JPH10286903A - ゴム系複合材料の製造方法 - Google Patents
ゴム系複合材料の製造方法Info
- Publication number
- JPH10286903A JPH10286903A JP9113507A JP11350797A JPH10286903A JP H10286903 A JPH10286903 A JP H10286903A JP 9113507 A JP9113507 A JP 9113507A JP 11350797 A JP11350797 A JP 11350797A JP H10286903 A JPH10286903 A JP H10286903A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- metal
- film
- cobalt
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/12—Bonding of a preformed macromolecular material to the same or other solid material such as metal, glass, leather, e.g. using adhesives
- C08J5/124—Bonding of a preformed macromolecular material to the same or other solid material such as metal, glass, leather, e.g. using adhesives using adhesives based on a macromolecular component
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/12—Bonding of a preformed macromolecular material to the same or other solid material such as metal, glass, leather, e.g. using adhesives
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2321/00—Characterised by the use of unspecified rubbers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/12—All metal or with adjacent metals
- Y10T428/12493—Composite; i.e., plural, adjacent, spatially distinct metal components [e.g., layers, joint, etc.]
- Y10T428/12535—Composite; i.e., plural, adjacent, spatially distinct metal components [e.g., layers, joint, etc.] with additional, spatially distinct nonmetal component
- Y10T428/12556—Organic component
- Y10T428/12562—Elastomer
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/12—All metal or with adjacent metals
- Y10T428/12493—Composite; i.e., plural, adjacent, spatially distinct metal components [e.g., layers, joint, etc.]
- Y10T428/12535—Composite; i.e., plural, adjacent, spatially distinct metal components [e.g., layers, joint, etc.] with additional, spatially distinct nonmetal component
- Y10T428/12583—Component contains compound of adjacent metal
- Y10T428/1259—Oxide
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/12—All metal or with adjacent metals
- Y10T428/12493—Composite; i.e., plural, adjacent, spatially distinct metal components [e.g., layers, joint, etc.]
- Y10T428/12535—Composite; i.e., plural, adjacent, spatially distinct metal components [e.g., layers, joint, etc.] with additional, spatially distinct nonmetal component
- Y10T428/12611—Oxide-containing component
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
合物からなる接合層を介してゴム組成物を積層し、次い
でこのゴム組成物を加硫することからなるゴム系複合材
料の製造方法において、上記基材と金属又は金属化合物
薄膜との間に下地膜を介在させることを特徴とするゴム
