JPH1148415A - 耐摩耗性を有する化粧材 - Google Patents

耐摩耗性を有する化粧材

Info

Publication number
JPH1148415A
JPH1148415A JP21895097A JP21895097A JPH1148415A JP H1148415 A JPH1148415 A JP H1148415A JP 21895097 A JP21895097 A JP 21895097A JP 21895097 A JP21895097 A JP 21895097A JP H1148415 A JPH1148415 A JP H1148415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
abrasion
wear
layer
spherical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP21895097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiko Fujita
淑子 藤田
Rika Andou
理加 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP21895097A priority Critical patent/JPH1148415A/ja
Publication of JPH1148415A publication Critical patent/JPH1148415A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性化粧材の保護層に角の尖った多角形
状の粉末フィラーを使用した場合、表面の手触り感が悪
く、又、耐摩耗性も不十分である。また、角の尖った多
角形状の粉末フィラーは、製造工程において、グラビア
ロールやドクターブレードを摩耗させたり、傷つけたり
する問題がある。 【解決手段】 紙、プラスチックシート等の基材11に印
刷等により絵柄層12を形成し、その絵柄層12の上に、球
状フィラー15を含有する架橋性樹脂14を用いてグラビア
コート等により耐摩耗性保護層13を形成し、架橋性樹脂
14を熱又は電離放射線等により硬化させて耐摩耗性化粧
材1 を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床面、壁
面、天井等の内装、家具並びに各種キャビネット等の表
面装飾材料、建具の表面化粧、車両内装等に用いる表面
化粧材として利用させれる化粧材に関し、特に表面の耐
摩耗性が要求される用途に使用される化粧材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築物の内層や家具、キャビ
ネット等の装飾用の材料として、メラミン化粧板、ダッ
プ化粧板、ポリエステル化粧板、プリント合板、塩化ビ
ニル化粧板等の各種化粧材が用いられている。例えば、
特開平5ー86306号公報に、バインダー樹脂として
電離放射線重合性オリゴマー、電離放射線重合性モノマ
ー及び離型剤を含有する組成物を用いて、化粧材表面に
保護層を設ける方法が開示されている。
【0003】上記の如くバインダー樹脂として硬い樹脂
を使用することで、確かに耐摩耗性は向上する。このよ
うな表面保護層の硬度を高めて耐摩耗性を改良する手段
は、メラミン化粧板等のように硬質の基材を用いた化粧
材の場合は、表面樹脂層の柔軟性はあまり問題にならな
いので、耐摩耗性を改良する方法としては有効な手段で
ある。しかし、基材として、厚みの薄い紙やプラスチッ
クシートのような柔軟性を有する基材を使用する場合
は、樹脂の架橋密度を高くすると樹脂層の柔軟性が損な
われて、表面樹脂層が衝撃によって割れたり、亀裂が発
生し易くなる等の問題が生じる。従って、表面樹脂の架
橋密度を上げて樹脂の硬度を向上させて、耐摩耗性を改
良しようとしても、柔軟性を要求される場合は限界があ
った。
【0004】そのため、樹脂層の柔軟性を低下させずに
耐摩耗性を改良する方法として、樹脂層に無機材料を添
加する方法が、従来から行われている。例えば、特開昭
60ー23642号公報には、サンドブラスト法やブラ
シ研磨法等の研磨剤として使用されている平均粒径が1
〜50μmのSiO2 及びAl2 3 を主成分とする天
然ガラスの粉末を配合した塗料を用いて、表面樹脂層を
形成することが開示されている。上記塗料によって形成
された表面保護層は、従来品に比べて、硬度が硬く、且
つ柔軟性を有し、耐摩耗性や耐擦傷性に優れた物性を示
した。
【0005】また、転写シートの場合は、転写後の被転
写体の表面の耐摩耗性や耐擦傷性を向上させる目的で、
表面保護層を形成する電離放射線硬化性樹脂に、平均粒
径1〜5μmのアルミナ粉末を、電離放射線硬化性樹脂
100重量部に対して10〜30重量部添加し、このア
ルミナ含有電離放射線硬化性樹脂を用いて転写シートの
保護層を形成することが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記アルミナ
や天然ガラスの粉末等の無機フィラーを添加した塗料を
用いて化粧材の保護層を形成した場合、無機材料を添加
しないものより化粧材の耐摩耗性は向上するが、未だ不
十分である。特に、床材のように高い耐摩耗性が要求さ
れる場合には、更に耐摩耗性に優れたものが望まれてい
る。また、上記無機フィラーを添加した塗料を用いて、
グラビアロールコート法により基材にコートする場合、
無機フィラーのアルミナや天然ガラスの粉末は角が尖っ
た多角形状であるため、グラビアロールやドクターブレ
ードを摩耗させたり、傷つけたりして、加工上大きな問
題であった。更に、硬質で角の尖った多角形状の粉末を
添加した樹脂組成物で形成した塗膜は、手触り感が悪
く、感触を重視するものには利用できなかった。又、床
材に使用したとき、履物等のように、この化粧材に直接
接触する場合は、その物体を摩耗させるという問題もあ
った。
【0007】本発明は、表面保護層を形成する架橋性樹
脂にフィラーとして、真球状又はそれに類似した形状の
フィラーを使用することにより、上記問題の解決を図っ
た。即ち、球状のフィラーの使用により、塗工の際に、
ロールやドクターブレードを摩耗することもなく、柔軟
性のある基材にも耐摩耗性に優れた表面保護層を形成す
ることができた。更に、フィラーは球状であるため、本
発明の化粧材は、感触がよく、且つ耐摩耗性に優れてい
て、これに接触する物体を摩耗されせることもない。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、化粧材の構成を以下のようにした。基材の表面に、
絵柄層及び耐摩耗性保護層を形成した化粧材において、
該耐摩耗性保護層が、シリカ及びアルミナなどを主成分
とする球状の粒子を含有する架橋性樹脂層からなること
を特徴とする耐摩耗性を有する化粧材とした。また、前
記球状の粒子を含有する耐摩耗性保護層において、球状
粒子の平均粒径が5〜50μmであり、球状粒子の含有
量が10〜30重量%であることを特徴とする耐摩耗性
を有する化粧材とした。
【0009】即ち、 基材の表面に、絵柄層及び耐摩耗
性保護層を形成して化粧材を作製する際に、架橋性樹脂
にシリカ及びアルミナなどを主成分とする球状の粒子を
