JP2003022171A - 印刷制御装置及び方法 - Google Patents

印刷制御装置及び方法

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JP2003022171A
JP2003022171A JP2001208151A JP2001208151A JP2003022171A JP 2003022171 A JP2003022171 A JP 2003022171A JP 2001208151 A JP2001208151 A JP 2001208151A JP 2001208151 A JP2001208151 A JP 2001208151A JP 2003022171 A JP2003022171 A JP 2003022171A
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JP2001208151A
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Shuji Ozawa
修司 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】連続印刷時に、文書全体の処理時間を考慮して
注目ページをイメージデータとするかPDLデータとす
るかを決定する。 【解決手段】アプリケーションから印刷出力の要求があ
った場合、第1ページ目から、各ページごとに、印刷装
置によるその出力処理が所定時間内に終わるか判定し、
終わらなければイメージデータとして印刷装置に送信す
る。その判定の際、全ページまでの出力処理の余り時間
を注目ページのための処理時間に繰り入れて判定を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホストコンピュー
タにおいて、PDLデータとビットマップデータに展開済
みのデータを作成可能で、プリンタにおいて自動的にモ
ードを切り替えて前記データを処理可能な印刷システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ処理システムとして、ホス
トコンピュータ(以下、ホストと記述)と双方向インタ
ーフェース(例えばIEEE1284.4、IEEE1
394、USB、IPX等のプロトコルで接続されるネ
ットワーク)を介して接続されるプリンタとから構成さ
れ、ホストから入力される印刷データをプリンタ側で解
析して、プリンタエンジン、例えばレーザビームプリン
タの出力データとしてビットマップデータを展開し(以
後レンダリングと表記)、この展開データに基づいて変
調されたレーザビームを感光ドラムに走査露光して画像
記録を行うものが知られている。
【0003】また、エミュレーション機能を備えるプリ
ンタは、複数のプリンタ制御言語系を処理可能に構成さ
れており、使用者が実行するアプリケーションにしたが
ってエミュレーションモードとネイティブモードを切り
替えながらプリント処理を実行できるように構成されて
おり、プリンタにはプリンタの制御言語を切り換える為
のスイッチや切り換え指示を行うカードスロットがあら
かじめ設けられている。ホストから送られてきた出力情
報は通常様々な描画命令(例えば、円や文字といったオ
ブジェクトの描画命令)の集合体である(以下のこのデ
ータをPDLデータと記述)。近年のホスト処理能力の向
上により複雑なグラフィック描画が可能になっている、
そのような詳細な描画を描画命令で表現しようとすると
データ量が多くなり、プリンタにおける解析処理時間も
増大する。プリンタ内の処理時間が長くなるような複雑
なデータは、ホストにおいてビットマップデータに展開
し、展開後のデータ(このデータを以下イメージデータ
と記述)をプリンタに送信する負荷分散処理を備えたプ
リントシステムが存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ホストにおいてPDLデ
ータとイメージデータとを切り替える場合には、ホスト
コンピュータは、1ページ分のPDLデータ内の命令種
類、データ数、データサイズ等からプリンタにおける処
理時間を予測し、プリンタの最大スループットを維持で
きる処理時間内に処理可能であるかを判定する。例え
ば、プリンタが1ページの出力中に次のページのイメー
ジデータを生成する機構を有しており、第1ページのイ
メージデータの生成後(すなわち展開処理後)ただちに
その出力を開始するものとする。第2ページ目以降は、
その前のページの出力中に展開しなければならないか
ら、このプリンタのスループットが1分間に最大16枚
のプリンタであれば、そのスループットを維持するため
に1ページのイメージ生成処理に掛けられる時間(最大
処理時間)は3.75秒である。つまりホストから注目
ページをPDLデータでプリンタに送信した場合に、それ
をプリンタが3.75秒以内にイメージデータに変換で
きるのであればPDLデータで送信を行う(これをPDL
モードと呼ぶ)。一方、できなければホストにおいてビ
ットマップデータに展開し、イメージデータとして送信
する(これをイメージモードと呼ぶ)。このようにし
て、プリンタの本来有する性能を生かした印刷処理を行
うことが可能となる。
【0005】しかしながら、上記のようにページ単位の
負荷分散しか考慮しない場合、印刷データが複数ページ
分存在する連続印刷を行った場合においては、かえって
速度が低下してしまうといった問題点があった。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みて成されたもの
で、複数ページを含む印刷データを出力する場合であっ
ても、高速に出力を行うことのできる印刷処理装置及び
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のような構成から成る。
【0008】注目ページの印刷データを前記印刷装置が
解釈可能なコードデータとして前記印刷装置に送信した
とする場合に、第1ページから注目ページまでの出力処
理が所定時間以内に終了するか否か判定する判定手段
と、終了すると判定された場合には、前記注目ページの
データを前記コードデータに変換し、終了しないと判定
された場合には、前記注目ページのデータを前記印刷装
置による解釈が不要なイメージデータに変換する変換手
段と、前記変換手段により変換された注目ページのデー
タを前記印刷装置に送信する送信手段とを備える。
【0009】好ましくは、前記所定時間は、1ページ当
たりに許容された最大処理時間に注目ページまでのペー
ジ数を乗じた時間である。
【0010】好ましくは、前記判定手段は、注目ページ
を第1ページから順次進めつつ、注目ページの直前のペ
ージまでの前記印刷装置による出力処理予想時間をその
ページまでに許容された最大処理時間から減じた時間
に、注目ページに与えられた最大処理時間を加算した時
間が、前記注目ページの出力処理予想時間より長けれ
ば、第1ページから注目ページまでの出力処理が所定時
間以内に終了すると判定する。
【0011】好ましくは、前記印刷装置から、前記コー
ドデータのごとの処理の所要時間一覧を獲得する獲得手
段をさらに備え、前記判定手段は、前記一覧に基づい
て、注目ページの出力処理予想時間を算出し、判定を行
う。
【0012】好ましくは、前記判定手段により終了しな
いと判定された場合、現在の注目ページの次ページを新
注目ページとして前記判定手段による判定を行い、その
新注目ページについて出力処理が所定時間内に終了する
と判定された場合、その新注目ページについてのコード
データへの変換及び印刷装置への送信を、現在の注目ペ
ージのイメージデータへの変換に先んじて行う。
【0013】あるいは、上記印刷制御装置と印刷装置と
を接続してなることを特徴とする印刷システム。
【0014】好ましくは、前記印刷装置は、前記印刷制
御装置からのステータス要求に応じて、前記コードデー
タのごとの処理の所要時間一覧を応答する。
【0015】あるいは、受信したコードデータをバンド
単位で中間データに変換する変換手段と、注目バンドの
中間データについて、それをイメージに展開する際の処
理予測時間を算出する予測手段と、前記処理予測時間が
所定時間を越える場合には、前記中間データに含まれる
1処理命令をあらかじめ実行する事前実行手段とを備
え、前記処理予測時間が前記所定時間内となるまで、前
記事前実行手段による処理命令の実行を行わせる印刷装
置。
【0016】好ましくは、前記予測手段および事前実行
手段は、バンドごとの中間データの待ち行列の長さが十
分長い場合に行われる。
【0017】好ましくは、前記予測手段および事前実行
手段は、前記中間データからイメージデータへの変換を
高速に実行するレンダラを有する場合に行われる。
【0018】好ましくは、前記予測手段および事前実行
手段は、前記処理命令の実行に必要なメモリ容量が確保
できる場合に行われる。
【0019】あるいは、印刷装置により印刷を行わせる
ための印刷制御装置であって、前記印刷装置から、出力
待ち行列の長さを定期的に獲得する獲得手段と、前記長
さが一定の長さを越えている場合には、前記印刷装置に
対するデータ送信が十分な速度で行えるならば、印刷デ
ータをイメージデータに変換して前記印刷装置に送信
し、前記長さが一定の長さに達していない場合および前
記印刷装置に対するデータ送信が十分な速度で行えない
場合には、印刷データをコードデータに変換して前記印
刷装置に送信する送信手段とを備える。
【0020】好ましくは、前記印刷装置は、受信した印
刷装置をバンドごとに分割してバンディング処理を行
い、前記出力待ち行列は、出力を待つバンドの行列であ
る。
【0021】あるいは、上記印刷制御装置と、前記印刷
制御装置からのステータス要求に応じて、前記出力待ち
行列の長さを応答する印刷装置とを接続してなることを
特徴とする印刷システム。
【0022】
【発明の実施形態】[第1実施形態] <レーザビームプリンタの構成(図1)>図1は本発明
の実施形態である印刷システムに適用可能レーザビーム
プリンタ(LBP)を示す。なお、本実施例を適用する
プリンタは、レーザビームプリンタおよびインクジェッ
トプリンタに限られるものでなく、他のプリント方式の
プリンタでもよいことは言うまでもない。
【0023】図において、100はLBP本体であり、
外部に接続されているホストコンピュータから供給され
る印刷情報(文字コード等)やフォーム情報あるいはマ
クロ命令等を入力して記憶するとともに、それらの情報
にしたがって対応する文字パターンやフォームパターン
等を作成し、記録媒体である記録紙等に像を形成する。
112は操作の為のスイッチおよびLED表示器等が配
されている操作パネル、101はLBP本体100全体
の制御およびホストコンピュータから供給される文字情
報等を解析するプリンタ制御ユニットである。このプリ
ンタの制御ユニット101は、主に文字情報を対応する
文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ1
02出力する。レーザドライバ102は半導体レーザ1
