JP2006210953A - レベルシフタ - Google Patents

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Abstract

【目的】MOSFETへの高バイアス印加を低減させ、レベルシフタの信頼性を向上させる。
【解決手段】P基板13の上面内部に第1分離領域14及び第2分離領域8を形成し、第1分離領域14内にソース5c、チャネル15及びドレイン5bを形成してその上部にゲート5aを配置することによりNMOSFET5を形成する。第1分離領域14とは分離された第2分離領域8内に高耐圧ピンチ抵抗3等の高電位部を配置し、ワイヤ18a、18bによりNMOSFET5と高電位部を接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明はパワーデバイスの制御駆動用等に用いられるレベルシフタに関し、特に半導体基板上に形成されたレベルシフタに関する。
パワースイッチングデバイスを用いたインバータ装置などの電力変換装置に対する課題としては、低消費電力化、高性能化、小型化、低コスト化、低ノイズ化等が挙げられる。そのような中、これまでIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)とFWD(Free wheel Diode)の組み合わせで商品化されていたパワーモジュール分野では、過電流検出及び保護、あるいは過熱検出及び保護などのインテリジェント機能を搭載し、インバータの動作プログラミングを行うマイクロコンピュータ及びパワーモジュールのインターフェイス部品を取り込んだIPM(Intelligent Power Module)の普及が進み、結果としてインバータ全体としての小型化が進んでいる。しかし、このようなIPMにおいては、これまでパワーモジュールの外で構成していた検出回路あるいは保護回路をパワーモジュール内部に取り込むため、部品点数が増加し、パワーモジュール自体の大型化及びコストアップが生じるという問題があった。
そこで、このような問題を解決するために登場したのが上下アームのドライバ機能と各種保護機能を1つのあるいは複数のシリコンチップに搭載した高耐圧ドライバICであり、このIC自身がIGBTの素子耐圧である600Vあるいは1200Vといった高電圧をサポートすることができるような構成を有している。この高耐圧ドライバICでは、グランド(GND)あるいはこれに近い低電位を基準とした回路部分と、インバータ装置の直流中間電位に相当する高電位を基準とした回路部分を共有しており、それぞれの回路間で信号伝達を行うために高耐圧レベルシフタが必要となる。
図10に従来のNチャネルレベルシフタの構成例を示す。
この構成例では、同一基板上にNチャネルレベルシフタを構成している。
PN接合の逆バイアスによって高耐圧部分を分離するために、P−基板106上面内部にN−領域105を形成し、P−/N−接合の曲率部分の電界を緩和するために、P−領域108も含めたRESURF(Reduced Surface electric field)の原理に基づくDouble RESURF構造を採用し、P−/N−の平行平板の接合耐圧近くまで耐圧を向上させた構造を有している。
N−領域105の上面内部にはソース102b、102cが形成され、また、N−領域105がドレイン104aに電気的に接続され、ソース102b、102cの上部にゲート102aが配置されることにより高耐圧NMOSFETが構成される。N−領域105内部には高耐圧ピンチ抵抗103が構成され、ドレイン104aはこの高耐圧ピンチ抵抗103の高電位側の引き出し端子となる。また、ドレイン104aはN−領域105の上面に配置されたレベルシフト抵抗101と電気的に接続される。
また、この例ではレベルシフト抵抗101が、NMOSFETと同一基板上に形成されているが、別の方法としてレベルシフト抵抗101を別のチップ上に形成し、この別チップに形成したレベルシフト抵抗101をワイヤ配線によりドレイン104aと電気的に接続した複数チップ構成とする方法もある。
図11は、Pチャネルレベルシフタを同一基板上に構成した場合の断面構造図である。
この構成例においても図10と同様にDouble RESURF構造を使用し、P−型基板116の上面内部にN−領域114、118を形成し、N−領域118の上面内部にドレイン111b、P−領域119及びソース111cを形成してP−領域119をドレイン111bに接続し、上面にゲート111aを配置することにより高耐圧PMOSFETを構成している。N−領域114の上部にはレベルシフト抵抗112が配置され、ワイヤ120aによりドレイン111bと電気的に接続される。そして、P−領域119内には高耐圧ピンチ抵抗113が構成されることとなる。