添加した樹脂組成物を用いて、基材に塗布して塗膜を形
成し、該塗膜を加熱又は電離放射線で硬化せしめて耐摩
耗性保護層を形成して耐摩耗性を有する化粧材としたも
のである。そして、前記架橋性樹脂に対して、前記球状
粒子の平均粒径が5〜50μmのものを、10〜30重
量%添加した樹脂組成物を用いて、耐摩耗性保護層を形
成して耐摩耗性を有する化粧材としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照にしながら本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の耐摩耗性を有す
る化粧材の一例を示した模式断面図である。図2は本発
明の耐摩耗性を有する化粧材の別の態様で、シート状の
耐摩耗性を有する化粧材を作製し、これを別の被着体に
貼付して耐摩耗性を有する化粧材としたときの模式断面
図である。図3は本発明の耐摩耗性を有する化粧材を作
製するときの説明図である。図4は本発明の耐摩耗性を
有する化粧材で、別の態様を作製するときの説明図であ
る。
【0011】本発明の耐摩耗性を有する化粧材1(以下
単に耐摩耗性化粧材とする)は、図1に示すように、基
本的には、基材11、絵柄層12、及び球状フィラー1
5を含有する架橋性樹脂14からなる耐摩耗性保護層1
3から構成される。また、前記耐摩耗性化粧材を薄いシ
ート状物を用いて作製し、この耐摩耗性化粧シートを、
図2に示すように、接着剤層16を介して被着体17に
接着し、耐摩耗性化粧材1とすることもある。即ち、本
発明の特徴は、球状のフィラーを添加した架橋性樹脂で
保護層を形成し、これを加熱又は電離放射線を照射して
架橋性樹脂を硬化せしめて、表面に耐摩耗性に優れた保
護層を形成することにある。そして、球状フィラーは白
度及び硬度が高く、真球状に近い粒子を使用し、その平
均粒径を5〜50μmとし、架橋性樹脂に対する含有量
を10〜30重量%とすることによって、耐摩耗性と共
に意匠性を高めたものである。
【0012】以下に、本発明の耐摩耗性化粧材の製造方
法について説明する。先ず、図3(a)に示すように、
基材11として、含浸紙やプラスチックシートを用い
て、この基材11に、グラビア印刷等により木目柄等を
印刷して絵柄層12を形成する。次に、図3(b)に示
すように、前記絵柄層を設けた基材11の絵柄層12側
に、球状フィラー15を添加した電子線硬化性樹脂14
aを用いて、グラビアロールコート法等によりコーティ
ングして耐摩耗性保護層13を形成する。更に、図3
(c)に示すように、この耐摩耗性保護層13の上から
電子線18を照射して耐摩耗性保護層13の電子線硬化
性樹脂14aを完全に硬化させて、図3(d)に示すよ
うに、耐摩耗性化粧材1を作製する。得られた耐摩耗性
化粧材1は、電子線硬化性樹脂に添加したフィラーは真
球状又は楕円球状であるので、表面は感触がソフトであ
り、耐摩耗性の優れたものとなる。
【0013】また、図4(a)に示すように、基材11
として薄いシート又はフィルムを使用して、前記と同様
に耐摩耗性化粧シート2を作製する。次に、この耐摩耗
性化粧シート2の基材11側に、図4(b)に示すよう
に、接着剤を塗布して接着剤層16を形成する。更に、
図4(c)に示すように、上記耐摩耗性化粧シート2を
接着剤層16を介して被着体17に積層して耐摩耗性化
粧材1を作製する。
【0014】本発明に使用される球状フィラーは、真球
状、或いは球を偏平にした楕円球状、又はこれらに類似
した形状で、表面が滑らかな曲面を有する粒子であるこ
とが重要である。特に、粒子表面に突起や角のない、所
謂カッテングエッジにないことが必要である。球状粒子
は、表面樹脂層に添加した場合、同じ材質の不定形の粒
子と比較して、樹脂層の耐摩耗性を大きく向上させると
共に、塗工の際に塗工装置を摩耗させることが少なくな
る。更に、カッテングエッジを有する粒子と比較して、
散乱光が少なくなり塗膜の透明度が高まるので、意匠性
を高めることができる。
【0015】本発明に用いる球状フィラーとしては、非
常に硬度が高く、耐摩耗性に優れており、真球状に近い
ものが比較的容易に得られる、米国ジーラン社製の「ホ
ワイトジーオスフィア」(商品名)が好適である。この
「ホワイトジーオスフィア」はシリカ及びアルミナを主
成分とするセラミック粒子で、硬度が非常に高く(モー
ス硬度が6)、真球に近い形状の粒子(比重2.4)で
あることに特徴がある。粒径はグレードにより、各種平
均粒径のものが販売されている。また、昭和電工(株)
より球状アルミナとして、各種の平均粒径のものが「球
状アルミナ(Spherical Alumina )AS−10、AS−
20、AS−30、AS−40、AS−50」として市
販されており、用途に応じてこれらの球状アルミナも使
用することができる。
【0016】本発明においては、球状フィラーの粒子径
は平均粒径5〜50μmのものが使用される。好ましく
は10〜30μmである。粒子径が5μm未満では耐摩
耗性が低下して好ましくない。また、粒子径が50μm
を超える場合は、コーティング作業が困難になり、又塗
膜の柔軟性が損なわれる。また、架橋性樹脂への球状フ
ィラーの添加量は、架橋性樹脂の塗膜を熱又は電離放射
線照射により硬化後、その硬化塗膜に対して、10〜3
0重量%になるように添加することが必要である。硬化
塗膜に対する球状フィラーの含有量が、10重量%未満
の場合は、耐摩耗性が不十分で、球状フィラーの添加効
果が十分発揮されない。また、含有量が30重量%を超
える場合は、添加量が多くなり過ぎて、樹脂組成物の粘
度が高くなりコーティングができなくなる。
【0017】また、球状フィラーの粒径は、架橋性樹脂
で形成される耐摩耗性保護層の厚さによって選定するこ
とが好ましい。例えば、球状フィラーを添加した架橋性
樹脂層(耐摩耗性保護層)の厚さが10〜30μmの場
合は、粒子径は10〜50μmの範囲が好ましい。しか
し、保護層の平均厚さをt(μm)とし、球状粒子の直
径をd(μm)とした場合、下記の数1の式を満足する
ように、球状粒子径を選定する方が望ましい。
【数1】0.3t≦d≦2.0t 球状粒子径が2.0tを超えると、耐摩耗性保護層の表
面に球状粒子が半分以上はみ出すことになり、外観が悪
くなると共に、バインダー樹脂から球状粒子が取れ易く
なる。また、球状粒子径が0.3t未満では、大部分の
球状粒子がバインダー樹脂の中に存在することになり、
耐摩耗性が十分得られなくなる。
【0018】上記球状フィラーは耐摩耗性保護層となる
架橋性樹脂との接着性や分散性等の物性改善のために、
表面処理をすることがある。例えば、ステアリン酸等の
脂肪酸で処理すると分散性が向上する。また、表面をシ
ランカップリング剤で処理すると、バインダーとしての
架橋性樹脂のと密着性や粒子の分散性が向上する。シラ
ンカップリング剤としては、分子中にビニル基やアクリ
ル基等のラジカル重合性不飽和結合を有するアルコキシ
シランや分子中にエポキシ基、アミノ基、メルカプト基
等の官能基を有するアルコキシシランが挙げられる。本
発明においては、球状粒子のバインダーとして架橋性樹
脂が使用されるので、シランカップリング剤はラジカル
重合性不飽和結合を有するアルコキシシランが用いられ
る。
【0019】ラジカル重合性不飽和結合を有するアルコ
