JPH10289977A - 複合半導体装置 - Google Patents

複合半導体装置

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JPH10289977A
JPH10289977A JP9095565A JP9556597A JPH10289977A JP H10289977 A JPH10289977 A JP H10289977A JP 9095565 A JP9095565 A JP 9095565A JP 9556597 A JP9556597 A JP 9556597A JP H10289977 A JPH10289977 A JP H10289977A
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layer
gate
semiconductor device
igbt
electrode
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JP9095565A
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Junichi Sakano
順一 坂野
Mutsuhiro Mori
森  睦宏
Hideo Kobayashi
秀男 小林
Masahiro Nagasu
正浩 長洲
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
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    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48135Connecting between different semiconductor or solid-state bodies, i.e. chip-to-chip
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    • HELECTRICITY
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
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    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]
    • H01L2924/13055Insulated gate bipolar transistor [IGBT]

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、誤動作が少なく破壊耐量が高い大容
量化に適した複合半導体装置ならびにそれを用いた、小
型で大容量電力変換装置を提供することを目的とする。 【解決手段】IGBT(6)のゲート,エミッタ電極間
にIGBTと独立してそのツェナー電圧耐圧を決定する
接合が平坦な接合面で形成されているツェナーダイオー
ド(10)を設ける。 【効果】ゲートの過電圧保護の電圧のばらつきが減少す
るため高精度のゲート保護が可能となり、誤動作が少な
く破壊耐量が高い大容量化に適した、複合半導体装置な
らびに、小型で大容量の電力変換装置が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMISゲートでオ
ン,オフできる複合半導体装置において、特に誤動作が
少なく、破壊耐量が高い精密なゲート保護機能を有する
大容量化に適した複合半導体装置ならびにそれを用い
た、大容量電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インバータ装置を始めとする電力
変換器に、Metal Insulator Semiconductor Field Effe
ct Transistor(MISトランジスタ)やInsulatedGate
Bipolar Transistor(IGBT)などのMISゲートを
用いた半導体素子が広く用いられるようになってきた。
これらの素子は、電圧駆動型素子であるため、素子の駆
動が簡単かつ低駆動電力であり、また電流駆動型素子に
比べ高速動作に適しているという特徴を持つ。このた
め、近年バイポーラトランジスタやサイリスタなどの電
流駆動型の素子にとって変わりつつある。しかしこれら
MISゲートを用いた素子では、ゲート信号に重畳した
ノイズなどにより、ゲートへの過電圧印加によりゲート
が破壊したり、誤作動して電力変換装置が破壊する場合
がある。
【0003】図4は、ゲートに過電圧が印加されるのを
防止するため、ツェナーダイオードをIGBT上に設け
た複合半導体素子の例を示す。この装置は、絶縁基板1
上に2,3,4の導体が形成され、導体3上に、その全
体が符号106で示されるIGBTが、コレクタ電極5
と導体3を低抵抗で接触して設けられている。さらにIG
BT106 のゲート電極7は、導体4上に低抵抗で接触して
設けられたゲート抵抗108と配線13により低抵抗で
接続されている。またエミッタ電極8は配線12によ
り、導体2と低抵抗で接続されている。
【0004】IGBT106 は等価回路図に示すように、半導
体素子上に互いに逆向きに接続されたツェナーダイオー
ドを持ち、ゲートとエミッタ電極間がこれらのツェナー
ダイオードで接続されている。ゲート,エミッタ間に正
または負の電圧が印加され、これがツェナーダイオード
の耐圧に達すると、ゲート,エミッタ間に設けられたツ
ェナーダイオードが降伏してゲート,エミッタ間電圧が
ツェナー電圧にクランプされる。このため過電圧保護の
開始電圧であるツェナー電圧以上の過電圧はゲートに印
加されない。このため、ゲートへの過電圧印加による素
子破壊や、ノイズによるゲートの誤動作が少ないという
特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のゲート過電圧保
護のためのツェナーダイオードが半導体素子上に形成さ
れた場合、ツェナーダイオードの降伏電圧のばらつきが
大きく十分なゲート過電圧保護ができなくなるという問
題がある。従来素子の場合、ゲートの過電圧保護が開始
される電圧は、ツェナー電圧で決まる。このためたとえ
ばツェナー電圧が素子のオン状態のゲート制御電圧に比
べて大きすぎた場合、ゲートに望ましくない過電圧が印
加された状態であっても保護が行われない。またツェナ
ー電圧がゲート制御電圧より低くなると素子は正常にオ
ン動作しなくなる。このためツェナー電圧は、精密に制
御する必要がある。しかしツェナーダイオードを半導体
素子上に形成する場合、素子作成工程が長いため工程上
の外乱要因が多く、ツェナー電圧の制御が困難であると
いう問題がある。またツェナーダイオードの形成のため
素子の実効的な面積が減少し、制御可能な電流が低下す
るという問題もある。本発明は、過電圧保護の電圧ばら
つきを少なくすることで、誤動作が少なく、破壊耐量が
高い精密なゲート保護機能を有する大容量化に適した複
合半導体装置ならびにそれを用いた、大容量電力変換装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、IGBTのゲ
ート,エミッタ電極間にIGBTチップと独立して、そ
のツェナー電圧耐圧を決定する接合が平坦な接合面で形
成されているツェナーダイオードを設ける、もしくは、
ゲート,エミッタ電極間にMISFETを設け、そのMISFETの
ゲートをIGBTのゲートに接続することにより課題を
解決する。
【0007】本発明によれば、過電圧保護の電圧のばら
つきが減少するため、誤動作が少なく破壊耐量が高い精
密なゲート保護機能をもった複合半導体装置ならびにそ
れを用いた、大容量電力変換装置を提供できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1によ
り説明する。この装置は、絶縁基板1上に2,3,4の
導体が形成され、導体3上に、その全体が符号6で示さ
れるIGBTが、コレクタ電極5と導体3を低抵抗で接
触して設けられている。さらにIGBT6のゲート電極7
は、導体4上に低抵抗で接触して設けられたゲート抵抗
108と、配線13により低抵抗で接続されている。ま
たエミッタ電極8は配線12により、導体2と低抵抗で
接続されている。さらに、導体2上は、その全体が符号
10で表される互いに逆向きに接続されたツェナーダイ
オードが、その一方の端子の電極9を低抵抗で接触して
設けられている。さらにツェナーダイオードの他方の端
子の電極11は、配線14によりIGBTのゲート電極
7と低抵抗で接続されている。
【0009】本複合半導体装置は、ツェナーダイオード
10がIGBT6のゲート,エミッタ間に設けられてい
るため、ゲートに過電圧が印加されず、ゲートへの過電
圧印加による素子破壊や、ノイズによるゲートの誤動作
しにくい。さらに従来素子と異なり、ツェナーダイオー
ドをIGBTと別チップとする事で、ツェナーダイオー
ドによるゲート保護機能を付加しても、IGBTの素子
面積が変わらないため制御可能な電流は減少しない。ま
た、従来例に比べ、ツェナーダイオードの製作工程上の
特性のばらつきが抑えられ、加えてツェナーダイオード
チップの耐圧の選別を事前に行うことでばらつきをさら
に抑えることができる。
【0010】ツェナーダイオード10の実施例を図2に
示す。p型基板p1層21の一つの表面にn型のn+2
層20を設け、さらにn+2層20に低抵抗で接して電
極9が設けられている。さらに、p1層21のもう一つ
の表面の一部に、n型のn+1層24が設けられてい
る。p1層21とn型のn+1層24に共に接するよう
に、p型のp+1層22が設けられている。n+1層2
4に低抵抗で接して電極11が形成されている。この実
施例は、nチャネル型のIGBTのゲートを保護する場
合を示しており、pチャネル型のIGBTの場合は、半
導体の各層の導電型のpとnが逆になる。
【0011】ここで、p+1層22とn+1層24は平
坦な面で接触している。このようにすることで、p+1
層22とn+1層24間の耐圧、すなわち電極KGに正
の電圧が印加される場合の耐圧のばらつきが小さくなる
ので、IGBTに正のゲート電圧が印加される場合に精
度の高いツェナー電圧が実現できる特徴がある。また平
坦な接合面のためツェナーダイオードには電流の集中が
起きにくく、破壊耐量が高い。このためエネルギーの大
きなノイズからゲートを保護するため大電流が流れて
も、ツェナーダイオードは破壊しにくく、より信頼性の
高いゲート保護が可能となる。また素子構造が簡単であ
るために素子作製の工程が短く、従来素子に比べさらに
素子のばらつきを小さくできる。以上から誤動作が少な
く、破壊耐量が高い精密なゲート保護機能が実現でき
る。
【0012】図3は本発明の半導体装置を実際に外部回
路と組み合わせて使用するために、本半導体装置をモジ
ュール化した場合の例を示す。図1に示した半導体装置
の絶縁基板1は、熱伝導性の高い基板15に接続され、
さらに絶縁体16が図1の半導体装置を囲むように基板
15に接して設けられている。図1の半導体装置のエミ
ッタ電極と接続された導体2にはエミッタ配線17が低
抵抗で接触し、コレクタ電極と接した導体3にはコレク
タ配線18が低抵抗で接触し、ゲート抵抗108と接した
導体4にはゲート配線19が低抵抗で接触している。配
線17,18,19はそれぞれ絶縁体16の隙間から、
外部にその一端を露出している。本半導体装置は、この
外部に露出した端子を外部回路と接続して動作させる。
さらに、図に示されていないがIGBTのコレクタとエ
ミッタにはフライホイールダイオード102が接続され
ている。本発明を用いた複合半導体装置のモジュール
は、ゲートへの過電圧印加やゲート信号へのノイズ信号
の重畳によっても誤動作しにくく、また破壊しにくいた
め、電力変換装置のゲート駆動回路やスナバ回路などを
簡単にできる特徴がある。
【0013】図5は本発明の別の実施例を示す。本実施
例が、図1の実施例と異なるのは、ツェナーダイオード
10に代わり、その全体が符号25で表されるツェナー
ダイオードが導体2上に設けられ、さらに電極9が配線
26により低抵抗で導体2に接続されている点である。
このツェナーダイオード25はツェナーダイオード10
と異なり、互いに逆方向に接続されたツェナーダイオー
ドが2組接続されている。このツェナーダイオードの個
数は後で述べるように任意に選ぶことができる。このた
め、単体のツェナーダイオードでは困難な高い電圧の場
合でも、ツェナーダイオードの個数を適当に選ぶことで
実現できる特徴がある。
【0014】符号25のツェナーダイオードの実施例を
図6に示す。n型半導体n1層28の一方の表面にp型
の半導体p2層27を設けてある。n1層28のもう一
方の表面には、その全体が符号29で表される領域が、
4箇所それぞれ独立に設けられている。この領域29
は、p型のp3層30と、このp3層30に囲まれて、
互いに接することなくn型のn+1層32とp型のp+
3層33がn1層28の表面に接して設けられている。
さらに、p3層30とn+1層32の間に、p型のp+
2層31がn+1層32と平坦な面で接触して、n1層
28の表面に接することなく設けられている。1つ目の
領域29では、n+1層32にIGBTのゲートにつな
がる電極11が設けられ、さらにp+3層33は電極3
5により、2つ目の領域29中のn+1層32と低抵抗
で接続される。2つ目の領域29中のp+3層33は電
極36により低抵抗で3つ目の領域29のp+3層33
と接続される。3つ目の領域29のn+1層32は電極
37で低抵抗で4つ目の領域29のp+3層33と接続
される。さらに4つ目の領域29のn+1層32には電
極9が低抵抗で設けられている。電極の形成されたn1
層28の表面の電極と接していない部分は、絶縁体34
で覆われており他の半導体領域と接しないようになって
いる。
【0015】この実施例では、4つのツェナーダイオー
ドが直列に2個ずつ互いに逆向きに接続されているが、
このツェナーダイオードの数及び向きは、領域29の数
および、そのn+1層32とp+3層33に接続する電
極により変えることができる。このため本実施例の半導
体装置は図1の実施例の装置の特徴に加え、ゲート保護
に必要とされる電圧をツェナーダイオードの数及び向き
を適当に選ぶことで容易に実現できる。また本実施例の
各層の導電型がn,p逆の組み合わせであっても同様の
効果が得られる。
【0016】本発明の別の実施例を図7に示す。本実施
例は、図1の実施例のツェナーダイオード10の代わり
に、その全体が符号46で表されるツェナーダイオード
を用いているもので、図にツェナーダイオード46の詳
細を示す。ツェナーダイオード46は、p型半導体p4
層42の一方の表面にp型の半導体p+4層41を設け
てある。このp+4層41に低抵抗で接触して電極9が
設けられている。p4層42のもう一方の表面には、n
2層43とp+5層44が形成されている。n2層43
中には、前記の領域29が、2箇所それぞれ独立に設け
られている。1つ目の領域29では、n+1層32にI
