JP2019087802A - データ受信装置、データ受信装置の制御方法、プログラム、データ送受信システムおよびデータ送信装置 - Google Patents

データ受信装置、データ受信装置の制御方法、プログラム、データ送受信システムおよびデータ送信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークの負荷状況を考慮して、展開処理を実行すべき圧縮データをより正確に決定することが可能な技術を提供する。【解決手段】データ受信装置は、第1の圧縮率で送信対象データを圧縮した第1の圧縮データ(高圧縮データD10)をデータ送信装置から受信するとともに、高圧縮データD10の受信完了後において、第1の圧縮率よりも低い圧縮率で送信対象データを圧縮した第2の圧縮データ(低圧縮データD20)を受信する。データ受信装置は、高圧縮データD10の受信完了後において且つ低圧縮データD20の受信完了前に、高圧縮データD10の展開処理を開始する。データ受信装置は、高圧縮データD10に関する展開処理の完了予定時点Tb10と低圧縮データD20に関する展開処理の完了予定時点Tb20とに基づき展開対象データを決定し、展開対象データとして決定された圧縮データ(例えば低圧縮データD20)の展開処理を実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、データ受信装置、およびそれに関連する技術に関する。
データ送信装置からデータ受信装置へと送信対象データをそのまま(圧縮せずに)送信するのではなく、送信対象データを圧縮した圧縮データをデータ受信装置に送信する技術が存在する(特許文献1等参照)。
そして、データ受信装置においては、データ送信装置から圧縮データが受信されると、当該圧縮データの受信完了後に展開処理が実行されて送信対象データが復元される。
特開2010−141515号公報
ところで、データ受信装置における展開処理をより早期に完了したい(復元された送信対象データに関する次段階の処理(たとえば印刷出力処理)をより早期に開始させたい)、との要望が有る。
ここにおいて、データ送信装置からデータ受信装置へと送信され得る圧縮データとしては、互いに異なる2つの圧縮率のうち比較的高い圧縮率で送信対象データを圧縮したデータ(第1の圧縮データ(高圧縮データ))と、当該2つの圧縮率のうち比較的低い圧縮率で送信対象データを圧縮したデータ(第2の圧縮データ(低圧縮データ))とが存在する。第1の圧縮データの受信処理の所要時間は、第2の圧縮データの受信処理の所要時間よりも短い。これに対して、第1の圧縮データの展開処理の所要時間は、第2の圧縮データの展開処理の所要時間よりも長い。両圧縮データのうち、その受信処理の所要時間とその展開処理の所要時間との合計時間が比較的短い圧縮データを用いることによれば、その展開処理をより早期に完了させることが可能である。
しかしながら、両圧縮データのうち、その受信処理の所要時間とその展開処理の所要時間との合計時間が比較的短い圧縮データを正確に決定することは容易ではない。換言すれば、第1の圧縮データと第2の圧縮データとのうちいずれの圧縮データの展開処理(受信処理の完了後に実行される展開処理)がより早期に完了するか、を正確に推定することは容易ではない。
具体的には、圧縮データの受信時におけるネットワークの負荷状況に応じて、データ受信装置における当該圧縮データの受信処理の所要時間(実際の所要時間)は変動し得る。そのため、ネットワークの負荷状況に起因して圧縮データの受信処理の所要時間が変動した結果、第1の圧縮データの展開処理が第2の圧縮データの展開処理よりも早期に完了することもあれば、逆に、第2の圧縮データの展開処理が第1の圧縮データの展開処理よりも早期に完了することもある。
このように、第1の圧縮データと第2の圧縮データとのうちその展開処理を実行すべき圧縮データを正確に決定することは容易ではない。
そこで、この発明は、ネットワークの負荷状況を考慮して、展開処理を実行すべき圧縮データをより正確に決定することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、データ受信装置であって、第1の圧縮率で送信対象データを圧縮した第1の圧縮データをデータ送信装置から受信するとともに、前記第1の圧縮データの受信完了後において、前記第1の圧縮率よりも低い圧縮率である第2の圧縮率で前記送信対象データを圧縮した第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信する受信手段と、前記第1の圧縮データの受信完了後において且つ前記第2の圧縮データの受信完了前に、前記第1の圧縮データの展開処理を開始する展開処理手段と、前記第1の圧縮データのうち、前記送信対象データの所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点を、前記送信対象データの前記所定単位のデータの全てに関して前記第1の圧縮データの受信完了後において算出するとともに、前記第2の圧縮データのうち、前記所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第2の単位圧縮データの展開処理であって前記第2の圧縮データの受信完了後に開始され得る展開処理の完了予定時点を、前記所定単位のデータの全てに関して前記第2の圧縮データの受信完了後において算出する算出手段と、前記第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第1の展開完了時点と前記第2の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第2の展開完了時点とに基づいて、前記第1の単位圧縮データと前記第2の単位圧縮データとのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される単位圧縮データを、その展開処理を実行すべき圧縮データである展開対象データとして決定する決定処理を、前記所定単位のデータの全てに関して実行する決定手段と、を備え、前記展開処理手段は、前記展開対象データとして決定された単位圧縮データの展開処理を、前記所定単位のデータの全てに関して実行することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係るデータ受信装置において、前記展開処理手段は、前記第2の圧縮データの受信完了前に前記第1の単位圧縮データの展開処理が開始されている場合において、前記第1の単位圧縮データが前記展開対象データとして決定されたときには、前記第1の単位圧縮データの展開処理を継続するとともに、前記第2の単位圧縮データの展開処理を実行せず、前記第2の単位圧縮データが前記展開対象データとして決定されたときには、前記第1の単位圧縮データの展開処理を中止するとともに、前記第2の単位圧縮データの展開処理を実行することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係るデータ受信装置において、前記算出手段は、前記第2の圧縮データの受信完了前に前記第1の単位圧縮データの展開処理が開始されている場合、前記第1の単位圧縮データの展開処理の推定所要時間のうち、前記第1の単位圧縮データの展開処理の開始可能時点から前記第2の圧縮データの受信完了時点までの期間を除く残存時間を算出するとともに、前記第2の圧縮データの受信完了時点から前記残存時間が経過する時点を前記第1の展開完了時点として算出し、前記第2の圧縮データの受信完了時点から前記第2の単位圧縮データの展開処理の推定所要時間が経過する時点を前記第2の展開完了時点として算出することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係るデータ受信装置において、前記第1の単位圧縮データの展開処理の前記開始可能時点は、前記第1の圧縮データの受信完了時点あるいは直前の展開対象データの展開処理の完了予定時点であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係るデータ受信装置において、前記所定単位のデータは、前記送信対象データ全体を1つの単位とするデータであり、前記算出手段は、前記第1の圧縮データの展開処理の完了予定時点を前記第1の展開完了時点として算出するとともに、前記第2の圧縮データの展開処理の完了予定時点を前記第2の展開完了時点として算出し、前記決定手段は、前記第1の展開完了時点と前記第2の展開完了時点とに基づいて、前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される圧縮データを、前記展開対象データとして決定し、前記展開処理手段は、前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとのうち、前記展開対象データとして決定された圧縮データの展開処理を実行することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係るデータ受信装置において、前記送信対象データは、複数の区分データに区分され、前記第1の圧縮データは、前記複数の区分データのそれぞれに対応する複数の第1の区分圧縮データに区分され、前記第2の圧縮データは、前記複数の区分データのそれぞれに対応する複数の第2の区分圧縮データに区分され、前記算出手段は、前記複数の第1の区分圧縮データのそれぞれについて前記第1の展開完了時点を算出するとともに、前記複数の第2の区分圧縮データのそれぞれについて前記第2の展開完了時点を算出し、前記決定手段は、前記複数の区分データのそれぞれに関して、前記展開対象データを決定し、前記展開処理手段は、前記展開対象データとして決定された区分圧縮データの展開処理を、前記複数の区分データのそれぞれに関して実行することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係るデータ受信装置において、前記受信手段は、前記送信対象データ全体と前記送信対象データを区分した複数の区分データのそれぞれとのいずれの単位で展開対象データを決定すべきかを指定する指定情報を前記データ送信装置から受信し、前記算出手段は、前記第1の圧縮データのうち、前記指定情報にて指定された単位のデータである指定単位データに対応する圧縮データに関して前記第1の展開完了時点を算出するとともに、前記第2の圧縮データのうち、前記指定単位データに対応する圧縮データに関して前記第2の展開完了時点を算出し、前記決定手段は、前記指定単位データに関して前記展開対象データを決定することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれかの発明に係るデータ受信装置において、前記送信対象データは、1または複数のページを有する電子文書における全てのページに関するデータであり、前記受信手段は、前記全てのページに関するデータを前記第1の圧縮率で圧縮した前記第1の圧縮データを前記データ送信装置から受信するとともに、前記全てのページに関するデータを前記第2の圧縮率で圧縮した前記第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1から請求項7のいずれかの発明に係るデータ受信装置において、前記送信対象データは、複数のページを有する電子文書における一のページに関するデータであり、前記受信手段は、前記一のページに関するデータを前記第1の圧縮率で圧縮した前記第1の圧縮データを前記データ送信装置から受信するとともに、前記一のページに関するデータを前記第2の圧縮率で圧縮した前記第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係るデータ受信装置において、前記送信対象データは、電子文書における一のページに関するデータを分割した複数の分割データのうちの一の分割データであり、前記受信手段は、前記一の分割データを前記第1の圧縮率で圧縮した前記第1の圧縮データを前記データ送信装置から受信するとともに、前記一の分割データを前記第2の圧縮率で圧縮した前記第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1から請求項10のいずれかの発明に係るデータ受信装置において、前記決定手段は、前記展開対象データを自動的に決定すべき旨の自動決定指令であって前記データ送信装置からの自動決定指令に応じて、前記展開対象データの決定処理を実行することを特徴とする。
請求項12の発明は、データ受信装置の制御方法であって、a)第1の圧縮率で送信対象データを圧縮した第1の圧縮データをデータ送信装置から受信するステップと、b)前記第1の圧縮データの受信完了後において、前記第1の圧縮率よりも低い圧縮率である第2の圧縮率で前記送信対象データを圧縮した第2の圧縮データであって前記データ送信装置から送信されてくる第2の圧縮データの受信を開始するステップと、c)前記第1の圧縮データの受信完了後において且つ前記第2の圧縮データの受信完了前に、前記第1の圧縮データの展開処理を開始するステップと、d)前記第1の圧縮データのうち、前記送信対象データの所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点を、前記第1の圧縮データの受信完了後において算出するステップと、e)前記第2の圧縮データのうち、前記所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第2の単位圧縮データの展開処理であって前記第2の圧縮データの受信完了後に開始され得る展開処理の完了予定時点を、前記第2の圧縮データの受信完了後において算出するステップと、f)前記第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第1の展開完了時点と前記第2の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第2の展開完了時点とに基づいて、前記第1の単位圧縮データと前記第2の単位圧縮データとのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される単位圧縮データを、その展開処理を実行すべき圧縮データである展開対象データとして決定する決定処理を実行するステップと、g)前記ステップf)において前記展開対象データとして決定された単位圧縮データの展開処理を実行するステップと、を備え、前記ステップd)〜前記ステップg)は、前記送信対象データの前記所定単位のデータの全てに関して実行されることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項12の発明に係る制御方法を、前記データ受信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであることを特徴とする。
請求項14の発明は、データ送受信システムであって、データ送信装置と、データ受信装置と、を備え、前記データ送信装置は、第1の圧縮率で送信対象データを圧縮した第1の圧縮データを前記データ受信装置に送信するとともに、前記第1の圧縮データの送信後において、前記第1の圧縮率よりも低い圧縮率である第2の圧縮率で前記送信対象データを圧縮した第2の圧縮データを前記データ受信装置へと送信する送信手段、を有し、前記データ受信装置は、前記第1の圧縮データを前記データ送信装置から受信するとともに、前記第1の圧縮データの受信完了後において、前記第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信する受信手段と、前記第1の圧縮データの受信完了後において且つ前記第2の圧縮データの受信完了前に、前記第1の圧縮データの展開処理を開始する展開処理手段と、前記第1の圧縮データのうち、前記送信対象データの所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点を、前記送信対象データの前記所定単位のデータの全てに関して前記第1の圧縮データの受信完了後において算出するとともに、前記第2の圧縮データのうち、前記所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第2の単位圧縮データの展開処理であって前記第2の圧縮データの受信完了後に開始され得る展開処理の完了予定時点を、前記所定単位のデータの全てに関して前記第2の圧縮データの受信完了後において算出する算出手段と、前記第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第1の展開完了時点と前記第2の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第2の展開完了時点とに基づいて、前記第1の単位圧縮データと前記第2の単位圧縮データとのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される単位圧縮データを、その展開処理を実行すべき圧縮データである展開対象データとして決定する決定処理を、前記所定単位のデータの全てに関して実行する決定手段と、を有し、前記展開処理手段は、前記展開対象データとして決定された単位圧縮データの展開処理を、前記所定単位のデータの全てに関して実行することを特徴とする。
請求項15の発明は、データ送信装置であって、第1の圧縮率で送信対象データを圧縮した第1の圧縮データを生成するとともに、前記第1の圧縮率よりも低い圧縮率である第2の圧縮率で前記送信対象データを圧縮した第2の圧縮データを生成する生成手段と、圧縮データの展開処理を実行することが可能なデータ受信装置に対して、前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとの双方を前記展開処理の展開対象データの候補として送信する送信手段と、を備え、前記送信手段は、前記第1の圧縮データを前記データ受信装置に送信するとともに、前記第1の圧縮データの送信後において、前記第2の圧縮データを前記データ受信装置に送信することを特徴とする。
請求項1から請求項15に記載の発明によれば、データ受信装置において、第1の圧縮データの受信完了後に第2の圧縮データが受信されるとともに、当該第1の圧縮データの受信完了後において且つ当該第2の圧縮データの受信完了前に、第1の圧縮データの展開処理が開始される。その後、第1の圧縮データの受信完了後において当該第1の圧縮データに関する展開完了時点が算出されるとともに、第2の圧縮データの受信完了後において当該第2の圧縮データに関する展開完了時点が算出される。そして、両圧縮データに関してそれぞれ算出された展開完了時点に基づいて、展開対象データが決定される。したがって、ネットワークの負荷状況を考慮して、展開処理を実行すべき圧縮データをより正確に決定することが可能である。
特に、請求項6に記載の発明によれば、送信対象データの区分データごとに展開対象データが決定される。そのため、各区分データに関して展開対象データとして決定された区分圧縮データの展開処理を、直前の区分データに関して展開対象データとして決定された区分圧縮データの展開処理の完了予定時点から開始することができる。したがって、送信対象データ全体に関する展開処理をより早期に完了させることが可能である。
印刷システム(データ送受信システム)を示す図である。 MFPの機能ブロックを示す図である。 印刷システムの概略動作を示す概念図である。 展開対象データの決定に関するタイムチャートを示す図である。 展開対象データの決定に関するタイムチャートを示す図である。 MFPの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る印刷システムの概略動作を示す概念図である。 第2実施形態に係る展開対象データの決定に関するタイムチャートを示す図である。 第2実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 変形例に係る展開対象データの決定に関するタイムチャートを示す図である。 画質設定画面を示す図である。 変形例に係る画質設定画面を示す図である。 印刷対象データを示す図である。 印刷対象データを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、本発明に係る印刷システム(データ送受信システム)1を示す図である。図1に示すように、印刷システム1は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))10とコンピュータ50とを備える。