キシシランの具体例としては、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
ジメチルメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
ジメチルエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルジメチルメ
トキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジエキシシラ
ン、γ−アクリロキシプロピルジメチルエトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン等がある。
【0020】球状フィラーの表面をシランカップリング
剤で処理する方法は特に制限はなく、公知の方法が使用
できる。例えば、乾式法として球状粒子を激しく攪拌し
ながら所定のシランカップリング剤を吹きつける方法
や、湿式法としてトルエン等の溶媒中に球状粒子を分散
させた後、所定量のシランカップリング剤を加えて反応
させる方法が挙げられる。球状粒子に対するシランカッ
プリング剤の処理量(所要量)は、球状粒子の比表面積
100に対してシランカップリング剤の最小被覆面積が
10以上となるようにすることが好ましい。球状粒子の
比表面積100に対してシランカップリング剤の最小被
覆面積が10未満の場合はあまり表面処理効果がない。
【0021】本発明に用いられる架橋性樹脂としては、
電離放射線硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂(常温硬化型樹
脂、二液反応硬化型樹脂を含む)等の従来公知の化粧材
の架橋樹脂として使用されている樹脂が利用できる。架
橋性樹脂としてしては、電離放射線硬化性樹脂が、硬化
速度が速く作業性も良好であり、且つ柔軟性や硬度等の
樹脂の物性を容易に調整できる等の点で好ましい。更
に、電離放射線硬化性樹脂は柔軟性基材を用いた場合、
シート状の化粧材を効率よく連続生産できるので、本発
明には好適である。
【0022】本発明に用いられる架橋性樹脂は、化粧材
の用途に応じて適宜選定される。架橋性樹脂は未架橋の
状態で球状フィラーを分散させて塗工した後、熱又は電
離放射線等で塗膜を硬化させるものであるが、その架橋
密度によって硬化塗膜の物性が変化する。即ち、架橋密
度が高くなるほど硬化塗膜の耐摩耗性は向上するが、柔
軟性は低下する。そのため、架橋性樹脂の架橋密度は、
化粧材の用途に応じて耐摩耗性と柔軟性のどちらを重視
するかによって、適宜調整する必要がある。
【0023】架橋性樹脂の架橋密度は、例えば下記の数
2の式に示す平均架橋分子量で表すことができる。
【数2】平均架橋間分子量=全体の分子量/架橋点の数 但し、全体の分子量は、Σ(各成分の配合モル数×成分
の分子量)であり、架橋点の数は、Σ[〔(成分の官能
基数−1)×2〕×各成分のモル数〕]である。
【0024】実験により、架橋性樹脂の平均架橋間分子
量を変化させて、その塗膜の耐摩耗性と可撓性の関係を
調べた結果を表1に示す。表1に示した各実験Noの平
均架橋間分子量は、架橋性樹脂してウレタンアクリレー
トオリゴマーと2種類のアクリレートモノマーを用い、
その成分の混合比を変えて平均架橋間分子量を各々調節
したものである。また、球状フィラーとして平均粒径3
0μmの前記「ホワイトジーオスフィア」(シリカ及び
アルミナを主成分とするセラミック粒子)を、架橋性樹
脂100重量部に対して11重量部添加した樹脂組成物
を塗布し、塗布量25g/m2 (乾物として)としたも
のを、電子線を照射して硬化させたときの塗膜について
耐摩耗性と可撓性を比較したものである。耐摩耗性試験
はJIS K6902に準拠して行い、表中の数値は樹
脂層の厚さが初期値の半分になるまでの回数で示したも
のである。また、可撓性は硬化した架橋性樹脂を折り曲
げたときの柔軟性を示したものである。非常に柔軟性が
あるのを◎、柔軟性が良好なものを○、やや柔軟性が劣
るものを△、柔軟性がかなり劣るものを×で示した。
尚、実験No6は、球状フィラーを用いずに、従来の不
定型の角を有するアルミナで、平均粒径30μmのもの
を実験No1〜5と同様に11重量部添加したものであ
る。
【0025】
【表1】
【0026】表1から分かるように、実験に用いた樹脂
では、平均架橋間分子量が150〜700の範囲で耐摩
耗性は良好であるが、柔軟性の点では、平均架橋間分子
量が330〜700の範囲のものが良好である。即ち、
架橋性樹脂の中で平均架橋間分子量が330〜700の
範囲であれば、耐摩耗性及び柔軟性共に良好な化粧材を
得ることができる。
【0027】上記表1の実験結果では、架橋性樹脂の種
類が同じ場合、平均架橋間分子量が小さい程(架橋密度
が大きい程)、バインダーの架橋性樹脂が球状フィラー
をしっかりと保持し、耐摩耗性が更に向上することを示
したものである。従って、可撓性を損なわない程度で架
橋性樹脂の平均架橋間分子量を小さくすることにより、
耐摩耗性を向上させることができる。
【0028】架橋性樹脂として用いる電離放射線硬化性
樹脂としては、具体的には、分子中に(メタ)アクリロ
イル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重
合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基又
はチオールを2個以上有する単量体、プレポリマー、オ
リゴマー、及び/又はポリマーを適宜混合した、電離放
射線により硬化可能な組成物が使用される。尚、ここ
で、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又は
メタアクリロイル基の意味で用いており、以下同様の意
味で用いるものとする。ここで、電離放射線とは、電磁
波又は荷電粒子線の中で分子を重合或いは架橋し得るエ
ネルギー量子を有するものを意味し、通常、電子線又は
紫外線が用いられる。
【0029】前記プレポリマー、オリゴマーの例として
は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の
不飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、
ポリエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレー
ト、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオ
ールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレ
ート類、カチオン重合型エポキシ化合物等が挙げられ
る。分子量としては、通常250〜10,000程度の
ものが用いられる。ラジカル重合性不飽和基を有するポ
リマーとしては、上記ポリマーの重合度を10,000
程度以上としたものが用いられる。
【0030】カチオン重合性官能基を有するプレポリマ
ーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂等のエポキシ系樹脂、脂肪族系ビ
ニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエー
テル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。
【0031】カチオン重合性官能基を有する単量体の例
としては、上記カチオン重合性官能基を有するプレポリ
マーの単量体が利用できる。チオール基を有する単量体
の例としては、トリメチロールプロパントリチオグリコ
レート、ジペンタエリスリトールテトラチオグリコレー
ト等がある。
【0032】ラジカル重合性不飽和基を有する単量体の
例としては、(メタ)アクリレート化合物の単官能単量
体、例えば、メチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0033】ラジカル重合性不飽和基を有する多官能単
量体の例としては、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0034】電離放射線硬化性樹脂に用いられる単量体
の例としては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチ
レン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸
ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メトキ
シブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタク
リル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタク
リル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリル
酸−2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル、メタクリ
ル酸−2−(N、N−ジメチルアミノ)エチル、アクリ
ル酸−2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチル、メタ
クリル酸(N、N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル
酸−2−(N、N−ジジエチルアミノ)プロピル等の不
飽和酸の置換アミノアルコールエステル類、アクリルア
ミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、
エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリ
コールジアクリート等の化合物、ジプロピレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールアクリレート、
プロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレング
リコールジメタクリレート等の多官能性化合物、及び/
又は、分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオ
ール化合物、例えば、トリメチロールプロパントリチオ
グリコレート、トリメチロールプロパントリチオプロピ
レート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等
がある。
【0035】以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2
種以上混合して用いるが、電離放射線硬化性樹脂に通常
の塗工適性を付与するために、前記プレポリマー又はオ
リゴマーを5重量%以上、前記単量体及び/又はポリチ
オールを95重量%以下とすることが好ましい。
【0036】単量体の選定に際しては、硬化物の可撓性
が要求される場合は塗工適性上支障の無い範囲で単量体
の量を少なめにしたり、1官能又は2官能アクリレート
単量体を用い比較的低架橋密度の構造とする。又、硬化
物の耐熱性、硬度、耐溶剤性等を要求される場合には塗
工適性上支障の無い範囲で単量体の量を多めにしたり、
3官能以上のアクリレート系単量体を用い高架橋密度の
構造とするのが好ましい。1、2官能単量体と3官能以
上の単量体を混合し塗工適性と硬化物の物性とを調整す
ることも出来る。
【0037】以上の様な1官能アクリレート系単量体と
しては、2−ヒドロキシアクリレート、2−ヘキシルア
クリレート、フェノキシエチルアクリレート等が挙げら
れる。2官能アクリレート系単量体としては、エチレン
グリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート等が、3官能以上のアクリレート系単量
体としてはトリメチロールプロパントリアクリレート、
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
【0038】電離放射線硬化性樹脂として紫外線又は可
視光線にて硬化させる場合には、電離放射線硬化型樹脂
中に光重合開始剤を添加する。ラジカル重合性不飽和基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合
して用いることができる。また、カチオン重合性官能基
を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族
ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨード
ニウム塩、メタセロン化合物、ベンゾインスルホン酸エ
ステル等を単独又は混合物として用いることができる。
尚、これらの光重合開始剤の添加量としては、該電離放
射線硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重
量部程度である。
【0039】本発明に使用される基材の材質としては、
紙、プラスチック、金属箔、板等が用いられる。例え
ば、紙、プラスチックシート、不織布等のシート状のも
の、或いは金属板、木質板、プラスチック板等の板状の
もの等のいずれも使用できるが、柔軟性を有するシート
状のものが、製造工程において、巻取状態で連続生産が
可能であるので好ましい。通常、シート状のものを使用
する場合、シートの厚さは5〜200μmが好ましい。
また、基材の表面に凹凸を有するものや立体形状を有す
るものも使用可能である。
【0040】基材として用いられる紙としては、薄葉
紙、クラフト紙、チタン紙、リンター紙、板紙、石膏ボ
ード紙、紙にポリ塩化ビニル樹脂をゾル又はドライラミ
ネートした所謂ビニル壁紙原反、上質紙、コート紙、硫
酸紙、グラシン紙、パーチメント紙、パラフィン紙、和
紙等が挙げられる。また、紙類似シートとしては、ガラ
ス繊維、石綿、チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、
シリカ繊維、炭素繊維、等の無機繊維質、ポリエステ
ル、ビニロン等の合成樹脂等の繊維からなる不織布又は
織布等がある。
【0041】基材として用いられるプラスチックシート
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ビニロン等
のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート・イ
ソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリ
ル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹
脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、三
酢酸セルロース、セロハン等のセルロース系樹脂、ポリ
スチ、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド
等の合成樹脂シート、又は、フィルムの単体又積層体が
挙げられる。また、金属箔としては、アルミニウム、
鉄、銅、ステンレス等の金属箔若しくはシート;並びに
以上の各素材の複合体、等が挙げられる。
【0042】基材として用いられる板としては、木板単
体、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(M
DF)等の木材板、木質繊維板等の木質板、鉄板、アル
ミニウム板、亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩化ビニルゾル塗工
鋼板、銅板等の金属板、石膏板、石膏スラグ板等の石膏
系板、硅酸カルシウム板、石綿スレート板、軽量発泡コ
ンクリート板、中空押出しセマメント板等のセメント
板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメント
板等の繊維セメント板、陶器、磁気、石器、土器、ガラ
ス、ホウロウ等のセラミック板、アクリル、ポリカーボ
ネート、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンビニ
ルアセテート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリオレ
フィン、ABS、フェノール樹脂塩化ビニル、セルロー
ス系樹脂、ゴム等の熱可塑性樹脂板が挙げられる。
【0043】また、フェンノール樹脂、尿素樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂板、フェンノール樹
脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂等の樹脂をガラス繊維不織布、布帛、紙、その他
の各種繊維質基材に含浸硬化して複合化した、所謂FR
P等の樹脂板が挙げられる。更に、本発明に用いる基材
としては、上記各種基材の2種以上の基材を接着剤、又
は、熱融着等の公知の方法によって積層した複合基材を
使用することもできる。
【0044】本発明に用いられる基材(シート基材)の
表面には、印刷インキ、保護層(電離放射線硬化性樹脂
層)、接着剤との接着力を向上するために、コロナ放電
処理、プラズマ処理、易接着層の形成等の易接着性処理
が施される。易接着層(プライマー層或いはアンカー層
ともいう)としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹
脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレン等の樹脂を溶媒に溶解した塗工液が
使用されるが、特にポリウレタン樹脂を用いたものが望
ましい。上記樹脂を溶媒に溶解した塗工液を、公知の方
法で塗布、乾燥して易接着層とする。
【0045】基材には、片面に印刷等により絵柄層が形
成される。絵柄層としては、印刷による印刷模様、エン
ボス加工によるエンボス模様、ヘアライン加工による凹
凸模様があり、更に、凹凸模様の凹部に公知のワイピン
グ加工法によって着色インキを充填して絵柄層を形成す
ることもできる。印刷絵柄層とては、木目柄、石目柄、
布目柄、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、各種抽象
模様、或いは全面ベタ印刷等がある。全面ベタ印刷の隠
蔽層は化粧シートを貼付する被着体の表面状態によって
省略されることがある。
【0046】絵柄印刷のインキとしては、基材の材質や
形態によって異なるが、一般的には、硝化綿、酢酸セル
ロース、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂等の単独重合体、又は他のモノマーとの重合体を
ビヒクルとし、これと通常の顔料、染料等の着色剤、体
質顔料、硬化剤、添加剤、溶剤等からなるインキが使用
される。
【0047】絵柄の印刷としては、グラビア印刷、凹版
印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印刷、シル
クスクリーン印刷、静電印刷、インクジェット印刷等通
常の印刷方式が使用できる。もしくは、別に離型性シー
ト上に一旦絵柄模様を形成して転写シートを作成し、得
られた転写シートからの転写印刷方式によって模様印刷
を転写して設けてもよい。また、印刷模様の代りに、ア
ルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属を真空蒸着、
スパッタリング等によって、基材に、金属薄膜を全面又
は部分的に形成して絵柄層とすることもできる。
【0048】基材の表面には、上記のように、絵柄層を
形成した後、球状フィラーを含有した電離放射線硬化性
樹脂を用いて、公知のコーティング方法にて耐摩耗性保
護層を形成する。球状フィラーを添加した電離放射線硬
化性樹脂には、必要に応じて、熱可塑性樹脂、充填剤、
光重合開始剤、溶剤等を加えて塗工組成物を調製し、こ
の塗工組成物を用いて基材の表面に、直接コーティング
法、又は転写コーティング法にてコーティングする。一
般に、基材の材質として、塗工組成物が浸透しない材質
を使用した場合は、直接コーティング法、又は転写コー
ティング法のいずれを使用してもよいが、塗工組成物が
浸透する基材や表面に凹凸のある基材、又は、塗膜厚み
に均一性を出す必要がある場合や、保護層の耐摩耗性を
均一にする必要がある場合は、転写コーティング法の方
が望ましい。
【0049】直接コーティング法としては、グラビアコ
ート、グラビアリバースコート、グラビアオフセットコ
ート、スピンナーコート、ロールコート、リバースロー
ルコート、キスコート、ディップコート、シルクスクリ
ーンコートによるベタコート、ワイヤーバーコート、コ
ンマコート、スプレーコート、フロートコート、かけ流
しコート、刷毛塗り、スプレーコート等を用いることが
できる。その中でもグラビアコートが好ましい。
【0050】転写コーティング法としては、前記塗工組
成物を用いて、一旦、薄いシート(フィルム)に塗膜を
形成し、この塗膜を電子線又は紫外線等の電離放射線で
硬化せしめ、而る後に、該硬化塗膜を下記の〜に示
す方法で、基材の表面に転写する方法である。尚、薄い
シート(フィルム)に塗膜を形成する方法は、上記直接
コーティング法と同様に、各種のコーティング法を用い
ることができる。 特公平2ー42080号公報、特公平4ー1992
4号公報等に開示されているような射出成形同時転写
法。或いは特公昭50ー19132号公報に開示されて
いるような射出成形同時ラミネート法。 特開平4ー288214号公報、特開平5ー577
86号公報に開示されているような真空成形同時転写
法。或いは特公昭56ー45768号公報に開示されて
