JPH09248018A - 播種機におけるフロート - Google Patents

播種機におけるフロート

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JPH09248018A
JPH09248018A JP8758096A JP8758096A JPH09248018A JP H09248018 A JPH09248018 A JP H09248018A JP 8758096 A JP8758096 A JP 8758096A JP 8758096 A JP8758096 A JP 8758096A JP H09248018 A JPH09248018 A JP H09248018A
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JP
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JP8758096A
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Hideaki Fukuma
英明 福間
Tomotaka Mishima
友孝 三島
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 播種作業中に播種装置の後方に泥水を円滑に
流し、播種機の走行性を向上させるフロートを提供す
る。 【解決手段】 走行機体4の走行に伴って圃場に条列状
に条播及び点播を行う播種装置7を圃場面に支持する複
数のフロート11の内適宜のものを、播種装置7に対し
て上下昇降する可動支点33,34に、昇降可能に取り
付けられた昇降フロート11aとし、昇降フロート11
aの圃場との接地面積をその他のフロートの圃場との接
地面積より小さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は種籾等の植物の種
子を圃場に点播又は条播する播種機におけるフロートに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来播種機として、周知の乗用田植機に
使用されているものと同様の乗用型走行機体の後方に、
圃場上に支持される播種装置が昇降自在に装着され、上
記走行機体の走行に伴って圃場に種籾等の植物の種子を
条列状に直接播種するように構成されたものが知られて
いる。このとき上記播種装置の下方には左右方向に複数
のフロートが設けられており、該フロートが圃場に接地
して播種装置を圃場上に支持しているとともに、該フロ
ート側に、圃場に播種用の溝(播種溝)を形成する作溝
具と作溝された播種溝に種子を排出する排出部とで構成
された播種部が設けられており、フロートが上記のよう
に圃場に接地することによって圃場の所定深さに種子を
播種する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記フロート
は、播種装置に固定、又は播種装置に対して固定された
支点軸に支持されて、該支点軸を中心に上下揺動自在に
取り付けられているものが一般的である。このためフロ
ートが固定式の場合、圃場表面のわずかな凹凸によって
もフロートの圃場面への追従性が悪く、播種深度がばら
ついたり、覆土不良を生ずる等の欠点があり、一方上下
揺動自在に取り付けたものでは、固定式に比較して圃場
面への追従性が向上はするが、比較的フロートが短い場
合、圃場の凹凸に対してフロートが急な角度で傾斜し
て、フロート側に設けられている播種部が必要以上に大
きく上下動し、播種深度が一定せず円滑な播種作業を行
うことができないという問題点があった。又上記問題点
のため、フロートの圃場との接地面積を小さくすること
ができず、各フロートが接近して、圃場内の泥水を播種
装置後方に円滑に流すことができないという問題点もあ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の播種機におけるフロートは、走行機体4の
走行に伴って圃場に条列状に条播及び点播を行う播種装
