JP2009064883A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2009064883A JP2007230174A JP2007230174A JP2009064883A JP 2009064883 A JP2009064883 A JP 2009064883A JP 2007230174 A JP2007230174 A JP 2007230174A JP 2007230174 A JP2007230174 A JP 2007230174A JP 2009064883 A JP2009064883 A JP 2009064883A
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Yuichi Harada
祐一 原田
Yoshihiro Ikura
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Abstract

【目的】チップ面積の増大を伴うことなく、高いサージ耐量を確保でき、さらにバッテリー逆接続保護もできるサージ保護素子を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】p型半導体層1の表面層にn型拡散領域32、33が形成され、その表面には絶縁膜3を介して横型MOSFETが形成される。この横型MOSFETの下に形成された絶縁膜3下にサージ保護素子である縦型ダイオード構成する拡散領域32、33の一部を形成することにより、チップ面積の増加を伴わずに動作面積を広げることができて高いサージ耐量を確保できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、同一半導体基板に複数の半導体素子を集積化し回路が形成され、サージ保護素子が形成された半導体装置に関する。
複数のパワー半導体素子や駆動回路及びサージ保護素子とが同一半導体基板上に形成された半導体装置において、外来のサージ電圧やノイズ電圧の印加およびパワー半導体素子自身の動作で発生したサージ電圧によって、パワー半導体素子や制御回路などが誤動作する場合がある。
これを防止するために、誘電体分離構造や高濃度埋め込みエピタキシャル層と高濃度分離拡散層を用いた接合分離等の分離構造の適用がなされている。自動車向け半導体装置においても、前記誘電体分離や接合分離技術を用いて素子の微細化や集積化および機能の統合化を進めパワー半導体素子や制御回路の面積縮小化を図っている。
しかし、自動車向け半導体装置ではESD(Electric Static Dischrge)耐量やサージ耐量およびノイズ耐量に対して特に要求が厳しく、サージ保護素子の動作が周囲の半導体素子や制御回路に影響を及ぼさないように、サージ保護素子と、その周囲に形成される半導体素子や制御回路の間を電気的に分離しなければならない。
そのために、サージ保護素子を誘電体分離や接合分離を用いて、その分離された領域内に横型のサージ保護素子を形成することが、通常行われている。
図12は、サージ保護素子として横型ダイオードを含んだ半導体装置の要部断面図である。
横型ダイオードは絶縁膜3、4で囲まれたn型半導体領域51の表面層にn型カソード領域52とp型アノード領域54が形成され、それぞれの表面にカソード電極58、アノード電極59が形成される。また絶縁膜3、4で囲まれたn型半導体領域11には集積回路が形成されるが、ここでは横型MOSFETの箇所を示した。尚、図中の12はn型ドレイン領域、13はp型拡散領域(p型ウェル領域)、14はn型ソース領域、15はp型コンタクト領域、16はゲート酸化膜、17はゲート電極、18はドレイン電極、19はソース電極、22は選択酸化膜、61は半導体基板である。
しかし、図12に示す横型のサージ保護素子は占有面積が大きくなりチップ面積が大きくなる。
そのため、サージ保護素子は同一半導体基板に形成せずにチップ面積を縮小化し、サージ保護素子としてダイオードや抵抗・コンデンサなどを個別に外付けして高サージ耐量を実現させる例が多い。
一方、サージ保護素子として縦型ダイオードを同一半導体基板に形成して小面積化することが行われている。この場合は、横型のサージ保護素子よりも電流密度を大きくできるので、小面積でも高いサージ電圧を吸収できサージ保護効果も大きい。以下、縦型ダイオードを横型MOSFETの保護用として用いた場合について説明する。
