JPH1029409A - 乗用車用偏平空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
乗用車用偏平空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH1029409A JPH1029409A JP8184682A JP18468296A JPH1029409A JP H1029409 A JPH1029409 A JP H1029409A JP 8184682 A JP8184682 A JP 8184682A JP 18468296 A JP18468296 A JP 18468296A JP H1029409 A JPH1029409 A JP H1029409A
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
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- B60C11/0309—Patterns comprising block rows or discontinuous ribs further characterised by the groove cross-section
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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Abstract
気入りラジアルタイヤにおいて、高いコーナリングフォ
ースを維持しながら、轍路面走行性能を改善することに
ある。 【解決手段】 少なくとも、車両装着時タイヤセンター
CLより車両の外側となる外側領域Xのトレッド面1A
における周方向溝8のタイヤ子午線断面の溝壁8A,8
B断面形状を左右非対称に形成すると共に、車両内側と
なる溝壁8Aの断面形状を、トレッド面1Aから溝底側
に向けて、トレッド面1Aに接線状に接する曲線部8a
を有するように形成し、周方向溝8両側におけるリブ9
のエッジ部9a,9bにおける接地圧を各周方向溝8の
車両外側に位置するエッジ部9bの方が高くなる構成に
したことを特徴とする。
Description
偏平率が80%以下の空気入りラジアルタイヤに関し、
更に詳しくは、高いコーナリングフォースを確保しなが
ら、轍路面走行性能を改善するようにした乗用車用偏平
空気入りラジアルタイヤに関する。
ヤとして、偏平率を80%以下にした偏平タイヤが広く
用いられるようになってきた。この偏平タイヤを採用す
ることにより、コーナリングフォースを高くすることが
できるという利点がある。上記偏平タイヤは、高いコー
ナリングフォースを確保するため、その構造上ベルト部
の剛性が一般の乗用車用空気入りラジアルタイヤよりも
高くした構成になっている。そのため、轍内を走行した
際に、タイヤが轍から飛び出し易く、轍ワンダリングを
起こして轍路面走行性能が悪いという問題があった。乗
用車の場合、トラックなどと異なり、車重が軽いため、
轍斜面を走行すると、その荷重のタイヤ内側に対する分
力よりも逆向きに作用するキャンバースラストの力の方
が大きくなるため、タイヤが轍から飛び出す様に感じ、
轍ワンダリング性能悪化の原因になっている。
車に用いられる偏平率が80%以下の空気入りラジアル
タイヤにおいて、高いコーナリングフォースを維持しな
がら、轍路面走行性能を改善することが可能な乗用車用
偏平空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
明は、トレッド面にタイヤ周方向に沿って複数の周方向
溝を設け、それら周方向溝の両側にリブを形成した乗用
車用の偏平率80%以下の空気入りラジアルタイヤにお
いて、少なくとも、車両装着時タイヤセンターより車両
の外側となる外側領域のトレッド面における前記周方向
溝のタイヤ子午線断面の溝壁断面形状を左右非対称に形
成すると共に、車両内側となる溝壁の断面形状を、トレ
ッド面から溝底側に向けて、該トレッド面に接線状に接
する曲線部を有するように形成し、前記周方向溝両側に
おける前記リブのエッジ部における接地圧を各周方向溝
の車両外側に位置するエッジ部の方が高くなる構成にし
たことを特徴とする。
領域の周方向溝の断面形状を左右非対称に構成すること
により、轍から脱出する際に影響が大きい車両の外側領
域におけるトレッド接地面の接地圧分布を、従来の左右
対称構造にしたタイヤよりも、車両外側からタイヤセン
ターに向けて増加を小さくすることができる。そのた
め、車両外側方向に向けて作用する横力を従来よりも小
さくすることができるので、轍内の斜面を走行する際
に、車両外側に飛び出させようと作用するキャンバース
ラストの力を低減して、車両内側に向けて作用する車両
荷重の分力とバランスさせることができる。従って、轍
ワンダリング性能の改善が可能になる。
し、コーナリングフォースに影響を及ぼすベルトの構造
を何ら変更しないので、従来と同じ高いコーナリングフ
ォースを保つことができる。
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
乗用車用偏平空気入りラジアルタイヤの一例を示し、1
はトレッド部、2はビード部、3はサイドウォール部で
ある。左右のビード部2に連接してタイヤ外径側に左右