系複合材料の製造方法。 【効果】 本発明によれば、接着界面部に水が接触する
環境下にあっても優れた接着性を有するゴム系複合材料
を得ることができ、化成処理面上に対する接着も安定に
なる。
Description
接着性に優れたゴム系複合材料の製造方法に関する。
り、防振ゴムなど、金属とゴムとの複合材料は広く使用
されているが、この場合金属とゴムとは強固に接合して
いることが必要である。
−87311号、同62−246278号公報におい
て、ドライプレーティング法によりコバルト又はコバル
ト合金を基材上に成膜することで未加硫ゴム加硫時に基
材/ゴムが強固に接合する複合体を製造する方法を提案
した。また、特開平1−290342号公報では基材/
ゴム複合体製造後の耐久性(耐湿熱劣化性)を向上させ
る目的でコバルト成膜時及び成膜後の熱処理によりコバ
ルトの酸化を行っている。
2号公報において、基材表面に酸化コバルト薄膜を形成
したのち、該薄膜上にゴム組成物を形成し、次いでこの
ゴム組成物を加硫してゴム系複合材を製造する方法にお
いて、上記酸化コバルト薄膜を、コバルトをターゲット
とし、酸素分子を有するガスを含有する不活性ガスの存
在下においてターゲットにDC電源を用いてパワーを投
入した際、ターゲット及び基材間の電圧が急激に上昇す
る変移点以上のパワーでスパッタリングすることにより
形成することを特徴とするゴム系複合材の製造方法を提
案している。
ガスを流し、CoOx膜を作製することで、耐湿熱接着
性に優れたゴム系複合材料を得ることができる。
ているような複合材料においては、この接着界面に水が
直接接触する場合がある。このような情況をクリアする
ためには、例えば接着破壊テストにおいて接着破壊時に
接着界面に水をかけるというウエット試験をパスする必
要がある。
基材上に上述のCoOx膜を形成した場合、通常の破壊
テストを行ってもゴム破壊は100%で、優れた接着性
を有するが、接着界面に水をつけるというウエット試験
を行うと、水を滴下すると同時に剥離が生じるという問
題が生じ、このためこの点の解決が望まれた。
面に水が接触するような場合であっても優れた接着性を
示すゴム系複合材料の製造方法を提供することを目的と
する。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、基材に金属又は金属化合物からなる接合層を介して
ゴム組成物を積層し、このゴム組成物を加硫してなるゴ
ム系複合材料において、上記基材と接合層との間に下地
膜を介在させることにより、ウエット接着試験において
もゴム破壊100%に至る強固な接着性を得ることがで
き、防振ゴム等の接着界面に水が直接接触する場合にお
いても優れた接着性を示すこと、またこの下地膜を形成
する方法は、特にリン酸塩皮膜等の化成処理面を有する
金属基材にゴムを複合する場合に有効であることを知見
し、本発明をなすに至った。
に金属又は金属化合物からなる接合層を介してゴム組成
物を積層し、次いでこのゴム組成物を加硫することから
なるゴム系複合材料の製造方法において、上記基材と金
属又は金属化合物薄膜との間に下地膜を介在させること
を特徴とするゴム系複合材料の製造方法を提供する。
る。本発明のゴム系複合材料の製造方法において、対象
となる基材の種類は特に制限されず、金属、セラミック
ス、プラスチック等に適用可能である。この場合、金属
基材の種類としては、例えば鉄鋼、ステンレススチー
ル、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、
銅、銅合金、亜鉛、亜鉛合金、アモルファス合金などが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。ま
た、セラミックス、プラスチックとしてもその目的に応
じて種々のものを選定することができる。この基材の形
状、サイズなどは目的に応じて適宜選定される。
皮膜を有するスチール等の化成処理面を有する金属に対
して好適に採用される。
するゴム組成物中のゴム成分としては、天然ゴム(N
R)、及び構造式中に炭素−炭素二重結合を有する合成
ゴムを単独で或いは2種以上ブレンドして使用できる。
上記合成ゴムには、イソプレン、ブタジエン、クロロプ
レン等の共役ジエン化合物の単独重合体であるポリイソ
プレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、ポ
リクロロプレンゴム等、前記共役ジエン化合物とスチレ
ン、アクリロニトリル、ビニルピリジン、アクリル酸、
メタクリル酸、アルキルアクリレート類、アルキルメタ
クリレート類等のビニル化合物との共重合体であるスチ
レンブタジエン共重合ゴム(SBR)、ビニルピリジン
ブタジエンスチレン共重合ゴム、アクリロニトリルブタ
ジエン共重合ゴム、アクリル酸ブタジエン共重合ゴム、
メタアクリル酸ブタジエン共重合ゴム、メチルアクリレ
ートブタジエン共重合ゴム、メチルメタアクリレートブ
タジエン共重合ゴム等、エチレン、プロピレン、イソブ
チレン等のオレフィン類とジエン化合物との共重合体
〔例えばイソブチレンイソプレン共重合ゴム(II
R)〕、オレフィン類と非共役ジエンとの共重合体(E
PDM)〔例えばエチレン−プロピレン−シクロペンタ
ジエン三元共重合体、エチレン−プロピレン−5−エチ
リデン−2−ノルボルネン三元共重合体、エチレン−プ
ロピレン−1,4−ヘキサジエン三元共重合体〕、シク
ロオレフィンを開環重合させて得られるポリアルケナマ
ー〔例えばポリペンテナマー〕、オキシラン環の開環重
合によって得られるゴム〔例えば硫黄加硫が可能なポリ
エピクロロヒドリンゴム〕、ポリプロピレンオキシドゴ
ム等が含まれる。また、前記各種ゴムのハロゲン化物、
例えば塩素化イソブチレンイソプレン共重合ゴム(Cl