置7を走行機体4に連結して播種機1を構成し、上記播
種装置7下方に、播種装置7を圃場面に支持する複数の
フロート11を設けたものにおいて、上記複数のフロー
ト11の内適宜のフロート11を、播種装置7に対して
上下昇降する可動支点33,34に、昇降可能に取り付
けられた昇降フロート11aとし、該昇降フロート11
aは圃場に対する接地面積をその他のフロートの圃場に
対する接地面積に対して小さくしたことを第1の特徴と
している。
【0005】また可動支点33側に、昇降フロート11
aを圃場側に付勢する弾性手段37を設け、該弾性手段
37の付勢力が、播種作業中の播種装置7の姿勢を制御
する油圧感知機構39の感度調節を圃場の状態によって
設定する感度調節部42の設定に連動して変化するよう
に、弾性手段37側と感度調節部42側を連動機構43
によって接続したことを第2の特徴としている。
【0006】さらに可動支点33側に、昇降フロート1
1aを圃場側に付勢する弾性手段37を設け、該弾性手
段37の付勢力が、走行機体4の走行速度変速用の速度
調節装置44に連動して変化するように、弾性手段37
側と速度調節装置44側を連動機構43で連結したこと
を第3の特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の播種機1の実施形態
を図面に従って説明する。図1は本発明の播種機1の左
側面図である。該播種機1は、従来周知の乗用田植機に
使用されているものと同様の、前後輪2,3に支持され
た乗用型走行機体4の後部に、油圧シリンダー(図示せ
ず)により作動する昇降リンク6を介して後述する構造
の播種施肥装置7が装着されて構成されており、該播種
施肥装置7が、伝動軸8を介して走行機体4側から伝動
されている駆動力によって動作し、走行機体4の走行に
伴って(走行機体4に牽引されて)走行し、後述するよ
うに播種(条播,点播)及び施肥を行う構造となってい
る。
【0008】上記播種施肥装置7には、図2に示される
ように同時に複数条の施肥及び播種を行うことができる
ように左右方向に複数組の播種施肥機構9が所定間隔毎
に設けられているとともに、播種施肥装置7の下方に
は、後述するように播種施肥装置7を圃場面上に支持す
るフロート11が左右方向に複数設けられている。そし
て該フロート11に、上記播種施肥機構9の実際に圃場
に播種及び施肥を行う播種部及び施肥部(共に詳細は後
述する)が、播種部と施肥部を1組として2組ずつ取り
付けられている。なお本実施形態においては、同時に1
0条の施肥及び播種を行うことができるように、播種施
肥機構9が左右方向に10組、フロート11が5個設け
られている。
【0009】次に上記播種施肥機構9の構造について説
明する。図2,図3に示されるように、各フロート11
の上方には、前側に種子タンク12、後側に肥料タンク
13が一体的に連結されて設けられており、この種子タ
ンク12及び肥料タンク13に、それぞれ種子繰出部1
4および肥料繰出部16が2組ずつ設けられて、2組の
播種施肥機構9が構成されている。このとき種子繰出部
14及び肥料繰出部16にはそれぞれ種子導管17及び
肥料導管18が接続されており、該種子導管17及び肥
料導管18の開放した下端部は、前後及び左右の位相を
ずらせてフロート11に支持されて、フロート11の下
方に種子繰出部14及び肥料繰出部16から繰り出され
た種子及び肥料を放出するように構成されている。
【0010】一方フロート11の底面における、種子導
管17及び肥料導管18が取り付けられている位置の前
側には、播種用の溝(播種溝)を作溝する播種溝作溝器
19及び施肥用の溝(施肥溝)を作溝する施肥溝作溝器
21が、施肥溝作溝器21の方が播種溝作溝器19より
やや深くなるように下方に突出し、且つ施肥口作溝器2
1の方が播種溝作溝器19よりやや前側になるようにし
て設けられている。
【0011】そしてフロート11下方から突出した両作
溝器19,21は、後述するようにフロート11が圃場
に接地した状態で、播種施肥装置7が走行機体4の走行
に伴って走行することによって、圃場における種子導管