MFP10とコンピュータ50とは、ネットワーク108を介して互いに通信可能に接続される。ネットワーク108は、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。また、当該ネットワーク108に対する接続態様は、有線接続であってもよく、あるいは無線接続であってもよい。
コンピュータ50は、他の装置(MFP10等)との間でのネットワーク通信が可能な情報入出力端末装置(情報端末)である。コンピュータ50は、各種データをMFP10に送信するデータ送信装置である、とも称される。ここでは、コンピュータ50として、いわゆるパーソナルコンピュータを例示する。ただし、これに限定されず、コンピュータ50は、タブレット型端末あるいはスマートフォンなどであってもよい。
当該コンピュータ50には、プリンタドライバ(ソフトウエアプログラム)がインストールされている。コンピュータ30は、当該プリンタドライバを用いて、MFP10に対して印刷ジョブを付与(送信)することが可能である。
この印刷システム1においては、コンピュータ50は、印刷ジョブの送信に際して、送信対象データ(たとえば、印刷ジョブに係る印刷対象データC10(図14)全体)をそのまま(圧縮せずに)MFP10に送信するのではなく、当該送信対象データを圧縮(非可逆圧縮)した圧縮データをMFP10に送信する。
また、コンピュータ50は、互いに異なる圧縮率R1,R2で送信対象データ(印刷対象データC10)を圧縮した2つの圧縮データ(高圧縮データD10および低圧縮データD20)をMFP10に送信する(図3も参照)。そして、MFP10は、後述するように、当該2つの圧縮データD10,D20のうちの一方の圧縮データの展開処理(解凍処理あるいは伸張処理とも称される)によって復元された送信対象データ(印刷対象データC10全体)を用いて印刷出力処理を実行する。
高圧縮データD10は、圧縮率R1(たとえば20%)と圧縮率R2(たとえば70%)とのうち比較的高い圧縮率R1で送信対象データ(ここでは印刷対象データC10)を圧縮したデータ(圧縮率R1で圧縮対象データを圧縮する圧縮方式(圧縮形式)を用いて送信対象データを圧縮したデータ)である。換言すれば、高圧縮データD10は、第1の圧縮度合い(圧縮の程度)と第2の圧縮度合いとのうち比較的大きい圧縮度合いで送信対象データを圧縮したデータである。高圧縮データD10の展開処理によって復元された送信対象データの画質(画像品質)は、低圧縮データD20の展開処理によって復元された送信対象データの画質よりも低い。
低圧縮データD20は、圧縮率R1(ここでは20%)よりも低い圧縮率R2(ここでは70%)で当該送信対象データ(ここでは印刷対象データC10)を圧縮したデータ(圧縮率R2で圧縮対象データを圧縮する圧縮方式を用いて送信対象データを圧縮したデータ)である。換言すれば、低圧縮データD20は、高圧縮データD10の第1の圧縮度合いよりも小さい第2の圧縮度合いで送信対象データ(高圧縮データD10の圧縮対象データと同じデータ)を圧縮したデータである。低圧縮データD20の展開処理によって復元された送信対象データの画質は、高圧縮データD10の展開処理によって復元された送信対象データの画質よりも高い。
なお、圧縮率(=圧縮後のデータ量/圧縮前のデータ量)の数値が「小さい」ほど、圧縮率が「高い(高圧縮である)」ことを示し、逆に、圧縮率の数値が「大きい」ほど、圧縮率が「低い(低圧縮である)」ことを示す。
<1−2.MFP10の構成>
図2は、MFP10の機能ブロックを示す図である。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ(制御部)9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。なお、MFP10は、印刷出力装置あるいは画像形成装置とも称される。また、MFP10は、印刷システム1において各種データをコンピュータ50から受信するデータ受信装置である、とも称される。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像データあるいはスキャンデータとも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、(復元後の)印刷対象データC10に基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワーク108を介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先(コンピュータ50等)との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部4は、各種データを送信する送信部4aと各種データを受信する受信部4bとを有する。たとえば、受信部4bは、印刷ジョブの実行に際して、2つの圧縮データをコンピュータ50から受信する。具体的には、受信部4bは、印刷ジョブの実行に際して、先に高圧縮データD10をコンピュータ50から受信するとともに、当該高圧縮データD10の受信完了後において、低圧縮データD20をコンピュータ50から受信する。なお、受信部4bは、高圧縮データD10の受信処理と低圧縮データD20の受信処理とを並行して実行せず逐次的に実行するものとする。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)および半導体メモリ等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPU(Central Processing Unit)(マイクロプロセッサあるいはコンピュータプロセッサなどとも称される)および各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク108等を経由してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、当該プログラムの実行により、入力制御部12と表示制御部13とジョブ制御部14と展開処理部15と算出部16と決定部17とを含む各種の処理部を実現する。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対するユーザからの操作入力の受付動作等を制御する制御部である。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)における表示動作を制御する処理部である。
ジョブ制御部14は、MFP10における各種ジョブ(印刷ジョブ等)の実行動作を制御する処理部である。
展開処理部15は、圧縮データの受信完了後において当該圧縮データの展開処理(圧縮データを展開して送信対象データ(圧縮前のデータ)を復元する処理)を実行する処理部である。なお、展開処理部15は、複数の展開処理を並行して実行せず逐次的に実行するものとする。
算出部16は、送信対象データ全体に関して、コンピュータ50から受信された圧縮データの展開処理の完了予定時点(完了予定時刻)である展開完了時点(展開完了時刻)を算出して取得する処理部である。具体的には、算出部16は、高圧縮データD10の展開処理の完了予定時点(展開完了時点Tb10(図4または図5参照))を当該高圧縮データD10の受信完了後において算出して取得する。また、算出部16は、低圧縮データD20の展開処理の完了予定時点(展開完了時点Tb20)を当該低圧縮データD20の受信完了後において算出して取得する。
決定部17は、展開対象データ(その展開処理を実行すべき圧縮データ)の決定処理を実行する処理部である。ここでは、決定部17は、送信対象データ全体に関して展開対象データを決定する。
なお、ここでは、主にコントローラ9のCPUにてソフトウエアプログラムを実行することによって、上述の各種の動作が実行される態様が例示されているが、これに限定されず、MFP10(詳細には、コントローラ9の内部あるいは外部)にて設けられた専用ハードウエア等を用いて、上述の各種の動作が実行されるようにしてもよい。たとえば、入力制御部12、表示制御部13、ジョブ制御部14、展開処理部15、算出部16および決定部17(図2)等の全部または一部が、1または複数の専用ハードウエアを用いて実現されてもよい。
<1−3.動作>
図3は、印刷システム1の概略動作を示す概念図である。また、図4および図5は、展開対象データの決定に関するタイムチャートである。
ここにおいて、高圧縮データD10(圧縮率R1で送信対象データを圧縮したデータ)の転送処理(受信処理)の所要時間は、低圧縮データD20(圧縮率R1よりも低い圧縮率R2で当該送信対象データを圧縮したデータ)の転送処理(受信処理)の所要時間よりも短い。また、高圧縮データD10の展開処理の所要時間は、低圧縮データD20の展開処理の所要時間よりも長い。
このような各圧縮データの関係に基づいて、MFP10は、高圧縮データD10を低圧縮データD20よりも先行してコンピュータ50から受信するとともに、当該高圧縮データD10の受信完了後において、低圧縮データD20の受信を開始する。また、MFP10は、高圧縮データD10の受信完了後において且つ低圧縮データD20の受信完了前に、高圧縮データD10の展開処理を開始する。その後、MFP10は、当該低圧縮データD20の受信完了に際して、高圧縮データD10の展開処理の完了予定時点(展開完了時点Tb10)と低圧縮データD20の展開処理の完了予定時点(展開完了時点Tb20)とを算出して比較する。そして、MFP10は、高圧縮データD10と低圧縮データD20とのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される圧縮データを、展開対象データ(その展開処理を実行すべき圧縮データ)として決定し、展開対象データとして決定された圧縮データの展開処理を実行する。
図6は、MFP10の動作(展開対象データの決定動作等)を示すフローチャートである。なお、展開後(復元後)の送信対象データに基づく印刷出力動作は、図6のフローチャートで示されるサブルーチンとは別のサブルーチン(不図示)にて実行される。
以下、図3〜図6等を参照しつつ、第1実施形態に係る動作について説明する。
まず、コンピュータ50における送信対象データの送信動作(図6のステップS11に先立ってコンピュータ50にて実行される動作)について説明する。
