JPH10293659A - データ処理装置および印刷制御装置およびデータ処理装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

データ処理装置および印刷制御装置およびデータ処理装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

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JPH10293659A
JPH10293659A JP9100419A JP10041997A JPH10293659A JP H10293659 A JPH10293659 A JP H10293659A JP 9100419 A JP9100419 A JP 9100419A JP 10041997 A JP10041997 A JP 10041997A JP H10293659 A JPH10293659 A JP H10293659A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ処理負担が変動しても印刷データの処
理能力を一定のレベルに維持して、印刷結果を最短時間
で得ることである。 【解決手段】 印刷データの生成中に、ロードモニタ2
05が同一のデータ処理状態を監視して変動するデータ
処理負担状態を評価し、該評価される前記データ処理負
担状態に基づいてプリンタドライバ203が圧縮処理部
2033が実行すべきデータ加工種別を切り換え制御す
る構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アプリケーション
からの出力情報を印刷装置が解析処理可能な印刷データ
に変換処理しながら転送するデータ処理装置および印刷
制御装置およびデータ処理装置のデータ処理方法および
コンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記
憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷システムにおけるホスト・コ
ンピュータ側の処理は以下のように動作している。
【0003】例えば、基本ソフトウェア(OS)とし
て、Windows NTやWindows95(いず
れも米国Microsoft社の登録商標)を用いてい
る場合について述べる。これら基本ソフトウェア上で動
作するワープロソフトやプレゼンテーションソフト等
の、いわゆるアプリケーションソフトウェアから印刷を
行う場合、まずアプリケーションソフトウェアが、基本
ソフトのApplication Programin
g Interface(以下APIと記す)を呼び出
し、システム(この場合は、GDI=Graphic
Device Interface)に対して描画処理
やそれに付随する印刷制御処理を指示する。この指示を
受けてシステム(GDI)は、ホスト・コンピュータに
接続された実際の物理的なプリンタを制御するプリンタ
・ドライバと呼ばれるモジュールを呼び出し、そのモジ
ュールに対して指示を与え、実際の印刷データはこのプ
リンタ・ドライバと呼ばれる部分で生成される。この
際、生成されるデータは次のようなタイプに大別され
る。
【0004】(1)イメージ形式 この形式のプリンタ・ドライバの場合は、描画結果とし
てのイメージデータは全てホスト側で展開される。特
に、インクジェット系のシリアルプリンタ等の比較的低
価格のプリンタのドライバがこのタイプである(いわゆ
るイメージドライバと呼ばれる)。
【0005】(2)PDL形式 この形式のプリンタ・ドライバの場合は、データは、P
DL(PrinterDescription Lan
guage)のコマンドとなり、描画結果としてのイメ
ージは、プリンタ側で展開される。特に、LBPなどの
ページプリンタのドライバにこのタイプのものが多い。
【0006】(3)PDL形式とイメージ形式との混合
形式 この形式のプリンタ・ドライバの場合は、文字などは、
PDLに近い形式で、グラフィックスやイメージはホス
ト側で展開されたものとなる。
【0007】ここで、(1)のタイプのプリンタドライ
バでは、描画結果をホスト側で作成するための処理とし
ては(2)より重い。さらに展開された結果はイメージ
データとなるため、データ量の上限はあるものの一般に
はデータ量が多くなりがちである。このため展開された
イメージデータに対してデータ圧縮を用いてデータを小
さくし、データ転送に費やす時間を短縮するように構成
されている場合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の印刷制御装置及
びデータ処理装置は上記のように構成されているので下
記のような幾多の問題点があった。
【0009】例えばホスト・コンピュータにおいて負荷
の重いアプリケーション・ソフトウェアの処理(例え
ば、画像のフィルタリング処理や高度な科学技術計算処
理)が走っているとし、その間に別のアプリケーション
ソフトウェアから印刷処理を実行すると、プリンタに送
出する印刷データを生成するためにかかるホスト・コン
ピュータ側の処理時間も延びてしまい、その結果とし
て、プリンタ側から出力結果を得るまでの時間も延びて
しまった。
【0010】つまり、ホスト・コンピュータ側において
印刷結果のイメージを展開するような、ホスト側での処
理系の比重が高いプリンタドライバでは、別の処理によ
ってCPUのパワーが食われてしまうと、その重い負荷
の影響を受けてしまい印刷結果を得るまでの時間が遅く
なってしまうという問題があった。
【0011】このような重い負荷の影響を受けそうな場
合は、ユーザは印刷処理をあと回しにしたり、プリンタ
ドライバのユーザインタフェースUI(User In
terface)の設定によって解像度を落とすなどの
方法で、ユーザが自ら印刷データ生成手段の設定を変更
し意図的に画質を低下させプリンタドライバの負荷を軽
くして出力結果を得ていた。
【0012】ここで、CPUのパワーを食うもの、つま
り重い負荷の処理系として、次のようなものが考えられ
る。
【0013】(1)OS上で動作するものは、その動作
の優先順位が規定されていたり、自ら規定することが可
能であり、一般的にはその優先順位が高いものから処理
される。このため、このような優先順位の高い処理が同
一のマシン上で一時期に多数実行されると通常優先順位
の低いプリンタドライバにとっては重い負荷となる。
【0014】(2)ディスクのアクセスが頻繁に起こる
ような処理がある場合も負荷が重くなりがちである。つ
まりハードディスクのような二次記憶装置の反応速度は
PC上に搭載されているメモリ(一次記憶装置)に比べ
はるかにアクセス速度が遅いデバイスであるため、多数
のファイルを操作するアプリケーションやメモリに入り
切らない非常に大きなデータを扱うようなアプリケーシ
ョンでは、ディスクアクセスに要する時間(特にヘッド
のシーク動作)によって処理系に待ち時間が発生するた
め、処理が重くなりがちである。同様な理由で、非常に
大きな仮想メモリを用いる場合もメモリスワップが発生
しディスクアクセスが起こるため重い処理となる。
【0015】(3)複雑な科学技術計算のように浮動少
数点の演算などを多重ループしながら処理するものは一
般的に重い負荷の処理系である。なお、これらは、あく
までも一般的な話であり、ユーザの使用環境によっては
負荷の重い部分に対して特別なハードウェアなどを装着
しCPUの作業を補うように構成して解決している場合
もある。
【0016】このようなホスト側のプログラム実行環境
に対して、これまでのプリンタドライバは、プリンタ側
の能力(たとえばRAM搭載量やエンジン速度)を見
て、その処理系を切り換えるものはいくつか提案されて
いるが、ドライバのプログラムを実行する環境そのもの
の状態によって適応的に処理系を切り換えるものはなか
ったため、印刷を実行する時にユーザインタフェースU
Iによって、ユーザ自身が処理系を意図的に変更するし
か対処方法がなかった。
【0017】ただし、これもユーザインタフェースUI