−IIR)、臭素化イソブチレンイソプレン共重合ゴム
(Br−IIR)等も含まれる。更に、ノルボルネンの
開環重合体も用い得る。また更に、ブレンドゴムとして
は上述のゴムにエピクロロヒドリンゴム、ポリプロピレ
ンオキシドゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン等の
飽和弾性体をブレンドして用いることもできる。
黄、有機硫黄化合物、その他の架橋剤を上記ゴム成分1
00部(重量部、以下同様)当り好ましくは0.01〜
10部、より好ましくは0.1〜6部配合され、また加
硫促進剤がゴム成分100部に対して0.01〜10
部、特に0.1〜5部配合される。この場合、加硫促進
剤の種類は限定されないが、N−シクロヘキシル−2−
ベンゾチアジルスルフェンアミド(CZ)を用いること
で加硫時間を短くすることができる。
ラフィン系、ナフテン系、芳香族系プロセスオイル、エ
チレン−α−オレフィンのコオリゴマー、パラフィンワ
ックス、流動パラフィン等の鉱物油、ひまし油、綿実
油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、
落花生油等の植物油などのオイルを配合することが好ま
しく、これによりCZの使用に伴う上記CoOx薄膜上
におけるゴムとの湿熱接着性を向上させることができ
る。オイルの配合量はゴム成分100部に対して3〜5
0部、特に4〜10部とすることが好ましい。オイルの
配合量が少なすぎると湿熱接着性改善効果が少なく、多
すぎるとゴム自身のバネ特性が大きく変化する。特に防
振ゴムの場合振動を減衰させるために重要なtanδが
大きく変化する傾向がある。
的、用途などに応じてカーボンブラック、シリカ、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、クレイ、マイカ等の充填
剤、亜鉛華、ステアリン酸等の加硫促進助剤等を添加し
てゴム組成物を調製することができる。なお、本発明に
おいては、部分酸化コバルトとゴムとの加硫接着促進剤
として有機コバルト塩類を特に配合する必要はない。
上にゴム組成物を加熱圧着して加硫接着するものである
が、加硫法は硫黄加硫のほか、ジチオモルフォリン、チ
ウラム加硫等の有機硫黄化合物による有機硫黄加硫など
が採用され、常法に従って加硫することができる。これ
らの中では特に硫黄加硫による方法が好ましい。この場
合、硫黄や有機硫黄化合物中の硫黄の配合量はゴム成分
100部に対して0.5〜7部、特に1〜6部とするこ
とが好ましい。なお、加硫条件は適宜選定され、特に制
限されない。例えば155℃で20分程度とすることが
できる。
部といった多量配合したゴム組成物で、長時間加硫接合
を行った場合でも、基材とゴムとを強固に接合でき、こ
のため本発明方法は金属等の基材とゴムとの接合強度を
必要とするタイヤ、動力伝達ベルト、コンベアベルト、
ホース等の繊維状金属を芯材に用いたゴム系複合材や防
振ゴム、免振材、ゴムクローラ、ラバースクリーン、ゴ
ムロールなどの各種ゴム製品や部品類の製造に広く応用
できる。
ム層とを金属又は金属化合物薄膜からなる接合層を介し
て接合するものであり、かつこの場合、この接合層は、
上記基材上に下地膜を形成し、この下地膜上に形成する
もので、これにより接着境界に水が接触する環境下にあ
っても優れた接着性を与えるものである。
ルトやこれらを主体とする合金、これら金属の化合物に
て形成することができるが、特にコバルト、コバルトを
50重量%以上、とりわけ70重量%以上含有するコバ
ルトとZn,Cu,Cr,Ti,Ni等との合金、コバ
ルトの酸化物、窒化物、炭化物などが好ましい。この場
合、コバルトの酸化物、窒化物、炭化物としてはCoO
x、CoNy、CoCzで表すことができるが、xは0〜
1.8、特に0〜1.6、yは0〜1.6、特に0〜
1.4、zは0〜3.2、特に0〜2.8の範囲にある
ことが好ましい。
0Å〜100μm、特に50Å〜1μmであることが好
ましい。
膜のほか、金属又は金属化合物にて形成することがで
き、金属又は金属化合物としては、アルミニウム、クロ
ム、チタン、亜鉛、シリコン、ニッケル、銅、銀、タン
タル、タングステン等の金属、これらの合金、これら金
属の酸化物、窒化物、炭化物、更にコバルトの酸化物、
窒化物、炭化物などを挙げることができるが、この下地
層としては上記接合層とは異なるものを使用する。
a、窒化物CoNb、炭化物CoCcを用いる場合、a,
b,cはそれぞれ正数で、10以下、特に5以下であ
り、上記x,y,zと同様の範囲とすることもできる
が、a>x、b>y、c>zであることが有効である。
ト(コバルトの酸化物)であり、下地層がアルミニウム
又はこの接合層より酸化度の高い酸化コバルトであるこ
とが好ましい。
形成することができる。
Å以上、特に50Å以上とすることができ、通常10μ
m以下、好ましくは2μm以下の膜厚範囲とすることが
できる。
限されず、その種類に応じて選定されるが、接合層は真
空蒸着法、イオンプレーティング法、DCマグネトロン
スパッタリング法、2極スパッタリング法、高周波スパ
ッタリング法、プラズマ重合法、プラズマCVD法等の
気相めっき法にてそのめっき法の常法に従って形成する
ことができ、特にコバルトの酸化物、窒化物、炭化物膜
を形成する場合は、コバルトをターゲットとし、O2等
の酸素原子、N2等の窒素原子、CH4等の炭素原子をそ
れぞれ含有するガスを含む不活性ガスの存在下において
ターゲットにDC電源を用いてパワーを投入する方法が
好ましく、具体的には特開平8−296032号公報記
載の方法を採用し得る。
にて形成する場合は、接合層と同様に気相めっき法にて
形成し得る。
の酸化物、窒化物、炭化物にて形成し、下地膜をコバル
トの酸化物、窒化物、炭化物にて形成する場合、コバル
