JP2990917B2 - 時計用外装部品 - Google Patents

時計用外装部品

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JP2990917B2
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清博 今井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Ptめっき層が被覆さ
れた白色系金属光沢を有する時計用外装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の時計用外装部品の表面処理技術に
おいて、白色金属光沢を有するものとしては、Pd、P
d合金めっき、Rhめっき、銀めっきなどが一般的であ
った。また、貴金属として知名度が高く、価値感のある
無垢素材としては、ホワイトゴールド、Pt、Agなど
が外装部品に使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の従来技術
において、Pd、Pd合金、Rhめっきでは、白色金属
光沢を有し、耐食性、耐摩耗性などの基本品質は満足す
るが、高級感、装飾的価値感が低いという欠点を有して
いる。これは、これらの金属が貴金属であるにもかかわ
らず、一般的には知名度が低く無垢素材としても装飾部
品にあまり使われていないという理由によるものであ
る。従って、Pd、Rhめっきを使用しても、それによ
り商品価値が増すことは無かった。また、Rhについて
は、価格が高騰しており処理コストが非常に高くなって
きている。
【0004】ホワイトゴールド、Ptなどの無垢素材
は、貴金属としての知名度も高く装飾的価値感、高級感
に優れたものであるが、価格が高いこと、加工性が悪い
等の理由により適用が限定されしまうという欠点を有し
ている。また、Agについては、無垢素材、めっきとも
その耐蝕性に問題があり変色するため、使用が限定され
てしまうという欠点を有している。
【0005】本発明は、これらの課題を解決するもの
で、その目的とするところは、従来のめっきと同等の処
理コストで、ホワイトゴールド、Pt無垢素材に等しい
品質を有し、貴金属としての知名度が高く、価値感のあ
る白色金属光沢の時計用外装部品を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の時計用外装部品
は、 Cu、Ni、Ni合金、Pd、Pd合金、R
h、Au、Au合金の内の一種または数種の被膜を被覆
積層した素材よりなる部品表面の全面あるいは部分的
に、Ptめっき層を1層以上形成し、Ptめっき層は純
Ptまたは重量比で70%以上Ptを含有した合金層で
あることを特徴とする。
【0007】 このPtめっき層の膜厚は各々0.1
〜20μmの範囲であることを特徴とする。
【0008】 該素材が、Cu、Cu合金、Zn、Z
n合金、Al、Al合金、Ti、Ti合金、ステンレス
より選ばれた1種であることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の上記の構成によれば、貴金属として知
名度が高く、装飾的価値感を有する白色金属光沢のPt
めっきを部品表面に施すことにより、ホワイトゴール
ド、Pt無垢素材に劣らない外装部品が得られる。ま
た、当然のことながら、貴金属使用量が無垢材に比べは
るかに少ないため、コストの低減も可能となる。さらに
は、Ptめっきは、耐蝕性、耐摩耗性に優れており、従
来の白色めっきに比べ同等以上の品質を有するという利
点も合わせもつ。
【0010】
【実施例】
[実施例1]以下本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は、本発明における時計用外装部品の
実施例の1つの縦断面図である。黄銅素材1の上へ、電
気めっき法により下地めっきとしてNiめっき層2を2
μm施した。次に、中間めっきとしてPd−Ni合金め
っき層3を4μm施し、最上層に仕上げめっき層として
純Ptめっき層4を5μm、電気めっき法により施し
た。この結果得られた外装部品は、高級感ある白色金属
光沢を有し、実用携帯試験において摩耗や、変色などの
発生はなく耐久性に優れたものであった。
【0012】また、同様の方法でPtめっき層の膜厚を
変化させたもの及び、下地めっきの構成を変化させた時
計用外装部品を作成し、表1にその特性調査結果をまと
めた。
【0013】[実施例2]図2は、Ptめっき層を2層
施した時計用外装部品の実施例の縦断面図である。黄銅
素材1の上へ、電気めっき法により下地めっきとしてN
iめっき層2を2μm施した。次に、中間めっきとして
Pt−Ni合金めっき層5を4μm施し、最上層に仕上
げめっき層として純Ptめっき層4を5μm、電気めっ
き法により施した。得られた時計用外装部品は実施例1
と同様に耐久性に優れたものであった。また、同様の方
法で下地めっき構成等を変化させた場合についても、そ
の品質結果を表1に記した。
【0014】[実施例3]図3は、素材にチタンを用い
た本発明実施例の縦断面図である。Ti素材6上へ、イ