17及び肥料導管18の下端部前方に、条列状に施肥溝
及び播種溝を作溝する。そして形成された播種溝及び施
肥溝内に種子導管17から種子が排出されて播種される
とともに、肥料導管18の下端部から肥料が排出され施
肥が行われる。つまりフロート11に取り付けられた播
種溝作溝器19と種子導管17下端部で播種部を、施肥
溝作溝器21と肥料導管18の下端部で施肥部をそれぞ
れ形成している。
【0012】また上記播種溝作溝器19の後方には、播
種溝作溝器19により形成される播種溝に播種される種
子を鎮圧する鎮圧輪22が支持軸23に支持されて設け
られている。この鎮圧輪22は走行機体4(播種施肥装
置7)の進行方向に回転自在であり、その幅は上記播種
溝作溝器19の幅より広く構成されている。またその形
状は播種溝作溝器19により形成された播種溝の側部を
押圧して播種溝内に播種された種子を鎮圧するものとな
っている。これによって鎮圧輪22は例えば外周部が接
地して圃場面との接地抵抗により播種施肥装置7の進行
に伴って支持軸23を中心に回転し、播種溝作溝器19
により形成された播種溝の側部を押圧して、上記のよう
に播種溝内に播種された種子を鎮圧し、播種作業を終了
する。
【0013】次に上記フロート11の播種施肥装置7に
対する取付方法について説明する。フロート11は図3
に示す、後述するような構成で播種施肥装置7に対して
上下昇降自在に取り付けられる昇降フロート11aと、
図4に示す播種施肥装置7に対して上下揺動自在に取り
付けられる揺動フロート11bの2種類があり、昇降フ
ロート11a及び揺動フロート11bは以下に示すよう
に各支点に取り付けられている。
【0014】まず昇降フロート11aの取付方法につい
て説明する。図3に示されるように播種施肥装置7に設
けられた播種施肥フレーム24側には、前端部が該播種
施肥フレーム24側に固着されているとともに、後方が
斜め下方に延びているフロート用ブラケット26が設け
られており、該ブラケット26の下端部側には、播種施
肥装置7に対して位置が固定された固定支点である第1
支点軸27を介して回動自在に第1リンクアーム28が
取り付けられている。一方上記ブラケット26における
上記第1支点軸27より前方にも、別の固定支点である
第2支点軸29が設けられていると共に、該第2支点軸
29に回動自在に第2リンクアーム31が取り付けられ
ている。
【0015】そして昇降フロート11a側に設けられた
上方に突出する支持部材32が、第1リンクアーム28
と第2リンクアーム31の端部に、第1支持支点軸3
3,第2支持支点軸34を介して枢支されて、昇降フロ
ート11aが播種施肥装置7に昇降自在に取り付けられ
ている。すなわち昇降フロート11aは、ブラケット2
6に回転自在に支持された第1リンクアーム28と第2
リンクアーム31が支持部材32を枢支して構成される
平行リンク機構に取り付けられており、言い換えると上
記平行リンク機構の支持部材32側の枢支支点(第1支
持支点軸33,第2支持支点軸34)が播種施肥装置7
に対して上下昇降する可動支点となり、該可動支点(第
1支持支点軸33,第2支持支点軸34)に昇降フロー
ト11aが支持されている。
【0016】このとき第1支点軸27には支持部材26
以外に、移動規制アーム36も回動自在に支持されてお
り、該移動規制アーム36の端部側には支点軸移動部3
6aが備えられていると共に、該支点軸移動部36aに
第2支点軸29がスライド自在に挿入されている。この
構造により図5(a),(b)に示されるように、昇降
フロート11aの上下昇降範囲を規制している。すなわ
ち図5(a)に示されるように第2支点軸29が支点軸
移動部36aの上方側の端部に当接することで昇降フロ
ート11aの昇降範囲の下限を、図5(b)に示される
ように第2支点軸29が支点軸移動部36aの下方側の
端部に当接することで昇降範囲の上限がそれぞれ決定さ
れる。なお図5(b)に示す昇降フロート11aの昇降
の上限位置で、ブラケット26と支持部材32は当接し
ない。
【0017】また第1支点軸27には、図6に示すよう
に略コ字断面を有する上記第1リンクアーム28の内部