コンピュータ50は、ユーザの所望の電子文書(1又は複数のページを有する電子文書)を印刷対象データC10として指定する操作を受け付ける。そして、コンピュータ50は、プリンタドライバを起動させるとともに、印刷ジョブの各種設定操作を受け付ける。たとえば、コンピュータ50は、画質設定画面210(図12)を自装置の表示部に表示し、当該画質設定画面210において、印刷ジョブの画質(画像品質)設定操作を受け付ける。
図12は、画質設定画面210を示す図である。図12に示されるように、画質設定画面210には、2つの選択ボタン221,222が設けられている。
選択ボタン221は、高圧縮データD10と低圧縮データD20とのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される圧縮データ(より早期に印刷処理へと進むことが可能な圧縮データ)を展開対象データとして自動的に決定すべき旨を指示するためのボタンである。選択ボタン222は、ユーザによって手動的に指定された圧縮データを展開対象データとして決定すべき旨を指示するためのボタンである。
ここでは、ユーザは、印刷ジョブに係る印刷対象データC10に係る印刷出力物の画質の低下を許容するとともに当該印刷出力物を早期に受け取りたいと考え、画質設定画面210において選択ボタン221を選択する。そして、ユーザによる印刷指示操作(OKボタン223の押下操作)に応じて、コンピュータ50は、印刷ジョブ(印刷実行指令および送信対象データ)をMFP10に送信する。
具体的には、コンピュータ50は、送信対象データ(ここでは印刷対象データC10全体)の送信に先立って、印刷実行指令をMFP10に送信する。当該印刷実行指令には、展開対象データを自動的に決定すべき旨(詳細には、高圧縮データD10と低圧縮データD20とのうちその展開処理がより早期に完了する圧縮データを展開対象データとして自動的に決定すべき旨)の自動決定指令が含まれる。また、印刷実行指令には、後述にて生成される高圧縮データD10の圧縮率と当該高圧縮データD10のデータ量と低圧縮データD20の圧縮率と当該低圧縮データD20のデータ量とが、さらに含まれる。
そして、コンピュータ50は、印刷実行指令の送信後において、送信対象データ(ここでは印刷対象データC10全体)をMFP10に送信する。ただし、コンピュータ50は、送信対象データ(ここでは、印刷ジョブに係る印刷対象データC10全体)をそのまま(圧縮せずに)MFP10に送信するのではなく、当該送信対象データを圧縮した圧縮データをMFP10に送信する。さらに、コンピュータ50は、互いに異なる圧縮率R1,R2で送信対象データ(印刷対象データC10)を圧縮した2つの圧縮データD10,D20を、展開対象データの候補としてMFP10に送信する(図3も参照)。
具体的には、コンピュータ50は、印刷ジョブの送信に先立って、高圧縮データD10(圧縮率R1で送信対象データを圧縮したデータ)と低圧縮データD20(圧縮率R1よりも低い圧縮率R2で送信対象データを圧縮したデータ)とを生成する。そして、コンピュータ50は、生成された高圧縮データD10をMFP10に送信するとともに、高圧縮データD10の送信後に(送信完了直後に)、低圧縮データD20をMFP10に送信する。
このように、コンピュータ50(プリンタドライバ)は、送信対象データに関して2つの圧縮データD10,D20を生成するとともに、当該2つの圧縮データD10,D20を、高圧縮データD10、低圧縮データD20の順にMFP10に送信する。
なお、所望の圧縮方式(圧縮率)で送信対象データを圧縮することをユーザが希望する場合等には、当該ユーザは、画質設定画面210(図12)において選択ボタン222を選択するとともに、所望の選択肢(たとえば「低圧縮」)を指定する。この場合、コンピュータ50は、ユーザによる印刷指示操作(「OK」ボタン223の押下操作)に応じて、一方の圧縮データ(たとえば低圧縮データD20のみ)を生成してMFP10に送信する。そして、MFP10においては、当該一方の圧縮データ(低圧縮データD20)の展開処理が実行されて送信対象データ(印刷対象データC10)が復元され、当該印刷対象データC10を用いて印刷出力処理が実行される。
さて、コンピュータ50からの印刷ジョブ(詳細には印刷実行指令)の受信に応答して、MFP10では、図6のフローチャート(展開対象データの決定動作等)が開始される。
まず、ステップS11においては、MFP10は、高圧縮データD10の受信を開始するとともに、高圧縮データD10の展開処理の推定所要時間T10(図4あるいは図5参照)を算出する。
具体的には、MFP10は、予め、各圧縮率R1,R2に関して、互いに異なるデータ量(データサイズ)を有する多数の圧縮データのそれぞれの展開処理を実行し、その所要時間の実測値を実測テーブルに記録する。MFP10は、コンピュータ50から送信されてくる圧縮データの圧縮率と当該圧縮データのデータ量と当該実測テーブルとに基づいて、当該圧縮データの展開処理の所要時間を推定する。なお、上述のように、圧縮データの圧縮率と当該圧縮データのデータ量とは、印刷実行指令に含まれているものとする。ここでは、MFP10は、高圧縮データD10の圧縮率R1と当該高圧縮データD10のデータ量と実測テーブルとに基づいて、当該高圧縮データD10の展開処理の推定所要時間T10を算出する。
その後、MFP10は、高圧縮データD10の受信完了に応答して(受信完了時点Ta10(図4あるいは図5参照)の直後において)、低圧縮データD20の受信を開始するとともに、低圧縮データD20の展開処理の推定所要時間T20を算出する(ステップS12(S12A))。具体的には、MFP10は、低圧縮データD20の圧縮率R2と当該低圧縮データD20のデータ量と実測テーブルとに基づいて、低圧縮データD20の展開処理の推定所要時間T20を算出する。なお、低圧縮データD20の展開処理の推定所要時間T20は、高圧縮データD10の展開処理の推定所要時間T10よりも短い(T20<T10)。
また、MFP10は、高圧縮データD10の受信完了後において、高圧縮データD10の展開処理を開始する(ステップS13)。
具体的には、MFP10は、高圧縮データD10の受信完了後における当該高圧縮データD10の展開処理の開始可能時点の到来に応答して、高圧縮データD10の展開処理を開始する。
ここにおいて、当該高圧縮データD10の展開処理の開始可能時点は、原則的には、高圧縮データD10の受信完了時点Ta10(図4あるいは図5参照)である。ただし、当該受信完了時点Ta10において他の展開処理(たとえば、別の印刷ジョブに関する展開処理)が実行中である場合は、当該他の展開処理の完了予定時点が、高圧縮データD10の展開処理の開始可能時点として採用される。ここでは、他の展開処理は実行されておらず、高圧縮データD10の受信完了時点Ta10の直後において、当該高圧縮データD10の展開処理が開始される。
なお、高圧縮データD10の展開処理の開始可能時点の到来よりも前に低圧縮データD20の受信が完了した場合は、高圧縮データD10の展開処理の開始可能時点と低圧縮データD20の展開処理の開始可能時点とが同じ時点となる。この場合は、低圧縮データD20(その展開処理の推定所要時間T20が高圧縮データD10の展開処理の推定所要時間T10よりも短い圧縮データ)が展開対象データとして結果的に決定される。
さて、次のステップS14,S19においては、MFP10は、低圧縮データD20の受信完了前に高圧縮データD10の展開処理が完了したか否か、を判定する。
たとえば、低圧縮データD20の受信完了前に高圧縮データD10の展開処理が完了した場合、処理はステップS14からステップS19を経て、図6の処理は終了する。この場合、MFP10は、低圧縮データD20の受信処理を中止(キャンセル)するとともに、高圧縮データD10の展開処理によって復元された送信対象データ(ここでは印刷対象データC10全体)を用いて印刷出力処理を実行する。
一方、低圧縮データD20の受信完了時点Ta20において高圧縮データD10の展開処理が実行中である場合、処理はステップS14からステップS15へと進む。
ステップS15〜S17においては、展開対象データの決定処理が実行される。具体的には、送信対象データ全体(ここでは、印刷対象データ全体(図3))に関して、高圧縮データD10と低圧縮データD20とのうちの一方の圧縮データが、展開対象データとして決定される。
具体的には、ステップS15においては、MFP10は、高圧縮データD10の展開処理の完了予定時点(展開完了時点Tb10)と低圧縮データD20の展開処理の完了予定時点(展開完了時点Tb20)とを比較する。換言すれば、高圧縮データD10の展開処理と低圧縮データD20の展開処理とのいずれの展開処理がより早期に完了するか、が判定(推定)される。
より具体的には、まず、MFP10は、高圧縮データD10(送信対象データ全体を圧縮率R1で圧縮したデータ)の展開処理(高圧縮データD10の受信完了後に開始された展開処理)の展開完了時点Tb10(図4あるいは図5参照)を算出する。詳細には、MFP10は、高圧縮データD10の展開処理の推定所要時間T10のうち、高圧縮データD10の展開処理の開始可能時点(ここでは、高圧縮データD10の受信完了時点Ta10)から低圧縮データD20の受信完了時点Ta20までの期間(=Ta20−Ta10)を除く残存時間ΔT10(=T10−(Ta20−Ta10))を算出する。換言すれば、MFP10は、高圧縮データD10の展開処理のうち、低圧縮データD20の受信完了時点Ta20で未完了の展開処理の推定所要時間を、当該残存時間ΔT10として算出する。そして、低圧縮データD20の受信完了時点Ta20から当該残存時間ΔT10が経過する時点が、高圧縮データD10の展開処理の展開完了時点Tb10として算出される。なお、このような算出手法に限定されず、高圧縮データD10の展開処理の開始可能時点(ここでは、高圧縮データD10の受信完了時点Ta10)が記憶され、当該開始可能時点から高圧縮データD10の展開処理の推定所要時間T10が経過する時点(Ta10+T10)が、高圧縮データD10の展開完了時点Tb10として算出されてもよい。
また、MFP10は、低圧縮データD20(送信対象データ全体を圧縮率R2で圧縮したデータ)の展開処理(低圧縮データD20の受信完了後に開始され得る展開処理)の展開完了時点Tb20(図4あるいは図5参照)をも算出する。詳細には、低圧縮データD20の受信完了時点Ta20から低圧縮データD20の展開処理の推定所要時間T20が経過する時点(=Ta20+T20)が、低圧縮データD20の展開処理の展開完了時点Tb20として算出される。