いるような真空成形同時ラミネート法。 特公昭56ー51900号公報、特公昭61ー58
95号公報、特公平3ー2666号公報等に開示されて
いるように、ラッピング同時転写法、又は、ラッピング
同時ラミネート法。 特公昭56ー7866号公報等に開示されているよ
うなVカット加工同時転写法。或いは実公大15ー31
122号公報等に開示されているようなVカット加工同
時ラミネート法。
【0051】また、上記塗工組成物を用いて、特開平2
ー26673号公報に開示されているように、下記の工
程で、基材に保護層(電離放射線硬化性樹脂からなる硬
化塗膜)を形成することもできる。 非吸収性且つ離型性の合成樹脂シート(フィルム)
に、塗工組成物を塗布して未硬化状態の塗膜を形成する
工程。 前記未硬化状態の塗膜が基材に接触するようにして
基材とラミネートする工程。 前記積層シートの離型性合成樹脂シート側より電離
放射線を照射して塗膜を架橋させ、完全に硬化させる工
程。尚、基材が比較的薄くて電離放射線を透過する場合
は、基材側から電離放射線を照射してもよい。 次に、離型性合成樹脂シートを剥離、除去して基材
の表面に保護層を形成する工程。 上記の方法によれば、基材として紙のような浸透性の高
い材質でも、樹脂が基材の裏側まで抜ける、所謂、「裏
抜け」を確実に防止して、基材表面に耐摩耗性に優れた
保護層を形成することができる。
【0052】電離放射線硬化性樹脂を硬化させる電離放
射線照射装置としては、紫外線照射装置や電子線照射装
置が用いられる。紫外線照射装置としては、例えば、超
高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアー
ク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ等の
光源が使用される。電子線照射装置としては、コックロ
フトワルト型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コ
ア変圧器型或いは直線型、ダイナミトロン型、高周波型
等の各種電子線加速器を用いられる。本発明において
は、電離放射線硬化性樹脂に比較的粒径の大きいフィラ
ーが添加されており、電離放射線硬化性樹脂層が厚いと
きは紫外線では十分に硬化しない場合があるので、電子
線照射により硬化させる方が好ましい。
【0053】そして、電子線を照射する場合、加速電圧
100〜1000KeV、好ましくは100〜300K
eVで照射し、吸収線量としては、通常、1〜300k
Gy程度である。吸収線量が1kGy未満では、塗膜の
硬化が不十分となり、又、照射量が300kGyを超え
ると硬化した塗膜及び基材が黄変したり、損傷したりす
る。また、紫外線照射の場合、その照射量は50〜10
00mJ/cm2 の範囲が好ましい。紫外線照射量が5
0mJ/cm2 未満では、塗膜の硬化が不十分となり、
また、照射量が1000mJ/cm2 を超えると硬化し
た塗膜が黄変したりする。電離放射線の照射方法とし
て、先ず紫外線を照射して電離放射線硬化性樹脂を少な
くとも表面が指触乾燥する程度以上に硬化させ、而る後
に、電子線を照射して塗膜を完全に硬化させる方法もあ
る。
【0054】本発明の耐摩耗性化粧材は、他の被着体
(又は裏打材)に積層することもできる。被着体として
は各種素材の平板、曲面板等の板材、シート(或いはフ
ィルム)、或いは各種立体形状物品(成形品)が対象と
なる。本発明の耐摩耗性化粧材は、各種被着体に積層
し、所定の成形加工等を施して、各種の用途に使用され
る。例えば、壁、天井、床等の建築物の内装、浴室、洗
面所、厨房等で用いる住設機器、窓枠、扉、手すり等の
建具の表面化粧、机、食卓、箪笥等の家具又は弱電・O
A機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車
両の内装、航空機の内装、窓硝子の化粧等に利用でき
る。そのために、耐摩耗性化粧材が直接被着体に接着で
きない場合は、適当な易接着層又は接着剤層を介して被
着体に接着する。しかし、耐摩耗性化粧材が熱融着等で
被着体に接着可能な場合は、易接着層又は接着剤層は省
略してもよい。
【0055】被着体として、板材或いはシート(フィル
ム)のいずれにも用いられる素材としては、木材単板、
木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MD
F)等の木材板、木質繊維板等の水質板、鉄、アルミニ
ウム等の金属、アクリル、ポリカーボネート、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアセテート、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS、
フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、
ゴム等の樹脂が挙げられる。
【0056】被着体として専ら板材、或いは立体形状物
品として用いられる素材としては、ガラス、陶磁器等の
セラミックス、ALC(発砲軽量コンクリート)等のセ
メント、硅酸カルシウム、石膏等の被セメント窯業系材
料が挙げられる。
【0057】被着体として専らシート(或いはフィル
ム)として用いられる素材としては、上質紙、和紙等の
紙、炭素、石綿、チタン酸カリウム、ガラス、合成樹脂
等の繊維からなる不織布又は織布等が挙げられる。
【0058】これら各種被着体への積層方法としては、
例えば、次の〜の方法を挙げることができる。即
ち、 接着剤層を間に介して板状基材に加圧ローラーで加
圧して積層する方法、 特公昭50−19132号公報、特公昭43−27
488号公報等に記載されるように、化粧シートを射出
成形の雌雄両金型間に挿入して、両金型を閉じ、雄型の
ゲートから溶融樹脂を射出充填した後、冷却して樹脂成
形品の成形と同時にその表面に化粧シートを接着積層す
る、いわゆる射出成形同時ラミネート法、 特公昭56−45768号公報、特公昭60−58
014号公報等に記載されるように、化粧シートを成形
品の表面に接着剤を介して対向なしいは載置し、成形品
側からの真空吸引による圧力差により化粧シートを成形
品表面に積層する、いわゆる真空プレス積層方法、 特公昭61−5895号公報、特公平3−2666
号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の柱状基
材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤層を介して供
給しつつ、多数の向きの異なるローラーにより、柱状体
を構成する複数の側面に順次化粧シートを加圧接着して
積層してゆく、いわゆるラッピング加工方法、 実公大15−31122号公報、特開昭48−47
972号公報等に記載されるように、先ず化粧シートを
板状基材に接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の
化粧シートとは反対側の面に、化粧シートと板状基材と
の界面に到達する、断面がV字状、又はU字状溝を切削
し、次いで該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り
曲げ、箱体又は柱状体を成形するいわゆる、Vカット又
はUカット加工方法等が挙げられる。
【0059】特に、本発明の耐摩耗性化粧材を凹凸立体
物に貼り合わせる方法としては、前記方法の中で、ラッ
ピング加工法、Vカット加工法、射出成形同時ラミネー
ト法、真空成形同時ラミネート法等が好ましい。
【0060】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を更に詳細
に説明する。 (実施例1)先ず、基材11として、坪量60g/m2
の含浸紙((株)興人製「GF-601」)を用いて、グラビ
ア印刷によりベタ印刷と木目柄を印刷して、図3(a)
に示すように、基材11に絵柄層12を形成した。次い
で、図3(b)に示すように、前記絵柄層を設けた基材
11の絵柄層12側に、電子線硬化性樹脂14aとして
下記の樹脂組成物(A)(以下組成物Aとする)を用
い、これに球状フィラー15を11重量部添加して塗工
用樹脂組成物とし、これをグラビアリバース方式により
コーティングして塗布量30g/m2(乾物として)の
耐摩耗性保護層13を形成した。
【0061】 組成物Aの組成 ・ポリエステル系ウレタンアクリレートオリゴマー 30重量部 (分子量:2000、官能基:2) ・ビスフェノールA(EO)変性アクリレート 40重量部 (分子量:510、官能基:2) ・脂肪族ジオール系モノマー 30重量部 (分子量:300、官能基:2) 上記組成物Aの平均架橋間分子量を数2に従って計算す
ると250となった。尚、球状フィラー(平均粒径30
μ)はジーラン社製「ホワイトジーオスファイア」を用
いた。
【0062】次に、図3(c)に示すように、上記電子
線硬化性樹脂からなる耐摩耗性保護層13の上に、電子
線照射装置を用いて、加速電圧175keVにて、吸収
線量が50kGy(キログレイ)になるように電子線1
8を照射し、電子線硬化性樹脂14aを完全に硬化させ
て、表面に耐摩耗性保護層13を形成し、図3(d)に
示すような耐摩耗性化粧材1を作製した。得られた耐摩
耗性化粧材は、電子線硬化性樹脂に添加した球状フィラ
ーが真球に近い球状の粒子であるので、表面は感触がソ
フトであり、耐摩耗性の優れたものとなった。
【0063】(実施例2)実施例1と同様に、図3
(a)に示すように、基材11に絵柄層12を形成し
た。次いで、図3(b)に示すように、表2の組成物B
の電子線硬化性樹脂用いた以外は、実施例1と同様にコ
ーティングして、塗布量30g/m2 の耐摩耗性保護層
13を形成した。更に、実施例1と同様に、電子線を照
射して電子線硬化性樹脂を硬化させて、図3(d)に示
すように、耐摩耗性化粧材1を作製した。
【0064】(実施例3)電子線硬化性樹脂として表2
の組成物Cを用いた以外は、実施例1と同様に耐摩耗性
化粧材1を作製した。
【0065】
【表2】 表中の数字は、平均架橋間分子量以外は各組成の混合割
合を重量部で示したものである。
【0066】(実施例4)実施例1と同じ組成物Aの電
子線硬化性樹脂を用い、球状フィラーとして平均粒径1
0μmの粒子を11重量部添加して塗工用樹脂組成物と
し、実施例1と同様に耐摩耗性化粧材1を作製した。
【0067】(実施例5)実施例1と同じ組成物Aの電
子線硬化性樹脂を用い、球状フィラーとして平均粒径2
0μmの粒子を22重量部添加して塗工用樹脂組成物と
し、実施例1と同様に耐摩耗性化粧材1を作製した。
【0068】(実施例6)電子線硬化性樹脂として表3
の組成物Dを用い、これに球状フィラーとして平均粒径
30μmの粒子を15重量部添加して塗工用樹脂組成物
とし、実施例1と同様に耐摩耗性化粧材1を作製した。
【0069】(実施例7)電子線硬化性樹脂として表3
の組成物Eを用い、これに球状フィラーとして平均粒径
20μmの粒子を15重量部添加して塗工用樹脂組成物
とし、実施例1と同様に耐摩耗性化粧材1を作製した。
【0070】
【表3】 *ウレタンアクリレート(分子量1700)の組成 ・ポリテトラメチレングリコール(分子量1000) 1000重量部 ・イソホロンジイソシアネート 444重量部 ・2−ヒドロキシエチルアクリレート 232重量部 表中の数字は、平均架橋間分子量以外は各組成の混合割
合を重量部で示したものである。
【0071】比較例として実施例1及び実施例2で用い
た組成物Aと組成物Bの電子線硬化性樹脂に不定形のア
ルミナを下記のように添加した塗工用樹脂組成物を使用
して、実施例1と同様に、基材11に耐摩耗性保護層1
3を形成して耐摩耗性化粧材1を作製し、比較例1、比
較例2、比較例3、比較例4とした。 (比較例1)組成物Aの電子線硬化性樹脂に対して平均
粒径30μmの不定形のアルミナを11重量部添加した
もの。 (比較例2)組成物Aの電子線硬化性樹脂に対して平均
粒径30μmの不定形のアルミナを22重量部添加した
もの。 (比較例3)組成物Bの電子線硬化性樹脂に対して平均
粒径30μmの不定形のアルミナを11重量部添加した
もの。 (比較例4)組成物Bの電子線硬化性樹脂に対して平均
粒径30μmの不定形のアルミナを22重量部添加した
もの。
【0072】(耐摩耗性試験)実施例1〜7及び比較例
1〜4で作製した耐摩耗性化粧材について、JISK6
902に準拠して耐摩耗性試験を行った。結果は表4に
示すとおりで、実施例で作製した耐摩耗性化粧材はいず
れも、不定形のフィラーを使用した比較例1、2、3、
4の耐摩耗性化粧材より耐摩耗性に優れていた。表4の
結果から分かるように、球状フィラーを使用した実施例
1では、不定形のアルミナを用いた比較例1と比較し
て、耐摩耗性が明らかに優れていた。また、不定形のア
ルミナの添加量を2倍にした比較例2よりも優れてい
た。不定形アルミナの添加量を22重量%に増やした比
較例2では、塗工の際に塗工装置のロールに摩耗が見ら
れたが、球状フィラーを同じ量添加した実施例5では塗
工装置のロールの摩耗は見られなかった。当然、球状フ
ィラーの添加量の少ない他の実施例ではロールの摩耗は
見られなかった。
【0073】また、実施例1、2、3は架橋性樹脂の平
均架橋間分子量の相違について比較したものであるが、
平均架橋間分子量が小さい程耐摩耗性は良好であり、平
均架橋間分子量が大きくなると耐摩耗性は低下した。即
ち、実施例1(平均架橋間分子量250)、実施例2
(平均架橋間分子量330)、実施例3(平均架橋間分
子量520)の順に耐摩耗性は低下した。しかし、実施
例3において、平均架橋間分子量を520とし、実施例
1の2倍以上にした場合でも、不定形アルミナを2倍添
加した比較例2(平均架橋間分子量250)よりも耐摩
耗性は良好であった。即ち、球状フィラーが不定形フィ
ラーに比較して非常に耐摩耗性に優れていることが分か
る。また、実施例4は球状フィラーの平均粒径を10μ
mとして、実施例1の1/3にした場合であるが、平均
粒径を30μmから10μmにすることにより、耐摩耗
性は低下するが、それでも不定形フィラーを用いた比較
例1、2よりはるかに優れていた。
【0074】参考例として現在市販されている一般的な
各種化粧材について、前記と同様に耐摩耗性試験を行っ
た。結果は表4に示すとおりで、上記実施例と比較した
場合、実施例で作製した化粧材は、従来の化粧材よりも
明らかに耐摩耗性が優れており、本発明の化粧材が優れ
た耐摩耗性を示すことが実証できた。
【0075】また、耐摩耗性試験の他に、可撓性を前述
のように判定した結果、及び表面の60°鏡面光沢度を
JIS Z8741に準拠して測定した結果を表4に示
す。表4の結果から分かるように、電子線硬化性樹脂と
して組成物Aを用いた実施例1、4、5は可撓性はやや
劣るが、組成物B、組成物C、組成物D、組成物Eを用
いた実施例2、3、6、7では可撓性は良好であると共
に、耐摩耗性も良好であった。また、表面の鏡面光沢度
はフィラーが球状であるため、不定形フィラーを用いた
比較例に比較して良好な値を示した。
【0076】
【表4】
【0077】
【表5】
【0078】
【発明の効果】本発明の耐摩耗性化粧材は、球状フィラ
ーを含有する架橋性樹脂を用いて表面の保護層を形成し
たので、従来の角の尖った多角形状の粉末を使用したも
のに比較して、耐摩耗性を一層向上させると共に、手触
り感が非常にソフトになる。そのため、この化粧材が物
体に直接接触する場合でも、その物体を摩耗させること
がないので、床材のように高い耐摩耗性が要求される場
合にも使用できる。また、上記耐摩耗性化粧材を製造す
る工程において、フィラーを添加した樹脂組成物を用い
てグラビアロールコート法等により基材にコートする場
合、フィラーが球状であるため、グラビアロールやドク
ターブレードを摩耗させたり、傷つけたりすることがな
いので、作業能率の向上を図ることができる。更に、本
発明においては、バインダーとしての架橋性樹脂の架橋
密度を高くしなくても、耐摩耗性は球状の粒子によって
向上させることができるため、柔軟性のある基材を用い
た化粧材の場合でも、耐摩耗性に優れた化粧材を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐摩耗性化粧材の一例を示した模式断
面図である。
【図2】本発明の耐摩耗性化粧材の別の態様で、シート
状の耐摩耗性化粧材を作製し、これを別の被着体に貼付
して耐摩耗性化粧材としたときの模式断面図である。
【図3】本発明の耐摩耗性化粧材を作製するときの説明
図である。
【図4】本発明の耐摩耗性化粧材の別の態様を作製する
ときの説明図である。
【符号の説明】
1 耐摩耗性化粧材 2 耐摩耗性化粧シート 11 基材(シート) 12 絵柄層 13 耐摩耗性保護層 14 架橋性樹脂 14a 電子線硬化性樹脂 15 球状フィラー 16 接着剤層 17 被着体 18 電子線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に、絵柄層及び耐摩耗性保護
    層を形成した化粧材において、該耐摩耗性保護層が、シ
    リカ及びアルミナなどを主成分とする球状の粒子を含有
    する架橋性樹脂層からなることを特徴とする耐摩耗性を
    有する化粧材。
  2. 【請求項2】 前記球状の粒子を含有する耐摩耗性保護
    層において、球状粒子の平均粒径が5〜50μmであ
    り、球状粒子の含有量が10〜30重量%であることを
    特徴とする請求項1に記載の耐摩耗性を有する化粧材。
JP21895097A 1997-07-31 1997-07-31 耐摩耗性を有する化粧材 Withdrawn JPH1148415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21895097A JPH1148415A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 耐摩耗性を有する化粧材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21895097A JPH1148415A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 耐摩耗性を有する化粧材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1148415A true JPH1148415A (ja) 1999-02-23

Family

ID=16727885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21895097A Withdrawn JPH1148415A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 耐摩耗性を有する化粧材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1148415A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016187879A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 大日本印刷株式会社 化粧シート及び化粧板
CN116516695A (zh) * 2023-06-09 2023-08-01 江苏蓝丝羽家用纺织品有限公司 一种耐磨印花面料一体成型工艺

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016187879A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 大日本印刷株式会社 化粧シート及び化粧板
CN116516695A (zh) * 2023-06-09 2023-08-01 江苏蓝丝羽家用纺织品有限公司 一种耐磨印花面料一体成型工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08183147A (ja) 耐摩耗性を有する化粧材
JP2001105541A (ja) 耐摩耗性化粧材
JP2001138470A (ja) 耐摩耗性を有する化粧材
EP1842652B1 (en) Shapping sheet and method for the preparation of a decoration plate
JPH1148412A (ja) 耐摩耗性を有する抗菌性化粧材
JP2000141551A (ja) プレコート化粧紙
JP4498548B2 (ja) 化粧ボードの製造方法
JP3295877B2 (ja) 耐摩耗性化粧材
JPH10286932A (ja) 耐摩耗性化粧材
JP2001260301A (ja) 化粧シート及びそれを用いた化粧材
JP2001138469A (ja) 耐摩耗性を有する化粧材
JP4286949B2 (ja) 耐摩耗性を有する化粧紙
JP2000006325A (ja) 耐摩耗性を有する化粧材
JP4531205B2 (ja) 化粧ボードの製造方法
JPH1148415A (ja) 耐摩耗性を有する化粧材
JPH10119228A (ja) 化粧シート
JP4390942B2 (ja) 化粧シート
JP4489216B2 (ja) 耐摩耗性化粧材
JP2000351178A (ja) 化粧材
JP4612135B2 (ja) 化粧材の製造方法及び化粧材
JP2000211090A (ja) 化粧シ―トの製造方法
JP2001328228A (ja) 化粧材
JP4489215B2 (ja) 耐摩耗性化粧材
JP4289528B2 (ja) 耐摩擦性を有する化粧材およびその製造方法
JP2001241268A (ja) 引き戸用敷居及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041005