JPH10288019A - 4サイクルエンジンの潤滑装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの潤滑装置

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JPH10288019A
JPH10288019A JP9102225A JP10222597A JPH10288019A JP H10288019 A JPH10288019 A JP H10288019A JP 9102225 A JP9102225 A JP 9102225A JP 10222597 A JP10222597 A JP 10222597A JP H10288019 A JPH10288019 A JP H10288019A
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JP
Japan
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oil
crank chamber
chamber
crank
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP9102225A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Watanabe
光則 渡辺
Kenji Imafuku
健治 今福
Takanobu Furuguchi
孝信 古口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIN DAIWA KOGYO
SHINDAIWA KOGYO KK
Subaru Corp
Makita Numazu Corp
Original Assignee
SHIN DAIWA KOGYO
SHINDAIWA KOGYO KK
Fuji Robin KK
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのような傾斜状態でも確実に内部潤滑を行
う4サイクルエンジンの潤滑装置を得ること。 【解決手段】 クランク室16と仕切られかついかなる
傾斜状態でも油漏れしない構成を有する油溜室18か
ら、ピストン24の上昇行程中に発生する負圧を利用し
て先端に錘43を有する吸入部40、通路44及び間欠
送油部46を通じてクランク室16に送油する。クラン
ク室16に送られ貯留されたオイルをクランクウエッブ
64と共に回動する突起部65により攪拌・飛散させて
オイルミスト化し、ピストン24の下降行程中に発生す
る正圧を利用して一方向弁70を介し動弁室18に送油
して各部を潤滑する。油漏れのない油溜室18から圧力
差を利用して送油することにより、どのような傾斜状態
でも確実に内部潤滑が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4サイクルエンジ
ン、特に手持ち式の噴霧機、刈払機等に搭載されて使用
される小型4サイクルエンジンの潤滑装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】草木向けの噴霧機や刈払機(トリマー)
に代表される手持ち式作業機は、作業者が不自由な姿勢
をとることなく作業できることが要求される。これによ
り、作業機の駆動源であるエンジンにはどんな角度に傾
けても安定して作動する能力が必須である。2サイクル
エンジンはピストンの上昇時に発生する負圧を利用して
潤滑用のオイルを燃料と共にエンジン内部に吸入し各可
動部の潤滑を行う機構を有するため自由な角度で使用可
能な構造が容易に実現される。従って、上記の作業機に
は傾斜性能に優れ小型軽量な2サイクルエンジンが広く
使用されてきている。一方、一般の4サイクルエンジン
は、設計・加工技術等の進歩により小型軽量なものは製
作できるが、クランク室下部に設けられた油溜部(オイ
ルパン)にオイルを貯留させ、そこから跳ね上げたりポ
ンプで汲み上げることで各可動部の潤滑を行う機構を採
用しているため基本的には正立させて使用せねばならな
い。すなわち、この潤滑機構が2サイクルエンジンに比
して劣った傾斜性能を4サイクルエンジンが有する要因
となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2サイ
クルエンジンは排気ガス中の炭化水素が多い、騒音が大
きい等の問題を有しており、近年の排気ガス浄化等の観
点から、排気ガス特性が良好でかつ低騒音な4サイクル
エンジンの手持ち式作業機への利用が要請されている。