また、この高耐圧MOSFETに接続されるレベルシフト抵抗112は、図10で説明した場合と同様に別チップに形成しワイヤ配線などにより電気的に接続する場合もある。
特開平10−27853号公報
しかし、従来の構成のレベルシフタでは信頼性が十分ではなく、高温、高湿条件下においてMOSFETに高バイアスが印加されるとMOSFETのしきい値を低下させ、それによりレベルシフタの耐圧を低下させてしまうという問題点がある。
本発明はこのような点に鑑みなされたものであり、MOSFETへの高バイアス印加を低減させ、信頼性を向上させたレベルシフタを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、半導体基板上に形成されるパワーデバイス制御駆動用のレベルシフタにおいて、中間電圧回路と電気的に一端が接続されるレベルシフト抵抗と、前記レベルシフト抵抗の他端と電気的に一端が接続される高耐圧ピンチ抵抗領域と、前記レベルシフト抵抗の他端と前記高耐圧ピンチ抵抗領域の一端との間に接続される出力端子と、前記高耐圧ピンチ抵抗領域の他端と電気的にドレイン領域が接続されるNチャネルの電界効果トランジスタ領域とを有し、前記電界効果トランジスタ領域のソース領域が低電位回路に接続され、第1導電型の半導体基板領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成される第2導電型の第1分離領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成され、前記高耐圧ピンチ抵抗領域を有する第2導電型の第2分離領域と、前記第1分離領域の上面部内部に形成される第1導電型の拡散領域と、前記拡散領域の上面部内部に形成される第2導電型の前記ソース領域と、前記拡散領域の上面部内部に形成される第2導電型の前記ドレイン領域と、前記ソース領域及び前記ドレイン領域間の上面に配置されるゲートと、前記第2分離領域に形成される高耐圧ピンチ抵抗領域と前記第2分離領域の上面に配置される前記レベルシフト抵抗とを有し、
前記第1分離領域と前記第2分離領域が分離されており、前記第1分離領域と前記第2分離領域との間の接続はワイヤ接続とすることを特徴とするレベルシフタが提供される。これにより、電界効果トランジスタ領域への高バイアス印加が抑えられる。
また、半導体基板上に形成されるパワーデバイス制御駆動用のレベルシフタにおいて、
第1導電型の半導体基板領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成される第2導電型の第1分離領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成され、高耐圧ピンチ抵抗領域を有する第2導電型の第2分離領域と、前記第1分離領域の上面部内部に形成される第1導電型の拡散領域と、前記拡散領域の上面部内部に形成される第2導電型のソース領域と、前記拡散領域の上面部内部に形成される第2導電型のドレイン領域と、前記ソース領域及び前記ドレイン領域間の上面に配置されるゲートと、前記第2分離領域に形成される高耐圧ピンチ抵抗領域と前記第2分離領域の上面に配置されるレベルシフト抵抗とを有し、
前記第1分離領域と前記第2分離領域が分離されており、前記第1分離領域と前記第2分離領域との間の接続をワイヤ接続とした第1のレベルシフタと、
前記半導体基板領域の上面部内部に形成される第2導電型の第3分離領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成される第2導電型の第4分離領域と、前記第3分離領域の上面に配置される他のレベルシフト抵抗と、前記第4分離領域の上面部内部に形成される他の高耐圧ピンチ抵抗領域と、前記第4分離領域の上面部内部に形成される第1導電型の他のドレイン領域と、前記第4分離領域の上面部内部に形成される第1導電型の他のソース領域と、前記他のソース領域及び前記他のドレイン領域間の上面に配置される他のゲートとを有し、
前記第3分離領域と前記第4分離領域が分離されており、前記第3分離領域と前記第4分離領域との間の接続をワイヤ接続とした第2のレベルシフタとを有し、