トをターゲットとし、不活性ガスの存在下においてスパ
ッタリング法にて膜形成を行う際に、不活性ガスに酸素
原子、窒素原子、炭素原子を含有するガスの混入量を変
化させることにより、下地膜と接合層とを連続層として
形成し得る。例えば、下地膜を酸化コバルトとし、接合
層をコバルト又は下地膜の酸化コバルトより低酸化度の
酸化コバルトとする場合、最初に酸素、オゾン、空気、
水等の酸素原子を有するガスの混入量を多くし、CoO
xにおいてx=1.8〜10、特にx=1.8〜5の酸
化皮膜を形成し、所定時間経過後(所定厚さの下地膜が
形成された後)、酸素原子を有するガスの混入を停止し
又は混入量を少なくし、CoOxにおいてx=0〜1.
8、特にx=0〜1.6の酸化皮膜を形成することがで
きる。或いは、このように酸素原子を有するガスの混入
量を低減する場合、上記のように混入量を一挙に低減す
るのではなく、漸減することもでき、これにより下地膜
と接合層との境界部において、酸化コバルトの酸化度を
徐々に段階的に低下することもできる。更には、スパッ
タリングの初期から終期にかけて、酸素原子の混入量を
漸減させ、酸化コバルトの酸化度が漸減した傾斜膜とす
ることもできる。
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
5mmのアルミニウム試験片を用い、まず表面をアセト
ンで洗浄した後、高周波13.56MHz、100Wで
5分間減圧アルゴンプラズマ処理を行った。上記基材上
にマグネトロンスパッタリング法でアルミニウム膜を目
標厚み1000Åで形成した。この場合、スパッタリン
グ条件は、アルミニウムをターゲットとし、アルゴンガ
ス導入量18ml/分、ガス圧力10mTorr、ター
ゲット投入パワー500Wで、5分間成膜した。
ゴンガス導入量18ml/分、表2に示す酸素導入量、
投入パワー800Wで1分間成膜し、目標厚み500Å
の接合層を形成した。
り合わせた後、145℃で40分間加硫し、接合させ、
下記の方法で接着試験を行った。結果を表2に示す。
ない以外は同様にしてゴム組成物の加硫、接合を行い、
同様の接着試験を行った。結果を表2に示す。
レンジアミン *2:N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾルスル
フィド
SPCC(冷間鍛造鉄試験片)、化成処理試験片は、9
0°剥離法で接着試験を行った。そのままの状態で引張
試験を行ったものをドライ接着試験、剥離部に純水を滴
下させながら引張試験を行ったものをウェット接着試験
とし、双方とも剥離面の破壊状態(ゴム破壊100%を
最も接着性が良いと判断する)で接着性を評価した。
3tのスチール試験片上にリン酸亜鉛皮膜を形成したも
のを使用した以外は実施例1と同様の方法でゴム系複合
材料を作製し、その接着力を測定した。結果を表3に示
す。
3tのSSPC(冷間鍛造試験片)を用い、実施例1と
同様にして減圧アルゴンプラズマ処理を行った後、コバ
ルトをターゲットとし、アルゴンガス導入量20ml/
分、表4に示したように投入パワー800Wで酸素流量
20ml/分で10分間、酸素流量1ml/分で1分間
成膜し、目標厚み1000Åの下地膜−接合層の連続層
を形成した。なお、ガス圧力は5mTorrであった。
材料を作製し、その接着力を測定した。結果を表4に示
す。
する環境下にあっても優れた接着性を有するゴム系複合
材料を得ることができ、化成処理面上に対する接着も安
定になる。
Claims (5)
- 【請求項1】 ゴムと複合すべき基材に金属又は金属化
合物からなる接合層を介してゴム組成物を積層し、次い
でこのゴム組成物を加硫することからなるゴム系複合材
料の製造方法において、上記基材と金属又は金属化合物
薄膜との間に下地膜を介在させることを特徴とするゴム
系複合材料の製造方法。 - 【請求項2】 上記接合層がコバルト又は酸化コバルト
であり、下地膜がアルミニウム、クロム、チタン、亜
鉛、シリコン、ニッケル、銅、銀、タンタル、タングス
テン並びにこれらの酸化物、窒化物及び炭化物から選ば
れるものである請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 上記接合層がコバルト又は酸化コバルト
であり、下地膜がこの接合層より高酸化度の酸化コバル
トである請求項1記載の製造方法。 - 【請求項4】 下地膜と接合層とが連続層をなし、下地
膜と接合層との境界部において、下地膜から接合層に向
うに従い、酸化コバルトの酸化度が段階的に低下する請
求項3記載の製造方法。 - 【請求項5】 基材が、表面に化成処理面を有する金属
である請求項1乃至4のいずれか1項記載の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11350797A JP3582557B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | ゴム系複合材料の製造方法 |
US09/058,151 US6193835B1 (en) | 1997-04-15 | 1998-04-10 | Process for producing rubber-based composite material |
ES98106728T ES2236842T3 (es) | 1997-04-15 | 1998-04-14 | Procedimiento para fabricar materiales compuestos basados en caucho. |
DE69829522T DE69829522T2 (de) | 1997-04-15 | 1998-04-14 | Verfahren zur Herstellung von Verbundmaterialien auf Kautschukbasis |