そこで4サイクルエンジンを搭載しても自由な角度で作
業できるように傾斜性能に優れた4サイクルエンジンの
潤滑装置の開発が望まれていた。
【0004】本発明はこうした点を鑑みてなされたもの
で、その目的はどのような角度でも確実に内部潤滑を行
う4サイクルエンジンの潤滑装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下に示すエンジンをその手段として構成
する。
【0006】すなわち、請求項1に係る4サイクルエン
ジンの潤滑装置は、クランク室近くに設けられた油溜部
をクランク室と仕切り、いかなる傾斜状態においても外
部に油漏れを起こさない油溜室として構成し、かつこの
油溜室の傾斜状態にかかわらず常に先端が油溜室に溜ま
ったオイルに没するよう構成した吸入部を有し、この吸
入部からクランク室に発生する負圧により油溜室内のオ
イルを前記のクランク室へ送る第1送油手段と、クラン
ク室内に設けられ第1送油手段によって送られたオイル
を攪拌してオイルミスト化する攪拌部と、クランク室と
動弁室とを連通させる連通路と、クランク室に発生する
正圧によりクランク室内に発生したオイルミストを連通
路を通して動弁室に送る第2送油手段とを備えている。
【0007】かかる構成の潤滑装置によれば、いかなる
傾斜状態をも可能とさせる圧力差を利用して、オイルを
クランク室に送り内部潤滑を行い、そのオイルを攪拌部
によりオイルミストとした後に、再度圧力差を利用して
動弁室にオイルミストを送ってその内部部品の潤滑を行
うことが可能となる。
【0008】次に、請求項2に係る4サイクルエンジン
の潤滑装置では、請求項1で示された第1送油手段が、
クランク室が負圧となった際にクランク室と油溜室とが
通ずるようにクランク軸に通路を設けて構成されてい
る。
【0009】かかる構成の潤滑装置によれば、クランク
室がピストンの上昇により負圧となる作用を利用して、
油溜室内のオイルをクランク室に送ることが可能とな
る。
【0010】また、請求項3に係る4サイクルエンジン
の潤滑装置では、上記の吸入部が撓みを許容する所定長
さの管体からなり、先端に錘が設けられている。
【0011】こうした構成の潤滑装置によれば、先端の
錘が重力により下方に向かう作用を利用して常に油溜室
のオイルに没するよう構成することが可能である。
【0012】次に、請求項4に係る4サイクルエンジン
の潤滑装置では、上記の第2送油手段が、クランク室が
正圧となった時にはオイルミストを送り、クランク室が
負圧となった時には送油を停止する構造の一方向弁によ
り構成されている。
【0013】かかる構成の潤滑装置によれば、クランク
室がピストンの昇降により圧力変化する作用を利用し
て、確実にオイルミストを動弁室に送ることが可能とな
る。
【0014】更に、請求項5に係る4サイクルエンジン
の潤滑装置では、上記の攪拌部がクランク室内で回転す
るクランクウエッブの外周に設けられた突起部として構
成されている。
【0015】この構成を有する潤滑装置によれば、クラ
ンクウエッブの回転を利用した突起部の攪拌及び飛沫化
の作用により、クランク室に貯留したオイルが確実にオ
イルミスト化され得る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
一実施の形態について詳細に説明する。図1には本発明
の潤滑装置を備えた4サイクルエンジンの正面断面図、
図2、図3及び図4はそれぞれ図1のA−A線、B−B
線及びC−C線における断面図、そして図5は図3のD
−D線における断面図である。
【0017】4サイクルエンジンEは、左側面にエアク
リーナ2及び気化器4、右側面に排気マフラ6を配置し
て構成されており(図2参照)、シリンダヘッド10を
一体化して有するシリンダブロック12とクランクケー
ス14とで形成されたクランク室16及びクランクケー
ス14の下部に設けられた油溜室18を有している。こ
の油溜室18は本発明の特徴的な構成を有しており、ク
ランクケース14とは下面壁14aにて仕切られ、全体
として密閉した空間となっている。
【0018】また、図1及び図3に示したように、油溜
室18には、後に詳述する吸入部40及び一方向弁7
0、更に油溜室18内の圧力変化に応動して開閉し空気
を取入れる一方向弁76が設けられている。これらは油
溜室18内に圧力変化がない限り閉鎖されているので、
油溜室18はいかなる傾斜状態においても外部に油漏れ
しない構成を有している。
【0019】シリンダブロック12とクランクケース1
4とは図1に示したように軸線を水平方向に設けたクラ
