑性を高める
ことが行なわれている。しかしながら。
このような高粘度潤滑油の塗布には、作業場を汚染した
り、塗装のための前処理時における鋼板表面の洗浄が困
難になる等の問題がある。
亜鉛めっき鋼板の摩擦係数に関し、rPlating&
 5urface Finishing、 1989年
3月号P 、62〜69(以下、「先行技術」という)
には、下記が開示されている。即ち、亜鉛めっき鋼板の
表面上に通常の鋼板防錆油(Mill oil)を塗布
すると、亜鉛めっき層の結晶配向性により摩擦係数が次
のように変化する。Ba5al depositのとき
、即ち亜鉛めっき層の結晶が(0001)面に配向して
いるときの摩擦係数は0.19であって高いが、Pyr
amidal depositのとき、即ち亜鉛めっき
層の結晶が(IOIX)面(但し、X=1.2,3.4
)に配向しているときの摩擦係数は0.13であって低
い。
亜鉛めっき鋼板の表面上に高粘度潤滑油を塗布したとき
の摩擦係数は0.11である。従って、前記先行技術に
開示されているような、亜鉛めっき層の結晶の(1oT
x)面への配向を維持できれば、鋼板防錆油の塗布によ
って、高粘度潤滑油の塗布と同程度の潤滑性が得られる
しかしながら、亜鉛めっき層の結晶の配向性は、電流密
度などのめっき条件により簡単に変化する。
従って、めっきすべき鋼板の板幅などに対応して、めっ
き条件を変化させることが不可欠な、工業的規模による
亜鉛めっき鋼板の製造においては、亜鉛めっき層の結晶
の(IOIX)面への配向を維持することは、極めて困
難である。
上記(2)の塗装仕上がり性即ち塗膜に生ずる気泡状の
空孔は、新しいタイプの欠陥であり、現在までのところ
その解決策は見出だされていない。
従って、この発明の目的は、上述した問題を解決し、プ
レス成形時における潤滑性、耐食性および塗装仕上がり
性に優れた複層めっき鋼板を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、プレス成形時における潤滑性、耐食性お
よび塗装仕上がり性に優れた複層めっき鋼板を開発すべ
く鋭意研究を重ねた。その結果、鋼板の少なくとも一方
の表面上に、表面粗さ(Ra)が1.5μ口以下で、め
っき量が鋼板片面当り25〜150g/n(の下層とし
ての亜鉛電気めっき層を形成し、亜鉛電気めっき層の上
に、めっき旦が鋼板片面当り1〜20 g#r?の上層
としての亜鉛合金電気めっき層を形成すれば、上述した
、プレス成形時における潤滑性、耐食性および塗装仕上
がり性に優れためっき鋼板が得られることを知見した。
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであって
、鋼板の少なくとも1つの表面上に形成された、表面粗
さ(Ra)が1.5μm以下であって。
めっき量が鋼板片面当り25から15 Q g/m の
範囲内の、下層としての亜鉛電気めっき層と、前記下層
としての亜鉛電気めっき層の上に形成された、めっき量
が鋼板片面当り1から20g/rr? の範囲内の、上
層としての亜鉛合金電気めっき層とからなることに特徴
を有するものである。
この発明において、鋼板の少なくとも1つの表面上に形
成された下層としての亜鉛電気めっき層の表面粗さ(R
a)は、1.5μm以下とすべきである。
前記表面粗さ(Ra)が1.5μmを超えると、電着塗
装によってめっき層上に形成された塗膜に気泡状の欠陥
が発生して、塗装仕上がり性が劣化する。
第1図に、フードに亜鉛めっき鋼板(亜鉛めっき量:6
0g/rrf、原板のRa:0.8μm)が組み込まれ
た自動車車体に、実際の塗装設備によって電着塗装を施
したときの、前記フードに気泡状の塗膜欠陥が発生した
車の台数比率即ち欠陥発生率と、前記亜鉛めっき鋼板の
亜鉛電気めっき層の表面粗さ(Ra)との関係を調べた
結果を示す。第1図から明らかなように、亜鉛電気めっ
き層の表面組さ(Ra)が1.5μm以下の場合には、
塗膜に気泡状欠陥を有する鋼板の発生率は0%であるの
に対し、前記表面粗さ(Ra)が1.5μmを超えると
、気泡状欠陥を有する鋼板の発生率が急増し、10%に
までなる。
従って、この発明においては、下層としての亜鉛電気め
