JPH11134121A - 印刷システムおよび印刷システムのデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

印刷システムおよび印刷システムのデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

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JPH11134121A
JPH11134121A JP9299246A JP29924697A JPH11134121A JP H11134121 A JPH11134121 A JP H11134121A JP 9299246 A JP9299246 A JP 9299246A JP 29924697 A JP29924697 A JP 29924697A JP H11134121 A JPH11134121 A JP H11134121A
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JP9299246A
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Toshiya Mihashi
俊哉 三橋
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ処理装置から転送される第1の印刷デ
ータに左右されることなく、印刷装置側で第2の印刷デ
ータに基づく印刷処理効率を格段に向上させることであ
る。 【解決手段】 印刷装置100側における第2の印刷デ
ータへの展開処理に並行して、VPM2032が転送さ
れる第1の印刷データに基づいて第2の印刷データへ展
開処理してスプールファイル2033として格納し、プ
ロセスモニタと2034が共働して印刷装置100側の
第2の印刷データへの展開処理状態に応じてスプールフ
ァイル2033における第2の印刷データを適宜選択し
た印刷処理に遷移させる構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の通信媒体を
介して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構成さ
れた印刷システム及び印刷システムのデータ処理方法お
よびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納し
た記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホストコンピュータからの印刷情
報を受けて動作する印刷装置や複写機を含む情報処理シ
ステム、特に、PCLやLIPSやPostScrip
tの名称で一般的に知られているページ記述言語(以
下、Printer Description Lan
guage(PDL))を搭載する印刷装置とその印刷
装置のためにホストコンピュータ側で用意されるプリン
タドライバまたはプリントプロセッサなどと呼ばれる印
刷情報データを処理するソフトウエアモジュール群をあ
わせた印刷データ処理装置を含む印刷システムが提案さ
れている。
【0003】以下、従来の印刷システムにおける印刷制
御方法および処理の流れについてまず説明する。
【0004】一般的には、セントロニクスインタフェー
スといったパラレル通信手段やネットワーク通信手段を
介してホストコンピュータと印刷装置とが接続され印刷
システムを構成している。
【0005】ホストコンピュータ側では、ワードプロセ
ッサや表計算のようなアプリケーションソフトウエア
(以下、アプリと略称)がWindows(商品名)の
ようないわゆる基本ソフトの上で動作している。
【0006】このアプリにおいて印刷を行う場合は、そ
のプログラム内から基本ソフトが提供するいくつかのサ
ブシステムのうちのグラフィックサブシステムの機能を
用いて行う。
【0007】このグラフィックサブシステムは、例え
ば、Windowsでは、Graphic Devic
e Interface(GDI)と呼ばれておりディ
スプレイやプリンタに対する画像情報の処理を司ってい
る。
【0008】このGDIは、ディスプレイやプリンタと
いった各デバイス毎の依存性を吸収するためにデバイス
ドライバと呼ばれるモジュールを動的にリンクし、それ
ぞれのデバイスに対する出力処理を行う。プリンタに対
するこのモジュールはプリンタドライバと呼ばれる。
【0009】このプリンタドライバでは、その能力や機
能などに応じて予めデバイスドライバに実装することが
決められているDDI(Device Driver
Interface)と呼ばれる関数群を用意する必要
がある。アプリのAPI(Application P
rograming Interface)コールをG
DIがデバイスドライバ用にデータ変換を行い、このD
DI関数群が適宜GDIからコールされ所定の印刷処理
が実行されるような仕組みになっている。
【0010】上記グラフィックサブシステムとしてのG
DIでは、このようにプリンタドライバを介してアプリ
からの印刷要求を処理している。また、このように処理
されたデータは、スプールサブシステムと呼ばれる印刷
装置に特有のサブシステムに渡され処理される。ここで
は、印刷データを印刷装置に送出する前に一時的にハー
ドディスク等のデータ格納手段にデータを貯えるスプー
リング処理を行ったり、印刷装置の状態を監視するプロ
セスが実行されたりする。
【0011】以上、従来の印刷システムにおけるホスト
コンピュータ側の構成要素について説明したが、印刷装
置としてPDLプリンタを例に取り処理の流れを説明す
る。
【0012】PDLプリンタでは、印刷装置内にPDL
コントローラと呼ばれる印刷データ処理装置が存在す
る。
【0013】このPDLコントローラでは、PDLデー
タの受信,PDLデータの解釈,実行及びデータに基づ
く印刷イメージの描画展開処理,プリンタエンジンに対
するページスケジューリング等の処理が行われている。
【0014】このようなPDLコントローラを搭載する
印刷装置に対するプリンタドライバの処理としては、G
DIからの描画指示があってもホストコンピュータ側で
描画処理を行うわけではなく、どんな描画を行うかを単
にPDLコードとして書き直すだけの作業を行うのが一
般的である。
【0015】GDIからプリンタドライバに対し、例え
ば線幅10ドットで半径100ドットの円を描画せよと
いう指示が来ると、その指示に対応するPDLの命令と
して、線幅指定命令や、円描画命令といったPDLの命
令に置き換えるデータ変換処理を行うのみで、ホストコ
ンピュータ側で実際にその円を描画するわけではなかっ
た。
【0016】また、スプールサブシステムにおいては、
印刷装置側の受信バッファがいっぱいになると、データ
送出可能になるまで待機することになるが、この待機し
ている期間には特に何か別の処理を行うということはな
かった。
【0017】また、ネットワーク環境下におけるプリン
トサーバのようなものでは、このスプールサブシステム
には複数のユーザの印刷ジョブが貯えられることにな
る。
【0018】このため、すでに複数の印刷ジョブデータ
がスプールされて待ち状態になっているような状態で
は、アプリから印刷を実行しても、印刷結果が印刷装置
から出力されるまでにはしばらく待たされるようなこと
もよくあることである。
【0019】図8は、この種の印刷システムにおける印
刷データ処理状態を説明する概念図であり、例えば印刷
ジョブjob1〜job6を処理する場合に対応する。
【0020】図において、Hはホストコンピュータで、
プリンタPと所定の通信媒体を介して通信可能に構成さ
れている。
【0021】従来の印刷システムでは、プリンタP内の
PDLの処理として印刷イメージを展開するまでの処理
に時間がかかると、プリンタP内のメモリ資源内に確保
される受信バッファがいっぱいになり、受信バッファに
入りきらない印刷データはホストコンピュータH側のス
プーラに滞留することになるが、この際にホストコンピ
ュータH側のスプールサブシステムはスプーラが印刷デ
ータ送出処理を行っている以外は処理を行っていないの
で、印刷結果を得るまでの時間はPDLコントローラが
印刷イメージを展開処理完了するまでの時間となってい
る。
【0022】なお、一般的には印刷装置に送出した印刷
ジョブデータは直ちにスプーラから削除されるように処
理しているが、スプールすべきデータの格納領域は有限
であるので、待ち状態のスプールファイルが非常にたく
さんあるとアプリから印刷不可能といった状態に陥るこ
ともある。
【0023】また、スプールサブシステムでは、例えば
Windowsにおいてランゲージモニタと呼ばれるプ
ロセスが実行され、IEEE−1284に準拠する印刷
装置との双方向通信によって、各印刷ジョブの排紙完了
や印刷装置内で発生したエラー情報などを知ることが可
能であるが、そこで得られた状態情報によってスプーラ
の処理を動的に変更するようなことは従来の印刷システ
ムでは行っていなかった。
【0024】さらに、Windowsには、このスプー
ルサブシステムによって動的にリンクされ動作するプロ
セスとして、プリントプロセッサと呼ばれるものが存在
する。
【0025】このプリントプロセッサによるプロセスで
は、プリンタドライバまたはシステム(GDI)が作成
した印刷情報データをハードディスク等の格納手段に貯
め込んだり、貯め込まれた印刷情報データをプリンタに
送出したりする処理を専門に行う部分であるが、従来
は、プリンタドライバが作成したPDLコード列は、こ
のプリントプロセッサでページ単位で情報の順序操作な
どが行われている場合もあるが、この段階でPDLを解
析し印刷イメージの展開処理を行うような処理はされて
いなかった。
【0026】一般的にこのような印刷イメージの展開処
理は前段のプリンタドライバで行うものとされていたた
め、スプールサブシステムにおいて処理するようなこと
は考えられていなかった。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
印刷データ処理は上記のようになされていたので、ネッ
トワーク環境下で複数ユーザに共有されるPDLプリン
タの場合、印刷装置の利用効率を上げることができない
という問題点があった。
【0028】また、印刷装置自身の処理能力を高め上記
問題を解決するためには、印刷装置側により高性能なC
PUやより多くのメモリが必要となり、印刷装置のコス
トアップ要因となってしまう。
【0029】一方、一般的にPDLコントローラを搭載
する印刷装置では、印刷データがプリンタ内に送られて
もPDLデータをプリンタ内で解析し印刷結果としての
イメージを展開するための描画展開処理の時間が存在す
る。
【0030】具体的には、印刷すべき紙面をPDL化し
た印刷データに複雑度の高い図形やそのイメージに対す
る回転・変形といったプリンタコントローラにとって負
荷の重い処理が含まれている場合や、小さな文字や細か
い図形が紙面いっぱいに描画されたり、描画されるもの
が積層構造になっているような場合、描画すべきオブジ
ェクト数が極端に多くなり、そのための処理時間がかか
るため、高速なエンジンであってもそのエンジン性能を
最大限に発揮できていないという問題がある。
【0031】例えば、1分間にA4用紙が24枚の印刷
が可能な印刷機構を持つ印刷装置であって、それがネッ
トワーク環境下で複数のユーザで共有されていたとす
る。あるユーザがその印刷装置に送った印刷データは、
24ページある仕様書であったが、その内容に非常に細
かい図形が多数貼り付けられていたり複雑なクリッピン
グ処理を多用するような画像であったためすべてを出力
までに6分かかったとする。
【0032】仮に、24ページがすべて均等の処理時間
だったと仮定すると、24PPM(PagePerMi
nits)という高速エンジンであっても、結果的には
4PPMの低速エンジンで出力するようなものとなって
しまう。このようにプリンタコントローラの性能がエン
ジン速度に見合った性能を出せないようなケースでは、
結果的に印刷待ち状態が多発してしまい、効率的な業務
の遂行に支障をきたす可能性があった。
【0033】また、一般的に高速なエンジンは高価であ
り、その能力が充分に生かされないままとなってしまう
ことは、メーカからすれば過剰スペックであり、ユーザ
からすれば設備投資に対する無駄使いともなりかねない
ことになり、このような状況に対して何のソリューショ
ンもないことが問題であった。
【0034】本発明は上記の問題点を解消するためにな
されたもので、処理能力の異なる種々の印刷装置とデー
タ処理装置とで印刷システムが構築され、かつデータ処
理装置から転送される第1の印刷データに基づく第2の
印刷データへの展開処理負担が変動することを考慮し
て、データ処理装置側でも印刷装置側で展開処理される
と同一の第2の印刷データを展開処理して格納して、印
刷装置側の第2の印刷データ処理状態に応じてデータ処
理装置側で展開処理された第2の印刷データを印刷装置
側に転送制御することにより、データ処理装置から転送
される第1の印刷データに左右されることなく、印刷装
置側で第2の印刷データに基づく印刷処理効率を格段に
向上させることができる印刷システムおよび印刷システ
ムのデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能
なプログラムを格納した記憶媒体を提供することであ
