JPH10286932A - 耐摩耗性化粧材 - Google Patents

耐摩耗性化粧材

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JPH10286932A
JPH10286932A JP11010897A JP11010897A JPH10286932A JP H10286932 A JPH10286932 A JP H10286932A JP 11010897 A JP11010897 A JP 11010897A JP 11010897 A JP11010897 A JP 11010897A JP H10286932 A JPH10286932 A JP H10286932A
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JP
Japan
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spherical
resin
wear
decorative material
coating
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Application number
JP11010897A
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English (en)
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Toshitake Kobayashi
利武 小林
Kazuhiro Takahashi
一弘 高橋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性化粧材の保護層に角の尖った多角形
状の粉末フィラーを使用した場合、表面の手触り感が悪
く、又、耐摩耗性及び意匠性も不十分である。また、角
の尖った多角形状の粉末フィラーは、製造工程におい
て、グラビアロールやドクターブレードを摩耗させた
り、傷つけたりする問題がある。 【解決手段】 紙、プラスチックシート等の基材11に印
刷等により絵柄層12を形成し、その絵柄層12の上に、球
状アルミナ14と無機又は有機の球状フィラー15を含有す
る電離放射線硬化性樹脂を用いて、グラビアコート等に
より保護層13を形成して耐摩耗性化粧材1 を作製する。
更に、前記無機又は有機の球状フィラー15の粒径を球状
アルミナ14より大きくすることにより、意匠性に優れた
耐摩耗性化粧材1 を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床面、壁
面、天井等の内装、家具並びに各種キャビネット等の表
面装飾材料、建具の表面化粧、車両内装等に用いる表面
化粧材として利用させれる化粧材に関し、特に表面の耐
摩耗性が要求される用途に使用される化粧材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築物の内層や家具、キャビ
ネット等の装飾用の材料として、メラミン化粧板、ダッ
プ化粧板、ポリエステル化粧板、プリント合板、塩化ビ
ニル化粧板等の各種化粧材が用いられている。例えば、
特開平5ー86306号公報に、バインダー樹脂として
電離放射線重合性オリゴマー、電離放射線重合性モノマ
ー及び離型剤を含有する組成物を用いて、化粧材表面に
保護層を設ける方法が開示されている。
【0003】上記の如くバインダー樹脂として硬い樹脂
を使用することで、確かに耐摩耗性は向上する。このよ
うな表面保護層の硬度を高めて耐摩耗性を改良する手段
は、メラミン化粧板等のように硬質の基材を用いた化粧
材の場合は、表面樹脂層の柔軟性はあまり問題にならな
いので、耐摩耗性を改良する方法としては有効な手段で
ある。しかし、基材として、厚みの薄い紙やプラスチッ
クシートのような柔軟性を有する基材を使用する場合
は、樹脂の架橋密度を高くすると樹脂層の柔軟性が損な
われて、表面樹脂層が衝撃によって割れたり、亀裂が発
生し易くなる等の問題が生じる。従って、表面樹脂の架
橋密度を上げて樹脂の硬度を向上させて、耐摩耗性を改
良しようとしても、柔軟性を要求される場合は限界があ
った。
【0004】そのため、樹脂層の柔軟性を低下させずに
耐摩耗性を改良する方法として、樹脂層に無機材料を添
加する方法が、従来から行われている。例えば、特開昭
60ー23642号公報には、サンドブラスト法やブラ
シ研磨法等の研磨剤として使用されている平均粒径が1
〜50μmのSiO2 及びAl2 3 を主成分とする天
然ガラスの粉末を配合した塗料を用いて、表面樹脂層を
形成することが開示されている。上記塗料によって形成
された表面保護層は、従来品に比べて、硬度が硬く、且
つ柔軟性を有し、耐摩耗性や耐擦傷性に優れた物性を示
した。
【0005】また、転写シートの場合は、転写後の被転
写体の表面の耐摩耗性や耐擦傷性を向上させる目的で、
表面保護層を形成する電離放射線硬化性樹脂に、平均粒
径1〜5μmのアルミナ粉末を、電離放射線硬化性樹脂
100重量部に対して10〜30重量部添加し、このア
ルミナ含有電離放射線硬化性樹脂を用いて転写シートの
保護層を形成することが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記アルミナ
や天然ガラスの粉末等の無機フィラーを添加した塗料を
用いて化粧材の保護層を形成した場合、無機材料を添加
しないものより化粧材の耐摩耗性は向上するが、未だ不
十分である。特に、床材のように高い耐摩耗性が要求さ
れる場合には、更に耐摩耗性に優れたものが望まれてい
る。また、上記無機フィラーを添加した塗料を用いて、
グラビアロールコート法により基材にコートする場合、
無機フィラーのアルミナや天然ガラスの粉末は角が尖っ
た多角形状であるため、グラビアロールやドクターブレ
ードを摩耗させたり、傷つけたりして、加工上大きな問
題であった。更に、硬質で角の尖った多角形状の粉末を
添加した塗膜は、手触り感が悪く、感触を重視するもの
には利用できなかった。又、床材に使用したとき、履物
等のように、この化粧材に直接接触する場合は、その物
体を摩耗させるという問題もあった。
【0007】本発明は、表面保護層を形成する電離放射
線硬化性樹脂にフィラーとして、球状のアルミナとそれ
より粒径の大きい無機或いは有機の球形のフィラーを使
用することにより、上記問題の解決を図った。即ち、球
状のフィラーの使用により、塗工の際に、ロールやドク
ターブレードを摩耗することもなく、柔軟性のある基材
にも耐摩耗性に優れた表面保護層を形成することができ
た。更に、フィラーは球状であるため、本発明の化粧材
は、感触がよく、且つ耐摩耗性に優れていて、これに接
触する物体を摩耗されせることもない。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、化粧材の構成を以下のようにした。基材の表面に、
絵柄層及び保護層を形成した化粧材において、該保護層
が球状アルミナと無機或いは有機の球状フィラーを含有
する電離放射線硬化性樹脂層からなることを特徴とする
耐摩耗性化粧材とした。また前記球状アルミナと無機或
いは有機の球状フィラーを含有する電離放射線硬化性樹
脂層において、該球状アルミナの平均粒径が10〜30
μmで、その含有量が10〜30重量%であり、且つ該
無機或いは有機の球状フィラーの平均粒径が10〜10
0μmで、その含有量が5〜50重量%である耐摩耗性
化粧材とした。更に、前記電離放射線硬化性樹脂層に含
有される、前記無機或いは有機の球状フィラーの平均粒
径が、前記球状アルミナの平均粒径より大きい耐摩耗性
化粧材とした。
【0009】即ち、 基材の表面に、絵柄層及び保護層
として電離放射線硬化性樹脂層を形成して化粧材を作製
する際に、電離放射線硬化性樹脂に球状アルミナと無機
或いは有機の球状フィラーを添加した樹脂組成物を用い
て保護層を形成して耐摩耗性化粧材としたものである。
そして、前記電離放射線硬化性樹脂に対して、前記球状
アルミナの平均粒径が10〜30μmのものを、10〜
30重量%添加し、且つ前記無機或いは有機の球状フィ
ラーの平均粒径が10〜100μmのものを、5〜50
重量%添加した樹脂組成物を用いて、保護層を形成して
耐摩耗性化粧材としたものである。更に、電離放射線硬
化性樹脂に添加する無機或いは有機の球状フィラーの平
均粒径が、アルミナの平均粒径より大きいものを使用す
ることにより、意匠性に優れた耐摩耗性化粧材を得るこ
とができた。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にしながら本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の耐摩耗性化粧材
の一例を示した模式断面図である。図2は本発明の耐摩
耗性化粧材の別の態様で、シート状の耐摩耗性化粧材を
作製し、これを別の被着体に貼付して耐摩耗性化粧材と
したときの模式断面図である。図3は本発明の耐摩耗性
化粧材を作製するときの説明図である。図4は本発明の
様耐摩耗性化粧材の別の態を作製するときの説明図であ
る。
【0011】本発明の耐摩耗性を有する化粧材(以下単
に耐摩耗性化粧材とする)1は、図1に示すように、基
本的には、基材11、絵柄層12、及び球状アルミナ1
4と球状フィラー15を含有する電離放射線硬化性樹脂
からなる保護層13から構成される。また、前記耐摩耗
性化粧材を薄いシート状物を用いて作製し、この耐摩耗
性化粧材を、図2に示すように、接着剤層16を介して
被着体17に接着し、耐摩耗性化粧材1とすることもあ
る。即ち、本発明の特徴は、球状のシリカと無機又は有
機の球状のフィラーを添加した電離放射線硬化性樹脂で
保護層を形成し、これに電離放射線を照射して電離放射
線硬化性樹脂を硬化せしめて、表面に耐摩耗性に優れた
保護層を形成することにある。そして、無機又は有機の
球状フィラーの平均粒径を球状アルミナの粒径より大き
なものを使用することにより、意匠性を高めたものであ
る。
【0012】以下に、本発明の耐摩耗性化粧材の製造方
法について説明する。先ず、図3(a)に示すように、
基材11として、含浸紙やプラスチックシートを用い
て、この基材11に、グラビア印刷等により木目柄等を
印刷して、図3(a)に示すように、絵柄層12を形成
する。次に、図3(b)に示すように、前記絵柄層を設
けた基材11の絵柄層12側に、電離放射線硬化性樹脂
に球状アルミナ14と球状フィラー15を添加した樹脂
組成物を用いて、グラビアロールコート法等によりコー
ティングして保護層13を形成する。更に、図3(b)
に示すように、この保護層13の上から電子線18等の
電離放射線を照射して保護層13の電離放射線硬化性樹
脂を硬化させて、図3(c)に示すように、耐摩耗性化
粧材1を作製する。得られた耐摩耗性化粧材1は、電離
放射線硬化性樹脂に添加したアルミナやフィラーは球形
又は楕円形等の粒子であるので、表面は感触がソフトで
あり、耐摩耗性の優れたものとなる。更に、球状のフィ
ラー15として、球状アルミナ14の平均粒径より大き
な粒子を用いることにより、意匠性の高いものが得られ
る。
【0013】本発明に使用される球状シリカは、真球
状、或いは球を偏平にした楕円球状、又はこれらに類似
した形状で、表面が滑らかな曲面を有するものであるこ
とが重要である。特に、粒子表面に突起や角のない、所
謂カッテングエッジにないことが必要である。球状粒子
は、表面樹脂層に添加した場合、同じ材質の不定形の粒
子と比較して、樹脂層の耐摩耗性を大きく向上させると
共に、塗工の際に塗工装置を摩耗させることが少なくな
る。更に、カッテングエッジを有する粒子と比較して、
散乱光が少なくなり塗膜の透明度が高まるので、意匠性
を高めることができる。
【0014】球状アルミナとしては、非常に硬度が高
く、耐摩耗性に優れており、球状のものが比較的容易に
得られるα−アルミナが好適である。球形のα−アルミ
ナは、特開平2ー55269号公報に記載されているよ
うに、アルミナ水和物、ハロゲン化合物、硼素化合物等
の鉱化剤或いは結晶剤を電融アルミナ或いは焼結アルミ
ナの粉砕品に少量添加し、1400℃以上の温度で2時
間以上熱処理することにより、アルミナ中のカッティン
グエッジが減少して球状のものが得られる。このような
球状アルミナは、昭和電工(株)より「球状アルミナ
(SphericalAlumina)AS−10、AS−20、AS−
30、AS−40、AS−50」として各種の平均粒径
のものが市販されている。
【0015】本発明においては、球状アルミナの粒子径
は平均粒径10〜30μmのものが使用される。粒子径
が10μm未満では塗膜の透明性が低下すると共に、耐
摩耗性が低下して好ましくない。また、粒子径が30μ
mを超える場合は、球状アルミナと一緒に添加するフィ
ラーがこれより大きくする必要があるので、コーティン
グ作業が困難になり、又塗膜の柔軟性が損なわれる。ま
た、電離放射線硬化性樹脂への球状アルミナの添加量
は、電離放射線硬化性樹脂の塗膜を電離放射線照射によ
り硬化後、その硬化塗膜に対して、10〜30重量%に
なるように添加することが必要である。硬化塗膜に対す
る球状アルミナの含有量が、10重量%未満の場合は、
耐摩耗性が不十分で、球状アルミナの添加効果が十分発
揮されない。また、含有量が30重量%を超える場合
は、球状アルミナと一緒に添加するフィラーも含めて添
加量が多くなり過ぎて、樹脂組成物の粘度が高くなりコ
ーティングができなくなる。
【0016】本発明に使用される球状フィラーは、球状
シリカと同様に、真球状、或いは球を偏平にした楕円球
状、又はこれらに類似した形状で、表面が滑らかな曲面
を有するものであることが重要である。球状フィラー
は、無機物又は有機物のいずれでも使用可能である。球
状フィラーの具体的な例としては、シリカ、酸化クロ
ム、酸化鉄、ダイヤモンド、ジルコニア、チタニア、黒
鉛等の無機物粒子、及び有機質の粒子として架橋アクリ
ル等の合成樹脂ビーズ等が挙げられる。
【0017】本発明においては、球状フィラーの粒子径
は平均粒径10〜100μmのものが使用される。粒子
径が10μm未満では、球状アルミナと同様、塗膜の透
明性が低下すると共に、耐摩耗性が低下して好ましくな
い。また、粒子径が100μmを超える場合は、コーテ
ィング作業が困難になり、又塗膜の平滑性が損なわれて
好ましくない。また、本発明においては、球状フィラー
の粒子径は、球状アルミナの粒子径より大きくすること
が重要である。これによって、化粧材は耐摩耗性に優れ
た物性を発揮すると共に、粒子径の異なる球状粒子から
の反射光により意匠性にも優れたものとなる。そのた
め、球状フィラーの粒子径は、球状アルミナの粒子径が
10〜20μmのときは、その1.2〜5.0倍、球状
アルミナの粒子径が20〜30μmのときは、その1.
2〜3.0倍の範囲がよく、より好ましくは球状アルミ
ナの粒子径が20〜30μmで、球状フィラーの粒子径
は、その1.2〜1.5倍にすれば意匠性及び物性を高
めることができる。
【0018】電離放射線硬化性樹脂への球状フィラーの
添加量は、球状アルミナと同様、電離放射線硬化性樹脂
の硬化塗膜に対する含有量が、5〜50重量%になるよ
うに添加することが必要である。硬化塗膜に対する球状
フィラーの含有量が、5重量%未満の場合は、耐摩耗性
が不十分で、球状フィラーの添加効果が十分発揮されな
い。また、含有量が50重量%を超える場合は、電離放
射線硬化性樹脂のバインダーとしての作用が発揮されな
くなり、塗膜の可撓性が損なわれると共に、コーティン
グ作業が困難となる。
【0019】また、球状シリカ及び球状フィラーの粒径
は、電離放射線硬化性樹脂で形成される保護層の厚さに
よって選定することが好ましい。例えば、球状シリカ及
び球状フィラーを添加した電離放射線硬化性樹脂層(保
護層)の厚さが10〜30μmの場合は、粒子径は10
〜50μmの範囲が好ましい。しかし、保護層の平均厚
さをt(μm)とし、球状粒子の直径をd(μm)とし
た場合、下記の数1の式を満足するように、球状粒子径
を選定する方が望ましい。
【数1】0.3t≦d≦2.0t 球状粒子径が2.0tを超えると、保護層の表面に球状
粒子が半分以上はみ出すことになり、外観が悪くなると
共に、バインダー樹脂から球状粒子が取れ易くなる。ま
た、球状粒子径が0.3t未満では、大部分の球状粒子
がバインダー樹脂の中に存在することになり、耐摩耗性
が十分得られなくなる。
【0020】上記球状シリカ及び球状フィラーは保護層
となる電離放射線硬化性樹脂との接着性や分散性等の物
性改善のために、表面処理をすることがある。例えば、
ステアリン酸等の脂肪酸で処理すると分散性が向上す
る。また、表面をシランカップリング剤で処理すると、
バインダーとしての電離放射線硬化性樹脂のと密着性や
粒子の分散性が向上する。シランカップリング剤として
は、分子中にビニル基やアクリル基等のラジカル重合性
不飽和結合を有するアルコキシシランや分子中にエポキ
シ基、アミノ基、メルカプト基等の官能基を有するアル
コキシシランが挙げられる。本発明においては、球状粒
子のバインダーとして電離放射線硬化性樹脂が使用され
るので、シランカップリング剤はラジカル重合性不飽和
結合を有するアルコキシシランが用いられる。
【0021】ラジカル重合性不飽和結合を有するアルコ
キシシランの具体例としては、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
ジメチルメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
ジメチルエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルジメチルメ
トキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジエキシシラ
ン、γ−アクリロキシプロピルジメチルエトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン等がある。
【0022】球状シリカ及び球状フィラーの表面をシラ
ンカップリング剤で処理する方法は特に制限はなく、公
知の方法が使用できる。例えば、乾式法として球状粒子
を激しく攪拌しながら所定のシランカップリング剤を吹
きつける方法や、湿式法としてトルエン等の溶媒中に球
状粒子を分散させた後、所定量のシランカップリング剤
を加えて反応させる方法が挙げられる。球状粒子に対す
るシランカップリング剤の処理量(所要量)は、球状粒
子の比表面積100に対してシランカップリング剤の最
小被覆面積が10以上となるようにすることが好まし
い。球状粒子の比表面積100に対してシランカップリ
ング剤の最小被覆面積が10未満の場合はあまり表面処
理効果がない。
【0023】本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂
としては、具体的には、分子中に(メタ)アクリロイル
基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性
不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基又はチ
オールを2個以上有する単量体、プレポリマー、オリゴ
マー、及び/又はポリマーを適宜混合した、電離放射線
により硬化可能な組成物が使用される。尚、ここで、
(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタ
アクリロイル基の意味で用いおり、以下同様の意味で用
いるものとする。ここで、電離放射線とは、電磁波又は
荷電粒子線の中で分子を重合或いは架橋し得るエネルギ
ー量子を有するものを意味し、通常、電子線又は紫外線
が用いられる。
【0024】前記プレポリマー、オリゴマーの例として
は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の
不飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、
ポリエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオ
ールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレ
ート類、カチオン重合型エポキシ化合物等が挙げられ
る。分子量としては、通常250〜10,000程度の
ものが用いられる。ラジカル重合性不飽和基を有するポ
リマーとしては、上記ポリマーの重合度を10,000
程度以上としたものが用いられる。
【0025】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂等のエポキシ系樹脂、脂肪族系ビ
ニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエー
テル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。
【0026】カチオン重合性官能基を有する単量体の例
としては、上記カチオン重合性官能基を有するプレポリ
マーの単量体が利用できる。チオール基を有する単量体
の例としては、トリメチロールプロパントリチオグリコ
レート、ジペンタエリスリトールテトラチオグリコレー
ト等がある。
【0027】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体、例えば、メチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0028】ラジカル重合性不飽和基を有する多官能単
量体の例としては、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0029】電離放射線硬化性樹脂に用いられる単量体
の例としては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチ
レン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸
ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキ
シブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタク
リル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタク
リル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリル
酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、メタクリ
ル酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、アクリ
ル酸−2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチル、メタ
クリル酸(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル
酸−2−(N、N−ジジエチルアミノ)プロピル等の不
飽和酸の置換アミノアルコールエステル類、アクリルア
ミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、
エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリ
コールジアクリート等の化合物、ジプロピレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールアクリレート、
プロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレング
リコールジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/
又は、分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオ
ール化合物、例えば、トリメチロールプロパントリチオ
グリコレート、トリメチロールプロパントリチオプロピ
レート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等
がある。
【0030】以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2
種以上混合して用いるが、電離放射線硬化性樹脂に通常
の塗工適性を付与するために、前記プレポリマー又はオ
リゴマーを5重量%以上、前記単量体及び/又はポリチ
オールを95重量%以下とすることが好ましい。
【0031】単量体の選定に際しては、硬化物の可撓性
が要求される場合は塗工適性上支障の無い範囲で単量体
の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレート
単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。又、硬化
物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場合には塗
工適性上支障の無い範囲で単量体の量を多めにしたり、
3官能以上のアクリレート系単量体を用い高架橋密度の
構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と3官能以
上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性とを調整す
ることも出来る。
【0032】以上の様な1官能アクリレート系単量体と
しては、2−ヒドロキシアクリレート、2−ヘキシルア
クリレート、フェノキシエチルアクリレート等が挙げら
れる。2官能アクリレート系単量体としては、エチレン
グリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート等が、3官能以上のアクリレート系単量
体としてはトリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
【0033】電離放射線硬化性樹脂として紫外線又は可
視光線にて硬化させる場合には、電離放射線硬化型樹脂
中に光重合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合
して用いることができる。また、カチオン重合性官能基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族
ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨード
ニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エ
ステル等を単独又は混合物として用いることができる。
尚、これらの光重合開始剤の添加量としては、該電離放
射線硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重
量部程度である。
【0034】本発明に使用される基材の材質としては、
紙、プラスチック、金属箔、板等が用いられる。例え
ば、紙、プラスチックシート、不織布等のシート状のも
の、或いは金属板、木質板、プラスチック板等の板状の
もの等のいずれも使用できるが、柔軟性を有するシート
状のものが、製造工程において、巻取状態で連続生産が
可能であるので好ましい。通常、シート状のものを使用
する場合、シートの厚さは5〜200μmが好ましい。
また、基材の表面に凹凸を有するものや立体形状を有す
るものも使用可能である。
【0035】基材として用いられる紙としては、薄葉
紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石膏ボ
ード紙、紙にポリ塩化ビニル樹脂をゾル又はドライラミ
ネートした所謂ビニル壁紙原反、上質紙、コート紙、硫
酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙、和
紙等が挙げられる。また、紙類似シートとしては、ガラ
ス繊維、石綿、チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、
シリカ繊維、炭素繊維、等の無機繊維質、ポリエステ
ル、ビニロン等の合成樹脂等の繊維からなる不織布又は
織布等がある。
【0036】基材として用いられるプラスチックシート
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ビニロン等
のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート・イ
ソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリ
ル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹
脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、三
酢酸セルロース、セロハン等のセルロース系樹脂、ポリ
スチ、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド
等の合成樹脂シート、又は、フィルムの単体又積層体が
挙げられる。また、金属箔としては、アルミニウム、
鉄、銅、ステンレス等の金属箔若しくはシート;並びに
以上の各素材の複合体、等が挙げられる。
【0037】基材として用いられる板としては、木板単
体、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(M
DF)等の木材板、木質繊維板等の木質板、鉄板、アル
ミニウム板、亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩化ビニルゾル塗工
鋼板、銅板等の金属板、石膏板、石膏スラグ板等の石膏
系板、硅酸カルシウム板、石綿スレート板、軽量発泡コ
ンクリート板、中空押出しセマメント板等のセメント
板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメント
板等の繊維セメント板、陶器、磁気、石器、土器、ガラ
ス、ホウロウ等のセラミック板、アクリル、ポリカーボ
ネート、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンビニ
ルアセテート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリオレ
フィン、ABS、フェノール樹脂塩化ビニル、セルロー
ス系樹脂、ゴム等の熱可塑性樹脂板が挙げられる。
【0038】また、フェンノール樹脂、尿素樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂板、フェンノール樹
脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂等の樹脂をガラス繊維不織布、布帛、紙、その他
の各種繊維質基材に含浸硬化して複合化した、所謂FR
P等の樹脂板が挙げられる。更に、本発明に用いる基材
としては、上記各種基材の2種以上の基材を接着剤、又
は、熱融着等の公知の方法によって積層した複合基材を
使用することもできる。
【0039】本発明に用いられる基材(シート基材)の
表面には、印刷インキ、保護層(電離放射線硬化性樹脂
層)、接着剤との接着力を向上するために、コロナ放電
処理、プラズマ処理、易接着層の形成等の易接着性処理
が施される。易接着層(プライマー層或いはアンカー層
ともいう)としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹
脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレン等の樹脂を溶媒に溶解した塗工液が
使用されるが、特にポリウレタン樹脂を用いたものが望
ましい。上記樹脂を溶媒に溶解した塗工液を、公知の方
法で塗布、乾燥して易接着層とする。
【0040】基材には、片面に印刷等により絵柄層が形
成される。絵柄層としては、印刷による印刷模様、エン
ボス加工によるエンボス模様、ヘアライン加工による凹
凸模様があり、更に、凹凸模様の凹部に公知のワイピン
グ加工法によって着色インキを充填して絵柄層を形成す
ることもできる。印刷絵柄層とては、木目柄、石目柄、
布目柄、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、各種抽象
模様、或いは全面ベタ印刷等がある。全面ベタ印刷の隠
蔽層は化粧シートを貼付する被着体の表面状態によって
省略されることがある。
【0041】絵柄印刷のインキとしては、基材の材質や
形態によって異なるが、一般的には、硝化綿、酢酸セル
ロース、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂等の単独重合体、又は他のモノマーとの重合体を
ビヒクルとし、これと通常の顔料、染料等の着色剤、体
質顔料、硬化剤、添加剤、溶剤等からなるインキが使用
される。