EP98106728A EP0872510B1 (en) | 1997-04-15 | 1998-04-14 | Process for producing rubber-based composite material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11350797A JP3582557B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | ゴム系複合材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10286903A true JPH10286903A (ja) | 1998-10-27 |
JP3582557B2 JP3582557B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=14614090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11350797A Expired - Fee Related JP3582557B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | ゴム系複合材料の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6193835B1 (ja) |
EP (1) | EP0872510B1 (ja) |
JP (1) | JP3582557B2 (ja) |
DE (1) | DE69829522T2 (ja) |
ES (1) | ES2236842T3 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3877918B2 (ja) * | 1999-10-06 | 2007-02-07 | 日本プライ株式会社 | 自動車モール材用収縮防止材および自動車モール材 |
US6508354B2 (en) * | 2000-06-30 | 2003-01-21 | The Gates Corporation | Endless belt |
US6841263B2 (en) * | 2002-05-03 | 2005-01-11 | The John Hopkins University | Method of adhering a solid polymer to a substrate and resulting article |
US7172681B2 (en) * | 2003-02-05 | 2007-02-06 | Bridgestone Corporation | Process for producing rubber-based composite material |
US7211611B2 (en) * | 2003-12-11 | 2007-05-01 | Nike, Inc. | Rubber compositions with non-petroleum oils |
EP2598356B1 (en) | 2010-07-27 | 2018-10-31 | AGC Automotive Americas R & D, Inc. | Window assembly having a primer |
US10011428B2 (en) * | 2014-04-25 | 2018-07-03 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Coating rubber composition for conveyer belts |
CN107567486A (zh) | 2015-05-01 | 2018-01-09 | 洛德公司 | 用于橡胶粘接的粘合剂 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6035935B2 (ja) * | 1978-05-11 | 1985-08-17 | 東京製綱株式会社 | 金属とゴムの接着法 |
DE3635121B4 (de) | 1985-10-15 | 2004-03-04 | Bridgestone Corp. | Verfahren zur Herstellung eines gummiartigen Verbundmaterials |
JPS6287311A (ja) | 1985-10-15 | 1987-04-21 | Bridgestone Corp | ゴム系複合材料の製造方法 |
JPS62246278A (ja) | 1986-04-18 | 1987-10-27 | アンプ インコ−ポレ−テツド | サ−フエスマウントコネクタ |
BE1001029A3 (nl) * | 1987-10-22 | 1989-06-13 | Bekaert Sa Nv | Staalsubstraat met metaaldeklagen ter versterking van vulkaniseerbare elastomeren. |
JPH01290342A (ja) | 1988-05-17 | 1989-11-22 | Komatsu Ltd | 直列制御装置 |
JP2884700B2 (ja) * | 1989-11-07 | 1999-04-19 | 株式会社ブリヂストン | ゴムの接合方法 |
JP2884699B2 (ja) * | 1989-11-07 | 1999-04-19 | 株式会社ブリヂストン | ゴムの接合方法 |
TW272206B (ja) * | 1993-12-24 | 1996-03-11 | Nippon Paint Co Ltd | |
