JPH10295127A - 乗用型田植機の昇降操作構造 - Google Patents

乗用型田植機の昇降操作構造

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JPH10295127A
JPH10295127A JP11113897A JP11113897A JPH10295127A JP H10295127 A JPH10295127 A JP H10295127A JP 11113897 A JP11113897 A JP 11113897A JP 11113897 A JP11113897 A JP 11113897A JP H10295127 A JPH10295127 A JP H10295127A
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sensor float
rice transplanter
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urging force
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JP11113897A
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English (en)
Inventor
Kyuhei Ouchi
久平 大内
Takeo Kuboshita
竹男 久保下
Yoshihiro Ueda
上田  吉弘
Hiroto Kimura
木村  浩人
Mikio Okuyama
幹夫 奥山
Hiromi Yamaguchi
廣見 山口
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサーフロートにより苗植付装置を昇降操
作するように構成された乗用型田植機において、田面の
陥没部や盛り上がり部による苗植付装置の昇降操作のハ
ンチング現象を抑える。 【解決手段】 苗植付装置の下部にセンサーフロート1
6の後部を揺動支点P1周りに上下揺動自在に支持し、
揺動支点P1を苗植付装置に対して自由上下動自在に支
持して、センサーフロート16の前部と苗植付装置との
上下間隔を検出する検出手段29を備える。検出手段2
9の検出値が設定値に維持されるように、苗植付装置を
昇降操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体の後部にリン
ク機構及びアクチュエータを介して苗植付装置を昇降操
作自在に支持した乗用型田植機において、苗の植付深さ
が設定深さに維持されるように、苗植付装置を自動的に
昇降操作する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような乗用型田植機の一例が、特
開平8‐331939号公報に開示されている。この乗
用型田植機では前記公報の図2に示すように、苗植付装
置の下部にアーム状の支持部材(前記公報の図2中の1
7)を備え、支持部材にセンサーフロート(前記公報の
図2中の16)の後部を上下揺動自在に支持して、セン
サーフロートの前部と苗植付装置との上下間隔を検出す
るポテンショメータ(前記公報の図2中の19)を備え
ている(前記公報の構成では、センサーフロートの前部
に接続されるポテンショメータの検出アーム(前記公報
の図2中の19a)の角度を、センサーフロートの前部
と苗植付装置との上下間隔として、検出している)。
【0003】これにより、田面に対して苗植付装置が上
下動すると、田面に接地追従するセンサーフロートの前
部が後部の揺動支点(前記公報の図2中のP1)周りに
上下に揺動するのであり、ポテンショメータの検出値が
設定値に維持されるように、アクチュエータが作動操作
され苗植付装置が昇降操作されて、苗の植付深さが設定
深さに維持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような乗用型田
植機のセンサーフロートにおいて、センサーフロートの
底面が前後に亘って田面に接地追従する状態で初めて、
田面に対する苗植付装置の上下動に伴い、センサーフロ
ートの前部が後部の揺動支点周りに、あまり敏感になり
過ぎずに適切に上下に揺動するのであり、センサーフロ
ートの底面が前後に亘って田面に接地追従する状態で初
めて、センサーフロートが本来の性能を発揮する。
【0005】これにより、例えば陥没部が散在するよう
な田面において、センサーフロートが陥没部を通過しか
けると、陥没部においてセンサーフロートの後部が田面
から浮いた状態となる。従って、この状態でセンサーフ
ロートの前部が田面の盛り上がり部等に乗り上げると、
センサーフロートの前部が敏感に上方に揺動して、これ
に基づいてアクチュエータにより苗植付装置が素早く上
昇操作される状態となり、苗植付装置の昇降操作のハン
チング現象に発展するおそれがある。本発明は、センサ
ーフロートにより苗植付装置を昇降操作するように構成
した乗用型田植機の昇降操作構造において、苗植付装置
の昇降操作のハンチング現象を抑えることを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔I〕請求項1の特徴によると、センサーフロートが田
面に接地追従した状態において苗植付装置が上下動すれ
ば、センサーフロートの後部の揺動支点周りにセンサー
フロートの前部が上下に揺動する。これにより、センサ
ーフロートの前部と苗植付装置との上下間隔の検出値が
変化して、この検出値が設定値に維持されるように、苗
植付装置がアクチュエータにより自動的に昇降操作され
て、苗の植付深さが設定深さに維持される。
【0007】前述の状態においてセンサーフロートが田
面の陥没部や盛り上がり部を通過しかけると、センサー
フロートの後部の揺動支点が自由上下動して、センサー
フロートの後部が田面の陥没部や盛り上がり部に追従す
るように自由上下動するのであり、これによってセンサ
ーフロートが田面から浮いたりすることなく、センサー
フロートの底面が前後に亘って田面に接地追従する状態
に維持される。このようにセンサーフロートの後部の揺
動支点が自由上下動した際、センサーフロートの前部を
支点として、センサーフロートの後部の揺動支点が自由
上下動するような状態になるので、センサーフロートの
後部の揺動支点が自由上下動しても、センサーフロート
の前部と苗植付装置との上下間隔の検出値が影響を受け
るようなことがない。
【0008】〔II〕請求項2の特徴によると、請求項
1の場合と同様に前項〔I〕に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項2の特徴のように、センサーフロートの後部
を下方側に付勢すると、田面の大きな陥没部や盛り上が
り部をセンサーフロートが通過するような状態になって
も、センサーフロートの後部が遅れることなく、不必要
に自由上下動することなく、田面の陥没部や盛り上がり
部に接地追従するようになる。センサーフロートの後部
を下方側に付勢すると、センサーフロートが田面の盛り
上がり部を通過しかけた際、センサーフロートによって
田面の盛り上がり部を適切に押し潰していくようにする
ことができる。
【0009】〔III〕請求項3の特徴によると、請求
項2の場合と同様に前項〔II〕に記載の「作用」を備
えており、これに加えて以下のような「作用」を備えて
いる。請求項3の特徴のように、センサーフロートの後
部を下方側に付勢する付勢力を強弱に変更できるように
構成すると、田面の陥没部や盛り上がり部の大小、田面
の泥の硬さ、機体の走行速度等に基づいて、センサーフ
ロートの後部を下方側に付勢する付勢力を適切なものに
設定することができる。
【0010】〔IV〕請求項4の特徴によると、請求項
2の場合と同様に前項〔II〕に記載の「作用」を備え
ており、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項4の特徴のように田面の泥の硬さが硬い場