によって処理系の選択が可能なものだけに限られる上、
実際にはこのようなホスト・コンピュータ側の負荷を直
接的に考慮した処理系の選択がユーザインタフェースU
Iから指定できるものはなかった。
【0018】また、ホスト・コンピュータ側の負荷を監
視するものとして、ロードメータと呼ばれるものがあっ
たが、これまでに、このロードメータで示される値とプ
リンタ・ドライバとの関連性というものはまったくなか
った。
【0019】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、印刷データ生成処理時に、データ処理
負担を監視して、印刷装置に転送すべき印刷データの加
工種別を動的に切り換え制御することにより、データ処
理負担が変動しても印刷データの処理能力を一定のレベ
ルに維持して、印刷結果を最短時間で得ることができる
印刷処理環境を自在に構築できるとともに、データ処理
装置から転送される種別の異なるデータ加工された印刷
データを効率よく処理して意図する印刷結果を得ること
ができるデータ処理装置および印刷制御装置およびデー
タ処理装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み
出し可能なプログラムを格納した記憶媒体を提供するこ
とである。
【0020】
【発明が解決しようとする手段】本発明に係る第1の発
明は、所定の通信媒体を介して印刷装置と通信可能なデ
ータ処理装置であって、所定のアプリケーションからの
出力要求に基づいて前記印刷装置が処理可能な印刷デー
タを生成するデータ生成手段と、前記データ生成手段に
より生成された前記印刷データに異なる種別のデータ加
工を施すデータ加工手段と、前記データ生成手段による
前記印刷データの生成中に、同一のデータ処理状態を監
視して変動するデータ処理負担状態を評価する処理負荷
監視手段と、前記処理負荷監視手段により評価される前
記データ処理負担状態に基づいて前記データ加工手段が
実行すべきデータ加工種別を切り換え制御する制御手段
とを有するものである。
【0021】本発明に係る第2の発明は、前記処理負荷
監視手段は、前記データ生成手段のデータ処理単位毎
に、複数回実行される同一のデータ処理状態を監視して
変動するデータ処理負担状態を評価するものである。
【0022】本発明に係る第3の発明は、前記処理負荷
監視手段は、前記データ生成手段によるバンド展開処理
毎に、実行される同一のデータ処理状態を監視して変動
するデータ処理負担状態を評価するものである。
【0023】本発明に係る第4の発明は、前記データ加
工手段は、同一容量の前記印刷データを異なるデータ量
の転送用印刷データに圧縮加工するものである。
【0024】本発明に係る第5の発明は、前記データ加
工手段は、同一容量の前記印刷データに対して圧縮処理
時間と圧縮率とが相互に補完可能となる異なるデータ加
工を行うものである。
【0025】本発明に係る第6の発明は、前記処理負荷
監視手段によるデータ処理と、前記データ生成手段によ
るデータ処理とは同一の優先レベルで実行するものであ
る。
【0026】本発明に係る第7の発明は、前記データ生
成手段によるデータ処理の開始と終了に同期して、前記
処理負荷監視手段によるデータ処理が開始または終了す
るものである。
【0027】本発明に係る第8の発明は、所定の通信媒
体を介してデータ処理装置と通信可能な印刷制御装置で
あって、前記データ処理装置から転送される異なる圧縮
率の印刷データを受信する受信手段と、前記受信手段が
受信した印刷データを伸長する第1,第2の伸長手段
と、前記第2の伸長手段が伸長した印刷データを圧縮し
て前記第1の伸長手段が伸長可能な圧縮率の印刷データ
に圧縮する圧縮手段とを有するものである。
【0028】本発明に係る第9の発明は、所定の通信媒
体を介して印刷装置と通信可能なデータ処理装置のデー
タ処理方法であって、所定のアプリケーションからの出
力要求に基づいて前記印刷装置が処理可能な印刷データ
を生成するデータ生成工程と、該生成された前記印刷デ
ータに異なる種別のデータ加工を施すデータ加工工程
と、前記印刷データの生成中に、同一のデータ処理状態
を監視して変動するデータ処理負担状態を評価する処理
負荷監視工程と、前記処理負荷監視工程により評価され
る前記データ処理負担状態に基づいて実行すべきデータ
加工種別を切り換える切り換え工程とを有するものであ
る。
【0029】本発明に係る第10の発明は、所定の通信
媒体を介して印刷装置と通信可能なコンピュータが読み
出し可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、所
定のアプリケーションからの出力要求に基づいて前記印
刷装置が処理可能な印刷データを生成するデータ生成工
程と、該生成された前記印刷データに異なる種別のデー
タ加工を施すデータ加工工程と、前記印刷データの生成
中に、同一のデータ処理状態を監視して変動するデータ
処理負担状態を評価する処理負荷監視工程と、前記処理
負荷監視工程により評価される前記データ処理負担状態
に基づいて実行すべきデータ加工種別を切り換える切り
換え工程とを含むコンピュータが読み出し可能なプログ
ラムを記憶媒体に格納したものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1は、本発明の第1実施形態を示す
印刷制御装置を適用可能な印刷システムの全体構成を示
すブロック図である。
【0031】図1において、200は例えばサーバまた
はクライアントとして機能するホスト・コンピュータで
あり、プリントデータおよび制御コードからなる印刷情
報を印刷装置100に出力するものである。なお、本発
明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であって
も、複数の機器からなるシステムであっても、LAN等
のネットワークを介して処理が行われるシステムであっ
ても本発明を適用可能である。
【0032】印刷装置100は、機能的に大きく分けて
フォーマッタ制御部110,オペレーションパネル部1
20,出力制御部130,プリンタエンジン部140よ
り構成されている。
【0033】本実施形態では印刷装置100として、具
体的にはカラー・レーザ・プリンタ(以下「カラーLB
P」と記述)を想定している。なお、本発明を適用可能
なプリンタは、カラーLBPに限られるものではなく、
モノクロLBPであってもインクジェットプリンタをは
じめとする他のプリント方式のプリンタでも良いことは
言うまでもない。
【0034】印刷装置100において、フォーマッタ制
御部110は、ホスト・コンピュータ200との接続手
段であるところのインタフェース(I/F)部111,
受信データ等を一時的に保持管理するための受信バッフ
ァ1121,送信データ等を一時的に保持管理するため
の送信バッファ1122,印刷データの解析を司るコマ
ンド解析部113,印刷制御処理実行部114,描画処
理実行部115,ページメモリ116,出力制御部13
0,プリンタエンジン140等より構成されている。
【0035】インタフェース(I/F)部111は、ホ
スト・コンピュータ200との印刷データの送受信を行
う通信手段である。このインタフェース部111を通し
て受信した印刷データは、そのデータを一時的に保持す
る記憶手段である受信バッファ1121に逐次蓄積さ
れ、必要に応じてコマンド解析部113または描画処理
実行部115によって読み出され処理される。
【0036】コマンド解析部113は、各印刷制御コマ
ンド体系や印刷ジョブ制御言語に準じた制御プログラム
により構成されており、このコマンド解析部113で解
析されたコマンドは、文字印字,図形,イメージ等の描
画に関する印刷データの解析結果は、描画処理実行部1
15に指示を与えて処理し、給紙選択やリセット命令な
どの描画以外のコマンドは、印刷制御処理実行部114
に指示を出し処理する。
【0037】描画処理実行部115では、文字やイメー
ジの各オブジェクトをページメモリ116に逐次展開し