【0042】絵柄の印刷としては、グラビア印刷、凹版
印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印刷、シル
クスクリーン印刷、静電印刷、インクジェット印刷等通
常の印刷方式が使用できる。もしくは、別に離型性シー
ト上に一旦絵柄模様を形成して転写シートを作成し、得
られた転写シートからの転写印刷方式によって模様印刷
を転写して設けてもよい。また、印刷模様の代りに、ア
ルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属を真空蒸着、
スパッタリング等によって、基材に、金属薄膜を全面又
は部分的に形成して絵柄層とすることもできる。
【0043】基材の表面には、上記のように、絵柄層を
形成した後、球状アルミナ及び球状フィラーを含有した
電離放射線硬化性樹脂を用いて、公知のコーティング方
法にて保護層を形成する。球状アルミナ、無機又は有機
のフィラーを添加した電離放射線硬化性樹脂には、必要
に応じて、熱可塑性樹脂、充填剤、光重合開始剤、溶剤
等を加えて塗工組成物を調製し、この塗工組成物を用い
て基材の表面に、直接コーティング法、又は転写コーテ
ィング法にてコーティングする。一般に、基材の材質と
して、塗工組成物が浸透しない材質を使用した場合は、
直接コーティング法、又は転写コーティング法のいずれ
を使用してもよいが、塗工組成物が浸透する基材や表面
に凹凸のある基材、又は、塗膜厚みに均一性を出す必要
がある場合や、保護層の耐摩耗性を均一にする必要があ
る場合は、転写コーティング法の方が望ましい。
【0044】直接コーティング法としては、グラビアコ
ート、グラビアリバースコート、グラビアリオフセット
コート、スピンナーコート、ロールコート、リバースロ
ールコート、キスコート、ディップコート、シルクスク
リーンコートによるベタコート、ワイヤーバーコート、
コンマコート、スプレーコート、フロートコート、かけ
流しコート、刷毛塗り、スプレーコート等を用いること
ができる。その中でもグラビアコートが好ましい。
【0045】転写コーティング法としては、前記塗工組
成物を用いて、一旦、薄いシート(フィルム)に塗膜を
形成し、この塗膜を電子線又は紫外線等の電離放射線で
硬化せしめ、而る後に、該硬化塗膜を下記の〜に示
す方法で、基材の表面に転写する方法である。尚、薄い
シート(フィルム)に塗膜を形成する方法は、上記直接
コーティング法と同様に、各種のコーティング法を用い
ることができる。 特公平2ー42080号公報、特公平4ー1992
4号公報等に開示されているような射出成形同時転写
法。或いは特公昭50ー19132号公報に開示されて
いるような射出成形同時ラミネート法。 特開平4ー288214号公報、特開平5ー577
86号公報に開示されているような真空成形同時転写
法。或いは特公昭56ー45768号公報に開示されて
いるような真空成形同時ラミネート法。 特公昭56ー51900号公報、特公昭61ー58
95号公報、特公平3ー2666号公報等に開示されて
いるように、ラッピング同時転写法、又は、ラッピング
同時ラミネート法。 特公昭56ー7866号公報等に開示されているよ
うなVカット加工同時転写法。或いは実公大15ー31
122号公報等に開示されているようなVカット加工同
時ラミネート法。
【0046】また、上記塗工組成物を用いて、特開平2
ー26673号公報に開示されているように、下記の工
程で、基材に保護層(電離放射線硬化性樹脂からなる硬
化塗膜)を形成することもできる。 非吸収性且つ離型性の合成樹脂シート(フィルム)
に、塗工組成物を塗布して未硬化状態の塗膜を形成する
工程。 前記未硬化状態の塗膜が基材に接触するようにして
基材とラミネートする工程。 前記積層シートの離型性合成樹脂シート側より電離
放射線を照射して塗膜を架橋させ、完全に硬化させる工
程。尚、基材が比較的薄くて電離放射線を透過する場合
は、基材側から電離放射線を照射してもよい。 次に、離型性合成樹脂シートを剥離、除去して基材
の表面に保護層を形成する工程。 上記の方法によれば、基材として紙のような浸透性の高
い材質でも、樹脂が基材の裏側まで抜ける、所謂、「裏
抜け」を確実に防止して、基材表面に耐摩耗性に優れた
保護層を形成することができる。
【0047】電離放射線硬化性樹脂を硬化させる電離放
射線照射装置としては、紫外線照射装置や電子線照射装
置が用いられる。紫外線照射装置としては、例えば、超
高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアー
ク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ等の
光源が使用される。電子線照射装置としては、コックロ
フトワルト型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コ
ア変圧器型或いは直線型、ダイナミトロン型、高周波型
等の各種電子線加速器を用いられる。
【0048】そして、電子線を照射する場合、加速電圧
100〜1000KeV、好ましくは100〜300K
eVで照射し、吸収線量としては、通常、1〜300k
Gy程度である。吸収線量が1kGy未満では、塗膜の
硬化が不十分となり、又、照射量が300kGyを超え
ると硬化した塗膜及び基材が黄変したり、損傷したりす
る。また、紫外線照射の場合、その照射量は50〜10
00mJ/cm2 の範囲が好ましい。紫外線照射量が5
0mJ/cm2 未満では、塗膜の硬化が不十分となり、
また、照射量が1000mJ/cm2 を超えると硬化し
た塗膜が黄変したりする。電離放射線の照射方法とし
て、先ず紫外線を照射して電離放射線硬化性樹脂を少な
くとも表面が指触乾燥する程度以上に硬化させ、而る後
に、電子線を照射して塗膜を完全に硬化させる方法もあ
る。
【0049】本発明の耐摩耗性化粧材は、他の被着体
(又は裏打材)に積層することもできる。被着体として
は各種素材の平板、曲面板等の板材、シート(或いはフ
ィルム)、或いは各種立体形状物品(成形品)が対象と
なる。本発明の耐摩耗性化粧材は、各種被着体に積層
し、所定の成形加工等を施して、各種の用途に使用され
る。例えば、壁、天井、床等の建築物の内装、浴室、洗
面所、厨房等で用いる住設機器、窓枠、扉、手すり等の
建具の表面化粧、机、食卓、箪笥等の家具又は弱電・O
A機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車
両の内装、航空機の内装、窓硝子の化粧等に利用でき
る。そのために、耐摩耗性化粧材が直接被着体に接着で
きない場合は、適当な易接着層又は接着剤層を介して被
着体に接着する。しかし、耐摩耗性化粧材が熱融着等で
被着体に接着可能な場合は、易接着層又は接着剤層は省
略してもよい。
【0050】被着体として、板材或いはシート(フィル
ム)のいずれにも用いられる素材としては、木材単板、
木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MD
F)等の木材板、木質繊維板等の水質板、鉄、アルミニ
ウム等の金属、アクリル、ポリカーボネート、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS、
フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、
ゴム等の樹脂が挙げられる。
【0051】被着体として専ら板材、或いは立体形状物
品として用いられる素材としては、ガラス、陶磁器等の
セラミックス、ALC(発砲軽量コンクリート)等のセ
メント、硅酸カルシウム、石膏等の被セメント窯業系材
料が挙げられる。
【0052】被着体として専らシート(或いはフィル
ム)として用いられる素材としては、上質紙、和紙等の
紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、ガラス、合成樹脂
等の繊維からなる不織布又は織布等が挙げられる。
【0053】これら各種被着体への積層方法としては、
例えば、次の〜の方法を挙げることができる。即
ち、 接着剤層を間に介して板状基材に加圧ローラーで加
圧して積層する方法、 特公昭50−19132号公報、特公昭43−27
488号公報等に記載されるように、化粧シートを射出
成形の雌雄両金型間に挿入して、両金型を閉じ、雄型の
ゲートから溶融樹脂を射出充填した後、冷却して樹脂成
形品の成形と同時にその表面に化粧シートを接着積層す
る、いわゆる射出成形同時ラミネート法、 特公昭56−45768号公報、特公昭60−58
014号公報等に記載されるように、化粧シートを成形
品の表面に接着剤を介して対向なしいは載置し、成形品
側からの真空吸引による圧力差により化粧シートを成形
品表面に積層する、いわゆる真空プレス積層方法、 特公昭61−5895号公報、特公平3−2666
号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の柱状基
材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤層を介して供
給しつつ、多数の向きの異なるローラーにより、柱状体
を構成する複数の側面に順次化粧シートを加圧接着して
積層してゆく、いわゆるラッピング加工方法、 実公大15−31122号公報、特開昭48−47
972号公報等に記載されるように、先ず化粧シートを
板状基材に接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の
化粧シートとは反対側の面に、化粧シートと板状基材と
の界面に到達する、断面がV字状、又はU字状溝を切削
し、次いで該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り
曲げ、箱体又は柱状体を成形するいわゆる、Vカット又
はUカット加工方法等が挙げられる。
【0054】特に、本発明の耐摩耗性化粧材を凹凸立体
物に貼り合わせる方法としては、前記方法の中で、ラッ
ピング加工法、Vカット加工法、射出成形同時ラミネー
ト法、真空成形同時ラミネート法等が好ましい。
【0055】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細
に説明する。 (実施例1)先ず、基材11として、坪量60g/m2
の含浸紙((株)興人製「GF-601」)を用いて、グラビ
ア印刷によりベタ印刷と木目柄を印刷して、図3(a)
に示すように、基材11に絵柄層12を形成した。次い
で、図3(b)に示すように、前記絵柄層を設けた基材
11の絵柄層12側に、電子線硬化性樹脂に球状アルミ
ナ14と球状フィラー15を添加した下記組成の塗工用
樹脂組成物(A)を用いて、グラビアリバース方式によ
りコーティングして塗布量25g/m2 の保護層13を
形成した。
【0056】 塗工用樹脂組成物(A)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・球状アルミナ(平均粒径25μ) 20重量部 ・球状シリカ(フィラー)(平均粒径35μ) 10重量部
【0057】次に、図3(b)に示すように、上記電子
線硬化性樹脂からなる保護層13の上に、電子線照射装
置を用いて、加速電圧175keVにて、吸収線量が5
0kGy(キログレイ)になるように電子線18を照射
し、電子線硬化性樹脂を完全に硬化させて、表面に耐摩
耗性を有する保護層13を形成し、図3(c)に示すよ
うな耐摩耗性化粧材1を作製した。得られた耐摩耗性化
粧材は、電子線硬化性樹脂に添加したアルミナやシリカ
(フィラー)は球状の粒子であるので、表面は感触がソ
フトであり、耐摩耗性の優れたものとなった。更に、シ
リカ(フィラー)15の平均粒径が球状アルミナ14の
平均粒径より1.4倍大きい粒子を用いたので、意匠性
の高いものが得られた。
【0058】(実施例2)基材11として、坪量30g
/m2 の紙間強化紙((株)三興製「FLEX-30 」)を用
いて、実施例1と同様に、図3(a)に示すように、基
材11に絵柄層12を形成した。次いで、図3(b)に
示すように、前記絵柄層を設けた基材11の絵柄層12
側に、実施例1と同じ塗工用樹脂組成物(A)を用い
て、グラビアリバース方式によりコーティングして、塗
布量20g/m2 の保護層13を形成した。更に、実施
例1と同様に、電子線を照射して電子線硬化性樹脂を硬
化させて、図3(c)に示すような耐摩耗性化粧材1を
作製した。
【0059】(実施例3)基材11として、厚さ100
μmの着色ポリオレフィン系樹脂シート(タツノ化学
(株)製「タフパー」)を用いて、これにウレタン系イ
ンキ(昭和インク工業(株)製)にてグラビア印刷し、
図3(a)に示すように、基材11に絵柄層12を形成
した。次いで、図3(b)に示すように、前記絵柄層を
設けた基材11の絵柄層12側に、実施例1と同じ塗工
用樹脂組成物(A)を用いて、グラビアリバース方式に
よりコーティングして、塗布量20g/m2 の保護層1
3を形成した。更に、実施例1と同様に、電子線を照射
して電子線硬化性樹脂を硬化させて、図4(a)に示す
ような耐摩耗性化粧材1を作製した。次に、図4(b)
に示すように、この耐摩耗性化粧材1の基材11側に、
ウレタン系接着剤を塗布して接着剤層16を形成した。
この接着剤層16を介して、被着体17として厚さ20
0μmのABS板に積層し、図4(c)に示すような耐
摩耗性化粧材1を作製した。
【0060】(実施例4)実施例1と同様に、図3
(a)に示すように、坪量60g/m2 の含浸紙11に
グラビア印刷により絵柄層12を形成した。次いで、図
3(b)に示すように、前記絵柄層を設けた基材11の
絵柄層12側に、電子線硬化性樹脂に球状アルミナ14
と球状フィラー15を添加した下記組成の塗工用樹脂組
成物(B)を用いて、グラビアリバース方式によりコー
ティングして塗布量25g/m2 の保護層13を形成し
た。
【0061】 塗工用樹脂組成物(B)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・球状アルミナ(平均粒径10μ) 25重量部 ・球状シリカ(フィラー)(平均粒径40μ) 20重量部
【0062】次に、実施例1と同様に、上記電子線硬化
性樹脂からなる保護層13の上に、電子線照射装置を用
いて電子線を照射し、電子線硬化性樹脂を完全に硬化さ
せ、図3(c)に示すような耐摩耗性化粧材1を作製し
た。
【0063】(比較例1)塗工用樹脂組成物として下記
の塗工用樹脂組成物(C)を用いた以外は、実施例1と
同様に耐摩耗性化粧材を作製して比較例1とした。 塗工用樹脂組成物(C)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・不定形アルミナ(平均粒径25μ) 20重量部 ・不定形シリカ(フィラー)(平均粒径35μ) 10重量部
【0064】(比較例2)塗工用樹脂組成物として下記
の塗工用樹脂組成物(D)を用いた以外は、実施例1と
同様に耐摩耗性化粧材を作製して比較例2とした。 塗工用樹脂組成物(D)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・球状アルミナ(平均粒径25μ) 20重量部 ・不定形シリカ(フィラー)(平均粒径10μ) 10重量部
【0065】(比較例3)塗工用樹脂組成物として下記
の塗工用樹脂組成物(E)を用いた以外は、実施例1と
同様に耐摩耗性化粧材を作製して比較例1とした。 塗工用樹脂組成物(E)の組成 ・電子線硬化性樹脂 100重量部 (ポリエーテル系ウレタンアクリレートを主成分とするもの) ・シリコーン樹脂 2重量部 ・球状アルミナ(平均粒径25μ) 5重量部 ・球状シリカ(フィラー)(平均粒径35μ) 5重量部
【0066】(耐摩耗性試験)実施例1、2、3、4及
び比較例1、2、3で作製した耐摩耗性化粧材につい
て、JIS K6902に準拠して耐摩耗性試験を行っ
た。結果を表1に示す。表1の結果から分かるように、
実施例で作製した耐摩耗性化粧材はいずれも、不定形の
アルミナ及びフィラーを使用した比較例1の耐摩耗性化
粧材より耐摩耗性に優れていた。
【0067】実施例1、2、3、4及び比較例1、2、
3で作製した耐摩耗性化粧材について、感触による表面
のソフト感及び目視に意匠性の良否を判定した結果につ
いても表1に示した。表1に示したように、実施例で作
製した耐摩耗性化粧材はいずれも、表面は感触がソフト
であり、意匠性も優れたものであった。
【0068】
【表1】 ○:良好、△:やや不良、×:不良
【0069】
【発明の効果】本発明の耐摩耗性化粧材は、球状のアル
ミナと無機又は有機の球状フィラーを含有する電離放射
線硬化性樹脂を用いて表面の保護層を形成したので、従
来の角の尖った多角形状の粉末を使用したものに比較し
て、耐摩耗性を一層向上させると共に、手触り感が非常
にソフトになる。そのため、この化粧材が物体に直接接
触する場合でも、その物体を摩耗させることがないの
で、床材のように高い耐摩耗性が要求される場合にも使
用できる。また、上記耐摩耗性化粧材を製造する工程に
おいて、無機フィラーを添加した塗料を用いて、グラビ
アロールコート法等により基材にコートする場合、アル
ミナ及びフィラーが球状であるため、グラビアロールや
ドクターブレードを摩耗させたり、傷つけたりすること
がないので、作業能率の向上を図ることができる。更
に、本発明においては、表面保護層に含有する球状のア
ルミナと球状のフィラーの粒径の大きさを変えて、球状
のフィラーの粒径を球状のアルミナの粒径より大きくし
たので、意匠性に優れた耐摩耗性化粧材を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐摩耗性化粧材の一例を示した模式断
面図である。
【図2】本発明の耐摩耗性化粧材の別の態様で、シート
状の耐摩耗性化粧材を作製し、これを別の被着体に貼付
して耐摩耗性化粧材としたときの模式断面図である。
【図3】本発明の耐摩耗性化粧材を作製するときの説明
図である。
【図4】本発明の耐摩耗性化粧材の別の態様を作製する
ときの説明図である。
【符号の説明】
1 耐摩耗性化粧材 11 基材 12 絵柄層 13 保護層 14 球状アルミナ 15 球状フィラー 16 接着剤層 17 被着体 18 電子線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/32 B32B 27/32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に、絵柄層及び保護層を形成
    した化粧材において、該保護層が球状アルミナと無機或
    いは有機の球状フィラーを含有する電離放射線硬化性樹
    脂層からなることを特徴とする耐摩耗性化粧材。
  2. 【請求項2】 前記球状アルミナと無機或いは有機の球
    状フィラーを含有する電離放射線硬化性樹脂層におい
    て、該球状アルミナの平均粒径が10〜30μmで、そ
    の含有量が10〜30重量%であり、且つ該無機或いは
    有機の球状フィラーの平均粒径が10〜100μmで、
    その含有量が5〜50重量%であることを特徴とする請
    求項1に記載の耐摩耗性化粧材。
  3. 【請求項3】 前記無機或いは有機の球状フィラーの平
    均粒径が、前記球状アルミナの平均粒径より大きいこと
    を特徴とする請求項1及び請求項2に記載の耐摩耗性化
    粧材。
JP11010897A 1997-04-14 1997-04-14 耐摩耗性化粧材 Withdrawn JPH10286932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11010897A JPH10286932A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 耐摩耗性化粧材

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