合、センサーフロートの後部を下方側に付勢する付勢力
を強側に変更することにより、センサーフロートによっ
て田面の盛り上がり部を適切に押し潰していくようにす
ることができる。逆に田面の泥の硬さが軟らかい場合、
センサーフロートの後部を下方側に付勢する付勢力を弱
側に変更することにより、センサーフロートの後部が遅
れることなく田面の陥没部や盛り上がり部に接地追従す
るようになる。
【0011】この場合、請求項4の特徴によると田面の
泥の硬さの検出に基づいて、センサーフロートの後部を
下方側に付勢する付勢力が自動的に強弱に変更されるの
で、作業者が田面の泥の硬さを確認しながら、センサー
フロートの後部を下方側に付勢する付勢力を強弱に変更
すると言う操作を行わなくてもよい。
【0012】〔V〕請求項5の特徴によると、請求項2
の場合と同様に前項〔II〕に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。機体の走行速度が高速になるほど、田面の陥没部や
盛り上がり部により、センサーフロートの後部が、不必
要に自由上下動するような状態になることが予想され
る。
【0013】請求項5の特徴のように機体の走行速度が
高速の場合、センサーフロートの後部を下方側に付勢す
る付勢力を強側に変更することにより、センサーフロー
トの後部が、不必要に自由上下動するような状態を抑え
ることができる。逆に機体の走行速度が低速の場合、セ
ンサーフロートの後部を下方側に付勢する付勢力を弱側
に変更することにより、センサーフロートの後部が遅れ
ることなく、田面の陥没部や盛り上がり部に接地追従す
るようになる。
【0014】この場合、請求項5の特徴によると機体の
走行速度の検出に基づいて、センサーフロートの後部を
下方側に付勢する付勢力が自動的に強弱に変更されるの
で、作業者が機体の走行速度を確認しながら、センサー
フロートの後部を下方側に付勢する付勢力を強弱に変更
すると言う操作を行わなくてもよい。
【0015】〔VI〕請求項6の特徴によると、請求項
1〜5のうちのいずれか一つの場合と同様に前項〔I〕
〜〔V〕のうちのいずれか一つに記載の「作用」を備え
ており、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。センサーフロートの後部の揺動支点の自由上下動範
囲における上限位置を下げると、センサーフロートが全
体的に前上がり気味(後下がり気味)になる。このよう
な状態になると、センサーフロートの田面への接地面積
が減少するので、苗植付装置が上下動しても、センサー
フロートの後部の揺動支点周りにセンサーフロートの前
部が、あまり敏感に上下に揺動しない状態(鈍感な状
態)となる。
【0016】従って請求項6の特徴によると、特に田面
の泥の硬さが硬い場合、田面に陥没部や盛り上がり部が
散在していると予想されるので、センサーフロートの後
部の揺動支点の自由上下動範囲における上限位置を下げ
てやれば、前述のようにセンサーフロートの前部があま
り敏感に上下に揺動しない状態(鈍感な状態)とするこ
とができて、苗植付装置があまり頻繁に昇降操作されな
い状態となり、センサーフロートによって田面の盛り上
がり部を適切に押し潰していくようにすることができ
る。
【0017】逆に、田面の泥の硬さが軟らかい場合、田
面に陥没部や盛り上がり部があまり散在していないと予
想されるので、センサーフロートの後部の揺動支点の自
由上下動範囲における上限位置を上げてやれば、センサ
ーフロートが全体的に前下がり気味(後上がり気味)に
なり、センサーフロートの田面への接地面積が増大し
て、苗植付装置の上下動に伴ってセンサーフロートの前
部が敏感に上下に揺動する状態となる。これにより、苗
植付装置が田面に沿って敏感に昇降操作されるようにな
る。
【0018】〔VII〕請求項7の特徴によると、請求
項6の場合と同様に前項〔VI〕に記載の「作用」を備
えており、これに加えて以下のような「作用」を備えて
いる。請求項7の特徴によると、田面が平滑で陥没部や
盛り上がり部があまり存在しないような場合、センサー
フロートの後部の揺動支点を自由上下動範囲の上限位置
で固定しておけばよい。これによって、前項〔VI〕に
記載のように、センサーフロートを全体的に前下がり気
味(後上がり気味)に保持することができるので、苗植
付装置が田面に沿って敏感に昇降操作されるようになる
と言う面で有利なものとなる。
【0019】〔VIII〕請求項8の特徴によると、請
求項1〜7のうちのいずれか一つの場合と同様に前項
〔I〕〜〔VII〕のうちのいずれか一つに記載の「作
用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」
を備えている。請求項8の特徴によると、機体に対して
苗植付装置がバネを介して支持されるので、機体の振動
がバネに吸収されて苗植付装置には伝達され難い状態と
なっている。これにより、機体の振動の影響を受けるこ
となく、センサーフロートの後部が滑らかに自由上下動
するようになる。
【0020】〔IX〕請求項9の特徴によると、請求項
1の場合と同様に前項〔I〕に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項9の特徴によると、センサーフロートに加え
て接地フロートの後部の揺動支点も自由上下動するの
で、田面の陥没部や盛り上がり部に関係なく、接地フロ
ートの底面が前後に亘って田面に接地追従する状態に維
持され、接地フロートによる整地機能が充分に発揮され
る。センサーフロート及び接地フロートの両方におい
て、底面が前後に亘って田面に接地する状態に維持され
るので、苗植付装置が田面に接地する接地面積が大きな
ものとなって、苗植付装置の振動が抑えられる。
【0021】〔X〕請求項10の特徴によると、請求項
9の場合と同様に前項〔IX〕に記載の「作用」を備え
ており、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項10の特徴によると、センサーフロートの後
部の揺動支点、及び接地フロートの後部の揺動支点が各
々独立に自由上下動するので、田面の一部に陥没部や盛
り上がり部が在っても、これに対応するセンサーフロー
トの後部又は接地フロートの後部が自由上下動するので
あり、この自由上下動が他のセンサーフロートの後部の
揺動支点、又は接地フロートの後部の揺動支点に影響を
及ぼすことがない。
【0022】〔XI〕請求項11の特徴によると、請求
項2及び10の場合と同様に前項〔II〕〔X〕に記載
の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。請求項11の特徴によると、セ
ンサーフロートの場合と同様に接地フロートにおいて
も、接地フロートの後部が遅れることなく、不必要に自
由上下動することなく、田面の陥没部や盛り上がり部に
追従するようになるのであり、接地フロートが田面の盛
り上がり部を通過しかけた際、接地フロートによって田
面の盛り上がり部を適切に押し潰していくようにするこ
とができる。
【0023】〔XII〕請求項12の特徴によると、請
求項3及び11の場合と同様に前項〔III〕〔XI〕
に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のよ
うな「作用」を備えている。請求項12の特徴による
と、センサーフロートの場合と同様に接地フロートにお
いても、田面の陥没部や盛り上がり部の大小、田面の泥
の硬さ、機体の走行速度等に基づいて、接地フロートの
後部を下方側に付勢する付勢力を適切なものに設定する
ことができる。
【0024】〔XIII〕請求項13の特徴によると、
請求項4及び11の場合と同様に前項〔IV〕〔XI〕
に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のよ
うな「作用」を備えている。請求項13の特徴による
と、センサーフロートの場合と同様に田面の泥の硬さが
硬い場合、接地フロートの後部を下方側に付勢する付勢
力を強側に変更することにより、接地フロートによって