図13は、保護対象となる横型MOSFETに並列に接続した縦型ダイオードの要部断面図である。半導体基板100は高濃度のp型半導体層2と低濃度のp型半導体層1で構成される。p型半導体層1にp型半導体層2に接するn型拡散領域55を形成し、その表面にカソード電極28を形成し、p型半導体層2の裏面側にアノード電極29を形成することでサージ保護素子である縦型ダイオードが形成される。
一方、p型半導体層1の表面層にn型拡散領域55と離してn型拡散領域57(n型ウェル領域)を形成し、その中にnチャネル型の横型MOSFETを形成する。この横型MOSFETの構成は図12と同じである。
縦型ダイオードの素子耐圧は横型MOSFETより低くなるように設計し、例えば、図13で示すnチャネル型の横型MOSFETの場合は、この横型MOSFETのドレイン電極18が接続するカソード電極28に正サージ電圧が印加された場合には縦型ダイオードが先にブレイクダウンするようにして横型MOSFETを保護する。
また、特許文献1によれば、SOI基板を用いて、絶縁膜と絶縁膜上の半導体層に開口部を設け、絶縁膜下の半導体基板の表面層に拡散領域を設け、開口部に導電体を埋め込み拡散領域と電気的に接続することが開示されている。半導体基板をp型とし、拡散領域をn型とするとESDなどのサージ保護ダイオードとなる。
また、特許文献2によれば、シリコン基板に対して裏面から接続がとれないSOI型の半導体装置において、素子形成段階でシリコン基板に達する開口を形成し、これをポリシリコンで埋めて不純物をドープすることによりゲート電極と同じ高さの基板電極を得る。開口形成後に不純物をシリコン基板に導入することにより基板電極とシリコン基板とのジャンクション特性は向上し、信頼性を上げることができることが開示されている。
特開平10−321868号公報 特開2002−110990号公報
主に自動車用途に用いられる半導体素子は10kV〜15kV以上の非常に高いESD耐量が求められる。特にMOSFETなどのパワー素子においては実力耐量25kV以上の更に高いESD耐量が要求されることがある。このような要求に対しESD保護素子として縦型ダイオードを用いた場合でもその占有面積が大きくなり、これによりチップ面積も大きくなる。
また、前記の縦型ダイオードは、バッテリー逆接続時に過大な順方向電流が流れて素子を破壊する場合があり対策が必要である。
また、特許文献1および特許文献2とも、絶縁分離領域で囲まれた半導体領域に集積回路などを形成し、この半導体領域の下にサージ保護素子の一部となる拡散領域を形成することは記載されていない。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、チップ面積の増大を伴うことなく、高いサージ耐量を確保でき、さらにバッテリー逆接続保護もできるサージ保護素子を有する半導体装置を提供することである。
前記の目的を達成するために、不純物濃度が高い第1導電型の第1半導体層と、該第1半導体層上に該第1半導体層の不純物濃度より低い不純物濃度で配置される第1導電型の第2半導体層と、該第2半導体層上に配置される開口部を有する第1絶縁膜と、該第1絶縁膜上に配置される第1半導体領域と、前記開口部箇所の前記第2半導体層上に配置され前記第1半導体領域より不純物濃度が高い第2半導体領域と、前記第1半導体領域を複数に分割し、且つ、前記第2半導体領域を取り囲む第2絶縁膜と、前記開口部下の前記第2半導体層に形成され前記開口部に露出する第2導電型の第1拡散領域と、前記分割された前記第1半導体領域に形成される横型素子と、前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記第1拡散領域および前記第2半導体領域で形成される縦型のサージ保護素子とを有する構成とする。
ここで、第1半導体層の不純物濃度としては、1.0×1017cm-3以上が好ましい。また、第2半導体層の不純物濃度としては、1.0×1016cm-3以上が好ましい。さらに、第2半導体領域は、電気の引き出しとして機能し、不純物濃度としては、1.0×1018cm-3以上が好ましい。さらに、第1拡散領域の不純物濃度としては、1.0×1016cm-3以下が好ましい。なお、第1半導体領域の導電型はp型でもn型でも構わない。
また、前記第1拡散領域が、前記第2半導体層の表面層に形成されるかもしくは前記第1半導体層に達するように形成される構成とする。