そして、高圧縮データD10の展開完了時点Tb10と低圧縮データD20の展開完了時点Tb20とが比較され、比較結果に応じて展開対象データが決定される。換言すれば、高圧縮データD10の展開処理の残存時間ΔT10と低圧縮データD20の展開処理の推定所要時間T20とが比較され、比較結果に応じて展開対象データが決定される。
たとえば、低圧縮データD20の展開処理が高圧縮データD10の展開処理よりも早期に完了すると判定(推定)される場合(展開完了時点Tb20が展開完了時点Tb10よりも早い場合(図4))、処理はステップS15からステップS16へと進む。
ステップS16においては、MFP10は、高圧縮データD10と低圧縮データD20とのうちの低圧縮データD20を、展開対象データとして決定する。
そして、処理はステップS16からステップS18へと進み、MFP10は、展開対象データとして決定された圧縮データ(ここでは低圧縮データD20)の展開処理を実行する。具体的には、MFP10は、低圧縮データD20の受信完了に先立って開始されている高圧縮データD10の展開処理を中止するとともに、低圧縮データD20の展開処理を実行(開始)する。
その後、図6のフローチャート(展開対象データの決定に関するフローチャート)は終了し、展開対象データ(低圧縮データD20)の展開処理の完了に応答して(展開完了時点Tb20(図4)の直後において)、MFP10は、送信対象データを用いて印刷出力処理を実行する。具体的には、低圧縮データD20の展開処理によって復元された印刷対象データC10を用いて印刷出力処理が実行される。
一方、高圧縮データD10の展開処理が低圧縮データD20の展開処理よりも早期に完了するとステップS15にて判定(推定)される場合(展開完了時点Tb10が展開完了時点Tb20よりも早い場合(図5))、処理はステップS15からステップS17へと進む。
ステップS17においては、MFP10は、高圧縮データD10と低圧縮データD20とのうちの高圧縮データD10を、展開対象データとして決定する。
そして、処理はステップS17からステップS18へと進み、MFP10は、展開対象データとして決定された圧縮データ(ここでは高圧縮データD10)の展開処理を実行する。具体的には、MFP10は、低圧縮データD20の展開処理を実行せず(低圧縮データD20を破棄するとともに)、低圧縮データD20の受信完了に先立って開始されている高圧縮データD10の展開処理を継続する。
その後、図6のフローチャートは終了し、展開対象データ(高圧縮データD10)の展開処理の完了に応答して(展開完了時点Tb10(図5)の直後において)、MFP10は、送信対象データ(印刷対象データC10)を用いて印刷出力処理を実行する。具体的には、高圧縮データD10の展開処理によって復元された印刷対象データC10を用いて印刷出力処理が実行される。
以上のように、第1実施形態では、MFP10において、高圧縮データD10の受信(ステップS11)の完了後に低圧縮データD20が受信される(ステップS12)とともに、当該高圧縮データD10の受信完了後において且つ低圧縮データD20の受信完了前に、高圧縮データD10の展開処理が開始される(ステップS13)。その後、高圧縮データD10の受信完了後において当該高圧縮データD10の展開完了時点Tb10が算出されるとともに、低圧縮データD20の受信完了後において当該低圧縮データD20の展開完了時点Tb20が算出される。そして、両圧縮データD10,D20の受信完了時点Ta10,Ta20が比較されて、その展開処理を実行すべき圧縮データ(展開対象データ)が決定される(ステップS15〜S17)。換言すれば、両圧縮データD10,D20の受信完了時点Ta10,Ta20(ネットワークの負荷状況に応じて変動し得る受信完了時点)を確定させた上で、両圧縮データD10,D20の展開完了時点Tb10,Tb20が比較されて、展開対象データが決定される。したがって、(圧縮データの送信(受信)時における)ネットワークの負荷状況を考慮して、展開処理を実行すべき圧縮データをより正確に決定することが可能である。
<1−4.第1実施形態の変形例>
なお、上記第1実施形態では、印刷対象データC10の全部が、送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されている(図3も参照)。換言すれば、第1実施形態では、印刷ジョブのジョブ単位のデータが、送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されている。しかしながら、これに限定されず、印刷対象データC10の一部のデータが、送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されてもよい。
たとえば、指定された電子文書における全ページ(たとえば2ページ)のうちの一のページに関するデータ(一のページデータ)が、送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されてもよい。換言すれば、印刷対象データC10におけるページ単位のデータが、送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されてもよい。
図11は、この改変例に係る展開対象データの決定に関するタイムチャートである。
具体的には、コンピュータ50は、印刷ジョブに係る電子文書(印刷対象データC10)の複数のページデータ(ここでは2ページのデータ)のそれぞれを送信対象データとして圧縮してMFP10へと順次に送信する。そして、MFP10は、コンピュータ50から受信されたページデータ毎に、図6のフローチャートを実行する。
より具体的には、まず、コンピュータ50は、印刷対象データC10の第1ページのデータ(ページデータP1)(図14)を送信対象データとして圧縮率R1で圧縮した高圧縮データD11をMFP10に送信する。さらに、コンピュータ50は、当該送信対象データ(ここではページデータP1)を圧縮率R2で圧縮した低圧縮データD21をMFP10に送信する。
MFP10においては、第1実施形態と同様にして、送信対象データ(ここではページデータP1)全体に関して展開対象データが決定される。ここでは、低圧縮データD21の展開完了時点Tb21が高圧縮データD11の展開完了時点Tb11よりも早い旨(図11参照)がステップS15にて判定され、低圧縮データD21が送信対象データ(ページデータP1)に関する展開対象データとして決定される(ステップS16)。
また、コンピュータ50は、低圧縮データD21の送信後において、印刷対象データC10の第2ページのデータ(ページデータP2(図14))を新たな送信対象データとして圧縮率R1で圧縮した高圧縮データD12をMFP10に送信する。さらに、コンピュータ50は、当該新たな送信対象データ(ここではページデータP2)を圧縮率R2で圧縮した低圧縮データD22をMFP10に送信する。
MFP10は、当該新たな送信対象データ(ページデータP2)に関しても、第1実施形態と同様にして、展開対象データを決定する。ここでは、低圧縮データD22の展開完了時点Tb22が高圧縮データD12の展開完了時点Tb12よりも早い旨(図11参照)がステップS15にて判定され、低圧縮データD22が送信対象データ(ページデータP2)に関する展開対象データとして決定される(ステップS16)。
なお、図11に示されるように、ページデータP2に関しては、高圧縮データD12の受信完了時点Ta12において、直前の展開対象データ(ページデータP1に関する展開対象データ)(ここでは低圧縮データD21)の展開処理が実行中である。そのため、MFP10は、直前の展開対象データの展開完了時点(ここでは、低圧縮データD21の展開完了時点Tb21)から当該高圧縮データD12の展開処理を開始する。換言すれば、高圧縮データD12の受信完了時点Ta12と直前の展開対象データ(ここでは低圧縮データD21)の展開処理の展開完了時点Tb21とのうちより遅い時点(ここでは展開完了時点Tb21)が、高圧縮データD12の展開処理の開始可能時点として採用される。
以上のように、電子文書(印刷対象データC10)における全ページデータのうちの一のページデータ(ページ単位のデータ)が、送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されてもよい。
あるいは、電子文書(印刷対象データC10)における一のページデータを分割した複数の分割データB10(B11,B12)(図15参照)のうちの一の分割データが、送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されてもよい。一の分割データとしては、ページの全領域を所定数に分割(2等分あるいは4等分等)した領域分割データが例示される。あるいは、一の分割データは、一のページデータをオブジェクト(ページ内の各画像オブジェクトおよび/または各図形オブジェクト等)単位のデータで分割したオブジェクトデータ等であってもよい。
具体的には、コンピュータ50は、一のページデータの分割データB11(図15)を送信対象データとして圧縮率R1で圧縮した高圧縮データをMFP10に送信し、その後、当該送信対象データ(分割データB11)を送信対象データとして圧縮率R2で圧縮した低圧縮データをMFP10に送信する。MFP10においては、上記第1実施形態(図6等参照)と同様にして、送信対象データ(ここでは、分割データB11)に関して展開対象データが決定される。
また、コンピュータ50は、当該分割データB11に関する低圧縮データの送信後に、当該一のページデータの分割データB12(図15)を新たな送信対象データとして圧縮率R1で圧縮した高圧縮データをMFP10に送信し、その後、当該新たな送信対象データ(分割データB12)を圧縮率R2で圧縮した低圧縮データをMFP10に送信する。MFP10においては、当該新たな送信対象データ(分割データB12)に関して展開対象データが決定される。