て行く。また、圧縮されたイメージデータを展開する際
には、この描画処理実行部115において伸長処理がな
される。この展開処理とプリンタエンジン140へのビ
デオ信号のシッピングの追いかけっこ、つまりバンディ
ング制御によってページメモリ116は管理されていて
もよいし、十分なメモリがある場合は、1ページ分が展
開可能な領域を確保してもよい。
【0038】なお、一般的に、フォーマッタ制御部11
0は、中央演算処理装置(CPU),リードオンリメモ
リ(ROM),ランダムアクセスメモリ(RAM)など
を用いたコンピュータ・システムによって構成されてい
る。また、各部の処理は、マルチタスクモニタ(リアル
タイムOS)のもとで、タイムシェアリングに処理され
る構成であっても良いし、各機能ごとに専用のコントロ
ーラ・ハードウェアを用意して独立して処理される構成
であってもかまわない。
【0039】オペレーション・パネル120は、印刷装
置の各種状態を設定・表示するためのものである。出力
制御部130は、ページメモリ116の内容をビデオ信
号に変換処理し、プリンタエンジン部140へ画像転送
を行う。プリンタエンジン部140は受け取ったビデオ
信号を記録紙に永久可視画像形成するための印刷機構部
である。
【0040】以上、印刷装置100について説明した
が、次にホスト・コンピュータ200の構成について説
明する。
【0041】ホスト・コンピュータ200は、入力デバ
イスであるところのキーボード210やポインティング
デバイスであるところのマウス211と、表示デバイス
であるディスプレイ・モニタ220を合わせた一つのコ
ンピュータ・システムとして構成されている。
【0042】ホスト・コンピュータ200は、MS−D
OS,Windows,UNIX,MacOS等(商品
名を含む)などの基本OSの下で動作しているものとす
る。
【0043】ホスト・コンピュータ側について本発明に
関する機能的な部分にのみ着目して基本OS上での機能
を大きく分類すると、アプリケーション・ソフト(アプ
リケーション)201,基本OSの機能の一部であるグ
ラフィックデバイスインタフェース(Graphic
Device Interface(以後、GDIと記
す))202,プリンタ・ドライバ203,プリンタド
ライバの生成したデータを一時的に格納するプリント・
スプーラ204,さらに本発明のホスト側の現時点の処
理負荷を監視する処理負荷監視手段であるところのロー
ド・モニタ(ロードモニタ)205と分けて考えること
ができる。
【0044】なお、基本OSによってこれらの名称や機
能的な枠組みは若干異なる場合があるが、本発明で言う
各技術的手段が実現できるモジュールであれば、それら
の名称や枠組みは本発明にとってあまり大きな問題では
ない。GDIやプリンタドライバと呼ばれるモジュール
は、Windows95やWindowsNT固有のも
のであり、他の基本OSにおいては、たとえば、グラフ
ィックカーネルやプリント・フィルタなど呼ばれるモジ
ュールで実現可能である。
【0045】また、プリント・スプーラ204において
も、プリント・キューと呼ばれるモジュールに処理を組
み込むことによって実現可能である。なお、一般的に、
これらの構成要素からなるホスト・コンピュータ200
は、中央演算処理装置(CPU),リードオンリメモリ
(ROM),拡張可能なランダムアクセスメモリ(RA
M),ハードディスクドライブ(HDD)を含む二次記
憶装置,各種入出力制御部(I/O)などのハードウェ
アの下で、基本ソフトと呼ばれるソフトウェア(BIO
S)がその制御を司り、その基本ソフトの下で応用ソフ
トが動作するような構成になっている。
【0046】プリンタ・ドライバ203やロードモニタ
205も、この応用ソフトの一つと位置付けられるもの
である。また、アプリケーション・ソフト201は、例
えば、ワープロや表計算などの基本ソフトウェア上で動
作する応用ソフトウェアを指すものである。また、アプ
リケーション・ソフトは任意のタイミングで複数起動
(主メモリ容量により変動する)であり、それらをアプ
リ206として図示してある。
【0047】次に、アプリケーション201として任意
のイメージ編集ソフトを使用した場合を例に取り説明す
る。
【0048】アプリケーション201で、イメージの編
集作業を中心に行い、そのイメージを印刷する時には、
マウス211などによってディスプレイ・モニタ220
上に表示される印刷メニューを選択して印刷を実行す
る。次に、アプリケーション201は、基本OSの一部
の機能であるGDI202をコールする。このGDI2
02は、画面表示や印刷出力などの表示デバイスや印刷
デバイスを司る基本関数群であり、各社各様のアプリケ
ーションソフトウェアは、この基本関数群を利用するこ
とで、機種(ハードウェア)に依存する部分を意識する
ことなく、アプリケーションソフトウェアを動作させる
ことが可能である。
【0049】次にGDI202では、それぞれの印刷装
置の機種に依存する情報を管理するプリンタ・ドライバ
203から印刷デバイス(この場合は印刷装置100)
の持つ描画能力や印刷解像度などの情報を取り込み、ア
プリケーション・ソフト201からコールされたAPI
関数を処理し、その処理内容に応じてプリンタドライバ
がGDI202に対して提供する関数をコールする。こ
の関数はあらかじめ決められたインタフェース(Dev
ice Driver Interface通称DD
I)になっており、プリンタドライバの作成者はこのイ
ンタフェースから実際の印刷装置へのデータ変換を中心
にプリンタドライバを作成することとなる。
【0050】プリンタ・ドライバ203は、本発明の印
刷データ生成手段としての印刷イメージ生成処理部20
31を含み、GDI202より受け取ったDDI情報
と、それ自信が持つグラフィカル・ユーザ・インタフェ
ース(GUI)によって設定された印刷環境設定をもと
に、実際にプリンタ側の解像度でバンドメモリ2032
上に印刷イメージを展開する。
【0051】因みに、本実施形態では、カラーLBPを
想定しているので、このバンドメモリ2032は、RG
Bの3プレーン、各8[bit/pixel]によって
構成されているものとする。ただし、印刷環境設定の内
容によっては、YMCK形式の4プレーン構成となるこ
ともある。
【0052】本実施形態では、イメージ編集のアプリケ
ーションで印刷を行った場合で考えているが、このよう
な場合、プリンタドライバ203にはイメージデータの
実体(オリジナルのデータ)とオリジナルの解像度,
幅,高さの情報等とともに、ディスティネーション(プ
リンタ側)への配置位置とその大きさに関する情報が与
えられるので、その情報に基づきイメージデータの解像
度変換処理(拡大・縮小処理)を行い、バンドメモリ2
032に対して展開していく。そして、あるバンドメモ
リ分展開されたら、次にそのイメージデータは、本発明
のデータ圧縮手段としての圧縮処理部2033によって
圧縮処理を行う。本発明では、データ圧縮手段として、
次の2つの圧縮方法、例えばPackBits圧縮,J
PEG圧縮を備えており、これらはそれぞれ次のような
特性を持つ。
【0053】PackBits圧縮は、データ圧縮を行
う際の処理速度は高速だが圧縮率はそれほど高くないア
ルゴリズムでありロスレス圧縮である。
【0054】一方、JPEG圧縮は、データ圧縮処理に
時間がかかるが圧縮率は高くすることが可能なアルゴリ
ズムであり、さらに圧縮率は可変のロッシー圧縮であ
る。なお、これらの圧縮アルゴリズムは既知のものであ
る。このように、データ圧縮には,ロスレス(loss
−less)圧縮とロッシー(lossy)圧縮とがあ
るが、ロスレス圧縮は、例えばプログラムのように完全
に元に戻す必要があるデータに適用するものであり、ロ
ッシー圧縮は、画像や音声など完全には元に戻らなくて
通常問題がない用途に適用するものである。
【0055】このように、データ中の無駄(繰り返し,
空白など)を除いて、データ量を減らす技術という観点
では同じであるが、処理速度,圧縮率といったその性質
は全く異なるものを持つ点が本発明の特徴でもある。さ