田面の盛り上がり部を適切に押し潰していくようにする
ことができる。逆に田面の泥の硬さが軟らかい場合、接
地フロートの後部を下方側に付勢する付勢力を弱側に変
更することにより、接地フロートの後部が遅れることな
く、田面の陥没部や盛り上がり部に接地追従するように
なる。
【0025】この場合、請求項13の特徴によると田面
の泥の硬さの検出に基づいて、接地フロートの後部を下
方側に付勢する付勢力が自動的に強弱に変更されるの
で、作業者が田面の泥の硬さを確認しながら、接地フロ
ートの後部を下方側に付勢する付勢力を強弱に変更する
と言う操作を行わなくてもよい。
【0026】〔XIV〕請求項14の特徴によると、請
求項5及び11の場合と同様に前項〔V〕〔XI〕に記
載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。請求項14の特徴によると、セ
ンサーフロートの場合と同様に機体の走行速度が高速の
場合、接地フロートの後部を下方側に付勢する付勢力を
強側に変更することにより、接地フロートの後部が不必
要に自由上下動するような状態を抑えることができる。
逆に機体の走行速度が低速の場合、接地フロートの後部
を下方側に付勢する付勢力を弱側に変更することによ
り、接地フロートの後部が遅れることなく、田面の陥没
部や盛り上がり部に接地追従するようになる。
【0027】この場合、請求項14の特徴によると機体
の走行速度の検出に基づいて、接地フロートの後部を下
方側に付勢する付勢力が自動的に強弱に変更されるの
で、作業者が機体の走行速度を確認しながら、接地フロ
ートの後部を下方側に付勢する付勢力を強弱に変更する
と言う操作を行わなくてもよい。
【0028】〔XV〕請求項15の特徴によると、請求
項11の場合と同様に前項〔XI〕に記載の「作用」を
備えており、これに加えて以下のような「作用」を備え
ている。苗植付装置では、苗が載置された苗のせ台が苗
植付装置の左右方向に往復横送り駆動されているので、
苗のせ台が右側に横送り駆動されると、苗のせ台の重量
により苗植付装置が右側に傾こうとするのであり、苗の
せ台が左側に横送り駆動されると、苗のせ台の重量によ
り苗植付装置が左側に傾こうとする。
【0029】請求項15の特徴によると、例えば苗のせ
台が右側に横送り駆動されると、右側の接地フロートの
後部を下方側に付勢する付勢力が強側に変更され、右側
の接地フロートの後部の踏ん張り作用によって、苗植付
装置が右側に傾こうとする状態が防止される。
【0030】〔XVI〕請求項16の特徴によると、請
求項10〜15のうちのいずれか一つの場合と同様に、
前項〔X〕〜〔XV〕のうちのいずれか一つに記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。請求項16の特徴のように、接地フ
ロートの後部の揺動支点の自由上下動範囲よりも、セン
サーフロートの後部の揺動支点の自由上下動範囲を小に
設定して、センサーフロートの後部の揺動支点があまり
大きく自由上下動しないようにすることにより、センサ
ーフロートの後部の揺動支点が自由上下動した際、セン
サーフロートの前部と苗植付装置との上下間隔の検出値
が、影響を受けるような状態をさらに抑えることができ
る。
【0031】〔XVII〕請求項17の特徴によると、
請求項10〜16のうちのいずれか一つの場合と同様
に、前項〔X〕〜〔XVI〕のうちのいずれか一つに記
載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。センサーフロート及び接地フロ
ートが田面に接地追従して、苗植付装置がセンサーフロ
ート及び接地フロートにある程度預けられるような状態
になると、センサーフロート及び接地センサーの後部の
揺動支点が、自由上下動範囲の上限位置で安定するよう
な状態になることがある。
【0032】請求項17の特徴のように、センサーフロ
ートの後部の揺動支点の自由上下動範囲における上限位
置と、接地フロートの後部の揺動支点の自由上下動範囲
における上限位置とを同じ位置に設定すれば、センサー
フロートの後部及び接地フロートの後部が同じ高さの状
態で田面に接地追従する状態となって、前項〔IX〕に
記載のように、苗植付装置が田面に接地する接地面積を
大きくして苗植付装置の振動を抑えると言う面において
有利なものとなる。
【0033】〔XVIII〕請求項18の特徴による
と、請求項6及び17の場合と同様に前項〔VI〕〔X
VII〕に記載の「作用」を備えており、これに加えて
以下のような「作用」を備えている。請求項18の特徴
によると、センサーフロートの場合と同様に、接地フロ
ートの後部の揺動支点の自由上下動範囲における上限位
置を下げてやれば、接地フロートの前部があまり敏感に
上下に揺動しない状態(鈍感な状態)とすることができ
るので、接地フロートによって田面の盛り上がり部を適
切に押し潰していくようにすることができる。
【0034】〔XIX〕請求項19の特徴によると、請
求項10〜16のうちのいずれか一つの場合と同様に、
前項〔X〕〜〔XVI〕のうちのいずれか一つに記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。水田の中央付近では田面が略水平で
あるのに対して、水田の畦際付近では畦際に近づくほど
田面が高くなると言うように、田面が少し傾斜した状態
になっていることがある。
【0035】請求項19の特徴によると、前述のように
田面が傾斜している場合、この田面の傾斜に合わせて、
センサーフロートの後部の揺動支点の自由上下動範囲に
おける上限位置、及び接地フロートの後部の揺動支点の
自由上下動範囲における上限位置を各々独立に上下に変
更することによって、田面の傾斜に関係なくセンサーフ
ロート及び接地フロートの両方において、底面が前後に
亘って田面に接地追従するようにすることができる。
【0036】〔XX〕請求項20の特徴によると、請求
項17,18,19のうちのいずれか一つ、並びに請求
項7の場合と同様に、前項〔XVII〕〔XVIII〕
〔XIX〕のうちのいずれか一つ、並びに前項〔VI
I〕に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下
のような「作用」を備えている。請求項20の特徴によ
ると、センサーフロートの場合と同様に、田面が平滑で
陥没部や盛り上がり部があまり存在しないような場合、
接地フロートの後部の揺動支点を自由上下動範囲の上限
位置で固定して、接地フロートの後部の揺動支点が不必
要に自由上下動しないようにして、接地フロートによる
整地機能を充分に発揮させることができる。
【0037】〔XXI〕請求項21の特徴によると、請
求項9〜20のうちのいずれか一つの場合と同様に、前
項〔IX〕〜〔XX〕のうちのいずれか一つに記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。請求項21の特徴によると、機体に
対して苗植付装置がバネを介して支持されるので、機体
の振動がバネに吸収されて苗植付装置には伝達され難い
状態となっている。これにより、機体の振動の影響を受
けることなく、センサーフロートの後部の揺動支点、及
び接地フロートの後部の揺動支点が滑らかに自由上下動
するようになる。
【0038】
【発明の実施の形態】
(1)図1に示すように、前輪1及び後輪2で支持され
た機体の後部にリンク機構4が昇降自在に連結され、機
体に備えられた油圧シリンダ5とリンク機構4とが、サ
スペンションバネ23を介して連結されており、リンク
機構4の後部に苗植付装置3が連結されて、10条植え
型式の乗用型田植機が構成されている。
【0039】図1,2,3に示すように、苗植付装置3
の左右方向に亘る角パイプ状の支持部材12に5個の植
付ケース6が連結されて、一対の植付爪7を備えた回転
ケース8が植付ケース6の後部の両側に回転駆動自在に
支持され、苗のせ台9が植付ケース6に対し左右方向に
往復横送り駆動自在に支持されており、回転ケース8の
回転に伴い苗のせ台9から、一対の植付爪7が交互に苗