において、ねじりバネ37が外嵌して設けられており、
該ねじりバネ37の一端がブラケット26側に設けられ
た保持部38に保持されているとともに、他端が第1リ
ンクアーム28側に取り付けられ、ねじりバネ37は第
1リンクアーム28を常に下方に付勢している。すなわ
ちねじりバネ37は第1リンクアーム28を常に下方に
付勢することで、可動支点(第1支持支点軸33)側に
設けられた弾性手段として昇降フロート11aを下方
(圃場側)に付勢している。
【0018】なお昇降フロート11aを圃場側に付勢し
ている弾性手段がねじりバネ37であるため、昇降フロ
ート11aが上昇したときの付勢力は、下降したときの
付勢力に比較して強くなる。このため後述するように昇
降フロート11aが圃場表面の凹凸に従って上下昇降す
る際、一般的に同一圃場内でも比較的硬い凸部では比較
的強い付勢力で、比較的柔らかい凹部では比較的弱い付
勢力で昇降フロート11aは圃場面に押圧される。
【0019】次に揺動フロート11bの固定支点への取
付方法について説明する。揺動フロート11bは図4に
示されるように、播種施肥フレーム24側のブラケット
26の後端に、固定支点である第1支点軸27を介して
揺動フロート11b側の支持部材32が回動自在に支持
されており、揺動フロート11bは第1支点軸27を中
心に上下揺動自在となっている。
【0020】そして本実施形態では図7に示すように、
播種施肥装置7を左右方向の略中央位置で支持するフロ
ートが揺動フロート11bとして、他のフロートが昇降
フロート11aとして構成されている。このとき昇降フ
ロート11aの横幅hは、揺動フロート11bの横幅H
より小さく形成されており、昇降フロート11aの圃場
への接地面積は、揺動フロート11bの圃場への接地面
積に比較して小さくなっている。
【0021】一方本実施形態の播種機1には図8に示さ
れるような、圃場面に対する播種施肥装置7の姿勢を検
知し、これに基づいて播種施肥装置7の姿勢を制御する
ための油圧機構の自動切換を行い、播種施肥装置7を圃
場面に対して一定の姿勢に維持する油圧感知機構39が
備えられている。
【0022】そして揺動フロート11bはリンク機構4
1を介して油圧感知機構39側に連結されており、揺動
フロート11bの傾斜をリンク機構41が油圧感知機構
39側に伝達することで、油圧感知機構39が播種施肥
装置7の作業中の姿勢を検知する構造となっている。す
なわち揺動フロート11bに上記リンク機構41が取り
付けられて、油圧感知機構39の播種施肥装置7の作業
中の姿勢を検知するセンサー部が構成されている。
【0023】このとき油圧感知機構39には、圃場の状
態に従ってオペレータが油圧感知機構39の感度を調節
する(圃場が柔らかい場合は感度を上げ、圃場が硬い場
合は感度を下げる)感度調節部として油圧感度調節レバ
ー42が設けられており、図8〜図10に示すように、
該油圧感度調節レバー42と播種施肥装置7側のねじり
バネ37の保持部38とがワイヤー43等の連動機構に
よって接続されている。なお保持部38は支点38aを
中心に回転可能となっている。
【0024】そして図9に示すように油圧感度調節レバ
ー42によって油圧感知機構39の感度を上げた場合、
つまり圃場が比較的柔らかい場合は、油圧感度調節レバ
ー42の操作(油圧感知機構39の感度の設定)に連動
して、ワイヤー43を保持部38側に引き出し、保持部
38がねじりバネ37のブラケット26側の端部をブラ
ケット26の比較的上方位置で保持するように、保持部
38を回転させ、ねじりバネ37による昇降フロート1
1aの圃場への押圧力を比較的小さくする。
【0025】一方図10に示すように油圧感度調節レバ
ー42によって油圧感知機構39の感度を下げた場合、
つまり圃場が比較的硬い場合は、油圧感度調節レバー4
2の操作(油圧感知機構39の感度の設定)に連動し
て、ワイヤー43をx方向に引き、保持部38をx方向
に回転させ、保持部38がねじりバネ37のブラケット
26側の端部をブラケット26の比較的下方位置で保持
し、ねじりバネ37による昇降フロート11aの圃場へ
の押圧力を比較的大きくする。すなわち油圧感度調節レ
バー42の操作(感度調節部の感度の設定)に連動し
て、昇降フロート11aの圃場への押圧力が、圃場条件
に伴って自動的に調節される。
【0026】また図9,図10に示されるワイヤー43
を、油圧感度調節レバー42の代わりに、図8に示され
るエンジンコントロールレバー44等の、走行機体4の
走行速度を変速する速度調節装置に連結しても良い。す
なわち速度調節装置(エンジンコントロールレバー4
4)を、走行機体4の走行速度を上昇させる方向に操作
すると、ねじりバネ37による昇降フロート11aの圃
場への押圧力が比較的大きくなり、速度調節装置を走行
機体4の走行速度を下げる方向に操作すると、ねじりバ
ネ37による昇降フロート11aの圃場への押圧力が比
較的小さくなるように構成する。
【0027】以上に示される構造によって本発明の播種
機1は、播種施肥装置7が、昇降リンク6により下降さ
れてフロート11(揺動フロート11b及び昇降フロー
ト11a)を圃場面に接して、走行機体4から伝動軸8
を介して動力を受け、走行機体4の走行により、走行機
体4に牽引され、フロート11が圃場面を滑走しながら
整地し、同時に播種溝作溝器19及び施肥溝作溝器21
により播種溝及び施肥溝を作溝し、前述のように該播種
溝及び施肥溝内に種子及び肥料を排出し、播種された播
種構内を鎮圧輪22により鎮圧することで、施肥及び播
種作業が行われる。
【0028】このとき揺動フロート11bは固定支点
(第1支点軸27)によって播種施肥装置7を支持する
ため、播種施肥装置7を可動支点(第1支持支点軸3
3,第2支持支点軸34)で支持する昇降フロート11
aよりも安定して播種施肥装置7を支持している。この
ため播種施肥装置7は揺動フロート11bによって圃場
上に安定的に確実に支持され、安定して播種施肥作業を
行うことができる。
【0029】一方播種機1の圃場作業中、昇降フロート
11aは圃場の凹凸に伴って、前後端が同時に昇降して
圃場面上に追従する。このため昇降フロート11a底面
の圃場への追従性が従来の播種機のフロートに比較して
安定し且つ向上するので、昇降フロート11a側に設け
られた播種部及び施肥部と圃場面との距離が比較的安定
し、播種深さ及び施肥深さがほぼ一定となり、均一深さ
の播種及び施肥を行うことができる。特に昇降フロート
11aはねじりバネ37によって圃場側に付勢されてい
るので、より確実に圃場表面に追従するとともに、昇降
フロート11aがねじりバネ37の付勢力で圃場側に押
接されているため、播種溝及び施肥溝の作溝深さがより
安定し、より播種深さ及び施肥深さの均一性が向上す
る。
【0030】このとき前述のように昇降フロート11a
の圃場への押圧(押接)力が、油圧感度調節レバー42
と連結されている場合、昇降フロート11aの圃場への
押圧力が、圃場条件に伴って自動的に調節されるので、
昇降フロート11aがより適切な圧力で圃場に接し、播
種溝及び施肥溝の作溝等の播種施肥作業がより安定して
行われる。また昇降フロート11aの圃場への押圧力
が、走行速度に連動して自動調節されるように構成され
ているものは、昇降フロート11aの圃場への押圧力
が、走行速度に適した値に自動的に調節されるので、播
種施肥装置7の圃場からの浮き上がり、及びハンチング
等の発生を回避することができる。
【0031】なお昇降フロート11aの圃場への押圧力
が、油圧感度調節レバー42の操作と、走行機体4の走
行速度の設定とによって自動的に調節されるように、保
持部38と油圧感度調節レバー42と速度設定装置(エ
ンジンコントロールレバー44)とをワイヤー43等で
連結しても良い。この場合昇降フロート11aの圃場へ
の押圧力が、走行速度と圃場の状態の両方によって自動
的に設定されるので、より精度の良い播種施肥作業を行
うことができる。
【0032】また図11に示すように保持部38を、ブ
ラケット26に対するねじりバネ37端部の位置が可変
可能な構造とし、ねじりバネ37端部の位置を変化させ
ることによって、ねじりバネ37の付勢力を調節するよ
うに構成しても良い。これによって手動によって圃場全
体の硬軟に応じて昇降フロート11aの圃場への押圧力
を調節することができる。
【0033】一方昇降フロート11aは以上に示すよう
に前後端が同時に昇降して圃場面上に追従するため、圃
場面上への追従性は昇降フロート11aの圃場との接地
面積にあまり関わらない(昇降フロート11aの圃場と
の接地面積が比較的小さくても圃場面に追従する)。こ
のため前述のように昇降フロート11aの横幅hが、揺
動フロート11bの横幅Hより短く、昇降フロート11
aの圃場への接地面積が揺動フロート11bの圃場への
接地面積より小さくても、昇降フロート11aの圃場面
に対する追従性を損なうことなく、フロート11と圃場
との接地面積が減少することによる摩擦抵抗の減少によ
って播種施肥装置7の圃場面上の走行性を向上させるこ
とができる。
【0034】また昇降フロート11aの横幅hが、揺動
フロート11bの横幅Hより短いことによって、各フロ
ート11間の隙間tが従来のものより増加する(図7参
照)。これによって播種機1の圃場内での走行時、圃場
内の泥水を、上記フロート11間の隙間tから円滑に播
種施肥装置7の後方に流すことができる。このため播種
機1(播種施肥装置7)の走行に伴うフロート11の泥
水の前方への押しが減少し、播種施肥装置7は圃場内を
円滑に移動することができる。
【0035】特に本実施形態ではフロート11が、略中
央のもののみが揺動フロート11bで他のフロート11
がすべて昇降フロート11aとなっており、従来に比較
して圃場面に対する追従性がより高い播種施肥装置とな
っているが、比較的多くの昇降フロート11aが使用さ
れているため、昇降フロート11aの圃場への接地面積
を前述のように小さくすることで、より走行性の高い播
種施肥装置7を構成することができる。また揺動フロー
ト11bの設置位置を変更したり、揺動フロート11b
と昇降フロート11aの数のバランスを変更したりして
も、昇降フロート11aの圃場への接地面積を小さくす
ることの上記効果は発生する。
【0036】なお揺動フロート11bの圃場面上への追
従性は、従来の揺動型のフロートと同程度であるが、全
長を比較的長く構成することによって、圃場の凹凸に対
して揺動フロート11bが極端に傾斜することが無く、
播種及び施肥深さが極端に変わることはない。そして播
種施肥装置7を安定して支持する揺動フロート11b
に、上記のように油圧感知機構のセンサー部を設けるこ
とによって、走行機体4が耕盤の起伏等で上下動や左右
傾動するときの播種施肥装置7の姿勢の狂いを、より正
確に検知することができ、播種施肥装置7が常に圃場面
に対してほぼ平行状態となるように制御される。従って
播種溝作溝器19及び施肥溝作溝器21によって作溝さ
れる播種溝及び施肥溝はほぼ一定の幅及び深さとなって
いる。
【0037】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、昇降フロートの圃場への接地面積がその他のフロー
トより小さく形成されているため、各フロート間の隙間
を従来のものより増加させることができ、これによって
圃場内の泥水を円滑に播種装置の後方に排出することが
できる。このためフロートの泥水の前方への押しが減少
し、また圃場とフロート全体との摩擦抵抗が従来のもの
より減少するので、播種装置が圃場上をスムーズに移動
できるという効果がある。
【0038】このとき可動支点を支点とした昇降フロー
トは、圃場の凹凸に対して、前後端が同時に昇降するた
め、比較的圃場との接地面積が小さく形成されていても
昇降フロート底面の圃場への追従性が安定し且つ向上す
る。このため播種装置に設けられた実際に圃場に播種
(条播又は点播)を行う播種部分と圃場面との距離が比
較的安定し、播種深さがほぼ一定となり、均一深さの播
種を行うことができる。特に播種部分が昇降フロートに
取り付けられている場合、従来に比較してより安定した
播種を行うことができる。
【0039】一方昇降フロートを圃場側に押圧する弾性
手段の付勢力を油圧感知機構の感度調節部に連動させて
調節可能に構成することによって、圃場条件に応じて上