のサイドウォール部3が延設され、この左右のサイドウ
ォール部3間にタイヤ周方向に延在するトレッド部1が
設けられている。カーカス4がタイヤ内側に配設され、
そのカーカス4の両端部4aがそれぞれ左右の両ビード
部2に埋設されたビードコア5の周りにタイヤ内側から
外側へ折り返されると共に、ビードコア5の外周に配設
されたビードフィラー6の外周端を越えるように延設さ
れている。カーカス4外周側のトレッド部1には、複数
のベルト7が埋設され、タイヤの偏平率は80%以下に
なっている。
ヤ周方向に沿ってこの実施形態では4本からなる複数の
周方向溝8がその溝幅を溝底に向けて次第に狭くするよ
うにしてストレート状に配設され、それら周方向溝8の
両側には、それぞれリブ9が形成されている。周方向溝
8の溝底部8Cは、両溝壁8A,8Bに接する円弧部8
cを両側に有するように構成されている。CLはタイヤ
センターであり、このタイヤセンターCLより右側はタ
イヤを車両に装着した時に車両の外側となる外側領域
X、左側は車両の内側となる内側領域Yである。
偏平空気入りラジアルタイヤにおいて、各周方向溝8の
タイヤ子午線断面における溝壁断面形状が、図2にその
詳細を示すように、左右非対称に形成されると共に、車
両内側となる溝壁8Aの断面形状が、トレッド面1Aか
ら溝底側に向けて、屈曲点を有することなくトレッド面
1に接線状に接する曲線部8aを有するように形成さ
れ、溝壁8Aと対面する車両外側に位置する溝壁8Bの
断面形状が、トレッド面1から溝底側に向けて直線部8
bを有するように形成してあり、周方向溝8両側に位置
するリブ9のエッジ部9a,9bにおける接地圧が、各
周方向溝8の車両外側に位置するエッジ部9aの方が高
くなる構成にしている。
地した際のトレッド面1Aにおける接地圧分布を、従
来、両直線部8bを有する構成にした左右対称の周方向
溝を用いたタイヤよりも、図3の実線で示すように、車
両内側から外側方向に向けて従来(点線)よりも増加を
小さくすることができる。そのため、図3に示す車両内
方向に向けて従来よりも小さい横力Lを作用させること
ができ、それによって、轍内の斜面を走行する際に、タ
イヤの車両外側に向けて作用する力を減少することがで
きるので、タイヤが轍から飛び出すように感じることが
なく、轍ワンダリングを抑制して、轍路面走行性能の改
善を図ることができる。
ルト7の構成を何ら変更する必要がないため、従来同様
の高いコーナリングフォースを維持することが可能とな
る。上記溝壁8Aの曲線部8aは、曲率半径Rが3mm以
上の円弧から構成され、その円弧の下端は、周方向溝8
の溝深さDの80%以内となるようにするのが好まし
い。曲率半径Rが3mm未満では、エッジ部9aの剛性を
充分に高めることができず、轍路面走行性能を改善する
ことが困難となる。円弧からなる曲線部3aの下端が溝
深さDの80%以上になると、見かけの溝幅が増加して
しまい摩耗を悪化させることとなる。
するトレッド面1Aに対して実質的に略法線方向となる
ようにするのがよい。図4は、本発明の乗用車用偏平空
気入りラジアルタイヤの他の例を示す。この実施形態で
は、内側領域Yのトレッド面1Aにおける周方向溝8の
断面形状を、上述した実施形態とは反対向きとなるよう
にしたものである。
両外側となる溝壁8Bの断面形状が、トレッド面1Aか
ら溝底側に向けて、トレッド面1Aに接線状に接する曲
線部8aを有するように形成され、溝壁8Bと対面する
車両外側に位置する溝壁8Aの断面形状が、トレッド面
1から溝底側に向けて直線部8bを有するように形成さ
れ、内側領域Yでは、周方向溝8両側のリブ9のエッジ
部9a,9bにおける接地圧が、各周方向溝8の車両外
側に位置するエッジ部9bの方が高い構成になってお
り、タイヤセンターCLに対して、周方向溝8がその断
面形状を左右対称した構造になっている。
面1Aにおける接地圧分布は、図5の実線で示すよう
に、タイヤセンターCLから両側に向けて、接地圧が従
来の周方向溝が対称形状のタイヤのそれ(図5の点線)
よりも、増加を小さくすることができる。そのため、従
来、両方向に向けて作用していた横力L1,L2の大き
さを小さくして作用させることになるが、轍斜面を走行
した際に、タイヤセンターCLよりも斜面側のトレッド
面の影響が大きく作用するため、外側領域Xにおける横
力L2の低減により、車両荷重のタイヤ内側に向けて作
用する分力とその外側に向けて働くキャンバースラスト
の力とを釣り合わせた状態にすることが可能となる。従
って、タイヤの轍からの飛び出し感を回避し、轍ワンダ
リングの発生を抑制することができる。
も、ベルト7の構成を全く変更していないので、従来と
同レベルの高いコーナリングフォースを維持することが
できる。また、この実施形態では、周方向溝8が左右対
称構造になっているため、上述した図1の実施形態のよ
うに装着方向が制限を受けることがなく、タイヤを何方
側から装着してもよいため、轍路面走行性能の改善を図
りながら、タイヤの装着を容易にすることができる。
いて、外側領域Xと内側領域Yとで、共に同じ断面形状
の周方向溝8を配置するようにしたが、轍内の斜面を走
行する際に外側領域Xのトレッド面が大きく作用するた
め、少なくとも、外側領域Xのトレッド面1Aに形成さ
れた周方向溝8の溝壁断面形状を、上述した左右非対称
形状の溝から構成するようにすることができる。