GBTのゲートにつながる電極11が設けられ、さらに
p+3層33は電極47により、2つ目の領域29のp
+3層33と低抵抗で接続されている。2つ目の領域2
9のn+1層32は電極45により低抵抗でp+5層4
4と低抵抗で接続される。本半導体装置では、領域29
の数とその間の配線電極を適当に選ぶことで、図5の実
施例と同様にツェナーダイオード25のツェナー電圧を
制御することが可能である。このため図5の実施例と同
様の効果が期待できる。さらに図5の実施例に比べ、配
線26が不要となるため装置の構造が単純化でき、装置
の信頼性をさらに高めることができるという特徴があ
る。
【0017】本発明の別の実施例を図8に示す。本実施
例が図5の実施例と異なる点は、ツェナーダイオード2
5が、ゲート電極に低抵抗で接続された導体4上に設け
られ、さらに配線14,26に代わって、配線38が電
極11と電極4を、配線39が電極9と電極2をそれぞ
れ低抵抗で接続している点である。本実施例のように、
配線を変更することで、ゲート電極と接続された導体上
にツェナーダイオードを形成しても、エミッタ電極に接
続された導体上にツェナーダイオードを形成した他の実
施例の場合と同様の効果が期待できる。さらに本実施例
の場合、ゲート抵抗108とツェナーダイオード25を
一体構造とし、部品点数を減らすことも可能である。
【0018】図9は本発明の他の実施例を示す。装置全
体が符号48で示されるこの半導体装置は、符号50で
表されるnチャネル型のIGBTのゲート電極とエミッ
タ電極に、符号49で表されるnチャネルエンハンスメ
ント型のMISFETが、ソースおよびドレインをそれぞれ接
続して設けられている。またMISFET49のゲートは、IG
BTのゲート電極に接続されている。さらにMISFET49
は、そのゲートのしきい値が、IGBT50のゲートに正の過
大なゲート信号が印加されたときに過電圧保護をかける
電圧となっている。IGBTのゲート端子にMISFET49の
しきい値以上の電圧が印加されると、MISFETがオンす
る。このためIGBTのゲート,エミッタ間の電位はMI
SFETのしきい値電圧でクランプされ、それ以上の過電圧
は印加されなくなり、ゲート保護が可能となる。さらに
この実施例の場合、ゲート過電圧保護の開始される電圧
が、MISFETのしきい値電圧で決定される。MISFETのしき
い値電圧はツェナーダイオードのツェナー電圧よりもば
らつきが少なく、高精度に制御が可能である。このため
本実施例は、従来のツェナーダイオードを用いた場合よ
り高精度なゲート保護が可能であるという特徴がある。
【0019】本実施例では正の過電圧に対するゲート保
護の場合を例に取ったが、負の過電圧に対してゲートを
保護する場合には、MISFET49をpチャネルエンハンスメ
ント型のMISFTとすれば良い。さらに、正および負
の過電圧に対するゲート保護を同時に行う場合は、nチ
ャネルエンハンスメント型のMISFETとpチャネルエンハ
ンスメント型のMISFETを並列に設ければよい。
【0020】図10に本発明の別の実施例を示す。図に
その断面構造を示す半導体装置は、図9で示した実施例
を1チップで構成した場合を示した物である。その全体
が、符号71で示される本半導体装置は、n型半導体n
4層61の一方の表面にp型の半導体p+6層60を設
けてある。このp+6層60に低抵抗で接触してコレク
タ電極59が設けられている。n4層61のもう一方の
表面に絶縁ゲート66と67が設けられている。n4層
61の表面から絶縁ゲート66と67に接するようにp
型のp6層62が形成されている。p型のp6層62中
には、n4層61の表面からn型のn+5層63,n+
6層64,n+7層65が設けられている。ここでn+
5層63,n+6層64は絶縁ゲート66に、n+7層
65は絶縁ゲート67にそれぞれ接して設けられてい
る。絶縁ゲート66は電極68によりn+5層63と低
抵抗で接続され、n+6層64,n+7層65およびp
6層62は、エミッタ電極69により低抵抗で接続され
ている。この半導体装置は、図に示すように符号73で
示されるMISFETと符号74で示されるIGBTから構成
されている。さらにゲート端子Gと電極68の間にはチ
ップ上に形成されたダイオード70がゲート端子G側に
アノードを向けて接続されている。
【0021】MISFET73のしきい値以上の電圧がゲート端
子Gに印加されると、MISFET73がオンする。このため絶
縁ゲートに印加される電圧はMISFET73のしきい値でクラ
ンプされる。このため図1の実施例と同様な効果が期待
できる。またIGBTとゲート保護のMISFETが1チップ
で構成されるため、装置の構造が単純化でき、装置の信
頼性をさらに高めることができるという特徴がある。ま
たダイオード70は負のゲート電圧が印加された場合の
漏れ電流を防ぐ目的で設けられている。このためゲート
に負の電圧を印加しない用途の場合、このダイオード7
0を除いてゲート端子Gと電極68を直接接続しても良
い。
【0022】図11は本発明の別の実施例を示す。本実
施例と図10の実施例の違いのみを説明する。本半導体
装置では、n+5層63中に、絶縁ゲート66に接して
p型のp+7層72が設けられており、電極68は、n
+5層63に代わりp+7層72と低抵抗で接触してい
る。さらにゲート端子Gと電極68が直接低抵抗で接続
されている。この装置ではp+7層72とn+5層63
のpn接合が、図12の実施例のダイオード70の働き
をするため、ダイオード70が不要となる。このため素
子構造が単純になり、装置の信頼性をさらに高めること
ができるという特徴がある。
【0023】図12は本発明の半導体装置を用いて、電
力変換装置の1つである電動機駆動用インバータ装置を
構成した一例を示したものである。本発明の6個の半導
体装置で電圧型インバータ回路を構成し、三相誘導電動
機109を制御する例で、その基本回路は本発明の半導
体装置,フライホイールダイオード102,スナバダイ
オード103,スナバ抵抗104,スナバコンデンサ1
05から構成されている。従来装置に比べ、誤動作しに
くく、また破壊しにくい本装置を用いることで、ゲート
駆動回路が簡略化でき、さらにスナバ回路の縮小及び削
除が可能になった。従って電力変換装置の一層の小型化
が実現できた。
【0024】以上の実施例では、IGBTをスイッチン
グ素子とした場合を例として挙げたが、本発明が他のM
ISゲートを用いたスイッチング素子に対しても適応可
能であることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、過電圧保護の電圧のば
らつきが減少し、誤動作が少なく破壊耐量が高い複合半
導体装置が得られると共に、小型で大容量電力変換装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した複合半導体装置の断面図。
【図2】本発明のツェナーダイオードの実施例。
【図3】本発明の装置によりモジュールを構成した例。
【図4】従来例の断面図。
【図5】本発明の他の実施例。
【図6】本発明の他の実施例。
【図7】本発明の他の実施例。
【図8】本発明の他の実施例。
【図9】本発明の他の実施例。
【図10】本発明の他の実施例。
【図11】本発明の他の実施例。
【図12】本発明の複合半導体装置を用いて構成した電
力変換装置の例。
【符号の説明】
1…絶縁基板、2,3,4…導体、5,59…コレクタ
電極、6…IGBT、7…ゲート電極、8,69…エミ
ッタ電極、9,11,35,36,37,45,47,
68…電極、10,25,46…ツェナーダイオード、
12,13,14,17,18,19,26,38,3
9…配線、15…基板、16…絶縁体、19…ゲート配
線、21,27,30,42,62…p層、20,2
4,32,63,64,65…n+層、22,31,3
3,41,44,60,72…p+層、23…絶縁膜、
28,43,61…n層、49,73…nチャネルエン
ハンスメント型MISFET、50,74,106…IGB
T、66,67…絶縁ゲート、70…ダイオード、10
2…フライホイールダイオード、103…スナバダイオ
ード、104…スナバ抵抗、105…スナバコンデン
サ、108…ゲート抵抗、109…三相誘導電動機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長洲 正浩 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MISゲートを有する半導体装置のMIS
    ゲート端子と、ゲート駆動信号の基準電位が入力される
    端子間に、非線形素子を設けた複合半導体装置であっ
    て、その非線形素子が、MISゲートを有する半導体装
    置の取り付けられている絶縁基板に設置されていること
    を特徴とする複合半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1の複合半導体装置において、前記
    MISゲート端子もしくはゲート駆動信号の基準電位が
    入力される端子と低抵抗で接続された導体を有し、前記
    非線形素子が、前記導体上に独立して設置されているこ
    とを特徴とする複合半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項2の複合半導体装置において、非線
    形素子にそのツェナー電圧を決定する接合が平坦な面で
    形成されているツェナーダイオードを用いたことを特徴
    とする複合半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1の複合半導体装置において、前記
    MISゲート端子とゲート駆動信号の基準電位が入力さ
    れる端子の間にMISFETのソースおよびドレインが接続さ
    れ、さらに前記MISFETのゲートが前記MISゲートに端
    子に接続していることを特徴とする複合半導体装置。
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