前記第1のレベルシフタの前記第2分離領域と、前記第2のレベルシフタの前記第4分離領域とを一体とし、該一体とした前記第2分離領域と前記第4分離領域中に、前記高耐圧ピンチ抵抗領域と、前記他の高耐圧ピンチ抵抗領域を離して設けたことを特徴とするレベルシフタが提供される。これにより、電界効果トランジスタ領域への高バイアス印加が抑えられる。
本発明では、電界効果トランジスタをレベルシフト抵抗及び高耐圧ピンチ抵抗等の高電位部から引き離して配置することとしたため、それらの高電位部からの影響による電界効果トランジスタへの高バイアス印加を低減することが可能となり、レベルシフタの長期的な信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明における第1の実施の形態について説明する。
図2は、第1の実施の形態におけるレベルシフタ1の等価回路図である。
本形態はNチャネルレベルシフタの構成例であり、本形態のレベルシフタ1は、レベルシフト抵抗2、高耐圧ピンチ抵抗3、保護用ダイオード4及びNMOSFET5によって構成されている。ここで、レベルシフト抵抗2はその一方を直流中間電位を基準とするVfloat電位回路と電気的に接続し、他方をOUT端子及び高耐圧ピンチ抵抗3と電気的に接続されている。高耐圧ピンチ抵抗3はNMOSFET5のドレイン及び保護用ダイオード4のカソードと電気的に接続され、NMOSFET5のソース及び保護用ダイオード4のアノードはGNDに接続される。ここで、保護用ダイオード4にはNMOSFET5よりも耐圧が低いツェナダイオード等を用い、NMOSFET5に過電圧が印加されたときであってもNMOSFET5を保護できる構成とする。
図1は、レベルシフタ1の実際の構成を示す断面構成図である。
レベルシフタ1は、P−型基板13上面内部に構成された第1分離領域14、第2分離領域8、拡散領域15、ソース5c、ドレイン5b、保護用ダイオードアノード4a、保護用ダイオードカソード4b、P+領域12、P領域9、11、P−領域16、N+領域6、7、10並びにそれらの表面に配置されたワイヤ18a、18b、ゲート5a、レベルシフト抵抗2により構成されている。
600Vクラスの高耐圧レベルシフタを想定した場合、P−型基板13としては抵抗率100Ωcm程度のものを用い、その上面の一部に対し1E12〜1E13cm−2のチャージ量でN−拡散を行い、第1分離領域14及び第2分離領域8を形成する。第1分離領域14の上面内部にはP型の拡散領域15が構成され、拡散領域15の上面内部にはドープ処理されたN+のソース5c及びドレイン5bが形成される。拡散領域15の上面には酸化絶縁膜を介してゲート5aが配置され、これらによりNMOSFET5が形成される。ここで、このNMOSFET5はCMOS論理回路を構成するものと同程度の耐圧を有するものとする。また、第1分離領域14の上面内部には保護用ダイオードアノード4aが形成され、保護用ダイオードアノード4aの上面内部には保護用ダイオードカソード4bが形成されることにより保護用ダイオード4を形成する。この保護用ダイオード4が配置されることにより、NMOSFET5に耐圧以上の電圧が印加されることを防止する。
第2分離領域8の内部には高耐圧ピンチ抵抗3及び寄生抵抗17が生じ、第2分離領域8の上面内部には、このピンチ抵抗を取り出すためのN+領域6、7、10、P領域9、11が形成される。さらに第2分離領域8の上面内部には、P領域9とN+領域7との間の耐圧を確保するためにP−領域16が構成される。ここで、P−領域16、第2分離領域8及びP−型基板13はDouble RESURFを構成するため、それぞれのドープ濃度によって電界がP領域9側あるいはN+領域7側に集中し、結果として所望の耐圧が得られなくなるが、本構成の場合におけるP−領域16の目安は、5E12cm−2のチャージ量で1〜2マイクロメートル程度の深さが適当である。
またP−型基板13の上面内部にはGND端子引き出しの為のP+領域12が形成され、P+領域12はワイヤ18aを介してGND端子と電気的に接続されてGND端子はワイヤ18aを介してソース5c、保護用ダイオードアノード4a、P領域9、11と電気的に接続される。ソース5cはワイヤ18aを介して保護用ダイオードアノード4a、P領域9及びP領域11と電気的に接続され、ドレイン5bはワイヤ18bを介して保護用ダイオードカソード4b及びN+領域10と電気的に接続される。
第2分離領域8の上面には導電膜を用いたレベルシフト抵抗2が配置され、その一端をN+領域7及びOUT端子に接続し、他の一端をN+領域6及びVfloat電位回路に接続される。
ここで、このVfloat電位回路はN+領域6を介して第2分離領域とも接続され、Vfloatと直流中間電位との間で構成されるCMOS回路の電源電位としても機能するため、N+領域7とN+領域6との間には寄生抵抗17が存在することとなる。この寄生抵抗17はレベルシフト抵抗2と並列に接続されることとなるため、本構成がレベルシフタとして動作するためには、この寄生抵抗17の抵抗値がレベルシフト抵抗2の抵抗値よりも十分大きい値をとるようにしなければならない。
このように本形態では、P−型基板13の上面内部に第1分離領域14及び第2分離領域8を形成し、第1分離領域14内にソース5c、拡散領域15及びドレイン5bを形成してその上部にゲート5aを配置することによりNMOSFET5を形成し、第1分離領域14とは分離された第2分離領域8内に高耐圧ピンチ抵抗3等の高電位部が配置され、ワイヤ18a、18bによりNMOSFET5と高電位部を接続することとしたため、高耐圧ピンチ抵抗3等の高電位部の影響によるNMOSFET5への高バイアス印加を低減させることが可能になり、これにより長期的な信頼性の向上を図ることができる。
なお、本形態では、第2分離領域8の上部に導電膜を配置してレベルシフト抵抗2を構成することとしたが、第2分離領域8の上面内部にP拡散抵抗を形成してそれをレベルシフト抵抗としてもよく、あるいは第2分離領域の上面内部にP拡散部を形成し、その内部に形成したN+拡散抵抗をレベルシフト抵抗として用いてもよい。
また、本形態ではレベルシフト抵抗2をNMOSFET5等と同一基板上に形成することとしたが、レベルシフト抵抗を別基板に構成し、N+領域7とワイヤ接続する構成としてもよい。
さらに、本形態では、NMOSFET5保護のために保護用ダイオード4をNMOSFET5と逆並列に接続することとしたが、耐電圧の高いNMOSFETを使用し、保護用ダイオード4を用いない構成としてもよい。
次に、本発明における第2の実施の形態について説明する。
図3は、第2の実施の形態におけるレベルシフタ20の等価回路図である。
本形態はPチャネルレベルシフタの構成例であり、本形態のレベルシフタ20は、レベルシフト抵抗24、高耐圧ピンチ抵抗23、保護用ダイオード22及びPMOSFET21によって構成されている。ここで、レベルシフト抵抗24はその一方をGNDに電気的に接続され、他方をアウト端子及び高耐圧ピンチ抵抗23に電気的に接続される。高耐圧ピンチ抵抗23は、保護用ダイオード22のアノード及びPMOSFET21のドレインに電気的に接続され、PMOSFET21のソース及び保護用ダイオード22のカソードは直流中間電位を基準とするVfloat電位回路に電気的に接続される。ここでも、保護用ダイオード22にはPMOSFET21よりも耐圧が低いツェナダイオード等を用い、PMOSFET21に過電圧が印加されたときであってもPMOSFET5を保護できる構成とする。
図4は、レベルシフタ20の実際の構成を示す断面構成図である。
レベルシフタ20は、P−型基板29上面内部に構成された第1分離領域31、第2分離領域27、ソース21b、ドレイン21c、保護用ダイオードアノード22a、保護用ダイオードカソード22b、N+領域25、P領域26、28、P−領域33、P領域32及びP+領域30並びにそれらの表面に配置されたワイヤ34a、34b、34c、34d、ゲート21a、レベルシフト抵抗24により構成されている。
P−型基板29の上面内部には、N+拡散によりそれぞれ独立した第1分離領域31及び第2分離領域27が形成される。第2分離領域27の上面内部にはドープ処理されたソース21b及びドレイン21cが構成され、これらのソース21b及びドレイン21c間に位置する第2分離領域27の上部には酸化絶縁膜を介してゲート21aが配置され、これらによりPMOSFET21が形成される。また、第2分離領域27の上面内部にはP+の保護用ダイオードアノード22aが形成され、保護用ダイオードアノード22aの上面内部には保護用ダイオードカソード22bが形成され、これらにより保護用ダイオード22が形成される。ドレイン21cからみて保護用ダイオードアノード22aで隔てた第2分離領域27の上面内部には、N+領域25、P領域26、28及びP−領域33が形成され、P領域26はP−領域33を介してP領域28に接続される。P−領域33の内部には高耐圧ピンチ抵抗23が構成され、P領域28がこの高耐圧ピンチ抵抗23の低電位側の引き出し端子となり、P領域26が高耐圧ピンチ抵抗23の高電位側の引き出し端子となることとなる。
第1分離領域31の上面には導電膜を配置することによりレベルシフト抵抗24が構成され、第1分離領域31の上面内部に形成したP領域32と電気的に接続される。
またP−型基板29の上面内部にはGND端子引き出しの為のP+領域30が形成され、P+領域30はワイヤ34dを介してGND端子及びレベルシフト抵抗24に電気的に接続され、レベルシフト抵抗24はワイヤ34cを介してOUT端子及び高耐圧ピンチ抵抗23引き出しのためのP領域28に電気的に接続される。また、P領域26は、ワイヤ34aを介して保護用ダイオードアノード22a及びドレイン21cと電気的に接続され、N+領域25はワイヤ34bを介して保護用ダイオードカソード22b及びソース21bと電気的に接続される。そしてワイヤ34bは直流中間電位を基準とするVfloat電位回路に電気的に接続される。
このように本形態では、ドレイン21cからみて保護用ダイオードアノード22aで隔てた位置にP−領域33を配置し、P−領域33に接続された高耐圧ピンチ抵抗23の高電位側の引き出し端子であるP領域26とドレイン21cをワイヤ34aを介して電気的に接続することとしたため、高耐圧ピンチ抵抗23の高電位部の影響によるPMOSFET21への高バイアス印加を低減することが可能になり、これにより長期的な信頼性の向上を図ることができる。
なお、本形態では、第1分離領域31の上部に導電膜を配置してレベルシフト抵抗24を構成することとしたが、第1分離領域31の上面内部にP拡散抵抗を形成してそれをレベルシフト抵抗としてもよく、あるいは第2分離領域の上面内部にP拡散部を形成し、その内部に形成したN+拡散抵抗をレベルシフト抵抗として用いてもよい。
また、本形態ではレベルシフト抵抗24をPMOSFET21等と同一基板上に形成することとしたが、レベルシフト抵抗を別基板に構成し、P領域32とワイヤ接続する構成としてもよい。
さらに、本形態では、PMOSFET21保護のために保護用ダイオード22をPMOSFET21と逆並列に接続することとしたが、耐電圧の高いPMOSFETを使用し、保護用ダイオード22を用いない構成としてもよい。
次に、本発明における第3の実施の形態について説明する。
本形態は、第1の実施の形態における高耐圧ピンチ抵抗部の変形例であり、高耐圧ピンチ抵抗部以外は第1の実施の形態と同一構成とする。
図5は、本形態における高耐圧ピンチ抵抗部を示した断面構成図である。
本形態の高耐圧ピンチ抵抗部はSingle RESURF構造を用いた構成例であり、第1の実施の形態から、P−領域16を省いた構成である。P−型基板46の上面内部にドープ処理されたN−分離領域42を形成し、N−分離領域42の上面内部にP領域45、43、N+領域44及びN領域41が構成される。またP−型基板46の上面内部にはGND端子引き出しのためのP+領域47が構成され、P+領域47はワイヤ48を介してP領域43、45と接続される。高耐圧ピンチ抵抗40はN−分離領域42内部に構成され、N+領域44は高耐圧ピンチ抵抗40の低電位側の引き出し端子となり、N領域41は高耐圧ピンチ抵抗40の高電位側の引き出し端子となる。
次に、本発明における第4の実施の形態について説明する。
図6は、本形態における高耐圧ピンチ抵抗部を示した断面構成図である。
本形態は、第2の実施の形態における高耐圧ピンチ抵抗部の変形例であり、第2の実施の形態で用いたP−型基板をN−型基板64に置き換えたものである。N−型基板64の上面内部にP領域62、65、P−領域63及びN領域61が形成され、P領域62はP−領域63を介してP領域65に電気的に接続される。そして、P−領域63内部に高耐圧ピンチ抵抗60が構成されることとなり、P領域65が高耐圧ピンチ抵抗60の低電位側の引き出し端子となり、P領域62が高耐圧ピンチ抵抗60の高電位側の引き出し端子となる。
次に、本発明における第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態は第1の実施の形態の変形例であり、第1の実施の形態におけるレベルシフタのレベルシフト抵抗付近の構成を変更したものである。その他については第1の実施の形態と同一構成とする。
図7は、本形態におけるレベルシフト抵抗77の周辺構成を示す断面構造図である。
本形態では、第1の実施の形態における構成に加え、第3分離領域70が付加されている。図7において、P−型基板78の上面内部に第2分離領域71及び第3分離領域70が形成されており、第2分離領域71の上面内部にはP−領域76及びN+領域73が形成され、第3分離領域70の上面内部にはN+領域72が形成される。P−型基板78の上面にはレベルシフト抵抗77が配置され、その一端をN+領域73及びOUT端子に電気的に接続し、もう一端をN+領域72及びVfloat電位回路と電気的に接続する。ここで、第2分離領域71、P−型基板78及び第3分離領域70内部にはレベルシフト抵抗77と並列に接続される寄生抵抗74が生じることとなる。
このように本形態では、第2分離領域71及び第3分離領域70を形成することにより寄生抵抗74が発生する位置をP−型基板78により分離することとしたため、寄生抵抗74の抵抗値を大きくとることが可能となり、レベルシフト抵抗77に与える寄生抵抗74の影響を小さく抑えることが可能となる。
なお、本形態では、第2分離領域71及び第3分離領域70をP−型基板78より完全に分離することとしたが、第2分離領域71及び第3分離領域70を部分的に接続する構成としてもよい。
次に、本発明における第6の実施の形態について説明する。
第6の実施の形態は第2の実施の形態の変形例であり、第2の実施の形態におけるGND端子引き出し部であるP+領域30付近の構成を変更したものである。その他については第2の実施の形態と同一構成とする。
図8は、本形態におけるGND端子引き出し部の周辺構成を示す断面構造図である。
本形態では、P−型基板86の上面内部に形成されたGND引き出し部であるP+領域87と第2分離領域82の上面内部に形成されたP領域83との間にP−領域84及びP−領域85を介在させている。P−領域85はP+領域87、P−型基板86及び第2分離領域82と接触して配置され、P−領域84はP領域83及び第2分離領域82と接触して配置される。これにより耐圧の向上を図ることができる。ここで、安定的に耐圧を得るには、P−領域84及びP−領域85を完全に接続しておくことが好ましいが、このP−領域84及びP−領域85の接続により発生する寄生抵抗を抑えるため、本形態ではP−領域84及びP−領域85を分離して形成することとする。
なお、本形態では、P−領域84とP−領域85を完全に分離して構成することとしたが、P−領域84とP−領域85の一部を接続して構成することとしてもよい。
次に、本発明における第7の実施の形態について説明する。
本形態は、第1の実施の形態における第2分離領域8及び第2の実施の形態における第2分離領域27を共有化したものである。
図9は、本形態における分離領域96の構成を示した平面図である。
本形態の分離領域96は、P−型基板90の上面内部に形成され、さらに分離領域96の上面内部には、P−領域91、98、P領域93、97、99及びN+領域92、94、95が形成される。ここで、N+領域95からP−領域91、N+領域92、P領域93、N+領域94までの領域は、図1に示した第1の実施の形態におけるレベルシフタ1の第2分離領域8を構成し、具体的には、N+領域95がN+領域6に、N+領域92がN+領域7に、P−領域91がP−領域16に、P領域93がP領域9、11に、N+領域94がN+領域10にそれぞれ該当する。また、N+領域95からP−領域91、P領域97、99、P−領域98までの領域は、図4に示した第2分離領域27の一部を構成し、具体的には、N+領域95がN+領域25に、P領域97がP領域26に、P−領域98がP−領域33に、P領域99がP領域28にそれぞれ該当する。
ここで、N+領域95とN+領域92の間にP−領域91を介在させている点が第1の実施の形態における第2分離領域8と相違し、P領域97とN+領域95の間にP−領域91が介在しており、P−領域91とP領域97の間を分離している点が第2の実施の形態における第2分離領域27と相違する。図示していないその他の部分構成については、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様とする。
第1の実施の形態におけるレベルシフタの実際の構成を示す断面構成図である。 第1の実施の形態におけるレベルシフタの等価回路図である。 第2の実施の形態におけるレベルシフタの等価回路図である。 第2の実施の形態におけるレベルシフタの実際の構成を示す断面構成図である。 第3の実施の形態における高耐圧ピンチ抵抗部を示した断面構成図である。 第4の実施の形態における高耐圧ピンチ抵抗部を示した断面構成図である。 第5の実施の形態におけるレベルシフト抵抗の周辺構成を示す断面構造図である。 第6の実施の形態におけるGND端子引き出し部の周辺構成を示す断面構造図である。 第7の実施の形態における第2分離領域の平面図である。 従来のNチャネルレベルシフタの構成例を示す構成図である。 従来のPチャネルレベルシフタの構成例を示す構成図である。
符号の説明
1 レベルシフタ