ンク軸20を支承している。このクランク軸20のクラ
ンクピンにコンロッドを介して連接するピストン24
は、シリンダブロック12の内部に設けられたシリンダ
12aに摺動自在に嵌装されている。
【0020】図2に示したシリンダ12aの頂壁には、
上記の気化器4及び排気マフラ6にそれぞれ連なる吸気
ポート及び排気ポートが形成されると共に、これらを開
閉する吸気バルブ27及び排気バルブ29が挿設されて
いる。これらバルブを駆動するバルブ駆動部30は、図
1に示したようにバルブ駆動ギヤ36、カムギヤ37、
ロッカアーム38,39等の部品により構成されてい
る。これらバルブ駆動部30の各構成要素は、シリンダ
ブロック12の頭部と側部とに形成された動弁室34及
びこの動弁室34とクランク室16を連通させるよう
に、シリンダブロック12とクランクケース14の側部
に形成された連通路32に配設されている。
【0021】クランク室16と油溜室18との間には、
本発明の特徴的な構成要素である吸入部40、通路44
及び間欠送油部46が第1送油手段として設けられてい
る。吸入部40は、例えばゴム材のような弾性材により
容易に撓む管体42により形成されており、その先端に
は錘43が設けられている。すなわち、この錘43の重
力により常に鉛直下方に撓む構成となっている。これに
より、吸入部40の先端は、油溜室18がいかなる傾斜
状態にあっても常に適量溜まったオイルの油面下に存在
する。吸入部40の管体42及び錘43の材質は耐油
性、耐熱性を有するものが好適である。
【0022】また、吸入部40の他端は、クランク軸2
0周辺の断面図である図4に示したようにクランクケー
ス14に穿設された通路44に連通されている。この通
路44はクランク軸20の外周面に達し円弧状に所定範
囲広がって接している。
【0023】一方、クランク軸20側の間欠送油部46
(図1参照)は、クランク室16側からクランク軸20
の中心近傍に所定の内径で外部に貫通することなく穿設
された通路T1及びこれに連続してクランク軸20の半
径方向外方へ向けて穿設された通路T2により形成され
ている。この通路T2はピストン24の上昇によりクラ
ンク室16が負圧となる際のクランク軸20の回転角度
内においてクランクケース14の通路44と連通するよ
うな配置とされている。
【0024】従って、ピストン24が上昇している際の
所定の時期に、吸入部40、通路44及び間欠送油部4
6が連通し、この時クランク室16に発生する負圧を利
用して油溜室18からオイルが吸引され、クランク室1
6内に送られる。
【0025】クランク室16には、クランク軸20に固
着され、その表面にオイルを沿わせ回転により飛散させ
ることが可能なクランクウエッブ64を収容している。
このクランクウエッブ64は、その外周に1個又は複数
個の突起部65を攪拌部として有している(図1参
照)。突起部65はクランクウエッブ64の円周上で1
80度対向する位置に2個設けられ若干の折れ曲がり角
を持たせている。この突起部65によるクランクウエッ
ブ64の外径への突出量に応じ、クランク室16に断面
凹形でクランクウエッブ64の外形に沿い円弧状に拡張
した円弧溝69を形成させ、回転動作時においてクラン
クウエッブ64とクランク室16の側壁との干渉を避け
ている。
【0026】クランク室16と連通路32との間には、
一方向弁70が第2送油手段として設けられている。一
方向弁70はクランクケース14の下部に穿設されたバ
ルブ孔72と、ピストン24の昇降動作に伴いクランク
室16が正圧になった際にバルブ孔72を開き、クラン
ク室16が負圧になった際にバルブ孔72を閉鎖するよ
うに、油溜室18側からクランクケース14にねじによ
り締結され所定の弾性を有したバルブプレート74とに
より構成されている。バルブプレート74の材質は耐油
性、耐熱性を有するものであればいずれでもよい。
【0027】また、図3に示したシリンダブロック12
には、その頭部側で一端が動弁室34内に形成されオイ
ルと空気を分離するブリーザ室78に配設され、他端が
エアクリーナ2に設けられ空気を開放するブリーザ管8
0が備えられている。
【0028】更に、図3及び図5に示したように、シリ
ンダブロック12には、それぞれ一端が動弁室34及び
ブリーザ室78に配設され、他端が油溜室18に配され
てオイルを動弁室34側から油溜室18に戻す2本の戻
し通路82,84が備えられている。
【0029】このように構成した本実施の形態の動作は
以下の通りである。図1は、4サイクルエンジンEを搭
載した手持ち式作業機の姿勢により、エンジン本体1の
動弁室34を上方に向けて傾斜状態にない、いわゆる正