る。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、所定の通信媒体を介して印刷装置とデータ処理装置
とが通信可能に構成された印刷システムであって、基本
オペレーティングシステムのグラフィックサブシステム
によって生成される出力情報を前記印刷装置が解析可能
な第1の印刷データに変換処理する変換手段と、前記変
換手段により変換された前記第1の印刷データを格納す
る第1の格納手段と、前記第1の格納手段に格納された
前記第1の印刷データを前記印刷装置に転送する第1の
転送手段と、前記第1の転送手段による前記第1の印刷
データの転送に並行して、前記印刷データに基づいて前
記印刷装置から印刷可能な第2の印刷データに展開処理
する第1の展開処理手段と、前記第1の展開処理手段に
より展開された前記第2の印刷データを格納する第2の
格納手段と、前記第1の転送手段による前記第1の印刷
データの転送開始後、前記印刷装置による印刷処理状態
を監視する第1の監視手段と、前記第1の監視手段によ
る監視結果に基づいて前記印刷装置に対して前記第2の
格納手段に格納されていた前記第2の印刷データを転送
する第2の転送手段とを有するものである。
【0036】本発明に係る第2の発明は、所定の通信媒
体を介して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構
成された印刷システムであって、前記データ処理装置で
生成される出力情報から変換されて転送される第1の印
刷データを解析して印刷可能な第2の印刷データに展開
する第2の展開処理手段と、前記第2の展開処理手段に
よる前記第2の印刷データの展開処理状態を監視する第
2の監視手段と、前記第2の監視手段による監視結果に
基づいて前記データ処理装置に格納されている前記第2
の展開処理手段が展開すべき前記第2の印刷データを取
得して、該取得した前記第2の印刷データによる印刷実
行状態を制御する制御手段とを有するものである。
【0037】本発明に係る第3の発明は、前記第2の印
刷データに基づいて印刷処理する印刷部の印刷処理状態
を監視して所定のジャム発生状態を検知する検知手段を
有し、前記制御手段は、前記検知手段により前記所定の
ジャム発生状態を検知している場合に、印刷処理中の第
2の印刷データを破棄して、前記データ処理装置に格納
されている前記第2の展開処理手段が展開すべき前記第
2の印刷データを取得して、該取得した前記第2の印刷
データによる印刷実行状態を制御するものである。
【0038】本発明に係る第4の発明は、所定の通信媒
体を介して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構
成された印刷システムであって、基本オペレーティング
システムのグラフィックサブシステムによって生成され
る出力情報を前記印刷装置が解析可能な第1の印刷デー
タに変換処理する変換手段と、前記変換手段により変換
された前記第1の印刷データを格納する第1の格納手段
と、前記第1の格納手段に格納された前記第1の印刷デ
ータを前記印刷装置に転送する第1の転送手段と、前記
第1の転送手段による前記第1の印刷データの転送に並
行して、前記第1の印刷データに基づいて前記印刷装置
から印刷可能な第2の印刷データに展開処理する第1の
展開処理手段と、前記第1の展開処理手段により展開さ
れた前記第2の印刷データを格納する第2の格納手段
と、前記印刷装置に転送する前記第1の印刷データの種
別がイメージオブジェクトかどうかを判定する判定手段
と、前記判定手段の判定結果に基づいて前記第1の印刷
データの転送に代えて前記第2の印刷データを転送する
ように転送すべき印刷データの候補を切り替え制御する
制御手段とを有するものである。
【0039】本発明に係る第5の発明は、前記制御手段
は、転送すべき印刷データの候補の切り替え時に、前記
第1の印刷データが転送されていた通信媒体中の通信路
とは物理的または論理的に異なる通信路を自動選択して
前記第2の印刷データを前記印刷装置に転送するもので
ある。
【0040】本発明に係る第6の発明は、所定の通信媒
体を介して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構
成された印刷システムであって、基本オペレーティング
システムのグラフィックサブシステムによって生成され
る出力情報を前記印刷装置が解析可能な第1の印刷デー
タに変換処理する変換手段と、前記変換手段により変換
された前記第1の印刷データを格納する第1の格納手段
と、前記第1の格納手段に格納された前記第1の印刷デ
ータを前記印刷装置に転送する第1の転送手段と、前記
第1の転送手段による前記第1の印刷データの転送に並
行して、前記第1の印刷データに基づいて前記印刷装置
から印刷可能な第2の印刷データに展開処理する第1の
展開処理手段と、前記第1の展開処理手段により展開さ
れた前記第2の印刷データを圧縮して格納する第2の格
納手段と、前記第1の転送手段による前記第1の印刷デ
ータの転送開始後、前記印刷装置による印刷処理状態を
監視する第1の監視手段と、前記第1の監視手段による
監視結果に基づいて前記印刷装置に対する前記第2の格
納手段に格納されていた前記第2の印刷データを転送す
る第2の転送手段と、前記第2の転送手段による前記第
2の印刷データの転送レートおよび前記第2の転送手段
による前記第2の印刷データの圧縮後のデータ量を導出
して、圧縮された前記第2の印刷データの転送処理時間
を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された
前記第2の印刷データの転送処理時間を前記印刷装置に
通知する通知手段とを有するものである。
【0041】本発明に係る第7の発明は、所定の通信媒
体を介して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構
成された印刷システムであって、 前記データ処理装置
で出力情報から変換されて転送される第1の印刷データ
を解析して印刷可能な第2の印刷データに展開する第2
の展開処理手段と、前記データ処理装置で算出される前
記第2の印刷データの展開から転送終了までに要するホ
スト処理時間内に前記第2の展開処理手段による前記第
2の印刷データの展開処理が終了するかどうかを監視す
る第2の監視手段と、前記第2の監視手段が監視するホ
スト処理時間内に前記第2の展開処理手段による前記第
2の印刷データの展開処理が終了するかどうかに基づい
て前記データ処理装置に格納されている前記第2の印刷
データあるいは前記第2の展開処理手段が展開する前記
第2の印刷データのいずれかを選択して印刷部に転送す
る制御手段とを有するものである。
【0042】本発明に係る第8の発明は、所定の通信媒
体を介して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構
成された印刷システムのデータ処理方法であって、基本
オペレーティングシステムのグラフィックサブシステム
によって生成される出力情報を前記印刷装置が解析可能
な第1の印刷データに変換処理する変換工程と、前記変
換工程により変換された前記第1の印刷データをスプー
ルする第1のスプール工程と、前記第1のスプール工程
によりスプールされた前記第1の印刷データを前記印刷
装置に転送する第1の転送工程と、前記第1の転送工程
による前記第1の印刷データの転送に並行して、前記第
1の印刷データに基づいて前記印刷装置から印刷可能な
第2の印刷データに展開処理する第1の展開処理工程
と、前記第1の展開処理工程により展開された前記第2
の印刷データをスプールする第2のスプール工程と、前
記第2のスプール工程の終了状態を判定する第1の判定
工程と、前記第1の判定工程により前記第2のスプール
工程が終了していると判定した場合に、前記第1の転送
工程により前記印刷装置に転送された前記第1の印刷デ
ータに基づく第2の印刷データへの展開が完了している
かどうかを前記印刷装置に問い合わせて判定する判定工
程と、前記判定工程による判定結果に基づいて前記印刷
装置に対して前記第2のスプール工程によりスプールさ
れている前記第2の印刷データを転送する第2の転送工
程とを有するものである。
【0043】本発明に係る第9の発明は、所定の通信媒
体を介して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構
成された印刷システムのデータ処理方法であって、前記
データ処理装置で生成される出力情報から変換されて転
送される第1の印刷データを解析して印刷可能な第2の
印刷データに展開する第2の展開処理工程と、前記第2
の展開処理工程による前記第2の印刷データの展開処理
中に、前記データ処理装置で展開された印刷可能な第2
の印刷データを受信しているかどうかを判定する判定工
程と、前記判定工程により前記データ処理装置で展開さ
れた印刷可能な第2の印刷データを受信していると判定
した場合に、前記第2の展開処理工程による前記第2の
印刷データの展開処理を中止して、前記データ処理装置
から取得される前記第2の印刷データに基づく印刷処理
に切り替える切替え工程とを有するものである。
【0044】本発明に係る第10の発明は、所定の通信
媒体を介して印刷装置と通信して印刷データの転送を行
うデータ処理装置を制御するコンピュータが読み出し可
能なプログラムを格納した記憶媒体であって、基本オペ
レーティングシステムのグラフィックサブシステムによ
って生成される出力情報を前記印刷装置が解析可能な第
1の印刷データに変換処理する変換工程と、前記変換工
程により変換された前記第1の印刷データをスプールす
る第1のスプール工程と、前記第1のスプール工程によ
りスプールされた前記第1の印刷データを前記印刷装置
に転送する第1の転送工程と、前記第1の転送工程によ
る前記第1の印刷データの転送に並行して、前記印刷デ
ータに基づいて前記印刷装置から印刷可能な第2の印刷
データに展開処理する第1の展開処理工程と、前記第1
の展開処理工程により展開された前記第2の印刷データ
をスプールする第2のスプール工程と、前記第2のスプ
ール工程の終了状態を判定する第1の判定工程と、前記
第1の判定工程により前記第2のスプール工程が終了し
ていると判定した場合に、前記第1の転送工程により前
記印刷装置に転送された前記第1の印刷データに基づく
第2の印刷データへの展開が完了しているかどうかを前
記印刷装置に問い合わせて判定する判定工程と、前記判
定工程による判定結果に基づいて前記印刷装置に対して
前記第2のスプール工程によりスプールされている前記
第2の印刷データを転送する第2の転送工程とを有する
ものである。
【0045】本発明に係る第11の発明は、所定の通信
媒体を介してデータ処理装置と通信して印刷データの受
信を行う印刷装置を制御するコンピュータが読み出し可
能なプログラムを格納した記憶媒体であって、前記デー
タ処理装置で生成される出力情報から変換されて転送さ
れる第1の印刷データを解析して印刷可能な第2の印刷
データに展開する第2の展開処理工程と、前記第2の展
開処理工程による前記第2の印刷データの展開処理中
に、前記データ処理装置で展開された印刷可能な第2の
印刷データを受信しているかどうかを判定する判定工程
と、前記判定工程により前記データ処理装置で展開され
た印刷可能な第2の印刷データを受信していると判定し
た場合に、前記第2の展開処理工程による前記第2の印
刷データの展開処理を中止して、前記データ処理装置か
ら取得される前記第2の印刷データに基づく印刷処理に
切り替える切替え工程とをコンピュータが読み出し可能
なプログラムを記憶媒体に格納したものである。
【0046】
【発明の実施の形態】本実施形態の構成を説明する前
に、本実施形態を適用する印刷システムの印刷を担うレ
ーザビームプリンタ(以下、LBPと記述)の構成につ
いて図1を参照しながら説明する。
【0047】図1は、本発明に係る印刷システムに適用
するLBPの構成を示す断面図である。
【0048】図において、100はLBP本体であり、
外部に接続されているホストコンピュータなどから供給
されているプリントデータ(文字コード等)及び制御コ
ードからなる印刷情報やフォーム情報あるいはマクロ命
令等を入力して記憶するとともに、それらの情報に従っ
て対応する文字パターンやフォームパターン等を作成
し、記憶媒体である記録紙上に像を形成する。
【0049】120はオペレーションパネルで、操作の
ためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。
110はフォーマッタ制御部で、LBP本体100(印
刷装置)の制御およびホストコンピュータから供給され
る文字情報等を解析し印刷処理を行う。このフォーマッ
タ制御部110において展開された印刷情報は、対応す
るパターンのビデオ信号に変換されレーザドライバ13
1に出力される。レーザドライバ131は半導体レーザ
141を駆動するための回路であり、入力されたビデオ
信号に応じて半導体レーザ141から発射されるレーザ
光142をオン・オフ切り替えする。レーザ光142は
回転多面鏡143で左右方向に振らされて静電ドラム1
44上を走査露光する。
【0050】これにより、静電ドラム144上には文字
パターンの静電潜像が形成されることになる。この潜像
は、静電ドラム144周囲に配設された現像ユニット1
45により現像された後、記録紙に転写される。この記
録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はL