2 レベルシフト抵抗
3 高耐圧ピンチ抵抗
4 保護用ダイオード
4a 保護用ダイオードアノード
4b 保護用ダイオードカソード
5 NMOSFET
5a ゲート
5b ドレイン
5c ソース
8 第2分離領域
13 P−型基板
14 第1分離領域
15 拡散領域
18a ワイヤ
18b ワイヤ

Claims (3)

  1. 半導体基板上に形成されるパワーデバイス制御駆動用のレベルシフタにおいて、
    中間電位回路と電気的に一端が接続されるレベルシフト抵抗と、
    前記レベルシフト抵抗の他端と電気的に一端が接続される高耐圧ピンチ抵抗領域と、
    前記レベルシフト抵抗の他端と前記高耐圧ピンチ抵抗領域の一端との間に接続される出力端子と、
    前記高耐圧ピンチ抵抗領域の他端と電気的にドレイン領域が接続されるNチャネルの電界効果トランジスタ領域とを有し、
    前記電界効果トランジスタ領域のソース領域が低電位回路に接続され、
    第1導電型の半導体基板領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成される第2導電型の第1分離領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成され、前記高耐圧ピンチ抵抗領域を有する第2導電型の第2分離領域と、前記第1分離領域の上面部内部に形成される第1導電型の拡散領域と、前記拡散領域の上面部内部に形成される第2導電型の前記ソース領域と、前記拡散領域の上面部内部に形成される第2導電型の前記ドレイン領域と、前記ソース領域及び前記ドレイン領域間の上面に配置されるゲートと、前記第2分離領域に形成される高耐圧ピンチ抵抗領域と前記第2分離領域の上面に配置される前記レベルシフト抵抗とを有し、
    前記第1分離領域と前記第2分離領域が分離されており、前記第1分離領域と前記第2分離領域との間の接続はワイヤ接続とすることを特徴とするレベルシフタ。
  2. 前記半導体基板領域の上面部内部に第2導電型の第3分離領域を有し、前記レベルシフト抵抗は、その一端を前記第2分離領域に電気的に接続し、他端を前記第3分離領域に電気的に接続して配置されることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフタ。
  3. 半導体基板上に形成されるパワーデバイス制御駆動用のレベルシフタにおいて、
    第1導電型の半導体基板領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成される第2導電型の第1分離領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成され、高耐圧ピンチ抵抗領域を有する第2導電型の第2分離領域と、前記第1分離領域の上面部内部に形成される第1導電型の拡散領域と、前記拡散領域の上面部内部に形成される第2導電型のソース領域と、前記拡散領域の上面部内部に形成される第2導電型のドレイン領域と、前記ソース領域及び前記ドレイン領域間の上面に配置されるゲートと、前記第2分離領域に形成される高耐圧ピンチ抵抗領域と前記第2分離領域の上面に配置されるレベルシフト抵抗とを有し、
    前記第1分離領域と前記第2分離領域が分離されており、前記第1分離領域と前記第2分離領域との間の接続をワイヤ接続とした第1のレベルシフタと、
    前記半導体基板領域の上面部内部に形成される第2導電型の第3分離領域と、前記半導体基板領域の上面部内部に形成される第2導電型の第4分離領域と、前記第3分離領域の上面に配置される他のレベルシフト抵抗と、前記第4分離領域の上面部内部に形成される他の高耐圧ピンチ抵抗領域と、前記第4分離領域の上面部内部に形成される第1導電型の他のドレイン領域と、前記第4分離領域の上面部内部に形成される第1導電型の他のソース領域と、前記他のソース領域及び前記他のドレイン領域間の上面に配置される他のゲートとを有し、
    前記第3分離領域と前記第4分離領域が分離されており、前記第3分離領域と前記第4分離領域との間の接続をワイヤ接続とした第2のレベルシフタとを有し、
    前記第1のレベルシフタの前記第2分離領域と、前記第2のレベルシフタの前記第4分離領域とを一体とし、該一体とした前記第2分離領域と前記第4分離領域中に、前記高耐圧ピンチ抵抗領域と、前記他の高耐圧ピンチ抵抗領域を離して設けたことを特徴とするレベルシフタ。
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