っき層の表面粗さ(Ra)を、1.5μm以下に限定し
た。なお、このような亜鉛電気めっき層の表面粗さ(R
a)は、めっき条件および原板の表面粗さによって調整
することができる。
下層としての亜鉛電気めっき層のめっき量は、鋼板の片
面当り25から150 g/m の範囲内とすべきであ
る。めっき量が鋼板の片面当り25g/rr1未満では
、特に自動車車体用防錆鋼板として。
所望の耐食性が得られない。一方、めっき量が鋼板の片
面当り150 g/rr?を超えると、亜鉛電気めっき
層のめっき結晶が粗大化する結果、亜鉛めっき層の上に
上層めっき層を均一に形成することができず、従って、
後述する上層めっき層によるn滑性向」二効果が得られ
ない。
下層としての亜鉛電気めっき層の上に形成される上層と
しての亜鉛合金電気めっき層は、プレス成形時における
潤滑性を向上させる機能を有している。このような亜鉛
合金電気めっき層としては、コバルトを3から99wt
、%の範囲内で含有する亜鉛−コバルト合金、マンガン
を3から99wt、%の範囲内で含有する亜鉛−マンガ
ン合金、または、クロム、マンガン、鉄、コバルトおよ
びニッケルのうちの2種以上を3から99すし1%の範
囲内で含有する亜鉛合金からなっていることが好ましい
上述した合金の亜鉛以外の成分の含有量を、3から99
wt、%の範囲内に限定した理由は、3wt、%未満で
は潤滑性向上効果が得られず、一方、99wt、%を超
えると、電着塗装の前に鋼板のめっき層上に形成された
燐酸塩被膜の燐酸塩結晶が粗大化して、鋼板の耐チッピ
ング性が低下するからである。
第2図に、鋼板の一方の表面上に、めっき量が60g/
rr?の下層としての亜鉛電気めっき層を形成し、次い
で、その上に、 めっき量が5g/mの亜鉛−コバルト
合金電気めっき層を形成し、このようにして得られた亜
鉛−コバルト合金電気めっき鋼板の摩擦係数と、その上
層めっき層のコバルト含有率との関係をグラフによって
示す。第2図から明らかなように、上層めっき層のコバ
ルト含有率が3wt、%未満では摩擦係数が高く、潤滑
性向上効果は得られない。
上層としての亜鉛合金電気めっき層のめっき量は、鋼板
片面当り1から20g/dの範囲内とすべきである。め
っき量が鋼板片面当りIg/rn’未満では、潤滑性向
上効果が得られない。一方、めっき量が鋼板片面当り2
0g/rd を超えても上述した効果に格別の向上が得
られず、不経済である。
[作用] 上述したように、鋼板の少なくとも1つの表面上に形成
された下層としての亜鉛電気めっき層の上に、上層とし
ての亜鉛合金電気めっき層を形成したことにより、潤滑
性が向上する理由は、次のように推定される。
前述したように、亜鉛めっき層の硬度は低い。
従って、亜鉛めっき鋼板をプレス成形したときに、亜鉛
めっき層が変形して、プレス金具とのミクロの接触面積
が大になる結果、摩擦係数が高くなって潤滑性が低下す
る。一方、冷延鋼板の硬度および亜鉛合金電気めっき鋼
板の亜鉛合金電気めっき層の硬度は、何れも高い、従っ
て、冷延鋼板または亜鉛合金電気めっき鋼板をプレス成
形したときに、プレス金具とのミクロの接触面積が小さ
いために、摩擦係数は低く、従って、冷延鋼板および亜
鉛合金電気めっき鋼板の潤滑性は高い。
この発明における上層としての亜鉛合金電気めっき層の
硬度は、下層としての亜鉛電気めっき層よりも顕著に高
い、従って、プレス成形したときに、下層としての亜鉛
電気めっき層は変形するが、上層としての亜鉛合金電気
めっき層は変形しにくく、めっき層の表面とプレス金具
との接触面積の増大が抑制される。この結果、摩擦係数
が低くなり、優れた潤滑性が発揮される。
上述した推定に従えば、上層としての亜鉛合金電気めっ
き層の亜鉛以外の成分の含有率が3wt、1未満では、
潤滑性向上効果が得られない理由は。
上層めっき層の硬度上昇が不十分なためであると考えら
れる。
また、下層としての亜鉛電気めっき層のめっき量が鋼板
片面当り150g/rrrを超えると、潤滑性向上効果
が得られない理由は、亜鉛電気めっき層のめっき結晶の
粗大化によって、その上に形成された上層としての亜鉛
合金電気めっき暦による下層の被覆率が低く、亜鉛電気
めっき層の一部が露出するためであると考えられる。
更に、上層としての亜鉛合金電気めっき層のめっき量が
鋼板片面当りIg/rrr未満では、潤滑性向上効果が
得られない理由は、上記と同じように。
上層としての亜鉛合金電気めっき暦による下層の被覆率
が低く、亜鉛電気めっき層の一部が露出するためである
と考えられる。従って、そのめっき量の増加に伴って、
亜鉛合金電気めっき層による下層の被rIi率は高くな
り、鋼板片面当り20g/m2になると上層としての亜
鉛合金電気めっき層が下層を十分に被覆し、亜鉛電気め
っき層の露出部分が無くなり、それ以上めっき量を増加
しても、潤滑性の向上は進まなくなる。
下層としての亜鉛電気めっき層の表面粗さ(Ra)が1
゜5μ論を超えると、電着塗装によってめっき層上に形
成された塗膜に気泡状の欠陥が発生する原因は、第1図
に示すように表面粗さ(Ra)が大になるに従って欠陥
発生率が増加することから、電着塗装時に発生した水素
ガスの塗膜内における滞留と、電着塗装の前に鋼板のめ
っき層上に形成された燐酸塩被膜の燐酸塩結晶からの脱
水現象によるものと推定される。
即ち、電着塗装時に発生した水素ガスのうち、めっき層
表面のミクロ的な凹部に付着したガスは。
逃げにくいので、塗膜の焼き付は時に塗膜内に閉じ込め
られ、膨張して気泡状の空孔となる。更に、上述した塗
膜の焼き付は時に、燐酸塩結晶中に含まれている水が、
結晶中から脱離する。特に、めっき層表面の凹部の塗膜
の燐酸塩結晶から脱離した水は、塗膜の焼き付は時に塗
膜内に閉じ込められ、膨張して気泡状の空孔となる。従
って、めっき層表面の凹部即ち表面粗さ(Ra)が大き
いほど、塗膜に気泡状欠陥が生じやすくなって、めっき
層の表面粗さ(Ra)が、気泡状欠陥の発生率に大きな
影響を与える。
なお、上層としての亜鉛合金めっき層のめっき量は少な
いので、めっき層の表面粗さは小さく。
従って、その表面粗さが気泡状欠陥の発生を促すことは
殆んどない。
次に、この発明を、実施例により、比較例と対比しなが
ら説明する。
[実施例] 板厚0.7mm、表面粗さ0.8〜1.0μmの冷延鋼
板に対し、下記Aに示す条件で亜鉛電気めっきを施して
、鋼板の一方の表面上に下層としての亜鉛電気めっき層
を形成し、次いで、下層としての亜鉛電気めっき層の上
に、下記Bに示す条件で亜鉛合金電気めっきを施して、
上層としての亜鉛合金電気めっき暦を形成し、第1表に
示す本発明の複層めっき鋼板の供試体(以下、「本発明
供試体」 という)Nα1〜31を調製した。
A、下層めっき層のめっき条件 (1)  冷 延 鋼 板ニアルミキルド鋼(2)めっ
き液流速: 0.5〜5m/5(3)めっき液温度:5
0〜60℃ (4)  めっき電流密度:50〜150A/dボ(5
)めっ き時間:めっき量に応じて適宜調整 (6)  めっき液の組成 ZnSO4・7H,0:440g/I2Na2SO4:
 0〜70g/ n pH: 1.0〜1.8 B、上層めっき層のめつき条件 (1)めっき液流速:1〜5m/5 (2)めっき電流密度:30〜150^/di(3)め
っき液温度:50〜60℃ (4)めっ き時間:めつき量に応じて適宜調整 (5)めっき液の組成: Zn −Kn合金めっき Mn(BF4)、およびZn(BF4)z :合計濃度
100〜350g/III  なお、 その比率は適宜
変化させた。
H,BO,: 10〜45g/ Q ポリエチレングリコール: 1〜5g/αpH:l〜3
.5 Zn −Knを除<Zn合金めつき ZnSO4・7H20と。
FeSO4・7H,0,Co50.・7H20,NiS
O4・61(、OおよびCr2(S04)、のうちの少
なくとも1つ二 合計濃度100〜500g/ Q  
なお、その比率は適宜変化させた。
Na、XSO,: 30g/ Q pH:1〜3 比較のために、前述した冷延鋼板に対し電気めっきを施
して、第2表に示すこの発明の範囲外のめっき層を有す
る比較用めっき鋼板の供試体(以下、「比較用供試体」
という)Nal〜7を調製した。
上述した本発明供試体Nα1〜31および比較用供試体
Nα1〜7の各々について、潤滑性、塗装仕上がり性お
よび耐食性(耐外観錆性)を以下に述べる性能試験によ
って評価した。評価結果を、第1表および第2表に併せ