記付勢力を自動的に調節でき、より精度の良い播種作業
を行うことができる。
【0040】さらに昇降フロートを圃場側に押圧する弾
性手段の付勢力をエンジンコントロールレバー等の走行
機体の走行速度を変速する速度調節装置に連動させて調
節可能に構成することで、走行速度に従って自動的に弾
性手段の付勢力が設定され、播種装置の浮き上がり現象
及びハンチング等の発生を回避することができ、精度の
良い播種作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】播種機の左側面図である。
【図2】播種施肥装置の要部背面図である。
【図3】播種施肥装置の左側面図である。
【図4】揺動フロートの播種施肥装置への取り付け状態
を示す左側面図である。
【図5】(a),(b)は昇降フロートの昇降状態を示
す左側面図である。
【図6】ねじりバネの取付状態をを示す昇降フロートの
要部背面図である。
【図7】フロートの状態を示す平面図である。
【図8】油圧感知機構の構成を示す概略図である。
【図9】保持部のねじりバネ端部保持状態を示す側面図
である。
【図10】他の保持部のねじりバネ端部保持状態を示す
側面図である。
【図11】保持部の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 播種機 4 走行機体 7 播種装置 11 フロート 11a 昇降フロート 33 第1支持支点軸(可動支点) 34 第2支持支点軸(可動支点) 37 ねじりバネ(弾性手段) 39 油圧感知機構 42 油圧感度調節レバー(感度調節部) 43 ワイヤー(連動機構) 44 エンジンコントロールレバー(速度調節装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体(4)の走行に伴って圃場に条
    列状に条播及び点播を行う播種装置(7)を走行機体
    (4)に連結して播種機(1)を構成し、上記播種装置
    (7)下方に、播種装置(7)を圃場面に支持する複数
    のフロート(11)を設けたものにおいて、上記複数の
    フロート(11)の内適宜のフロート(11)を、播種
    装置(7)に対して上下昇降する可動支点(33),
    (34)に、昇降可能に取り付けられた昇降フロート
    (11a)とし、該昇降フロート(11a)は圃場に対
    する接地面積をその他のフロートの圃場に対する接地面
    積に対して小さくした播種機におけるフロート。
  2. 【請求項2】 上記可動支点(33)側に、昇降フロー
    ト(11a)を圃場側に付勢する弾性手段(37)を設
    け、該弾性手段(37)の付勢力が、播種作業中の播種
    装置(7)の姿勢を制御する油圧感知機構(39)の感
    度調節を圃場の状態によって設定する感度調節部(4
    2)の設定に連動して変化するように、弾性手段(3
    7)側と感度調節部(42)側を連動機構(43)によ
    って接続した請求項1の播種機におけるフロート。
  3. 【請求項3】 上記可動支点(33)側に、昇降フロー
    ト(11a)を圃場側に付勢する弾性手段(37)を設
    け、該弾性手段(37)の付勢力が、走行機体(4)の
    走行速度変速用の速度調節装置(44)に連動して変化
    するように、弾性手段(37)側と速度調節装置(4
    4)側を連動機構(43)で連結した請求項1又は2の
    播種機におけるフロート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010020775A (ko) * 1999-05-14 2001-03-15 후쿠미쓰 고지 모내기기계 장착식 직파장치
KR100721371B1 (ko) * 2007-01-19 2007-05-23 문동길 점파식 파종장치
KR100721372B1 (ko) * 2007-01-19 2007-05-23 문동길 점파식 파종장치

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