50R16で共通にし、周方向溝8の断面形状を左右非
対称にした図1及び図4に示す構成の本発明タイヤ1,
2と、周方向溝8の断面形状を左右対称にした図6に示
す構成の従来タイヤとをそれぞれ製作した。各試験タイ
ヤ共に、周方向溝の溝深さは8mmであり、本発明タイヤ
における溝壁の曲線部の曲率半径は5mmである。
JJのリムに装着し、空気圧200kPa にして、下記に
示す測定条件により、轍路面走行性能の評価試験を行っ
たところ、表1に示す結果を得た。 轍路面走行性能 1.フィーリング試験 2500ccの乗用車(4輪全て)に装着し、2名乗車し
た状態で、一般の国道を走行した際のフィーリングテス
トで評価した。その結果を従来タイヤを100とする指
数値で示す。この数値が大きい程轍路面走行性能が優れ
ている。 2.代用特性試験 轍路面走行性能の代用として用いられるキャンバー・ス
ティフネス(CS)値をフラットベルト式コーナリング
試験機によりそれぞれ測定し、その結果を従来タイヤを
100とする指数値で評価した。ここで言うCSとは、
タイヤにキャンバー角をつけて走行させた時に発生する
横力(これをキャンバースラスト(=CT)という)と
キャンバー角は比例するが、この比例定数をCSと呼
ぶ。この数値が大きい程轍路面走行性能が優れている。
性能を改善することができるのが判る。
イヤ周方向に沿って複数の周方向溝を設け、それら周方
向溝の両側にリブを形成した乗用車用の偏平率80%以
下の空気入りラジアルタイヤにおいて、少なくとも、車
両装着時タイヤセンターより車両の外側となる外側領域
のトレッド面における前記周方向溝のタイヤ子午線断面
の溝壁断面形状を左右非対称に形成すると共に、車両内
側となる溝壁の断面形状を、トレッド面から溝底側に向
けて、該トレッド面に接線状に接する曲線部を有するよ
うに形成し、前記周方向溝両側における前記リブのエッ
ジ部における接地圧を各周方向溝の車両外側に位置する
エッジ部の方が高くなる構成にしたので、高いコーナリ
ングフォースを維持しながら、轍路面走行性能の改善を
図ることができる。
の一例を示すタイヤ子午線断面図である。
ラフ説明図である。
の他の例を示すタイヤ子午線断面図である。
際の接地圧分布を示すグラフ説明図である。
例を示すタイヤ子午線断面図である。
部 8 周方向溝 8A,8B 溝壁 8a 曲線部 8b 直線部 9 リブ 9a,9b エッジ
部 R 曲率半径 X 外側領域 Y 内側領域 CL タイヤセンタ
ー
Claims (6)
- 【請求項1】 トレッド面にタイヤ周方向に沿って複数
の周方向溝を設け、それら周方向溝の両側にリブを形成
した乗用車用の偏平率80%以下の空気入りラジアルタ
イヤにおいて、 少なくとも、車両装着時タイヤセンターより車両の外側
となる外側領域のトレッド面における前記周方向溝のタ
イヤ子午線断面の溝壁断面形状を左右非対称に形成する
と共に、車両内側となる溝壁の断面形状を、トレッド面
から溝底側に向けて、該トレッド面に接線状に接する曲
線部を有するように形成し、前記周方向溝両側における
前記リブのエッジ部における接地圧を各周方向溝の車両
外側に位置するエッジ部の方が高くなる構成にした乗用
車用偏平空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 車両装着時タイヤセンターより車両の内
側となる内側領域のトレッド面にも前記周方向溝を配設
した請求項1に乗用車用偏平空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項3】 車両装着時タイヤセンターより車両の内
側となる内側領域のトレッド面における前記周方向溝の
タイヤ子午線断面の溝壁断面形状を左右非対称に形成す
ると共に、車両外側となる溝壁の断面形状を、トレッド
面から溝底側に向けて、該トレッド面に接線状に接する
曲線部を有するように形成し、前記周方向溝両側におけ
る前記リブのエッジ部における接地圧を各周方向溝の車
両外側に位置するエッジ部の方が高くなる構成にした請
求項1に乗用車用偏平空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項4】 前記周方向溝の溝壁断面形状において、
前記曲線部を有する溝壁と対面する溝壁の断面形状を、
トレッド面から溝底側に向けて直線部を有するように形
成した請求項1,2または3に記載の乗用車用偏平空気
入りラジアルタイヤ。 - 【請求項5】 前記溝壁断面形状の曲線部を曲率半径が
3mm以上の円弧から構成し、かつ該円弧の下端を溝深さ
の80%以内にした請求項1,2,3または4に記載の
乗用車用偏平空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項6】 前記溝壁断面形状の直線部を、接するト
レッド面に対して略法線方向にした請求項4または5に
記載の乗用車用偏平空気入りラジアルタイヤ。
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- 1996-07-15 JP JP18468296A patent/JP3591992B2/ja not_active Expired - Fee Related
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