を取り出して田面Gに植え付けていくようにして、苗植
付装置3が構成されている。
【0040】図1,2,3に示すように、苗植付装置3
の左右中央に1個のセンサーフロート16が配置され、
センサーフロート16の右側に2個のサイドフロート2
1、センサーフロート16の左側に2個のサイドフロー
ト21が配置されており、センサーフロート16の前部
及びサイドフロート21の前部と支持部材12とが、自
由に折れ曲がり自在なリンク機構25を介して連結され
ている。
【0041】図2,3,5,6に示すように、5個の植
付ケース6に亘り操作軸10が回転自在に支持されて、
操作軸10においてセンサーフロート16及びサイドフ
ロート21の各々に対応する部分に、一対のボス部材1
1が操作軸10に対して相対回転自在に外嵌されてお
り、一対のボス部材11の各々に亘り架橋部材13が接
続されている。ボス部材11の各々から箱状の支持アー
ム14が後方に延出されて、支持アーム14の後端の横
軸芯P1周りに、センサーフロート16の後部及びサイ
ドフロート21の後部の各々が、上下に揺動自在に支持
されている。一対のボス部材11の間において、操作軸
10にロッド15が固定され、ロッド15の後端にロッ
ド17が左右方向に固定されており、支持アーム14の
両横側面に開口された上下向きの長孔14aにロッド1
7が挿入されている。
【0042】図5及び図6に示すように、支持アーム1
4の長孔14aの下側及び上側に対応する位置に、第1
ナット19及び第2ナット22が固定され、第1及び第
2ナット19,22に第1ボルト20及び第2ボルト2
4がネジ込まれて、第1ボルト20が側面視で長孔14
aの下端部に少し入り込んでおり、第2ボルト24は側
面視で長孔14aの上端部に入り込んでいない。以上の
構成により、支持アーム14の各々が(センサーフロー
ト16の後部の横軸芯P1、及びサイドフロート21の
後部の横軸芯P1の各々が)、ロッド17に対して長孔
14a(第1ボルト20)の範囲で、独立に自由上下動
自在に支持される。
【0043】図2及び図3に示すように、支持部材12
の上方において左右に亘り操作軸26が回転自在に支持
され、操作軸26の第1アーム26aに操作シリンダ2
7が接続されている。センサーフロート16及びサイド
フロート21の各々に対応して、ブラケット28が横軸
芯P2周りに上下に揺動自在に支持され、第1ロッド3
0が調節ナット30aを介してブラケット28に接続さ
れており、第1ロッド30と架橋部材13との各々に亘
り引っ張りバネ33が接続されている。センサーフロー
ト16及びサイドフロート21の各々に対応して、第2
アーム26bが操作軸26に固定されており、第2アー
ム26bとブラケット28とに亘り第2ロッド36が接
続されている。
【0044】図3及び図4に示すように支持部材12の
前端に固定されたフレーム18に、一対の支持アーム3
4が上下に揺動自在に支持され、支持アーム34の先端
に平面視L字状のブラケット35が支持されて、支持ア
ーム34によりブラケット35が平行に上下動できるよ
うに支持されている。
【0045】ブラケット35にポテンショメータ29が
固定されて、ポテンショメータ29の検出アーム29a
とセンサーフロート16の前部とが、連係部材31によ
り連結されており、連係部材31を介してセンサーフロ
ート16の前部を下方側に付勢するバネ32が、ブラケ
ット35に備えられている。ブラケット35から左右に
フレーム37が延出され、フレーム37の両端にポテン
ショメータ38が固定されており、ポテンショメータ3
8に取り付けられたソリ状の接地体39が後方の斜め下
方に延出されている。接地体39は軽く下方に付勢され
ており、田面Gから浮き上がったり沈み込んだりするこ
となく、接地体39が田面Gに接地追従していく。
【0046】(2)次に、苗植付装置3の昇降制御の構
成について説明する。図7に示すように、センサーフロ
ート16のポテンショメータ29の検出値が制御装置4
0に入力されており、ポテンショメータ29の検出値
は、センサーフロート16の前部と苗植付装置3(ポテ
ンショメータ29)との上下間隔を示している。
【0047】センサーフロート16及びサイドフロート
21が田面Gに接地追従する通常の状態では、センサー
フロート16の後部及びサイドフロート21の後部が押
し上げられて、図5の二点鎖線に示すように支持アーム
14の長孔14aの下端部(第1ボルト20)が、操作
軸10のロッド17に接当していることが多い(センサ
ーフロート12の後部の横軸芯P1及びサイドフロート
21の後部の横軸芯P1が、自由上下動範囲の上限位置
に位置している状態)、引っ張りバネ33により支持ア
ーム14が下方側に付勢されている。
【0048】以上の構成により、植付作業に伴いセンサ
ーフロート16が田面Gに接地追従するのに対して苗植
付装置3が上下動すると、横軸芯P1周りにセンサーフ
ロート16の前部が上下に揺動して、ポテンショメータ
29の検出値が設定値Cとなるように(ポテンショメー
タ29の検出アーム29aが設定値Cの姿勢となるよう
に)、制御装置40により制御弁42が操作され油圧シ
リンダ5が伸縮操作されて、苗植付装置3が自動的に昇
降操作される。従って、苗植付装置3が田面Gから設定
高さに維持されて、苗の植付深さが設定深さに維持され
る。
【0049】前述の状態において、センサーフロート1
6及びサイドフロート21が田面Gの陥没部を通過しか
けると、図5の実線に示すように引っ張りバネ33の付
勢力により、支持アーム14(センサーフロート16の
後部及びサイドフロート21の後部)が下降して、セン
サーフロート16の後部及びサイドフロート21の後部
が、田面Gの陥没部に接地追従していく。
【0050】この場合、センサーフロート16の支持ア
ーム14における長孔14a、及びサイドフロート21
の支持アーム14における長孔14aにおいて、両方の
下端部(第1ボルト20)が同じ位置に設定されてお
り、この状態でサイドフロート21の支持アーム14に
おける長孔14aよりも、センサーフロート16の支持
アーム14における長孔14aが短いものに設定されて
いる。これにより、センサーフロート12の後部の横軸
芯P1の自由上下動範囲における上限位置、及びサイド
フロート21の後部の横軸芯P1の自由上下動範囲にお
ける上限位置が同じ位置であるのに対して、サイドフロ
ート21の後部の横軸芯P1の自由上下動範囲における
下限位置よりも、センサーフロート12の後部の横軸芯
P1の自由上下動範囲における下限位置が高い状態とな
っている。
【0051】図5に示す第1ボルト20の位置を上下に
調節することにより、支持アーム14の自由上下動範囲
における上限位置の各々を(センサーフロート12の後
部の横軸芯P1及びサイドフロート21の後部の横軸芯
P1の自由上下動範囲における上限位置の各々を)、同
じ位置に揃えることができる。第1ボルト20の位置を
上下に調節することにより、支持アーム14の自由上下
動範囲における上限位置の各々を(センサーフロート1
2の後部の横軸芯P1及びサイドフロート21の後部の
横軸芯P1の自由上下動範囲における上限位置の各々
を)、同じ位置に揃えた状態で、前述の上限位置を上下
に変更することができる。
【0052】第1ボルト20の位置を上下に調節するこ
とにより、所望の支持アーム14の自由上下動範囲にお
ける上限位置を(センサーフロート12の後部の横軸芯
P1又は一部のサイドフロート21の後部の横軸芯P1
の自由上下動範囲における上限位置を)、他の支持アー
ム14の自由上下動範囲における上限位置とは異なる位
置に変更することができる。図5に示す第2ボルト24
を締め込んで、第1及び第2ボルト20,24によりロ
ッド17を挟み込んで固定することにより、全ての支持
アーム14を自由上下動範囲における上限位置に固定し
たり、所望の支持アーム14を自由上下動範囲における
上限位置に固定したりすることができる。
【0053】図2,3,4に示すように、操作軸10に
苗の植付深さの調節レバー43が固定されている。これ
により、調節レバー43を上下に操作してレバーガイド