立位置での使用状態を示している。このとき、クランク
室16、油溜室18及び動弁室34には潤滑用のオイル
が適量溜まっている。油溜室18の吸入部の先端はオイ
ル中に没している。
【0030】この4サイクルエンジンEを作動させる
と、ピストン24の昇降運動によりクランク室16に圧
力変化が生じる。すなわち、ピストン24の上昇行程で
はクランク室16が減圧され負圧状態となり、下降行程
ではクランク室16が昇圧されて正圧状態となる。
【0031】このクランク室16が負圧になることでク
ランク室16と油溜室18に差圧が生じ、ピストン24
の上昇時に油溜室18と連通するように回動するクラン
ク軸20に設けられた間欠送油部46の通路T1,T2
及び吸入部40を介してクランク室内に油溜室18に貯
留されたオイルが送られる。
【0032】このオイルは、重力及び回動による遠心力
の作用でクランク軸20に固着されたクランクウエッブ
64を伝わり、クランクウエッブ64の端部からクラン
ク室16内壁に飛散し、その一部をオイルミスト化しつ
つ円弧溝69の最下部に貯留する。この貯留されたオイ
ルをクランクウエッブ64外周に所定個数設けられた突
起部65が、クランクウエッブ64の回動により攪拌す
ると共に少量掬い上げて飛散させることでクランク室1
6及びシリンダ12a内でオイルミスト化する。これら
オイル及びオイルミストはクランク軸20やクランク室
16内の各部品を潤滑する。
【0033】上記のオイルミスト化はクランクウエッブ
64が回動し円弧溝69の最下部に貯留するオイルが存
在する限りにおいて連続して行われるが、ピストン24
の上昇時の所定範囲内に通路T2に連通するよう形成さ
れた通路44の構造により油溜室18からクランク室1
6にオイルが過剰に供給されることはない。従って、ク
ランク室16でのオイルの溜まり過ぎを防ぎつつ動弁室
34へ適量のオイル(オイルミスト)を供給することが
可能であり、過剰供給による動力損失を防ぐことができ
る。所定量のオイルが送られ圧力が低下した油溜室18
には一方向弁76が開閉動作して空気が取り入れられる
ことから、油溜室18内の圧力は一定の負圧に保たれ
る。
【0034】続いて、ピストン24の下降行程でクラン
ク室16が正圧になると再びクランク室16と油溜室1
8に圧力差が生じる。この場合、一方向弁70のバルブ
プレート74がバルブ孔72を開き、昇圧された空気と
共にクランク室16及びシリンダ12aに貯められたオ
イルミストをクランク室16から連通路32へ送る。
【0035】ピストン24の下降行程が終了し、上昇行
程に移行するとクランク室に負圧が発生するので一方向
弁70のバルブプレート74はこの負圧に吸引されバル
ブ孔72を閉鎖してオイルミストの送り動作を終了す
る。
【0036】連通路32に送られたオイルミストは正圧
により動弁室34に圧送されると共にバルブ駆動部30
の各部品を潤滑する。吸気バルブ27、排気バルブ2
9、ロッカアーム38,39等の位置まで送られ潤滑を
行ったオイルミストは、ブリーザ室78に至りオイルと
空気に分離される。分離されたオイルは、図5に示した
2本の戻し通路82,84を通じて一定の負圧に保たれ
た油溜室18に回収される。一方、分離された空気は、
ブリーザ管80を通じてエアクリーナ2内に開放され
る。
【0037】次に、4サイクルエンジンEの作動中、手
持ち式作業機の姿勢を変化させ、図6に示したようにエ
ンジン本体1の動弁室34を下方に向けて倒立位置で使
用したり、或いは図7に示したようにエアクリーナ2及
び排気マフラ6を上下方向に向けた傾斜位置で使用した
場合においても、潤滑用のオイル又はオイルミストが上
述の正立位置での使用と同様に4サイクルエンジンEの
内部を潤滑する。このとき、油溜室18内に配された吸
入部40の先端は、その先端に固着された錘43が重力
により速やかに移動するのに伴い、所定量貯留されたオ
イル中に常に没する。また、オイル及びオイルミストは
ピストン24の動作により発生した所定の圧力差により
一方向に限って送られるため動弁室34、図5に示した
戻し通路82,84等で逆流することがない。
【0038】更に、図8に示したようにエンジン本体1
の駆動軸90及びクランク軸20を上下方向に向けた傾
斜位置で使用した場合にも、クランクウエッブの一部が
オイルに浸るのみで過剰供給に陥ることなく、油溜室1
8内の吸入部40の先端が速やかに下方に移動し貯留さ
れたオイル中に没しオイルが送られることから、オイル
又はオイルミストが4サイクルエンジンEの内部を適切
に潤滑する。
【0039】なお、本発明は本実施の形態の構成に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形