オンプレーティング法によりPd層7を0.5μm施し
導電処理を行った。 次に、電気めっき法により最上層
に仕上げめっきとして純Ptめっき層4を5μm施し
た。得られた外装部品は、実施例1と同様に耐久性に優
れたものであった。また、その品質試験結果を表1に記
した。
【0015】[実施例4]図4は、素材にステンレスを
用いた本発明実施例の縦断面図である。ステンレス素材
8の上へAuストライクめっき6を行い、仕上げめっき
として純Ptめっき層4を5μm施した。得られた外装
部品は高級感ある白色金属光沢を有し、基本品質を満足
するものであった。
【0016】表中の耐摩耗性は、牛皮の裏面上で500
g荷重の往復摩耗3万回後の下地露出の有無を見た。○
は下地の露出無し、△は1部露出あり、×は大きく露出
したことを示す。耐蝕性は、40℃の5%NaCl溶液
及び、人工汗に24時間浸漬した後の結果を示し、○は
良好、△は1部変色、×は大きく変色したことを示す。
【0017】外観は、くもり、クラック及び色調等を目
視にて判定した。
【0018】
【表1】
【0019】Ptめっきの膜厚については、表1に示す
ように、厚くなるに従い密着性が低下し、また、鏡面外
観が得られなくなるという問題から、各々20μm以下
に設定する必要がある。更には、量産性、コスト面から
2〜6μmとすることが望ましい。
【0020】また、下地、中間層めっきについては、耐
蝕性、密着性の確保が可能であれば適用可能であり限定
されるものではない。
【0021】Ptめっきについては、めっき浴より合金
化が可能な金属により合金めっきとすることができる。
しかし、Pt自体が有す、高耐蝕性、高級感を維持する
ため、含有量は70%以上が望ましい。また、合金化に
より被膜の応力、硬度が増加する場合もあり、上記の範
囲内とすべきである。
【0022】チタン素材上にPtめっきを施す場合、本
実施例では乾式成膜法によりPdをコーティングした
が、活性化の後無電解Niめっきを行う方法など、密着
性の確保が可能な下地処理であれば適用し得るものであ
る。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
のメッキと同等の処理コストで、ホワイトゴールド、P
t無垢素材に等しい品質を有し、貴金属としての知名度
が高く、価値感のある白色金属光沢の時計用外装部品を
得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の[実施例1]の時計用外装部品の被膜
構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の[実施例2]の時計用外装部品の被膜
構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の[実施例3]の時計用外装部品の被膜
構成を示す縦断面図である。
【図4】本発明の[実施例4]の時計用外装部品の被膜
構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 黄銅素材 2 Niめっき層 3 Pd−Ni合金めっき層 4 純Ptめっき層 5 Pt−Pd合金めっき層 6 Ti素材 7 Pd層 8 ステンレス素材 9 Auストライクめっき
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C25D 5/14 C25D 5/14 G04B 37/22 G04B 37/22 M (72)発明者 佐々木 茂實 長野県諏訪市大和3丁目3番5号セイコ ーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−275796(JP,A) 特開 平2−145760(JP,A) 特開 平1−108393(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C25D 1/00 - 7/12 A44C 5/00 C23C 30/00 G04B 37/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cu、Ni、Ni合金、Pd、Pd合
    金、Rh、Au、Au合金の内の一種または数種の被膜
    を被覆積層した素材よりなる部品表面の全面あるいは部
    分的に、Ptめっき層を1層以上形成し、該Ptめっき
    層は純Ptまたは重量比で70%以上Ptを含有した合
    金層であることを特徴とする時計用外装部品。
  2. 【請求項2】 該Ptめっき層の膜厚は各々0.1〜2
    0μmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の時
    計用外装部品。
  3. 【請求項3】 該素材が、Cu、Cu合金、Zn、Zn
    合金、Al、Al合金、Ti、Ti合金、ステンレスよ
    り選ばれた1種であることを特徴とする請求項1記載の
    時計用外装部品。
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