03を駆動する為の回路であり、入力されたビデオ信号
に応じて半導体レーザ103から発射されるレーザ光1
04をオン・オフ切り換えする。レーザ光104は回転
多面鏡105で左右方向に振らされて静電ドラム106
上を走査露光する。これにより、静電ドラム106上に
は文字パターンの静電潜像が形成されることになる。こ
の潜像は、静電ドラム106周囲に配設された現像ユニ
ット107により現像された後、記録紙に転写される。
この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録
紙はLBP100に装着した用紙カセット108に収納
され、給紙ローラ111により装置内に取り込まれ、静
電ドラム106に供給される。また、LBP本体100
には、図示しないカードスロットを少なくとも1個以上
備え、内臓フォントに加えてオプションフォントカー
ド、言語系の異なる制御カード(エミュレーションカー
ド)を接続できるように構成されている。
【0024】<プリンタ制御システムの構成(図2)>
図2は本発明の実施形態を示すプリンタ制御システムの
構成を説明するブロック図である。ここでは、レーザビ
ームプリンタ(図1)を例に説明する。なお、本発明の
機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても複
数の機器からなるシステムであっても、ホストコンピュ
ータを経由しないホストレスシステムやLAN等のネッ
トワークを介して処理が行われるシステムであっても本
発明を適用できることは言うまでもない。
【0025】図において、200はホストコンピュータ
で、ROM204のプログラム用ROMに記憶された文
書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、
表(表計算等を含む)等が混在して文書を実行するCP
U202を備え、システムデバイス205に接続される
各デバイスをCPU202が総括的に制御する。また、
本発明における図4〜図6およぶ図12で示される各種
変換処理はフロッピー(登録商標)ディスクやCD−R
OMあるいはDVD−ROMといったメディアで供給さ
れ同様に実行される。
【0026】また、このROM204のプログラム用の
ROMには、CPU202の制御プログラム等を記憶
し、ROM204のフォント用ROMには上記文書処理
の際に使用するフォントデータ等を記憶し、ROM20
4のデータ用ROMは上記文書処理等を行う際に使用す
る各種データを記憶する。203はRAMでCPU20
2の主メモリ、ワークエリア等として機能する。206
はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード2
10や不図示のポインティングデバイスからのキー入力
を制御する。207はCRTコントローラ(CRTC)
で、CRTディスプレイ(CRT)211の表示を制御
する。208はメモリコントローラ(MC)で、ブート
プログラム、種々のアプリケーション、フォントデー
タ、ユーザファイル、編集ファイル用を記憶するハード
ディスク(HD)、フロッピーディスク(FD)等の外
部メモリ212とのアクセスを制御する。209、22
6はデバイス間のI/Oを制御する処理部で、具体例と
してIEEE1394の様なインターフェースが挙げら
れるが、双方向通信が可能なインターフェースであれ
ば、その種類は問わない。本発明における、印刷装置内
の紙搬送待ち行列情報やメモリ情報等は上記双方向通信
機能によりホストに転送される。また、プリンタ220
において、222はプリンタCPUで、ROM224の
プログラム用ROMに記憶された制御プログラム等或い
は外部メモリ231に記憶された制御プログラム等に基
づいてシステムバス225に接続される各種のデバイス
とのアクセスを総括的に制御し、印刷部インターフェー
ス227を介して接続される印刷部(プリンタエンジ
ン)228に出力情報としての画像信号を出力する。ま
た、このROM224のプログラムROMには、図7〜
図10に示されるフローチャートで示されるようなCP
U222の制御プログラム等を記憶する。ROM224
のデータ用ROMにはハードディスク等の外部メモリ2
031が無いプリンタの場合には、ホストコンピュータ
上で利用される情報等を記憶している。CPU222は
入力部226を介してホストコンピュータとの通信処理
が可能となっており、プリンタ内の情報等をホストコン
ピュータ200に通知可能に構成されている。223は
CPU222の主メモリ、ワークエリア等として機能す
るRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプシ
ョンRAMによりメモリ容量を拡張できるように設計さ
れている。RAM223は、印刷データの格納、出力情
報展開、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられ
る。前述したハードディスク(HD)、ICカード等の
外部メモリ231は、メモリコントローラ(MC)22
8によりアクセスを制御される。230は前述した操作
パネルで操作の為のスイッチおよびLED表示機機等が
配されている。234はバンディング処理のビットマッ
プイメージ展開を行うアクセラレータ回路。232、2
33、235は中間データ生成時に使用するアクセレレ
ータ回路で、それぞれ232はイメージの拡大、233
は圧縮されたイメージの伸張、235は高階調イメージ
に中間調処理を掛けるアクセラレータ回路で、それぞれ
CPUとは非同期に動作可能である。
【0027】また、前述した外部メモリは1個に限ら
ず、少なくとも1個以上備え、内臓フォントに加えてオ
プションカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解
釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続でき
るように構成されていてもよい。さらに、図示しないN
VRAMを有し、操作パネル230からのプリンタモー
ド設定情報を記憶するようにしてもよい。
【0028】<印刷ジョブの形式(図3)>図3は本発
明の実施形態である印刷システムに好適な、ホストから
プリンタに送信される印刷データの一例を示した図であ
る。
【0029】印刷データ300は、ジョブヘッダ301
とページごとの印刷データ(ページデータ)302と終
了ヘッダ309とから構成される。ジョブヘッダ301
は印刷データ全体の情報を記載しておく部分で、ジョブ
開始命令303や、複数のデータを認識するためのジョ
ブID304、印刷者を記載するユーザID305、ページ
数を記載する306などから構成される。また、ジョブ
ヘッダ301には、そのジョブがプリンタに対して印刷
を行わせるための印刷ジョブであるか、プリンタに対し
てステータスを要求するステータス要求であるかを示す
印刷orステータスフィールド316を含む。
【0030】印刷orステータスフィールド316が印
刷ジョブを示している場合、ページデータ部302には
実際の描画命令が含まれる。1つの印刷データ内にはひ
とつあるいは複数のページデータ部が含まれてよい。ペ
ージデータ部302はページ情報部307と印字データ
部308で構成される。ページ情報部307には、ペー
ジ番号311、データ種類312、プレーン数313が
含まれる。ページ番号311はビデオ出力順番を制御す
るための番号で、ページデータ部302は必ずこのペー
ジ番号順に出力される。そのため、出力する順番にペー
ジデータ部302を送信する必要はない。データ種類3
12には、PDLデータであるのかイメージデータである
のかが記載される。プリンタはこのデータ種類312を
見て処理を切り替えることが出来る。プレーン数313
はモノクロプリンタにもカラープリンタにも適用可能な
ことを示している。印字データ部308には実際の描画
命令が記載されており、PDLデータである場合は文字コ
ード登録命令314のような描画命令が含まれ、その描
画命令はプリンタ内において解析されてビットマップデ
ータへの展開が行われる。印字データ部308がイメー
ジコード315のような場合で、かつプリンタがモノク
ロプリンタの場合には、1プレーン分のビットマップデ
ータへ展開済みのデータが含まれ、プリンタがカラープ
リンタたとえばYMCKプレーンを用いて印刷を行うも
のならば、4プレーン分のデータが含まれている。な
お、ビデオ転送時に圧縮データの展開処理も同時に行え
るようなプリンタであれば、上記イメージデータは圧縮
処理されていても良い。
【0031】また印刷orステータスフィールド316
がステータス要求を示している場合、そのジョブはジョ
ブヘッダ部301だけで構成されページデータ302は
持たない。プリンタはステータス要求データであった場
合、ホストに対して情報を送信する。本実施例において
は速度対応表の返信などがそれにあたる。
【0032】終了ヘッダ309は、印刷データの終了を
検知するためのジョブ終了命令310で構成されてい
る。
【0033】<プリンタにおける中間データの形式(図
4)>図4は、ホストから送信された印刷データをプリ
ンタ内で解析し、バンド分割処理やビットマップデータ
の展開方式にあわせて、それぞれのオブジェクトに変換
した中間データの一例である。本実施例においてはプリ
ンタ内の処理に適した中間データに変換後、ビットマッ
プデータへ展開される。400は1ページ分の中間デー
タ全体を示している。複数ページがある場合は、中間デ
ータ400が複数生成される。
【0034】1ページはページ全体の情報を含むヘッダ
400と、バンドごとに実際の印刷方式を記述したバン
ドデータ(印刷データ)402で構成される。バンドご
とに分割するのは、プリンタ内に省メモリ化の為にバン
ディング処理を行うプリンタに対応するためである。本
発明はプリンタにおけるバンディング処理の有無を条件
とするものではないので、プリンタ内の処理予測を中間
データ生成までとすることで、本発明をバンディング処
理を行うプリンタに適用することも可能である。しかし
ながら、引き続き説明するプリンタにおいては、1ペー
ジを1つのビットマップイメージとして扱うものとし、
プリンタ内の処理としてビットマップ展開まで考慮する
ものとする。
【0035】ヘッダ401にはページ番号403、バン
ド数404、ビットマップ展開属性405、データアド
レス406等で構成される。ページ番号403は、印刷
データのページ番号311と同じであるが、複数の印刷
データが送られてきた場合は、後から送られてきた印刷
データのページ数は、前に送られてきた印刷データの総
ページ数を足した通し番号に変換される。バンド数40
4は省メモリの為にバンディング処理を行う場合に使用
される。ビットマップ展開属性405は、そのページが
ビットマップデータに展開済みか展開済みで無いかが記
載されている。データアドレス406は、実際の印刷命
令が記述された印刷データ402の先頭アドレスが記載
されている。図4においてはヘッダ401と実際の印刷
データ402とは連続したメモリに配置されているが、
データアドレス406を使用することにより必ずしも物
理的に連続したメモリ上に配置されていなくともデータ
の連続性を確保できる。また、本実施形態においてはイ
メージデータについても中間データを生成するものとし
ているが、イメージデータに対してはヘッダ401を生
成するだけで、イメージデータ自体は受信したメモリロ
ケーション上に置いておき、デ−タアドレス406によ
ってその先頭アドレスを指定する。また、ビットマップ
データ展開処理部においては属性405からビットマッ
プデータに展開済みの時は何も処理を行わずにビデオ処
理部に処理を渡す。よって実質処理時間は0と考えてよ
い。ビデオ処理部とは、図2の印刷部IO制御部227
などにより実現される部分であり、ビットマップデータ
にPWMなどの必要に応じた処理を施してビデオ信号に
変換し、それをプリンタエンジンに入力するための部分
である。
【0036】実際の印刷データ402は、バンディング
処理するプリンタの場合には、バンドごとにソートされ
たディスプレイリストと呼ばれる形式のデータである。
ディスプレイリストはページ内にバンドの数だけ存在す
る。各ディスプレイリストは、イメージデータのときは
ビットマップ展開されたデータ407で構成され、PD
Lデータのときは複数のプリンタ内のビットマップデー
タ展開処理に適した描画オブジェクト408〜411な
どで構成される。
【0037】<ステータス要求に対する応答データ例
(図5)>図5−1は、ホストからプリンタへのステー
タス要求に応じてプリンタからホストに転送されるプリ
ンタ内の平均解析時間及び実行時間一覧表の一例であ
る。本実施形態においてはプリンタからインターフェー
スを介して転送されることとしたが、ホスト上のプログ
ラムをフロッピーディスクやCD-ROM、DVDを用いて21
2の外部メモリから供給する場合、機種ごとの専用の一
覧を予め用意して添付してもよいし、ホストからインタ
ーネット上のホームページが検索可能ならば、ホームペ
ージ上のある一覧表を自動または手動により取得しても
よい。
【0038】501はPDL命令でプリンタが解釈可能な
描画命令である。502はPDL命令をプリンタ内で解釈
し中間データにするバイトごとの平均時間で、パラメー
タはデータ量に依存する。503はプリンタ内で中間デ
ータをビットマップデータに展開する平均時間で、パラ
メータは展開後の描画サイズ(xサイズ×yサイズ)で
ある。
【0039】図5−2はアプリケーション命令とPDL命
令の対応表である。ホスト上のプログラムは予め対応表
を持っていても良いし、図5−1の一覧表からプリンタ
の解析能力を判断し対応表を作成してもよい。511は
アプリケーション命令でホスト上のアプリケーションが
プリンタ送信用のプログラム(以下、プリンタドライバ
と記述)に送ってくる描画方法である。本発明では、プ
リンタはアプリケーションの描画方法を全ては理解でき
ない、あるいはプリンタに有利なコマンド体系として再
生成するため、このような対応表を持つ。プリンタがア
プリケーションの描画方法を全て解釈可能で、特に変換
の必要が無いならば、図5−1の対応表をPDL命令の部
分をアプリケーション命令の置き換えればよい。その場
合図5−2の命令対応表は必要ない。プリンタドライバ
においてプリンタが解釈可能な512のPDL命令に変換
してあげなければならない。「文字登録+文字印字」と
なっているのは、アプリケーションの描画命令で「文字
描画命令」という1つのコマンドが、プリンタ内では
「文字登録命令」と「文字印字命令」という2つのコマ
ンドで機能実現されているということである。プリンタ
で2つのコマンドに分かれているのは文字キャッシュを
処理しやすくするためであるが、プリンタに有利なコマ
ンド体系にする一例と言える。
【0040】<印刷時におけるホストコンピュータの動
作>図6−2および図7乃至図9を用いて本実施形態に
おけるホストの動作を説明する。
【0041】図6−2はホスト内の印刷データ生成のた
めのモジュール構成ブロック図の一例である。618は
出力依頼もとのアプリケーションである。609はアプ
リケーションから要求されたイメージや文字と言った描
画種類が書かれたアプリケーション命令である。61
0、611、612はアプリケーション命令を印刷装置
が解釈可能な印刷データに変換する処理部である。61
0はホストのメイン処理部でPDLデータとイメージデー
タの切り分け判断処理およびコマンド解析を行う。61
1はPDL変換部、612はイメージデータ生成部であ
る。PDL変換部611は、アプリケーション命令から
構成される印刷データを、図5−2の対応表に基づいて
PDL命令から構成される印刷データとして再構成す
る。イメージデータ生成部612は、アプリケーション
命令を解析して対応表617を参考に、対応した関数を
呼ぶことにより命令を実行してイメージデータの生成を
行う。
【0042】613、614は、生成されたPDLデー
タあるいはイメージデータを含む印刷データを保存する
スプーラ、615はスプーラにたまった印刷データの送
信およびプリンタからの情報を受信する受信・送信処理
部である。PDL命令平均実行速度一覧500(図5−
1)と1ページの処理に掛けられる最大時間をプリンタ
から獲得してプリンタ情報格納部616に格納する処理
もここで行う。すなわち、本実施形態においてはステー
タス取得データは、受信送信処理部615によって取得
される。
【0043】<アプリケーション命令解析処理(図8−
1)>図8−1は、アプリケーション命令解析部610
の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。ステ
ップ801においてアプリケーションからの出力要求が
くるのを待つ。アプリケーションから出力要求が来た
ら、ステップ802において印刷装置(プリンタ)に対
してステータス要求を送信し、図5−1,5−2に示す
情報を取り込み、格納部616に格納する。ステップ8
03において変数limit及びPageTimeの初期化を行う。
変数Limitは閾値であり、プリンタにおいて注目ページ
の予測処理時間がlimitの値を超えたら、ホストコンピ
ュータは印刷データをイメージデータに変換してプリン
タに送信する。変数PageTimeは格納部616から取得す
る、1ページの処理に掛けられる最大時間である。例え
ば、従来技術の欄で説明したような1分間に16ページ
のスループットを持つプリンタであれば、PageTimeは
3.75秒である。
【0044】ステップ804においてはLimitにPageTim
eを追加する。ステップ805において現在のページの
処理時間予測を行う。時間予測は、図5−1の表からそ
のページに含まれる全PDL命令についての平均解析時
間と平均展開時間の積算値として得ることができる。
【0045】ステップ806においては、ステップ80
5で算出した処理時間予測が閾値Limit以下であるか判
断する。Limit以下であるときは、ステップ807にお
いてPDL変換部611を用いてPDLデータを生成する。そ
してステップ809において、閾値Limitからステップ
805で算出した予測時間を引く。すなわち、Limitに
は、注目ページをプリンタにおいてイメージに変換する
際の、1ページの処理に掛けられる最大時間に対する残
り時間が与えられる。
【0046】一方、ステップ806において、処理予測
時間がLimit以上である場合は、ステップ808におい
て、イメージデータ生成部612を使用してビットマッ
プ展開済みのイメージデータを生成する。イメージデー
タをプリンタに送信する場合には、PDLデータを送信す
る場合と異なり、プリンタ内部ではそのページについて
処理時間を消費しないので、1ページの処理に掛けられ
る最大時間はそのまま残り時間となる。したがってLimi
tから注目ページの処理時間は引かない。
【0047】ステップ809および808の処理が終了
したら、送信・受信処理部615に送信を依頼する。ス
テップ811において全てのページが終了するまで上記
処理を続けるため、まだページが存在する時はステップ
804に戻る。ステップ804の処理において、2度目
以降はLimitに前のページの残り時間が入っていれば、
そのままLimitにPageTimeを追加する。この処理によ
り、注目ページがPDLデータである場合に、プリンタ
におけるそのページのイメージへの展開処理のために、
前ページの処理の残り時間を含めて、処理が間に合うか
判定することができる。すなわち、注目ページの処理の
ためにその前ページの処理の残り時間を考慮することが
できる。このために印刷データに複数のページが含まれ
る場合に、プリンタに送信する印刷データとしてPDLデ
ータを生成するか、イメージデータを生成するかを、そ
の全体を通して効率的に切り替えることが出来る。
【0048】<処理時間予測処理の詳細(図9)>図9
のフローチャートを用いて図8−1ステップ805の処
理時間予測の詳細な処理の流れを説明する。
【0049】ステップ901においてtime2を0にす
る。この処理においてtime2は1ページの処理時間予測
を入れるための変数である。ステップ902においてペ
ージ内に存在する全てのアプリケーション命令に対して
ステップ903からステップ908のアプリケーション
命令単位の予測処理を判断する。すなわち命令単位に処
理時間の予測処理を行い、その時間を合計することによ
り1ページの処理予測時間を算出する。
【0050】ステップ903において、図5−2の対応
表510を用いて、アプリケーション命令に対応したPD
L命令を検索する。検索が終了したら実際の予測処理に
移行する。対応表510の説明で記述したように、対応
するPDL命令が複数ある場合もあるので、ステップ90
4において、検索された全てのPDL命令に対してステッ
プ905からステップ908のPDL命令ごとの予測処理
を行うように判断する。
【0051】ステップ905とステップ906は解析時
間を算出する処理で、ステップ905においてアプリケ
ーション命令のデータ量を取得し、ステップ906にお
いて平均解析時間502を用いて解析時間を算出しtime
2に加算する。ステップ907とステップ908は展開
処理時間を算出する処理で、ステップ905において展
開サイズを取得し、ステップ906において平均展開時
間503を用いて展開時間を算出しtime2に加算する。
ステップ902において全てのアプリケーション命令に
対して処理が終了したら1ページの処理時間予測処理が
終わりで、そのときのtime2の値が最終的な1ページの
処理予測時間となる。
【0052】<送信受信処理部による処理手順(図8−
2)>図8−2は、送信・受信処理部615による、プ
リンタからのステータス情報取得処理の詳細な処理の流
れを示すフローチャートである。
【0053】ステップ820において印刷装置情報取得
間隔であるtime1を一定値に設定する。ステップ8
21において送信要求があったか判断する。送信要求が
あったらステップ822において送信する。ステップ8
20においてtime1が0であるか判断する。0でな