が可能である。例えば、図示では本発明に係る潤滑装置
がOHV方式の4サイクルエンジンに用いられたものを
示したが、OHC方式等のエンジンに使用されてもよ
い。また一方向弁70はバルブプレート74及びバルブ
孔72から構成されるものの他、ボールバルブ方式等に
よることも可能である。また突起部65は若干の折れ曲
がり角を持たせているが、オイルの攪拌・飛散の作用の
強弱等を考慮して折れ曲がり角を有しないよう構成して
もよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる4
サイクルエンジンの潤滑装置によれば、4サイクルエン
ジンがどのような傾斜状態にあっても確実にその内部の
潤滑ができるという優れた効果を呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る潤滑装置を備えた4サイク
ルエンジンの正面断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【図5】図3のD−D断面図である。
【図6】4サイクルエンジンの動弁室を下方に向けた傾
斜状態での潤滑説明図である。
【図7】4サイクルエンジンのエアクリーナ及び排気マ
フラを上下方向に向けた傾斜状態での潤滑説明図であ
る。
【図8】4サイクルエンジンの駆動軸及びクランク軸を
上下方向に向けた傾斜状態での潤滑説明図である。
【符号の説明】
E 4サイクルエンジン 12 シリンダブロック 14 クランクケース 20 クランク軸 16 クランク室 18 油溜室 34 動弁室 40 吸入部 42 管体 43 錘 44 通路 46 間欠送油部 64 クランクウエッブ 65 突起部 T1,T2 通路 70 一方向弁(第2送油手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今福 健治 東京都羽村市神明台2丁目10−5 新ダイ ワ工業株式会社東京技術研究所内 (72)発明者 古口 孝信 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク室近傍に設けられた油溜部から
    クランク室及び吸・排気のバルブ機構を収納した動弁室
    に送油して各部の潤滑を行い、かつ油溜部とクランク室
    と動弁室との間でオイルを循環させる4サイクルエンジ
    ンの潤滑装置において、 前記油溜部が前記クランク室と仕切られいかなる傾斜状
    態でも外部に油漏れしない油溜室として構成され、 該油溜室の傾斜状態にかかわらず常に先端が前記油溜室
    の油面下に存在するように構成された吸入部を有し、該
    吸入部から前記クランク室に発生する負圧により前記油
    溜室内のオイルを前記クランク室へ送る第1送油手段
    と、 前記クランク室内に設けられ前記第1送油手段によって
    送られたオイルを攪拌してオイルミスト化する攪拌部
    と、 前記クランク室と前記動弁室とを連通させる連通路と、 前記クランク室に発生する正圧により前記クランク室内
    のオイルミストを前記連通路を介して前記動弁室に送る
    第2送油手段と、 を備えることを特徴とする4サイクルエンジンの潤滑装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1送油手段は、 前記クランク室が負圧となった時に前記クランク室と前
    記油溜室とを連通するようにクランク軸に通路を穿設し
    て構成されることを特徴とする請求項1に記載の4サイ
    クルエンジンの潤滑装置。
  3. 【請求項3】 前記吸入部は、 可撓性を有する所定長さの管体であって、先端に錘が設
    けられることを特徴とする請求項1〜3に記載の4サイ
    クルエンジンの潤滑装置。
  4. 【請求項4】 前記第2送油手段は、 前記クランク室が正圧となった時に前記オイルミストを
    送り、前記クランク室が負圧となった時に送油を停止す
    る一方向弁により構成されることを特徴とする請求項1
    〜3に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
  5. 【請求項5】 前記攪拌部は前記クランク室内で回動す
    るクランクウエッブの外周に設けられた突起部として構
    成されることを特徴とする請求項1〜4に記載の4サイ
    クルエンジンの潤滑装置。
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