このように、印刷対象データC10における一のページデータを分割した複数の分割データB10のうちの一の分割データが、送信対象データとしてコンピュータ50からMFP10へと送信されてもよい。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、印刷ジョブに係る印刷対象データC10(電子文書)全体が送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されるとともに、当該送信対象データ全体に関して展開対象データが決定されている。換言すれば、第1実施形態では、印刷ジョブのジョブ単位のデータが送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されるとともに、当該ジョブ単位のデータに関して(ジョブ単位で)展開対象データが決定されている。
これに対して、この第2実施形態では、当該印刷対象データC10全体が送信対象データとしてコンピュータ50からMFP10へと送信されるものの、展開対象データは、当該送信対象データを区分した複数の区分データのそれぞれに関して決定される。詳細には、図7に示されるように、複数のページ(ここでは2ページ)を有する印刷対象データC10全体が送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されるものの、展開対象データは、当該送信対象データのページごと(ページデータP1,P2ごと)に決定される。換言すれば、印刷ジョブのジョブ単位のデータが送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10へと送信されるものの、展開対象データは、当該送信対象データにおけるページ単位のデータに関して(ページ単位で)決定される。
図8は、第2実施形態に係る展開対象データの決定に関するタイムチャートである。また、図9は、第2実施形態に係るMFP10の動作(展開対象データの決定動作等)を示すフローチャートである。
具体的には、コンピュータ50は、第1実施形態と同様に、印刷ジョブに係る印刷対象データC10全体に関して高圧縮データD10と低圧縮データD20とを生成し、高圧縮データD10、低圧縮データD20の順にMFP10に送信する。
MFP10は、ステップS11(S11B)において、高圧縮データD10の受信を開始するとともに、複数の区分高圧縮データ(次述)の展開処理の推定所要時間をそれぞれ算出する。
具体的には、MFP10は、コンピュータ50から受信された高圧縮データD10を、送信対象データの複数の区分データにそれぞれ対応する複数の区分高圧縮データに区分する。ここでは、高圧縮データD10が、送信対象データ(印刷対象データC10)の第1ページのデータ(ページデータP1)に対応する区分高圧縮データD11と、送信対象データ(印刷対象データC10)の第2ページのデータ(ページデータP2)に対応する区分高圧縮データD12とに区分される。そして、各区分高圧縮データD11,D12の展開処理の推定所要時間T11,T12(図8)が算出される。なお、推定所要時間の算出手法は、第1実施形態と同様である。
そして、処理はステップS11(S11B)からステップS12(S12B)へと進み、MFP10は、高圧縮データD10の受信完了時点Ta10(図8)の直後において、低圧縮データD20の受信を開始するとともに、複数の区分低圧縮データ(次述)の展開処理の推定所要時間をそれぞれ算出する。
具体的には、MFP10は、低圧縮データD20を、送信対象データの複数の区分データにそれぞれ対応する複数の区分高圧縮データに区分する。ここでは、低圧縮データD20が、送信対象データ(印刷対象データC10)のページデータP1に対応する区分低圧縮データD21と送信対象データ(印刷対象データC10)のページデータP2に対応する区分低圧縮データD22とに区分される。そして、各区分低圧縮データD21,D22の展開処理の推定所要時間T21,T22(図8)が算出される。
そして、処理はステップS13,S14を経て、ステップS30へと進む。なお、低圧縮データD20の受信完了前に高圧縮データD10全体の展開処理が完了した場合、処理はステップS14からステップS19を経て、図6の処理は終了する。この場合の動作は第1実施形態と同様である。
ステップS30においては、送信対象データ(印刷対象データC10全体)の区分データごと(ここでは、ページデータごと)に展開対象データの決定処理が実行される。
図10は、ステップS30のサブルーチン処理を示す図である。
具体的には、MFP10は、複数の区分高圧縮データのそれぞれについて、その展開処理の完了予定時点(展開完了時点)を算出するとともに、複数の区分低圧縮データのそれぞれについても、その展開処理の完了予定時点(展開完了時点)を算出する(ステップS32)。そして、MFP10は、送信対象データの複数の区分データ(複数のページデータ)のそれぞれ(全ての区分データ)に関して、展開対象データを決定する(ステップS33,S34)。
詳細には、まずステップS31において、変数k(k=1,...,N(Nは区分数))が値「1」に設定され、ステップS32〜S34において、送信対象データのk番目の区分データ(ここでは、1番目のページデータP1)に関して展開対象データの決定処理が実行される。
具体的には、k番目の区分高圧縮データ(高圧縮データD10のうちの第kページのデータ)の展開処理の展開完了時点Tb1kとk番目の区分低圧縮データ(低圧縮データD20のうちの第kページのデータ)の展開処理の展開完了時点Tb2kとが算出されて比較される(ステップS32)。ここでは、1番目の区分高圧縮データD11に関する展開完了時点Tb11(=T11−(Ta20−Ta10))(図8参照)と1番目の区分低圧縮データD21に関する展開完了時点Tb21(=Ta20+T21)(図8参照)とが算出されて比較される。
そして、比較結果に応じて、送信対象データのk番目(ここでは1番目)の区分データ(着目区分データ)に関して展開対象データが決定される(ステップS33,S34)。ここでは、区分高圧縮データD11の展開完了時点Tb11が区分低圧縮データD21の展開完了時点Tb21よりも早い旨がステップS32にて判定され、処理はステップS34へと進む。そして、区分高圧縮データD11と区分低圧縮データD21とのうち区分高圧縮データD11が、送信対象データ(印刷対象データC10)の1番目の区分データ(ページデータP1)に関する展開対象データとして決定される(ステップS34)。
そして、処理はステップS35へと進み、変数kが区分数N(ここではN=2)に到達したか否か、が判定される。換言すれば、全ての区分データ(全てのページデータ)に関して展開対象データが決定されたか否か、が判定される。ここでは、変数kが区分数Nに到達しておらず、処理はステップS35からステップS36へと進む。
その後、変数kがインクリメントされ(ステップS36)、処理は再びステップS32へと進む。
そして、今度は、送信対象データの2番目の区分データ(ページデータP2)に関して、同様に、展開対象データの決定処理(ステップS32〜S34)が実行される。ここでは、区分低圧縮データD22の展開完了時点Tb22が区分高圧縮データD12の展開完了時点Tb12よりも早い旨(図8参照)がステップS32にて判定される。そして、処理はステップS32からステップS33へと進み、区分高圧縮データD11と区分低圧縮データD21とのうち区分低圧縮データD22が、送信対象データの2番目の区分データ(ページデータP2)に関する展開対象データとして決定される。
なお、送信対象データの2番目の区分データ(ページデータP2)に関しては、区分高圧縮データD12の展開処理の開始可能時点(ここでは、1番目の区分データに関して展開対象データとして決定された区分高圧縮データD11の展開完了時点Tb11)の到来よりも前に低圧縮データD20の受信が完了している。この場合は、区分高圧縮データD12の展開処理の開始可能時点と区分低圧縮データD22の展開処理の開始可能時点とが同じ時点(区分高圧縮データD11の展開完了時点Tb11)となり、区分低圧縮データD22が、ページデータP2に関する展開対象データとして結果的に決定される。
その後、変数kが区分数N(ここではN=2)に到達した旨(送信対象データの全ての区分データに関して展開対象データが決定された旨)がステップS35にて判定されると、図10のフローチャートは終了する。その後、処理は再び図9のフローチャートに戻り、ステップS30からステップS18へと進む。
ステップS18においては、MFP10は、展開対象データとして決定された区分圧縮データの展開処理を、当該複数の区分データのそれぞれ(全ての区分データ)に関して実行する。具体的には、送信対象データの第1ページ(ページデータP1)に関して展開対象データとして決定された区分高圧縮データD11の展開処理が実行(継続)されるとともに、当該区分高圧縮データD11の展開処理の完了後において、送信対象データの第2ページ(ページデータP2)に関して展開対象データとして決定された区分低圧縮データD22の展開処理が実行される。
そして、当該区分低圧縮データD22の展開処理の展開完了時点Tb22(図8)において、送信対象データ全体に関する展開処理は完了し、復元された送信対象データ(印刷対象データC10)を用いて印刷出力処理が実行される。なお、この場合、復元後の送信対象データ(印刷対象データC10)に係る印刷出力物は、ページごとに異なる画質を有する(印刷出力物の第1ページは、第2ページの画質よりも低い画質を有する)。
ここにおいて、仮に、第1実施形態のように送信対象データ全体に関して展開対象データが決定される場合には、展開処理は、送信対象データ全体(高圧縮データD10あるいは低圧縮データD20)を単位として実行される。
たとえば、低圧縮データD20が展開対象データとして決定されたときには、送信対象データ全体に関する展開処理として低圧縮データD20全体の展開処理が実行される。当該低圧縮データD20全体の展開処理は、低圧縮データD20の受信完了時点Ta20に開始され、当該時点Ta20から低圧縮データD20全体の展開処理の推定所要時間が経過する時点(完了予定時点)Tb20に完了する。ここで、時点Tb20は、各区分低圧縮データD21,D22の展開処理の推定所要時間T21,T22b(=T22)が経過する時点(=Ta20+T21+T22b)(図8参照)である。このように、低圧縮データD20全体の展開処理は、全ページについて一体的に実行される。そのため、たとえば、第2ページの展開処理は、時点Tb21よりも早期に開始されない。