て示す。
(1)潤滑性: 供試体の表面に潤滑油を塗布し、第3図に示す装置によ
り摩擦係数を測定し、得られた摩擦係数を潤滑性とした
。摩擦係数測定装置は、第3図に示すように、その上面
に試験片1が載置される水平移動可能なスライドテーブ
ル2と、スライドテーブル2上の試験片1をその上方か
ら押さえる工具3と、工具3と対称位置の、スライドテ
ーブル2の下方に設けられた、スライドテーブル2の下
面に接するローラ4を有するスライドテーブル支持台5
と、スライドテーブル支持台5に取り付けられた第10
−ドセル6と、スライドテーブル2の水平移動方向の端
部に設けられた第20−ドセル7とからなっている。
スライドテーブル支持台5を上方に押し上げて、スライ
ドテーブル2上の試験片1を工具3に、垂直力Nで接触
させると共に、スライドテーブル2を試験片1と共に外
力Fで1m/+minの速度により水平移動させる。こ
の水平移動時の垂直力Nと外力F即ち−によって摩擦係
数を算出する。
(2)塗装仕上がり性: 供試体の各々から、70X150rrnのサイズの試験
月番50枚を採取し、採取した試験片の各々を、燐酸塩
処理工程および電着塗装工程よりなる自動車用鋼板の塗
装設備により電着塗装し、塗膜の気泡状欠陥を有する試
験片の発生率を調べ、その発生率によって塗装仕上がり
性を評価した。評価基準は、次の通りである。
A:発生率0% B:発生率1〜5% C:発生率5%超 (3)耐食性(耐外観錆性): 供試体の各々から、70X150m++のサイズの試験
片を採取し、採取した試験片の各々に対して、日本パー
力ライジング(株)製の燐酸塩処理液(PB3080)
を使用し燐酸塩処理を施して、試験片の表面上に燐酸塩
被膜を形成し、次いで、関西ペイント(株)製の塗料(
ニレクロン#9411)を使用し、電着塗装を施して、
燐酸塩被膜の上に厚さ20μmの塗膜を形成した。この
塗膜の上に、更に厚さ35μmの中塗り塗装およびその
上に厚さ35μmの上塗り塗装を施した後、カットを入
れた。次いで、カットの入れられた試験片を、1年間大
気下で暴露し、この間、1週間に2回、試験片に対して
5%NaCQを散布した。次いで、試験片のカット片側
にあ’1f?最大ふくれ幅を測定し、得られた測定値に
よって、耐外観錆性を評価した。評価基準は、次の通り
である。
A:最大ふくれ幅1m未満 B:  〃  〃 1〜2Ilv1未満C:   n 
  n  2−2.5rm未満D:   n   n 
 2.5mm以上第1表および第2表において、潤滑油
は、潤滑性試験のために供試体の表面上に塗布した油で
あり、raJおよびrbJは、下記を表わす。
a:鉱油系鋼板防錆油(NOX RUST 530F4
0パーカー興産(株)製) b=高粘度潤滑油 (FERROCOTE 61−MA
L−HCL−1クエーカー(株)ml) 第2表から明らかなように、単層の亜鉛電気めっき層か
らなる比較用供試体&1および2は、摩擦係数が高くて
潤滑性が悪く、更に、表面粗さが大きい比較用供試体&
1は、塗装仕上がり性も悪かった。
めっき層が複層であっても、上層としてのZn−Co合
金電気めっき層のめっき量が本発明の範囲を外れて少な
く、その表面に鋼板防錆油を塗布した比較用供試体&3
は、摩擦係数が高くて潤滑性が悪かった。また、めっき
層が複層であっても、下層としての亜鉛電気めっき層の
めっき量が本発明の範囲を外れて低い比較用供試体&4
は、耐外観錆性が悪く、そして、亜鉛電気めっき層のめ
っき量が本発明の範囲を外れて多く且つその表面粗さが
本発明の範囲を外れて大きい比較用供試体Nα5は、摩
擦係数が高くて潤滑性が悪く、更に、塗装仕上がり性も
悪かった。
めっき層が複層であっても、上層としてのZn−Co合
金電気めっき層のCo含有量が本発明の範囲を外れて少
ない比較用供試体Na6は、摩擦係数が高くて潤滑性が
悪かった。
なお、単層の亜鉛電気めっき層からなっていても、その
表面に高粘度潤滑油を塗布した比較用供試体&7は、摩
擦係数が低く潤滑性は良好であったが、高粘度潤滑油の
ために、作業場が汚染し且つ塗装のための前処理時にお
ける鋼板表面の洗浄が困難になる問題が生じた。
これに対して、第1表から明らかなように、本発明供試