また、前記第2半導体領域を第2導電型とするとサージ保護素子が縦型ダイオードとなる。ここで、第2半導体領域の不純物濃度としては、1.0×1018cm-3以上が好ましい。
また、前記第1拡散領域の表面層に該第1拡散領域より不純物濃度が高い第2導電型の第2拡散領域が形成されるとよい。
また、前記第2半導体領域を第1導電型とするとサージ保護素子が縦型オープンゲートバイポーラトランジスタとなる。ここで、第2半導体領域の不純物濃度は、1.0×1018cm-3以上が好ましい。
また、前記第1拡散領域の表面層に該第1拡散領域より不純物濃度が高い第1導電型の第2拡散領域を形成すると縦型オープンゲートバイポーラトランジスタのコレクタ領域の抵抗を小さくできて動作抵抗が小さくなる。
また、前記第1絶縁膜下に前記第1拡散領域と横方向側が接し第1拡散領域より不純物濃度が高い第2導電型の第3拡散領域を形成すると縦型オープンゲートバイポーラトランジスタのベース領域の抵抗を小さくできて動作抵抗が小さくなる。
また、前記開口部下の前記第1拡散領域の表面層に前記第3拡散領域と離して前記第1拡散領域より不純物濃度が高い第1導電型の第4拡散領域を形成するとよい。
また、前記横型素子が集積回路を構成する横型MOSFETであり、前記サージ保護素子が縦型pnダイオードもしくは縦型オープンベースバイポーラトランジスタであるとよい。
この発明によれば、各種集積回路を構成する横型MOSFETなどを取り囲む絶縁分離領域下にサージ保護素子である縦型ダイオードや縦型オープンベースpnpトランジスタを構成する拡散領域の一部を形成することにより、チップ面積の増加を伴わずにその動作面積を広げることができる。動作面積が広がることで動作抵抗が小さくなり高いサージ耐量を得ることができる。その結果、高サージ電圧が印加された場合でも半導体装置の誤動作や破壊が防止され安定した動作が可能となる。
また、縦型オープンベースpnpトランジスタを形成することにより、前記の効果の他に、バッテリー逆接続時に必要な耐圧を確保して、バッテリー逆接続保護ができる半導体装置を提供できる。
発明の実施の形態を以下の実施例で説明する。従来技術の図で説明した部位と同一な部位には同一な符号を付した。また、ここでは第1導電型をp型、第2導電型をn型とするが逆にしても構わない。
図1は、この発明の第1実施例の半導体装置の要部断面図である。半導体基板100は高濃度のp型半導体層2と、このp型半導体層2上に形成された低濃度のp型半導体層1で構成される。半導体基板100のp型半導体層1の表面層には後述のn型拡散領域32、33が形成され、このn型拡散領域32、33上には絶縁膜3を介してn型半導体領域11が形成される。このn型半導体領域11は絶縁膜4により2つ以上に分離(分割)される。この絶縁膜4と絶縁膜3はn型半導体領域11を取り囲こむ絶縁分離のための絶縁膜である。
絶縁膜3、4で囲まれたn型半導体領域11の表面層にはn型ドレイン領域12とp型拡散領域13(p型ウェル領域)が形成され、さらにp型拡散領域13の表面層にはn型ソース領域14およびp型コンタクト領域15が形成される。
n型半導体領域11とn型ソース領域14に挟まれたp型拡散領域13の表面にはゲート酸化膜16を介してゲート電極17が形成される。このゲート電極17は選択酸化膜22上に延在してフィールドプレートとなる。n型ドレイン領域12の表面にはドレイン電極18、n型ソース領域14の表面からp型コンタクト領域15の表面に亘ってソース電極19が形成されて各種集積回路を構成する横型MOSFETとなる。
この横型MOSFETが形成されたn型半導体領域11とは絶縁膜4で分離され、この絶縁膜4で囲まれた高濃度のn型半導体領域31が形成され、n型半導体領域31下には絶縁膜3が形成されておらずp型半導体層1に形成されたn型拡散領域33に直接接続する。
n型半導体領域31の形成方法について3つの方法を説明する。一つ目は、絶縁膜3に開口部23を形成し、開口部23をエピタキシャル層で埋めた後にn型半導体領域11(半導体基板)を貼りあわせる。つぎに、開口部23上のn型半導体領域11にトレンチ溝21を形成し、その後トレンチ溝21の側壁に絶縁膜4を形成し内部をn型エピタキシャル層で埋めることでn型半導体領域31を形成する。