JP3610991B2 (ja) | 1995-04-24 | 2005-01-19 | 株式会社ブリヂストン | ゴム系複合材の製造方法 |
JP3511114B2 (ja) * | 1995-04-24 | 2004-03-29 | 株式会社ブリヂストン | ゴム系複合材の製造方法 |
-
1997
- 1997-04-15 JP JP11350797A patent/JP3582557B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-04-10 US US09/058,151 patent/US6193835B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-04-14 DE DE69829522T patent/DE69829522T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-04-14 ES ES98106728T patent/ES2236842T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1998-04-14 EP EP98106728A patent/EP0872510B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0872510A2 (en) | 1998-10-21 |
JP3582557B2 (ja) | 2004-10-27 |
EP0872510A3 (en) | 1999-07-28 |
DE69829522D1 (de) | 2005-05-04 |
EP0872510B1 (en) | 2005-03-30 |
US6193835B1 (en) | 2001-02-27 |
DE69829522T2 (de) | 2006-02-16 |
ES2236842T3 (es) | 2005-07-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4038042A (en) | Electroplating of polypropylene compositions | |
US4002595A (en) | Electroplatable polypropylene compositions | |
JP3582557B2 (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JP2929651B2 (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JP2003517386A (ja) | 金属強化熱可塑性エラストマー | |
JP3555643B2 (ja) | ゴム系複合材料の製造方法及びゴム系複合材料の設計方法 | |
JP5446630B2 (ja) | コンベアベルト用ゴム組成物及びコンベアベルト | |
JP3610991B2 (ja) | ゴム系複合材の製造方法 | |
JP2884699B2 (ja) | ゴムの接合方法 | |
JP3511114B2 (ja) | ゴム系複合材の製造方法 | |
JP2512912B2 (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JP2917382B2 (ja) | ゴムの複合化方法 | |
JPH03220242A (ja) | ゴムの接合方法 | |
JP2004237550A (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JP2010254759A (ja) | ゴムクローラ | |
JP2535915B2 (ja) | 基材とコバルト又はコバルト合金薄膜との付着力向上方法 | |
JPS6287310A (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JP2007038556A (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JP2605284B2 (ja) | 金属基材と金属薄膜との付着力向上方法 | |
JP2004351687A (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JP2004237547A (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JP2005297317A (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JPH0411637A (ja) | スチールコードとゴム組成物との複合体およびラジアルタイヤ | |
JPS6287311A (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 | |
JP2004351685A (ja) | ゴム系複合材料の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040407 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040604 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040707 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040720 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |