JPH10327627A - 水田作業機の昇降制御構造 - Google Patents

水田作業機の昇降制御構造

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JPH10327627A
JPH10327627A JP14187997A JP14187997A JPH10327627A JP H10327627 A JPH10327627 A JP H10327627A JP 14187997 A JP14187997 A JP 14187997A JP 14187997 A JP14187997 A JP 14187997A JP H10327627 A JPH10327627 A JP H10327627A
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JP
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float
sensor
seedling planting
rear fulcrum
sensor float
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JP14187997A
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English (en)
Inventor
Takeo Kuboshita
竹男 久保下
Mikio Okuyama
幹夫 奥山
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗植付装置の昇降制御を安定して行わせるこ
とのできる田植機を提供する点にある。 【解決手段】 植付幅の中心に位置するセンサフロート
16を、後支点P1回りで前端部を上下揺動可能に苗植
付装置に支持するとともに、苗植付装置3の前端部とセ
ンサフロート16の前端部との上下間隔を、センサフロ
ート16に対する接地圧の変動に拘わらず一定にするよ
うに苗植付装置を昇降作動させるように構成する。セン
サフロート16の後支点P1を支持する支持アーム14
の先端を苗植付装置3に上下揺動自在に枢支して、田面
Gの陥没部があっても後支点P1が沈み込んで接地状態
を維持してセンサ作動を適切なものにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に昇降リ
ンク機構を介して昇降自在に連結してある苗植付装置に
対して、後支点回りで上下揺動自在にセンサフロートを
取り付けるとともに、田面より受ける接地圧の変動にも
拘わらずセンサフロートの前端部と苗植付装置との基準
高さを設定高さに維持するように苗植付装置を昇降駆動
するように構成してある水田作業機の昇降制御構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記構成を有する乗用型田植機の一例
が、特開平8‐331939号公報に開示されており、
その乗用型田植機では前記公報の図2に示すように、苗
植付装置の下部に備えたアーム状の支持部材(前記公報
の図2中の17)にセンサーフロート(前記公報の図2
中の16)を後支点回りで上下揺動自在に支持して、セ
ンサーフロートの前部と苗植付装置との上下間隔を、セ
ンサーフロートの接地圧が変動しても設定間隔に維持す
るように、センサフロートの後支点回りの上下揺動作動
に基づいて苗植付装置を昇降作動させるような昇降制御
を行っている。
【0003】これにより、田面に対して苗植付装置が上
下動すると、田面に接地追従するセンサーフロートの前
部が後部の揺動支点(前記公報の図2中のP1)周りに
上下に揺動するのであり、前記した上下間隔を一定に維
持することによって苗の植付深さが設定深さに維持され
ることになるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような乗用型田
植機のセンサーフロートにおいて、センサーフロートの
底面が前後に亘って田面に接地追従する状態で初めて、
田面に対する苗植付装置の上下動に伴い、センサーフロ
ートの前部が後部の揺動支点周りに、あまり敏感になり
過ぎずに適切に上下に揺動するのであり、センサーフロ
ートの底面が前後に亘って田面に接地追従する状態で初
めて、センサーフロートが本来の性能を発揮する。
【0005】これにより、例えば陥没部が散在するよう
な田面において、センサーフロートが陥没部を通過しか
けると、陥没部においてセンサーフロートの後部が田面
から浮いた状態となる。従って、この状態でセンサーフ
ロートの前部が田面の盛り上がり部等に乗り上げると、
センサーフロートの前部が敏感に上方に揺動して、これ
に基づいてアクチュエータにより苗植付装置が素早く上
昇操作される状態となり、苗植付装置の昇降操作のハン
チング現象に発展するおそれがある。本発明は、センサ
ーフロートにより苗植付装置を昇降操作するように構成
した乗用型田植機の昇降操作構造において、苗植付装置
の昇降操作のハンチング現象を抑えることを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕請求項1にかかる発明の特徴構成は、センサー
フロートの後支点を苗植付装置に対して昇降自在に構成
するとともに、センサフロートの接地状態で、後支点が
苗植付装置に対する上限位置に位置するように、センサ
フロートの非接地状態で、前記上限位置より下方に移動
できるように構成してある点にあり、その作用効果は次
の通りである。
【0007】〔作用〕センサーフロートが田面に接地追
従した通常の状態においては、センサフロートの後支点
は、上下移動範囲の上限位置に位置しており、後支点が
上下移動しない状態と同様の構成を採る。つまり、走行
機体が耕盤の凹凸によって上下移動すると同時に苗植付
装置の田面との上下間隔が変動し、これによってセンサ
フロートに作用する接地圧が変動してセンサフロートは
後支点を中心として上下揺動する。このセンサフロート
の上下揺動によって苗植付装置が昇降制御されて、セン
サフロート前部の上下間隔を一定につまり植付深さを一
定に維持するように昇降制御される。前述の状態におい
てセンサーフロートが田面の陥没部を通過しかけると、
センサーフロートの後部が対地浮上状態となるが、後支
点は苗植付装置に対して下降側に移動することができる
ので、下降作動する。そうすると、田面の陥没部があっ
てもセンサフロートの後部も接地追従するようになる。
これによってセンサーフロートが田面から浮いたりする
ことなく、センサーフロートの底面が前後に亘って田面
に接地追従する状態に維持されて、昇降制御におけるセ
ンサーフロートとしての機能が十分に発揮される。しか
も、後支点が下降移動するとしても、センサーフロート
の前部は接地状態を維持しているので、センサーフロー
トの前部と苗植付装置との上下間隔に変動はなく、昇降
制御に与える影響はない。
【0008】〔効果〕田面の凹凸があっても、センサフ
ロートの全長を接地状態に維持することができ、昇降制
御の前提となるセンサフロートの接地姿勢を適正に維持
することができる。
【0009】〔構成〕請求項2にかかる発明の特徴構成
によると、請求項1にかかる発明において、センサーフ
ロートの両側方に後支点回りで上下揺動可能にサイドフ
ロートを配置して、サイドフロートを後支点回りで上下
揺動自在に苗植付装置に取付けるとともに、サイドフロ
ートの後支点をセンサフロートの後支点とは独立して上
下動自在に構成し、センサフロート及びサイドフロート
の後支点に対して下向き付勢力を付与する付勢手段を設
けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0010】〔作用効果〕請求項1に対応した作用効果
に加えて、次のような作用効果がある。つまり、センサ
フロートだけでなく、サイドフロートも上下移動可能で
あるので、田面の陥没部に対してサイドフロート後部が
下降移動して接地状態を現出する。これによって、サイ
ドフロート底面全体が接地状態を維持することができる
ので、苗植付装置を支える機能を所期通り発揮させるこ
とができる。これによって、苗植付装置の姿勢が左右方
向においても安定し、不要なローリング作動を抑制でき
る。また、センサーフロート及びサイドフロートの後部
を下方側に付勢すると、田面の大きな陥没部や盛り上が
り部をセンサーフロートが通過するような状態になって
も、センサーフロートの後部が遅れることなく、不必要
に上下動することなく、田面の陥没部や盛り上がり部に
接地追従するようになる。
【0011】〔構成〕請求項3にかかる特徴構成による
と、請求項2にかかる特徴構成において、田面の泥の硬
さを検出する泥硬さ検出手段を備え、検出された泥の硬
さが硬いと前記付勢手段の付勢力を強側に変更し、検出
された泥の硬さが軟らかいと前記付勢手段の付勢力を弱
側に変更する付勢力変更手段を備えてある点にあり、そ
の作用効果は次の通りである。
【0012】〔作用効果〕請求項2に対応した作用効果
に加えて、次のような作用効果がある。つまり、泥硬さ
に対応した付勢力に変更できるので、付勢力が泥硬さに
対応した以上の付勢力であればフロートが沈み過ぎて泥
押しが多くなり、一方、付勢力が泥硬さに対応したもの
に及ばない小さな付勢力であれば、僅かな凹凸も追従し
易くなり接地状態が安定しないという、制御感度を過度
に敏感にしたり或いは鈍感にするといった不都合面を抑
えて、安定した接地状態を維持できる。
【0013】〔構成〕請求項4にかかる特徴構成による
と、請求項2にかかる特徴構成において、前記センサフ
ロートの両側方で走行機体の後車輪の後方に位置する第
1サイドフロートにおいては、その第1サイドフロート
の接地状態で後支点が苗植付装置に対する上限位置に位
置するように、その第1サイドフロートの非接地状態
で、前記上限位置より下方に移動できるように構成し、
前記センサフロート及び第1サイドフロート以外の第2
サイドフロートにおいては、その第2サイドフロートが
所定圧を受ける接地状態で後支点が苗植付装置に対する
上下移動範囲の中心位置に位置するように、その第2サ
イドフロートが受ける接地圧が所定圧以上の接地圧を受
ける場合は後支点が苗植付装置に対して上昇移動し所定
圧以下の接地圧を受けるのであれば下降移動するように
構成してある点にあり、その作用効果は次の通りであ
る。
【0014】〔作用効果〕請求項2に対応した作用効果
に加えて、次のような作用効果がある。つまり、車輪跡
を通過することになる第1サイドフロートは、接地状態
においては後支点が上限位置にあるので、田面上で盛り
上がりを形成している車輪跡を均して行くことが期待で
きるとともに、第2サイドフロートにあっては、苗植付
装置が走行機体に連動して左右いずれの方向へのローリ
ング作動を行おうとしても、上下移動範囲の中心位置よ
り上下移動範囲に亘って移動できるので、ローリング作
動に追従して、接地状態を維持でき苗植付装置の不要な
ローリング作動を抑えることができる。
【0015】〔構成〕請求項5にかかる特徴構成による
と、請求項2にかかる特徴構成において、前記センサフ
ロートの両側方で走行機体の後車輪の後方に位置する第
1サイドフロートに対して、さらに、横外側方に位置す
る第2サイドフロートにおいては、その後支点において
上下揺動自在であり、後支点を上下移動可能に構成して
ある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0016】〔作用効果〕請求項2に対応した作用効果
に加えて、次のような作用効果がある。つまり、車輪跡
を通過することになる第1サイドフロートより横外側方
に位置する第2サイドフロートにあっては、苗植付装置
が走行機体に連動して左右いずれの方向へのローリング
作動を行おうとしても、上下移動範囲に亘って移動でき
るので、ローリング作動しようとするその動きに追従し
て、接地状態を維持でき苗植付装置の不要なローリング
作動を抑えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に示すように、前車輪1及び
後車輪2で支持された機体の後部にリンク機構4が昇降
自在に連結され、機体に備えられた油圧シリンダ5とリ
ンク機構4とが、サスペンションバネ23を介して連結
されており、リンク機構4の後部に苗植付装置3が連結
されて、10条植え型式の乗用型田植機が構成されてい
る。
【0018】図1,2,3に示すように、苗植付装置3
の左右方向に亘る角パイプ状の支持部材12に5個の植
付ケース6が連結されて、一対の植付爪7を備えた回転
ケース8が植付ケース6の後部の両側に回転駆動自在に
支持され、苗のせ台9が植付ケース6に対し左右方向に
往復横送り駆動自在に支持されており、回転ケース8の
回転に伴い苗のせ台9から、一対の植付爪7が交互に苗
を取り出して田面Gに植え付けていくようにして、苗植
付装置3が構成されている。図1,2,3に示すよう
に、苗植付装置3の左右中央に1個のセンサーフロート
16が配置され、センサーフロート16の右側に2個の
サイドフロート21、センサーフロート16の左側に2
個のサイドフロート21が配置されており、センサーフ
ロート16の前部及びサイドフロート21の前部と支持
部材12とが、自由に折れ曲がり自在なリンク機構25
を介して連結されている。
【0019】図2,3,5,6に示すように、5個の植
付ケース6に亘り操作軸10を回転自在に支持し、操作
軸10においてセンサーフロート16及びサイドフロー
ト21の各々に対応する部分に、支持アーム14の前端
部分を操作軸10に対して相対回転自在に外嵌して、後
向きに延出している。支持アーム14は箱状のものであ
り、後方に延出した後端部の横軸芯P1周りに、センサ
ーフロート16の後部及びサイドフロート21の後部の
各々が、上下に揺動自在に支持されている。この横軸心
P1をセンサフロート16等の後支点とする。図5及び
図6に示すように、支持アーム14の横側方で操作軸1
0に位置決めボス11を回動自在に外嵌し、この位置決
めボス11の支持アーム14に向かう側面に、周方向一
定間隔をおいた位置決め突起11A,11Aを設け、こ
の側面に対向する支持アーム14の側面に突起11A,
11A間に入り込み位置する係合片14Aを突設して、
係合片14Aが係合する二つの突起11A,11Aの間
隔ストローク分だけ、支持アーム14が自由揺動できる
ようになっている。位置決めボス11は、操作軸10に
対して遊転自在に外嵌してあり、支持アーム14に対す
る相対位置を変更することが可能であり、かつ、位置決
めボルト11Bによって位置設定が可能である。
【0020】図6に示すように、支持アーム14を挟ん
で位置決めボス11とは反対側に、操作軸10と一体化
して回転可能な受けフレーム17を外嵌し、図3に示す
ように、受けフレーム17に操作軸10に平行な軸芯回
りで揺動可能な係止板部17Aを揺動自在に枢支し、係
止板部17Aと支持アーム14のボス部14Bとに亘っ
て付勢手段としての付勢バネ13を架設している。支持
アーム14はバネ13の付勢力によって下向きにつまり
接地する方向に付勢されている。付勢バネ13を係止板
部17Aに対して調節ネジ15を介して取付てあり、ナ
ット15Aの調節によって付勢バネ13の架設長を変更
して付勢力を可変できるようにしてある。図3に示す構
成においては、係止板部17Aに対して、更に、小型の
シリンダ19を受けフレーム17に取付け、このシリン
ダ19で係止板部17Aを揺動駆動してこの係止板部1
7Aに取り付けられた付勢バネ13の付勢力を可変する
ように構成してもよい。手動で付勢バネ13の調節を行
うだけであればシリンダ19を含む構造は必要ではな
く、係止板部17Aを揺動可能に構成する必要もない。
【0021】次に、センサフロート16の前端部の支持
構造について説明する。図3及び図4に示すように支持
部材12の前端に固定されたフレーム18に、一対の揺
動リンク34を上下揺動自在に支持し、揺動リンク34
の先端に平面視L字状の縦リンク35を組付けて、平行
リンク機構を構成してある。縦リンク35にポテンショ
メータ29を取り付け、ポテンショメータ29の検出ア
ーム29aとセンサーフロート16の前部とを、連係部
材31により連結し、連係部材31を介してセンサーフ
ロート16の前部を下方側に付勢するセンサバネ32
を、縦リンク35に取り付けている。縦リンク35から
左右にフレーム37を延出し、フレーム37の両端にポ
テンショメータ38を固定し、フレーム37に取り付け
られたソリ状の接地体39を後方の斜め下方に延出し、
接地体39の上下揺動作動をポテンショメータ38で検
出するように構成してある。接地体39は軽く下方に付
勢されており、田面Gから浮き上がったり沈み込んだり
することなく、接地体39が田面Gに接地追従してい
く。前記した接地体39とポテンショメータ38とで泥
硬さ検出手段を構成する。
【0022】次に、苗植付装置3の昇降制御の構成につ
いて説明する。図7に示すように、センサーフロート1
6の上下揺動量を検出するポテンショメータ29の検出
値を制御装置40に入力して昇降制御におけるフィード
バック値として使用するが、ポテンショメータ29の検
出値は、センサーフロート16の前部と苗植付装置3
(ポテンショメータ29)との上下間隔を示している。
センサーフロート16及びサイドフロート21が田面G
に接地追従する通常の状態では、図5の二点鎖線で示す
ように、センサーフロート16の後部及びサイドフロー
ト21の後部が付勢力に抗して押し上げられて、係合片
14Aが突起11Aに係合して支持アーム14の後支点
が上限位置に位置している。
【0023】以上の構成により、植付作業に伴いセンサ
ーフロート16が田面Gに接地追従するのに対して、走
行機体20が耕盤の凹凸を拾って田面Gに対して上下動
を生じた場合に走行機体20の後端にリンク機構4を介
して連係されている苗植付装置3は、走行機体20の上
下動に伴って上下動する。そうすると、苗植付装置3の
上下動方向とは反対方向に、横軸芯P1周りにセンサー
フロート16の前部が上下に揺動して、ポテンショメー
タ29の検出値が設定値Cとなるように(ポテンショメ
ータ29の検出アーム29aが設定値Cの姿勢となるよ
うに)、制御装置40により制御弁22が操作され油圧
シリンダ5が伸縮操作されて、苗植付装置3が自動的に
昇降操作される。従って、苗植付装置3が田面Gから設
定高さに維持されて、苗の植付深さが設定深さに維持さ
れる。
【0024】前述の状態において、センサーフロート1
6及びサイドフロート21が田面Gの陥没部を通過しか
けると、図5の実線に示すように引っ張りバネ13の付
勢力により、支持アーム14(センサーフロート16の
後部及びサイドフロート21の後部)が下降して、セン
サーフロート16の後部及びサイドフロート21の後部
が、田面Gの陥没部に接地追従していく。このように、
センサフロート及びサイドフロート21が夫々の横軸心
P1つまり後支点を上下動させることができるので、常
に接地状態を維持でき、昇降制御を適正に行うことがで
きる。上記の場合には、後支点に対して付勢手段13に
よる付勢力を作用させているが、センサフロート16又
はサイドフロート21において、十分に自重が大きなも
のであれば、付勢手段13を必要としない場合もある。
【0025】センサフロート16の後部を付勢するバネ
13をシリンダ19によって付勢力調節可能に構成して
あることをしめしたが、接地体39が田面Gの硬さや走
行機体20の作業速度を受けて上下揺動量を変化させた
場合にその変化量をポテンショメータ38で検出して、
検出結果を制御装置40に投入し、シリンダ19によっ
て、バネ13の付勢力を調節するようにする。田面Gが
硬い程或いは走行速度が高速である程、付勢力を強くす
るようにする。
【0026】図2,3,4に示すように、操作軸10に
単一の苗植付深さ調節レバー30を一体に固定し、調節
レバー30を上下に操作してレバーガイド33に係合固
定すると、図3に示す位置決めボス11と受けフレーム
17とが操作軸10と一体で回転して変更位置で停止す
る。支持アーム14は操作軸10とは一体回転しない
が、引張付勢力を作用させるバネ13を介して受けフレ
ーム17と連係されているので、位置決めボス11との
相対位置を変更させない位置まで戻される。一方、図3
及び図4に示すように、調節レバー30のピン30aに
支持アーム34の他端を係合し、調節レバー30の操作
に連動して縦リンク35を上下駆動して、センサフロー
ト16の苗植付装置3に対する高さを変更して苗の植付
深さを変更する。上記のように、苗植付深さ調節レバー
30を操作することによりセンサフロート16の後支点
の苗植付装置3に対する高さを変更して苗植付高さの変
更を行うと同時に縦リンク35を同じ量だけ苗植付装置
3に対する高さを変更するので、センサフロート16の
前後向き姿勢に変化はなく、また、ポテンショメータ2
9と検出アーム29aとの相対姿勢の変化はない。尚、
図中24は、支持アーム14の上下動を規制するロック
アームであり、田植機を運搬車等に搭載して移動する際
に使用されるものである。
【0027】〔別実施の形態〕 上記実施の形態においては、センサフロート16及
びサイドフロート21の後支点の構造としては同一構造
のものを採用することで説明を続けてきたが、ここで
は、請求項5に対応するものとして図8に示すような構
造でもよいとする。つまり、支持アーム14の上下揺動
量を規制するのに、支持アーム14よりガイドロッド2
6を立設し、ガイドロッド26を受けフレーム17より
張出した上下ガイド板27,27に挿通し、ガイドロッ
ド26に貫通した止めピン26Aと上下ガイド板27,
27との接当するストロークで、支持アーム14でサイ
ドフロート21の後支点を上下動するように構成してあ
る。サイドフロート21としては、後輪2の後方に位置
する第1サイドフロート21Aとこの第1サイドフロー
ト21Aよりさらに横外側方に位置する第2サイドフロ
ート21Bとがあるが、上記構成を第2サイドフロート
21Bだけに適用してもよい。 上記した第1サイドフロート21Aにおいては、セ
ンサフロート16と同様に、接地状態においては後支点
が上限位置に位置するような、上記した実施の形態にお
いて示した構造を採用する。つまり、図5に示すよう
に、接地状態においては、後支点が上限位置に位置する
ようにして、田面Gに盛り上がる車輪跡を押しつぶし均
していく機能を発揮するようにする。一方、第1サイド
フロート21Aの横外側方に位置する第2サイドフロー
ト21Bにおいては、図9に示すように、後支点を、そ
の第2サイドフロート21Bが所定圧を受ける接地状態
で後支点が苗植付装置3に対する上下移動範囲の中心位
置に位置するように、その第2サイドフロート21Bが
受ける接地圧が所定圧以上の接地圧を受ける場合は後支
点が苗植付装置3に対して上昇移動し所定圧以下の接地
圧を受けるのであれば下降移動するように構成してあ
る。具体的には、第2サイドフロート21Bが受ける接
地圧が所定圧となるように付勢バネ13をシリンダ16
で調節する。これによって、接地状態では図9に示すよ
うに、後支点は上下揺動範囲の中心に位置することがで
きる。 上記実施の形態においては、各センサフロート1
6、及び、サイドフロート21における後支点P1にお
いては、後支点P1を下向き付勢する付勢バネ13等の
付勢力を、各々設けたシリンダ19を利用して個別に調
整できる形態を採ったが、単一のシリンダで行ってもよ
い。つまり、センサフロート16,サイドフロート21
に対する付勢バネ13の全てを一括して調整できるよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の側面図
【図2】植付深さ調節レバーと支持アーム等との連係構
造を示す平面図
【図3】センサフロートの前部支持構造を示す側面図
【図4】図3に対応する背面図
【図5】センサフロートの後支点支持構造を示す縦断側
面図
【図6】図5に対応する平面図
【図7】制御構成図
【図8】サイドフロートの別実施構造を示す縦断側面図
【図9】サイドフロートが接地状態で、その後支点が上
下移動範囲の中心位置に位置する状態を示す縦断側面図
【符号の説明】
3 苗植付装置 4 昇降リンク機構 13 付勢手段 16 センサフロート 20 走行機体 21 サイドフロート 21A 第1サイドフロート 21B 第2サイドフロート G 田面 P1 後支点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に昇降リンク機構を介して昇降
    自在に連結してある苗植付装置に対して、後支点回りで
    上下揺動自在にセンサフロートを取り付けるとともに、
    田面より受ける接地圧の変動にも拘わらずセンサフロー
    トの前端部と苗植付装置との基準高さを設定高さに維持
    するように苗植付装置を昇降駆動するように構成し、 センサーフロートの後支点を苗植付装置に対して昇降自
    在に構成するとともに、センサフロートの接地状態で、
    後支点が苗植付装置に対する上限位置に位置するよう
    に、センサフロートの非接地状態で、前記上限位置より
    下方に移動できるように構成してある水田作業機の昇降
    制御構造。
  2. 【請求項2】 前記センサーフロートの両側方に後支点
    回りで上下揺動可能にサイドフロートを配置して、サイ
    ドフロートを後支点回りで上下揺動自在に苗植付装置に
    取付けるとともに、サイドフロートの後支点をセンサフ
    ロートの後支点とは独立して上下動自在に構成し、セン
    サフロート及びサイドフロートの後支点に対して下向き
    付勢力を付与する付勢手段を設けてある請求項1記載の
    水田作業機の昇降制御構造。
  3. 【請求項3】 田面の泥の硬さを検出する泥硬さ検出手
    段を備え、検出された泥の硬さが硬いと前記付勢手段の
    付勢力を強側に変更し、検出された泥の硬さが軟らかい
    と前記付勢手段の付勢力を弱側に変更するように構成し
    てある請求項2記載の水田作業機の昇降制御構造。
  4. 【請求項4】 前記センサフロートの両側方で走行機体
    の後車輪の後方に位置する第1サイドフロートにおいて
    は、その第1サイドフロートの接地状態で後支点が苗植
    付装置に対する上限位置に位置するように、その第1サ
    イドフロートの非接地状態で、前記上限位置より下方に
    移動できるように構成し、前記センサフロート及び第1
    サイドフロート以外の第2サイドフロートにおいては、
    その第2サイドフロートが所定圧を受ける接地状態で後
    支点が苗植付装置に対する上下移動範囲の中心位置に位
    置するように、その第2サイドフロートが受ける接地圧
    が所定圧以上の接地圧を受ける場合は後支点が苗植付装
    置に対して上昇移動し所定圧以下の接地圧を受けるので
    あれば下降移動するように構成してある請求項2記載の
    水田作業機の昇降制御構造。
  5. 【請求項5】 前記センサフロートの両側方で走行機体
    の後車輪の後方に位置する第1サイドフロートに対し
    て、さらに、横外側方に位置する第2サイドフロートに
    おいては、その後支点において上下揺動自在であり、後
    支点を上下移動可能に構成してある請求項2記載の水田
    作業機の昇降制御構造。
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