二つ目は、図示しないがn型半導体領域11を半導体基板100を構成するp型半導体層1に絶縁膜3を介して貼りあわせた後、n型拡散領域33に達すトレンチ溝21を掘り側壁を絶縁膜4で被覆し、トレンチ溝21をn型エピタキシャル層で埋めることでn型半導体領域31を形成する。この場合は絶縁膜3の張出しはない。エピタキシャル層はポリシリコン層でも構わない。
三つ目は、絶縁膜3に開口部23を形成し、開口部23をエピタキシャル層で埋めた後にn型半導体領域11(半導体基板)を貼りあわせる。図2に示すように、絶縁膜4で囲まれた図1のA部のn型半導体領域11内にn型拡散領域31aを拡散で形成することでn型半導体領域31と同様の効果を持たせる。この場合はトレンチ溝21をn型エピタキシャル層で埋める前者の方法に比べると製造が容易である。
n型半導体領域31(またはn型拡散領域31a)と接触しているp型半導体層1の表面層にはn型拡散領域32、さらにその表面層には高濃度のn型拡散領域33が形成され、n型半導体領域31(またはn型拡散領域31a)表面にはカソード電極28、p型半導体層2の裏面側にアノード電極29を形成することでサージ保護用の縦型pn接合ダイオード(縦型ダイオード)が形成される。n型拡散領域32、33は絶縁膜3を介してn型半導体領域11を貼りあわせる前に形成しておく。
図3は、図1の等価回路である。横型MOSFET101のドレイン電極と縦型ダイオード102のカソード電極28は表面金属配線によって接続され、横型MOSFET101のソース電極19と縦型ダイオード102のアノード電極29はGNDに接続されている。ESD等の正のサージ電圧が印加された場合、印加されたサージ電圧のエネルギーを縦型ダイオード102で吸収し横型MOSFET101を破壊から保護する。
本実施例の場合、サージ保護素子である縦型ダイオードが横型MOSFET下のp型半導体層1に幅広く形成されるので、図13で示される縦型ダイオードよりもチップ面積を小さくしても動作抵抗を小さくできるのでサージ耐量は大きくなる。p型半導体層1はダイオードの耐圧を確保するために必要であり、p型半導体層2はp型半導体層1を支持するために必要である。
図4は、この発明の第2実施例の半導体装置の要部断面図である。第1実施例と異なるのは、p型半導体層1の表面層に形成されたn型拡散領域32が高濃度のp型半導体層2に達している点である。こうすることで、低濃度のp型半導体層1の抵抗成分がなくなるため、更に縦型ダイオード102の動作抵抗が小さくなり、第1実施例よりもさらにサージ耐量は向上する。
車載用パワーICでは人為ミスによりバッテリーが逆に接続される場合がある。このとき基板電位(ここではp型半導体層2の電位)が高電位となり、サージ保護素子がpn接合ダイオードの場合には順方向電流が流れ破壊に至る。それを防止する方法について次の実施例で説明する。
図5は、この発明の第3実施例の半導体装置の要部断面図である。第2実施例と異なるのは、n型拡散領域32の表面層にp型拡散領域34を形成し、p型拡散領域34の表面と接してp型半導体領域35が形成され、サージ保護素子が縦型のオープンベースpnpトランジスタとなっている点である。
サージ保護素子をpnp構造とすると双方向耐圧特性を示しバッテリーを逆に接続した場合でも、バッテリー電圧より耐圧を高くすることでサージ保護素子に電流が流れることなくバッテリー逆接続保護ができて、かつESDなどのサージ保護については第1、第2実施例と同様チップ面積の増加させることなく高いサージ耐量を確保できる。
しかし、このpnp構造を図5で示すようにオープンベースpnpトランジスタで形成する場合、ベース層となるn型拡散領域32の全域を高濃度で形成するとバッテリー逆接続保護のために必要な耐圧を確保できない。一方、低濃度で形成すると動作抵抗が大きくなり、高サージ耐量を確保しようとするとチップ面積が大きくなる。
つぎに、双方向に耐圧特性を持つサージ保護素子において、チップ面積を大きくせずに、耐圧と高サージ耐量とを両立させることができる実施例について以下に説明する。
図6は、この発明の第4実施例の半導体装置の要部断面図である。第3実施例と主に異なるのは、横型MOSFETが形成されている箇所の下に位置している絶縁層3下にn型拡散領域32より高濃度のn型拡散領域36を形成した点である。以下、構造について詳細に説明する。