らに、これらの圧縮のうち、処理時間がかかるが圧縮率
は高くすることが可能な方法については、印刷装置10
0側にハードウェアによってその圧縮手段を実現し搭載
することも特徴である。
【0056】本実施形態では、ホスト側に搭載された前
記2つの圧縮手段をロードモニタ205と呼ばれるホス
ト側の処理負荷監視手段によって得られた結果に基づい
て適応的に切り換えることにより、ホスト側の他の処理
系がプリンタドライバ203の処理系に対して重くなっ
てもその影響を直接的に受けないようにして、印刷装置
100側との間で適切な負荷分散を図ることによって印
刷システム全体として常に安定したパフォーマンスを維
持するよう働くものである。
【0057】さて、次に前述のどちらかのデータ圧縮手
段によって圧縮されたデータは、対応する印刷装置のコ
マンド体系に準拠したイメージ描画コマンドおよびパラ
メータを付加したのち、プリンタスプーラ204に対し
て送出される。さらにこれらのデータは、プリント・ス
プーラ204を経由し、さらにホスト・コンピュータ2
00の接続手段であるところのI/F部212を経て印
刷装置100へ送出されることになる。
【0058】ここで、本発明のホスト側の現時点の処理
負荷を監視する処理負荷監視手段であるロードモニタ2
05の動作についてさらに説明する。
【0059】まず、ロードモニタ205は、プリンタド
ライバ203の初期化がシステムから通知された時点
で、内蔵のハードディスク上からロードされ起動される
プログラムモジュールとして構成されており、通常のア
プリケーション・ソフトと同等の位置づけのものであ
る。ただし、場合によっては、CPUの特権命令を利用
する可能性があるので、リング0レベルで動作するアプ
リケーションとなることもある。
【0060】このロードモニタ205は、次のような判
断基準でホスト側の処理負荷を監視するものである。
【0061】マルチタスクOSにおける一つのアプリケ
ーションソフトとして、このロードモニタ205に制御
が移った時に、ある固定的な領域(変数)の数値をカウ
ントアップして行き、それを単位時間当たりの数値に変
換することで、処理負荷を数値化するものである。
【0062】つまり、このロードモニタ205が単位時
間当たりにどれだけカウントアップできたかで、負荷を
判別するものである。例えば、プリンタドライバ203
とロードモニタ205の他に多数のアプリケーションが
実行されているような環境では、このロードモニタ20
5に制御が移ってくるまでの時間も間延びする。する
と、単位時間内でカウントアップされる値は当然小さく
なる。
【0063】逆に負荷がほとんどない状態では、このロ
ードモニタ205に頻繁に制御が移ってくるため、単位
時間内にカウントアップできる量も多くなる。このカウ
ントアップの度合いを「0〜100」までの範囲の数値
として正規化したものをロードモニタ205の出力とす
る。
【0064】なお、このロードモニタ205は、プリン
タドライバ203にかかる負荷を擬似的に測定するため
のものであるので、このプログラムモジュールの実行優
先順位などは、プリンタドライバ204と同等なレベル
とする。なお、ロードモニタ205そのものをプリンタ
ドライバ204の一部のモジュールとして動作させ利用
することも可能である。
【0065】さて、ロードモニタ205における以上の
ような判断基準によってホスト側の現時点での処理負荷
を定量化し、その値によって判断するわけだが、その瞬
時の値を判断基準に用いると、刻々と変化するホスト側
の負荷状態に対してプリンタドライバ203の処理系切
換えが過敏になってしまい、ある一瞬は負荷が軽いと判
断したにも関わらず、その後プリンタドライバ203の
処理を開始した途端に別の負荷がかかり結果的に非常に
負荷のかかった状態でデータ生成処理を実行せざる得な
くなるという問題がある。
【0066】この問題を回避するために本実施形態で
は、次のような方法を取ることを特徴とする。
【0067】つまり、ロードモニタ205における処理
によって得られた定量化されたホスト側の負荷の値をあ
る一定時間毎に記憶しておき、過去の数サンプルの値か
ら線形近似法を行い負荷変動の傾向を導き、プリンタド
ライバ203から要求があった場合にロードモニタ20
5の出力値としてその値を返す。線形近似法によって算
出されたその値は、符号付きの値となり、その符号が
「+(プラス)」か「−(マイナス)」か、その値(傾
き具合)がどの程度かによって処理系を切り換えるもの
とする。
【0068】以上、図1をもとに本発明を構成する各要
素について説明をしたが、次に本発明の動作について、
ホスト側、プリンタ側の両方を含めた印刷システムとい
う観点から、図2の概念図を用いて説明を行う。
【0069】図2は、本発明に係る印刷制御装置におけ
る印刷データの流れを示す概念図である。
【0070】図において、印刷データ生成手段であると
ころのプリンタ・ドライバ203の描画処理によってバ
ンドメモリ2032に書き込まれた印刷イメージが完成
すると、処理負荷監視手段によって続く2つの処理系の
うちどちらの処理系の方が良いかの判別データを見て処
理系を切り換える。
【0071】例えば、処理負荷監視手段としてのロード
モニタ205からの判断データは「±0〜100」まで
の値を示すとする。この値は絶対的に意味を持つ数値で
はなく、相対的な負荷の重さと負荷の状態遷移を予測す
る値を示す数値である。
【0072】図3は、図1に示したロードモニタ205
による負荷算定処理概念を示す図であり、縦軸は負荷値
を示し、横軸は監視時点を示す。
【0073】前述したように、この数値はロードモニタ
205側において、例えば図3に示すように現時点(タ
イミングn)から5サンプリング分(タイミングn−
5)遡った結果に基づいて線形近似法によって得られた
直線の傾きの数値(つまり微分値)として算出し、この
数値の絶対値があらかじめ定めたあるしきい値以上で、
かつ正の値だったとすると、プリンタドライバ203に
対する負荷としては増加傾向にあると判断し、ホスト側
での処理が比較的軽い処理系2の経路を選択する。
【0074】なお、しきい値の値は、圧縮処理時間,デ
ータ圧縮率,データ転送時間の3つのファクタを考慮し
て決定されるものである。
【0075】一方、その値が「負」である場合は、プリ
ンタドライバに対する負荷としては減少傾向にあると判
断し処理系1の経路を選択する。さらに、算出した数値
の符号に関わらずあらかじめ定めたあるしきい値以内で
あれば、実用的に支障のない定常的な軽い負荷変動であ
ると判断し、処理系は現状の状態を維持するものとして
動作する。
【0076】次に、図2に示した処理系1,処理系2の
詳細な流れについて説明する。
【0077】まず、処理系1を通る場合と処理系2を通
る場合で、次のような違いがある。
【0078】例えば、図示するように、ホスト・コンピ
ュータ200側の圧縮1と圧縮2は、共にソフトウェア
によって構成されており、それぞれの圧縮処理に要する
処理時間の比率が、例えば圧縮1(ソフト):圧縮2
(ソフト)=10:1であったとする。つまり、同じデ
ータを圧縮1で実行すると、圧縮2で実行した場合の1
0倍時間を要するということである。
【0079】一方、それぞれの方法の圧縮率は、例えば
圧縮1では元のデータに対して1/20になり、圧縮2
では1/4になるとする。例えば、A4サイズの用紙、
600dpiの解像度の場合、1バンド当り4Mbyt
eの大きさがあって、それが8バンド分RGBで各3プ
レーンあるとすると、バンドメモリ2032から渡って
くる最終的なデータ量は、約96Mbyteになる。
【0080】ソフトウェアによって圧縮1を行う場合の
処理時間を1〔Mbyte/sec〕、圧縮2は10
〔Mbyte/sec〕とし、さらに、データ転送に要
する時間を400〔Kbyte/sec」とすると、プ
リンタにデータを送出完了するまでに、要する時間は、
処理系1を通る場合と処理系2を通る場合で次のように
なる。
【0081】〔処理系1の場合〕 (96÷1)+(96×1/20)÷0.4=96+1
2=108〔sec〕 〔処理系2の場合〕 (96÷10)+(96×1/4)÷0.4=9.6+
60=69.6〔sec〕となる。
【0082】この数値は、あくまでもプリンタドライバ
203が動作する際の負荷が無負荷状態である場合のも
のである。従来までのドライバは、処理系1もしくは処
理系2のどちらか1つの手段しかないか持たないか、複
数の処理系があっても負荷に応じてそれを適応的に切り
換えていないため処理負荷が重い場合は、それぞれの数
値が単に間延びするだけであり、結果的に印刷時間を得
るまでの時間が長引いてしまっていた。
【0083】本発明では、通常状態(負荷がそれぼど重
くない状態)では、処理系1で処理し、負荷が重くなる
と処理系2に切り換える。例えば処理系2において負荷
がかかると、69.6〔sec〕という時間は、間延び
するが、実際間延びする部分は、圧縮に要する時間の
9.6〔sec〕の部分であり、この部分に負荷がかか
っても間延びする時間はそれほど多くならない。例えば
5倍間延びして9.6〔sec〕が48〔sec〕にな
ったとしても、トータルな時間は、処理系1の時間と同
じである。
【0084】はじめから、処理系2で処理をしていれば
負荷に対しては強いが、データ量が大きくなってしま
い、例えばネットワークに接続された場合などでは、ト
ラフィックを圧迫する要因にもなり不利である。
【0085】本発明では、そのような問題も克服できる
点で他の方式よりも優れている。
【0086】以上は、ホスト・コンピュータ200側か
ら印刷装置1にデータを送る段階までの説明を行った
が、次に印刷装置100側の説明をする。
【0087】印刷装置100側では、最終的には、圧縮
1方式によって圧縮されたデータのみを一旦メモリに格
納し、そのデータをバンドメモリに伸長しながらかつプ
リンタエンジン140にビデオ信号としてデータ転送を
行うことで出力結果を得るような構成をとる。
【0088】これは例えば処理系2において圧縮2方式
によって圧縮されたデータをメモリに格納しようとする
と、処理系1に比べて5倍大きなメモリ領域が必要とな
り、印刷装置100のコスト・アップ要因にもなり兼ね
ないためである。つまり、処理系2では、圧縮方式2に
よって圧縮されたデータはハードウェアによって非常に
少ないメモリ量分を逐次伸長し、一旦元のデータを再生
し、それをハードウェアによって構成される圧縮1方式
の圧縮によって再圧縮をかけ、それをメモリに格納する
構成をとることで、最小限のメモリ容量で高画質の印刷
処理を可能とするものである。
【0089】印刷装置100側における各圧縮データの
伸長および圧縮1方式は、専用のハードウェアによって
構成されるため、その処理時間はソフトウェアに比べ桁
違いであり、ほぼリアルタイムでデータストリームを処
理可能と考えられるものとする。
【0090】このように本実施形態によれば、圧縮1方
式という非常に高い圧縮率を持つ方式をホスト・コンピ
ュータ200側ではソフトウェアによって実現し、印刷
装置100側では、ハードウェアによって実現し、それ
ぞれを利用する経路をホスト側で切り分けることで、最
終的に印刷装置100内のメモリに格納されるデータ量
は一定に保ち、かつホスト側の負荷変動によって処理系
を切り換えることで、印刷結果を得るまでの処理時間も
極力ある一定範囲内に収めるようにするものである。
【0091】以下、本実施形態の特徴的構成について図
1を参照して説明する。
【0092】上記のように構成された所定の通信媒体を
介して印刷装置と通信可能なデータ処理装置(ホストコ
ンピュータ200)であって、所定のアプリケーション
からの出力要求に基づいて前記印刷装置が処理可能な印
刷データを生成するデータ生成手段(印刷イメージ生成
処理部2031)と、前記データ生成手段により生成さ
れた前記印刷データに異なる種別のデータ加工を施すデ
ータ加工手段(圧縮処理部2033)と、前記データ生
成手段による前記印刷データの生成中に、同一のデータ
処理状態を監視して変動するデータ処理負担状態を評価
する処理負荷監視手段(ロードモニタ205)と、ロー
ドモニタ205により評価される前記データ処理負担状
態に基づいて圧縮処理部2033が実行すべきデータ加
工種別を切り換え制御する制御手段(プリンタドライバ
203)とを有するので、データ処理環境の負担の変動
状態を捉えて印刷データの処理環境を可変しながらデー
タ処理負担を最適化し、高スループットの印刷環境を維
持できる。
【0093】また、ロードモニタ205は、印刷イメー
ジ生成処理部2031のデータ処理単位毎に、複数回実
行される同一のデータ処理状態を監視して変動するデー
タ処理負担状態を評価するので、データ処理負担の変動
状態を適切なタイミングでサンプリングしながら、過渡
的なデータ処理負担の変動に左右されない適正なデータ
処理負担状態を評価することができる。
【0094】さらに、ロードモニタ205は、印刷イメ
ージ生成処理部2031によるバンド展開処理毎に、実
行される同一のデータ処理状態を監視して変動するデー
タ処理負担状態を評価するので、バンド展開処理負担の
変動状態を適切なタイミングでサンプリングしながら、
過渡的なバンド展開処理負担の変動に左右されない適正
なデータ処理負担状態を評価することができる。
【0095】また、圧縮処理部2033は、同一容量の
前記印刷データを異なるデータ量の転送用印刷データに
圧縮加工するので、データ処理負担が変動してもデータ
転送パフォーマンスの低下を防止できる印刷データを生
成することができる。
【0096】さらに、圧縮処理部2033は、同一容量
の前記印刷データに対して圧縮処理時間と圧縮率とが相
互に補完可能となる異なるデータ加工を行うので、デー
タ処理負担が変動してもデータ転送パフォーマンスの低
下を防止できる最適な圧縮率の印刷データを生成するこ
とができる。
【0097】また、ロードモニタ205によるデータ処
理と、印刷イメージ生成処理部2031によるデータ処
理とは同一の優先レベルで実行するので、印刷データの
生成処理中に関わるデータ処理負担の変動状態を適正に
評価することができる。
【0098】さらに、印刷イメージ生成処理部2031
によるデータ処理の開始と終了に同期して、ロードモニ
タ205によるデータ処理が開始または終了するので、
データ監視処理に伴う他のデータ処理への負担増加状態
は印刷データの生成処理期間内に留めることができ、他
のデータ処理実行への影響を最小限に抑えることができ
る。
【0099】上記のように構成された所定の通信媒体を
介してデータ処理装置と通信可能な印刷制御装置であっ
て、前記データ処理装置から転送される異なる圧縮率の
印刷データを受信する受信手段(受信バッファ112
1)と、前記受信手段が受信した印刷データを伸長する
第1,第2の伸長手段(伸長処理部1151であって、
図2に示したように2つの伸長回路1,2を備える)
と、前記第2の伸長手段が伸長した印刷データを圧縮し
て前記第1の伸長手段が伸長可能な圧縮率の印刷データ
に圧縮する圧縮手段(描画処理実行部115内に設けら
れる)とを有するので、データ処理装置側のデータ処理
負担の変動に伴って異なる圧縮率の印刷データを受信し
ても最終的に同一の伸長処理がなされるので、意図しな
い印字となる事態を回避することができる。
【0100】次に、図4に示すフローチャートを参照し
て、本発明に係る印刷制御装置のデータ処理動作につい
て説明する。
【0101】図4は、本発明に係る印刷制御装置のデー
タ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、
(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0102】本実施形態において、プリンタドライバ2
03はアプリケーションソフトウェアもしくはオペレー
ティングシステムから起動されると、まず、ステップ
(1)において、その初期化処理を行う。ここではプリ
ンタドライバ203が動作するために必要な変数領域を
初期化したりシステムから渡されたデータを所定の変数
にセットしたりする。
【0103】次に、ステップ(2)では、プリンタドラ
イバ203から、本発明の処理負荷監視手段であるとこ
ろのロードモニタ205を起動する。
【0104】ロードモニタ205は起動されると、直ち
にカウント処理をはじめ、過去数点のサンプリング結果
を図示しないメモリ上で絶えず更新し続け、プリンタド
ライバ203から要求があった時点でその都度最新の負
荷情報を返すものである。
【0105】次に、ステップ(3)では、プリンタドラ
イバ203内で印刷イメージを展開する領域であるバン
ドメモリ2032の初期化を行う。そして、ステップ
(4)では、描画命令の種類に応じたルーチンを呼出
し、バンドメモリ2032へ印刷イメージを展開する描
画処理を実行する。この場合、例えば、システムから直
線を引く指示を描画命令として受けると、プリンタドラ
イバ203内の該当する描画ルーチンが呼び出され、バ
ンドメモリ2032に直線を描画する。このようにし
て、1バンド中に含まれる全ての描画命令を処理し終え
たかどうかをチェックし(5)、もし1バンド中の全て
の描画命令が終了していないと判定した場合には、ステ
ップ(4)へ戻り、描画命令が終了していると判定した
場合には、ステップ(6)に進み、先に起動したロード
モニタ205から負荷情報を取得し、その値によって、
処理系1と処理系2を切り分ける。この際、ロードモニ
タ205からの負荷情報は、±0〜100までの値とし
て得られるものとし、この数値の絶対値があらかじめ定
めたあるしきい値以上でかつ正の値だったとすると、ス
テップ(8)で、プリンタドライバ203に対する負荷
としては増加傾向にあると判断し、ホスト側での処理が
比較的軽い処理系2の経路を選択して、圧縮方法2によ
るデータ圧縮処理を実行する。
【0106】一方、ステップ(6)で、負荷値が負であ
ると判定した場合には、ステップ(7)で、プリンタド
ライバ203に対する負荷としては減少傾向にあると判
断し処理系1の経路を選択して、圧縮方法1によるデー
タ圧縮処理を実行する。
【0107】なお、算出した数値の符号に関わらずあら
かじめ定めたあるしきい値以内であれ、実用的に支障の
ない定常的な軽い負荷変動であると判断し、処理系は現
状の状態を維持するものとして動作する。因みに、処理
系選択のデフォルトは、処理系1を通るパスであるもの
とする。
【0108】ステップ(7)、(8)によって圧縮され
たデータは、ステップ(9)にて印刷装置100に1バ
ンド分のデータが送出されると、最終バンドの処理かど
うかを判断し(10)、未処理のものがあると判断した
場合には、再びステップ(3)からの処理を繰り返す。
【0109】一方、ステップ(10)で、すべてのバン
ドに対して処理が完了していると判断した場合には、プ
リンタドライバ203の処理は終了(リターン)し、そ
の時点でロードモニタ205の処理も打ち切られ、メモ
リ(RAM)から負荷値も削除される。
【0110】したがって、本発明の処理負荷監視手段で
あるところのロードモニタ205は、印刷処理中にだけ
動作するものであり、印刷処理中以外にそれ自信がその
他のアプリケーション動作の負荷となるものではない。
【0111】以上、説明したように、本実施形態は、印
刷データの生成において、生成された印刷データの圧縮
という処理をホスト・コンピュータ側で行うかプリンタ
側で行うかという負荷分散のバランス調整を、ホスト・
コンピュータ200側の処理負荷状況に応じて適応的に
行うことで問題の解決を行うというものであり、ホスト
・コンピュータ200と任意の接続手段によって接続さ
れた印刷装置100とによって構成され、ホスト・コン
ピュータ200側の現時点の処理負荷を監視する処理負
荷監視手段と、ホスト・コンピュータ200側において
動作する印刷イメージ生成手段と、印刷データを生成す
る過程で用いるデータ圧縮手段を少なくとも1つ以上持
ち、さらにプリンタ側においてはホスト・コンピュータ
200側で圧縮されたデータを高速に伸長する手段を持
ち、前記処理負荷監視手段によって得られたホスト・コ
ンピュータ側の処理負荷状況に応じて印刷データ生成手
段におけるデータ圧縮手段を適応的に切り換えるよう構
成されるものである。
【0112】以下、本実施形態の特徴的構成について説
明する。
【0113】上記のように構成された所定の通信媒体
(ネットワーク,インタフェースケーブル等)を介して
印刷装置100と通信可能なデータ処理装置のデータ処
理方法であって、あるいは所定の通信媒体(ネットワー
ク,インタフェースケーブル等)を介して印刷装置10
0と通信可能なコンピュータが読み出し可能なプログラ
ムを格納した記憶媒体であって、所定のアプリケーショ
ンからの出力要求に基づいて前記印刷装置が処理可能な
印刷データを生成するデータ生成工程(図4のステップ
(4))と、該生成された前記印刷データに異なる種別
のデータ加工を施すデータ加工工程(図4のステップ
(7)またはステップ(8))と、前記印刷データの生
成中に、同一のデータ処理状態を監視して変動するデー
タ処理負担状態を評価する処理負荷監視工程(図4のス
テップ(6))と、前記処理負荷監視工程により評価さ
れる前記データ処理負担状態に基づいて実行すべきデー
タ加工種別を切り換える切り換え工程(図4のステップ
(6)の分岐工程)とを有するので、データ処理環境の
負担の変動状態を捉えて印刷データの処理環境を可変し
ながらデータ処理負担を最適化し、高スループットの印
刷環境を維持できる。
【0114】〔第2実施形態〕前述の第1実施形態で
は、処理系を2つに分け2つの圧縮を切り換える場合に
ついて説明したが、処理系は複数の経路をもっていても
構わない。例えば、図5に示すように3つの処理系とし
て実現することも可能である。
【0115】図5は、本発明の第2実施形態を示す印刷
制御装置によるデータ処理経路を示すブロック図であ
り、例えば経路Lが処理負担が大きい場合に対応し、経
路Mが処理負担が中ぐらいの場合に対応し、経路Sが処
理負担が小さい場合に対応する。
【0116】こうすると、負荷変動(大,中,小)に対
してより細かい切り分け(経路L,M,Sのいずれかへ
の切り分け)が可能となり、処理系を切り換えた際の印
刷時間の変動幅を小さくすることが可能となる。このよ
うな構成は、処理負荷監視手段の出力値の評価を何段か
に分けて行うことで実現可能である。
【0117】また、上記実施形態では、印刷データ生成
処理における圧縮処理を変更することで印刷システムの
バランス調整を図っているが、圧縮処理ではなく、イメ
ージの回転処理であっても適用可能である。この場合
は、印刷装置側にデータを回転するハードウェアを搭載
することで実現可能である。
【0118】なお、上記実施形態では、処理負荷監視手
段として実際にプリンタドライバと同じレベルで実行さ
れるアプリケーションソフトウェアによって負荷のかか
り具合を算出しているが、メモリ資源の量によって処理
系を切り換える判断材料とすることも可能である。
【0119】以下、図6に示すメモリマップを参照して
本発明に係るデータ処理装置で読み出し可能なデータ処
理プログラムの構成について説明する。
【0120】図6は、本発明に係るデータ処理装置で読
み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶
媒体のメモリマップを説明する図である。
【0121】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0122】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、各種プロ
グラムをコンピュータにインストールするためのプログ
ラムや、インストールするプログラムが圧縮されている
場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もあ
る。
【0123】本実施形態における図4に示す機能が外部
からインストールされるプログラムによって、ホストコ
ンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その
場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶
媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶
媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給さ
れる場合でも本発明は適用されるものである。
【0124】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、本発明の目的が達成されるこ
とは言うまでもない。
【0125】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0126】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,RO
M,EEPROM等を用いることができる。
【0127】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0128】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0129】上記各実施形態によれば、印刷データの生
成において、生成された印刷データの圧縮という処理を
ホスト・コンピュータ側で行うかプリンタ側で行うかと
いう負荷分散のバランス調整を、ホスト・コンピュータ
側の処理負荷状況に応じて適応的に行うために、ホスト
・コンピュータと任意の接続手段によって接続された印
刷装置とによって構成され、ホスト・コンピュータ側の
現時点の処理負荷を監視する処理負荷監視手段と、ホス
ト・コンピュータ側において動作する印刷イメージ生成
手段と、印刷データを生成する過程で用いるデータ圧縮
手段を少なくとも1つ以上持ち、さらにプリンタ側にお
いてはホスト・コンピュータ側で圧縮されたデータを高
速に伸長する手段を持ち印刷処理を行う印刷システムに
おいて、前記処理負荷監視手段によって得られたホスト
・コンピュータ側の処理負荷状況に応じて印刷データ生
成手段におけるデータ圧縮手段を適応的に切り換えるの
で、例えば優先順位の高いアプリケーションソフトが何
本か走っていてホスト・コンピュータ側の処理が重く、
プリンタドライバの処理にとって負荷の重い環境下で処
理を実行することになると、プリンタにデータを送るま
での時間が延びてしまうので、このような場合は、印刷
イメージの生成が完了したら何の加工(この場合の”加
工”はデータ圧縮を指す)もせず、とにかく早くプリン
タにデータを送り終えることに重点をおいた処理系とす
る。これは、通常、データ転送処理は、DMA(Dir
ect Memory Access)によってCPU
に負荷をあまりかけずに行えるという点に着目したもの
である。
【0130】逆に、ホスト・コンピュータ側の処理が軽
い場合は、プリンタ側で処理可能な処理であっても、ホ
スト・コンピュータ側で処理して、データ量を極力小さ
くして、データ転送時間を軽くする。データ量を小さく
することは、ネットワークに接続されたプリンタに対し
てデータ転送を行う場合に、ネットワークトラフィック
軽減につながる上、プリンタ側で必要とするメモリも少
なくて済むので、受信バッファがいっぱいになって他の
印刷ジョブを待たせたりすることがなくなる。
【0131】また、ホスト側の他の処理系がプリンタド
ライバの処理系に対して重くなってもその影響下で動作
するに適した処理系に切り換えるので、ホスト側とプリ
ンタ側の間で適切な負荷分散が図れ、印刷システム全体
として常に安定したパフォーマンスを維持できる。
【0132】さらに、JPEG圧縮のようなホスト側で
は時間がかかるが、プリンタ側にはそのための専用の圧
縮/伸長装置を搭載することで時間的な問題を解決でき
るような組合せで効力を発揮するので、JPEGデータ
を得意とするフルカラー画像を扱う印刷システムでより
絶大なる効果が期待される。
【0133】また、ホスト側の負荷が重い場合は、印刷
データをとにかく早くプリンタ側に送ることに注力する
ような処理系に切り換わるので、ページプリンタでな
く、シリアル系のプリンタに対しては、エンジンを速く
始動開始可能で、見た目の速さといったユーザの使用
感、あるいは印刷処理そのものの印象を格段に高めるこ
とができる。
【0134】さらに、逆に、ホストコンピュータ側の処
理が軽い場合は、プリンタ側で処理可能な処理であって
も、ホストコンピュータ側で処理して、データ量を極力
小さくして、データ転送時間を短縮することができる。
また、データ量が減ることにより、ネットワークに接続
されたプリンタに対してデータ転送を行う場合に、ネッ
トワークトラフィック軽減につながる上、プリンタ側で
必要とするメモリも節減できるので、受信バッファが一
杯になって他の印刷ジョブを待たせてしまう事態を回避
することも可能となる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、所定の通信媒体を介して印刷装置と通
信可能なデータ処理装置であって、所定のアプリケーシ
ョンからの出力要求に基づいて前記印刷装置が処理可能
な印刷データを生成するデータ生成手段と、前記データ
生成手段により生成された前記印刷データに異なる種別
のデータ加工を施すデータ加工手段と、前記データ生成
手段による前記印刷データの生成中に、同一のデータ処
理状態を監視して変動するデータ処理負担状態を評価す
る処理負荷監視手段と、前記処理負荷監視手段により評
価される前記データ処理負担状態に基づいて前記データ
加工手段が実行すべきデータ加工種別を切り換え制御す
る制御手段とを有するので、データ処理環境の負担の変
動状態を捉えて印刷データの処理環境を可変しながらデ
ータ処理負担を最適化し、高スループットの印刷環境を
維持できる。
【0136】第2の発明によれば、前記処理負荷監視手
段は、前記データ生成手段のデータ処理単位毎に、複数
回実行される同一のデータ処理状態を監視して変動する
データ処理負担状態を評価するので、データ処理負担の
変動状態を適切なタイミングでサンプリングしながら、
過渡的なデータ処理負担の変動に左右されない適正なデ
ータ処理負担状態を評価することができる。
【0137】第3の発明によれば、前記処理負荷監視手
段は、前記データ生成手段によるバンド展開処理毎に、
実行される同一のデータ処理状態を監視して変動するデ
ータ処理負担状態を評価するので、バンド展開処理負担
の変動状態を適切なタイミングでサンプリングしなが
ら、過渡的なバンド展開処理負担の変動に左右されない
適正なデータ処理負担状態を評価することができる。
【0138】第4の発明によれば、前記データ加工手段
は、同一容量の前記印刷データを異なるデータ量の転送
用印刷データに圧縮加工するので、データ処理負担が変
動してもデータ転送パフォーマンスの低下を防止できる
印刷データを生成することができる。
【0139】第5の発明によれば、前記データ加工手段
は、同一容量の前記印刷データに対して圧縮処理時間と
圧縮率とが相互に補完可能となる異なるデータ加工を行
うので、データ処理負担が変動してもデータ転送パフォ
ーマンスの低下を防止できる最適な圧縮率の印刷データ
を生成することができる。
【0140】第6の発明によれば、前記処理負荷監視手
段によるデータ処理と、前記データ生成手段によるデー
タ処理とは同一の優先レベルで実行するので、印刷デー
タの生成処理中に関わるデータ処理負担の変動状態を適
正に評価することができる。
【0141】第7の発明によれば、前記データ生成手段
によるデータ処理の開始と終了に同期して、前記処理負
荷監視手段によるデータ処理が開始または終了するの
で、データ監視処理に伴う他のデータ処理への負担増加
状態は印刷データの生成処理期間内に留めることがで
き、他のデータ処理実行への影響を最小限に抑えること
ができる。
【0142】第8の発明によれば、所定の通信媒体を介
してデータ処理装置と通信可能な印刷制御装置であっ
て、前記データ処理装置から転送される異なる圧縮率の
印刷データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信
した印刷データを伸長する第1,第2の伸長手段と、前
記第2の伸長手段が伸長した印刷データを圧縮して前記
第1の伸長手段が伸長可能な圧縮率の印刷データに圧縮
する圧縮手段とを有するので、データ処理装置側のデー
タ処理負担の変動に伴って異なる圧縮率の印刷データを
受信しても最終的に同一の伸長処理がなされるので、意
図しない印字となる事態を回避することができる。
【0143】第9,第10の発明によれば、所定の通信
媒体を介して印刷装置と通信可能なデータ処理装置のデ
ータ処理方法であって、あるいは所定の通信媒体を介し
て印刷装置と通信可能なコンピュータが読み出し可能な
プログラムを格納した記憶媒体であって、所定のアプリ
ケーションからの出力要求に基づいて前記印刷装置が処
理可能な印刷データを生成するデータ生成工程と、該生
成された前記印刷データに異なる種別のデータ加工を施
すデータ加工工程と、前記印刷データの生成中に、同一
のデータ処理状態を監視して変動するデータ処理負担状
態を評価する処理負荷監視工程と、前記処理負荷監視工
程により評価される前記データ処理負担状態に基づいて
実行すべきデータ加工種別を切り換える切り換え工程と
を有するので、データ処理環境の負担の変動状態を捉え
て印刷データの処理環境を可変しながらデータ処理負担
を最適化し、高スループットの印刷環境を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す印刷制御装置を適
用可能な印刷システムの全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明に係る印刷制御装置における印刷データ
の流れを示す概念図である。
【図3】図1に示したロードモニタによる負荷算定処理
概念を示す図である。
【図4】本発明に係る印刷制御装置のデータ処理手順の
一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態を示す印刷制御装置によ
るデータ処理経路を示すブロック図である。
【図6】本発明に係るデータ処理装置で読み出し可能な
各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリ
マップを説明する図である。
【符号の説明】
100 印刷装置 110 フォーマッタ制御部 111 インタフェース 1121 受信バッファ 1122 送信バッファ 113 コマンド解析部 114 印刷制御処理実行部 115 描画処理実行部 1151 伸長処理部 116 ページメモリ 120 オペレーション・パネル 130 出力制御部 140 プリンタ・エンジン部 200 ホスト・コンピュータ 201 アプリケーション・ソフト 202 GDI 203 プリンタ・ドライバ 204 プリント・スプーラ 205 ロードモニタ 206 アプリケーション・ソフト 210 キーボード 211 マウス 212 インタフェース 220 ディスプレイ・モニタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の通信媒体を介して印刷装置と通信
    可能なデータ処理装置であって、 所定のアプリケーションからの出力要求に基づいて前記
    印刷装置が処理可能な印刷データを生成するデータ生成
    手段と、 前記データ生成手段により生成された前記印刷データに
    異なる種別のデータ加工を施すデータ加工手段と、 前記データ生成手段による前記印刷データの生成中に、
    同一のデータ処理状態を監視して変動するデータ処理負
    担状態を評価する処理負荷監視手段と、 前記処理負荷監視手段により評価される前記データ処理
    負担状態に基づいて前記データ加工手段が実行すべきデ
    ータ加工種別を切り換え制御する制御手段と、を有する
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理負荷監視手段は、前記データ生
    成手段のデータ処理単位毎に、複数回実行される同一の
    データ処理状態を監視して変動するデータ処理負担状態
    を評価することを特徴とする請求項1記載のデータ処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記処理負荷監視手段は、前記データ生
    成手段によるバンド展開処理毎に、実行される同一のデ
    ータ処理状態を監視して変動するデータ処理負担状態を
    評価することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記データ加工手段は、同一容量の前記
    印刷データを異なるデータ量の転送用印刷データに圧縮
    加工することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記データ加工手段は、同一容量の前記
    印刷データに対して圧縮処理時間と圧縮率とが相互に補
    完可能となる異なるデータ加工を行うことを特徴とする
    請求項1記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理負荷監視手段によるデータ処理
    と、前記データ生成手段によるデータ処理とは同一の優
    先レベルで実行することを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記データ生成手段によるデータ処理の
    開始と終了に同期して、前記処理負荷監視手段によるデ
    ータ処理が開始または終了することを特徴とする請求項
    1記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 所定の通信媒体を介してデータ処理装置
    と通信可能な印刷制御装置であって、 前記データ処理装置から転送される異なる圧縮率の印刷
    データを受信する受信手段と、 前記受信手段が受信した印刷データを伸長する第1,第
    2の伸長手段と、 前記第2の伸長手段が伸長した印刷データを圧縮して前
    記第1の伸長手段が伸長可能な圧縮率の印刷データに圧
    縮する圧縮手段と、を有することを特徴とする印刷制御
    装置。
  9. 【請求項9】 所定の通信媒体を介して印刷装置と通信
    可能なデータ処理装置のデータ処理方法であって、 所定のアプリケーションからの出力要求に基づいて前記
    印刷装置が処理可能な印刷データを生成するデータ生成
    工程と、 該生成された前記印刷データに異なる種別のデータ加工
    を施すデータ加工工程と、 前記印刷データの生成中に、同一のデータ処理状態を監
    視して変動するデータ処理負担状態を評価する処理負荷
    監視工程と、 前記処理負荷監視工程により評価される前記データ処理
    負担状態に基づいて実行すべきデータ加工種別を切り換
    える切り換え工程と、を有することを特徴とするデータ
    処理装置のデータ処理方法。
  10. 【請求項10】 所定の通信媒体を介して印刷装置と通
    信可能なコンピュータが読み出し可能なプログラムを格
    納した記憶媒体であって、 所定のアプリケーションからの出力要求に基づいて前記
    印刷装置が処理可能な印刷データを生成するデータ生成
    工程と、 該生成された前記印刷データに異なる種別のデータ加工
    を施すデータ加工工程と、 前記印刷データの生成中に、同一のデータ処理状態を監
    視して変動するデータ処理負担状態を評価する処理負荷
    監視工程と、 前記処理負荷監視工程により評価される前記データ処理
    負担状態に基づいて実行すべきデータ加工種別を切り換
    える切り換え工程とを含むことを特徴とするコンピュー
    タが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体。
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