い時はステップ823においてtime1から1を引
く。以後ステップ821からステップ823の処理を繰
り返すことにより一定間隔で印刷装置のステータス情報
が取得される。これにより、印刷装置にアクセラレータ
回路やメモリが追加され処理能力が向上した時など自動
的に印刷装置の情報が更新される。
【0054】ステップ825においてステータス要求を
行う。ステップ826においてプリンタからの返送を待
つ。プリンタから送信してきたらステップ827におい
て受信を行い、ステップ828においてプリンタ情報格
納部616に保存する。ここでプリンタから取得する情
報は、本発明においてはPDL命令別平均解析時間およ
び展開時間一覧と最大スループットを維持するために1
ページの処理に掛けられる最大時間である。
【0055】以上の処理により、アプリケーションから
発行される印刷ジョブは、プリンタドライバにおいて、
連続印刷におけるホストとプリンタの負荷分散を考慮し
た上で、PDLデータあるいはイメージデータに変換され
てプリンタに送信される。上記処理における切り替え処
理の一例を図7のタイムチャートを用いて説明する。本
例においてはホストの解析・展開処理能力はプリンタの
1.5倍、PDLデータとイメージデータのサイズ比は
1:1.5としている。
【0056】図7−1〜図7−3は、まったく同じアプ
リケーションからの出力要求を得た場合で、図7−1
は、PDLデータとイメージデータの切り替えを行わなか
った場合、図7−2はページ単位で負荷分散を判断しPD
Lデータとイメージデータを切り替えた場合、図7−3
は連続印刷を考えて負荷分散を判断しPDLデータとイメ
ージデータを切り替えた場合である。なお、以下の説明
における最大処理時間とは、従来技術の欄で説明した意
味で使用されている。
【0057】タイムチャートに示される7ページの印刷
データのうち、第1ページから第4ページまでのプリン
タ内での解析・展開処理は、3ページ分の最大処理時間
内で実行可能である。それに対して第5ページおよび第
6ページは、それぞれ2ページ分の最大処理時間を必要
としている。第7ページは1ページ分の最大処理時間で
処理可能である。
【0058】図7−1では、ホストコンピュータが生成
する印刷データはすべてPDLデータであり、イメージ
データとの切換えがまったく行われない。そのために、
第5ページの解析展開処理700、第6ページの解析・
展開処理701が、その直前ページの出力完了までに間
に合わず、空き時間が生じて印刷速度が低下してしまっ
ている。一方ホストの処理は早く終わってしまい、シス
テム全体としての処理能力が最大限に使われているとは
言えない。
【0059】図7−2はページ単位の判断でPDLデータ
とイメージデータを切り替えた場合である。第5ページ
及び第6ページについてのプリンタにおける予測処理時
間はそれぞれ1ページについての最大処理時間を超えて
いるため、印刷データをイメージデータにすべきである
と判断され、ホストにより第5ページのイメージ生成処
理700、第6ページのイメージ生成処理701が行わ
れている。この場合、中間データ処理が第5,6ページ
目について行われないために、プリンタは負荷不足にな
っている。これに対してホストの方が過負荷となり、最
終的な7ページ目の処理が遅れ、プリンタによる第6ペ
ージの出力と第7ページの出力の間に空き時間が生じて
しまう。
【0060】図7−3は連続印刷を考慮して切り替えた
本実施形態の印刷システムにおける例で、第1ページか
ら第4ページの処理が3ページ分の処理で終了すること
から、第5ページの処理については2ページ分の最大処
理時間がつかえるのでPDLモードと判断される。図8−
1のフローチャートで言えば、ステップ804でPageTi
meを足す前にLimitに1ペー分の最大処理時間が残って
いたことになる。ステップ805の処理において算出さ
れる処理予測時間は、ちょうど2ページ分なのでLimit
以下である。よって第5ページ目はPDLモードと判断さ
れる。
【0061】第6ページは1ページ分しかLimitが無い
のでイメージデータと判断される。このように判断され
ることにより、その結果、プリンタにおいて第7ページ
目が速く印刷されている。
【0062】本実施形態によれば、図7−3のようにプ
リンタの処理能力を最大限使用し、ホストコンピュータ
の処理量をそれに応じてものとすることができるため
に、ホストおよびプリンタともに処理の空き時間が無く
すことができ、システムとして資源利用効率を最大限に
向上させることができる。
【0063】<印刷装置の動作(図6−1,図10)>
次に上記手順により印刷データを受信したプリンタの動
作を、図6−1と図10のフローチャートを用いて説明
する。
【0064】図6−1は本実施形態の印刷装置内におけ
る、PDLデータ、イメージデータ処理を印刷可能なプリ
ンタ内のモジュール構成のブロック図である。なお、こ
の構成は図2のプリンタ220が有するCPU222に
よりRAM223などに格納されたプログラムを実行す
ることで実現される。
【0065】200は印刷データを生成するホストであ
り、601はホストからの出力情報を受信する受信処理
部で、図2のプリンタ外部IO制御部226と同じもの
である。受信処理部601は、ホストらか送信されて来
た印刷データ300を、中間データ処理待ちのスプーラ
602に入れる。また、ホストからのステータス要求だ
った場合は図5−1の平均実行時間一覧表を含むプリン
タの情報をホストに送信する。
【0066】中間データ生成処理部603はページごと
に印刷データ300のデータ種類312を参照して、PD
Lデータの場合は解析処理を行い、中間データを生成す
る。イメージデータの場合は解析を行わず、中間データ
のページ情報部401のみ生成し、イメージデータの先
頭を属性、データアドレス406に記述し中間データ用
のスプール604に格納する。また、ビットマップ展開
属性405をビットマップ展開済みに設定しておく。ス
プール604に格納された中間データは、ビットマップ
展開処理部605により、展開済みでない場合は展開処
理を行い、展開済みの場合は何もせずに、展開データ用
スプール606に格納する。ビットマップ展開処理部6
05は、図2のラスタライザ234と同じものである。
展開データはイメージデータなので、シップ処理部60
7に同じ処理でよく、ビデオ転送を実行する。シップ処
理部607は、図2の印刷部IO制御部227と同じも
のである。なお、以上の処理においてイメージデータは
中間データ生成処理部においてヘッダの生成を行うだけ
でほぼ処理されていないと考えてよく、608に示すパ
スを通っていると考えても良い。
【0067】図10−1は受信・送信処理部601の詳
細な流れを示すフローチャートである。ステップ100
1においてホストからの送信を待つ。ホストからの送信
があったらステップ1002において印刷データである
かステータス要求データであるか判定する。ステータス
要求データである場合はステップ1003においてホス
トに平均処理時間一覧表を含むプリンタ情報を送信す
る。印刷データであった場合はステップ1004におい
て印刷データを受信し、ステップ1005において中間
データ生成待ちに登録する。
【0068】図10−2は、中間データ生成処理部60
3の詳細な流れを示すフローチャートである。ステップ
1010において中間データ生成待ちに登録があるまで
まつ。登録があったら、ステップ1011においてPDL
データであるかイメージデータであるか判断する。PDL
データである時はステップ1015においてPDL命令の
解釈を行い中間データ生成処理を行い、ステップ101
6においてビットマップ属性405を展開未に設定す
る。イメージデータであった場合はステップ1012に
おいてページヘッダ401のみ生成し、ステップ101
3においてビットマップ属性405を展開済みに設定す
る。ステップ1014においてデータアドレス406に
イメージデータの先頭アドレス(302の先頭アドレ
ス)を記述する。ステップ1016またはステップ10
14の処理が終了したらステップ1017においてビッ
トマップ展開待ちに登録する。
【0069】図10−3は、ビットマップ展開処理部6
05の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ1020においてビットマップ展開待ちがある
か判断する。ビットマップ展開待ちに登録されたら、ス
テップ1021において属性405を見て展開済みか判
断する。展開済みの場合ステップ1025においてビデ
オの先頭をアドレス406に設定する。展開済みでない
場合、ステップ1022においてビットマップを展開す
るメモリ領域を確保する。ステップ1023において、
ステップステップ1022に確保したメモリ領域にビッ
トマップの展開を行う。ステップ1024においてステ
ップ1022において確保したメモリ領域の先頭アドレ
スをビデオの先頭アドレスに設定する。ステップ102
4またはステップ1025が終わったらステップ102
6においてシップ待ちに登録する。
【0070】図10−4はシップ処理部607の詳細な
処理の流れを示すフローチャートである。ステップ10
30においてカレントページを0に設定する。ステップ
1031においてカレントページと同じページ番号40
3を持つページがシップ待ちに登録されるまで待つ。シ
ップ処理において印刷データに設定されたページ順にし
たがって処理する。これにより、前記3つの処理部は非
同期に動作した場合においても、最終的なページ順番が
保たれる。ステップ1032においてシップ処理を実行
する。シップ処理が終了したらステップ1033におい
てカレントページの更新を行う。
【0071】以上の構成及び手順により、複数のページ
を含む印刷ジョブを処理する際に、プリンタにおける注
目ページの処理が、注目ページ以前のページの処理によ
り生じた時間的余裕を含めた最大処理時間内に完了する
か否かを判定の基準として、完了しなければホストコン
ピュータで注目ページをイメージデータに変換してプリ
ンタに送信する。
【0072】いいかえれば、先頭ページから注目ページ
までのPDLデータからイメージデータへのプリンタに
おける変換処理が一定時間内に終了するか否かを判定
し、終了しなければホストコンピュータにおいて注目ペ
ージをイメージデータに展開する。一定時間とは、1ペ
ージあたりに許容される最大処理時間をmaxとし、注
目ページをpとすれば、(p×max)で与えられる。
したがって判定条件は、ページiの処理予測時間をpr
etime(i)とすれば、 Σi=1 ppretime(i)≦p×max であり、これが満たされれば、注目ページpはPDLデ
ータに変換されてプリンタに送信される。この条件判定
は、各ページごとに行われるもので、図8−1の手順は
そのための処理手順である。
【0073】以上のようにして、印刷データの形式を決
定することで、処理負荷をホストコンピュータとプリン
タとに最適に分散することができる。
【0074】[第2実施形態]図7−3のタイムチャー
トにおいて、中間データ生成処理の5ページ目と7ペー