44に係合固定すると、図3に示すロッド17の位置が
上下に変更され、田面G(センサーフロート16)に対
して維持すべき苗植付装置3の設定高さが、上下に変更
されて苗の植付深さが変更される。
【0054】この場合、図3及び図4に示すように、調
節レバー43のピン43aに支持アーム34の他端が係
合しており、調節レバー43により苗の植付深さを変更
しても、これに伴って支持アーム34及びブラケット3
5が上下に揺動操作される。これにより、苗の植付深さ
の変更に関係なく、センサーフロート16とポテンショ
メータ29,38及びブラケット35等の上下間隔が、
図3に示す上下間隔に維持されるので、図7に示す設定
値Cに変化はない。
【0055】(3)次に苗植付装置3の昇降制御におい
て、図7に示す設定値Cの変更に基づく制御感度の自動
的な変更、並びに図3に示す引っ張りバネ33の付勢力
の自動的な変更について説明する。図3に示す接地体3
9のポテンショメータ38の検出値は、田面Gの泥の硬
さを示している。前項(2)に記載のように苗の植付深
さの変更に関係なく、図3に示すポテンショメータ38
とセンサーフロート16の後部の横軸芯P1との上下間
隔は一定である。これによって、田面Gに接地追従する
接地体39が下方に変位すると、センサーフロート16
が田面Gにあまり沈み込んでいないことになり、田面G
の泥の硬さが硬いと判断される。逆に田面Gに接地追従
する接地体39が上方に変位すると、センサーフロート
16が田面Gに少し沈み込んでいることになり、田面G
の泥の硬さが軟らかいと判断される。
【0056】従って田面Gの泥の硬さが硬い場合、図7
に示す設定値Cが泥の硬さに応じて上向き側の鈍感側に
自動的に変更される。これにより、ポテンショメータ2
9の検出値が上向きの設定値Cとなるように(ポテンシ
ョメータ29の検出アーム29aが上向きの設定値Cの
姿勢となるように)、苗植付装置3が自動的に昇降操作
される。この上向きの設定値Cにおけるセンサーフロー
ト16の姿勢は前上がり側になるので、センサーフロー
ト16の田面Gへの接地面積が減少し、バネ32が圧縮
されてバネ32の付勢力が強められる。従って、センサ
ーフロート16の田面Gへの接地追従感度(昇降制御の
制御感度)が、鈍感側に変更されることになる。田面G
の泥の硬さが硬い場合、前述のように設定値Cが泥の硬
さに応じて上向き側の鈍感側に自動的に変更されるのと
同時に、操作シリンダ27が収縮操作されて、引っ張り
バネ33の付勢力が強側に自動的に変更される。
【0057】逆に、田面Gの泥の硬さが軟らかい場合、
図7に示す設定値Cが泥の硬さに応じて下向き側の敏感
側に自動的に変更される。これにより、ポテンショメー
タ29の検出値が下向きの設定値Cとなるように(ポテ
ンショメータ29の検出アーム29aが下向きの設定値
Cの姿勢となるように)、苗植付装置3が自動的に昇降
操作される。この下向きの設定値Cにおけるセンサーフ
ロート16の姿勢は前下がり側になるので、センサーフ
ロート16の田面Gへの接地面積が増加し、バネ32が
伸長してバネ32の付勢力が弱められる。従って、セン
サーフロート16の田面Gへの接地追従感度(昇降制御
の制御感度)が、敏感側に変更されることになる。田面
Gの泥の硬さが軟らかい場合、前述のように設定値Cが
泥の硬さに応じて下向き側の敏感側に自動的に変更され
るのと同時に、操作シリンダ27が伸長操作されて、引
っ張りバネ33の付勢力が弱側に自動的に変更される。
【0058】図7に示すように、走行用の伝動系におけ
る伝動軸等の回転数から機体の走行速度を検出する走行
速度センサー41が備えられており、走行速度センサー
41の検出値が制御装置40に入力されている。これに
より、機体の走行速度が高速の場合、田面Gの泥の硬さ
が同じであっても、機体の走行速度が低速の場合よりも
泥の硬さが見掛け上硬くなっていると判断できる。従っ
て、機体の走行速度が高速の場合、設定値Cが機体の走
行速度に応じて上向き側の鈍感側に自動的に変更され、
これと同時に操作シリンダ27が収縮操作されて、引っ
張りバネ33の付勢力が強側に自動的に変更される。
【0059】逆に機体の走行速度が低速の場合、田面G
の泥の硬さが同じであっても、機体の走行速度が高速の
場合よりも泥の硬さが見掛け上軟らかくなっていると判
断できる。従って、機体の走行速度が低速の場合、設定
値Cが機体の走行速度に応じて下向き側の敏感側に自動
的に変更され、これと同時に操作シリンダ27が伸長操
作されて、引っ張りバネ33の付勢力が弱側に自動的に
変更される。
【0060】〔発明の実施の第1別形態〕図2及び図3
に示す操作シリンダ27及び操作軸26、第2ロッド3
6を取り外して、図8に示すようにブラケット28及び
第1ロッド30、引っ張りバネ33を残すように構成し
てもよい。この場合、横軸芯P2周りに上下に揺動自在
に支持されるブラケット28にボルト45を取り付け
て、ブラケット28を図8に示す位置で固定する。
【0061】これにより、前項(3)に記載のように田
面Gの泥の硬さや機体の走行速度に応じて、引っ張りバ
ネ33の付勢力が変更されることはなく、引っ張りバネ
33の付勢力は一定なものとなる。調節ナット30aを
手動で操作して、ブラケット28に対する第1ロッド3
0の取付位置を上下に変更することにより、引っ張りバ
ネ33の各々の付勢力を独立に調節することができる。
【0062】この場合、図2及び図3に示す操作シリン
ダ27及び操作軸26、第2ロッド36を取り付けてい
る状態でも、調節ナット30aを手動で操作して、ブラ
ケット28に対する第1ロッド30の取付位置を上下に
変更することにより、操作シリンダ27に対する引っ張
りバネ33の各々の付勢力(引っ張りバネ33の基準の
付勢力)を、独立に調節することができる。
【0063】〔発明の実施の第2別形態〕前述の〔発明
の実施の形態〕に記載のような苗植付装置3の昇降制御
に加え、苗植付装置3のローリング制御を備えた乗用型
田植機がある。この場合、図1においてリンク機構4の
後部の前後軸芯周りに、苗植付装置3がローリング自在
に連結され、リンク機構4に対して苗植付装置3をロー
リング操作する操作シリンダ(図示せず)、及び水平面
に対する苗植付装置3の左右の傾斜角度を検出する重垂
式の傾斜センサー(図示せず)が備えられている。これ
により、傾斜センサーの検出値に基づいて、苗植付装置
3が水平に維持されるように(又は水平面に対して設定
傾斜角度に維持されように)、操作シリンダによって苗
植付装置3がローリング操作される。
【0064】前述のような苗植付装置3のローリング制
御を備えている場合、図9に示すように、センサーフロ
ート16及びセンサーフロート16の左右両側の2個の
サイドフロート21における引っ張りバネ33の付勢力
が、田面Gの泥の硬さ及び機体の走行速度に応じて、前
述の〔発明の実施の形態〕に記載のように操作軸26及
び操作シリンダ27により、自動的に変更されるように
構成する。
【0065】苗植付装置3の右側端及び左側端のサイド
フロート21における引っ張りバネ33の付勢力を、各
々独立に変更する操作シリンダ46を備え、苗のせ台9
が右側及び左側に横送り駆動されたことを検出するセン
サー47を備える。これにより、田面Gの泥の硬さ及び
機体の走行速度に応じて、右側端及び左側端のサイドフ
ロート21における引っ張りバネ33の付勢力が、前述
と同様に操作シリンダ46によって自動的に変更され
る。これに加えて、苗のせ台9が右側に横送り駆動され
ると、右側端のサイドフロート21における引っ張りバ
ネ33の付勢力が、右側端の操作シリンダ46によって
強側に自動的に変更されるのであり、苗のせ台9が左側
に横送り駆動されると、左側端のサイドフロート21に
おける引っ張りバネ33の付勢力が、左側端の操作シリ
ンダ46によって強側に自動的に変更される。
【0066】〔発明の実施の第3別形態〕図5及び図6
に示す構成に代えて、次のように構成してもよい。図2
及び図3に示す引っ張りバネ33及び操作シリンダ27
等を廃止して、操作軸10にボス部材11及び支持アー
ム14を固定し、支持アーム14の端部に長孔14aを
形成する。センサーフロート16の後部の横軸芯P1及
びサイドフロート21の後部の横軸芯P1を、長孔14
aに上下動自在に支持し、センサーフロート16の後部
の横軸芯P1及びサイドフロート21の後部の横軸芯P
1を下方側に付勢するバネ(図示せず)を備えて、図5
及び図6に示す第1及び第2ボルト20,24を長孔1
4aに備える。
【0067】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、センサーフロ
ートにより苗植付装置を昇降操作するように構成された
乗用型田植機の昇降操作構造において、センサーフロー
トの後部(揺動支点)が自由上下動するように構成する
ことにより、田面の陥没部や盛り上がり部に関係なく、
センサーフロートの底面が前後に亘って田面に接地追従
する状態に維持することができるようになった。これに
より、センサーフロートの本来の性能(センサーフロー
トの前部と苗植付装置との上下間隔の検出)を、充分に
発揮させることができるようになり、苗植付装置の昇降
操作のハンチング現象を抑えて、滑らかな苗植付装置の
昇降操作による苗の植え付けの安定化を図ることができ
た。この場合、センサーフロートの前部を支点として、
センサーフロートの後部の揺動支点が自由上下動するよ
うな状態になり、センサーフロートの前部と苗植付装置
との上下間隔の検出値が影響を受けるようなことがない
ので、滑らかな苗植付装置の昇降操作と言う面で有利な
ものとなった。
【0068】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴のように、センサ
ーフロートの後部を下方側に付勢することにより、セン
サーフロートの後部が遅れることなく、不必要に自由上
下動することなく、田面の陥没部や盛り上がり部に接地
追従するようになって、滑らかな苗植付装置の昇降操作
と言う面でさらに有利なものとなった。センサーフロー
トにより田面の盛り上がり部を適切に押し潰していくこ
とができるようになって、センサーフロートの整地性能
を向上させることができた。
【0069】請求項3の特徴によると、請求項2の場合
と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項3の特徴のように、センサ
ーフロートの後部を下方側に付勢する付勢力を強弱に変
更できるようにして、前述の付勢力を適切なものに設定
することができるように構成することにより、滑らかな
苗植付装置の昇降操作と言う面でさらに有利なものとな
るのであり、センサーフロートの整地性能をさらに向上
させることができた。
【0070】請求項4の特徴によると、請求項2の場合
と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項4の特徴のように、田面の
泥の硬さの検出に基づいて、センサーフロートの後部を
下方側に付勢する付勢力が強弱に自動的に変更されるよ
うに構成することにより、センサーフロートの整地性能
をさらに向上させることができ、滑らかな苗植付装置の
昇降操作と言う面でさらに有利なものとなるのであり、
作業者にとっての操作性も向上させることができた。
【0071】請求項5の特徴によると、請求項2の場合
と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項5の特徴のように、機体の
走行速度の検出に基づいて、センサーフロートの後部を
下方側に付勢する付勢力が強弱に自動的に変更されるよ
うに構成することにより、センサーフロートの後部が不
必要に自由上下動するような状態を抑えながら、センサ
ーフロートの後部が田面の陥没部や盛り上がり部に遅れ
ることなく接地追従するようになって、センサーフロー
トの整地性能をさらに向上させることができ、滑らかな
苗植付装置の昇降操作と言う面でさらに有利なものとな
るのであり、作業者にとっての操作性も向上させること
ができた。
【0072】請求項6の特徴によると、請求項1〜5の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜5のうち
のいずれか一つの「発明の効果」を備えており、この
「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を
備えている。請求項6の特徴のように、センサーフロー
トの後部の揺動支点の自由上下動範囲における上限位置
を、上下に変更できるように構成することにより、田面
の泥の硬さに応じてセンサーフロートの姿勢を設定でき
るので、センサーフロートの整地性能をさらに向上させ
ることができ、滑らかな苗植付装置の昇降操作と言う面
でさらに有利なものとなった。
【0073】請求項7の特徴によると、請求項6の場合
と同様に前述の請求項6の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項7の特徴のように、田面の
泥の硬さに応じて、センサーフロートの後部の揺動支点
を、自由上下動範囲の上限位置で固定できるように構成
することにより、滑らかな苗植付装置の昇降操作と言う
面でさらに有利なものとなった。
【0074】請求項8の特徴によると、請求項1〜7の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜7のうち
のいずれか一つの「発明の効果」を備えており、この
「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を
備えている。請求項8の特徴のように、苗植付装置を機
体に対してバネを介して支持するように構成することに
より、機体の振動の影響を受けることなく、センサーフ
ロートの後部の揺動支点が滑らかに自由上下動するよう
になって、滑らかな苗植付装置の昇降操作と言う面でさ
らに有利なものとなった。
【0075】請求項9の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項9の特徴のように、センサ
ーフロートに加えて接地フロートの後部の揺動支点も自
由上下動するように構成することにより、接地フロート
の整地性能を向上させることができた。センサーフロー
ト及び接地フロートにより、苗植付装置が田面に接地す
る接地面積を大きなものにして、苗植付装置の振動を抑
えることができるようになり、滑らかな苗植付装置の昇
降操作と言う面でさらに有利なものとなった。
【0076】請求項10の特徴によると、請求項9の場
合と同様に前述の請求項9の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項10の特徴のように、セン
サーフロートの後部の揺動支点、及び接地フロートの後
部の揺動支点を、各々独立に自由上下動するように構成
することにより、田面の状態に応じてセンサーフロート
の後部及び接地フロートの後部が、互いに影響を及ぼし
合うことなく田面に接地追従するようになり、滑らかな
苗植付装置の昇降操作と言う面でさらに有利なものとな
った。
【0077】請求項11の特徴によると、請求項2及び
10の場合と同様に前述の請求項2及び10の「発明の
効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下
のような「発明の効果」を備えている。請求項11の特
徴のように、センサーフロートの場合と同様に、接地フ
ロートの後部も下方側に付勢することにより、接地フロ
ートの後部が遅れることなく、不必要に自由上下動する
ことなく、田面の陥没部や盛り上がり部に接地追従する
ように、接地フロートが田面の盛り上がり部を適切に押
し潰していくようにすることができて、接地フロートの
整地性能をさらに向上させることができた。
【0078】請求項12の特徴によると、請求項3及び
11の場合と同様に前述の請求項3及び11の「発明の
効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下
のような「発明の効果」を備えている。請求項12の特
徴のように、センサーフロートの場合と同様に、接地フ
ロートの後部を下方側に付勢する付勢力を強弱に変更で
きるようにして、前述の付勢力を適切なものに設定する
ことができるように構成することにより、接地フロート
の整地性能をさらに向上させることができた。
【0079】請求項13の特徴によると、請求項4及び
11の場合と同様に前述の請求項4及び11の「発明の
効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下
のような「発明の効果」を備えている。請求項13の特
徴のように、センサーフロートの場合と同様に、田面の
泥の硬さの検出に基づいて、接地フロートの後部を下方
側に付勢する付勢力が強弱に自動的に変更されるように
構成することにより、接地フロートの整地性能をさらに
向上させることができ、作業者にとっての操作性も向上
させることができた。
【0080】請求項14の特徴によると、請求項5及び
11の場合と同様に前述の請求項5及び11の「発明の
効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下
のような「発明の効果」を備えている。請求項14の特
徴のように、センサーフロートの場合と同様に、機体の
走行速度の検出に基づいて、接地フロートの後部を下方
側に付勢する付勢力が強弱に自動的に変更されるように
構成することにより、接地フロートの後部が不必要に自
由上下動するような状態を抑えながら、接地フロートの
後部が田面の陥没部や盛り上がり部に遅れることなく接
地追従するようになって、接地フロートの整地性能をさ
らに向上させることができ、作業者にとっての操作性も
向上させることができた。
【0081】請求項15の特徴によると、請求項11の
場合と同様に前述の請求項11の「発明の効果」を備え
ており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発
明の効果」を備えている。請求項15の特徴のように、
苗のせ台の横送り駆動に基づいて、右側及び左側の接地
フロートの後部を下方側に付勢する付勢力が、強側に自
動的に変更されるように構成することにより、苗のせ台
の横送り駆動に基づく苗植付装置の傾きを抑えることが
できるようになって、苗植付装置の植付性能を向上させ
ることができた。
【0082】請求項16の特徴によると、請求項10〜
15のうちのいずれか一つの場合と同様に請求項10〜
15のうちのいずれか一つの「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項16の特徴のように、セン
サーフロートの後部の揺動支点があまり大きく自由上下
動しないように構成することにより、センサーフロート
の前部と苗植付装置との上下間隔の検出値が影響を受け
るような状態を、さらに抑えることができるようになっ
て、滑らかな苗植付装置の昇降操作と言う面でさらに有
利なものとなった。
【0083】請求項17の特徴によると、請求項10〜
16のうちのいずれか一つの場合と同様に請求項10〜
16のうちのいずれか一つの「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項17の特徴のように、セン
サーフロートの後部の揺動支点の自由上下動範囲におけ
る上限位置と、接地フロートの後部の揺動支点の自由上
下動範囲における上限位置とを同じ位置に設定すること
により、センサーフロートの後部及び接地フロートの後
部が同じ高さの状態で田面に接地追従する状態となるの
で、苗植付装置が田面に接地する接地面積を大きなもの
にして、苗植付装置の振動を抑えることができるように
なり、滑らかな苗植付装置の昇降操作と言う面でさらに
有利なものとなった。
【0084】請求項18の特徴によると、請求項6及び
17の場合と同様に前述の請求項6及び17の「発明の
効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下
のような「発明の効果」を備えている。請求項18の特
徴のように、センサーフロートの場合と同様に、接地フ
ロートの後部の揺動支点の自由上下動範囲における上限
位置を、上下に変更できるように構成することにより、
接地フロートにより田面の盛り上がり部を適切に押し潰
していくことができるようになって、接地フロートの整
地性能をさらに向上させることができた。
【0085】請求項19の特徴によると、請求項10〜
16のうちのいずれか一つの場合と同様に請求項10〜
16のうちのいずれか一つの「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項19の特徴のように、セン
サーフロートの後部の揺動支点の自由上下動範囲におけ
る上限位置、及び接地フロートの後部の揺動支点の自由
上下動範囲における上限位置を、各々独立に上下に変更
することができるように構成することにより、田面の傾
斜に関係なくセンサーフロート及び接地フロートの底面
が前後に亘って田面に接地追従する状態となるので、苗
植付装置が田面に接地する接地面積を大きなものにし
て、苗植付装置の振動を抑えることができるようにな
り、滑らかな苗植付装置の昇降操作と言う面でさらに有
利なものとなった。
【0086】請求項20の特徴によると、請求項17,
18,19のうちのいずれか一つ並びに請求項7の場合
と同様に、請求項17,18,19のうちのいずれか一
つ並びに請求項7の「発明の効果」を備えており、この
「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を
備えている。請求項20の特徴のように、センサーフロ
ートの場合と同様に、田面の泥の硬さに応じて接地フロ
ートの後部の揺動支点を、自由上下動範囲の上限位置で
固定できるように構成することにより、接地フロートの
整地性能をさらに向上させることができた。
【0087】請求項21の特徴によると、請求項9〜2
0のうちのいずれか一つの場合と同様に、請求項9〜2
0のうちのいずれか一つの「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項21の特徴のように、苗植
付装置を機体に対してバネを介して支持するように構成
することにより、機体の振動の影響を受けることなく、
センサーフロートの後部の揺動支点、及び接地フロート
の後部の揺動支点が滑らかに自由上下動するようになっ
て、滑らかな苗植付装置の昇降操作と言う面でさらに有
利なものとなり、接地フロートの整地性能をさらに向上
させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】センサーフロート及びサイドフロート付近の全
体平面図
【図3】センサーフロート付近の側面図
【図4】センサーフロート付近の正面図
【図5】センサーフロート及び支持アーム付近の側面図
【図6】支持アーム付近の平面図
【図7】センサーフロート及びポテンショメータ、制御
弁等の連係状態を示す図
【図8】発明の実施の第1別形態におけるセンサーフロ
ート付近の側面図
【図9】発明の実施の第2別形態におけるセンサーフロ
ート及びサイドフロート付近の全体平面図
【符号の説明】
3 苗植付装置 4 リンク機構 5 アクチュエータ 9 苗のせ台 16 センサーフロート 20 上限位置設定手段 21 接地フロート 23 バネ 24 固定手段 27,30a,46 付勢力変更手段 29 検出手段 33 付勢手段 38 泥硬さ検出手段 41 走行速度検出手段 C 設定値 G 田面 P1 揺動支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 浩人 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 奥山 幹夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 山口 廣見 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の後部にリンク機構を昇降自在に連