体魔1〜31は、何れも、潤滑油として鋼板防錆油を使
用したにもかかわらず摩擦係数が低く潤滑性に優れ且つ
塗装仕上がり性も良好であった。耐食性としての耐外観
錆性は、本発明供試体Na 28および29がやや劣っ
ていたが、その外の本発明供試体は、何れも良好であっ
た。
[発明の効果] 以上述べたように、この発明の複層めっき鋼板によれば
、プレス成形時における潤滑性、耐食性および塗装仕上
がり性に優れ、自動車車体用防錆鋼板として優れた特性
が発揮される。工業上有用な効果がもたらされる。
第1図
【図面の簡単な説明】
第1図は気泡状欠陥の発生率とめっき層の表面粗さとの
関係を示すグラフ、第2図は上層めっき層のコバルト含
有率と摩擦係数との関係を示すグラフ、第3図は摩擦係
数測定装置の概略正面図。 第4図はめっき層上の塗膜欠陥を示すめっき層の金属組
織の300倍の顕微鏡写真である。 図面において。 1・・・試験片、    2・・・スライドテーブル、
3・・・工具、      4・・・ローラ、5・・・
支持台、6,7・・・ロードセル。 めっき層の表面粗さ Rα(μm) 第 2 図 上層めつさ層のコバルト含有率(wt、%)第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鋼板の少なくとも1つの表面上に形成された、表面
    粗さ(Ra)が1.5μm以下であって、めっき量が前
    記鋼板の片面当り25から150g/m^2の範囲内の
    、下層としての亜鉛電気めっき層と、前記下層としての
    亜鉛電気めっき層の上に形成された、めっき量が前記鋼
    板の片面当り1から20g/m^2の範囲内の、上層と
    しての亜鉛合金電気めっき層とからなることを特徴とす
    る、潤滑性、耐食性および塗装仕上がり性に優れた複層
    めっき鋼板。 2、前記上層としての亜鉛合金電気めっき層が、コバル
    トを3から99wt.%の範囲内で含有する亜鉛−コバ
    ルト合金からなっている、請求項1に記載の複層めっき
    鋼板。 3、前記上層としての亜鉛合金電気めっき層が、マンガ
    ンを3から99wt.%の範囲内で含有する亜鉛−マン
    ガン合金からなっている、請求項1に記載の複層めっき
    鋼板。 4、前記上層としての亜鉛合金電気めっき層が、クロム
    、マンガン、鉄、コバルトおよびニッケルのうちの2種
    以上を、3から99wt.%の範囲内で含有する亜鉛合
    金からなっている、請求項1に記載の複層めっき鋼板。
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JP29841589A Pending JPH03158494A (ja) 1989-11-16 1989-11-16 潤滑性、耐食性および塗装仕上がり性に優れた複層めつき鋼板

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JP (1) JPH03158494A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58204193A (ja) * 1982-01-14 1983-11-28 Kobe Steel Ltd 表面処理鋼板
JPS5989785A (ja) * 1982-11-13 1984-05-24 Nippon Steel Corp 耐食性、塗装密着性にすぐれた2層被覆層の合金めつき鋼板およびその製造方法
JPS6082691A (ja) * 1983-10-12 1985-05-10 Nippon Kokan Kk <Nkk> 多層めつき鋼板
JPS60215789A (ja) * 1984-04-10 1985-10-29 Nippon Steel Corp 耐食性,塗装性に優れた表面処理鋼板
JPS61170593A (ja) * 1985-01-24 1986-08-01 Sumitomo Metal Ind Ltd 塗装後の耐食性に優れた表面処理鋼板

Patent Citations (5)

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