ジ目の処理間に空き時間が生じている。本実施形態にお
いては、イメージデータに変換して送信すべきと判断さ
れたページの次のページが、PDLデータに変換してプリ
ンタに送信すべきと判断された場合、その次ページ、す
なわちPDLとすべきページを先に生成してプリンタに
送信しておくことにより、この空き時間をなくす。この
方法について図11−1〜12を用いて説明する。
【0075】図11−1は、図7−3と同じものであ
り、5ページ目の解析・展開処理110と7ページ目の
展開処理1102との間に空き時間1100が生じてい
る。図11−2のように、7ページの印刷データ生成処
理1103を、6ページ目の印刷データ生成処理110
4より前に行うことにより、空き時間1101をなくす
ことが可能になる。
【0076】この処理は、図8のイメージデータ生成処
理ステップ808を図12のフローチャートに示す手順
に置き換えることで可能となる。以下図12の手順を説
明する。
【0077】ステップ1201において次ページの処理
時間予測を行う。この処理には図9の手順を用いる。ス
テップ1202でLimitに次ページの処理時間分のPageT
imeを加算した時間に、ステップ1201で算出した時
間が間に合っているか、すなわち、Limit+PageTime
が、ステップ1201で算出した時間よりも大きいか判
断する。小さい場合、すなわち間に合っていない場合
は、注目ページの次のページはイメージデータにすべき
なのでそのまま終了する。大きい場合、すなわち間に合
っている場合は、ステップ1203において次ページを
PDLデータで生成し、ステップ1204において送信・受
信処理部615にプリンタへの送信を依頼する。その後
ステップ1205において注目ページのイメージデータ
を生成する。
【0078】以上の処理により、イメージデータに変換
して送信すべきと判断されたページの次ページが、PDL
データに変換してプリンタに送信すべきページであると
判断された場合、そのページを先にPDLデータに変換
してプリンタに送信しておくことにより、プリンタにお
けるデータ待ち時間をなくし、プリンタ内に生じる可能
性がある空き時間をより有効に利用できるため、印刷速
度の向上が図られる。
【0079】[第3実施形態]次に第3実施形態とし
て、バンディング処理が可能な印刷装置を用いた印刷シ
ステムにおいて、複数のページの印刷を連続(以後、連
続印刷と記述する)で行う場合における印刷速度の、プ
レレンダリングによる低下やページとページ間での処理
による低下などを防止する印刷システムを説明する。
【0080】<第3実施形態における課題>プリンタに
おいてレンダリングからシッピングヘのリアルタイムな
処理を行う場合には、1ページを複数のバンドに分け
て、最初の1バンドのレンダリングを終えた時点から、
紙の搬送を始めてシッピングを行い、そのバンドをシッ
ピングしている間に、次のバンドのレンダリングを行う
という、いわゆるバンディング処理が行われる。バンデ
ィング処理では、注目バンドの直前のバンドのシッピン
グが終了するまでに、注目バンドのレンダリングが終了
していれば正常に印刷が可能であるが、注目バンドのレ
ンダリングがその直前のバンドのシッピングの完了まで
に間に合わなかった場合には、いくつかのオブジェクト
が印刷出来ないことになり、印刷不正(以後、この障害
をオーバーランと記述)が発生してしまう。
【0081】この様な事態を回避するために、プリンタ
ではレンダリング時間の予測を行い、レンダリング時間
がシッピング時間に間に合わないと予測されたバンドが
存在する場合、そのバンドを、あらかじめそのバンドを
含むページの出力に先立ってレンダリングをしておく、
いわゆるプレレンダリングを行ってオーバーランを防い
でいる。
【0082】ところがこのような印刷システムにおいて
連続印刷を行う場合を考えると、プレレンダリングが発
生することにより、ページとページとの間での処理が増
加して速度低下を起こしてしまうという問題があった。
図17−2にその様子を示す。横軸が時間であり、17
11、1712が印刷時間を示している。印刷時間17
11はプレレンダリングが無い状態で、印刷時間171
2はプレレンダリングがある場合の連続印刷である。プ
レレンダリング処理1713、1714がページ間に発
生するため最終的な排紙終了時間が遅くなっている。
【0083】さらに、上記バンディング処理を用いた印
刷処理装置において、印刷データから中間データまでの
生成処理とバンディング処理を別タスクで行い、中間デ
ータの生成はバンディング処理に先行して行う必要があ
る。しかしながら、印刷データから中間データまでの生
成が比較的容易なデータである場合や、紙搬送速度が遅
い等の原因によっては中間データの生成が先行してしま
い、紙搬送待ちの中間データ(以後、バンディング処理
待ち行列と記述)がメモリを占有してしまうため中間デ
ータの生成が出来ず、例えば中間データの生成までの処
理をCPUで、バンディング処理をアクセラレータ回路
で行うような場合において、CPUが動作していない無
駄な時間が出来てしまうと言った問題があった。
【0084】本実施形態では、このような、バンディン
グ処理が可能な印刷装置において連続印刷を行う場合、
プレレンダリングが発生することによりページとページ
間での処理が増加し速度低下を起こしてしまう点や、中
間データ生成が先行してしまうためCPUや中間データ
生成用のアクセラレータ回路等に処理をしていない無駄
な時間が出来てしまうという点を解消し、印刷装置およ
び印刷システムのおける処理負荷の分散により連続印刷
における印刷速度を向上させる。
【0085】本実施形態のプリンタ及び印刷システム
は、それぞれ図1及び図2のように構成され、第1およ
び第2実施形態と同様である。ただし、この実施形態の
プリンタはバンディングを行うために、データ構造や処
理内容がそれに応じて異なるものとなっている。以下、
そのような相違を中心にして説明する。
【0086】<中間データの形式(図20)>図20
は、本発明における、ホストコンピュータから送信され
た印刷データを印刷装置内で解析し、バンド分割処理や
ビットマップ展開方式にあわせて、それぞれのオブジェ
クトに変換した中間データの一例である。処理時間予測
やデータ量予測は本中間データに基づいて行われる。な
お、ホストから転送される印刷データ形式は、印刷装置
で中間データに変換できる形式ならば、特にその形式は
問わない。
【0087】2000は1ページ分の中間データ全体を
示している。複数ページがある場合は、中間データ20
00が複数生成される。1ページはページ全体の情報を
含むヘッダ2001と、バンドごとに実際の印刷方式を
記述したバンドデータ2002で構成される。ヘッダ2
001には、ページ番号2003、バンド数2004、
プレレンダリング判断に用いる閾値2005、スケジュ
ーリング結果2006が含まれる。閾値2005は、印
刷装置の紙を搬送する速度により定められ、1バンドの
ビットマップイメージ展開にかけられる最大の時間で、
この時間を超えるビットマップイメージ展開時間が必要
だと判断されたバンドはプレレンダリングが行われる。
スケジューリング結果2006には、、該ページの中で
どのページをリアルタイムでレンダリングするのか、プ
レレンダリングで処理するのかの全ての結果を記憶し、
この結果に基づいてプリント処理を行う。2016はビ
ットマップイメージ展開する階調である。バンドデータ
2002はオブジェクト個数507、予測時間200
8、オブジェクトデータ2009、2010などで構成
される。予測時間2008は時間予測処理に予測された
結果を保存しておくデータ領域である。
【0088】<印刷装置のモジュール構成(図13−
1,図13−2)>図13−1,13−2は本実施形態
の印刷装置内における、ビットマップイメージ展開負荷
軽減のための中間データ変換の様子を示したモジュール
構成図である。図13−1はバンディング処理待ち行列
が少ない例を示した図である。図において、受信処理部
1300はホストからの出力情報を受信する。スプーラ
1301はホストから転送された出力情報を印刷装置内
に保存する。中間データ生成処理部1302は受信処理
部1300の出力情報を中間データ1303に出力す
る。バンディング処理は、ビットマップイメージ展開処
理部1304とシップ処理部1305の処理が並行して
動作することにより実現される。この2つをまとめてバ
ンディング処理部1309と呼ぶ。バンディング待ち行
列1306はスプーラ1303の順番を制御する。中間
データ生成処理部1302は中間データを生成したら登
録を行う。
【0089】図13−1においてはバンディング待ち行
列1306のエントリが少ない状態を示す。このような
場合ページ途中で処理すべきデータがなくなり、プリン
トオーバーランが発生する場合がある。そのため、バン
ディング処理待ち行列のエントリとなる中間データを速
やかに生成しなければならず、ビットマップイメージ展
開に有利な中間データに変換するために中間データの処
理に時間をかけることはできない。そこで中間データ生
成処理部1302では、なるべく少ない処理ですむよう
に、回転処理や中間調処理や拡大処理などを行わずに中
間データを生成し、それらの処理はビットマップイメー
ジ展開処理部1304において実行するようにする。
【0090】これに対して図13−2はバンディング処
理待ちが多い例を示している。パンディング待ち行列1
306のエントリが多いため、中間データ生成処理部1
302による中間データの生成処理にある程度時間をか
けることができる。そのため、中間データ生成処理部1
302は、オブジェクトの回転処理や中間調処理、拡大
処理など、ビットマップイメージ展開処理部1304に
よるビットマップイメージ展開時の処理負荷の軽減に効
果的な各種処理を、メモリ状況や展開時間の予測、アク
セラレータ回路の有無などに応じて実行する。
【0091】<印刷装置における処理(図15−1〜図
17−2)>次に図15−1〜図17−2を用いて上記
印刷装置内(CPU222等)での処理の流れを説明す
る。図15−1〜図15−3は印刷装置内の全体の処理
の流れを示すフローチャートである。図15−1は受信
処理部1300、図15−2は中間データ生成処理部1
302、図15−3はバンディング処理部1309の処
理フローである。
【0092】図15−1において、受信処理部1300
はステップ1510でホストからの出力情報が転送され
るのを待つ。ホストからの出力情報が送信されてきた
ら、ステップ1511において受信を行う。受信が終了
したらステップ1512において出力情報に含まれる全
てのページを、ステップ1513の処理において中間デ
ータ生成待ち行列に追加する。尚、本実施例のフローチ
ャートでは受信が終了してから、待ち行列に追加するよ
うにしたが、受信開始直後に登録を行う。
【0093】受信が完了した部分から図15−2の中間
データ生成処理を行うことができる。中間データ生成処
理部1302は、ステップ1501において中間データ
生成待ち行列(不図示)に出力情報が登録されるのを待
つ。待ち行列に出力情報が登録されたら、ステップ15
02において中間データ生成を行う。ステップ1503
においてバンディング処理待ちが多いか判定し、多い場
合は、ステップ1504においてビットマップイメージ
展開軽減処理(負荷分散処理とも記述)を行う。いずれ
かの終了後、ステップ1505において、生成した中間
データをバンディング待ち行列に追加する。登録が終了
したらステップ1506において中間データ作成行列か
ら削除する。
【0094】バンディング処理待ちが多いか否かの判定
は、待ち行列のエントリ数を所定の閾値を比較して行う
ことができる。バンディング処理待ち行列のエントリ数
は、結局のところオーバーランの可能性の高低の判断の
ためにその大小が判定される。したがって、固定的な閾
値を用いず、オーバーランの防止可能性の点から判断す
ることもできる。例えば、バンディング待ち行列にエン
トリされたバンドがページ内の最終バンドを含んでいる
場合には、その最終バンドの処理後いったんバンディン
グ処理部1309の動作を中断することができる。した
がって、中間データの生成がバンディング処理に間に合
わないとしても、バンディング処理を最終バンド処理後
いったん中断して中間データの生成を待つことでオーバ
ーランの発生を防止できる。これに対して、バンディン
グ待ち行列にエントリされたバンドがページの最終バン
ドを含んでいない場合には、最終バンドまでの中間デー
タの生成がバンディング処理に間に合わなければオーバ
ーランが発生する。したがって、バンディング待ち行列
にエントリされたバンドがページの最終バンドを含んで
いる場合にはバンディング処理待ちが多いと判定するこ
ともできる。
【0095】バンディング処理部1309は、ステップ
1521においてバンディング待ち行列に次のバンドが
登録されるのを待つ。バンドの中間データが待ち行列に
登録されたらステップ1522においてバンディング処
理を行う。バンディング処理が終了したらそのバンドを
ステップ1523においてバンディング処理待ち行列1
306から削除する。
【0096】<負荷分散処理の手順>図16は図15−
2のステップ1504の負荷分散処理の詳細な流れを示
すフローチャートである。
【0097】ステップ1600においてページ内の全て
のバンドについて処理を行うように判断する。ステップ
1601において、注目バンドについて、中間データを
もとにビットマップイメージ展開にかかる時間を予測す
る。ステップ1602において注目バンドのプレレンダ
リングが必要か判断する。不要ならステップ1600に
戻り、判定を繰り返す。プレレンダリングすべきバンド
が1つも存在しない場合はそのまま終了する。
【0098】プレレンダリングが必要なバンドの場合
は、ステップ1603においてそのバンドのレンダリン
グ時間を短縮するために、あらかじめ行っておくことで
効果のある処理の順番を決定する。図17−1が処理順
番を決定した後作成されるテーブル1700の一例であ
る。順位欄1701が効果のある順番を示し、内容欄1
702は処理内容を、アドレス欄1703は中間データ
内の対象となるオブジェクトの指定を示している。ここ
ではオブジェクトが格納されているメモリのアドレスで
表現している。時間欄1704には処理を行った時のビ
ットマップイメージ展開の短縮される時間が記述されて
いる。
【0099】図17−1の例では、テーブルの先頭のエ
ントリは拡大処理を示しており、アドレスOxAAAA
AAAAに格納されたオブジェクトを予め拡大処理して
おくと、そのバンドのレンダリング処理の時間を最も短
縮できる。それによる短縮時間は100m秒である。す
なわち、ステップ1603では、時間欄1704の値を
キーとして降べきに順位が付けられる。
【0100】ステップ1604、1605、1606に
おいては、空きメモリ情報、アクセラレータ情報、印刷
開始までの時間をそれぞれ取得する。ステップ1607
において、テーブル1700に登録されたすべての処理
に対してステップ1608からステップ1614の処理
を行ったか判断する。行っていない場合には、図17−
1のテーブルに登録された処理の一つを注目処理とす
る。
【0101】ステップ1608においては、注目処理
が、メモリがさらに必要になる処理か判断する。拡大処
理や圧縮データの伸張処理を行う場合はこの条件に該当
する。さらにメモリが必要な場合はステップ1609に
おいてメモリ領域を取得する。メモリ容量が不足してい
る場合は、図16の処理はここで中断される。
【0102】メモリ条件をクリアしたらステップ161
0においてハードウエアアクセラレータ(レンダリング
専用の回路)があるか判断する。無い場合、待ち行列の
エントリの個数から、注目バンドの印刷までの時間が十
分であるか判断する。この十分であるかの判断基準は印
刷装置の最大印刷速度によって異なるから、待ち行列の
エントリ1個に掛ける係数をフレキシブルに設定できる
ようなシステムにしておく必要がある。メモリ条件、ア
クセラレータ条件をクリアした場合のみステップ161
2において、注目処理を実行する。例えば、図17−1
のテーブル1700第1順位の処理が注目処理の場合、
アドレス0xAAAAAAAAのオブジェクトについ
て、拡大処理を施す。テーブル1700において処理済
みの処理内容は、テーブル1700から削除したり、あ
るいは識別可能にマークしておく。
【0103】ステップ1613において、ステップ16
12で行った処理により短縮された時間をステップ16
01で予測した時間から差し引いて、新たなビットマッ
プイメージ展開処理時間予測を求める。ステップ161
4においては、プレレンダリングが発生する場合はテー
ブル700の次処理をステップ1607から再実行す
る。プレレンダリングの必要がなくなるか、処理出来る
項目が無くなったらそのバンドの処理を終了する。
【0104】以上の手順により、中間データ生成処理部
は、処理時間に余裕がある場合に、生成したバンドにつ
いてレンダリング時間を予測してプレレンダリングの必
要の有無を判定し、プレレンダリングの必要がある場合
には、それが不要になるまでそのバンドに含まれるオブ
ジェクトをあらかじめ加工しておく。そのようにするこ
とによって、プレレンダリングするバンド数を減少さ
せ、ページ間におけるプレレンダリング処理待ち時間を
減少させることができ、印刷時間を短縮することが可能
となる。
【0105】また本実施形態ではバンディング処理待ち
行列のエントリの多少に基づいて上記処理を行っている
が、この判定を省略し、図15−2において、ステップ
1502の後に無条件にステップ1504を実行するよ
うにしてもよい。
【0106】[第4の実施の形態]第4実施形態におい
て、図14−1に示すように、印刷装置は中間データ生
成処理1403、1404を行わずにバンディング処理
可能な処理経路を持つ。ホストから出力する印刷データ
として、処理経路1403を利用する場合は中間デー
タ、処理経路1404を利用する場合はビットマップイ
メージ展開画像を印刷装置に送信することによりこれは
実現できる。
【0107】図14−2はホスト内の印刷データ生成の
ためのモジュール構成の一例である。1410は、出力
依頼もとのアプリケーションである。1411はアプリ
ケーションから要求された、イメージや文字と言った描
画種類が書かれたグラフィック命令である。1412、
1414、1415はグラフィック命令を印刷装置が解
釈可能な出力情報に変換する処理部である。1414は
中間データ生成処理が必要な出力情報を生成する処理部
(以後、PDLモードと記述)である。1415は中間
データ生成処理、ビットマップイメージ展開処理が必要
ない、ビットマップイメージ展開済みの出力情報を生成
する処理部(以後、イメージモードと記述)である。1
416、1417はそれぞれの処理部のデータ生成結果
である。1419は生成されたデータの印刷装置への送
信と、印刷装置の情報を取得し1418の印刷情報デー
タベースに格納する。本実施形態における中間データ生
成待ち行列の情報はここに格納される。1413は処理
している出力情報に関する情報で、現在まで処理を行っ
たデータ量や、グラフィック命令の種類等が格納され
る。
【0108】図14−1、図14−2を用いて、印刷装
置内の中間データ生成処理待ち行列をみて、ホストにお
いてPDLモードとイメージモードを切り替える様子に
ついて現明する。1402は印刷装置内の中間データ生
成処理待ち行列であり、1401のインターフェースを
通してホストに通信され、ホストはインターフェース1
419より取得した情報を印刷装置情報格納部1418
に保存する。ホスト内のグラフィック命令解析部は上記
情報から、PDLモードで出力情報を生成するのか、イ
メージモードで出力情報を生成するのか判断を行い、P
DLモードであればPDL生成部1414に、イメージ
モードであればイメージ生成部1415に処理を振り分
ける。中間データ生成待ち行列が少ない場合において
は、印刷装置内の中間データ生成処理部に処理させれば
よいから、PDLモードに設定し、印刷装置に早めに送
信する。待ち行列多い場合においては、印刷装置内の中
間データ生成処理部の負担を減らすためイメージ生成部
1415においてビットマップイメージ展開まで行い、
中間データ処理部の負担を減らすことにより連続印刷の
速度を向上することが出来る。図14−3は、モードの
切換えの一例を示す図である。
【0109】図19は、ホストでイメージモードヘの切
り替えを行わない場合と行った場合の印刷経過を図示し
た一例である。符号1900で示す5ページ目をイメー
ジモードにしたことにより、以後の中間データ生成処理
を前倒しで行えるようになり印刷速度が向上する。特に
ページとページ間で時間が掛かるため紙搬送が一時停止
すると、その直後からは直ちに紙搬送が再開できないよ
うな印刷装置においてはより効果がある。
【0110】以下図18−1〜図18−3のフローチャ
ートを用いて処理の流れを説明する。図18−1はホス
トにおける出力情報のモード切替処理の流れを示すグラ
フィック命令解析部1412、PDL生成部1414、
イメージ生成部1415の処理部のフローチャートであ
る。
【0111】ステップ1801においてアプリケーショ
ンからの出力要求があるのを待つ。アプリケーションか
らの出力要求があれば、ステップ1802において図1
4−2の印刷装置の中間データ生成処理待ち行列141
9を参照し、待ち行列が多いか判断する。なおここで参
照するのは、図18−2の手順で印刷装置から獲得した
ステータス情報である。待ちが少ない場合はステップ1
804においてPDLモードで出力情報の生成を行う。
多い場合においては、ステップ1804において転送速
度が一定の基準を満たしているか判断する。あまり転送
速度が遅いシステムにおいてはイメージモードにおいて
データ量が増えたことがデメリットになるためである。
転送速度が十分である場合は、ステップ1805におい
てイメージモードで出力情報の生成を行う。ステップ1
808において生成した出力情報をインターフェース処
理部に印刷装置への転送依頼を行う。ステップ1809
においてアプリケーションから依頼された印刷の全ての
ページを行ったか判断する。まだページが残っている場
合は、ステップ1802の処理から繰り返す。
【0112】以上により、ホストは中間データ生成待ち
行列を見てPDLモードとイメージモードを切り替えな
がら印刷情報を出力することが可能になる。
【0113】図18−2は、ホストの印刷装置からの情
報取得処理の流れを示すインターフェース1419のフ
ローチャートの1つである。
【0114】ステップ1810において情報を取得する
時間間隔を決定する。ステップ1811において変数t
imeが0であるか判断する。0でない場合は、ステッ
プ1812においてtimeから1をひく。timeが
0になったら、ステップ1813において印刷装置にス
テータスを送信するように要求する。このステータスに
印刷装置内の中間データ生成待ち行列の長さの情報が含
まれる。ステップ1814において印刷装置からの返信
がくるのを待つ。印刷装置からの返信がきたらステップ
1815において受信を行い、ステップ1816におい
て返信を印刷装置情報1418に保存し、ステップ18
10の処理にもどる。
【0115】以上により、ホスト上の印刷装置内の中間
データ生成待ち行列は一定の時間間隔で更新される。
【0116】図18−3は印刷装置内のイメージモード
とPDLモードの切り替え処理、およびステータス送信
の処理の流れを示すフローチャートで、図14−1の処
理部1401で行われる。印刷装置内の処理は本受信処
理以外は第3実施形態における処理方法にしたがう。
【0117】ステップ1820においてホストからの送
信を待つ。送信がきたらステップ1821において印刷
データかステータス要求か判断する。ステータスの場合
は、ステップ1822においてホストに対して中間デー
タ生成待ち行列情報を含むステータスを送信する。印刷
データであった場合、ステップ1823においてデータ
の受信を行う。受信が終了したらPDLモードであるか
イメージモードであるか判断する。PDLモードの場合
は該出力情報はステップ1825において中間データ生
成処理待ち行列に登録する。イメージモードの場合はス
テップ1826においてバンディング処理待ち行列に登
録する。
【0118】上記処理により、PDLモードの出力情報
は中間データ生成処理から処理され、イメージモードの
出力情報は中間データ生成処理を行わずに、バンディン
グ処理から行われる。
【0119】以上のように、ホストコンピュータから印
刷装置の中間データ生成待ち行列の長さを参照し、PD
Lデータから中間データへの変換を待つデータ量が多い
場合には、ホストコンピュータは印刷装置へとイメージ
データを送信する。こうして、印刷装置の中間データ処
理部の負担を減らすことにより連続印刷の速度を向上す
ることが出来る。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数ページの連続印刷を行う際に、プリンタにおける先
頭ページから注目ページまでの処理が一定時間内に終了
するか否かを判定し、終了しなければホストコンピュー
タにおいて注目ページをイメージデータに展開しておく
ことで、処理負荷をホストコンピュータとプリンタとに
最適に分散することができる。
【0121】また、ホストコンピュータからプリンタに
送信するデータ形式を、プリンタの処理負荷に応じて切
り替えることで、プリンタ内に生じる可能性がある空き
時間をより有効に利用でき、印刷速度の向上が図られ
る。
【0122】また、バンディング処理を行うプリンタに
おいて、生成したバンドについてプレレンダリングの必
要がある場合には、そのバンドに含まれるオブジェクト
をあらかじめ加工しておくことで、プレレンダリングの
必要性を無くし、印刷時間を短縮することが可能とな
る。
【0123】また、ホストコンピュータによって印刷装
置の中間データ生成待ち行列の長さを参照し、待ちが長
い場合には、ホストコンピュータは印刷装置へとイメー
ジデータを送信することで、印刷装置の負担を減らすこ
とができ、連続印刷の速度を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における印刷装置の断面図である。
【図2】実施形態における印刷システムのブロック構成
図である。
【図3】ホストからプリンタに送信される印刷データの
一例を示した図である。
【図4】ホストから送信された印刷データをプリンタ内
オブジェクトに変換した中間データの1例を示す図であ
る。
【図5−1】プリンタからホストに転送されるプリンタ
内の平均解析時間及び実行時間一覧表の一例を示す図で
ある。
【図5−2】アプリケーション命令とPDL命令の対応表
を示す図である。
【図6−1】PDLデータ、イメージデータ処理を印刷可
能なプリンタ内のモジュール構成のブロック図である。
【図6−2】ホスト内の印刷データ生成のためのモジュ
ール構成の一例を示す図である。
【図7−1】ホストコンピュータにおいて、印刷データ
としてPDLデータとイメージデータの切り替えを行わな
かった場合の例を示す図である。
【図7−2】ホストコンピュータにおいて、ページ単位
で負荷分散を判断しPDLデータとイメージデータを切り
替えた場合の例を示す図である。
【図7−3】ホストコンピュータにおいて、連続印刷を
考えて負荷分散を判断しPDLデータとイメージデータを
切り替えた場合の例を示す図である
【図8−1】アプリケーション命令解析部610の詳細
な処理の流れを示すフローチャートである。
【図8−2】送信・受信処理部615によるプリンタか
らのステータス情報取得処理の詳細な処理の流れを示す
フローチャートである。
【図9】図8−1のステップ805における処理時間予
測のフローチャートである。
【図10−1】受信・送信処理部601の詳細な流れを
示すフローチャートである。
【図10−2】中間データ生成処理部603の詳細な流
れを示すフローチャートである。
【図10−3】ビットマップ展開処理部605の詳細な
処理の流れを示すフローチャートである。
【図10−4】シップ処理部607の詳細な処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図11−1】ホストコンピュータにおいて、連続印刷
を考えて負荷分散を判断しPDLデータとイメージデータ
を切り替えた場合の例を示す図である
【図11−2】7ページの印刷データ生成処理1103
を、6ページ目の印刷データ生成処理1104より前に
行うことにより、空き時間1101をなくすことを可能
とした例を示す図である。
【図12】第2実施形態において、図8のステップ80
8に置換される処理のフローチャートである。
【図13−1】第3実施形態の印刷装置内における、ビ
ットマップイメージ展開負荷軽減のための中間データ変
換の様子を示したモジュール構成図である。
【図13−2】第3実施形態の印刷装置内における、ビ
ットマップイメージ展開負荷軽減のための中間データ変
換の様子を示したモジュール構成図である。
【図14−1】第3実施形態におけるホスト内の印刷デ
ータ生成のためのモジュール構成の一例である。
【図14−2】第3実施形態におけるホスト内の印刷デ
ータ生成のためのモジュール構成の一例である。
【図14−3】モードの切換えの一例を示す図である。
【図15−1】第3実施形態における印刷装置内の全体
の処理の流れを示すフローチャートである。
【図15−2】第3実施形態における印刷装置内の全体
の処理の流れを示すフローチャートである。
【図15−3】第3実施形態における印刷装置内の全体
の処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】図15の1504の負荷分散処理の詳細な流
れを示すフローチャートである。
【図17−1】処理順番を決定した後作成されるテーブ
ル1700の一例である。
【図17−2】処理順番を決定した後作成されるテーブ
ル1700の一例である。
【図18−1】第4実施形態におけるホストにおけるモ
ード切替、ステータス取得、および印刷装置ないのステ
ータス装置、モード切替の処理の流れを示したフローチ
ャートである。
【図18−2】第4実施形態におけるホストにおけるモ
ード切替、ステータス取得、および印刷装置ないのステ
ータス装置、モード切替の処理の流れを示したフローチ
ャートである。
【図18−3】第4実施形態におけるホストにおけるモ
ード切替、ステータス取得、および印刷装置ないのステ
ータス装置、モード切替の処理の流れを示したフローチ
ャートである。
【図19−1】ホストでイメージモードヘの切り替えを
行わない場合と行った場合の印刷経過を図示した一例で
ある。
【図19−2】ホストでイメージモードヘの切り替えを
行わない場合と行った場合の印刷経過を図示した一例で
ある。
【図20】第3,第4実施形態ホストコンピュータから
送信された印刷データを印刷装置内で解析し、バンド分
割処理やビットマップ展開方式にあわせて、それぞれの
オブジェクトに変換した中間データの一例である。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置により印刷を行わせるための印
    刷制御装置であって、 注目ページの印刷データを前記印刷装置が解釈可能なコ
    ードデータとして前記印刷装置に送信したとする場合
    に、第1ページから注目ページまでの出力処理が所定時
    間以内に終了するか否か判定する判定手段と、 終了すると判定された場合には、前記注目ページのデー
    タを前記コードデータに変換し、終了しないと判定され
    た場合には、前記注目ページのデータを前記印刷装置に
    よる解釈が不要なイメージデータに変換する変換手段
    と、 前記変換手段により変換された注目ページのデータを前
    記印刷装置に送信する送信手段とを備えることを特徴と
    する印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定時間は、1ページ当たりに許容
    された最大処理時間に注目ページまでのページ数を乗じ
    た時間であることを特徴とする請求項1に記載の印刷制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、注目ページを第1ペー
    ジから順次進めつつ、注目ページの直前のページまでの
    前記印刷装置による出力処理予想時間をそのページまで
    に許容された最大処理時間から減じた時間に、注目ペー
    ジに与えられた最大処理時間を加算した時間が、前記注
    目ページの出力処理予想時間より長ければ、第1ページ
    から注目ページまでの出力処理が所定時間以内に終了す
    ると判定することを特徴とする請求項1に記載の印刷制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷装置から、前記コードデータの
    ごとの処理の所要時間一覧を獲得する獲得手段をさらに
    備え、前記判定手段は、前記一覧に基づいて、注目ペー
    ジの出力処理予想時間を算出し、判定を行うことを特徴
    とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段により終了しないと判定さ
    れた場合、現在の注目ページの次ページを新注目ページ
    として前記判定手段による判定を行い、その新注目ペー
    ジについて出力処理が所定時間内に終了すると判定され
    た場合、その新注目ページについてのコードデータへの
    変換及び印刷装置への送信を、現在の注目ページのイメ
    ージデータへの変換に先んじて行うことを特徴とする請
    求項1に記載の印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5に記載の印刷制御装置と
    印刷装置とを接続してなることを特徴とする印刷システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記印刷装置は、前記印刷制御装置から
    のステータス要求に応じて、前記コードデータのごとの
    処理の所要時間一覧を応答することを特徴とする請求項
    6に記載の印刷システム。
  8. 【請求項8】 印刷装置により印刷を行わせるための印
    刷制御方法であって、 注目ページの印刷データを前記印刷装置が解釈可能なコ
    ードデータとして前記印刷装置に送信したとする場合
    に、第1ページから注目ページまでの出力処理が所定時
    間以内に終了するか否か判定する判定工程と、 終了すると判定された場合には、前記注目ページのデー
    タを前記コードデータに変換し、終了しないと判定され
    た場合には、前記注目ページのデータを前記印刷装置に
    よる解釈が不要なイメージデータに変換する変換工程
    と、 前記変換工程により変換された注目ページのデータを前
    記印刷装置に送信する送信工程とを備えることを特徴と
    する印刷制御方法。
  9. 【請求項9】 前記所定時間は、1ページ当たりに許容
    された最大処理時間に注目ページまでのページ数を乗じ
    た時間であることを特徴とする請求項8に記載の印刷制
    御方法。
  10. 【請求項10】 前記判定工程は、注目ページを第1ペ
    ージから順次進めつつ、注目ページの直前のページまで
    の前記印刷装置による出力処理予想時間をそのページま
    でに許容された最大処理時間から減じた時間に、注目ペ
    ージに与えられた最大処理時間を加算した時間が、前記
    注目ページの出力処理予想時間より長ければ、第1ペー
    ジから注目ページまでの出力処理が所定時間以内に終了
    すると判定することを特徴とする請求項8に記載の印刷
    制御方法。
  11. 【請求項11】 前記印刷装置から、前記コードデータ
    のごとの処理の所要時間一覧を獲得する獲得工程をさら
    に備え、前記判定工程は、前記一覧に基づいて、注目ペ
    ージの出力処理予想時間を算出し、判定を行うことを特
    徴とする請求項8に記載の印刷制御方法。
  12. 【請求項12】 前記判定工程により終了しないと判定
    された場合、現在の注目ページの次ページを新注目ペー
    ジとして前記判定工程による判定を行い、その新注目ペ
    ージについて出力処理が所定時間内に終了すると判定さ
    れた場合、その新注目ページについてのコードデータへ
    の変換及び印刷装置への送信を、現在の注目ページのイ
    メージデータへの変換に先んじて行うことを特徴とする
    請求項8に記載の印刷制御方法。
  13. 【請求項13】 印刷装置を用いて印刷を行わせるため
    のコンピュータプログラムであって、コンピュータによ
    り、 注目ページの印刷データを前記印刷装置が解釈可能なコ
    ードデータとして前記印刷装置に送信したとする場合
    に、第1ページから注目ページまでの出力処理が所定時
    間以内に終了するか否か判定する判定手段と、 終了すると判定された場合には、前記注目ページのデー
    タを前記コードデータに変換し、終了しないと判定され
    た場合には、前記注目ページのデータを前記印刷装置に
    よる解釈が不要なイメージデータに変換する変換手段
    と、 前記変換手段により変換された注目ページのデータを前
    記印刷装置に送信する送信手段とを実現することを特徴
    とするコンピュータプログラム。
  14. 【請求項14】 前記所定時間は、1ページ当たりに許
    容された最大処理時間に注目ページまでのページ数を乗
    じた時間であることを特徴とする請求項13に記載のコ
    ンピュータプログラム。
  15. 【請求項15】 前記判定手段は、注目ページを第1ペ
    ージから順次進めつつ、注目ページの直前のページまで
    の前記印刷装置による出力処理予想時間をそのページま
    でに許容された最大処理時間から減じた時間に、注目ペ
    ージに与えられた最大処理時間を加算した時間が、前記
    注目ページの出力処理予想時間より長ければ、第1ペー
    ジから注目ページまでの出力処理が所定時間以内に終了
    すると判定することを特徴とする請求項13に記載のコ
    ンピュータプログラム。
  16. 【請求項16】 前記コンピュータにより、前記印刷装
    置から前記コードデータのごとの処理の所要時間一覧を
    獲得する獲得手段をさらに実現し、前記判定手段は、前
    記一覧に基づいて、注目ページの出力処理予想時間を算
    出し、判定を行うことを特徴とする請求項13に記載の
    コンピュータプログラム。
  17. 【請求項17】 前記判定手段により終了しないと判定
    された場合、現在の注目ページの次ページを新注目ペー
    ジとして前記判定手段による判定を行い、その新注目ペ
    ージについて出力処理が所定時間内に終了すると判定さ
    れた場合、その新注目ページについてのコードデータへ
    の変換及び印刷装置への送信を、現在の注目ページのイ
    メージデータへの変換に先んじて行うことを特徴とする
    請求項13に記載のコンピュータプログラム。
  18. 【請求項18】 請求項13乃至17のいずれか1項に
    記載のコンピュータプログラムを格納するためのコンピ
    ュータ可読記憶媒体。
  19. 【請求項19】 受信したコードデータをバンド単位で
    中間データに変換する変換手段と、 注目バンドの中間データについて、それをイメージに展
    開する際の処理予測時間を算出する予測手段と、 前記処理予測時間が所定時間を越える場合には、前記中
    間データに含まれる1処理命令をあらかじめ実行する事
    前実行手段とを備え、 前記処理予測時間が前記所定時間内となるまで、前記事
    前実行手段による処理命令の実行を行わせることを特徴
    とする印刷装置。
  20. 【請求項20】 前記予測手段および事前実行手段は、
    バンドごとの中間データの待ち行列の長さが十分長い場
    合に行われることを特徴とする請求項19に記載の印刷
    装置。
  21. 【請求項21】 前記予測手段および事前実行手段は、
    前記中間データからイメージデータへの変換を高速に実
    行するレンダラを有する場合に行われることを特徴とす
    る請求項19に記載の印刷装置。
  22. 【請求項22】 前記予測手段および事前実行手段は、
    前記処理命令の実行に必要なメモリ容量が確保できる場
    合に行われることを特徴とする請求項19に記載の印刷
    装置。
  23. 【請求項23】 コンピュータにより、 受信したコードデータをバンド単位で中間データに変換
    する変換手段と、 注目バンドの中間データについて、それをイメージに展
    開する際の処理予測時間を算出する予測手段と、 前記処理予測時間が所定時間を越える場合には、前記中
    間データに含まれる1処理命令をあらかじめ実行する事
    前実行手段と、 前記処理予測時間が前記所定時間内となるまで、前記事
    前実行手段による処理命令の実行を行わせる手段とを実
    現することを特徴とするコンピュータプログラム。
  24. 【請求項24】 前記予測手段および事前実行手段は、
    バンドごとの中間データの待ち行列の長さが十分長い場
    合に行われることを特徴とする請求項25に記載のコン
    ピュータプログラム。
  25. 【請求項25】 前記予測手段および事前実行手段は、
    バンドごとの中間データの待ち行列の長さが十分長い場
    合に行われることを特徴とする請求項23に記載のコン
    ピュータプログラム。
  26. 【請求項26】 前記予測手段および事前実行手段は、
    前記処理命令の実行に必要なメモリ容量が確保できる場
    合に行われることを特徴とする請求項23に記載のコン
    ピュータプログラム。
  27. 【請求項27】 印刷装置により印刷を行わせるための
    印刷制御装置であって、 前記印刷装置から、出力待ち行列の長さを定期的に獲得
    する獲得手段と、 前記長さが一定の長さを越えている場合には、前記印刷
    装置に対するデータ送信が十分な速度で行えるならば、
    印刷データをイメージデータに変換して前記印刷装置に
    送信し、前記長さが一定の長さに達していない場合およ
    び前記印刷装置に対するデータ送信が十分な速度で行え
    ない場合には、印刷データをコードデータに変換して前
    記印刷装置に送信する送信手段とを備えることを特徴と
    する印刷制御装置。
  28. 【請求項28】 前記印刷装置は、受信した印刷装置を
    バンドごとに分割してバンディング処理を行い、前記出
    力待ち行列は、出力を待つバンドの行列であることを特
    徴とする請求項27に記載の印刷制御装置。
  29. 【請求項29】 請求項27又は28に記載の印刷制御
    装置と、前記印刷制御装置からのステータス要求に応じ
    て、前記出力待ち行列の長さを応答する印刷装置とを接
    続してなることを特徴とする印刷システム。
  30. 【請求項30】 印刷装置により印刷を行わせるための
    コンピュータプログラムであって、コンピュータにより
    前記印刷装置から、出力待ち行列の長さを定期的に獲得
    する獲得手段と、 前記長さが一定の長さを越えている場合には、前記印刷
    装置に対するデータ送信が十分な速度で行えるならば、
    印刷データをイメージデータに変換して前記印刷装置に
    送信し、前記長さが一定の長さに達していない場合およ
    び前記印刷装置に対するデータ送信が十分な速度で行え
    ない場合には、印刷データをコードデータに変換して前
    記印刷装置に送信する送信手段とを実現することを特徴
    とするコンピュータプログラム。
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