    結し、前記リンク機構に苗植付装置を連結して、機体に
    対して前記リンク機構を昇降操作するアクチュエータを
    備えて、 前記苗植付装置の下部にセンサーフロートの後部を揺動
    支点周りに上下揺動自在に支持し、前記揺動支点を前記
    苗植付装置に対して自由上下動自在に支持して、前記セ
    ンサーフロートの前部と前記苗植付装置との上下間隔を
    検出する検出手段を備えると共に、 前記検出手段の検出値が設定値に維持されるように、前
    記アクチュエータを作動操作する制御手段を備えてある
    乗用型田植機の昇降操作構造。
  2. 【請求項2】 前記センサーフロートの後部を下方側に
    付勢する付勢手段を備えてある請求項1記載の乗用型田
    植機の昇降操作構造。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段の付勢力を強弱に変更する
    付勢力変更手段を備えてある請求項2記載の乗用型田植
    機の昇降操作構造。
  4. 【請求項4】 田面の泥の硬さを検出する泥硬さ検出手
    段を備え、検出された泥の硬さが硬いと前記付勢手段の
    付勢力を強側に変更し、検出された泥の硬さが軟らかい
    と前記付勢手段の付勢力を弱側に変更する付勢力変更手
    段を備えてある請求項2記載の乗用型田植機の昇降操作
    構造。
  5. 【請求項5】 機体の走行速度を検出する走行速度検出
    手段を備え、検出された機体の走行速度が高速であると
    前記付勢手段の付勢力を強側に変更し、検出された機体
    の走行速度が低速であると前記付勢手段の付勢力を弱側
    に変更する付勢力変更手段を備えてある請求項2記載の
    乗用型田植機の昇降操作構造。
  6. 【請求項6】 前記センサーフロートの後部の揺動支点
    の自由上下動範囲における上限位置を設定する上限位置
    設定手段を備え、前記上限位置を上下に変更自在に前記
    上限位置設定手段を構成してある請求項1〜5のうちの
    いずれか一つに記載の乗用型田植機の昇降操作構造。
  7. 【請求項7】 前記センサーフロートの後部の揺動支点
    を前記上限位置で固定可能な固定手段を備えてある請求
    項6記載の乗用型田植機の昇降操作構造。
  8. 【請求項8】 前記アクチュエータとリンク機構とを、
    バネを介して連結してある請求項1〜7のうちのいずれ
    か一つに記載の乗用型田植機の昇降操作構造。
  9. 【請求項9】 機体の後部にリンク機構を昇降自在に連
    結し、前記リンク機構に苗植付装置を連結して、機体に
    対して前記リンク機構を昇降操作するアクチュエータを
    備えて、 前記苗植付装置の下部にセンサーフロートの後部及び接
    地フロートの後部を揺動支点周りに上下揺動自在に支持
    し、前記揺動支点を前記苗植付装置に対して自由上下動
    自在に支持して、前記センサーフロートの前部と前記苗
    植付装置との上下間隔を検出する検出手段を備えると共
    に、 前記検出手段の検出値が設定値に維持されるように、前
    記アクチュエータを作動操作する制御手段を備えてある
    乗用型田植機の昇降操作構造。
  10. 【請求項10】 前記センサーフロートの後部の揺動支
    点及び接地フロートの後部の揺動支点を、各々独立に自
    由上下動自在に前記苗植付装置の下部に支持してある請
    求項9記載の乗用型田植機の昇降操作構造。
  11. 【請求項11】 前記センサーフロートの後部及び接地
    フロートの後部を下方側に付勢する付勢手段を備えてあ
    る請求項10記載の乗用型田植機の昇降操作構造。
  12. 【請求項12】 前記付勢手段の付勢力を強弱に変更す
    る付勢力変更手段を備えてある請求項11記載の乗用型
    田植機の昇降操作構造。
  13. 【請求項13】 田面の泥の硬さを検出する泥硬さ検出
    手段を備え、検出された泥の硬さが硬いと前記付勢手段
    の付勢力を強側に変更し、検出された泥の硬さが軟らか
    いと前記付勢手段の付勢力を弱側に変更する付勢力変更
    手段を備えてある請求項11記載の乗用型田植機の昇降
    操作構造。
  14. 【請求項14】 機体の走行速度を検出する走行速度検
    出手段を備え、検出された機体の走行速度が高速である
    と前記付勢手段の付勢力を強側に変更し、検出された機
    体の走行速度が低速であると前記付勢手段の付勢力を弱
    側に変更する付勢力変更手段を備えてある請求項11記
    載の乗用型田植機の昇降操作構造。
  15. 【請求項15】 前記センサーフロートの後部の揺動支
    点及び接地フロートの後部の揺動支点を、各々独立に自
    由上下動自在に前記苗植付装置の下部に支持して、前記
    センサーフロートの後部及び接地フロートの後部を下方
    側に付勢する付勢手段を備え、苗植付装置の左右方向に
    往復横送り駆動される苗のせ台を備えると共に、 前記苗のせ台が右側に横送り駆動されると前記苗植付装
    置の右側の接地フロートにおける付勢手段の付勢力を強
    側に変更操作し、前記苗のせ台が左側に横送り駆動され
    ると前記苗植付装置の左側の接地フロートにおける付勢
    手段の付勢力を強側に変更操作する付勢力変更手段を備
    えてある請求項9記載の乗用型田植機の昇降操作構造。
  16. 【請求項16】 前記接地フロートの後部の揺動支点の
    自由上下動範囲よりも、前記センサーフロートの後部の
    揺動支点の自由上下動範囲を小に設定してある請求項1
    0〜15のうちのいずれか一つに記載の乗用型田植機の
    昇降操作構造。
  17. 【請求項17】 前記センサーフロート及び接地フロー
    トの後部の揺動支点の自由上下動範囲における上限位置
    を設定する上限位置設定手段を備え、前記センサーフロ
    ート及び接地フロートの後部の揺動支点の上限位置が同
    じ位置になるように、前記上限位置設定手段を構成して
    ある請求項10〜16のうちのいずれか一つに記載の乗
    用型田植機の昇降操作構造。
  18. 【請求項18】 前記上限位置を上下に変更自在に前記
    上限位置設定手段を構成してある請求項17記載の乗用
    型田植機の昇降操作構造。
  19. 【請求項19】 前記センサーフロート及び接地フロー
    トの後部の揺動支点の自由上下動範囲における上限位置
    を設定する上限位置設定手段を備え、前記センサーフロ
    ート及び接地フロートの後部の揺動支点の上限位置を、
    各々独立に上下に変更自在に前記上限位置設定手段を構
    成してある請求項10〜16のうちのいずれか一つに記
    載の乗用型田植機の昇降操作構造。
  20. 【請求項20】 前記センサーフロート及び接地フロー
    トの後部の揺動支点を前記上限位置で固定可能な固定手
    段を備えてある請求項17,18,19のうちのいずれ
    か一つに記載の乗用型田植機の昇降操作構造。
  21. 【請求項21】 前記アクチュエータとリンク機構と
    を、バネを介して連結してある請求項9〜20のうちの
    いずれか一つに記載の乗用型田植機の昇降操作構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103931309A (zh) * 2013-01-21 2014-07-23 株式会社久保田 水田作业机
JP2019088232A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 井関農機株式会社 苗移植機
JP2020058381A (ja) * 2017-11-14 2020-04-16 井関農機株式会社 苗移植機

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