これに対して、第2実施形態では、送信対象データの区分データごと(ここでは、ページごと)に展開対象データが決定される。そのため、各区分データに関して展開対象データとして決定された区分圧縮データの展開処理を、直前の区分データに関して展開対象データとして決定された区分圧縮データの展開処理の完了予定時点から開始することができる。たとえば、図8に示されるように、送信対象データの第2ページに関して展開対象データとして決定された区分低圧縮データD22の展開処理を、送信対象データの第1ページに関して展開対象データとして決定された区分高圧縮データD11の展開完了時点Tb11(時点Tb21よりも前の時点)から開始することができる。端的に言えば、区分低圧縮データD22の展開処理の開始可能時点を、時点Tb21から、直前の展開対象データ(ここでは区分高圧縮データD11)の展開処理の展開完了時点Tb11へと繰り上げることができる。その結果、送信対象データ全体に関する展開処理は、時点Tb20(送信対象データ全体に関して展開対象データが決定された場合の送信対象データ全体の展開処理の完了予定時点)よりも早い時点Tb22(図8)にて完了する。したがって、送信対象データ全体に関する展開処理をより早期に完了させることが可能である。
<第2実施形態の改変例>
なお、上記第2実施形態では、電子文書における全ページに関するデータ(換言すれば、印刷ジョブのジョブ単位のデータ)が、送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10に送信されている。しかしながら、本願発明はこれに限定されない。たとえば、当該電子文書におけるページデータP1,P2のそれぞれ(換言すれば、印刷対象データC10におけるページ単位のデータ)が、送信対象データとして圧縮されてコンピュータ50からMFP10に送信されてもよい。さらに、ページデータP1を区分した複数の区分データ(詳細には複数の分割データB10(図15も参照))のそれぞれに関して展開対象データが決定されるとともに、その後、ページデータP2を区分した複数の区分データのそれぞれに関して、同様にして展開対象データが決定されてもよい。
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記第1実施形態では、送信対象データ全体に関して展開対象データを決定する手法(第1の決定手法)が一律に採用されており、上記第2実施形態では、送信対象データを区分した複数の区分データのそれぞれに関して展開対象データを決定する手法(第2の決定手法)が一律に採用されている。ただし、本願発明はこれに限定されず、このような第1の決定手法と第2の決定手法とが、ユーザの設定操作に応じて切り替えられてもよい。
図13は、この改変例に係る画質設定画面220を示す図である。コンピュータ50は、画質設定画面210(図12)に代えて当該画質設定画面220を自装置の表示部に表示し、当該画質設定画面220において、印刷ジョブの画質設定操作を受け付ける。当該画質設定画面220には、選択ボタン221,222に加えて、選択ボタン224,225が設けられている。
選択ボタン224は、復元後の送信対象データ(印刷対象データC10)に係る印刷出力物においてページごとに圧縮率(画質)が異なることを許可しない旨を設定するためのボタンである。選択ボタン225は、復元後の送信対象データ(印刷対象データC10)に係る印刷出力物においてページごとに圧縮率(画質)が異なることを許可する旨を設定するためのボタンである。
コンピュータ50は、当該画質設定画面220にて選択ボタン224,225のいずれかがユーザによって選択された場合、次述の指定情報を印刷実行指令とともにMFP10に送信する。指定情報は、送信対象データ全体と送信対象データを区分した複数の区分データのそれぞれとのいずれの単位で展開対象データを決定すべきか、を指定する情報である。換言すれば、指定情報は、送信対象データ全体に関して展開対象データを決定する第1の決定手法と送信対象データを区分した複数の区分データのそれぞれに関して展開対象データを決定する第2の決定手法とのいずれの決定手法を採用すべきか、を指定する情報である。
MFP10は、第1の決定手法と第2の決定手法とのうち、コンピュータ50からの当該指定情報にて指定された決定手法を用いて展開対象データを決定する。
具体的には、MFP10は、高圧縮データD10のうち、当該指定情報にて指定された単位のデータ(指定単位データ)に対応する圧縮データに関して展開完了時点を算出するとともに、低圧縮データD20のうち、当該指定単位データに対応する圧縮データに関して展開完了時点を算出する。そして、MFP10は、当該指定単位データに関して展開対象データを決定する。
たとえば、画質設定画面220にて選択ボタン224が選択された場合、当該指定情報においては、送信対象データ全体に関して展開対象データを決定すべき旨が指定される。そして、MFP10は、当該指定情報における指定内容に基づいて、送信対象データ全体に関して(第1の決定手法を用いて)展開対象データを決定する(第1実施形態参照)。
一方、画質設定画面220にて選択ボタン225が選択された場合、当該指定情報においては、送信対象データの複数の区分データのそれぞれに関して展開対象データを決定すべき旨が指定される。そして、MFP10は、当該指定情報における指定内容に基づいて、送信対象データの複数の区分データのそれぞれに関して(第2の決定手法を用いて)展開対象データを決定する(第2実施形態参照)。
このように、第1の決定手法と第2の決定手法とが、ユーザの設定操作に応じて切り替えられてもよい。
10 MFP(データ受信装置)
50 コンピュータ(データ送信装置)
D10 高圧縮データ
D20 低圧縮データ
Ta10 高圧縮データの受信完了時点
Ta20 低圧縮データの受信完了時点
Tb10 高圧縮データの展開処理の完了予定時点(展開完了時点)
Tb20 低圧縮データの展開処理の完了予定時点(展開完了時点)

Claims (15)

  1. データ受信装置であって、
    第1の圧縮率で送信対象データを圧縮した第1の圧縮データをデータ送信装置から受信するとともに、前記第1の圧縮データの受信完了後において、前記第1の圧縮率よりも低い圧縮率である第2の圧縮率で前記送信対象データを圧縮した第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信する受信手段と、
    前記第1の圧縮データの受信完了後において且つ前記第2の圧縮データの受信完了前に、前記第1の圧縮データの展開処理を開始する展開処理手段と、
    前記第1の圧縮データのうち、前記送信対象データの所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点を、前記送信対象データの前記所定単位のデータの全てに関して前記第1の圧縮データの受信完了後において算出するとともに、前記第2の圧縮データのうち、前記所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第2の単位圧縮データの展開処理であって前記第2の圧縮データの受信完了後に開始され得る展開処理の完了予定時点を、前記所定単位のデータの全てに関して前記第2の圧縮データの受信完了後において算出する算出手段と、
    前記第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第1の展開完了時点と前記第2の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第2の展開完了時点とに基づいて、前記第1の単位圧縮データと前記第2の単位圧縮データとのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される単位圧縮データを、その展開処理を実行すべき圧縮データである展開対象データとして決定する決定処理を、前記所定単位のデータの全てに関して実行する決定手段と、
    を備え、
    前記展開処理手段は、前記展開対象データとして決定された単位圧縮データの展開処理を、前記所定単位のデータの全てに関して実行することを特徴とするデータ受信装置。
  2. 請求項1に記載のデータ受信装置において、
    前記展開処理手段は、前記第2の圧縮データの受信完了前に前記第1の単位圧縮データの展開処理が開始されている場合において、
    前記第1の単位圧縮データが前記展開対象データとして決定されたときには、前記第1の単位圧縮データの展開処理を継続するとともに、前記第2の単位圧縮データの展開処理を実行せず、
    前記第2の単位圧縮データが前記展開対象データとして決定されたときには、前記第1の単位圧縮データの展開処理を中止するとともに、前記第2の単位圧縮データの展開処理を実行することを特徴とするデータ受信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のデータ受信装置において、
    前記算出手段は、前記第2の圧縮データの受信完了前に前記第1の単位圧縮データの展開処理が開始されている場合、
    前記第1の単位圧縮データの展開処理の推定所要時間のうち、前記第1の単位圧縮データの展開処理の開始可能時点から前記第2の圧縮データの受信完了時点までの期間を除く残存時間を算出するとともに、前記第2の圧縮データの受信完了時点から前記残存時間が経過する時点を前記第1の展開完了時点として算出し、
    前記第2の圧縮データの受信完了時点から前記第2の単位圧縮データの展開処理の推定所要時間が経過する時点を前記第2の展開完了時点として算出することを特徴とするデータ受信装置。
  4. 請求項3に記載のデータ受信装置において、
    前記第1の単位圧縮データの展開処理の前記開始可能時点は、前記第1の圧縮データの受信完了時点あるいは直前の展開対象データの展開処理の完了予定時点であることを特徴とするデータ受信装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    前記所定単位のデータは、前記送信対象データ全体を1つの単位とするデータであり、
    前記算出手段は、前記第1の圧縮データの展開処理の完了予定時点を前記第1の展開完了時点として算出するとともに、前記第2の圧縮データの展開処理の完了予定時点を前記第2の展開完了時点として算出し、
    前記決定手段は、前記第1の展開完了時点と前記第2の展開完了時点とに基づいて、前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される圧縮データを、前記展開対象データとして決定し、
    前記展開処理手段は、前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとのうち、前記展開対象データとして決定された圧縮データの展開処理を実行することを特徴とするデータ受信装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    前記送信対象データは、複数の区分データに区分され、
    前記第1の圧縮データは、前記複数の区分データのそれぞれに対応する複数の第1の区分圧縮データに区分され、
    前記第2の圧縮データは、前記複数の区分データのそれぞれに対応する複数の第2の区分圧縮データに区分され、
    前記算出手段は、前記複数の第1の区分圧縮データのそれぞれについて前記第1の展開完了時点を算出するとともに、前記複数の第2の区分圧縮データのそれぞれについて前記第2の展開完了時点を算出し、
    前記決定手段は、前記複数の区分データのそれぞれに関して、前記展開対象データを決定し、
    前記展開処理手段は、前記展開対象データとして決定された区分圧縮データの展開処理を、前記複数の区分データのそれぞれに関して実行することを特徴とするデータ受信装置。
  7. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    前記受信手段は、前記送信対象データ全体と前記送信対象データを区分した複数の区分データのそれぞれとのいずれの単位で展開対象データを決定すべきかを指定する指定情報を前記データ送信装置から受信し、
    前記算出手段は、前記第1の圧縮データのうち、前記指定情報にて指定された単位のデータである指定単位データに対応する圧縮データに関して前記第1の展開完了時点を算出するとともに、前記第2の圧縮データのうち、前記指定単位データに対応する圧縮データに関して前記第2の展開完了時点を算出し、
    前記決定手段は、前記指定単位データに関して前記展開対象データを決定することを特徴とするデータ受信装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    前記送信対象データは、1または複数のページを有する電子文書における全てのページに関するデータであり、
    前記受信手段は、前記全てのページに関するデータを前記第1の圧縮率で圧縮した前記第1の圧縮データを前記データ送信装置から受信するとともに、前記全てのページに関するデータを前記第2の圧縮率で圧縮した前記第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信することを特徴とするデータ受信装置。
  9. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    前記送信対象データは、複数のページを有する電子文書における一のページに関するデータであり、
    前記受信手段は、前記一のページに関するデータを前記第1の圧縮率で圧縮した前記第1の圧縮データを前記データ送信装置から受信するとともに、前記一のページに関するデータを前記第2の圧縮率で圧縮した前記第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信することを特徴とするデータ受信装置。
  10. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    前記送信対象データは、電子文書における一のページに関するデータを分割した複数の分割データのうちの一の分割データであり、
    前記受信手段は、前記一の分割データを前記第1の圧縮率で圧縮した前記第1の圧縮データを前記データ送信装置から受信するとともに、前記一の分割データを前記第2の圧縮率で圧縮した前記第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信することを特徴とするデータ受信装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    前記決定手段は、前記展開対象データを自動的に決定すべき旨の自動決定指令であって前記データ送信装置からの自動決定指令に応じて、前記展開対象データの決定処理を実行することを特徴とするデータ受信装置。
  12. データ受信装置の制御方法であって、
    a)第1の圧縮率で送信対象データを圧縮した第1の圧縮データをデータ送信装置から受信するステップと、
    b)前記第1の圧縮データの受信完了後において、前記第1の圧縮率よりも低い圧縮率である第2の圧縮率で前記送信対象データを圧縮した第2の圧縮データであって前記データ送信装置から送信されてくる第2の圧縮データの受信を開始するステップと、
    c)前記第1の圧縮データの受信完了後において且つ前記第2の圧縮データの受信完了前に、前記第1の圧縮データの展開処理を開始するステップと、
    d)前記第1の圧縮データのうち、前記送信対象データの所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点を、前記第1の圧縮データの受信完了後において算出するステップと、
    e)前記第2の圧縮データのうち、前記所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第2の単位圧縮データの展開処理であって前記第2の圧縮データの受信完了後に開始され得る展開処理の完了予定時点を、前記第2の圧縮データの受信完了後において算出するステップと、
    f)前記第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第1の展開完了時点と前記第2の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第2の展開完了時点とに基づいて、前記第1の単位圧縮データと前記第2の単位圧縮データとのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される単位圧縮データを、その展開処理を実行すべき圧縮データである展開対象データとして決定する決定処理を実行するステップと、
    g)前記ステップf)において前記展開対象データとして決定された単位圧縮データの展開処理を実行するステップと、
    を備え、
    前記ステップd)〜前記ステップg)は、前記送信対象データの前記所定単位のデータの全てに関して実行されることを特徴とする、データ受信装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法を、前記データ受信装置を制御するコンピュータに実行させるプログラム。
  14. データ送受信システムであって、
    データ送信装置と、
    データ受信装置と、
    を備え、
    前記データ送信装置は、
    第1の圧縮率で送信対象データを圧縮した第1の圧縮データを前記データ受信装置に送信するとともに、前記第1の圧縮データの送信後において、前記第1の圧縮率よりも低い圧縮率である第2の圧縮率で前記送信対象データを圧縮した第2の圧縮データを前記データ受信装置へと送信する送信手段、
    を有し、
    前記データ受信装置は、
    前記第1の圧縮データを前記データ送信装置から受信するとともに、前記第1の圧縮データの受信完了後において、前記第2の圧縮データを前記データ送信装置から受信する受信手段と、
    前記第1の圧縮データの受信完了後において且つ前記第2の圧縮データの受信完了前に、前記第1の圧縮データの展開処理を開始する展開処理手段と、
    前記第1の圧縮データのうち、前記送信対象データの所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点を、前記送信対象データの前記所定単位のデータの全てに関して前記第1の圧縮データの受信完了後において算出するとともに、前記第2の圧縮データのうち、前記所定単位のデータを圧縮した一の単位圧縮データである第2の単位圧縮データの展開処理であって前記第2の圧縮データの受信完了後に開始され得る展開処理の完了予定時点を、前記所定単位のデータの全てに関して前記第2の圧縮データの受信完了後において算出する算出手段と、
    前記第1の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第1の展開完了時点と前記第2の単位圧縮データの展開処理の完了予定時点である第2の展開完了時点とに基づいて、前記第1の単位圧縮データと前記第2の単位圧縮データとのうちその展開処理がより早期に完了すると推定される単位圧縮データを、その展開処理を実行すべき圧縮データである展開対象データとして決定する決定処理を、前記所定単位のデータの全てに関して実行する決定手段と、
    を有し、
    前記展開処理手段は、前記展開対象データとして決定された単位圧縮データの展開処理を、前記所定単位のデータの全てに関して実行することを特徴とするデータ送受信システム。
  15. データ送信装置であって、
    第1の圧縮率で送信対象データを圧縮した第1の圧縮データを生成するとともに、前記第1の圧縮率よりも低い圧縮率である第2の圧縮率で前記送信対象データを圧縮した第2の圧縮データを生成する生成手段と、
    圧縮データの展開処理を実行することが可能なデータ受信装置に対して、前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データとの双方を前記展開処理の展開対象データの候補として送信する送信手段と、
    を備え、
    前記送信手段は、前記第1の圧縮データを前記データ受信装置に送信するとともに、前記第1の圧縮データの送信後において、前記第2の圧縮データを前記データ受信装置に送信することを特徴とするデータ送信装置。
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