BP本体100に装着した用紙カセット146に収納さ
れ、給紙ローラ147及び搬送ローラ148と搬送ロー
ラ149とにより、装置内に取り込まれて、静電ドラム
144に供給され、記録紙に転写され、画像を形成す
る。
【0051】また、LBP本体100には、図示しない
カードスロットまたはFlashROMのようなメモリ
を装着するためのメモリスロットを少なくとも1個以上
備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカー
ド,言語体系(コマンド体系)の異なる制御カード(エ
ミュレーションカード)を接続できるように構成されて
いる。
【0052】なお、本発明を適用可能なプリンタは、L
BPに限られるものではなく、カラーLBPであっても
インクジェットプリンタをはじめとする他のプリント方
式のプリンタでもよいことはいうまでもない。
【0053】〔第1実施形態〕図2は、本発明の第1実
施形態を示す印刷システムの制御構成を説明するブロッ
ク図である。
【0054】印刷装置100において、フォーマッタ制
御部110は、ホストコンピュータとの接続手段である
ところのインタフェース(I/F)部111と、受信デ
ータ等を一時的に保持管理するための受信バッファ11
21,送信データ等を一時的に保持管理するための送信
バッファ1122,印刷データの解析を司るPDL解析
部113,印刷制御処理実行部114,描画処理実行部
115,ページメモリ116,出力制御部130,プリ
ンタエンジン140等より構成されている。
【0055】インタフェース(I/F)部111は、ホ
ストコンピュータ200との印刷データの送受信を行う
通信手段であり、通信プロトコルとしてIEEE−12
84に準拠した通信を可能とするものである。
【0056】このインタフェース部111を通して受信
した印刷データは、そのデータを一時的に保持する記憶
手段である受信バッファ1121に逐次蓄積され、必要
に応じてPDL解析部113または描画処理実行部11
5によって読み出され処理される。
【0057】PDL解析部113は、各PDLコマンド
体系や印刷ジョブ制御言語に準じた制御プログラムによ
り構成されており、このPDL解析部113で解析され
たコマンドは、文字印字,図形,イメージなどの描画に
関する印刷データの解析結果は、描画処理実行部115
に指示を与えて処理し、給紙選択やリセット命令などの
描画以外のコマンドは、印刷制御処理実行部114に指
示を出し処理する。
【0058】描画処理実行部115では、文字やイメー
ジの各オブジェクトをページメモリ116に逐次展開し
ていく。また、符号化されたイメージデータを復号化し
てページメモリに展開する際には、この描画処理実行部
115においてデータ復号化処理がなされる。
【0059】この展開処理とプリンタエンジン140へ
のビデオ信号のシッピングの追いかけっこ、つまりバン
ディング制御によってページメモリ116は管理されて
いてもよいし、十分なメモリがある場合は、1ページ分
が展開可能な領域を確保してもよい。
【0060】なお、一般的に、フォーマッタ制御部11
0は中央演算処理装置(CPU),リードオンリメモリ
(ROM),ランダムアクセスメモリ(RAM)などを
用いたコンピュータシステムによって構成されている。
また、各部の処理は、マルチタスクモニタ(リアルタイ
ムOS)のもとで、タイムシェアリングに処理される構
成であってもよいし、各機能ごとに専用のコントローラ
・ハードウエアを用意して独立して処理される構成であ
ってもかまわない。
【0061】オペレーションパネル120は、印刷装置
100の各種状態を設定・表示するためのものである。
出力制御部130は、ページメモリ116の内容をビデ
オ信号に変換処理し、プリンタエンジン140へ画像転
送を行う。プリンタエンジン140は受け取ったビデオ
信号を記録紙に永久可視画像形成するための印刷機構部
であり、給紙カセット146は着脱可能な用紙格納装置
である。
【0062】以上、印刷装置100について説明した
が、次にホストコンピュータ200を含む本実施形態の
印刷システムの全体構成について説明を加える。
【0063】なお、本発明の機能が実行されるのであれ
ば、単体の機器であっても、LAN等のネットワークを
介して処理が行われる複数の機器からなるシステムであ
っても本発明を適用可能である。
【0064】図2において、200はホストコンピュー
タであり、プリントデータおよび制御コードからなる印
刷情報を印刷装置100に出力するものである。ホスト
コンピュータ200は、入力デバイスであるキーボード
210やポインティングデバイスであるマウス211
と、表示デバイスであるディスプレイモニタ220を合
わせた一つのコンピュータシステムとして構成されてい
る。ホストコンピュータ200は、MS−DOS,Wi
ndowsなどの基本OSによって動作しているものと
する。
【0065】ホストコンピュータ200側について、本
発明に関する機能的な部分にのみ注目し、基本OS上で
の機能を大きく分類すると、アプリケーション201、
画像情報処理手段であるグラフィックサブシステム20
2、データ格納手段,印刷データ格納制御手段および印
刷装置との通信手段を含むスプールサブシステム203
に大別される。
【0066】アプリケーション201は、例えば、ワー
プロや表計算などの基本ソフトウエア上で動作する応用
ソフトウエアを指すものである。グラフィックサブシス
テム202は、基本OSの機能の一部であるGraph
ic Device Interface(以後、GD
Iと記す)2021とそのGDIから動的にリンクされ
るデバイスドライバであるプリンタドライバ2022に
よって構成されている。
【0067】スプールサブシステム203は、グラフィ
ックサブシステム202の後段に位置するプリンタデバ
イスに特有のサブシステムであり、第1のデータ格納手
段であるスプールファイル1(実態はハードディスク)
2031と、スプールファイルに貯えられたPDLコー
ドを読み出しそのデータに基づきプリンタ内のPDLコ
ントローラと同様の印刷イメージ展開処理を行う第1の
印刷イメージ展開処理手段であるVirtual Pr
inter Module(以下、VPMと略称)20
32と、VPMが生成した圧縮された印刷イメージデー
タをスプーリングする第2のデータ格納手段であるスプ
ールファイル2(実態はハードディスク)2033と、
VPMの処理の進行状況と印刷装置100内における処
理の進行状況を監視するプロセスモニタ2034から構
成されるものである。
【0068】また、VPM2032は、PDL解釈部2
032−1,描画処理部2032−2,バンドメモリ2
032−3,圧縮処理部2032−4より構成されてい
るが、これらの各処理系は前述の印刷装置100におけ
る各処理系と対応するものであり、機能的には同等なも
のである。
【0069】例えば、PDL解釈部2032−1は、印
刷装置100におけるPDL解析部113に相当し、描
画処理部2032−2は、印刷装置100における描画
処理実行部115に相当し、バンドメモリ2032−3
はホストコンピュータ側のスプールファイル2との組み
合わせによって、印刷装置100のページメモリ116
に相当し、圧縮処理部は印刷装置100の描画処理実行
部115およびページメモリ116で行われる処理に相
当するものである。
【0070】また、VPM2032は、Windows
を基本OSとする場合では、プリントプロセッサと呼ば
れるモジュールから起動されるプロセスとして動作する
ものとする。
【0071】また、基本OSによって、上述したこれら
の名称や機能的な枠組みは若干異なる場合があるが、本
発明でいう各技術的手段が実現できるモジュールであれ
ば、それらの名称や枠組みは本発明にとってあまり大き
な問題でなはい。
【0072】例えば、スプーラやスプールファイルと呼
ばれるものは、別のOSにおいてプリント・キューと呼
ばれるモジュールに処理を組み込むことによっても実現
可能である。
【0073】なお、一般的に、これらの各機能モジュー
ルを含むホストコンピュータ200は、中央演算処理装
置(CPU),リードオンリメモリ(ROM),ランダ
ムアクセスメモリ(RAM),ハードディスクドライブ
(HDD),各種入出力制御部(I/O)などのハード
ウエアのもとで、基本ソフトと呼ばれるソフトウエアが
その制御を司り、その基本ソフトの下で、それぞれの応
用ソフト,サブシステムプロセスが機能モジュールとし
て動作するようになっている。
【0074】以下、本実施形態の特徴的構成について図
2を参照して説明する。
【0075】上記のように構成された所定の通信媒体を
介して印刷装置100とデータ処理装置(ホストコンピ
ュータ200)とが通信可能に構成された印刷システム
であって、基本オペレーティングシステムのグラフィッ
クサブシステムによって生成される出力情報を前記印刷
装置が解析可能な第1の印刷データ(例えばPDLデー
タを含む)に変換処理する変換手段(プリンタドライバ
2022の機能処理による)と、前記変換手段により変
換された前記第1の印刷データを格納する第1の格納手
段(スプールファイル2031に対応し、例えばホスト
コンピュータ200の2次記憶装置(ハードディスクを
含む)上に確保される)と、前記第1の格納手段に格納
された前記第1の印刷データを前記印刷装置に転送する
第1の転送手段(スプールサブシステム203の機能に
よる)と、前記第1の転送手段による前記第1の印刷デ
ータの転送に並行して、前記印刷データに基づいて前記
印刷装置から印刷可能な第2の印刷データに展開処理す
る第1の展開処理手段(VPM2032の機能処理によ
る)と、前記第1の展開処理手段により展開された前記
第2の印刷データを格納する第2の格納手段(スプール
ファイル2033に対応し、例えばホストコンピュータ
200の2次記憶装置(ハードディスクを含む)上に確
保される)と、前記第1の転送手段による前記第1の印
刷データの転送開始後、前記印刷装置による印刷処理状
態を監視する第1の監視手段(プロセスモニタ2034
の機能による)と、前記第1の監視手段による監視結果
に基づいて前記印刷装置に対して前記第2の格納手段に
格納されていた前記第2の印刷データを転送する第2の
転送手段(プロセスモニタ2034の機能による)とを
有するので、転送した第1の印刷データに基づく印刷装
置側における第2の印刷データへの展開処理に並行して
データ処理装置側における第2の印刷データへ展開処理
しておくことにより、印刷装置側の第2の印刷データへ
の展開処理状態に応じてデータ処理装置側における第2
の印刷データを適宜選択した印刷処理に遷移させて、印
刷システム全体として印刷処理効率を格段に高めること
ができる。
【0076】また、所定の通信媒体を介して印刷装置1
00とデータ処理装置(ホストコンピュータ200)と
が通信可能に構成された印刷システムであって、前記デ
ータ処理装置で生成される出力情報から変換されて転送
される第1の印刷データを解析して印刷可能な第2の印
刷データに展開する第2の展開処理手段(PDL解析部
113,描画処理実行部115等による)と、前記第2
の展開処理手段による前記第2の印刷データの展開処理
状態を監視する第2の監視手段(プロセスモニタ203
4の機能による)と、前記第2の監視手段による監視結
果に基づいて前記データ処理装置に格納されている前記
第2の展開処理手段が展開すべき前記第2の印刷データ
を取得して、該取得した前記第2の印刷データによる印
刷実行状態を制御する制御手段(フォーマッタ制御部1
10)とを有するので、データ処理装置側から転送され
る第1の印刷データに基づく第2の印刷データへの展開
処理中に、データ処理装置側から第2の印刷データが転
送された場合には、第2のデータ展開処理の終了を待つ
ことなく、データ処理装置側から第2の印刷データに基
づく印刷処理を開始させて、印刷システム全体として印
刷処理効率を格段に高めることができる。
【0077】さらに、前記第2の印刷データに基づいて
印刷処理するプリンタエンジン140の印刷処理状態を
監視して所定のジャム発生状態を検知する検知手段(プ
リンタエンジン140に備えられる各種のセンサで給紙
ジャム,搬送ジャム,排紙ジャム等を所定位置で検知す
る)を有し、フォーマッタ制御部110は、前記検知手
段により前記所定のジャム発生状態を検知している場合
に、印刷処理中の第2の印刷データを破棄して、ホスト
コンピュータ200のスプールファイル2033に格納
されている描画処理実行部115が展開すべき前記第2
の印刷データを取得して、該取得した前記第2の印刷デ
ータ(ビットマップイメージデータ)による印刷実行状
態を制御するので、第2の印刷データに基づくプリンタ
エンジン140による印刷処理中にジャムが発生した場
合には、印刷装置100側で第1の印刷データに基づく
第2の印刷データへの再変換処理を実行することなく、
データ処理装置側から既に展開処理されている第2の印
刷データを取得してジャムリカバリー後の同一の第2の
印刷データの再印刷処理時間を格段に短縮することがで
きる。
【0078】また、所定の通信媒体を介して印刷装置1
00とデータ処理装置(ホストコンピュータ200とが
通信可能に構成された印刷システムであって、基本オペ
レーティングシステムのグラフィックサブシステムによ
って生成される出力情報を前記印刷装置が解析可能な第
1の印刷データに変換処理する変換手段(プリンタドラ
イバ2022の機能による)と、前記変換手段により変
換された前記第1の印刷データを格納する第1の格納手
段(スプールファイル2031)と、前記第1の格納手
段に格納された前記第1の印刷データを前記印刷装置に
転送する第1の転送手段(プロセスモニタ2034の機
能による)と、前記第1の転送手段による前記第1の印
刷データの転送に並行して、前記印刷データに基づいて
前記印刷装置から印刷可能な第2の印刷データに展開処
理する第1の展開処理手段(VPM2032)と、前記
第1の展開処理手段により展開された前記第2の印刷デ
ータを格納する第2の格納手段(スプールファイル20
33)と、前記印刷装置に転送する前記第1の印刷デー
タの種別がイメージオブジェクトかどうかを判定する判
定手段(グラフィックサブシステム202の機能によ
る)と、前記判定手段の判定結果に基づいて前記第1の
印刷データの転送に代えて前記第2の印刷データを転送
するように転送すべき印刷データの候補を切り替え制御
する制御手段(プロセスモニタ2034)とを有するの
で、第1の印刷データの種別から印刷装置側における第
2の印刷データへの展開処理が遅延する第1の印刷デー
タであることが予測されるようなイメージオブジェクト
が第1の印刷データである場合には、印刷装置100に
イメージオブジェクトとしての第1の印刷データを転送
することなく、ホストコンピュータ200側で展開処理
された第2の印刷データを印刷装置100に転送して、
印刷装置100側における第2の印刷データへの展開処
理時間を大幅に短縮し、印刷システム全体の印刷処理効
率を格段に向上させることができる。
【0079】さらに、プロセスモニタ2034は、転送
すべき印刷データの候補の切り替え時に、前記第1の印
刷データが転送されていた通信媒体中の通信路(チャン
ネル)とは異なるチャンネルを自動選択して前記第2の
印刷データを前記印刷装置100に転送するので、第1
の印刷データの転送状態に関わらず、第2の印刷データ
を即座に転送することができ、第2の印刷データに要す
る転送処理時間を大幅に短縮でき、印刷システム全体と
しての印刷処理効率を格段に向上させることができる。
【0080】また、所定の通信媒体を介して印刷装置1
00とデータ処理装置(ホストコンピュータ200)と
が通信可能に構成された印刷システムであって、基本オ
ペレーティングシステムのグラフィックサブシステムに
よって生成される出力情報を前記印刷装置が解析可能な
第1の印刷データに変換処理する変換手段(プリンタド
ライバ2022)と、前記変換手段により変換された前
記第1の印刷データを格納する第1の格納手段(スプー
ルファイル2031)と、前記第1の格納手段に格納さ
れた前記第1の印刷データを前記印刷装置100に転送
する第1の転送手段(スプールサブシステム203)
と、前記第1の転送手段による前記第1の印刷データの
転送に並行して、前記印刷データに基づいて前記印刷装
置から印刷可能な第2の印刷データに展開処理する第1
の展開処理手段(VPM2032)と、前記第1の展開
処理手段により展開された前記第2の印刷データを圧縮
して格納する第2の格納手段(スプールファイル203
3)と、前記第1の転送手段による前記第1の印刷デー
タの転送開始後、前記印刷装置による印刷処理状態を監
視する第1の監視手段(プロセスモニタ2034)と、
前記第1の監視手段による監視結果に基づいて前記印刷
装置に対する前記第2の格納手段に格納されていた前記
第2の印刷データを転送する第2の転送手段(プロセス
モニタ2034)と、前記第2の転送手段による前記第
2の印刷データの転送レートおよび前記第2の転送手段
による前記第2の印刷データの圧縮後のデータ量を導出
して、圧縮された前記第2の印刷データの転送処理時間
を算出する算出手段(スプールサブシステム203)
と、前記算出手段により算出された前記第2の印刷デー
タの転送処理時間を前記印刷装置に通知する通知手段
(プロセスモニタ2034)とを有するので、印刷装置
側の判定処理負担を強いることなく、データ処理装置側
で展開処理された第2の印刷データによる印刷処理に切
り替えるための適切な判定時間、特に、展開処理時間ば
かりでなく、該展開されて圧縮された第2の印刷データ
を転送するのに要する転送処理時間とを含む判定時間を
印刷装置側に通知することができる。
【0081】さらに、所定の通信媒体を介して印刷装置
100とデータ処理装置(ホストコンピュータ200)
とが通信可能に構成された印刷システムであって、前記
データ処理装置で出力情報から変換されて転送される第
1の印刷データを解析して印刷可能な第2の印刷データ
に展開する第2の展開処理手段(PDL解析部113,
描画処理実行部115)と、前記データ処理装置で算出
される前記第2の印刷データの展開から転送終了までに
要するホスト処理時間内に前記第2の展開処理手段によ
る前記第2の印刷データの展開処理が終了するかどうか
を監視する第2の監視手段(プロセスモニタ2034)
と、前記第2の監視手段が監視するホスト処理時間内に
PDL解析部113,描画処理実行部115による前記
第2の印刷データの展開処理が終了するかどうかに基づ
いてホストコンピュータ200に格納されている前記第
2の印刷データあるいはPDL解析部113,描画処理
実行部115が展開する前記第2の印刷データのいずれ
かを選択してプリンタエンジン140に転送する制御手
段(出力制御部130)とを有するので、何等印刷装置
側の予測処理を伴うことなく、データ処理装置から通知
されるホスト処理時間を基準として印刷装置が採用すべ
き第2の印刷データ源を切り替えることができ、印刷装
置側における第2の印刷データの印刷処理効率を簡単な
構成で格段に向上させることができる。
【0082】以上、図2をもとに本発明を構成する各構
成要素について説明をしたが、次に本発明の動作につい
て、図3,図4を用いて処理の流れの概要を説明する。
【0083】ここでは、印刷ジョブjob1から印刷ジ
ョブjob6までを印刷処理する際のホストコンピュー
タ200側のスプーラの処理と印刷装置100側のPD
Lの処理(印刷イメージを展開するまでの処理)に着目
しているものとする。
【0084】図3は、本発明に係る印刷システムにおけ
る印刷データの処理状態を説明する概念図であり、図8
に示す従来系のデータ処理と対比して説明する。
【0085】従来の印刷システムでは、プリンタP内の
PDLの処理として印刷イメージを展開するまでの処理
に時間がかかると、プリンタP内の受信バッファPBが
いっぱいになり、受信バッファPBに入りきらない印刷
データはホストコンピュータH側のスプーラSPに滞留
することになるが、この際にホストコンピュータH側の
スプールサブシステムはスプーラSPが印刷データ送出
処理を行っている以外は処理を行っていないので、印刷
結果を得るまでの時間はPDLコントローラが印刷イメ
ージを展開処理完了するまでの時間となっている。
【0086】これに対して本発明では、ホストコンピュ
ータ200側においても印刷装置100に送出したデー
タを排気することなくVPM2032にてPDLコント
ローラが行うのと同様な印刷イメージ展開処理を並行し
て実行している。ホスト側のVPMにおいても印刷装置
側と同様な印刷イメージ展開処理を行うことは一見無駄
のように思えるが、このような処理を行うのは主に次の
4つの理由によるものである。
【0087】第1に、ホストコンピュータ200側で展
開した印刷イメージを高速でデータ転送しプリントアウ
トするために、本実施形態では、そのデータを通常の受
信バッファに入れず、ページメモリにダイレクトに一括
転送し一括処理を行うようにしている。この一括転送,
一括処理を行うためにはホストコンピュータ200側に
おいて印刷装置100と同様の印刷イメージ展開データ
を生成する必要がある。
【0088】第2に、ホストコンピュータ200側と印
刷装置100側で異なる印刷イメージ展開処理を行う
と、その処理の違いから印刷結果の見栄えがページ毎に
異なる可能性がある。このため印刷イメージ結果の一貫
性を保証するためにもホスコンピュータ200側,印刷
装置100側において同様の印刷イメージ展開処理が必
要である。
【0089】第3に、ホストコンピュータ200側と印
刷装置100側とでそれぞれにおいて処理を分散するこ
とで印刷イメージを作成することは可能であるが、どち
らの方で処理した方が速いかを事前に計算するための予
測系が必要となり、処理が複雑になるという問題点があ
る。
【0090】第4に、ホストコンピュータ200側にお
ける予測系自体がシステムの負荷状態などの影響を受け
る可能性があり、どちらが速く印刷処理を完了するかと
いう問題については、予測系では正確な判断がつかない
場合がある。
【0091】このため本実施形態では処理の単純化と正
確度という観点より、実際に2つの印刷イメージ展開処
理系を同時に走らせその結果に基づき判断を行ってい
る。
【0092】また、その時ホストコンピュータ200側
で作成された印刷イメージは印刷装置100側でジャム
が発生した場合のリカバリ処理のために利用されるた
め、決して無駄なものとはいえない。
【0093】すなわち、現状では印刷装置100内で中
間的なコードとしてページ情報をジャムリカバリ用に保
持しているが、ジャムリカバリを行う際にはその中間コ
ードから印刷イメージへの展開処理が別途必要となる
上、印刷装置100側のメモリ圧迫要因にもなってい
る。しかしながら、本実施形態ではホストコンピュータ
200側で印刷イメージに展開済みのデータを保持して
いるため、そのような問題はない。
【0094】ホストコンピュータ200側のCPU能力
やその時の負荷状態にもよるが、ホストコンピュータ2
00側の処理能力が高い場合、印刷装置100内でjo
b1の印刷イメージ展開が完了するよりも速く、ホスト
コンピュータ200側での処理が完了したとする。
【0095】このような場合は、直ちに印刷装置100
にその旨を伝え、現在の処理を中断し、処理中のデータ
を破棄し、ホストコンピュータ200側で展開し圧縮さ
れた印刷イメージデータを受信し、その圧縮データをハ
ードウエアによって伸長処理しながら、プリンタエンジ
ン140に対してシッピングし印刷結果を得るように動
作する。
【0096】このようにすることで、ホストコンピュー
タ200側,印刷装置100側のそれぞれで行う印刷イ
メージ展開処理において、常に処理が速く完了した方の
データを印刷するので、従来のようなPDLコントロー
ラ側の処理がボトルネックとなってプリンタエンジン1
40の使用効率が上げられないという問題を回避するも
のである。
【0097】一般的に、近年のカラー印刷の普及やイン
ターネットによるホームページなどの作成用として、よ
り見栄えのする表示効果がアプリケーションソフトに求
められてきている。
【0098】特に、ドロー系のアプリケーションソフト
において、描画オブジェクトを積層的に貼り付けて描画
を行うようなものが見られるようになったが、このよう
な場合、PDLデータでは、プリミティブな描画オブジ
ェクトが無数にプリンタに送られることになり、プリン
タドライバが生成するRAWデータのサイズは非常に大
きなものとなる傾向がある。
【0099】これに対して、ホストコンピュータ200
側で印刷イメージとして展開した場合は、そのデータサ
イズは用紙サイズに依存した形で上限ができる。このた
め複雑度が高い描画を行うアプリに対しては、ホストコ
ンピュータ側での印刷イメージ展開処理が特に有効に働
くと思われる。
【0100】プリンタドライバが生成した1ページ分の
PDLコードが印刷装置100内のメモリで保持可能な
量を越える場合もあるが、このような場合は、印刷装置
側の印刷イメージ展開処理をただちに打ち切り、ホスト
コンピュータ200からの印刷データで印刷できるよう
に構成することも可能である。
【0101】逆にテキスト系のドキュメントは文字コー
ドになるので、データ量が非常に少なく、このような場
合は不利となる。
【0102】このような不利なデータではホストコンピ
ュータ側のVPMの処理をカットするという適応的な対
応を行うことも可能である。以上述べた、ドロー系の処
理はホストコンピュータ200側でテキスト系の処理は
印刷装置100側で行うということに関して、もう少し
具体的に説明を行う。
【0103】図4は、本発明に係る印刷システムで印刷
可能な印刷データの特性を説明する模式図である。
【0104】まず、ドロー系の場合であるが、図4の
(a)に示すような同心円状にグラデーションがかかっ
た円を描画するような場合を例に取り考えてみる。この
ような場合、アプリケーションは、段階的に色と大きさ
が異なる円描画を図4の(b)のレイヤーで積み重ねる
ことによって表現する場合がある。
【0105】このような描画表現を取る場合は、プリン
タドライバに対しても同様に段階的に色と大きさが異な
る円描画を積み重ねて描画するような指示がアプリケー
ションから来る。
【0106】円描画命令や色指定命令を持つPDLプリ
ンタに対して、そのプリンタドライバではやはり同様な
指示を行うことになり、積層的な構造によって成り立つ
描画は多数のPDLコードとして展開されることにな
る。データ量もさることながら、処理すべき描画オブジ
ェクトの数も多数になりがちで、PDLにとっては重い
負荷となりがちである。
【0107】例えば、円のような単純な図形ではなく、
図4の(c)に示すような複雑な多角形を例に取ると、
このグラデーションのかかった多角形(大きさは5cm
×5cm)を表現するのには多角形描画命令と色指定命
令を繰り返すわけだが、多角形描画命令は点列情報など
のパラメータも含め、1命令当り976byte、色指
定命令が48byte要するとする。グラデーションの
かかり具合の細かさにもよるが、段階的に大きさが異な
るものが500個積層されたとすると、これだけで50
0Kbyteになってしまう。
【0108】一方、同様の面積の図形を300dpi,
YMCK1bitカラーで表現すると約170Kbyt
e((50/25.4)*(50/25.4)/8*
4)のイメージデータとなる。
【0109】このイメージデータに圧縮をかけることで
さらに小さくすることは可能である。つまり、積層的な
構造によって成り立つ描画はPDLコードで表現し印刷
装置100に送るより、ホストコンピュータ200側で
イメージとして展開し、そのデータを圧縮して印刷装置
100に送った方が効率がよい場合があるのである。一
方、文字の場合は印刷装置100内に内蔵フォントがあ
り、それを利用できる場合は文字コードを送るのみであ
りデータ量は非常に少なくて済む。
【0110】また、対応する内蔵フォント内の場合であ
ってもプリンタ内のフォントキャッシュを生かし、文字
のグリフ情報(フォントパターン)を一度プリンタに登
録して、同一文字がファイル内に2回以上登場する文字
については、2回目以降は文字コードとして印字を指示
する方法も現在のプリンタでは行われているのが一般的
である。
【0111】以上述べたように、ドロー系の処理をホス
トコンピュータ200側のVPM2032で処理し、テ
キスト系の処理は印刷装置100側で行うことで、それ
ぞれのメリットを生かした構成が実現可能である。な
お、本実施形態においては、別の観点でデータ転送時間
ということも考慮の対象としている。
【0112】つまり、いくらホストコンピュータ200
側の処理が速く完了しようとも、そのデータを印刷装置
100に送出するのに多くの時間を費やしてしまっては
もともこもない。
【0113】したがって、それまでに印刷装置100に
送ったデータ量とそれに費やした時間より、データ転送
レートをあらかじめ求めておき、そのレートにホストコ
ンピュータ200側で印刷イメージ展開処理+圧縮処理
を施した後のデータ量を積算して、データ転送に要する
時間を求め、まずその時間情報を印刷装置100に知ら
せる。
【0114】印刷装置100内ではその時間でタイマを
セットし、その時間以内に印刷装置100内の印刷イメ
ージ展開処理が完了すれば、ホストコンピュータ200
側からのデータ受信をキャンセルし、印刷装置100内
で展開完了したものをシッピング処理する。なお、ホス
トコンピュータ200側で展開した印刷イメージデータ
は、その印刷ジョブの排紙完了までは削除しないもとす
る。
【0115】ホストコンピュータ200と印刷装置10
0の通信には、印刷データストリームを送信するチャネ
ルとは別に、ホストコンピュータ200側,印刷装置1
00側のそれぞれが持つプロセスモニタ同士が通信する
チャネルが必要になる。
【0116】これを実現するには、すでにIEEE−1
284.4として規格化されているように、パケットと
いう概念に基づきデータを細分化し、1つの物理的通信
回線を時分割で利用し論理的な多チャンネル化をするプ
ロトコルを用いて行うものとする。
【0117】これによって、印刷データストリームとは
別のチャネルで、監視情報の交換やVPM2032が展
開したイメージデータを印刷装置100側に割り込み転
送することが可能となる。
【0118】以上、図3に基づいて本発明に係る印刷シ
ステムのデータ処理の概要を説明したが、次に、本発明
に係る印刷システムのデータ処理理手順の詳細を図5,
図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0119】図5は、本発明に係る印刷システムにおけ
る第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートで
あり、第1の印刷処理監視手段であるホストコンピュー
タ側におけるプロセスモニタの処理の流れに対応する。
なお、(1)〜(6)は各ステップを示す。
【0120】また、本実施形態において、プリンタドラ
イバ2022における印刷イメージ展開処理によって印
刷データが生成されると、スプールサブシステム203
が起動し、さらにプロセスモニタ2034もそのスプー
ルサブシステム203より起動され続く以下の処理を行
うものである。
【0121】まず、ステップ(1)において、印刷イメ
ージデータが1ページ分スプール完了したかどうかをチ
ェックする。これは、1ページ分の処理が完了すると、
その旨をプリンタドライバがスプールサブシステム20
3に通知するので、その通知を検知することで行う。
【0122】具体的には、例えばWindowsNTの
プリンタドライバでは、各ページの終了時にDrvSe
ndPage()というデバイスドライバインタフェー
ス関数がコールされるので、その関数内でWindow
sのMESSEAGEシステムを利用してスプールサブ
システム203に通知することが可能である。
【0123】また、スプールサブシステム203では、
そのことを通知する特定のMESSEAGEを認識する
ことで印刷イメージ生成の完了を検知することが可能で
ある。
【0124】次に、ステップ(2)として、現在の印刷
装置100側の印刷イメージ展開処理の進行状況の問い
合わせを行う。
【0125】具体的には、PDLの上位概念として位置
づけられているJCL(Job Control Lu
ngage)と呼ばれる制御コマンドによって指示を行
う。また、問い合わせのタイミングは任意でもよいし、
タイマを設けてある間隔で定期的に問い合わせてもよい
し、印刷装置100側で何かの状態変化があった時のみ
印刷装置側から通知を行うイベント駆動型であってもよ
い。
【0126】本実施形態では、任意のタイミングでJC
Lのステータス要求コマンドを用いて問い合わせている
ものとする。
【0127】また、このJCLによる制御コマンドおよ
びデータのやり取りは、通常の印刷データを送出する論
理データチャネルとは別の論理制御チャネルを用いてホ
ストコンピュータ200,印刷装置100間の通信をリ
アルタイムで行い、印刷装置100側への問い合わせを
行う。なお、印刷装置100側では受信したデータを印
刷装置100側のプロセスモニタ2034によって処理
しレスポンスを行うが、この処理については図6を用い
て後述する。
【0128】次に、問い合わせの結果をステップ(3)
においてチェックする。
【0129】具体的には、印刷装置100側において印
刷イメージ展開処理が実行中かどうかの確認は、印刷装
置100内の描画処理実行部115が処理すべき描画オ
ブジェクトのデータの残量とPDL解析部113におい
て改ページ命令(FormFeed命令)を処理したか
または自動的に改ページが発生したかの情報のAND条
件によって判断する。そして、改ページを認識し、かつ
描画オブジェクトデータの残量がゼロであれば、そのペ
ージに関して印刷イメージ展開処理は完了と判断する。
【0130】そして、ステップ(3)で、印刷装置10
0側において、まだ印刷イメージ展開処理が実行中であ
ると判断した場合は、ホストコンピュータ200側での
処理の方が速く完了していることになるので、このホス
トコンピュータ200側のデータを用いて印刷を行うよ
うに処理を切り替える。
【0131】ただし、この際に、通信に要する時間まで
考慮する必要がある。この方法は前述したように、それ
までの通信状態から転送レートを割り出し、そのレート
とこれから転送するデータ量の積算によって大まかな値
を求めて判断するものとする。データ転送レート算出手
段の具体的な方法はいたって簡単である。
【0132】印刷装置100に送出されるデータは、す
べてホストコンピュータ200側のI/F部2035を
通過するため、ここで、任意のデータブロックの送信開
始と送信終了時にホストコンピュータ200側のOSが
管理する時間計測機能を用いて時間を計測し、その時間
と処理したデータブロックのサイズより、単位時間当り
のデータ転送量をデータ転送レートして求めている。
【0133】なお、このデータ転送レート算出手段は、
基本ソフトであるOSがもつ時間計測手段(通常はTi
chCountというOSがシステム内で認識する最小
単位の時間を知るサービス関数が提供されている)と、
I/F部2035におけるプログラムによって構成され
ているものとする。このようにデータ転送時間も加味し
た上で、ホストコンピュータ200側のデータを使った
方が速い場合は、現在スプーラが印刷装置100に送出
処理中のデータに割り込んで、ホストコンピュータ20
0側で展開したイメージデータを送る。
【0134】具体的には、ステップ(4)で、論理制御
チャネルを使って印刷装置100に対して現在処理中の
ページの印刷処理のキャンセルを指示し、論理データチ
ャネルで現在送出中の1パケット分のデータ(1パケッ
トは64Kbyte)を送りきり、続いて同じチャネル
を使って、ホストコンピュータ200側の印刷イメージ
展開処理によって作成された印刷イメージデータを転送
する。すべての印刷イメージデータが送信し終ると、ジ
ャムが発生することなく排紙完了かどうかを確認し
(5)、NOならばステップ(2)へ戻り、YESなら
ばステップ(6)に移行して、ホストコンピュータ20
0側でスプールされている展開済みの印刷イメージデー
タを削除して処理を終了する。
【0135】一方、ステップ(3)で、印刷装置100
側への問い合わせに対して、展開処理中でないという応
答があった場合の処理について述べる。
【0136】このような場合は、印刷装置100内にお
ける印刷イメージ展開処理の方が速く完了したと判断す
る。そして、印刷装置100側においてそのページが完
全に出力されたかどうかをモニタリングする。これは、
もし印刷処理中に用紙の斜行などによってジャムが発生
した場合のページリカバリ処理を考慮しての処理であ
る。
【0137】通常ページリカバリ処理を行うには、排紙
完了まで印刷装置100側において、その印刷情報をな
んからの形で保持しておく必要があるが、これは印刷装
置100側のメモリを圧迫する要因となっており、メモ
リの空きが少ない状態では印刷パフォーマンスにも悪影
響を与える場合があった。
【0138】本実施形態では、ホスト側においても必ず
印刷イメージ展開処理を行っているため、印刷装置側に
おいてジャムリカバリのためのデータを保持しておく必
要がないという特徴がある。
【0139】例えば、あるページが印刷装置側100の
印刷イメージ展開処理によって作成され、そのページが
プリンタエンジンによって印刷中の時に用紙ずまりが発
生したとする。このような場合、従来のプリンタでは、
印刷装置側100の描画処理実行部115において、描
画情報を中間的に保持しているため、ジャムったページ
を取り除いた後、再度、描画処理実行部115から処理
を再開することでジャムったページを出力していた。
【0140】本実施形態では、ジャムリカバリ用には中
間的な描画コードを印刷装置側100で保持しない。
【0141】しかし、ホストコンピュータ200側には
中間的なコードではなく、最終出力である印刷イメージ
データが保持されているので、そのデータを用いてジャ
ムリカバリを行うものである。ジャムが発生した場合
は、制御チャネルを通して印刷装置100側のステータ
スとしてジャム発生したページをホストコンピュータ2
00側に通知し、ホストコンピュータ200側では、そ
のページに対応する印刷イメージデータをページメモリ
にダイレクトに送出しジャムリカバリを行うものであ
る。
【0142】ステップ(5),(6)では、このような
ホストコンピュータ200側で保持している印刷イメー
ジデータの削除タイミングを見て削除するためのステッ
プである。
【0143】なお、印刷装置100より完全に排紙され
たかどうかは、印刷装置100の排紙機構の再後端にあ
る排紙センサを所定時間内に用紙が通過したかどうかで
判断され、ホストコンピュータ200側の問い合わせに
対してその状況を通知することで知ることが可能であ
る。
【0144】以上のようなプロセスモニタ2034の1
ページ分の処理が完了すると、一旦呼び出し元にリター
ンし、続くページの処理があれば再びスタートより起動
される。
【0145】以下、本実施形態の特徴的構成について図
5を参照してさらに説明する。
【0146】上記のように構成された所定の通信媒体を
介して印刷装置100とデータ処理装置(ホストコンピ
ュータ200)とが通信可能に構成された印刷システム
のデータ処理方法であって、あるいは所定の通信媒体を
介して印刷装置と通信して印刷データの転送を行うデー
タ処理装置を制御するコンピュータが読み出し可能なプ
ログラムを格納した記憶媒体であって、基本オペレーテ
ィングシステムのグラフィックサブシステムによって生
成される出力情報を前記印刷装置が解析可能な第1の印
刷データに変換処理する変換工程(図5のステップ
(1)の前工程であって図示しない)と、前記変換工程
により変換された前記第1の印刷データをスプールする
第1のスプール工程(図5のステップ(1)の前工程で
あって図示しない)と、前記第1のスプール工程により
スプールされた前記第1の印刷データを前記印刷装置に
転送する第1の転送工程(図5のステップ(1)の前工
程であって図示しない)と、前記第1の転送工程による
前記第1の印刷データの転送に並行して、前記印刷デー
タに基づいて前記印刷装置から印刷可能な第2の印刷デ