半導体基板100は高濃度のp型半導体層2と、このp型半導体層2上に形成された低濃度の半導体層1で構成される。p型半導体層1の表面には絶縁膜3を形成し、この絶縁膜3に開口部23を形成し、開口部23をエピタキシャル層で埋めた後にn型半導体領域11(半導体基板)を貼りあわせる。つぎに、開口部23上のn型半導体領域11にトレンチ溝21を形成し、その後トレンチ溝21の側壁に絶縁膜4を形成し内部をp型エピタキシャル層で埋めることでp型半導体領域35を形成する。
半導体基板100のp型半導体層1には低濃度のn型拡散領域32が形成され、絶縁膜3下にはこの低濃度のn型拡散領域32と横方向で接する様に高濃度のn型拡散領域36が形成され、低濃度のn型拡散領域32の表面層には高濃度のp型拡散領域38が形成されp型半導体領域35と接している。
このように高濃度のn型拡散領域36を設けることでオープンベースpnpトランジスタのベース領域の抵抗を小さくできる。そのためサージ耐量を向上させることができる。
さらに、p型半導体領域35の表面には表面電極であるカソード電極28(コレクタ電極)が形成され、p型半導体層2の裏面側に裏面電極であるアノード電極29(エミッタ電極)を形成することでサージ保護用の縦型オープンベースpnpトランジスタが形成される。
図7は、サージ保護素子の入力統合ICの接続例を示す図である。入力統合ICは入力回路、レベルシフト回路および出力回路で構成され、入力回路にサージ保護素子が接続する。このサージ保護素子は縦型オープンベースpnpトランジスタ103であり、等価回路では2個のダイオードのカソード同士を接続する逆直列回路で簡易的に表される。2個のダイオードはエミッタ/ベースで構成されるpnダイオードとベース/コレクタで構成されるpnダイオードである。
図8は、サージ保護素子の横型MOSFETへの接続例を示す図である。横型MOSFET101と並列にサージ保護素子である縦型オープンベースpnpトランジスタ103が並列接続する。
前記したように、サージ保護素子であるオープンベースpnpトランジスタ103は、図7および図8に示す様なダイオードを逆向きに直列接続した等価回路で簡易的に表すことができる。またICの回路部やMOSFET101とオープンベースpnpトランジスタ103は図3で示すように金属配配線によって接続される。
ESD等の正のサージ電圧が印加された場合には、図中の下側のダイオードが一定以上の電圧になるとブレイクダウンし電流を流すことでサージ電圧のエネルギー吸収し保護する。
また、バッテリーを逆接続した場合には図中上側のダイオード(逆バイアスが印加されるダイオード)がバッテリー電圧以上に設計されていることで電流を流すことなく保護できる。
本実施例の場合、サージ保護素子である縦型オープンベースpnpトランジスタ103のベース領域が高濃度のn型拡散領域36を備えているため、動作抵抗が小さくなる。そのためチップ面積を十分小さくしても高いサージ耐量を確保することができる。また、ベース領域が低濃度のn型拡散領域32を備えているため、バッテリー逆接続保護のための耐圧制御を容易に行うことができる。
図9は、この発明の第5実施例の半導体装置の要部断面図である。第4実施例と異なるのはp型拡散領域38と接している高濃度のp型拡散領域35aがn型半導体領域11内に拡散で形成されている点である。これは、n型半導体領域11を絶縁膜4で分割し、分割されたn型半導体領域11の一つに高濃度のp型拡散領域35aを拡散で形成する。また、このp型拡散領域35aを形成するn型半導体領域11下には絶縁膜3を形成しない。このp型拡散領域35aの形成方法は、図2のn型拡散領域31aの形成方法と導電型が異なるだけで同じである。
この様に形成した場合でも第4実施例と同様の特性の縦型オープンベースpnpトランジスタ103が形成できるため、バッテリー逆接続保護および高サージ耐量を確保することができる。
図10は、この発明の第6実施例の半導体装置の要部断面図である。第4実施例と異なるのは、p型半導体層1内に形成された高濃度のn型拡散領域36が高濃度のp型半導体層2に達している点である。低濃度のp型半導体層1の抵抗成分がなくなるため、第4実施例よりも更にサージ保護のための動作抵抗が小さくなりサージ耐量は向上する。
図11は、この発明の第7実施例の半導体装置の要部断面図である。第6実施例と異なるのは、p型半導体層1内に形成された低濃度のn型拡散領域32も高濃度のp型半導体層2に達している点である。低濃度のp型半導体層1の抵抗成分がn型拡散領域32、36の全域でなくなるため第6実施例より更にサージ保護のための動作抵抗が小さくなる。そのため、第6実施例よりもサージ耐量は向上する。
この発明の第1実施例の半導体装置の要部断面図 絶縁膜4で囲まれた図1のA部のn型半導体領域11内にn型拡散領域31を拡散で形成した図 図1の等価回路図 この発明の第2実施例の半導体装置の要部断面図 この発明の第3実施例の半導体装置の要部断面図 この発明の第4実施例の半導体装置の要部断面図 サージ保護素子の入力統合ICの接続例を示す図 サージ保護素子の横型MOSFETへの接続例を示す図 この発明の第5実施例の半導体装置の要部断面図 この発明の第6実施例の半導体装置の要部断面図 この発明の第7実施例の半導体装置の要部断面図 サージ保護素子として横型ダイオードを含んだ半導体装置の要部断面図 保護対象となる横型MOSFETに並列に接続した縦型ダイオードの要部断面図
符号の説明
1 p型半導体層(低濃度)
2 p型半導体層(高濃度)
3、4 絶縁膜
11、31 n型半導体領域
12 n型ドレイン領域
13、34、35a、38 p型拡散領域
14 n型ソース領域
15 p型コンタクト領域
16 ゲート酸化膜
17 ゲート電極
18 ドレイン電極
19 ソース電極
21 トレンチ溝
22 選択酸化膜
23 開口部
28 カソード電極
29 アノード電極
31a、32、33、36 n型拡散領域
35 p型半導体領域
100 半導体基板
101 横型MOSFET
102 縦型ダイオード
103 オープンベースpnpトランジスタ

Claims (10)

  1. 不純物濃度が高い第1導電型の第1半導体層と、該第1半導体層上に該第1半導体層の不純物濃度より低い不純物濃度で配置される第1導電型の第2半導体層と、該第2半導体層上に配置される開口部を有する第1絶縁膜と、該第1絶縁膜上に配置される第1半導体領域と、前記開口部箇所の前記第2半導体層上に配置され前記第1半導体領域より不純物濃度が高い第2半導体領域と、前記第1半導体領域を複数に分割し、且つ、前記第2半導体領域を取り囲む第2絶縁膜と、前記開口部下の前記第2半導体層に形成され前記開口部に露出する第2導電型の第1拡散領域と、前記分割された前記第1半導体領域に形成される横型素子と、前記第1半導体層と前記第2半導体層と前記第1拡散領域および前記第2半導体領域で形成される縦型のサージ保護素子とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1拡散領域が、前記第2半導体層の表面層に形成されるかもしくは前記第1半導体層に達するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2半導体領域が第2導電型であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1拡散領域の表面層に該第1拡散領域より不純物濃度が高い第2導電型の第2拡散領域が形成されることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第2半導体領域が第1導電型であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  6. 前記第1拡散領域の表面層に該第1拡散領域より不純物濃度が高い第1導電型の第2拡散領域が形成されることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1絶縁膜下に前記第1拡散領域と横方向側が接し前記第1拡散領域より不純物濃度が高い第2導電型の第3拡散領域を形成することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  8. 前記開口部下の前記第1拡散領域の表面層に前記第3拡散領域と離して前記第1拡散領域より不純物濃度が高い第1導電型の第4拡散領域を形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記第3拡散領域が前記第2半導体層に達することを特徴とする請求項7、8に記載の半導体装置。
  10. 前記横型素子が集積回路を構成する横型MOSFETであり、前記サージ保護素子が縦型pnダイオードもしくは縦型オープンベースバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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