ータに展開処理する第1の展開処理工程(図5のステッ
プ(1)の前工程であって図示しない)と、前記第1の
展開処理工程により展開された前記第2の印刷データを
スプールする第2のスプール工程(図5のステップ
(1)の前工程であって図示しない)と、前記第2のス
プール工程の終了状態を判定する第1の判定工程(図5
のステップ(1))と、前記第1の判定工程により前記
第2のスプール工程が終了していると判定した場合に、
前記第1の転送工程により前記印刷装置に転送された前
記第1の印刷データに基づく第2の印刷データへの展開
が完了しているかどうかを前記印刷装置に問い合わせて
判定する判定工程(図5のステップ(2),(3))
と、前記判定工程による判定結果に基づいて前記印刷装
置に対して前記第2のスプール工程によりスプールされ
ている前記第2の印刷データを転送する第2の転送工程
(図5のステップ(4))とを有するので、転送した第
1の印刷データに基づく印刷装置側における第2の印刷
データへの展開処理に並行してデータ処理装置側におけ
る第2の印刷データへ展開処理しておくことにより、印
刷装置側の第2の印刷データへの展開処理状態に応じて
データ処理装置側における第2の印刷データを適宜選択
した印刷処理に遷移させて、印刷システム全体として印
刷処理効率を格段に高めることができる。
【0147】次に、印刷装置100側の処理について説
明する。
【0148】図6は、本発明に係る印刷システムにおけ
る第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートで
あり、第2の印刷処理監視手段である印刷装置側におけ
るプロセスモニタの処理に対応する。なお、(1)〜
(8)は各ステップを示す。
【0149】まず、ステップ(1),(2)において、
ホストコンピュータ200側からの制御コマンドの受け
付け処理を行うが、ステップ(1)では、印刷進行状況
問い合わせコマンドがきたかどうかを判断し、それが来
ていないと判断した場合は、ステップ(2)に進み、ホ
ストコンピュータ200側で展開完了した印刷イメージ
データを受け付けるための印刷イメージデータコマンド
がきたかどうかチェックする。
【0150】そして、そのいずれでもないと判断した場
合は、再びステップ(1)からの処理を繰り返す。
【0151】一方、ステップ(1)において、印刷進行
状況問い合わせコマンドを受け付けた場合はステップ
(5)に進み、印刷装置100内における印刷イメージ
展開処理が実行中かどうかを確認する。もし展開処理実
行中であると判断した場合は、ステップ(8)に進みそ
の旨をホストコンピュータ200側に通知して、処理を
リターンする。
【0152】一方、ステップ(5)で、展開処理実行中
でないと判断した場合は、展開処理が完了し次の印刷処
理に進んだものとし、ステップ(6)において、排紙処
理が完了したかどうかをモニタリングし、排紙が完了し
ていると判断した場合は、ステップ(7)においてその
旨をホストコンピュータ200側に通知して、処理をリ
ターンする。
【0153】一方、ステップ(2)において、印刷イメ
ージデータコマンドを受け取ったと判断した場合は、ス
テップ(3)に進み、現在処理中の印刷イメージ展開処
理を直ちに打ち切り、印刷データを受信する。
【0154】そして、受信したデータは通常は受信バッ
ファ1121に一旦貯え、PDL解析部113によって
読み出して処理を行うが、このデータはすでにホストコ
ンピュータ200側において印刷イメージデータとして
作り上げられているので、そのデータは直接ページメモ
リ116に格納し、1ページ分の所定サイズ分データを
受信するのを待機し(4)、1ページ分の所定サイズ分
データを受信したら、直ちにプリンタエンジン140に
対するShipping処理を開始するものとする。以
上が印刷装置100側におけるプロセスモニタの処理の
流れである。
【0155】以上説明したように、本実施形態では、ホ
ストコンピュータ200側,印刷装置100側のそれの
プロセスモニタが互いに通信し合い印刷イメージ展開処
理系を動的に切り換えるように構成することによって、
PDL機における印刷データが送られても印刷装置内で
データ解析・描画処理などを行う時間が存在し、そのた
めに高速なエンジンの性能を最大限発揮できないという
問題を解決したものである。
【0156】以下、本実施形態の特徴的構成について図
6を参照して更に説明する。
【0157】上記のように構成された所定の通信媒体を
介して印刷装置100とデータ処理装置(ホストコンピ
ュータ200)とが通信可能に構成された印刷システム
のデータ処理方法であって、あるいは所定の通信媒体を
介してデータ処理装置と通信して印刷データの受信を行
う印刷装置を制御するコンピュータが読み出し可能なプ
ログラムを格納した記憶媒体であって、前記データ処理
装置で生成される出力情報から変換されて転送される第
1の印刷データを解析して印刷可能な第2の印刷データ
に展開する第2の展開処理工程(図6のステップ(1)
の前工程であって図示しない)と、前記第2の展開処理
工程による前記第2の印刷データの展開処理中に、前記
データ処理装置で展開された印刷可能な第2の印刷デー
タを受信しているかどうかを判定する判定工程(図6の
ステップ(1),(2))と、前記判定工程により前記
データ処理装置で展開された印刷可能な第2の印刷デー
タを受信していると判定した場合に、前記第2の展開処
理工程による前記第2の印刷データの展開処理を中止し
て、前記データ処理装置から取得される前記第2の印刷
データに基づく印刷処理に切り替える切替え工程(図6
のステップ(3))とを有するので、ホストコンピュー
タ200側から転送される第1の印刷データに基づく第
2の印刷データへの展開処理中に、ホストコンピュータ
200側から第2の印刷データが転送された場合には、
第2のデータ展開処理を終了を待つことなく、ホストコ
ンピュータ200側から第2の印刷データに基づく印刷
処理を開始させて、印刷システム全体として印刷処理効
率を格段に高めることができる。
【0158】〔他の実施形態〕本実施形態では、PDL
プリンタを例に取り説明を行ったが、プリンタ側におい
て何らかの印刷イメージ展開処理を行うようなタイプの
ものなら、PDLプリンタでなくても本発明は適用可能
である。
【0159】また、本発明では、処理する単位をページ
単位で行っているが、この概念を発展させ、1ページを
構成するバンド単位に適用することも可能である。
【0160】本実施形態では、図2に示したようにホス
トコンピュータ200にローカル接続された場合を例と
して説明を行ったが、ホストコンピュータ200と印刷
装置100がネットワークを介して接続されている場合
においても適用可能である。
【0161】この場合は、請求項1に示す第1,第2の
データ格納手段,印刷データ格納制御手段,第1の印刷
イメージ展開処理手段,第1の印刷処理管理手段の各手
段をネットワーク経路上の別のコンピュータ上で分散処
理するように構成することも可能である。
【0162】以下、図7に示すメモリマップを参照して
本発明に係る印刷システムで読み出し可能なデータ処理
プログラムの構成について説明する。
【0163】図7は、本発明に係る印刷システムで読み
出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒
体のメモリマップを説明する図である。
【0164】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0165】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、各種プロ
グラムをコンピュータにインストールするためのプログ
ラムや、インストールするプログラムが圧縮されている
場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もあ
る。
【0166】本実施形態における図5,図6に示す機能
が外部からインストールされるプログラムによって、ホ
ストコンピュータにより遂行されていてもよい。そし
て、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD
等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外
部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置
に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0167】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、本発明の目的が達成されるこ
とは言うまでもない。
【0168】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0169】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,RO
M,EEPROM等を用いることができる。
【0170】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0171】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0172】上記実施形態によれば、ホストコンピュー
タ側で印刷のための描画処理といった従来のPDLプリ
ンタ側の処理負荷の一部を担うことにより、ホストコン
ピュータとプリンタ側を合わせた印刷システムとしてト
ータルな環境でのスループット向上が可能となる。
【0173】また、本実施形態によれば、ホストコンピ
ュータ側で処理されるため、ホストコンピュータ側のハ
ードウエア性能(処理能力)に応じて印刷結果を得るま
でのトータルなスループットを飛躍的に向上することが
できる。このため、プリンタの単体性能に依存すること
なく、今後益々性能が向上することが明白なパーソナル
コンピュータやネットワーク環境下で、上記効果がその
環境に比例して増大して行くものと期待できる。
【0174】さらに、本実施形態によれば、データ出力
待ちの間に、ホストコンピュータ側でイメージにかみ砕
けるところまで砕いて、プリンタ内で考える時間を最小
限に抑えることで効率アップを図っているので、ホスト
コンピュータ側の資源の有効利用を可能とするものであ
る。
【0175】また、ホストコンピュータ側で展開したも
のはプリンタの排紙完了まで削除せず、ジャムリカバリ
用のデータとして利用するとともに、プリンタ側では、
従来のジャムリカバリ用に保持していた中間コードを保
持する必要がないため、メモリの有効利用が可能とな
る。
【0176】さらに、ホスト側で印刷イメージデータを
展開する場合、プリンタに送出する印刷データ量に上限
があるため、場合によってはネットワークトラフィック
による影響をPDLデータにより軽減することが可能で
ある。また、そのデータのサイズと通信経路の状態によ
って処理系を切り替えることが可能であり、常に最速に
印刷処理を完了することができる。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、所定の通信媒体を介して印刷装置とデ
ータ処理装置とが通信可能に構成された印刷システムで
あって、基本オペレーティングシステムのグラフィック
サブシステムによって生成される出力情報を前記印刷装
置が解析可能な第1の印刷データに変換処理する変換手
段と、前記変換手段により変換された前記第1の印刷デ
ータを格納する第1の格納手段と、前記第1の格納手段
に格納された前記第1の印刷データを前記印刷装置に転
送する第1の転送手段と、前記第1の転送手段による前
記第1の印刷データの転送に並行して、前記印刷データ
に基づいて前記印刷装置から印刷可能な第2の印刷デー
タに展開処理する第1の展開処理手段と、前記第1の展
開処理手段により展開された前記第2の印刷データを格
納する第2の格納手段と、前記第1の転送手段による前
記第1の印刷データの転送開始後、前記印刷装置による
印刷処理状態を監視する第1の監視手段と、前記第1の
監視手段による監視結果に基づいて前記印刷装置に対し
て前記第2の格納手段に格納されていた前記第2の印刷
データを転送する第2の転送手段とを有するので、転送
した第1の印刷データに基づく印刷装置側における第2
の印刷データへ展開処理に並行してデータ処理装置側に
おける第2の印刷データへの展開処理しておくことによ
り、印刷装置側の第2の印刷データへの展開処理状態に
応じてデータ処理装置側における第2の印刷データを適
宜選択した印刷処理に遷移させて、印刷システム全体と
して印刷処理効率を格段に高めることができる。
【0178】第2の発明によれば、所定の通信媒体を介
して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構成され
た印刷システムであって、前記データ処理装置で生成さ
れる出力情報から変換されて転送される第1の印刷デー
タを解析して印刷可能な第2の印刷データに展開する第
2の展開処理手段と、前記第2の展開処理手段による前
記第2の印刷データの展開処理状態を監視する第2の監
視手段と、前記第2の監視手段による監視結果に基づい
て前記データ処理装置に格納されている前記第2の展開
処理手段が展開すべき前記第2の印刷データを取得し
て、該取得した前記第2の印刷データによる印刷実行状
態を制御する制御手段とを有するので、データ処理装置
側から転送される第1の印刷データに基づく第2の印刷
データへの展開処理中に、データ処理装置側から第2の
印刷データが転送された場合には、第2のデータ展開処
理の終了を待つことなく、データ処理装置側から第2の
印刷データに基づく印刷処理を開始させて、印刷システ
ム全体として印刷処理効率を格段に高めることができ
る。
【0179】第3の発明によれば、前記第2の印刷デー
タに基づいて印刷処理する印刷部の印刷処理状態を監視
して所定のジャム発生状態を検知する検知手段を有し、
前記制御手段は、前記検知手段により前記所定のジャム
発生状態を検知している場合に、印刷処理中の第2の印
刷データを破棄して、前記データ処理装置に格納されて
いる前記第2の展開処理手段が展開すべき前記第2の印
刷データを取得して、該取得した前記第2の印刷データ
による印刷実行状態を制御するので、第2の印刷データ
に基づく印刷部による印刷処理中にジャムが発生した場
合には、印刷装置側で第1の印刷データに基づく第2の
印刷データへの再変換処理を実行することなく、データ
処理装置側から既に展開処理されている第2の印刷デー
タを取得してジャムリカバリ後の同一の第2の印刷デー
タの再印刷処理時間を格段に短縮することができる。
【0180】第4の発明によれば、所定の通信媒体を介
して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構成され
た印刷システムであって、基本オペレーティングシステ
ムのグラフィックサブシステムによって生成される出力
情報を前記印刷装置が解析可能な第1の印刷データに変
換処理する変換手段と、前記変換手段により変換された
前記第1の印刷データを格納する第1の格納手段と、前
記第1の格納手段に格納された前記第1の印刷データを
前記印刷装置に転送する第1の転送手段と、前記第1の
転送手段による前記第1の印刷データの転送に並行し
て、前記印刷データに基づいて前記印刷装置から印刷可
能な第2の印刷データに展開処理する第1の展開処理手
段と、前記第1の展開処理手段により展開された前記第
2の印刷データを格納する第2の格納手段と、前記印刷
装置に転送する前記第1の印刷データの種別がイメージ
オブジェクトかどうかを判定する判定手段と、前記判定
手段の判定結果に基づいて前記第1の印刷データの転送
に代えて前記第2の印刷データを転送するように転送す
べき印刷データの候補を切り替え制御する制御手段とを
有するので、第1の印刷データの種別から印刷装置側に
おける第2の印刷データへの展開処理が遅延する第1の
印刷データであることが予測されるようなイメージオブ
ジェクトが第1の印刷データである場合には、印刷装置
にイメージオブジェクトとしての第1の印刷データを転
送することなく、データ処理装置側で展開処理された第
2の印刷データを印刷装置に転送して、印刷装置側にお
ける第2の印刷データへの展開処理時間を大幅に短縮
し、印刷システム全体の印刷処理効率を格段に向上させ
ることができる。
【0181】第5の発明によれば、前記制御手段は、転
送すべき印刷データの候補の切り替え時に、前記第1の
印刷データが転送されていた通信媒体中の通信路とは物
理的または論理的に異なる通信路を自動選択して前記第
2の印刷データを前記印刷装置に転送するので、第1の
印刷データの転送状態に関わらず、第2の印刷データを
即座に転送することができ、第2の印刷データに要する
転送処理時間を大幅に短縮でき、印刷システム全体とし
ての印刷処理効率を格段に向上させることができる。
【0182】第6の発明によれば、所定の通信媒体を介
して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構成され
た印刷システムであって、基本オペレーティングシステ
ムのグラフィックサブシステムによって生成される出力
情報を前記印刷装置が解析可能な第1の印刷データに変
換処理する変換手段と、前記変換手段により変換された
前記第1の印刷データを格納する第1の格納手段と、前
記第1の格納手段に格納された前記第1の印刷データを
前記印刷装置に転送する第1の転送手段と、前記第1の
転送手段による前記第1の印刷データの転送に並行し
て、前記印刷データに基づいて前記印刷装置から印刷可
能な第2の印刷データに展開処理する第1の展開処理手
段と、前記第1の展開処理手段により展開された前記第
2の印刷データを圧縮して格納する第2の格納手段と、
前記第1の転送手段による前記第1の印刷データの転送
開始後、前記印刷装置による印刷処理状態を監視する第
1の監視手段と、前記第1の監視手段による監視結果に
基づいて前記印刷装置に対する前記第2の格納手段に格
納されていた前記第2の印刷データを転送する第2の転
送手段と、前記第2の転送手段による前記第2の印刷デ
ータの転送レートおよび前記第2の転送手段による前記
第2の印刷データの圧縮後のデータ量を導出して、圧縮
された前記第2の印刷データの転送処理時間を算出する
算出手段と、前記算出手段により算出された前記第2の
印刷データの転送処理時間を前記印刷装置に通知する通
知手段とを有するので、印刷装置側の判定処理負担を強
いることなく、印刷装置側でデータ処理装置側で展開処
理された第2の印刷データによる印刷処理に切り替える
ための適切な判定時間、特に、展開処理時間ばかりでな
く、該展開されて圧縮された第2の印刷データを転送す
るのに要する転送処理時間とを含む判定時間を印刷装置
側に通知することができる。
【0183】第7の発明によれば、所定の通信媒体を介
して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に構成され
た印刷システムであって、前記データ処理装置で出力情
報から変換されて転送される第1の印刷データを解析し
て印刷可能な第2の印刷データに展開する第2の展開処
理手段と、前記データ処理装置で算出される前記第2の
印刷データの展開から転送終了までに要するホスト処理
時間内に前記第2の展開処理手段による前記第2の印刷
データの展開処理が終了するかどうかを監視する第2の
監視手段と、前記第2の監視手段が監視するホスト処理
時間内に前記第2の展開処理手段による前記第2の印刷
データの展開処理が終了するかどうかに基づいて前記デ
ータ処理装置に格納されている前記第2の印刷データあ
るいは前記第2の展開処理手段が展開する前記第2の印
刷データのいずれかを選択して印刷部に転送する制御手
段とを有するので、何等印刷装置側の予測処理を伴うこ
となく、データ処理装置から通知されるホスト処理時間
を基準として印刷装置が採用すべき第2の印刷データ源
を切り替えることができ、印刷装置側における第2の印
刷データの印刷処理効率を簡単な構成で格段に向上させ
ることができる。
【0184】第8,第10の発明によれば、所定の通信
媒体を介して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に
構成された印刷システムのデータ処理方法であって、あ
るいは所定の通信媒体を介して印刷装置と通信して印刷
データの転送を行うデータ処理装置を制御するコンピュ
ータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体で
あって、基本オペレーティングシステムのグラフィック
サブシステムによって生成される出力情報を前記印刷装
置が解析可能な第1の印刷データに変換処理する変換工
程と、前記変換工程により変換された前記第1の印刷デ
ータをスプールする第1のスプール工程と、前記第1の
スプール工程によりスプールされた前記第1の印刷デー
タを前記印刷装置に転送する第1の転送工程と、前記第
1の転送工程による前記第1の印刷データの転送に並行
して、前記印刷データに基づいて前記印刷装置から印刷
可能な第2の印刷データに展開処理する第1の展開処理
工程と、前記第1の展開処理工程により展開された前記
第2の印刷データをスプールする第2のスプール工程
と、前記第2のスプール工程の終了状態を判定する第1
の判定工程と、前記第1の判定工程により前記第2のス
プール工程が終了していると判定した場合に、前記第1
の転送工程により前記印刷装置に転送された前記第1の
印刷データに基づく第2の印刷データへの展開が完了し
ているかどうかを前記印刷装置に問い合わせて判定する
判定工程と、前記判定工程による判定結果に基づいて前
記印刷装置に対して前記第2のスプール工程によりスプ
ールされている前記第2の印刷データを転送する第2の
転送工程とを有するので、転送した第1の印刷データに
基づく印刷装置側における第2の印刷データへの展開処
理に並行してデータ処理装置側における第2の印刷デー
タへの展開処理しておくことにより、印刷装置側の第2
の印刷データへの展開処理状態に応じてデータ処理装置
側における第2の印刷データを適宜選択した印刷処理に
遷移させて、印刷システム全体として印刷処理効率を格
段に高めることができる。
【0185】第9,第11の発明によれば、所定の通信
媒体を介して印刷装置とデータ処理装置とが通信可能に
構成された印刷システムのデータ処理方法であって、あ
るいは所定の通信媒体を介してデータ処理装置と通信し
て印刷データの受信を行う印刷装置を制御するコンピュ
ータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体で
あって、前記データ処理装置で生成される出力情報から
変換されて転送される第1の印刷データを解析して印刷
可能な第2の印刷データに展開する第2の展開処理工程
と、前記第2の展開処理工程による前記第2の印刷デー
タの展開処理中に、前記データ処理装置で展開された印
刷可能な第2の印刷データを受信しているかどうかを判
定する判定工程と、前記判定工程により前記データ処理
装置で展開された印刷可能な第2の印刷データを受信し
ていると判定した場合に、前記第2の展開処理工程によ
る前記第2の印刷データの展開処理を中止して、前記デ
ータ処理装置から取得される前記第2の印刷データに基
づく印刷処理に切り替える切替え工程とを有するので、
データ処理装置側から転送される第1の印刷データに基
づく第2の印刷データへの展開処理中に、データ処理装
置側から第2の印刷データが転送された場合には、第2
のデータ展開処理を終了を待つことなく、データ処理装
置側から第2の印刷データに基づく印刷処理を開始させ
て、印刷システム全体として印刷処理効率を格段に高め
ることができる。
【0186】従って、処理能力の異なる種々の印刷装置
とデータ処理装置とで印刷システムが構築され、かつデ
ータ処理装置から転送される第1の印刷データに基づく
第2の印刷データへの展開処理負担が変動することを考
慮して、データ処理装置から転送される第1の印刷デー
タに左右されることなく、印刷装置側で第2の印刷デー
タに基づく印刷処理効率を格段に向上させることができ
る印刷システム環境を自在に構築することができる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷システムに適用するLBPの
構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す印刷システムの制
御構成を説明するブロック図である。
【図3】本発明に係る印刷システムにおける印刷データ
の処理状態を説明する概念図である。
【図4】本発明に係る印刷システムで印刷可能な印刷デ
ータの特性を説明する模式図である。
【図5】本発明に係る印刷システムにおける第1のデー
タ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る印刷システムにおける第2のデー
タ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る印刷システムで読み出し可能な各
種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマ
ップを説明する図である。
【図8】この種の印刷システムにおける印刷データ処理
状態を説明する概念図である。
【符号の説明】
100 印刷装置 110 フォーマッタ制御部 113 PDL解析部 114 印刷制御処理実行部 115 描画処理実行部 116 ページメモリ 120 オペレーションパネル 200 ホストコンピュータ 201 アプリケーション 202 グラフィックサブシステム 203 スプールサブシステム 2032 VPM 2033 スプールファイル 2034 プロセスモニタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の通信媒体を介して印刷装置とデー
    タ処理装置とが通信可能に構成された印刷システムであ
    って、 基本オペレーティングシステムのグラフィックサブシス
    テムによって生成される出力情報を前記印刷装置が解析
    可能な第1の印刷データに変換処理する変換手段と、 前記変換手段により変換された前記第1の印刷データを
    格納する第1の格納手段と、 前記第1の格納手段に格納された前記第1の印刷データ
    を前記印刷装置に転送する第1の転送手段と、 前記第1の転送手段による前記第1の印刷データの転送
    に並行して、前記印刷データに基づいて前記印刷装置か
    ら印刷可能な第2の印刷データに展開処理する第1の展
    開処理手段と、 前記第1の展開処理手段により展開された前記第2の印
    刷データを格納する第2の格納手段と、 前記第1の転送手段による前記第1の印刷データの転送
    開始後、前記印刷装置による印刷処理状態を監視する第
    1の監視手段と、 前記第1の監視手段による監視結果に基づいて前記印刷
    装置に対して前記第2の格納手段に格納されていた前記
    第2の印刷データを転送する第2の転送手段と、を有す
    ることを特徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】 所定の通信媒体を介して印刷装置とデー
    タ処理装置とが通信可能に構成された印刷システムであ
    って、 前記データ処理装置で生成される出力情報から変換され
    て転送される第1の印刷データを解析して印刷可能な第
    2の印刷データに展開する第2の展開処理手段と、 前記第2の展開処理手段による前記第2の印刷データの
    展開処理状態を監視する第2の監視手段と、 前記第2の監視手段による監視結果に基づいて前記デー
    タ処理装置に格納されている前記第2の展開処理手段が
    展開すべき前記第2の印刷データを取得して、該取得し
    た前記第2の印刷データによる印刷実行状態を制御する
    制御手段と、を有することを特徴とする印刷システム。
  3. 【請求項3】 前記第2の印刷データに基づいて印刷処
    理する印刷部の印刷処理状態を監視して所定のジャム発
    生状態を検知する検知手段を有し、 前記制御手段は、前記検知手段により前記所定のジャム
    発生状態を検知している場合に、印刷処理中の第2の印
    刷データを破棄して、前記データ処理装置に格納されて
    いる前記第2の展開処理手段が展開すべき前記第2の印
    刷データを取得して、該取得した前記第2の印刷データ
    による印刷実行状態を制御することを特徴とする請求項
    2記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】 所定の通信媒体を介して印刷装置とデー
    タ処理装置とが通信可能に構成された印刷システムであ
    って、 基本オペレーティングシステムのグラフィックサブシス
    テムによって生成される出力情報を前記印刷装置が解析
    可能な第1の印刷データに変換処理する変換手段と、 前記変換手段により変換された前記第1の印刷データを
    格納する第1の格納手段と、 前記第1の格納手段に格納された前記第1の印刷データ
    を前記印刷装置に転送する第1の転送手段と、 前記第1の転送手段による前記第1の印刷データの転送
    に並行して、前記第1の印刷データに基づいて前記印刷
    装置から印刷可能な第2の印刷データに展開処理する第
    1の展開処理手段と、 前記第1の展開処理手段により展開された前記第2の印
    刷データを格納する第2の格納手段と、 前記印刷装置に転送する前記第1の印刷データの種別が
    イメージオブジェクトかどうかを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記第1の印刷デー
    タの転送に代えて前記第2の印刷データを転送するよう
    に転送すべき印刷データの候補を切り替え制御する制御
    手段と、を有することを特徴とする印刷システム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、転送すべき印刷データ
    の候補の切り替え時に、前記第1の印刷データが転送さ
    れていた通信媒体中の通信路とは物理的または論理的に
    異なる通信路を自動選択して前記第2の印刷データを前
    記印刷装置に転送することを特徴とする請求項4記載の
    印刷システム。
  6. 【請求項6】 所定の通信媒体を介して印刷装置とデー
    タ処理装置とが通信可能に構成された印刷システムであ
    って、 基本オペレーティングシステムのグラフィックサブシス
    テムによって生成される出力情報を前記印刷装置が解析
    可能な第1の印刷データに変換処理する変換手段と、 前記変換手段により変換された前記第1の印刷データを
    格納する第1の格納手段と、 前記第1の格納手段に格納された前記第1の印刷データ
    を前記印刷装置に転送する第1の転送手段と、 前記第1の転送手段による前記第1の印刷データの転送
    に並行して、前記第1の印刷データに基づいて前記印刷
    装置から印刷可能な第2の印刷データに展開処理する第
    1の展開処理手段と、 前記第1の展開処理手段により展開された前記第2の印
    刷データを圧縮して格納する第2の格納手段と、 前記第1の転送手段による前記第1の印刷データの転送
    開始後、前記印刷装置による印刷処理状態を監視する第
    1の監視手段と、 前記第1の監視手段による監視結果に基づいて前記印刷
    装置に対する前記第2の格納手段に格納されていた前記
    第2の印刷データを転送する第2の転送手段と、 前記第2の転送手段による前記第2の印刷データの転送
    レートおよび前記第2の転送手段による前記第2の印刷
    データの圧縮後のデータ量を導出して、圧縮された前記
    第2の印刷データの転送処理時間を算出する算出手段
    と、 前記算出手段により算出された前記第2の印刷データの
    転送処理時間を前記印刷装置に通知する通知手段と、を
    有することを特徴とする印刷システム。
  7. 【請求項7】 所定の通信媒体を介して印刷装置とデー
    タ処理装置とが通信可能に構成された印刷システムであ
    って、 前記データ処理装置で出力情報から変換されて転送され
    る第1の印刷データを解析して印刷可能な第2の印刷デ
    ータに展開する第2の展開処理手段と、 前記データ処理装置で算出される前記第2の印刷データ
    の展開から転送終了までに要するホスト処理時間内に前
    記第2の展開処理手段による前記第2の印刷データの展
    開処理が終了するかどうかを監視する第2の監視手段
    と、 前記第2の監視手段が監視するホスト処理時間内に前記
    第2の展開処理手段による前記第2の印刷データの展開
    処理が終了するかどうかに基づいて前記データ処理装置
    に格納されている前記第2の印刷データあるいは前記第
    2の展開処理手段が展開する前記第2の印刷データのい
    ずれかを選択して印刷部に転送する制御手段と、を有す
    ることを特徴とする印刷システム。
  8. 【請求項8】 所定の通信媒体を介して印刷装置とデー
    タ処理装置とが通信可能に構成された印刷システムのデ
    ータ処理方法であって、 基本オペレーティングシステムのグラフィックサブシス
    テムによって生成される出力情報を前記印刷装置が解析
    可能な第1の印刷データに変換処理する変換工程と、 前記変換工程により変換された前記第1の印刷データを
    スプールする第1のスプール工程と、 前記第1のスプール工程によりスプールされた前記第1
    の印刷データを前記印刷装置に転送する第1の転送工程
    と、 前記第1の転送工程による前記第1の印刷データの転送
    に並行して、前記第1の印刷データに基づいて前記印刷
    装置から印刷可能な第2の印刷データに展開処理する第
    1の展開処理工程と、 前記第1の展開処理工程により展開された前記第2の印
    刷データをスプールする第2のスプール工程と、 前記第2のスプール工程の終了状態を判定する第1の判
    定工程と、 前記第1の判定工程により前記第2のスプール工程が終
    了していると判定した場合に、前記第1の転送工程によ
    り前記印刷装置に転送された前記第1の印刷データに基
    づく第2の印刷データへの展開が完了しているかどうか
    を前記印刷装置に問い合わせて判定する判定工程と、 前記判定工程による判定結果に基づいて前記印刷装置に
    対して前記第2のスプール工程によりスプールされてい
    る前記第2の印刷データを転送する第2の転送工程と、
    を有することを特徴とする印刷システムのデータ処理方
    法。
  9. 【請求項9】 所定の通信媒体を介して印刷装置とデー
    タ処理装置とが通信可能に構成された印刷システムのデ
    ータ処理方法であって、 前記データ処理装置で生成される出力情報から変換され
    て転送される第1の印刷データを解析して印刷可能な第
    2の印刷データに展開する第2の展開処理工程と、 前記第2の展開処理工程による前記第2の印刷データの
    展開処理中に、前記データ処理装置で展開された印刷可
    能な第2の印刷データを受信しているかどうかを判定す
    る判定工程と、 前記判定工程により前記データ処理装置で展開された印
    刷可能な第2の印刷データを受信していると判定した場
    合に、前記第2の展開処理工程による前記第2の印刷デ
    ータの展開処理を中止して、前記データ処理装置から取
    得される前記第2の印刷データに基づく印刷処理に切り
    替える切替え工程と、を有することを特徴とする印刷シ
    ステムのデータ処理方法。
  10. 【請求項10】 所定の通信媒体を介して印刷装置と通
    信して印刷データの転送を行うデータ処理装置を制御す
    るコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した
    記憶媒体であって、 基本オペレーティングシステムのグラフィックサブシス
    テムによって生成される出力情報を前記印刷装置が解析
    可能な第1の印刷データに変換処理する変換工程と、 前記変換工程により変換された前記第1の印刷データを
    スプールする第1のスプール工程と、 前記第1のスプール工程によりスプールされた前記第1
    の印刷データを前記印刷装置に転送する第1の転送工程
    と、 前記第1の転送工程による前記第1の印刷データの転送
    に並行して、前記印刷データに基づいて前記印刷装置か
    ら印刷可能な第2の印刷データに展開処理する第1の展
    開処理工程と、 前記第1の展開処理工程により展開された前記第2の印
    刷データをスプールする第2のスプール工程と、 前記第2のスプール工程の終了状態を判定する第1の判
    定工程と、 前記第1の判定工程により前記第2のスプール工程が終
    了していると判定した場合に、前記第1の転送工程によ
    り前記印刷装置に転送された前記第1の印刷データに基
    づく第2の印刷データへの展開が完了しているかどうか
    を前記印刷装置に問い合わせて判定する判定工程と、 前記判定工程による判定結果に基づいて前記印刷装置に
    対して前記第2のスプール工程によりスプールされてい
    る前記第2の印刷データを転送する第2の転送工程と、
    を有することを特徴とするコンピュータが読み出し可能
    なプログラムを格納した記憶媒体。
  11. 【請求項11】 所定の通信媒体を介してデータ処理装
    置と通信して印刷データの受信を行う印刷装置を制御す
    るコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した
    記憶媒体であって、 前記データ処理装置で生成される出力情報から変換され
    て転送される第1の印刷データを解析して印刷可能な第
    2の印刷データに展開する第2の展開処理工程と、 前記第2の展開処理工程による前記第2の印刷データの
    展開処理中に、前記データ処理装置で展開された印刷可
    能な第2の印刷データを受信しているかどうかを判定す
    る判定工程と、 前記判定工程により前記データ処理装置で展開された印
    刷可能な第2の印刷データを受信していると判定した場
    合に、前記第2の展開処理工程による前記第2の印刷デ
    ータの展開処理を中止して、前記データ処理装置から取
    得される前記第2の印刷データに基づく印刷処理に切り
    替える切替え工程と、を有することを特徴とするコンピ
    ュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒
    体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013225256A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Konica Minolta Inc 画像形成システム、印刷ジョブ送信装置、印刷ジョブ送信方法および印刷ジョブ送信プログラム
JP2013232030A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Oki Data Corp 画像処理装置、及び、プログラム
JP2019087802A (ja) * 2017-11-02 2019-06-06 コニカミノルタ株式会社 データ受信装置、データ受信装置の制御方法、プログラム、データ送受信システムおよびデータ送信装置
JP2019179166A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、制御方法およびプログラム

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